ときどき日記 2010/04

2010年4月30日 金曜日

『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』04.「お師匠さまがやってきた☆ぷりっ!」

 これまで、女の子達か魔ペット、どちらか(あるいはどちらも)が無責任・無反省のヒデエ行動を見せてきたこの作品だが、今回は名月のジジババがヒドい。
 反物の置き場所が変わっているなら、孫に電話の一本ぐらい入れてやれよ。
信頼していた、という綺麗事よりも、やはり無責任。
 一生懸命 店の番をしようとする名月を けなげに描くため、対比として年寄りは困った爺ちゃん婆ちゃんにして構うまいが。

 テンパってお客さんの反物を破ってしまう名月。
 逃げなかったのは正しい…けれど、他に誰もおらず、責任転嫁が不可能な現場を押さえられ、ようやく失敗を認めた事をして、「正直に言ったからエラい」とは言えないような……
まあ、もう怒っても仕方ない状態であり、子供の今後を思うなら、美点を見つけて誉めてあげるのが大人の態度ではあろうか。

 そこまで、まだ普通の話だったが……
 反物で乱れた部屋を見て「新しい踊りが浮かびそう」などと言い始める踊りの師匠、発想を手助けしようというのか変身して歌と踊りを見せるヒロイン達(求めている踊りイメージによっては邪魔にさえなろうし、そもそも変身がバレてはいけないという制約が無かったっけ)、驚喜して部屋中の反物を買い取ると口走る師匠により「良かった良かった」で終わらせるけど……
無理があるというか、無茶もイイ所。
 そういう作品だと分かってさえいれば、そここそ見所にもなろうか。



『ハートキャッチプリキュア!』12.「ドッキドキです!プロポーズ大作戦 !!」

 デザトリアンが秘めた気持ちをベラベラと喋ってくれ、それで誤解や行き違いが解消される、という構成は簡単すぎ・都合良すぎてちょっと……ゲストキャラの関係修復のため適切な手を打てないプリキュアより、砂漠の使徒の方がよっぽど(荒療治ではあっても)絆を確かめ合わせてないだろうか、などとヒネた事を考えていたけれど、今回は女の子が好む最大のイベントであろう「結婚(プロポーズ)」をクライマックスに設ける事で、分かり易く感動的な話に出来ていたんじゃなかろうか。
 本来の意志が無くなっているはずのデザトリアンにされてさえ、恋人の言葉に反応する女性の執念もとい愛が素晴らしい。
 関係者の呼びかけによりデザトリアンが戦闘意欲を無くす、このパターンは初めて…だったっけ。

 ピンクフォルテウェイブをデザトリアン内部で一緒に浴び、浄化されてしまうキュアマリンが可笑しい。
 人間に直接照射しても邪念部分を浄化できるなら、『マシンマン』カタルシスウェーブみたいな使い方も可能だろうが、砂漠の使徒が手を加えた部分以外には効き目無いのかな。



 昨日は娘の機嫌が悪く、何をしても泣きやまない状態が続いたため、仕事どころか睡眠もロクに取れず、一日かかりっきり。
〆切の最中でなくて良かったぁ……
 「100%赤ちゃんを泣きやませる方法を教えますよー」というメールが来ていたので、ついリンク先を覗いてみると、「八千円振り込んでもらえたら教えます」というロクデナシサイトだった。コラー!
まー困ってる人の弱味に付け込むのが詐欺商法というモノだろうけど…


2010年4月28日 水曜日

 地上波で放送された映画『ヤッターマン』を見る。
 三池 崇史監督、嵐の櫻井 翔主演による、実写版。

 「実写で作ってみた『ヤッターマン』」という、それ以上でもそれ以下でもない映画。
 無意味だったりダルいシーンが多いとか、ゲストの親子は削った方がスッキリしそうとか、まるで盛り上がらないとか、問題は多いけど、そこいらは元になっているアニメシリーズ自体がそんな作りだからなあ。
 説明は不足しており、展開も相当に唐突で、一本の独立した作品としては語り辛いが、「お馴染み『ヤッターマン』を実写で見たい・見せたい」観客と制作者側の思惑が一致して出来た映画だろうから、まあ。

 懐かしいアニメの主題歌などが流れるシーンでは、テンション上がってしまう。
盛り上がるヤッターキング出撃の場面に、その内部で回転しながら苦しむヤッターマン達、という、面白くもないギャグ?を入れてみた意味はよく分からないが。
 深田恭子によるドロンジョに違和感がなかったのは、意外。
声質も、所々オリジナル声優さんによる吹き替えかと思うぐらい似ていたり。
 CGは頑張った出来。

 他のヤッターマンメカも出して欲しかった、ゾロメカにはもっと役に立って欲しかった…でないとメカ戦そのものが盛り上がらないし、等々不満は多いけれど、テレビで見るには丁度良いぐらいの緩さと懐かしさがある映画。


