2017年09月30日 土曜日 |
『異世界はスマートフォンとともに。』最終12話.「決断、そしてスマートフォンとともに。」 ハラハラとかヤキモキさせるなど興味を引くように出来ていなかった上、前の11話でほぼ終わっていると思えた「複数股交際から重婚まで可とする?」テーマを、工夫なくもう一度繰り返す内容。 超ツエーのに加え、気取らず優しく欲もない主人公が全女性からモテモテなのは当然でしょ、ってことで、まあ「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」としか言い様もなく。 せめて、いつもの楽勝チート戦であってもラストバトルを見せて欲しかったところだけど、特に盛り上げず。 敵か味方か……さほど重要キャラだとは思えない少年を登場させ、第一シーズン完。 ほとんど画面を見ず音声を聞かなくても、大体ストーリーが分かる。 鑑賞するにあたっては恐ろしくストレスの無い、BGVのようなアニメだった。 バトルには緊張感皆無で作画も脱力気味。 サービスであろう水着回の、絵的クオリティーの低さには絶句した覚え。 無色透明で引っかかりのない主人公のキャラクター造形は、願望充足作品としては徹底していて凄い!と褒めるべきなのかなあ。 文句を言いつつも最後まで眺めたので、お手軽お気楽さを核として何かしら魅力ある作品だったのだろう。 続きを気にさせる要素が無く、ソフト化されての売り上げも不安なことから、二期は難しそう? |
2017年09月29日 金曜日 |
『NEW GAME!!』最終12話.「ぜひ買ってくださいね!」 尊敬する先輩に追いつこうとする努力、少し距離を詰めたかと思った瞬間に見せつけられる遙かな力の差、それでもなおめげず頑張る青葉の姿は、素直に感動的。 マスターアップを前に、登場キャラ全員が自分のポジションでベストを尽くしており、その中で、生じようとしていた諍いの芽が摘み取られ、緩やかに融和していく。 こんな職場ばかりなら幸せだな……とヒネた目で見つつ、しかし気持ち良い。 ゲームの発表会に来ていた客がほとんど女性だったのは、作っていたのが完全女性向けゲームだというコトなのか、「女性しか存在しない世界」故か。 まあ、客席が野郎で埋め尽くされ、野太い声で歓声が上がったりしては、この心地よい世界が壊れかねないけども。 八神が会社を離れるイベントは、最終回っぽくも、ちょっと意外。 主力キャラクターデザイナーだろうに、よく会社側が許したもので。 現実なら、こう簡単にはいかないだろうな。 可愛い女の子ばかりで構成する閉鎖空間で、萌え作品のフォーマットは守りつつ、シビアなお仕事の世界も垣間見せ、楽しくて前向きにさせてくれるワーキングアニメだった。 ここで完結とするのが区切り良いけれど、三期があるなら嬉しい。 |
2017年09月27日 水曜日 |
『賭ケグルイ』最終12話.「賭ケグルイの女」 顔で笑わすアニメ、最終回。 当面、最大の敵であろう生徒会長とのギャンブル勝負に挑む夢子。 ちょっと内容が弱いような…… 会長・綺羅莉にアホなイカサマをやらせて卑小化する訳にはいかず、夢子も追い詰められて苦しむようなキャラクターじゃないため、常識的キャラである鈴井に苦しんだり覚醒したりの第一期クライマックス表現を一人で背負わせた、って感じなのか。 本当に「覚醒」であり、勝ちを掴む理由付けに乏しいのは拍子抜けだけど、この作品はこれまでも、ギャンブルの駆け引きやイカサマの見破り方がキモと見せて、その実「そんなバカな〜」で落とすギャグに近い物なので、問題ない。 最後まで作画が良く、発情したような女性キャラや、イヤ〜な勝ち誇り顔から驚愕の負けに到る崩壊ブサイク顔など、とても上手く表現できていた。 普段のにこやかさと落差が激しい勝負時の異常性を持つ、夢子は引きつけられる造形。 まあしかし、恋人にしたいとは思わないし、結婚などしてしまったら家庭は「安定」と無縁の場所になってしまいそう。 原作漫画は、スピンオフ三本?も含めて継続中みたいだし、二期がありそうだなあ。 |
2017年09月26日 火曜日 |
『ナイツ&マジック』最終13話.「Heaven & Earth」 根拠もなく2クール放送するものだと思い込んでいた。 それは、まだ世界の一端しか見ておらず、キャラの魅力もロボット強化イベントもずっと彫り込んでいけるはず、という思いと、単純に「面白いからもっと続けて欲しい」願望による。 ジャロウデク王国の変形飛行戦艦とのバトルが、シリーズクライマックス。 現実世界からの特別な知識も持ち合わせないのに、驚異的な開発能力で戦局を覆す超兵器を作り上げ、エルと同等の戦いを繰り広げるオラシオ、凄い。 敵対していても、二人は「強力な武器を開発するのが病的に好き」という意味で同類。 顔を直接つきあわせたなら、熱いメカ談義で意気投合し親友になるか、分かりあえないコダワリの一線を持つが故に激しく嫌いあうか、どちらだろう。 異世界常識に縛られない知識と発想力がエルの特異性であり、だから戦場での無双を可能としていたけれど、オラシオのようなマッドサイエンティストが他にも居るなら、これからは更に苦戦する? 最近流行の異世界転生物、しかも、現実世界の進んだ知識を元に「オレ凄い」で突き進む願望充足作品でありながら、エルの突き抜けた巨大ロボット好きっぷりで他作品との差別化に成功。 オタク由来の透徹した視線により、「戦いの意義」とか「他者を殺すことへの抵抗」なんて面倒くさい所を飛ばしてくれたのも、見やすかった要因。 女の子にほとんど興味が無く、アプローチされても友達・仲間という以上の感情を持たないため、ありふれたハーレム物にならなかったのがまた新鮮。 エル自身からして可愛いため、他のヒロインを必要としなかった、って部分も。 展開は早く、もっと引っ張れたろう学園生活などごく短く刈り込まれて(原作ではもっとある?)、進行を邪魔する無能な味方も出てこず、ストレスなく見続けられた。 これから、ロケットパンチの実装、戦闘機や戦車が合体するロボットの開発、内部に強力な魔獣の組織を取り込みシンクロ制御して操縦する『エヴァ』型ロボットの研究(エルの美学に反する?)などが考えられるか。 二期開始を心待ちに。 |
2017年09月25日 月曜日 |
『6HP/シックスハートプリンセス』 去年末に第一話が一部未完成ながら放送され(その時の感想)、6月に「放棄された3DCG路線版」が、そして今回、年末版から冒頭数分間のバトルなどを完成させたバージョンとして再度放送。 紆余曲折だなあ、それぞれ枠を取って流してもらえるのは、村上龍の力……? この機会に、録画したままになっていた3DCG版を視聴。 映像表現方法だけでなく、世界観からストーリー、キャラクターまで、手描き版と全然違うのね。 見慣れた日常からスタートし、飛行機が破損して生徒達が機外に放り出される緊迫感など割合良く出来ており、この路線で進めた方が良かったのでは。 ……と思ったけど、他の生徒達が皆死んだと思われる墜落現場でギャグ顔リアクションを見せるヒロイン、目の前で異常を来した友達がエンジンに巻き込まれ 非業の死を遂げた(怪物と化して再出現したが)というのに変身の決めゼリフだろう「喜んで!」を言わせてしまう制作者のセンスなど、驚くような無神経さ で、どうにも。 オタクや一般層に受け入れられるアニメを作ろうとは最初からしておらず、「村上龍のアーティスト・センスを表現する」のが目的なのだろうから、分かり易くしたり自然な流れで見てもらう必要は無いのか。 3Dのクオリティーは、並みというところ。 今回放送された、手描きアニメ第一話冒頭完成版。 ああ、意味の分からない文言を連ねたナレーションのバックに、余り動かない絵を配した前放送の冒頭は、こうなるはずだったのか。 見ていて苦痛だった(途中で集中力が途切れた)前回と違い、巨大少女との戦闘描写に力が入っており、引きつけられる。 相変わらずナレーションが何を語っているのかに注意は向かなかったが、画面はずっと見ていられる。 タンカーを投げつける、ミサイルが巨大人型の顔に命中し慣性で潰れるなど、『エヴァ』影響が色濃く見えるのは意図してか。 ビームでその辺をなぎ払うと大爆発するのは、『ナウシカ』より特撮短編『巨神兵』っぽかったな。 そして本編(!)たる村上隆が登場しての語りだけど、今回は、作品の現状を差し置いて現代アートの状況について長々と。 興味深いところもあったけど、長いし、「今、ここで話さなきゃならない内容か」という気も。 普通に完成して毎週放送されていたら、三週目ぐらいからは見なくなるだろうアニメ。 この変則的な放送方法で、調子の外れた村上トークがあるから見ている、って所も。 |
2017年09月22日 金曜日 |
『アホガール』最終12話.「出会い…そして!アホガール」 明とよしこの出会いと因縁のスタートを描く、最終話に相応しい内容。 幼い頃のよしこは可愛らしく、多少の常識外れ行動ぐらいは年齢からも許せそうな雰囲気がありつつ、しかし下品さと迷惑っぷりで許容範囲を遙かに逸脱。 明を寝ずに看病したり、逆襲を受けて涙を見せるなど、ちょっと意外な姿もあって、「実は心の奥底に、幼少期で培われた明からよしこへの好意がある?」という希望(?)を一瞬抱かせ、粉々に打ち砕くギャグへの落とし方が凄い。 ここまで良い所ナシの女の子を描けるとは……自分だったら絶対に迷いが生じてしまうだろう。 徹底ぶりに、ただ感心。 好きだったのは、よしこ母・よしえ。 娘と同程度のアホではないかと思わせながら、計算高さ・娘の(自分の?)人生にとって障害となる相手を容赦なく排除しようとする邪悪さも感じさせ、面白い。 ダンナさんとの出会いから結婚までを描く、エピソード・ゼロが見てみたい。 母親だって立派に?家庭生活を維持できているんだから、よしこも可能じゃないのかな。 よしこ父の影が非常に薄く、どういう人物か分からないけど、明が諦観して父親のようになりさえすれば。 デリケートすぎて心を病んでしまったり、恨みを溜めて熟年離婚に到る心配は、よしこにはないのだろうと思え、彼女を生涯のパートナーに選んだとしてそれが最悪の選択だとは限らない……かも、いや他人事だから言えること。 ストレスなくヘラヘラと見ていられるアホアニメ(褒め言葉)だった。 すぐ第二期が始まりそう。 |
2017年09月20日 水曜日 |
『異世界食堂』最終12話.「とん汁/コロッケ」 普通の洋食屋に異世界へ通じるドアが開き、異界の住人達が客として訪れる基本設定について、これ以上説明する気はないんだろう……と思っていたけれど、最終話まで来て僅かに匂わせた。 なるほど、店主は異世界人の血を引いていたのか。 それも伝説クラスの力を持つ女魔導師の孫、ということなら、不思議ドアの存在や異形客にサッパリ動じない店主の態度にも、納得。 物語も、主題であろう料理についても、とにかく淡々と描くアニメだった。 薄味で量も食い足りない……その代わり、ウンザリさせる脂っこさやドカ盛りの食べ飽きとは無縁の作品。 ツカミが弱いため、放送開始当初で視聴をやめるケースと、そこを乗り越え「つい最後まで見てしまった」自分のような視聴者に別れるのでは。 店内・店外での人間(とは限らない)関係が少しずつ繋がったりしており、その辺も面白くなりそうな……やっぱり濃いめの味付けにはならないのだろうけど……所での最終回は、残念。 熱狂的に支持されるアニメかは分からないが(Wikipediaを見ると「2017年7月期のトルネ番付においてアニメ部門1位を獲得した。またNTT ドコモのdアニメストアが実施した「2017夏アニメ人気投票」でも1位を獲得している」そう)、第二期があるなら、「相変わらず味付け薄い」とか言いつ つ見続けたいな。 |
2017年09月08日 金曜日 |
