ときどき日記 02/10(後)
2002年10月31日 木曜日 |
締め切り遅らせてHPの更新なんかしてるんだから、せめて広告でもして役に立て!という編集部からの実に納得できる要請に従い、ちょっとだけ。 新年1月号の「ペンギンクラブ」(辰巳出版・11月30日発売)から、大野 安之 先生が漫画を描かれるそうです。 『精霊伝説ヒューディー』『西武新宿戦線異状なし』『超鉄大帝テスラ』など多数の著作を持たれている先生ですが、昔からの読者なら、何と言っても『That'sイズミコ』が印象深いでしょう。 そのすさまじく強烈な作風に、ぼくもかなり影響を受けた覚えが。 と言っても、ぼく程度に真似が出来るようなレベルの絵や内容じゃないんですけども。 で、なんと、「ペンギン」で、同じく『That'sイズミコ』というタイトルの漫画を描かれるという事(タイトル等、変更の可能性あり)。 …どういう内容になるのかなあ? 新作が好評であれば、現在入手が難しくなっている『イズミコ』の既刊単行本を新たに出し直せるかも…という事らしいので、ファンならアンケートを出して支持を伝えましょう。 あの、ついでにぼくの漫画もよろしく……えへへへへ。 『陸上防衛隊まおちゃん』18.「雪祭りでわっしょい」 札幌雪祭りに参加する まお達。 雪祭りの雪像作りは、自衛隊の大事なお仕事だからね。 今回は、何だかいつもと雰囲気が違うなあ、と思えば、脚本がいつもの黒田 洋介氏に加え、上江州 誠という方の連名になっていた。 何というか、「ゆるゆる」を目指すという作品テーマに反して、かなり一生懸命に考えた跡が見えた お話。 北海道名物を食べ尽くす楽しげな まお達。 その のんきさと反比例して遭難状況の悲惨さが増していく生徒会長達。 冒頭に出てくる まお達のショボい雪だるまと、生徒会長・熊エイリアンが雪山を転がり落ちる事で心ならずも形成してしまう巨大雪だるまの対比などなど。 いつもは、ここまでやらない。 もうちょっと、肩から力を抜いた内容だから。 個人的には、今回ぐらいネタを詰め込んでくれた方が、「安心」して見ていられるなあ。 上江州 誠という方は、他に何を書かれているのかと検索してみたが、Googleでは、お仕事は何も出てこなかった。 スタジオオルフェの社員さんではあるようだが。 WOWOWで放送していた映画『隣のヒットマン』を見る。 監督は、『エディ・マーフィのホワイトハウス狂騒曲』のジョナサン・リン。 主演はブルース・ウィリス。 タイトル通り、隣の家に凶悪なヒットマンが超して来た事から始まるドタバタ。 うーん、悪くはなかったけど、主人公である歯科医に面白味が無く、追いつめ方も足りないため、危機感や、ギャップから生まれるはずの笑いは薄い。 悪辣な主人公の嫁さんなんか、もっとずっと面白くなったと思うんだけど…余り活かせてなく、もったいない印象。 でもまあ、ブルース・ウィリス、『ジャッカル』よりは余程 有能そうに殺し屋を演じており、彼を含めて「誰が誰を騙し、誰が信用できるのか」で物語を引いていく辺りはなかなか。 最終的には見たまんまで、どんでん返しが待っている訳でもないんだけど。 暇なら見てもいいが、無理してまで見る必要はない映画かな。 |
2002年10月30日 水曜日 |
昨日は、ひたすらにコナミ食玩『謎の円盤UFO』のインターセプターとスカイダイバー、あわよくばエリス中尉、を求めて、中野ブロードウェイへ。 以前にも一度行った事があるのだが、相変わらず訳の分からない建物。 まんだらけがあり、散髪屋があり、今時セル画ショップがあったかと思うと隣にはごく普通の食堂があり、オカルト物限定古書店という一日の客数はどのくらいなのか疑問に思う店までもが、一つのフロアに共存している。 香港のパワーに近いかなあ、香港行った事無いけど(笑)。 戦果は…結論から言うと、全滅。 欲しい物が売ってないとか、値段が高いとかいう騒ぎではなく、全く何も売っていない。 売り切れ、という話だった。 とほほー。 同じ日に発売された「アリスのティーパーティー」なんかは、バラ売り、セット売りなどで全種類出ているというのに。 製造数少なすぎだよ、コナミ(;´д⊂)。 諦めて、おーくら家というラーメン屋で晩ご飯を食べ、帰る。 ラーメンはなかなか旨かったが、心は寒い。 大量に購入できた友人から、一個ずつ分けてあげてもイイよ、という電話が入り、ようやく心安らかになった。 『シスター・プリンセス Re Pure』05.「流れる星につきぬ願いを」「花穂」 後半。 また、花穂 話かあ。 