2010年4月27日 火曜日

 レンタルで映画『REC/レック2』を見る。
 スペイン製ホラー映画、『REC』の続編。
 一作目が非常に面白い…おふざけが無く最後まで怖いホラーだったから、制作陣をほぼ同じくし、同一舞台で前作の終了直後から始まり、特殊部隊の突入があるという今作に、期待を込めて鑑賞。

 うーん……そういえば一作目でもこういう事は言われていたが、この要素をここまで拡大するとは思わなかった。
 この辺は好き嫌いかなあ、ゾンビ発生の真相が宇宙人の侵略だろうと夢オチだろうと、気にしない人は気にしないだろうし、作り手側としてもゾワゾワするぐらい怖く描くことは可能なはず(この映画系統のゾンビ映画もある)。
 いや、これで十分怖いのかな?
スペインや、日本以外の国の人にとっては、特に。
 『エクソシスト』『オーメン』をタダのホラーとして見てしまう人間には、受け取り辛い怖さ。

 狂信的に任務を遂行しようとする男とか、乱入してくるバカ達は、限定空間での物語作りに便利だったり、映画手法に根ざした「新しい視点」を提供する役には立っているのだろうが、恐ろしさは薄まってしまう。
 住人のお父ちゃんや消防士が可哀想すぎて泣ける。
 「扉」「水」の不条理なイメージは、発想の面白さに感心。

 優れた所はあり、退屈もしなければ見て損したとも思わないけれど、個人的な期待からは外れ気味の内容だったのが残念。
まあ、ゾンビが出たぞワーワーキャーキャーだけで続きを作るのは難しかろうし、それでこの映画より怖くできたかも分からないが。
 生き残りが居るし、この先を予感させる終わり方で、三作目へと続く。


2010年4月24日 土曜日

 お仕事。
 すみませんすみません頑張ってます寝てません。

 自分やヨメだけの事なら どうとでもなるが、娘に「大変な期間だけガマンして」は通用しないし、通用させる訳にもいかず、なりふり構わぬ強行軍が出来なくなっている。
それを当然の、前提条件として、後のあらゆる物事を考えるべきなんだろうな。
 親に生まれるのではない、親に「なる」のだ、って事で。
 娘が生まれて五ヶ月になろうかというのに、まだそこいらの認識が弱いし甘いんだけど。

 ううう、月曜…火曜には復帰したいと思います。


2010年4月22日 木曜日

『迷い猫オーバーラン!』03.「迷い猫、見つけた」

 公式ページに、「監督・交渉中」と記述する、前代未聞じゃないかと思われる事態に陥っていたこの作品だけど、公式なアナウンスとして、各話監督制を取る事が発表された。
 ……うーん、そういうチャレンジを最初から予定していたのであれば、もっと早く明らかにしておいて問題ないはずで、「相当なドタバタがあった挙げ句、この形を取るしかなくなったんじゃないか」等と邪推。
 一話完結・何でもアリのバラエティー作品ではなく、キャラクターやドラマが連続する構成なのだから、総合的に作品を見る通常の監督を置かないことで、どういうメリットがあるんだろう。

 今回は、希の家出を切っ掛けとして、巧や文乃が抱える思いと過去が描かれた。
 主役級三人が、帰るべき生まれた家を持たない、タイトル通り「迷い猫」である事が分かり、ああそういう設定…テーマ?を持つ作品だったのかと。
 こうなると、梅ノ森一人が(お金持ちではあっても)普通の生まれ育ちをしていそうなのは、逆に異質。
いや、ヤケに主人公達の仲間に入りたがる所など、余り満たされた人生を送ってきた訳じゃないのかな。
彼女もまた「迷い猫」に違いない、というのは いずれ描かれる?

 巧の名前の由来とか、哀しいような馬鹿馬鹿しいような微妙なラインを突いていて、上手い。
 文乃が見せる、強すぎる巧への思いも、こういう経歴があるなら納得。
 設定は分かったんだけど、希の家出エピソードを語るタイミングそのものが早すぎるような。
あと数話経過して、巧の家で占める希の立場がしっかり固まってから波乱を起こす方が、しっくり来たろう。
 何もかもダダダーッと喋ってしまう巧にも、感心しない。
巧・文乃にとって、これは最重要事項であり、他者には伺い知れないほど深い傷であろうに、さしたるタメも無く語られると、とにかく軽くなってしまう。
 もっと泣かせられる、シリーズの見せ場に出来た部分だと思え、惜しい。

 しかし、主役級三人が生まれについての設定をまだ伏せてある状態な訳で、その気になれば どんな「実は……」も後付けできそう。


2010年4月21日 水曜日

『荒川アンダー ザ ブリッジ』03.「シスターの懺悔室」ほか

 これは不条理ギャグアニメ…だと思うんだけど、今回、市ノ宮からデートに誘われた際に見せた「荒川から離れられない」ニノのリアクション、高価であろうドレスを見事に着こなすセンス、笹舟が海へと流れ着いているかどうか河口まで確かめに行こうとする気持ち…
何だか変に切なく、「金星人」よりは「心に深い傷を負った少女」を感じてしまう。
 そればっかりじゃ、単純に笑えなくなりそうで戸惑ってしまうが、今回見せたニノの姿は、魅力を増す役に立ってたんじゃなかろうか。