『異世界はスマートフォンとともに。』09.「オエド、そして不死の宝玉。」 今回は、中世風ファンタジー世界からの出張パターンとして、割とお馴染みの「サムライが居る日本風エリア」登場。 まだ状況もサッパリ分からないうちに、取りあえず八重が属する陣営に味方し、ケガ人を全回復させ、問答無用で敵兵を倒す。 うーん、八重側が悪辣な侵攻を仕掛けていた、そうでなくとも、非は双方にあるってこと普通だろうに、短絡的だなあ。 幸いにも敵側に圧倒的な邪悪さがあった訳だけど、後で判断の間違いに気付いたら、どうするつもりだったのか。 「八重所属陣営がワルモノだったなら、今度はそちらに相応のペナルティーを科す」「悪の支配者を遙か彼方へ放り出し、善政を敷ける人間を代わってトップ に据え、和平を促す」ぐらいのことはフツーにこなすスーパー主人公だろうから、「致命的な判断の間違い」なんてことは起こり得ないが。 牢屋から助け出した武田家四天王的な人々、特に活躍もしないし不要だったのでは? まあ、「なんとぉー」「そんなぁー」といった驚きリアクションを示してくれるモブは必要か。 毎度のコトながら、困難な(はずと思われる)状況の提示が弱く、危機感も薄いところで「冬夜スゲー」パワーで事態がスイスイ解決していくため、危機感・爽快感が弱い。 その代わり、焦燥・不安・恐怖といったストレスもほぼ無く、ぼ〜んやり〜と見ていられるのがこの作品の強みか。 文句言いながら、自分もまだ見続けているし。 「数十万の配下を引き連れて世界を滅ぼそうとする魔王が現れた」「宇宙から絶対的侵略者、迫る」なんてのも、放送時間10分ぐらいでは片付けるんじゃなかろうか。 苦戦するとしたら、神のうっかりミス再びで、冬夜と同等の力を与えられたチートキャラが敵に回る時、ぐらい? しかし、原作者が冬夜に苦労をさせたくない・徹底して甘やかしたいと考えている様子なため、その場合、敵は「生前同じクラスに居た高慢美少女」ぐらいに設定され、すぐデレて冬夜パーティーの一員になるだろう。 いっそ、全てのパワーを与えてくれた神が「この世界を一度消滅させる!」とばかり敵に……それでも何だかんだ、気楽に勝ってしまいそうなのがコワイ。 |
2017年08月24日 木曜日 |
『徒然チルドレン』08.「傷だらけの天使 / もっと欲しくなる / シュート / おっぱい」 恋愛コメディー、快調。 男女関係の楽しい所、ドキドキする瞬間、笑えるおバカさん部分だけ集めて描いており、とても気持ち良く見られる。 群像劇にしたのが上手いのかな、深部暗部に触れる前に他キャラへとカメラを移せて。 いや、結構シリアスな局面も描いているが、そう感じさせないコミカルな雰囲気作りに長けているのか。 キャラクター達が基本ポジティブであり、ジメッと悩まないのも良い。 古屋と、その妹まで振り回す、皆川 由紀が好きだなあ。 悪い女のようだけど、LINE?で彼から送られてきたヒドイ言葉を瞬時に「妹ちゃんが代わってコッソリ書いたモノね!」と即見破る洞察力とか、古屋への信頼感は凄く可愛らしい。 不必要なまでに妹ちゃんを追い詰める執拗さはどうなのかというと、まあ、まあまあ。 付き合い始めたら人生を完全にコントロールされそうで怖い、しかし優柔不断男子にとっては「上手に自分を使いこなしてくれる」有り難い存在かも。 逆に、こちらから積極恋愛攻勢に出てみたら、意外と不慣れそうな感じもあるがどうか。 |
2017年08月20日 日曜日 |
『デッドストック〜未知への挑戦〜』05. テレビ東京、深夜に放送している、ホラードラマ。 劇中設定でも、架空局ではなく「テレビ東京の」ボツ?フィルム素材を確認する部署が舞台となっている。 心霊的な内容が記録されているフィルムについて、出自を確かめたり、更に取材して番組に仕上げようとするのが基本。 まあ、テレビ局版「Xファイル」。 今週の落ち武者呪い話なんかは、怖いイメージがありつつもイマイチだったけれど、全体的にきちんと出来たホラー。 驚かす演出に、照れや躊躇いがないのは嬉しい。 『リング』『呪怨』なんかの監督達は、ホラーに関わりすぎたのか、「何度もやった恐怖描写をまた繰り返すのはイヤだ」「新しいホラーの在り方を追い求めたい」といった気持ちになってるんじゃないかなあ。 その多くは、「他の人がやってない」のではなく「検討したけれど効果がないと見越してやめた」作り方。 いや、清水 崇監督の『7500』なんか、ありふれたストーリーを気合いの抜けた演出で撮ってあり単に最悪の……まあいいや。 2話、人形怨念の話が、なかなか。 哀しさから来る恐怖、日本的に湿った怪談の有り様で。 ヒロインに抱きつく瞬間、姿を変える人形と、ラストの可哀想で恐ろしい執念なんか、とても良い。 4話コックリさんは、ちょっと泣かせ話方面に振りすぎかなあ……でも少女の「許し」でちょっと泣きそうに。 監督・脚本とか、『クロユリ団地〜序章〜』『劇場霊からの招待状』など映画公開に合わせたテレビシリーズに関わってた人達。 本編映画より、これらテレビの方がずっと面白かった。 低予算、凝った画面は作れない中、頑張っていて、毎週楽しみ。 |
2017年08月16日 水曜日 |
『NEW GAME!!』06.「あぁ……すごいなあ……」 今期、第一期より「お仕事」方面の比重が増した感じ。 可愛い女の子だらけ(社会人年齢設定だけど)で、社内が『けいおん!』部活のような雰囲気でありながら。 描かれる仕事の辛さ。 まだ新入社員でありチームの一員だった前期から、青葉の責任が大きく拡大。 プロジェクトを巡っては、敬愛する先輩・八神とポジションを争うことになり、心理負担も増した。 反面、その八神に認めてもらう喜びもある。 青葉にとって彼女は、単なる憧れの対象から、遠い目標を経て、競う相手に変化。 同じ事を繰り返している「日常系」アニメではなく、苦難を経た成長が見て取れる。 キービジュアル担当から外されようとしても、ただ落ち込んだり拗ねたり、または「私なんかより、八神さんの方が適任だと、私も思います」といった自己卑小化に陥らず。 ハッキリ「コンペは出来レース」と宣言されながらも、自らの仕事への情熱とプライドを掛け、「仕事を後輩から奪った・勝利を譲られた」形にしないことで八神への敬愛も表しつつ、勝負に臨む青葉の成長ぶり。 「負けた!」と、他者による判定を待たず認めてしまえる絵を八神が描いていた事への、悔しさと、まだ敵わない憧れの人の位置に八神が居てくれる嬉しさ。 実に複雑な心の動きだけれど、「分かる!」であり、ちょっとホロリ。 自分も頑張らなきゃなあ、と思わせてくれる、良い話だった。 |
2017年08月15日 火曜日 |
『ナイツ&マジック』07.「New & Old」 快調に面白い。 銀鳳騎士団とラボラトリーとの模擬戦は、当然のように騎士団の圧勝に終わ……らず、意外。 シルエットナイトの性能ではエル特製の方が優れているのだろうが、ベテランパイロット達は実戦経験の豊富さでカバー。 これまで世界に存在しなかった進化シルエットナイトを使いこなす操縦法や、集団での戦術がまだ確立されておらず、苦戦の理由になってしまった部分も。 コースや運転技量の差によっては、レースで軽自動車がポルシェに勝つことも普通にあるだろうし。 乗り慣れており機動力のある練習機に、主人公がコダワリ続けた『アルドノア・ゼロ』を、ちょっと思い出してしまったり。 他国騎士団による襲撃・盗難事件に際しては、シルエットナイトの弱点を知り尽くしたエルならではの戦法で容易に制圧したが、彼の技術・戦闘力があればどんな戦いでも楽勝、「という訳ではない」のが、逆に嬉しい。 以前の話で、エルを呼び出した公爵。 大きすぎる才能への不安を抱き、もしもエルが、その力に見合う危険なほどの上昇志向を持っていたなら、先に誅する気持ちもあったのか。 実際は、外見に比例して子供っぽい(オタクっぽい)ロボットへの憧れしか持っておらず、拍子抜けして、過度に恐れる必要は無いと判断。 しかしそれは正しかったのか? 今回、ラボのジジイといきなり意気投合してしまったように、「同じ熱いロボット好き」に対しては警戒心を持たず、仮に相手が敵国エンジニアであっても情報開示をためらわない可能性が。 まあ、それも程度問題で、長く技術革新のなかった世界において、エルは余りにも急激な進化をロボットに与えており、生じる戦力差に恐れを抱いた他国が機先を制するべく攻め込んでくる……なんていうコトも考えられ。 そのリスクを軽減するため、肝心な部分はキープしつつ完全独占を避け、情報を少しずつ出していくのは有効。 シルエットナイトは対魔獣用の兵器でもある(主目的?)訳で、それを容易にし、戦死者を減らす技術を供与してくれるなら、王国は敬意と感謝を受けられそう。 王国と平和条約を締結した国にのみ技術を提供する、って手も。 エルは、地位・金・女、どれにも興味を持たない。 せっかく可愛い女の子が寄ってきているのに、あんまり迫られると迷惑なんだよね、という反応すら示さない無頓着の徹底ぶり。 これは、名家の一人息子として生まれ、可愛い顔立ちにも恵まれ、理解ある両親と良い友人に恵まれて育ったことも原因か。 極貧家庭に生を受け、肉体労働を強要されて学校へ行くこともままならず、蔑まれるほどブサイクで、全くチャンスの無い生活をしていたなら、「シルエットナイトに触りたい」というだけでも強烈な上昇志向を持たなければならなかったろう。 この辺は、『異世界はスマートフォンとともに。』ほど極端ではないものの、本来の運命でなく死んでしまった主人公の転生に際し、神様がサービスしてくれた感じ? |
2017年08月14日 月曜日 |
『ウルトラマンジード』06.「僕が僕であること」 ウルトラマンゼロ……令人と入れ替わってしまうリク。 異星人テクノロジーで作られている基地なのだし、「魂を移動させた」でも構わない気がするけど、シャプレー星人の仮装技術を応用したブローチで行う抑制とくすぐりが楽しい。 人間に化ける宇宙人はシリーズ中、多数存在したが、固有の超能力に寄らず科学技術で実現しているとハッキリ描いた例は、珍しいのかな。 限度を超える会社員業務の忙しさに、「体力の限界が来てもカラータイマーは鳴らない」と嘆くリク。 笑いつつ、これは初めての提言じゃないかなあ。 「自分の変身リミットが近づいていますと、わざわざ敵に教えるウルトラマンの不合理さ」が指摘されることはあったけど、そうか、心を病むほど・過労死する ほど働いて限界をとっくに過ぎているのに「カラータイマーを鳴らして危機を内外に訴えない」人間は、ずっと不合理なのか。 地球(派遣惑星)防衛をウルトラ族のお仕事だとするなら、カラータイマーはチェックの厳しいタイムカードか、放射線測定ステッカーみたいなもの? 業務の完遂よりも命を重視してくれるシステムで、人道的と言える……まあ、鳴り出すのはギリギリの時点だし、職務中の死亡事故も多発していることから、ホワイト企業と言えるかどうかは分からないが。 顔立ちがベリアルに似ており、純粋ヒーローというより邪悪寄りなジードの外見設定にきっちり決着をつける、しっかりした物語。 家族を守るため会社員として敢然と激務に立ち向かう令人が、ゼロの力に頼らずとも格好良く見えて、嬉しい。 リクにだって、ライハ、モア、駄菓子屋店長、その姪のエリなど、守るべき対象は沢山居ると思うんだけどな。 前回「あいかた」では、『タロウ』のグダグダ回に近い馬鹿話を見せて驚くやら笑うやら、だったが、全体としてとても出来の良いシリーズ。 |
2017年08月06日 日曜日 |