この子の脳の弱さが気持ちよくなってきたので(そういうエピソードを考えるのも大変だと思う。あみやまさはる氏は前シリーズとか『ドッとKONIちゃん』など、電波系話を作るのが巧いなあ)続けてくれるのは結構だけど、他の妹達の登場頻度とバランスは取れているのかね? 確か、花穂が登場キャラクターの中で人気トップ、という訳ではないと聞いたように思うんだけど。 「ひっ!て、息が止まりそうになっちゃうの」 「クンクン、ペロペロしてぇ、ダメだよぉ」 「鼻息が荒くなってぇ」 「怖いよお、お兄ちゃま」 などなど、「突っ込んでくれ」「狙いすぎだと笑ってくれ」、と言いたげなセリフを連発するのが何とも(上記は、犬に甘えかかられる場面で出たもの)。 こんな話なのに、エンディングの岡崎 律子による歌は、真面目に癒し系だったりする辺りもまた、何とも。 |
2002年10月28日 月曜日 |
すぐお隣に、妙齢の美女から美少女までの年齢をカバーした5人姉妹が引っ越して来た、という実に安っぽい漫画のような夢を見る。 何故か全員から想いを寄せられ、誰か一人を選ぶ事など出来なくてドキドキ、ってのがパターン。 でも実際の夢の内容は… 5人の名前が異常に覚え辛く、何度聞いても忘れてしまうのだが、姉妹はそれを「コラコラ」ぐらいで軽く許して…はくれず、もの凄くオレを怒る。 泣きたくなるぐらいマジな罵倒が来るのよ。 怒られて怒られて、ビクビクしながら何とか忘れたのを誤魔化そうと汗だくになっている内に目が覚めた。 それにしても…もう少しぐらい都合の良いハッピーな夢を見てもいいんじゃないか>自分。 記憶力減退への不安が、夢の内容に影響を与えてしまったのか。 こんな所でまで他人様の顔色をうかがわなくても(泣)。 これじゃ漫画のネタにもならない。 ……あ、でも、5人姉妹に奪い合われる主人公、ってのはそれなりにアリかな。ふーむ。 『ぷちぷり*ユーシィ』05.「メモリー…遠い日の花園」 崩れた、とまで言うのは気の毒だけど、ここまでの作画クオリティーからすると少々レベルが落ちてしまったのは事実。 ユーシィが「プリンセスになりたい=守られるばかりではなく守る事が出来る大人になりたい」という動機を得た顛末が語られる、大事な話だったんだけど。 なし崩しにユーシィを手伝う事になってしまい、夕日を浴びてつぼみを開く花たちの美しさに、思わず感嘆の声を上げるグレンダが愛しい。 馴れ合わせるのはまだ早い、ヒネくれキャラのポジションを守るべき、と思うんだけど、可愛いものは可愛いんで仕方ないなあ(ヒイキ)。 バッタの大群がやってくるクライマックス、西村 寿行の『蒼茫の大地滅ぶ』という小説を思い出してしまった。 それからすると、被害はこんなモンじゃ済まないと思うが…よい子相手のアニメでそんな「鬱」な話が出来る訳無いか。 『超重神グラヴィオン』03.「迷宮」 主人公のお世話係を務める少女(幼女?)3人。 チビなのに結構胸があったりするのは…サービスかな(^ ^)。 ここまで。 謎また謎で物語を引いて行く事をせず、過剰なお色気でコーティングした 頑張ってる作画の「勇者ロボット物」、という体裁を貫いているため、大変に見易い。 このままの空気を保って最後まで行ってくれると嬉しいな。 メインのストーリーが始まった途端、客を置いていく程の「思い入れ」や「謎」「その解答」の提示で失速しがちなのが、大張アニメなので。 ↓下に絶望的な事を書いたけど、夜中から、29日の明け方にかけて、コンビニに入荷された商品の中に「UFO」が入っている…事が多いみたい。 さっきフラフラ出掛けてみたら、近所のローソンにちょうど入荷した所で、無事 買えた。 火曜日朝、出がけにコンビニに寄ってみると入ってる…かも。 ただ、行った店では入荷数が少なくて箱買い出来ず。 そのため、インターセプターとスカイダイバーが出なかった(泣)。 シャドーモービルもスカイ1も非常に格好良いので満足。 UFOは…現物を見ると少々「軽い」印象かなあ。ギミック等は凝ってるんだけど。 この出来の良さを見ると、やっぱりコンピューター衛星SID(シド)もラインナップに入れて欲しかったと今更ながら。 ルナキャリアを外してでも…SIDの方が、見た人の印象に残っていると思うし。 海洋堂の「アリス」は、どこの店にも大量に入荷している。 明日になれば、ゆっくり買えると思うな。 ついでに、海洋堂の「手塚治虫ヴィネットアンソロジー」を2個ほど購入。 『W3(ワンダー・スリー)』と『ブラックジャック』が出る。 これまた、小さいのに非常に凝った作り。 でも…もう置き場所無いっちゅーねん! 