2010年4月18日 日曜日

『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』02.「魔ペット大失敗☆ぷりっ!」03.「ひめさまは忘れんぼ☆ぷりっ!」

 一話目で、魔法変身アイドル物としてはちょっと調子が外れた内容だと思ったが、二話目はそれが顕著。
 順当に行けば、ヒロインとなる三人の個性を彫り込みそうなものだけど、そんなの放り出して(一応、ついでのようにメインヒロインの家庭環境が描かれてはいる)ヒロイン達お付きの魔ペットが いかにどーしようもない連中か、描かれる。

 魔ペットの仕業とはいえ、アップルパイ盗み食い・代わりに作られた激マズ商品による店の信用失墜について、りんご達から両親へ一切の事情説明・謝罪が無く、「作り直したアップルパイが別の客に売れたからイイや」で終わってしまう事で、酷い目に遭わせた客に対しての償いをする、という概念が無い。
 ビックリするぐらい無責任な話。
「毒」「調子が外れたギャグ」「リアルに言えば子供ってこういうもんでしょ」を狙って作られたなら、それはそれで逆に面白いんだけど、天然なのかどうなのか…

 と思いつつ見た三話目。
 ああ、一応は狙いなのね。
今回も、好意からした事とはいえ結果的に担任教師を窮地に追い込んでしまうレイラが、そうなるに到った事情を説明しないし謝りもせず。
ちょっと「繰り返しギャグ」然としてきて、笑ってしまった。

 今回はレイラの個性が描かれる、堅実な内容。
 ぼんやりドジな女の子、という設定だけど、憧れるアイドルのポスターを見て呆れるほど長時間ポーッとする所とか、物忘れにもホドがあるなど、行き過ぎた部分が楽しい。
 忘れ物のハンカチをハングライダー(パラセイリング?)代わりに飛んでいく魔ペットの姿を伏線として、後半のクラス旗 飛行に繋げる構成も、なかなか。
 乳歯から永久歯に生え替わる最中なのか、口を開けると歯抜けになっているクラスの女の子が、珍しくて可愛い。

 ちょっと『おねがいマイメロディ』を思わせる「何をするか分からない」所があるアニメで、面白いなあ。
 うっかり見続けてしまいそう。



 〆切作業の最中、抱っこした娘が むずがって暴れる場合、仕方なくテレビをつけ「ホラ見て〜お馬さん出てるよー」とか言うと、ぼんやりそちらを見るようになった(テレビ漬けにはしてません)。
 色がハッキリしているせいか、やっぱりアニメが好きで、MXで放送が始まった『ガンバの冒険』のOPを流すと、ギャン泣きしていても結構食い付いて見る。
でもEDはダークすぎて受けないだろうな……

 同じくMX『アルプスの少女ハイジ』は、絵がキレイだから…なのか、OPだけでなく内容まで飽きずに見ていたり。
 ただ見せてもナニなので、画面に合わせて娘に色々話しかける。
「ヤギさん一杯歩いてるねー」「大きなワンちゃんだー」「おじいさんのお家は高〜い山の上にあるんだよー」「チーズ美味しそうだね」「仕事も〆切もないこんなアルムの山でおじいさんに迷惑を掛けながら余生を過ごしたい、というかとにかく遠くへ逃げ出したい」
…最後の甘えた悲鳴はともかく、まあこんなような事を。
 『ハイジ』でオッケーなら、動きが大きな『コナン』はもっと喜ぶんじゃないか、『トトロ』は鉄板だろうな、などと思う。

 夕方、NHK教育で放送されている『おかあさんといっしょ』等一連の子供番組は、実写映像が多いし(アニメでないバラエティーやニュースには娘、余り興味を示さない)どうかなあ、と思ったが、意外なぐらい興味を持って見る。
 さすがだなあNHK、長年子供番組を作り続けてきて、幼児の心をガッチリ掴むノウハウの蓄積があるんだろう。

 そういえば娘ももうアラフォー、早いもので。
アラフォー……アラウンド生後四ヶ月。


2010年4月16日 金曜日

『HEROMAN(ヒーローマン)』03.「インヴェイジョン」

 最近のアニメではなかなか見ない、まっとうに描かれる「宇宙から敵意を持つ侵略者が現れた風景」。
日本でやるなら、もう少しはヒネらないと、企画段階で文句を言われてしまいそう。
 進んだ科学技術を持つ…のだろうに、歩兵に武器を持たせて前線に送り出す、割合昔ながらの侵略方法を採るエイリアン。
彼らの強靱な外殻(死んだらそれだけが残る)は、生来の物なのか、防弾チョッキ然とした後付け防御装備なのか。