映画『のぞきめ』『劇場霊』 衛星で鑑賞、両作とも元AKB女性が主演のホラー映画。 元AKBのタレントはよくホラーに出てるなあ、前田敦子『クロユリ団地』とか大島優子『テケテケ』等々。 プロデューサーの秋元 康が『着信アリ』を原作しているし、AKBがずらっと出演した『伝染歌』も手がけている繋がりから?(『クロユリ団地』『劇場霊』の企画も秋元) ホラーは、割合低予算で撮れる上、役者にさして演技力を求めないので、アイドルが主演するに向いているジャンル。 『のぞきめ』 顔立ちやら雰囲気が好きな、板野 友美主演。 演技はまあ、これぐらいで良いでしょうと思うんだけど、「うぉぉー」という変な叫び声と、下積みADでありながら重いモノ持てそうにないぐらい長い爪してるのは、少し気になった。 泥だらけになるシーンは驚いたなあ、意外な役者根性(これぐらいで褒めるのもどうか)。 『呪怨』『回路』のように、隙間へとガムテープを貼りまくり埋め尽くす異常な行動など、もっと怖くなりそうなイメージがありながら、最後まで見てもサッパリ怖くならなかった。 『劇場霊』 島崎 遥香主演。 というより、『リング』『仄暗い水の底から』の中田 秀夫監督作品、ということで見た今作。 うう〜〜ん……『クロユリ団地』『MONSTERZ モンスターズ』など近作はダメダメなモノばかりだから今更驚かないけど、これはヒドイ。 「恐怖から逃れられないヒロイン」がホラー設定の大前提だろうに、人形の怪異が襲う舞台演劇からは途中で降板させられており、その後は「元は友達だった けど酷いことを自分に言った女性、その彼女が危ないかも知れないので、真相を探ってみたり頼まれもしないのに舞台公演を妨害してみたり」といった、まるっ きり他人事としての事件への関わり方。 最重要キャラクターである人形が、「あれは幻だったのだろうか?」なんて疑問を差し挟む余地の無い殺人鬼キャラとしてドタドタ歩き回るのに、爆笑。 仮面ライダーの怪人か、いいとこ宇宙から来た怪生物扱い。 ライダーキックで倒せそう、実際、もっと芸の無いやっつけ方してしまうし。 元になっている『女優霊』には、優れたイメージの恐怖シーンがいくつもあり、当時「日本で一番ホラーが分かっている監督だ」と思ったものなのに、今や「日本でも有数のホラーを撮らせちゃイケナイ監督」だと言わざるを得ず、残念。 |
2017年08月02日 水曜日 |
『異世界食堂』05.「カツ丼」「プリンアラモード」 一話目を見た時は辛いこと言っておいて、まだ視聴を続けている。 相変わらず、料理を作画や演出の技術によって美味しそうに見せることには、無頓着。 いや、そんな悪い描き方ではないのだけれど、今時の、料理描写に過剰なぐらい力を入れる作品群に比べると、はっきり見劣りしてしまう。 食べた客のリアクションも、無難というか普通。 何も、服が破けたり巨大化して目からビームを出したり発情した表情まで見せる必要は無いが、地味な?『美味しんぼ』でもセリフを重ねることによって美味しさを表現しようと頑張っていたのに。 それでも、割合面白く見続けられているのは、原作に寄るのだろうストーリーが、しっかり出来ているから。 料理は、親との大事な思い出だったり、命を賭けた任務を後押ししてくれるものだったり、勇者の特権だったり…… 「現実世界の料理店に、普通の人間である客が来る物語」に翻案したって、成り立つ内容もあるけど。 ただそうすると、カツ丼のような普通の料理に、「初めて食べた、何だこれは!」という衝撃を乗せるのが難しくなるのか。 料理をかなり珍しいメニューに限定する、客を特殊にする(長年服役していたので甘い物に飢えている等)、料理人の腕前を神業レベルとし普通の料理でも驚愕の仕上がりに出来る、なんていう風にでもしないと。 客を現実知識の無い異世界人、エルフや獣人など「特殊」な存在にすることで、その他は、ありふれた料理、腕は良いのだろうがグルメを唸らせる類いでない街の料理人、という取り合わせなのに、特別な感動を生じさせている。 ツケが多いようだけど、よく成り立ってるなあ、ねこや。 王族の客などからは少々多めに頂いてるのか……メニューの値段は固定だろうが、チップとか。 金貨を溶かして売れば現実でかなりの価値を持つ?いや異世界の貨幣そのままで、コレクターには結構な値段で売れそうか。 色々な事情を抱えつつも、店に入れば「美味しいものを食べたい」だけしか思わない客達。 彼ら彼女らに「美味しいものを食べさせてやりたい」と、一番に考えている店主。 異様な設定を持ちながら、とても平和なお話で、見ていて心地よい。 |
2017年07月31日 月曜日 |
『ウルトラマンジード』04.「星人を追う仕事」 防衛軍的な存在、この作品ではメン・イン・ブラック風なのね。 強力な軍事力は(恐らく)持たず、宇宙人による犯罪行為の摘発、犯人確保を目的とし、最終処分は地球外への強制退去。 そういえば、これまでのシリーズで防衛隊は、宇宙人に対し、その存在が地球への脅威と即断して戦い殺す、逃亡を図る宇宙船団も壊滅させる、というのが多かったような。 それは、既出の宇宙人達が恐ろしく邪悪・好戦的で、話し合いの余地など無かったことも原因としているが。 極悪、とまで言えない個人的な犯罪を今回は描いており、だから組織・AIBも、平和的解決が図れたのか。 大規模な侵略・破壊のため襲来した宇宙人には、地球外退去のみの処分で済ませられないような。 AIBが人類規模に留まらず、多くの惑星が加盟する宇宙的な捜査機関だとするなら、単体で手に負えない事件には宇宙警察・軍のような戦闘力を持つ別組織が出てくる?いや経済制裁で対応か。 ウルトラマンジードの出現について、宇宙全域から地球AIBに問い合わせが来ている、っての面白かったなあ。 ウルトラ族を知っている宇宙人に取ってさえ、ジードは未知の個体だろうから、そりゃ興味を引くはず。 これまでのシリーズで描かれた「地球を訪れたばかりの宇宙人が、その時のウルトラマンを知っている」のは、こうした宇宙ネットワークでの情報共有があったからなのかも。 防衛隊(じゃないけど)に属する人間としては、例がないほど間が抜けており失敗ばかりのモア。 ラストでは、ドジをプラスに換える意外な機転を見せた、しかし、彼女の本当の価値は、「地球に好意を持ったため仲間の侵略を邪魔し、自分をエレキングの犠牲にしようとした」とするピット星人の言葉を、一瞬も疑わず信じ、抱きしめられるその優しさにある……のかも知れない。 この甘さは危険を招き、そして多くの絆を生み出す、のだと良いなあ。 幼生体のエレキングを可愛がり、単に生物兵器相手ではない愛情を感じさせるピット星人。 そうそう、せっかく女性的な形態を持つピット星人なんだから、見たかったエピソード。 AIBに就職したようだし、再登場もアリ? ウルトラマンキングと融合した宇宙。 そうすると、リトルスターはキングから分離した力、あるいはキングそのものだという可能性も。 ジード額から放ったビームがエレキングの体表面を焼いていくシーン。 これまでありそうで無かった画面を一話に一回は入れようとしているみたいで、制作者の情熱が感じられ、嬉しい。 |
2017年07月30日 日曜日 |
『THE REFLECTION –ザ・リフレクション–』02.「サバイバー」 眠くなってしまう妙な間は、そのまま。 コンテ・演出共に一話とは違う人がクレジットされているのに、変わらないということは、これが最後まで貫かれるこのアニメのスタイルなのだろう。 アクションシーンはそれなりに動く(好みの動きかはともかく)けれど、それ以外、心が不安になってくるほど画面に変化を起こさせない演出も、維持。 加えて、唐突に始まった第一話に到る事情を説明するためのストーリーだった、とはいえ、前回見たアクションを、そこそこの長さで再び見せられ、集中力が保てない。 まだ主人公・敵側に伏せられた設定があるのだろうから、次回は、1、2話の内容を回想として流しつつ、何故そうなったか更に遡って語るのはどうだろう。 話数が進むほど総集編割合が増えていく、恐るべき省力アニメとして歴史に名を残せそう。 キャラの性格付けや動機が少し見えてきたし、ようやくプロローグが終わり(まだ終わってない?)これから大きな物語が始まっていくのだろうが、もう限界で、視聴脱落。 |
2017年07月28日 金曜日 |
『異世界はスマートフォンとともに。』03.「将棋盤、そして地下遺跡。」 相変わらず、ゆる〜いアニメ。 今回、冒頭で助けた迷子姉妹、てっきり本編で絡むと思ったらそれっきり。 さすがにいずれは関係してくると思うけど、こんな扱いなら、急いで登場させなくて良かったような。 地図表示、時間確認、写真撮影を行い、スマートフォンの存在意義が示された。 しかし「タイトルにも入れてあるから無理して使っている」印象。 実際、前回は使わなかったんじゃ? 人捜しとか、スマホマップよりサーチ魔法を使った方が早いだろう。 写真撮影はちょっと難しいのかな……印画紙的なモノを用意し、念写の要領で魔法転写とか出来そうだけど。 主人公の超人っぷりにスマホ機能は負けてるんだから、改題して「凄すぎるオレ様の異世界生活」とした方が、合いそう。 前回は、貴族の令嬢救助、執事救命、ついでに貴族母の失明回復と、実にアッサリした連続人助けで上流階級に恩を売った。 相手から生涯感謝されるような行動を、こうもポンポン続けられては、見ている方に取っちゃ有り難みが薄すぎ笑ってしまう。 ついでに街中の病人を一瞬で全員完治させてやれば。 今回は、珍しく強敵が登場。 魔法を吸い取る相手なのに、「盗み取る魔法」は有効? 周囲の空間ごと圧縮して粉々に潰すか、マントルまで穴を掘って落とし焼き尽くせば済んだような……いや「そんな魔法を主人公は持ってない」のかも知れないけれど、このアニメの主人公なら突然どんな力を振るっても、「へー凄いね」で見ている方は済みそう。 敵の外観を美少女に変えてしまい、主人公への恋心を芽生えさせてパーティーメンバーに加える、ってのが作品傾向に沿ってるかな。 |
2017年07月26日 水曜日 |
『プリンセス・プリンシパル』03.「case2 Vice Voice」 作画的に、凄まじかった第一話からするとさすがに落ちたものの、十分なレベルを維持。 ストーリー的にも、スパイ物としての面白味を感じさせる部分が毎回設けられていて、感心。 前回、華やかなパーティー(ダンス?)会場で交わされる水面下バトルの緊張感。 損得を天秤に掛けて決断を強いる、姫様のしたたかな交渉術が素晴らしい。 今回は、潜入工作を行うアンジェと、誤って彼女に同行する姫様の侍女・ベアトリスとのデコボコバディっぷりが描かれた。 二人とも姫様に対し命懸けの好意を抱いているが、「姫様が大好き」「『姫様』なんて大嫌い」という相対する?感情表現になっており、上手い。 ベアトリスの喉に秘められた悲劇、それを、まあ軽く言うと『名探偵コナン』蝶ネクタイ機構のように使う逆転アイディア。 毎回新しい才能を発揮するアンジェは、「同時にいくつもの会話を聞き分ける」聖徳太子みたいな凄みを見せた後、更に「それら全てを個別に記憶できる」超頭脳まで披露。 視聴者に何気なく聞き流させる電話交換室での多重音声が、実は重要な伏線……なるほど! アクションにも見応えがあり、ハリウッドあたりから実写リメイク権を買い付けに来てもおかしくない内容。 あとは失速しないことを祈りたい。 |
2017年07月25日 火曜日 |
『ウルトラマンジード』03.「サラリーマンゼロ」 2話。 リトルスター、その力で?発現するウルトラカプセルなど、重要な設定が端的に示された。 絵で分からせている所が多く、裏の理屈はまだ不明だけども。 日本刀を用い、超絶の戦闘力を発揮する少女・ライハ。 「サムライ少女」って、萌えハーレム作品だと一人ぐらいは居る印象、しかしウルトラシリーズにレギュラーで出演するのは珍しい…初? 光線銃や装備に頼らず、日本刀一本とオノレの体術のみで宇宙人をも圧倒する強烈なキャラクター、楽しい。 今回の悪役になると思われたダダがすぐに退場し、驚く。 ライハに両断させて欲しかったなあ。 地面に倒れたジードが、その体勢のまま斜め上に光線技を放ち、覆い立つ怪獣にとどめを刺す、これもありそうで無かった絵作りで、凄くイイ。 今回。 動機はともかく、こんなに情けない状況で命を失いかけ、ウルトラマンと融合する地球人も珍しい。 演者がDAIGOだけにフニャフニャのイメージがあった『ウルトラマンサーガ』タイガだって、正統融合なのに。 気弱でダメダメのレイトと、人のままでもワル達数人を圧倒するゼロ意識体の落差がイイなあ。 逆に、家庭内で良き夫・父親として自然に振る舞うレイト、抱きついてきた娘の暖かさに戸惑うゼロ、というシーン、「基本的に戦うことしか知らず(強くなることしか目指さず)生きてきたゼロに欠けた部分が埋められていく」未来が見えるようで、嬉しい。 セブンとレオの融合フォームは、『ウルトラマンレオ』での師弟コンビネーション。 アイスラッガーを足に付けた状態でのキックにより敵を仕留める、取り合わせを活かした必殺技に「おお!」。 リクの相棒として登場しているペガッサ星人・ペガは、どういう位置を占めることになるんだろう。 『ウルトラセブン』で都会の闇に消えたペガッサ星人の子供なのか、また全然別の存在か。 子孫だとすると、「地球人によりペガッサシティを破壊された恨み(被害者側面)」があるかも知れず、しかし「シティを救うためとはいえ、あと僅かで地球を破壊するところだった最悪テロリスト(加害者)の息子」という立場もある。 この辺の心情が、ベリアルの息子?であるリクと重ねられると、深くなりそうだなあ。 といっても、『ジード』では過度に重い展開は避けているような部分があり、どこまでやる気かは、未知数。 |
2017年07月23日 日曜日 |
『THE REFLECTION –ザ・リフレクション–』01.「セレモニー」 アメコミ界の巨人(出たがりお爺ちゃん)で、『スパイダーマン』『X-メン』『アイアンマン』なんかを生み出し、日本のアニメ『HEROMAN』原作も手がけたスタン・リーが、またも日本しかもNHKと組んで放つ、お得意のヒーロー・ストーリー。 既に『HEROMAN』の詳細を忘れかけている情けなさ。 恐ろしく適当な設定でHEROMANが誕生したこととか、無駄に可愛らしい主人公少年やアクションを毎回頑張った作画で描き出していたことは、よく覚えてるけど。 このアニメ、本放送前に「アメコミヒーロー好き芸能人」を呼んだ特番を放送、そこで本編映像の一部を公開したのだが……画面的クオリティーの低さに絶句(芸能人達も反応に困っていたと思う)。 試験的にアメコミ風処理をしてみただけの動画か、本当の見せ場となるバトルなんかは見せてないんだろう、きっと、と僅かに期待を繋いだものだけど、その気持ちは打ち砕かれ。 うう〜ん、NHKはアニメにお金出さないって噂、聞くが、さすがにスタン・リー呼んどいて、恥ずかしいレベルには出来ないだろうと…… 街にヒーローが溢れる日本製作品として『TIGER & BUNNY』『僕のヒーローアカデミア』なんかがあり、内容・作画共に頑張っている、その後発としては不満すぎ。 冒頭の灯籠流しとか、不安になるぐらい長い間とか、アメコミっぽいキャラ・背景とは裏腹に、日本風(日本アニメ風ではない)ワビサビを入れようとしたのかな。 『蟲師』はともかく『惡の華』でロトスコープを用いて独特すぎる映像作りを試みた、長M 博史監督のアクの強さか。 時々「アメコミ」というより「『秘密結社 鷹の爪』なんかのFlashアニメ」を見てる気分に。 いっそFROGMANに作らせれば良かったかも、ヒーローとデラックスファイターを共演させて。 日本のアニメファンに受けるかは疑問だし、米でのアピールはもっと難しそうに思う。 誰に向けて、どこを面白いと思って欲しくて作ったアニメなんだろう? |
2017年07月21日 金曜日 |
『バチカン奇跡調査官』02.「存在のかぎりなき不安」 涙を流すマリア像の謎がアッサリ解かれたけど、温度差で結露が……なんてのは余りにも普通の話で、噴き出すように大量の涙を流れ落ちさせた演出の答えとしては物足りなすぎる。 辻褄がどうこうより、次回への引きとして派手派手にしたかったのか。 幾筋かの涙(水滴)が頬を伝う、という大げさに振り切らない見せ方だけで、十分だったような。 また、結露を引き起こしてしまった事情についても…… あんなデカい像を引きずって、洗って、元に戻して、といった手間や見つかる危険性を考えれば、棒(あるなら十字架とか)で撲殺でもした方が余程簡単だったろうに。 「どうしてわざわざ面倒な殺し方をするのか」は、『名探偵コナン』なんかじゃ毎回感じさせられることで、「それは言わない約束」かな。 まだ謎は色々あるようだけど、この拍子抜け加減から意外な解法は期待できず、うーん。 |
2017年07月20日 木曜日 |
『正解するカド』最終12話.「ユキカ」 今更ながら。 前期で最注目作品だったこのアニメ。 意図が読めないヤハクィザシュニナの行動により、世界がステップをいくつも飛ばした進歩を強いられ、混乱に陥っていく様子が実に面白く。 ザシュニナは、現代に降臨・再臨した神……神の子なんじゃないかなあ、と。 かつて地上に現れた際は、限定された奇跡と、それよりも思想・信仰を説くことで世界を変革しようとした。 しかし現在、驚くような「奇跡」の実行が、マジックや映像加工により神の力など無くとも可能。 生き方や考え方を語った所で、テレビのコメンテーターやら新興宗教教祖様になるのがせいぜいだろう。 圧倒的なビジュアル、それをマスメディアに乗せる全世界的インパクト、そして一般人にも分かる驚愕(奇跡)のテクノロジー、こういったモノが「今」神の子としてアピールするなら必要。 僅かばかりのパンと魚を増やし、数千人に行き渡らせたイエスの神話を置き換え、世界の隅々にまで無限のエネルギーを供給するイベントにする辺りなんか、かなり意図しているとばかり。 劇中でザシュニナが神か悪魔か、といった疑問は呈されなかった気がするけど。 友好的なのか侵略目的か、人類の進化と破滅どちらを狙っているのか、その辺りもほぼ触れられず。 実際、与えられた驚愕のテクノロジーで世界は……権力者や支配階級は?混乱状態になった訳で、「秩序の破壊」として敵対行動と捉えても不思議ない。 技術を日本が独占し、隠蔽したなら、他国から恰好の攻撃(核攻撃)理由になったろうな。 超大国への譲渡と引き替えに常任理事国入り交渉ぐらいはできたかと思うけど、あんまりモタモタしていると、現理事国以外の国も強硬手段に出てくる恐れがあり、「全人類への公開」は日本に得がないけど損もない、野心も悪意もありませんと示すには最善手だったのか。 頭の切れる総理大臣をトップに据えていて、幸いだねえ、劇中日本。 ザシュニナが、自分の本意を勝手にペラペラ喋っておいて、真道に「君は知りすぎてしまったようだ、死んでもらおう」とかバカ悪役みたいなことを言い出す、頭の悪いシーンがあって大笑い。 クローンというものでもない、少し前にセーブしてあったデータのキャラクターを出してきた、って感じなのかな。 そこで、ふと、『ウルトラマン』最終回のハヤタってこれじゃなかったのかなあ、と。 「命を二つ持ってきた」というセリフは、セーブデータから生命を作り出す素材を用意してきたってこと。 セーブポイントは、ハヤタのビートルがウルトラマンと衝突して墜落する以前にあった。 ホンモノの(変身して怪獣と戦ってきた)ハヤタは、もうウルトラマンと不可分の存在になっており、共に宇宙へ帰ったモノと。 ハヤタという生命が地球にあり、本人も周囲も彼を「ハヤタだ」と認識していれば、それでウルトラマンは満足だったんじゃないかなあ、「生命とは何か?」の定義が、ウルトラマンは、地球人よりバルタン星人や異方に近かったのでは。 いや全然関係ない話。 という訳で凄く面白く、どういう結末を迎えるのか興味津々だったシリーズだけど…… 沙羅花の正体で唖然とさせられて以降、口がポカーンとする展開の連続で、「緻密に積み上げられた知的な作品」から「行き当たりばったりの爆笑トンデモ作品」へと激変。 地球人と異方の間に出来た子供は、純粋異方を越える力を有するとか、そんな設定ドコにあったんじゃ!『ドラゴンボール』サイヤ人か! 小娘との対決にボロ負けし、こうなったら宇宙ごと壊して皆殺しにしたるわ!とかいう、やっぱり『ドラゴンボール』の往生際が悪いボスみたいなことを言い始めるザシュニナ、残念すぎ。 それはそれで笑った、楽しんだ、とは言えるモノの、後半に到るまで期待していた内容とは全くの別物だなあ。 総合的にどう評価すれば良いのか、頭をヒネってしまうアニメ。 続編では、半分機械になったザシュニナがゴツい父親連れで地球へと復讐に訪れ、しかし宇宙武者修行でテレポート戦法とか身につけた幸花の剣で微塵切りにされ世にも情けない最期を遂げる、とか、新たに異方技術で作られた人造人間が……(もういい) |
2017年07月19日 水曜日 |
『アホガール』03.「老後も安心!アホガール」 原作で凄く好きだった、よしこ母・よしえのアホ暴走が見られて嬉しい。 よしえは、住環境などから見て結構な収入のあるダンナを「実力行使で」捕まえていると思え、経済的にはアホ娘をずーっと飼い続けることも可能だろうに、 自身の成功体験を踏まえ、先の先まで娘の人生を見通し、明を娘の結婚相手というか生涯介護者として確保しなければならない!とする強烈な目的意識を持って いることからも、かなり賢いと言える。 ……娘のライバルを潰す方法や、正体を見極めるための理屈が超絶にアホではあるが。 娘と変わらないぐらいに若く、美人なのだから、男を陥れる計略を上手く理解・実行できない娘に変わり、自分が明を手籠めにし、あとは映像など証拠を押さえて脅迫すれば良いのに。 「それはお前のマンガだろ!」か。 クラスメート・さやかの人の良さには、驚く。 この押しの弱さ、流されやすさは、よしこと別な意味で恋人や結婚相手として不適当な部分が。 フツー、よしこには殺意を覚えるだろう、合法な範囲で収めるとしても「無視する」「関わらない」。 しかし、無視されようと、よしこなら「ねーねー、なんで返事してくれないの?耳が聞こえなくなったの?わー!(大声)」みたいな迫り方をして、関係拒絶を許してくれないか。 裏サイトやクラスのLINEにどんな悪口を書かれようと、全く気にしない、あるいは褒められたと勘違いさえしそう。 そのうち、悪口書く方が、その無益さにバカバカしくなってくるだろう。 イジメによる深刻な事件の解決法を、アホのよしこが示してくれているのかも知れない……いや気のせいかも知れない。 |
2017年07月17日 月曜日 |
『地獄少女 宵伽』01.「見えない聞こえない」 2005年から断続的に続いているシリーズ、第四期。 前期から八年も空いて、まだ新作が放送される息の長さは驚き。 このシリーズについては余りキチンと見ておらず、飛び飛び、全体としても数話程度の鑑賞なため、内容にどうこう言える程の知識が無く。 「こうかな」と思わせたストーリーをひっくり返すのは良いと思うけど、イジメられていた少女に友好的な(悪意を示さない)少女について、結局「悪い子」 「悪い子ではない」どちらか微妙で、スマホに変えられギャグと紙一重のイタブリを受けた後、地獄へ送られるクライマックスに爽快感も悲劇性もないのは、毎回こういう ものなのかな。 似た所のある『笑ゥせぇるすまん』も、対象が悪人だから酷い目に遭わせている訳じゃない(そうでないことの方が多い?)から、視聴後のスッキリしない感情まで含めて楽しむ作品か。 これまでと同じく、見られたら見る、ぐらいの姿勢。 |
2017年07月16日 日曜日 |
『バチカン奇跡調査官』01.「主の支えによりて我は目覚める」 原作小説未読。 フィクションでは、なかなか恐ろしい所として描かれることの多いバチカンだけど、奇跡認定の係官、というのはいかにも(奇跡の認定自体は本当に行っている)。 FBIがXファイル部門を持っている、に比べればごく順当。 内容は、オカルトや奇跡のファンタジー……ではなく、それに寄せた・似せた事件を推理していくストーリー、だと思う、まだ事件解決編を見ていないので断言できないが。 涙あるいは血の涙を流すマリア像、という現象は割合語られることが多い。 しかし、このアニメのように「目から噴き出すが如く涙が流れ続ける」パターンはないだろう。 これはもう、異様に水が冷たい環境から云々なんてチョコチョコした話じゃなく、像の内側に何故か通してあった水道管が破損したか、法王すらひっくり返る奇跡だとしか。 この謎解きをどれくらい説得力持たせて描いてくれるのか、視聴継続。 『ゲーマーズ!』01.「雨野景太と導かれし者達」 番組表で見て、同名のアニメグッズショップが一社提供する情報番組かと……原作ライトノベルのタイトルなのね、未読。 冴えないゲーム好きの高校生男子が、学園カーストのトップ美少女に話しかけられる所から始まる、願望充足型ストーリー。 だと思うのがフツーだし、主人公は美少女の歓心を得るため万難を排して頑張る、というのがパターンだけど、実際のアバンでは「誘われた部活動が嗜好に合わないので丁重にしかし断固として入部をお断りする主人公」を見せている。 これは、珍しいなあ。 主人公、別に天才的ゲーム能力を持っている訳でもなさげであり、そんなに頑張って勧誘する理由が分からない。 「ゲーム棚を熱心に眺めている高校生」なんか珍しくなかろうに。 そんな美少女が在籍しているクラブなら、お断りしなきゃイケナイぐらい入部希望者が集まりそうなもの。 厳しい先輩はマイナス要素だけど、それでも諦めない、そこそこゲーム好きの男の子はいくらでも居そう。 そういった現実的不思議さはともかく、「後に壊れます」「後に密会を重ねます」など、開き直ったキャプション演出が可笑しい。 変なリアクションや、無駄テンションの高さもなかなか。 こんなキッパリ物を言う(好意的女性を拒絶する)主人公、ライトノベルでは珍しいような。 彼が引いた分だけ、美少女ヒロインが距離を詰めることになるのか……先が気になるので、しばらく視聴継続。 |