 緊急連絡がジョギング中の大統領にもたらされる所で、そういえばコレはアメリカの話だった、という認識を新たにする。
 戦車やら戦闘機が街に現れても、米が舞台だと違和感ないなあ。
日本だと、リアルに考えれば こういう対応はそう簡単に取れないはずで。
 地球兵器の攻撃がまるで通じないのは、『インデペンデンス・デイ』風。
 ヒーローマンがブン殴って倒せるからには、拳銃弾程度ではない、もっと大きな破壊力がある兵器をエイリアン単体にブチ当てれば倒せる…という事なのかな。

 独自の行動形態が感じられるエイリアンに対し、「修理した市販のオモチャにカミナリが当たってスーパーロボットになった」ヒーローマンの設定は、まだあやふやなまま。
 エネルギーはどこから来ているのか、稼働時間の制限はあるのか、敵武器が命中した事はないと思うけど体の硬さはどのぐらいなのか(頑丈な敵外殻を殴って拳が平気なのだから、相当なものなのだろうが)…から、独自意識の有無さえ明確にならない。
ソコを固めることで面白くなる作品なのかどうか、分からないけど。
 主人公の父親をマッドサイエンティスト気味の科学者(または未来人・異次元人・宇宙人)にして、彼が開発した超形状記憶生物金属により作られたのがヒーローマン、とか そのぐらいの設定でも良かったかな。
 ヒーローマンは、宇宙からやってきた雷状エネルギー体生物がオモチャに融合することで誕生した、地球を守る使命を帯びたウルトラマン的存在、なんてのでも。

 人間よりは少し大きいが、巨大ロボットほどではない、ヒーローマンの絶妙なスケールと重量感が面白い。
 危険を顧みずヒーローマンを庇ってくれた主人公の行動から、新たな武装を発動させる(使用許可を出した?)所からは、しっかり意志があるような。



『薄桜鬼』02.「動乱の火蓋」

 原作ゲーム未プレイ。
 新撰組物は、一ジャンルを成すほど人気の題材だけど、これもその一本。
女性向けなのか隊士が美形揃いに描かれているのと、史実よりは超常的戦いを中心に描いていく?…というのが独自色。

 割合まっとうに出来ており、悪くない。
 が、強く引き付けられる要素は特に無く、もう少し見てみるけれども、最後まで視聴を継続できるかどうかは不明。



 ゴールデンウィーク進行、襲来中。
全く休み無く、どころか既にスケジュールに食い込んだ状態で、次のお仕事へ。


2010年4月11日 日曜日

『RAINBOW 二舎六房の七人』01.「After the rain」

 原作未読。
 萌えがまだまだ主流のアニメ界、なのにこの作品は、そんなモノ無い、どころかほぼ男しか出ない、少年院モノなので今後も女性自体が回想か面会シーンぐらいでしか登場できないだろう、それから入院の際の検査が もうとにかく嫌がらせかと思うぐらい嫌すぎ。
 いや、オタクに売る気が皆無の硬派な作り方は、あざとい媚び媚び作品が多い昨今、いっそ清々しい。

 まだホンの導入部しか描かれていないけれど、嫌だしムサ苦しいしダークな内容ながら、引き込まれる語り口の巧さ…「堅実さ」と言うべきか。
 シリーズの途中から大化けするような可能性は無い、が、一話目を見て抱いたイメージや期待を裏切る事も無いだろう。
 悪い出来ではないから難しい所だが、個人的に、今、シンドイ作品を見続けたい気持ちではなく、ドコまで視聴を続けられるかは不明。


2010年4月10日 土曜日

『閃光のナイトレイド』01.「救出行」

 テレビ東京のオリジナルアニメ企画「アニメノチカラ」第二弾。
 1930年代の上海を舞台とする。
 微妙で色々難しそうな時代・場所に思えるが…
その混沌としたところが魅力、なのかな?
第一話を見る限り、舞台は異世界でも近未来でも構わなかったような気はするけど。

 主人公達が取ったのは、敵施設にパラシュートで降下して、後は大体出たトコ任せの行動。
 警戒心ゼロ、顔の確認さえしない、間が抜けた敵揃いだったから ようやく成り立つ作戦に思えるのに、発覚した際「バレるのが早すぎる」などと言ってしまう主人公側も呑気というか何というか。
 超能力の見せ方は、所々面白い。
最終的脱出に用いたテレポート能力は、「最初から使えば良いのに」と思われそうなので、もうちょっと説得力のある制限を設けて欲しかった。

 細かな設定はまだ分からないけれど、メンバーそれぞれの能力を活かした救出作戦に絞り込んだことで、見易い第一話に出来ていたと思う。
 作画レベルは高く、アクションも頑張っており、続きを見てみたい気分にさせてくれる。
 視聴継続。



『迷い猫オーバーラン!』01.「迷い猫、駆けた」

 原作未読。
 今現在、公式ページの監督の所が「交渉中」になってるのは、何故?
Wikipediaでは、『BLACK CAT』『デビルメイクライ』の板垣伸になっているけど……何かゴタついているのか。