2017年07月15日 土曜日 |
『異世界はスマートフォンとともに。』01.「目覚め、そして異世界。」 原作は、「小説家になろう」サイトに連載中で、書籍化もされている模様。 こういうデビュー、増えたなあ。 Webで発表されてある程度の人気を得ている小説なら、出版しての売り上げが計算でき、ゼロから発掘するより編集者の能力を必要としない。 雑誌掲載させてまとめるための「原稿料」というリスクが不要、印税のみで良い。 既に量を書いてあるなら(書いてあるものを書籍化検討すれば)、続きを書くようつっつく編集労力すら不要……商業レベルに上げるべく書き直させたり、既発表物の続きや完結まで書かせる労力は(凄く売れた場合に限り)掛かるにせよ。 出版社としては、メリットだらけじゃなかろうか。 アニメ。 流行の異世界転生物で、死んで「神」に出会い転生条件の交渉をするのは『この素晴らしい世界に祝福を!』、ワルに絡まれている美少女をイキナリ助けるシチュエイションは『Re:ゼロから始める異世界生活』に似ており、既視感。 ライトな転生物では、現実での生活は邪魔にしかならないため余り描かれなかったり帰りたくないぐらい不遇だったりするけれど、スッパリと全く描かない、チラッとした回想すら挟まないこのアニメは、徹底している。 神様の驚くべきユルさ。 自分のミスで主人公を殺したらしい、とはいえ、こんな大サービスで特典付けて良いモノなのか、ここまで自由裁量が許されるなら現実で生き返らせてやっても良かったんじゃないか。 タイトルから、スマートフォンというオーバーテクノロジーを持つ他はごく一般的な少年が、その妥当な・意外な使い方で異世界生活を切り開いていくのかと。 写真を撮る・動画を撮影する・録音する、戦略に必須な詳細地図を表示できる、時刻が正確に分かる、複雑な計算を一瞬で終わらせられる、天気予報も?…… 何より、膨大な知識にアクセスできる訳で、病気の治療や手術法、効率的農耕や絶品料理の手順、火薬など武器の作り方、車や飛行機の機構提示、歴史から戦略戦術をパクれる等々、恐ろしく便利に使えてしまう。 これだけで、後進的異世界においては「神」にも等しい力。 どう使ってくれるのか楽しみに見ていたが…… 主人公は神により身体能力を強化されており、相手の動きがスローモーションに見える。 敵の意表を突くため、モメていたアイテムを破壊するなど、頭の回転に優れ、強い判断力を持っている(これは元から?)。 あらゆる属性の魔法力を備え、自由に使える。 オマケに神にはヒイキされており、直接通話すら可能。 ううう〜ん、やりすぎというか、「スマートフォン要らないんじゃない?」 逆に面白味が薄くなってしまいそうな。 主人公に強く感情移入したり(性格付けの弱さがそれを容易にしている)、「気楽に見られる」ことを第一に考えるなら、これはこれで良いのか。 『Re:ゼロ』の凄い面白さとシンドさに振り回された身としては、丁度良い箸休め、とも思える。 しばらく見ようかな。 『はじめてのギャル』01.「はじめての土下座」 原作漫画未読。 今期エロ枠。 第一話から作画がピシッとせず、しかも単なるパンツにさえ「ハートマーク」を入れて見せないため、「エロさが嬉しい」と言うにはパワー不足でテンション上げられず残念。 女子のパンツを見ていたいばかりに、プライドも何もかも投げ捨てて顧みない主人公は、いっそ清々しく、チョイ笑ってしまったのに。 そういうこともあり、視聴継続の意欲は弱め。 原作漫画を読む方が、本来の面白さを受け取れるのかも。 |
2017年07月14日 金曜日 |
『ようこそ実力至上主義の教室へ』01.「悪とは何か――弱さから生ずるすべてのものだ。」 原作ライトノベル未読。 学校の一クラス、その中であるいは対外的に、生徒達が理不尽とも思える戦いを強いられる形式のストーリー。 連名の監督だけど、『ダンガンロンパ』『暗殺教室』の岸誠二と、クラスではないがバトルロワイヤル『魔法少女育成計画』の橋本裕之ということで、適任かな。 一話目では、閉鎖環境の学園と、月に十万円が支給される生徒達の特殊な状況紹介、キャラクターの顔見せが行われた。 ラストでようやく「ああ、こういう話なのか」が示されるものの、それまで弛緩したストーリーのみ語られ(伏線が張られてはいるけど)、割合スロースタート気味。 呑気な日常から、次回で一気に困窮状態へと突き落とされ、這い上がるべくクラス単位での戦いが始まる? バス車内でお年寄りに席を譲らなかったのは、この学校的に、プラスマイナスどちらの評価なのかなあ。 まだ「掴まれた!」というほどではないが、先行きは気になり、監督手腕にも期待しつつ視聴継続。 『SHADOW OF LAFFANDORラファンドール国物語〜FANTASY PICTURE STORY〜』01. 「音で紡ぐファンタジー作品と称した音楽プロジェクト(Wikipedia)」の一環らしい。 立ち絵のキャラクターが、上下動のみしつつ会話をするだけで、他者がプレイしている低スペックのゲーム画面を見せられているよう。 そういうものだとしてyoutubeなりで公開するならともかく、他アニメと混ぜてテレビで放送するには余りにも…… 「アニメ」とは言えない、そういうものを目指して作られたのでもなかろう作品、視聴対象外。 『ノラと皇女と野良猫ハート』01.「魔法でネコになっちゃった!?」 五分枠なので駆け足の内容……というだけでなく、状況や登場キャラについて視聴者が既知であることを当然として作られており、?? パターンで受け取れば特に難しい内容でもキャラ編成でもないけれど。 OP含め余り動かず、Webアニメくらいの作画。 原作である成人向け美少女ゲームのファンに向け、作られたアニメなのかな。 『てーきゅう 9期』01(通算97).「先輩とスピーシーズ」 2012年から、休みを挟みつつもずーっと続いてきたギャグアニメ、もう9期なのか! 五分枠だけれども、ダルい三十分枠ぐらいの内容をムリヤリ詰め込んで、キャラはみんな聞き取れないぐらいの早口で喋りつつセリフを互いに重ね合わせ、あるギャグの意味を取ろうとしているウチにもう次のネタが終わっている、恐ろしいスピード感。 今期も変わらず絶好調で……あれ?OPはともかくEDってあったっけ? 変な絵柄とか、それ自体も笑いになっていて結構だけど、毎回EDが入るとタダでさえ短い放送時間が更に短縮されてしまうな。 気楽に、しかしギャグに置いて行かれないよう必死で見続けよう。 |
2017年07月13日 木曜日 |
『クリオネの灯り』01.「独りぼっち」 原作小説未読。 元はオンライン小説のようだが、書籍化されたものはAmazonで非常に好評。 アニメ。 男女が海辺に並んで座り、「あれ、カモメ?」「多分…」というような会話をするだけのアバンに、驚く。 一応、「本当には言いたいことがあるのに言い出せない」性格である二人を見せる意味があったと、一話を最後まで見て気がついたりするけども、しかしこの導入で興味喚起に成功し、十分間アニメとはいえ最後まで見てくれる、と期待するのはどうだろう。 陰湿なイジメを受ける女子と、それに対しアクションを起こすことが出来ない男子女子による、なかなかシンドイお話。 それを、低調な作画と、短い放送時間なのに間延びを感じさせる演出で描く。 意味ありげな一話ラストカットがちょっと気になるけど、ずっと見たいと思わせる内容では…… 『イケメン戦国 時をかけるが恋ははじまらない』01.「イケメンスマッシュ」 スマートフォン用女性向け恋愛ゲームを原作とするアニメらしい。 五分枠。 3DCGのデフォルメキャラで、戦国武将がギャグを展開。 『信長の忍び』のような、歴史的事実に笑いを混ぜて語るのではなく、何となく信長・秀吉といったキャラを美形化してドタバタさせる、お気楽な形式。 史実とかどうでもよく、テニス対決とかしてるし。 見られない内容ではないけれど、無理してまで見る必要性は薄い。 『魔法陣グルグル』01.「旅立ち!ジミナ村!」 原作漫画未読。 テレビシリーズとしては三度目のアニメ化。 これまでの続編ではなく、原作の最初から再アニメ化する企画、なのだと思う。 ……前二作を、数話程度しか見ていない不良視聴者なので、確かなことは分からないが。 OPかEDを奥井亜紀に歌わせて欲しかったかなあ、あの歌、今でも凄く好き。 作画は安定しており、ギャグのテンポも良く、旧来のファンに嬉しい出来じゃなかろうか。 しかし、ほぼ全編がベタなギャグで構成されている、という所、波長の合う人合わない人を生み出してしまうだろうな。 前シリーズと同様、見られたら見る、ぐらいのポジションで。 『NEW GAME!!』01.「恥ずかしいところを見られてしまいました……」 原作四コマ漫画未読。 今に始まったことじゃないけど、第二期であることが微妙に分かり辛いタイトル、増えたなあ。 「新」「Part.2」「Z」なんてのが付いていればすぐ分かる、しかし「!」など記号が増殖、付いていた妙な語句がまた違う妙な語句に変わっているケースだと、認識し辛い。 テレビ欄で再放送かどうか混乱させないか?地上波では再放送自体が余り行われてないのか。 関係ない話だった。 ほのぼの萌えゲーム会社ワーキングアニメ、第二期開幕。 入社二年目、多少なりと仕事に慣れてきたヒロインが、新しいゲームプロジェクト立ち上げの中、夢に近づくべく情熱を燃やす。 部活並みの労働リアリティー……と、第一期最初では思っていたこの作品だけど、あくまでコミカルに・重くなるのを避けて、ではありつつ「働く」ことの大変さと喜びを描いてあり、侮って申し訳ない気分。 この第一話では、「上司が仕様変更を言い出す度にデコピン」なんて、笑いつつも「そうしたい気分、分かるなあ」じゃなかろうか。 作画は高品質で、相変わらず女性キャラ達が可愛い。 前期同様、気楽に最後まで見続けたい。 |
2017年07月12日 水曜日 |
『天使の3P(スリーピース)!』01.「小学生にドッキリ!」 原作ライトノベル未読。 引きこもり高校生主人公と、小学生女児が、音楽を通じて出会う。 大昔は熱血系の頑張る主人公が多く、少し前は大人しくて状況や女の子に流されるタイプが主流、そして最近だと引きこもってる感じのキャラをメインに据える話が多いのは、そういう彼らを今の客が身近に感じるから、だろうか。 分かり易い少女達の個性と抱える問題が示され、障害をクリアしていけば主人公が彼女らを助ける道筋も見える、手際の良い第一話。 彼女たちがこれ以上、上達する必要がないぐらい音楽的な能力を持っているのは、善し悪し。 シリーズ導入のインパクト、CD等売り上げの都合からは見事な演奏で良く、しかし「これだけ出来るなら主人公ナシでも何とかなるだろ」と思わせるのはマイナス。 とはいえ、女の子達は可愛く描けており、需要の合う視聴者は十分引き込まれたことと思う。 『ナイツ&マジック』02.「Hero & Beast」 激進する巨大魔獣に、ロボ騎士団は為す術もなく壊滅していく。 「若い者を伝令にかこつけて逃がし、ベテラン兵達は覚悟の出撃で全滅」「調子の良い兄ちゃんが、魔獣の恐ろしさを前に仲間を見捨て恥も外聞もなく逃亡」 など、シリアスで悲壮な戦いを詰めて詰めて、その果てに、すっごく楽しそうに巨大ロボを駆って参戦するエルネスティでひっくり返すカタルシス。 勇気があるとか仲間の危機を救うべく、といった正当な理由付けがなく(そういうお膳立ては出来ていたのに)、「憧れの巨大ロボに自分は乗っているという高 揚感」「巨大・強大な敵との戦いが嬉しくてしょうがない」感情のみ……異常者・アホと表現すべきか、可愛い外見をしながら中身は狂いきってい るけれど、「その気持ち、分かるなあ!」である視聴者の自分側もダメダメなのでオッケー(笑)。 ここまで初陣が楽しそうな主人公、珍しい。 いっそ清々しいぐらい。 さすがに間近へと迫る死については怖くないのだろうか。 一度死んだことで現在はボーナスステージぐらいに捉えている、今の死どころか生にもリアリティーを持ってない、既に転生しているのだからこの次もあると考えている、そんな感じ? ロボットを動かす術式を最適化することで、通常では考えられない挙動を示すエルネスティ搭乗メカ。 巨大ロボットという現実より進んだテクノロジーを持ちながら(魔法稼働なので科学のみには寄らないが)、システム改良という意識が低いのだろう異世界において、天才的プログラマーとしての能力を遺憾なく発揮する主人公。 転生やタイムスリップの物語で、現実世界の知識から武器や薬品を作るハード的優位性を示すことはよくあるけれど、ソフト的な先進性を見せるのは珍しいような。 それはともかく、巨大魔獣を攻略する方法はどこから? 巨大敵を打倒するには、目を狙う、固有の弱点(尻尾・首の後ろなど)を発見する、口から体内に飛び込むなんてのがあるけど、今回は複合技? 相手が生物ならでは、刺した剣から電流を流し込み脳へショックを与える、という方法、よく思いついたなあ。 大手柄、しかし少年兵の所行と分かれば大騒動になるため、『名探偵コナン』のようにディートリヒを英雄として表に立て、自身は操縦の「実」を取るという 手もあったろうが……報償や賛美でなく「自分だけの巨大ロボを用いて好き放題戦う」のが夢であるエルネスティには、せっかく掴んだチャンスを棒に振ること は考えられないか。 これでめでたく専用機獲得の資格を得た主人公の、マッドな快進撃が始まる? |
2017年07月11日 火曜日 |
『ボールルームへようこそ』01.「小笠原ダンススタジオへようこそ」 原作漫画未読。 ボールルーム……ホテルなどの舞踏室・舞踏場、なるほど。 社交(競技)ダンス物か。 この前まで「ジャンプ」で連載されていた『背すじをピン!と』や、映画では大ヒットした『Shall we ダンス?』に連なる。 端正な作画で、原作の線を再現しているのだろうタッチのキャラ絵が美しい。 夜を徹してひたすら踊り続けた主人公を、朝日の中、ヒロインが見つめるシーンを印象的に、ドラマティックに演出できていて、感心。 題材としては地味、と言って良いものなので、ダンスに感情を乗せ「凄い!」と思わせる演出・作画力が勝負を決める。 ダンスの魅力、端緒を現す主人公の才能、ヒロイン提示と、導入部に求められることは一通り完了。 次回は、ライバルとなる天才キャラ登場? 一話を見終わって、気がつけば背筋を伸ばして歩いてしまう、面白いアニメ。 『プリンセス・プリンシパル』01.「case13 Wired Liar」 アニメオリジナル企画なのか……いかにも漫画かライトノベルの原作がありそうなのに。 学園コメディーでも展開しそうな可愛らしい女の子達をメインに据えながら、画の雰囲気はあくまで重く、古く懐かしく見知らぬスチームパンクの世界を形作る。 重力を操作する不思議テクノロジーや、人間離れした体術を駆使する少女達のアクションが、凄い。 今期低調なアニメの中では、「こんなキレイな作画の上、枚数を使って良いのか」不安になってしまうぐらい。 ヒロイン・アンジェの、「こりん星出身」みたいな中二病自己設定と、変なウソが印象的。 重そうな話の中ではちょっと浮いてないか、と思ったけど、ラストに至って、えらくヘビーな有効利用が成される。 殺す・逃がす、どちらを選ぶかで物語のテイストが決まる所、救いがあるかに見せて……「えっ」と声が出てしまった。 そこから、しかし僅かな救済を示す上手さ。 男の妹が入院していた病院、隣のベッドの少女は監視員だと思われるが、殺した?眠らせただけ? 「スーパー能力を使って人助けするヒロイン達」の方が一般的に好かれたろうな、アリガチだし締まった物にはならないけれど。 これからも、ズシリと来るストーリーが続く?女子校でのドタバタぐらいの軽い話もアリ? 絵的なクオリティーが酷く落ちない限り、見続けたい。 『セントールの悩み』01.「なんだかんだで、みんな、キスって大好きだよね。」「マラソンって人生の縮図だって、知ってた?」 原作漫画未読。 中国・ハオライナーズ制作アニメ。 ……というだけで、ちょっと身構えて、残念な内容を覚悟しての鑑賞。 演劇練習っぽいシーンから始まるし、天使の輪は「不思議な力で浮いている」のではなく、針金?髪の毛?で持ち上げているようだし、クラス全員が仮装しているのかと思った。 全員、ホンモノの異形なのね。 今回の劇中、現実と全く異なる生物進化により形作られた人型(半人型)生命体だと語られた。 しかし、女の子同士のキスというだけに留まらず、人外少女、しかも一人は半分馬……何重に屈折したシーンなのか(笑)。 この辺は、中国で大丈夫なネタ? 全体的にはほのぼのしていながら、「不気味な目でクラスを監視する男達」など、実は平穏でないダークな設定を匂わせる部分あり。 ケンタウロス少女・姫乃が舞台セット倒壊をギリギリ交わしたり、全力疾走の慣性で止まれず危なく車を飛び越えるなど、意外な程アクションに力が入っており、細かい演出をしてある。 半馬異形の姫乃を「可愛い」と思わせるため、非常に気を遣った作画が成されているのにも、感心。 これ、監督が紺野 直幸なのね、驚いた! 『009-1』を監督し、漫画家本人より巧く石ノ森章太郎の絵を描く人。 この一話目だけ見ても監督として確かな力量だと思うけれど、この人には出来るだけ多く石ノ森作品を手がけて欲しいと個人的に。 ハオライナーズとは言っても、制作……資本?がそうだというだけで、原作漫画及びアニメスタッフなどほぼ日本人の日本製アニメだと捉えて良いだろう。 気楽に、視聴継続。 |
2017年07月10日 月曜日 |
『ひとりじめマイヒーロー』01.「はじまりは、いつも教えてもらえない。」 原作漫画未読。 タイトルから、本当の超能力を持つヒーローが出てくる作品かと……主人公がテレビでもヒーロー番組を見ていたし。 ヤンキー集団にイジメられてる主人公、と言うには、自ら進んで尽くし彼らの仲間でいようとしており、また集団も傍迷惑ではあるモノの主人公にはフレンドリーで、後半、彼らを避けようとするのがよく分からない。 どうしようもなく孤独なのでヤンキーとでも仲良くしようとしているのかと思えば、普通に友達が居て不思議。 女生徒に騒がれるキラキラ美形らしい少年と、主人公らの作画的描き分けが全然できておらず、同じような顔に見えてしまう。 美形について、せめて演出でそう感じさせるよう、効果として周りを光らせるとか音楽鳴らすとか、もっと派手に、分かり易くすべきでは。 この第一話ではそれほど色濃くないけれど、CMを見ると、女性視聴者向け男キャラ同士ラブラブ作品なのね。 それなら、文句を言う筋合いでなく視聴対象外。 『ウルトラマンジード』01.「秘密基地へようこそ」 連綿と続くウルトラマン・サーガ、その最新作。 冒頭、ベリアルによって地球?が滅び、ウルトラマン達の居る宇宙全体にも巨大な被害が……崩壊した? しかしOP明け、地球は存続しており、「クライシス・インパクトという災害が地球を襲い、何故かその時の記録はほとんど消失」程度の事態として処理されている。 劇中で見られているテレビがブラウン管アナログタイプだし、防衛隊はなく、怪獣もウルトラマンも人々の記憶に無さそうな所からすると、異次元宇宙? ウルトラ族は「命を二つ持ってきた」ということが出来るので、数十億の命と地球復元の方法を持ってきて元通りにしたのかも(時代は少し戻っている)。 『エヴァンゲリオン』『まどか☆マギカ』風に、滅びを回避するため何度目かやり直している世界とか。 チラッと出ていたウルトラマンキングが事態をどうにかした……って可能性も、恐るべきデウス・エクス・マキナキャラだから。 こんな能力も「キング再生光線(キングビーム) 両腕を交差させて放つ再生光線。『レオ』第50話でブニョの策略でバラバラにされたレオを元に戻した(Wikipedia)」 主人公は、怪獣の登場で下宿していた家を失い、さ迷うウチにベリアルが?用意していた秘密基地へと招き入れられ、そこで自分の持つ力を知り戦うことになる、なかなか上手い構成。 初めて変身し戸惑うジード、異形の巨人・ウルトラマンの姿(無条件で信用するには禍々しさのある)に困惑し単純に応援できない群衆。 「ジャ ンプで飛びすぎる」「ビルを柔らかく感じる(それだけ硬度に差がある)ジードの体」「変身時間に限界が来ても的確な対応は分からない」など、知らない・知 られていないことへの混乱が、視聴者も一緒に初めてウルトラマンを見る気分にさせ(あるいは「ここで光線技だろ!」と先輩面のアドバイスをさせ)、盛り上 げる。 アニメ調にCG飛沫で動線を示したりと、水を使った特撮が格好いい。 秘密基地内部とか、やっぱりライブシーンで予算の厳しさは感じてしまうが、努力と見せ方の工夫で安っぽくしていない。 ベリアル・ウルトラ族は今どこに?ジードはベリアルがどのようにして作った子供なのか?伏せた部分がポチポチあって、興味を引かれる。 これは、面白い! 『将国のアルタイル』01.「犬鷲の将軍」 原作は漫画なのか、てっきり小説だとばかり……未読。 年若くして高い地位に就いた将軍と、踊り子の恋がメインテーマになるのかと、そういうアニメも多かったし。 国と国の思惑や謀略が入り乱れる、『アルスラーン戦記』的な話かな。 題材としている国の雰囲気も、両作で共通している感じ。 帝国の企みを主人公が回避する所まで描いた第一話。 えらく簡単なことで冤罪であると看破、人材不足だから?陰謀に用いたのと同じ暗殺者を使って襲撃、彼らが首謀者の名前をうっかり漏らした上おめおめ生きて捕まってしまったため、開戦は避けられた。 鷲を便利に使役しての暗殺者捕獲とか、ちょっと「楽」に描きすぎじゃないかと思わないでもないけど、三十分でテンポ良く一エピソードを完結させる、という目標に沿っては妥当かな。 整っているものの「大迫力の戦闘」描写には不向きそうな作画、及び演出。 面白くなることを願って、しばらく視聴継続。 |
2017年07月09日 日曜日 |