 冒頭から、とにかくパンツを見せる気が一杯で、潔い。
泣いてる幼女のパンツまで見せるのはどうかと思わないでもないけど、まあまあ、気概は伝わってくる。
 一話目は、ネコ娘(ネコ風の女の子?)登場、がクライマックスのはず。
しかし、それを予兆させる子供の目撃証言がウソであり、そうなるとそれを信じて必死になった文乃の行動も物語に沿っては意味を失い、余り宜しくない。
 「文乃以外は誰も信じなかったが、子供が目撃したのは事実」「ウソツキだったボクを信じてくれてありがとう」で、別に問題なく思うけど。
 女の子達のキャラクター紹介と、アクションとパンツで見せる第一話なのだから、別にヒネらなくても。

 ツンデレな文乃は可愛い。
 ただ、お金持ちお嬢様もツンデレ気味なキャラになっており、被りが感じられるのは惜しい。
彼女の場合、お付きの辛辣メイド二人組が面白いし、今後 彫り込んでいけばそれぞれの魅力は伝わってくるのだろうが。

 見続けても負担にならない内容だと思うけれど、強く視聴を動機付けてくれる開幕かどうかは分からず。
 もう少し見ての判断で。


2010年4月9日 金曜日

『荒川アンダー ザ ブリッジ』01.「借りを作れない男」他

 原作未読。
 この一話だけでサブタイトルが九つもあるのか!
とても書いてられない、ヒネくれてるなあ。
 タイトルの響きから、『池袋ウエストゲートパーク』みたいな内容かと思えば、全然違う、脱力系ギャグが連続する馬鹿話。

 ギャグで大事な「意表を突く」という事が、上手く出来ていたり出来ていなかったりグズグズやっているウチにネタが割れて(意図して割って)しまったり。
緩急自在というか変則的すぎるというか、ネタだけでなく演出も含めて予想がし辛くなっており、楽しい。
 河童はニセモノだったけど、ヒロインの自己申告・金星人はホントなのかウソなのか。
この世界のリアリティーレベルが分からないので、現状ではまだどちらの可能性もあると思える。

 爆笑…ではないが、何度か笑わされてしまった。
 視聴継続。


2010年4月8日 木曜日

『WORKING!!』01.「ワグナリアへようこそ♪小鳥遊、働く。」

 原作未読。
 そうそう、こういうのが男性が望むメイド喫茶(この作品ではファミレス)の描きようじゃなかろうか。
原作者は女性らしいけど、男性的視点を持っているというか、よく分かっているというか。

 主人公少年がロリコン風なのは、珍しい。
実際はロリコンでなく、小さく可愛いモノ愛好症だと言い、小動物から微生物まで愛しているという自己申告は、誤解されたイメージよりマシなのかもっと変態チックなのか。
 その愛情?を一身に受ける ぽぷらが、とにかく可愛い。
第一話目は、彼女の可愛さを「面白さ」の中心に置いて作られていると感じられる。
 彼女との関わりで、敵に回すと面倒臭い店長や、謎の日本刀少女、男性陣などレギュラーが手際よく軽めに紹介され、非常に分かり易いシリーズの開幕。

 作画レベルが高く、コミカルで軽快なタッチも心地良いため、細かいことは気にならず。
 レギュラー陣の個性を彫り込みつつ、気楽に見られる作品になってくれると嬉しい。



『最強武将伝 三国演義』01.「桃園の誓い」

 正統派、真面目に作られた『三国志』。
 かなりの駆け足で進んでいき、大きく膨らませたような所がないため、感情移入し辛く、このアニメ単体での面白味もちょっと薄い。
それは逆に、オリジナルの魅力を感じ取る入門編としては適している、という事でもあろうか。

 日中合作…なのかな。
 作画にはちょっと それらしい所があり、しかし良く動いていて悪くない。
オタクが喜べるような絵じゃない、と思うけど。
 声の出演が、船越英一郎、鹿賀丈史など、豪華な俳優の方々。
その辺からも、一般視聴者…子供達やご両親を対象に作られている作品。

 第一話の雰囲気からは、「ファンが望んでいた・満足できる・驚くような映像」が見られるかどうかは不明確だけど、とにかく真面目に作られていることは間違いなく、ファンが、あるいはまるでこの物語を知らない層が、何となくズルズル見続けるには向いているだろうか。


2010年4月7日 水曜日

『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』シーズン2/01.「ホロクロン強奪」

 意外と早く第二シーズンが輸入され、嬉しい嬉しい。
 下手すると映画本編より面白いテレビシリーズだから。

 賞金稼ぎキャド・ベインが、事もあろうにジェダイ聖堂へと潜入する。
 力押しで何でも出来るキャラではないため、頭を使った潜入作戦が展開され、楽しい。
 自分の分類に拘り、ドロイド使いの荒さに文句を言うテクノ=サービス・ドロイドが愉快。
悪辣なキャド・ベインの側に居て良い味を出しており、これからも相棒として活躍していくのだろう、と思っていたが…
まあ、『スター・ウォーズ』世界でドロイドはあんまり良い扱いを受けてないからなあ。