『メイドインアビス』01.「大穴の街」 原作漫画未読。 今期は、作画的にちょっと低調なアニメが多く、伝えられるアニメ界の苦境ってもうホントに危ない所まで来ているのかも、と思い始めていたらこのアニメ。 ふわふわ低年齢向け作品のようなキャラ絵なのに、手を抜かない世界観やアクションの見せ方に圧倒されてしまう。 キャラクターデザインと一話目の作画監督は黄瀬 和哉、そりゃあ上手い訳だ。 冒頭からのイメージや怪物からの逃走アクションは、『ナウシカ』っぽい、というか『ナウシカ』並み。 そういえば炭鉱町(じゃないけど、っぽい)で、「地下から上がってきた少年」と少女が出会うのは、『ラピュタ』イメージかな。 重くて運ぶのが大変な少年は、飛行石でふわりと軽く受け止められるシーンの逆。 強力なビーム?描写はそのままロボット兵。 いやパクリとか言うんじゃなく、オマージュ、リスペクトとして。 謎の少年と共に、冒険が始まることを感じさせて、一話目はお終い。 この、凄い作画クオリティーはどこまで維持できるんだろうか。 クセの強いキャラ絵だから、崩れたら大変そうだな……という不安と期待を持ちつつ、楽しみに見続けたい。 『RWBY』01. 「アメリカのRooster Teeth Productionsが制作したWEBアニメシリーズ(Wikipedia)」らしい。 そういえば一時、ネットで話題になっていた。 第一話、最初の方はとにかく3DCGの出来が粗く、日本で一般の人達が趣味で作るCGアニメの方が余程細かく作り込んでいる、と思うぐらい。 しかし後半、目が慣れたのか制作の腕が少し上がったのか、「こういうものだ」として気にならなくなってきた。 CMで見せられる第四シーズンは、映像が飛躍的に美しくなっていることから、段々レベルアップしていく様子も楽しむべきかな。 YouTube公開版をちょっと見て……テレビ放送は、これの五話までを結構カットしながらまとめたもの、なのね。 割と大事な所も削られてるような。 ノーカットを見たければソフト版で、って? 何となく流した演出ではない、拘ったアクションの作り方が面白い。 これだけを楽しみにしても見続けられる程。 キャラの細かい動作からストーリーまで、日本のアニメや漫画の影響が色濃い。 「優れた部分を上手く取り入れ、自作品に活かしている」と言うか。 日本人が作った日本製アニメでも、サッパリそう出来ていないものが(今期新作にだって)あることを思えば、素晴らしい学習能力と情熱。 天然元気系ヒロイン、高慢お嬢様、無表情少女、全てにおいてヒロインより優れる姉……なんてキャラ編成も、アメリカではあんまり見られない気がする。 不足に思う部分が、制作者の力不足か無情な日本放送版カットによるモノなのか分からないのは不安だけど、先行きを楽しみに見続けたい。 『時間の支配者』01.「存在と虚無」 原作漫画未読。 作者は台湾の方なのね。 「少年ジャンプ(実際の掲載は「少年ジャンプ+」)」らしく、第一話は、少女が超常の力を備えた少年と出会い、襲い来る怪異を彼が撃退して少女を救う、分かり易い形式。 少年コンビの掛け合い、怪物の独特さ、それと戦う能力の設定など不足なく描き出されており、特に文句を言う所は無い。 「時間」を自在に操ってのバトルらしいのに、せっかく降らせているCGの雪について、降下速度を特に変えてない所だけ、??? ここは当然、演出で活かすべきでは……意味が無いなら降雪自体をやめてしまった方が。 人から残った寿命を吸い取って老化・死亡させる怪物はよく見るけど、生きてきた年月を吸収され若返る呪いは珍しい。 十年か二十年、持ってってくれないかなあ、「無」まで戻されるのは困るが。 まだ「無難」という感想に留まりつつ、主人公達(登場するのだろう他戦士とも)の関係性、力を使うことで起きる障害、無くした記憶の真相など、ここから面白く展開できそうな要素は多く、もうちょっと見ての判断で。 |
2017年07月08日 土曜日 |
『18if』01.「電影の魔女」 原作はスマートフォンのゲームなのか、未プレイ。 「不思議の国のアリス」が、今、原作など誰も知らないオリジナルアニメとして制作されたなら、「ウサギ追いかけて穴から変な世界へ、ってテキトー過ぎ」 「都合良く薬で大きくなったり小さくなったりするの、無意味」「超展開の末に夢オチ!サイテーにもサイテーだ、見た時間返せ」と炎上しっ放しだろうな…… などと思い ながら見たこのアニメ前半。 不親切なのか作り手の力が恐ろしく不足しているのか、不自然さが連続する物語(視聴者を圧倒するイマジネイションも無し)、キャラのリアクションや行動は「話の都合」以外のナニモノでもなく、サッパリ感情移入できない。 作画の悪さが更に興味を逸れさせ、真面目に見続けるのは難しい。 後半、唐突なお説教で事態を全部解決してしまう分かり易いストーリーが現れてきたのは、良くなったのか前半よりヒドイと言うべきか。 ソフト化の際、商品としての通用度合いが心配になってしまう内容。 「各話監督制で制作される」という所に多少の興味はありつつ、しかしこれ以上は…… 『アクションヒロイン チアフルーツ』01.「いきなり超天界!」 アニメオリジナル企画。 「プリキュア」的なスーパーヒロインの活躍を、「戦隊」「仮面ライダー」風バトルアクションで見せるステージ・ショー、それが大人気を博している世界。 カミダイオーというヒロインのショーを楽しみにしていた妹のため、練習を積んでその再現に挑む姉と、アクション好き少女。 『ラブライブ!』の筋を、アクションステージに置き換えた内容。 アホみたいになってしまいそうなストーリーなのに、要点を押さえ見られるモノに仕上げているのは、本家?特撮作品を数多く手がける脚本・荒川 稔久の腕力か。 『魔法少女リリカルなのはA's』『DOG DAYS』で、活劇を得意とする監督・草川 啓造の力も。 殺陣練習で寸止めしていたのに、本番ではノリノリ過ぎて我を忘れ、悪に扮する気弱少女・美甘へ本気で攻撃を当ててしまう杏のヒドさに、つい「打ち合わせ通りやれよ!」とか声が出てしまう。 その真剣さにより、侮っていた子供たちの心を掴み、妹の声援に力を込めさせてステージ成功へと繋げ、高所からの降下キックで笑わせた上、建造物破壊からのイベントにまで持って行く上手さ。 「倒壊事故に責任を感じた少女達は自首するつもりだった」とする道徳的フォローを入れる所が、荒川 稔久らしい。 しっかり「ショボいショー」に描きつつ、情熱でのカバーを感じ取らせる演出も見事。 ヒロインらは可愛く、テンポの良さがあって楽しい。 ここから、仲間を集めつつ、歌なんかも含めたアクションステージで町を盛り上げるべく【ろこどる】やってみるのかな。 楽しみに、視聴継続。 『コンビニカレシ』01.「卯月」 「ローソンとGzブレイン(旧カドカワ)による日本のメディアミックス作品(Wikipedia)」らしい。 ごく普通の日常を描いているはずなのに、ピントがボケ過ぎていて意味の取りづらいシーン、多々。 全体に間延びしている。 冒頭の「男子がただ街中を走る」所、ホントに何の演出的工夫もなくダラダラ走らせており、もう挫けそうになってしまう。 続く登校シーンまで無意味に長く(吊り橋?渡ってみたり)、呆然。 コンビニでのアクシデントと出会い……の下りも酷い。 作画への制限が厳しいのかも知れないが、肝心の瞬間を描かなかったり、心がないのかと思うほど主人公の表情が動かなかったり。 そのため、展開に不自然さまで生じさせてしまっている。 この作品で描きたいものは何も無い、そういう作り手側の気持ちが伝わってくるようで辛い。 前半は見たが、その辺で限界、視聴脱落。 |
2017年07月07日 金曜日 |
『DIVE!!』01.「DIVE TO BLUE」 原作小説未読、「サンデー」のコミカライズは既読……余り覚えてないんだけど、まだこれから、という所で終わってしまったような。 実写映画化もされているし、人気のある原作なんだなあ。 アニメ。 少年との出会いを通じ、主人公が飛び込み競技を志す導入。 ここはまだしも、その後に第一話として無駄に思える部分が多く、集中力を薄れさせてしまう。 少年達を取り巻く日常もしっかり描きたい?しかし、漫然とさせないよう最初は「飛び込み競技の魅力」に絞るべきじゃなかったろうか。 「ノイタミナ」枠、それも一話目にして崩れの見られる作画。 ちょっと厳しい。 『最遊記RELOAD BLAST』01.「突風」 原作漫画……いくつもシリーズがあるようだけど未読。 OVA・映画含め、ええとこれで八回目のアニメ化? 直近OVAでも六年程前なので、結構間が空いている、息の長い作品。 登場レギュラーキャラの風貌や、何となくの性格付けぐらいしか知らず見ても、特に問題ない第一話。 さして難しい事を描いている訳でなく、分かり易い導入。 作画はまずまず、なるほど根強く人気があるのも分かるキャラクター造形。 ここから作品に入ることは(不明点を原作や既アニメで補いつつ)可能だろうと思うけれど、常識的にはファン向け。 『ナナマルサンバツ』01.「キミもクイズ王にならないか?」 原作漫画未読。 タイトルからじゃ内容が想像できないけど、クイズを扱うクラブ活動の物語なのね。 表題の意味は「「七問正解で勝ち抜け、三問不正解で失格という、競技クイズの基本的なルール」を表すらしい。 入学式のクラブ勧誘活動から始め、ヒロインとの出会い、知識はともかく性格的に競技クイズには不向きそうな主人公の紹介、「ヒロインのパンツ見ちゃう」辺りまで、ごくごく穏当な作りのため良くも悪くもなく。 しかし、模擬クイズ対戦で早押しの攻略法が分かってくる所から、ちょっと面白くなってくる。 なるほど、「競技」クイズとはこういうモノか。 余り大げさにせず盛り上げる演出、不足の無い作画。 ヒロインの声優さんは少々不慣れ……?と思えば、川島 海荷か、『私の優しくない先輩』ぐらいでしか知らないけど結構忙しいアイドル?タレントさんのような。 どうして声優してるのか不思議、いやWikipediaで見ると、チョイチョイ声のお仕事をしてるんだ。 本格的にやるなら勉強して欲しいかなあ、声だけで勝負するにはまだ力不足を感じる。 競技クイズの魅力を描き出すのだろう先行きと、ヒロインの演技力アップにも期待しつつ、しばらく視聴継続。 |
2017年07月06日 木曜日 |
『徒然チルドレン』01.「告白 不真面目な彼女 / 生徒会長の悩み / スピカ」 原作四コマ漫画未読。 十五分枠に四回の告白劇?を詰め込んだ、オムニバス形式。 小悪魔な学級委員少女に翻弄される話とか、好きだなあ。 高校時代、二人だけの状況で「私、処女よ」なんて言われてしまったら、そのインパクトたるや……後の人生を歪ませかねない。 天文部の、本心を隠してついふざけてしまう女子による告白も、可愛らしい。 取り立ててどこが「凄い!」という内容ではないが、しっかりした画面作りもあって、気持ち良く見られる。 しかしこの監督が金子 ひらくだというのは意外。 こういう傾向の作品では個性が活かしきれないような……いや、現実に「ちゃんと出来ている」ことからすると、この方面への才能や嗜好もあったのか。 『アホガール』01.「来たぞ!アホガール」 原作漫画は、掲載雑誌で多分、単行本一巻分ぐらい既読。 容姿は凄く可愛く、スタイルも良い女の子なのに、交際しようとかその先に進もうなんて考えられないレベルのアホ、という突き抜けぶりが楽しく、笑った覚え。 他漫画に多数登場するアホの子キャラ中でも、ここまで良い所のない、面倒見切れないヒロインは滅多に居ないだろう。 まかり間違って「結婚」というようなことになれば、残りの人生を儚んでしまいそう。 救いは、よしこ母が若くて美人だという所かなあ……中身は娘とそんなに変わらないけど。 速いテンポで進む、と思えば十五分枠なのね。 それで丁度良い、三十分あると、よしこの強烈すぎる個性が神経に障り始める恐れ(笑)。 肩の力を抜ききって見続けたい。 『異世界食堂』01.「ビーフシチュー」「モーニング」 原作ライトノベル未読。 これも「小説家になろう」サイトに掲載されてたんだ。 流行の料理ジャンル。 第一話の内容からするに、『包丁人味平』辺りから『ミスター味っ子』『食戟のソーマ』へと続く料理勝負テーマではなく、『美味しんぼ』等の食ウンチクを語るモノでもない。 おいしいものを食べて幸せそうな人達を見せるタイプかな、『幸腹グラフィティ』ほどエロなリアクションはナシにしても。 プラスして、料理から人生を語っていく『深夜食堂』の要素もいずれ? ファンタジー世界を舞台とする料理物、という飛んだ設定の作品にしても、『異世界居酒屋「のぶ」』『ダンジョン飯』があり、もうこれから食べ物に絡めて新しい切り口を探すのはなかなか難しい状況。 本編。 ダメを出す程悪くないんだけど、見せ場となる料理の作画が「普通」という所に留まり、美味しそうだなぁ〜お腹空いたなぁ〜と視聴者に思わせるにはパワー不足。 なら、食べた客側の反応で「こんなに喜んでいるからには美味しいんだろう」と感じさせることだが、その辺も淡々としていて物足りない。 作品の中心となるべき料理について、作り手側の執念が不足しているような。 一話時点では、意外性も盛り上がりも感動もないストーリーなので、全体がボンヤリした印象となって、次回も必ず見よう!という動機付けを与えてくれない。 「ドラゴン襲撃によって壊滅に瀕した村が、おいしい料理を食べさせることで寛恕を乞うべく、食堂の主人を頼って最後の賭に出る」みたいな話であれば、アリガチではあっても「見た」実感は強かったと思うが。 『恋と嘘』01.「初恋」 原作漫画未読。 少子化対策として、16歳を迎えた少年少女に対し、国が結婚相手を決定・強制するディストピアが舞台。 互いの遺伝子のみならず性格的な相性も考慮はされるのだろうから、このシステムを歓迎する向きもあろうか。 しかし万全では有り得ず、相手の容姿が、あるいは個性がどうしても受け入れられないものだった場合、もう地獄だとしか。 上層部が選んだ信者ペアでの結婚を強要する宗教団体は実在するが、これで成り立つのは「強い信仰」という共通するベースがあってこそ。 この作品の場合なら「国への信頼もしくは恐怖」と、結婚=出産ではないことから「子供を持つことへの社会的サポート、周囲の理解が万全……持たないことによる巨大なデメリットで脅迫?」辺りが必要。 国が信頼でき、子育てを完全バックアップしてくれるなら、こんな人権無視結婚システムがなくても出生率は回復するだろう。 いや、それは作品意図に沿わない余計な考え。 国家に引き裂かれるロミオとジュリエット……なストーリーかな。 ダークすぎる展開にはせず、「好きな子が居るのに、親同士が勝手に決めた許嫁乱入」ぐらいのライトな描き方にする手も。 初恋のドキドキや、急にキスを迫る若干エキセントリックな少女が上手く演出されており、整った作画もあって魅力的に見える。 あんまりシンドイ話にならないと良いなあ。 主人公少年を特異点として、完璧だったはずのシステムにエラーが頻発し、複数美少女との結婚を強いられてしまうディストピア・ハーレム物になるとか。 ああ、「少年の遺伝子(少年自身ではなく彼が設ける子供たち)は国家再興のため必要不可欠」ということなら、「優位な複数相手と子供一杯作れー」っていう困った困った( ^_^ )状況にも出来るのか……そんなのはお前の漫画でやれって? どうなっていくのか、視聴継続。 |
2017年07月05日 水曜日 |
『妖怪アパートの幽雅な日常』01.「夕士と寿荘」 原作小説未読。 一話見終わって、冒頭の「河川敷で殴り合い男の友情を深める」イベントに、余り意味を見いだせなかった。 卒業し、高校へと進学したことだけ分かれば良い訳で……いや、物件探しか、もうアパート到着から始めても良い。 他にも、三十分に不必要と思えるエピソードや演出が多く、「妖怪や幽霊が同居するアパートで暮らすことになった主人公」という、もう珍しくない設定紹介への流れに間延びを感じてしまう。 時間は、妖怪達の個性や怪異、それをホラー風味とコミカルさを取り混ぜて描く事に費やした方が。 ごくごく普通の演出……少々古い、作画も一話としては特筆して良くない。 先の分かるストーリー、目を離していても大丈夫な画面作り、「アニメを気楽に見続けたい」人には向いた作品かな。 『スカートの中はケダモノでした。』01.「ごめんね、我慢できなくなっちゃった」 原作漫画未読。 五分枠で、同枠前作が『僧侶と交わる色欲の夜に…』であることからも、アダルト路線。 女性キャラが異質な設定を背負った男と出会い即ベッドイン、という流れも両作同じ。 それはまあ、短時間で売りとなるエロシーンまで持って行かねばならない商業上の制約があるのだろうから仕方ない、ってのは分かりすぎるぐらい分かってしまったり。 ヒロインが美女と信じた相手の正体……ここに意外性を持たせるには、ネタバレ過ぎるタイトルだなあ。 五分では食い足りない視聴感だけれど、正面からエロを描いている以上、放送時間を長くするとお目こぼしの対象から外れる恐れが? 作画は必要十分。 こういうアニメに対し、需要のある人は見て良いかと。 『バトルガール ハイスクール』01.「私たちガンバリます!」 原作ゲームアプリ未プレイ。 キャラクターの雰囲気とアイドルの登場から「アイドルマスター」かと思えば、学校の仲間が揃って変身し怪物と戦う「スクールガールストライカーズ」の流れへ。 タイトル通り「ハイスクールに通うバトルガール達の物語」だと分かるので、細かい設定紹介は後回しで良いと思うが、見分けも付かなくなるぐらい一度にキャラクターを出したのは、どうかなあ。 物語や戦闘描写に(一話時点で)独自性は薄いのだから、キャラの魅力で次回へ引っ張るしかなかろうに。 そうして、まだレギュラー陣に馴染みもないところで「謎のキャラ登場」として続いては、キツい。 ヒロイン達に既に馴染んでいる原作ゲームのファン向け、極端に言えば一見さんお断り、を意図して作られているのか。 一話目から若干緩みの見られる作画。 視聴継続の意欲は弱め。 |
2017年07月04日 火曜日 |
『潔癖男子!青山くん』01.「青山くんはキレイ好き」 原作漫画未読。 突き抜けた個性を持つ男子を設定し、彼を中心にコミカルな世界を展開する、『坂本ですが?』『田中くんはいつもけだるげ』『湯神くんには友達がいない』等に連なる系統の作品。 潔癖症は目の付け所が良いし、泥だらけ汗だらけでプレイするのが普通のサッカーに絡めるのもなるほど!だけど、見ていると「だったらサッカーなんかしなきゃいいのに、『お掃除部』作って学校中ピカピカにするとか、いっそ帰宅部で良いはず」と思ってしまう。 まあ、この「なんでやねん!」がギャグの基本か。 作画は整っているし、頭身を縮めたキャラ絵が可愛い。 しかし、笑えた、というにはネタの押し込みが弱く、何となく一話を見終わってしまった印象。 クセのあるキャラクターを周囲に配置してあるようなので、その関係性から面白味を出すのかな。 もう少し見てからの判断。 『ナイツ&マジック』01.「Robots & Fantasy」 元はWebで連載されていたライトノベルが原作らしい、未読。 流行の異世界転生物。 イイトコロの、しかも少女と見まがう美少年へ、幸せな生まれ変わり。 「剣と魔法」は海外ファンタジーの定番(日本神話にもそういう概念はなくもない)だけど、「巨大ロボットとファンタジー」の取り合わせとなれば、この国の独壇場。 科学技術に寄らない巨大ロボットの設定なら前にもあったが、剣と魔法世界にロボを持ち込んだのは『ダンバイン』が初めてかな。 次いで『ガリアン』? 連続して作られている転生ジャンル、今や目新しくはないファンタジーロボット、この取り合わせでどう物語っていくのか……だったけれど、「現実世界の特 異な・進んだ知識を持っている優位性」をロボットや魔法方向に正しく活かしており、「巨大ロボ大好き」という分かるにも分かりすぎる心根を持った主人公へ の感情移入がしやすいこともあって、引き込まれる。 天才プログラマー能力を魔法術式の改良に役立てる、ロボット操縦者になるための努力は全く苦にならない、この辺も「そうだろうなあ」と理解が容易。 『幼女戦記』主人公が、同じく現世の知識・能力を元に優れた戦闘技量を発揮し出世しつつも、断固とした性格付け過ぎてキャラと視聴者の融合が難しく、「スゲー」と眺めるに留まったのと逆。 恋愛方向へは無頓着らしく、双子妹から寄せられる好意を「友情」止まりで受け、その異母姉である美少女にも好かれようとするどころか双子のためなら「害することも辞さない」意思表明をする徹底ぶり。 ハーレムは構築されない?……いや、本人にその気は無くとも回りから寄ってくるのがライトノベルパターンか。 ロボオタ野郎にとっての願望充足系アニメ。 楽しみに見続けたい。 『活撃 刀剣乱舞』01.「出陣」 原作ゲーム未プレイ。 以前のアニメシリーズも一話程度しか見ておらず、刀剣を男性キャラクター化した、要するに『艦隊これくしょん』のバリエーションでしょ?……ということぐらいの知識。 キレイ所の男子がキャッキャウフフする内容なら視聴対象外かなあ、などと思いながら見たけど、CG含む画面作りに手が掛かっており、アクションに迫力を持たせた、偏見無く見られる第一話。 多数いるはずの刀剣男子達を、二人に絞って導入としたのも、鑑賞を楽にした要因。 ファンとしては「私がヒイキする○○君を早く出せ!」的な不満はあろうが。 このまま、男性視聴者も楽しめる内容で進めるなら、見続けられそう。 |
2017年07月03日 月曜日 |
『Fate/Apocrypha』01.「外典:聖杯大戦」 「『Fate/stay night』のスピンアウト小説」が原作なのか、未読。 「Fate」はアニメ版だけでも数作あり、最後まで見たものもあるがほとんど途中脱落していて、シリーズ全体への理解は薄め。 基本設定紹介に終わった第一話目。 集中して見た、とは言い難い視聴態度なこともあり、しっかり把握できたかは疑問。 聖杯戦争……チームによる大戦が行われることになったので、またサーヴァントが呼び出された、ということだけ分かっていればいいのかな。 力の入った冒頭アクションを始め、頑張っている作画。 見続けていけば、七対七の人間達、サーヴァント勢に魅力が出てくるのだろう。 しかし、うーん、「Fate」は原典だけで満足している、という部分も。 『ひなろじ〜from Luck & Logic〜』01.「かわいいヒナには旅をさせろ」 去年放送された『ラクエンロジック』と世界観を同じくするアニメ……なのだろう。 前作を数話で脱落してしまったため、確かなことは分からず。 美少女のみで構成される学園設定、コミカルさが基調の内容は、気楽に見られて良い。 しかし、一話の限りではパターン通りに思えてしまうキャラクター布陣、その上に乗せて「もう大体分かるでしょ?」とばかり引っかかり無く流れていくストーリーには、余り感心せず。 悪くないけど、それだけで引きつけるには物足りない作画。 ちょっと弱いかなあ。 |
2017年07月02日 日曜日 |
『賭ケグルイ』01.「蛇喰夢子という女」 原作漫画未読。 賭け事が公に認められている?世界の、学園を舞台にした作品。 麻雀に限らない『咲-Saki-』、いや、限定ジャンケンはそのまま『カイジ』か。 勝負で、50万円、100万円はすんなり受け入れたのに、一千万となると途端に激しく動揺する女生徒が不思議。 千円二千円、一万円ぐらいから一気に上昇し……というレートの上がり方ならまだしも。 ギャンブルの決着、元々100%確実な(カード作成の生徒全員を押さえた)勝負ではなく、しかもイカサマを見破られている訳で、もうちょっと警戒して然るべきじゃないかなあ女生徒。 一千万程度の負けは大した問題じゃないのかも知れないが、ひどく薄い勝算に賭ける蛇喰も、どうだろう。 そのドキドキが楽しいらしいので仕方ないか…… しかし、このアニメの見所は、渾身の作画で描き出す「顔芸」。 変な顔して笑わせようとするのはヒキョー、その一点突破で来ている感じ。 憎々しい女生徒を打ち負かす蛇喰にはカタルシスがあり、勝負のスリルも上手く演出できている。 当分、視聴継続。 感想を書いた春期アニメが放送を終え、夏期シリーズが開幕するまで更新無しという、酷いテイタラクですみません。 何をしていたかというと仕事していたのですが、単に手が遅いだけでさしたる量働いている訳でもなく…トホホホ。 まあ、ぼちぼち行きます。 『<ハオライナーズ>縁結びの妖狐ちゃん』01.「妖狐スース」 「ハオライナーズ」作品のダメな所が爽やかなほど全部出たアニメ。 ダラダラした興味を持たせないナレーションから始め、突然、大金持ちなのだろう男を振っているケモノ耳の女、それを隠れて見ていたケモノ少女は政略結婚 を強制されて逃げ出し、その結婚相手となる男は弁当売りの女を口説いていたかと思えば売り物弁当バカ食い、急に鼻血を流しながら男性品評イベントに出場し た男の自己紹介が終わらないうちに「一気同盟」が乱入し司会者が設定説明ゼリフを…… もうこの辺でお腹一杯になり、視聴停止。 「インパクトのある導入・展開」「初登場すぐにキャラの基本性格付けや行動動機を見せる」という、本来は褒められるべき構成なんだけど、とにかく視聴者を置いてきぼりに自己満足で突っ走る内容。 チョイチョイ入るギャグのセンスが古すぎ…「ハオライナーズ」風味だなあ。 日本でも、OVA黎明期なんかこのぐらいの作品は量産されていたんだけど、現在でこのレベルじゃキツい。 作画は悪くないものの、それだけで見続けられる程ではなく。 |
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