 サブタイトルにもなっているホロクロン
普通に出てくるけど、映画版では扱われたこと無い…?
 アナキン達の必死の追跡にも関わらず、奪い去られてしまった。
ここからしばらくは、このホロクロンを巡るエピソードが続く事になるのだろうか。


2010年4月6日 火曜日

『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』01.「プリンセスみーつけた☆ぷりっ!」

 いかにも年少向けアニメであり、見続けることはないだろう…と思っていたが、雑な指示しか与えないおとぎの国の無責任女王とか、当然だろう守衛の侵入制止に悪態をつくヒロイン(そして「親切なオジサンの居る入り口」を探そうとする)とか、エンディングの「オトナになるって金かかる」という少女モノとは思えない歌詞など、ヒネた大人が引っ掛かる変な所が色々。
 女の子達は可愛く、罪がない…というか内容もあんまり無い第一話で、見易くあった。

 ヒロイン達が変身した後のライブを、作品の魅力として早く示したかったから、だろうけど、その割を食って りんご以外二人は「居ただけ」になっており、まるで個性を主張していないのは残念。
こんなに印象が弱い登場になるなら、一話目では りんご1人が変身して歌う構成にし、次回以降他のメンバーを出した方が良かったのでは。

 ハロプロのアイドルらしい、ヒロイン三人の声優さんが下手なのは、まあ昨今珍しくもないし仕方なかろうか。
歌もあんまり上手くないけど、まあ、まあまあ。
 ライブシーンになると、キャラが3DCG化。
『プリキュア』エンディングほど凝ってはいないが、楽しげな雰囲気は出てる。
モデリングが、何故か ちょっと ふくやまけいこ先生の描かれる女の子に似ているよう思え、ファンとして嬉しかったり。

 ゆる〜い変身アイドル物。
 深みや感動は期待せず、年少女児向けと割り切って、気楽に見るには悪くないかな。
 もうちょっと見続けてみようか。



『SDガンダム三国伝〜Brave Battle Warriors〜』01.「英雄登場」

 色々に展開しているSDガンダムシリーズの新作。
正規シリーズのパロディー的なものや、独立した作品として戦国時代や円卓の騎士を描いたりしていたが、これは『三国志』がモチーフ。
 無茶な味付けをしている『三国志』漫画やアニメも多い中では、まっとうな内容。
生きているガンダムやジムが劉備とか曹操をやっているだけで異様と言えば異様なため、何をもって「まっとう」とするかは難しいところだけど、いやまあ比較的。

 3Dモデルを手描き風に処理する技術は安定しており、違和感がない。
 子供にも分かるよう、かなり見易くしたストーリーも良いかと。
 放送時間が15分だから、駆け足気味の内容になっているのは、仕方のないことだけど良し悪し。
手早く進めて僅かな時間にバトルのカタルシスまで感じさせる構成力には、感心。
でも、やっぱり30分は放送時間が欲しかったのでは…

 もう少し見続けようかと思うが…SDガンダム自体に興味が薄いのと、『三国志』に少々食傷気味だという個人的事情があり、最後まで見通せるかどうかは不明確。


2010年4月5日 月曜日

『トランスフォーマーアニメイテッド』01.「新章!トランスフォーマー」

 『トランスフォーマー』シリーズは、お笑い『ビーストウォーズ』路線と、『ヘッドマスターズ』『マスターフォース』をいくらか見た程度で、基本設定の理解すら怪しい。
 実写劇場版が大ヒットしたから、それに準拠する内容なのか、と思えば全然違う。
 なので、今作が どの辺りに位置しているかも分からず。

 設定を何も知らないまま見ても面白い作品…には、残念ながらなっていないと思える。
『ビーストウォーズ』的なギャグを入れながらも、基本的には真面目な話なのが中途半端。
子供向けとしてはともかく、作品世界に思い入れの弱いオッサンを引き込むには弱い第一話。
 作画が宜しくなくて、トランスフォーマー達を余り格好良いとは思えなかったのも、気持ちが上滑りした原因。

 海外では第三シーズンまで既に放送されているのか…日本ではどこまでやるのかな?
 ファンに向けた作品だと思うため、問題なく、視聴はここまでに。



『いちばんうしろの大魔王』01.「魔王が誕生しちゃった!」

 原作未読。
 ちょっと『ハリー・ポッター』を思わせる世界で、魔法学校に編入することになった主人公は、イキナリ将来 魔王になると言われてしまう。
 軽く、明るい雰囲気があり、分かり辛い所など無く、登場する女の子達は強い個性を持ち、サービス精神に溢れている。
正しくライトノベルな有り様。

 主人公の性格や行動の動機付けがハッキリ示され、関わる女の子を「取りあえず全員平均して出そう」とせず絞り込んだのも見易いし、作画は良好で、実に手慣れたソツのない第一話。
 この作品ならではの強い個性に欠ける…とか難癖は付けられるけど、それはもう無い物ねだりだろう。
 こういう手の内容に抵抗がないなら、見続けて良い出来であったかと。

 安定した面白さであるが故、年寄りオタクとしては「大体分かった」として、途中で視聴を終えてしまう可能性がアリ。
 でも、とにかく気持ち良く見られるため、これから登場するキャラクターの個性と、展開に期待しつつ、当分継続視聴。


2010年4月4日 日曜日

『Angel Beats!』01.「Departure」

 原作ゲーム未プレイ…と書こうとしたけど、これはアニメオリジナルの企画なのか。

 主人公が記憶喪失なのは、昨今 割合オーソドックスな導入部。
しかし、主人公を含めて全員が死後の世界におり、一度死んでいるからもう何をしても死なず、敵は普通の女の子に見えるが天使で、その他大勢の生徒達はNPCだと言われ、主人公をチームに加えた一団は神に従わないべく反抗を続けている、最初に見せられるミッションは食券を巻き上げること…相当に強引で無茶な設定。
 第一話では、説明ゼリフが必然的に多くなってしまい、それでも、すっ飛んだ話だから仕方ないが「納得」までは持って行けず、他人が見た夢の話を聞かされているような??部分が多い。

 なのに面白く感じられるのは、作画と背景美術の美しさ、色彩設計(青い夜の中、飛び交う紅い銃弾をバックに、舞い落ちてくる金色…茶色?の食券、という取り合わせの決まり方なんか素晴らしい!)まで含めた演出の巧さ、に寄る。
 次回どうなるのか、どころか、次の瞬間何が起こるのかも分からない不安定さ・不透明さを、「期待感」に変えさせる制作者のパワーを感じる。

 盛り上がって凄い作品になる、あるいは失速して意味不明になってしまう、どちらの可能性もあり、とにかく続けて見てみたい。



『大魔神カノン』01.「歌遠」

 『仮面ライダークウガ』『響鬼(前半)』のプロデューサー・高寺重徳が手掛ける特撮新作。
 制作費も相当にかかっているそうで、深夜番組としては非常に頑張ったシーンがアチコチに見られる。

 冒頭から、「この物語は、都会で生き方を見失った……二十一世紀の寓話である」といったナレーションが流され、面食らう。
リアリティーより寓意性を強調したいのか、しかしこう言われたからといって「ハイ分かりました」と受け取り方を変えられるモノで無し、無意味といえば無意味。
 「…その恋愛に破れた彼女は、この後、思いもよらない運命の波に飲み込まれていく」というナレーションには、笑ってしまう。
その「運命の波」を実際に画面で見せるのが第一話のはず。
 最初だから仕方ないが、セリフはともかくモノローグを多用して、キャラクターの現状や気持ちをそのまま語らせてしまうのは、感心しない。
男と付き合っていたとか、別れたとか、家賃が安い調布に引っ越したとか、最初にどうしても説明しなければならない設定じゃなかろうに。

 視点が誰か・何かに定まっておらず、起きている事態が一話目ではまだ収束しきっていないため、妙に散漫な物語に見える。
不可解な事件を「不可解だ」と感じるべきヒロインを中心に据え、彼女の目線で世界を現していった方が分かり良かったろう。
 いや、物語自体は別段難しいものじゃないし、「訳が分からないからつまらない」という事でもないんだけど。
 色々描かれた要素のどれもがまだ「面白い!」と思わせる所まで進んでおらず、初回を一時間スペシャルに出来れば、もっと視聴者の食い付きを良く出来た…かも知れない。

 空き缶を用いた高速走行バイクでのコミカルなやり取りが楽しく、殴られた瞬間に変身する男とか「あっ」と思わせる画面の驚きがあって、見ていて退屈することはない。
 『大魔神』…というより『仮面ライダー』を感じさせる導入部。
 ヒロインはともかく、超常的な力を持つ男女のキャラクターは、割合と面白い。
 良作になってくれることを願いつつ、視聴継続。


2010年4月3日 土曜日

『会長はメイド様!』01.「美咲ちゃんはメイド様!」

 原作未読。
 タイトルから、いかにも男性向け萌え系の内容を想像していたが、少女漫画原作なのね。
 道理で、メイド喫茶にも、そこでヒロインが働く・メイド服を着せられることにも、関心が薄そうな描き方。
男性作家が描けば、ここいらにはどうしたって、いくらかの拘りや思い入れが出てしまいそう。
 それよりか、ヒロインと、ちょっとヒネて見える美少年の関係を重要視している模様。

 だからなのかなあ、「メイド喫茶で働く・働かなければならない」理由付けに無理が感じられ、普通の喫茶店じゃダメなの?とか、新聞配達でもしたら?あるいは学校に相談して公認のバイト先でも紹介してもらえば良いのに、等と思い(一応の選択理由はあるんだけど)、メイド姿をワルに見られて大ピンチ、のシチュエイションに気持ちが入れられない。
 オープニングでは、同じく喫茶店で働いている…のだろう他大勢のメイド娘達が顔を見せており、それぞれのキャラクター性やヒロインとの関係が出てくれば、もっと設定を活かしたストーリーになっていくのか。

 第一話だから仕方ない、とはいえ説明ゼリフが多く、拓海へのヒロインの気持ちとか、描写としては全然足りていないのにセリフだけで済ませようとしているような所も見られ、感心しない。
 でも監督は桜井弘明なのだし、乗ってくれば面白くなる可能性はあり。
 うーん、一応三話目ぐらいまで見ての判断で。



『B型H系』01.「ぼーい♂みーつ♀がーる あなたの『初めて』私にちょうだい!!」「放課後大作戦!とりあえずキスしましょ?」

 原作は掲載誌で時々既読。
 頭の中はまるっきり妄想力過多のモテない童貞男…しかし外見は抜群の容姿を誇る美少女。
ヒロインのこの設定がとにかく面白く、彼女の馬鹿キャラで一点突破を図るスッキリした構成も楽しくて、好きな作品。

 アニメは、作画が良く、バカで下品で どうしようもないが可愛くて魅力のあるヒロインを、テンポの良い演出で上手く描き出しており、爆笑ではないものの、所々で笑わされてしまった。
 H友達を百人作る、とか口走り、「穏やかな良い子」とは正反対に思えるヒロインなのに、徹底(暴走・空回り)すれば意外と「癒し系」とさえ感じられるモノだなあ。

 気楽に見て貰うのが身上の作品。
 感想を書くかどうかは分からないけれど、楽しく見続けたい。



『HEROMAN』01.「ビギニング」

 『スパイダーマン』『X-メン』の原作者で知られるスタン・リー原作作品。
 だからなのか、物語の舞台はアメリカ西海岸であり、ノートの記述や板書でごく普通に英語が使われている。

 主人公は、苦しい家計を支えるため健気にもバイトにいそしむ、目立たない(少女のようにキレイな顔だが)、イジメられてさえいる少年。
この辺りは『スパイダーマン』かなあ。
 拾った小さなオモチャのロボット・ヒーローマンを、主人公自ら修理、それに落雷が当たって不思議な現象が起こり、巨大化したヒーローマン(ジャイアントロボぐらいの操作感で、自律行動も可能?)と少年の冒険物語が始まる。
 …感心するほど上手い導入部ではなく、かなり無理無理だと思うが、「クモに噛まれたからスパイダーマンになる」「宇宙で謎の宇宙線を浴びたためファンタスティック・フォーになる」のと同じぐらいの自然さではあろうか。

 最初の活躍が、危機に陥った、主人公を好きな女の子を助け出すモノなのは、まとまりが良くて結構。
 余りにも無神経で大雑把なヒーローマンのアクションが楽しい。
 原作者の各作品は、基本設定より、ネタの転がし方に魅力があると思う。
次回、敵となる宇宙人(?)が登場するようだから、面白くなりそうな作品かどうかはそれを見ての判断で。


2010年4月1日 木曜日

 ここ数日、娘を抱っこしてヨメと犬散歩
外の風景が珍しいのか娘は ぼんやりと周りを見ているが、かなり咲いた桜を見てもまだ「キレイ」と思うベースが無いため特に反応無く、しばらくしたら疲れて寝てしまう。
 スリングという抱っこヒモを使ってるんだけど、ウエイトが6キロ台後半になろうかという娘を抱えて数十分歩くと、帰ってきてからもうグッタリ。
 帰宅後、ヨメと二人がかりで風呂に入れ、ミルクを飲ませ、泣き出したら抱っこして あやしながら部屋中うろうろしている内、あっという間に一日が終わる。
 仕事……

 娘をあやそうと思い、両手を顔の横でヒラヒラさせる意味不明のダンス?を踊って見せたところ、初めて「きゃあ」というような声を出して笑った。
 何がツボだったんだー?面白いのかコレ?
 すっかり嬉しくなり、もっと笑わそうとして再度 踊ると、また声を上げて大喜び。
 そうか、とにかくこの踊りが好きなんだ、と思って三度目やってみたところ……
驚くぐらい深い縦皺を眉間に刻んでスッパイものでも食べたような顔でこちらを見るばかり。
「あのねえ、同じネタを繰り返す『天丼』ゆう笑いの取り方はある、けどなあ、さすがに何の工夫もなく三回も同じモン見せられたら笑えんわ。お笑いをナメとるン違うか?」
M-1で辛いコメントを吐く紳助ばりに厳しいその表情に、スイマセンっした姉さん、心を入れ替えて頑張りますんで見捨てず今後ともよろしくお願いします、と縋り付くばかり。


ときどき日記・目次へ

10/03の日記を読む