何か片づけてスペースを空けないと。 うわぁぁぁん! コナミの食玩「謎の円盤UFO」がぁぁぁ! 「エリス中尉が出ねえ!」とか何とか言う生易しい話じゃなくて、近所のコンビニ全部回ったけど全滅で売り切れ! 一個も買えない! くわー…比較的マイナーな作品だから売れ残ってしまうんじゃないか、真ん中ストライクな世代であるオレ達のために立ててくれたような企画なのだから、その心意気に応えるべく箱買いするべきではないか…なんて義務感すら感じていたのが、夢のよう。 恐らくは元々、「サンダーバード」ほどは売れるまいという読みから、生産数を制限したんじゃないだろうか。 これまでの2作は入れていたセブンイレブンに、今回はまるっきり入荷予定が無いみたいだし。 ボークス辺りでも売り切れているらしい。 これは…このままレアアイテムと化すのか、売れ行き好調という事で再出荷され市場に溢れるのか。 即日売り切れ店続出、という現象を見逃すコナミではあるまい。 信じて待とう。 ついでに、海洋堂の「アリスのティーパーティー」も売り切れ。 やっぱり、客は、モノの善し悪しをよく見てるよね。 |
2002年10月27日 日曜日 |
『ギャラクシーエンジェル』04.「冷製ロトサバ当たりつき」「つるつるパスタ」 雪山で遭難した極限状態を描く前半。 それだけでも15分なら十分もたせられそうだが、そこに「下山しないと意味がないアタリ宝くじ」を絡めるアイディアが秀逸。 飢餓の余り、ノーマッドのぬいぐるみボディーを食べてしまう4人。 …しかし中身はタダの詰め物だろうから、取りあえず胃に何かを入れる、という用途以外には役立たない。 オマケに不味かったらしい(笑)。 飢えと金、欲望の前に醜い本性が現れてくる展開に大笑い。 いやあ、日曜日の朝から心がすさむような結構なモノを見せて頂きまして( ^_^ )。 「宝くじを燃してしまった所で救出されて、ちくしょー!」という所で終わると予想していたが、そこをもう一つひねって、全員の墜落・遭難による任務不達成のため政権が不安定となり貨幣価値が大暴落、お金は紙切れ同然になる、といった、因果応報というか何というか「楽」をしていないオチにして見せてくれた。 後半。 着ぐるみ好きなミントが酷い目に遭う話。 ハゲにさせられ、その場を取り繕うべく慌てて紙袋をかぶり、すっかり表情が見えなくなった上でのオタオタ・メソメソ・開き直り、止めにノーマッドへと見事なパンチを食らわすドタバタが愉快。 牛の被り物で のっぺらぼうになってしまうオチは…別に悪くないけど、ブタ・ニワトリの被り物で外見に応じた被害を受けるノーマッドに比べ、腑に落ちる部分が欠けてしまったかも。 牛だったら… ハゲのまま頭皮にブチが出来るとか、やたら巨乳になる( ^_^ )、乳の数が増えてしまう(^_^;)…うーん、どれもイマイチか。 『キングゲイナー』08.「地獄のエキデン」 いつ鉄道側が仕掛けてくるか分からないエクソダスの真っ最中だというのに運動会(住民の不満を昇華させる大義名分があるとはいえ)? その大騒ぎをカモフラージュ(?)に、超えて行かなければならない鉄道の守備隊を、何故か2人だけでやっつけようとゲインに言うゲイナー。 前回、エクソダスに加わったはずの歌姫・ミイヤは姿すら見せない。 全部、「なんでやねん?」な事なんだけど、観ている間は気にならない(させない)のが、作品の持つ「勢い」ってものかね。 何だかすっかり街に馴染んでいるアデット。 そのアデットに馴染んでしまっているアナ姫は…純真無垢とも言えるが、生まれと育ちが良すぎて「疑う」とか「怖い」という感情が鈍いようにも見える。 アンダーゴレームの攻撃にガタガタのキングゲイナー。 逆転の方法には…??という感じだったけども、キングゲイナーにオーバースキルに対する学習・対抗能力があるとするなら、まあアリかな。 駅伝のアンカーをつとめるサラとアデット。 激しいデッドヒート…というより、ほとんど走りながらのケンカ( ^_^ )。 「胸の差」が楽しい。 イキオイで、ゲイナー達の学校の教師になってしまうアデット。 やっぱり「敵」とか「味方」の区別が混沌としている作品。 自身の主義主張や帰属する国家間の戦いではなく、例えばトヨタと日産の、しかも幹部ではなくヒラ社員同士のいがみ合い…いやもっと、セブンイレブンとファミリーマートのバイト同士ぐらい(笑)なモノか。 殺す・殺されるという所まで追いつめられていないし、場合によっては立場を変えてもいい という程度の大雑把な対立構図になっている。 気楽に観られ、コレはコレでとても良いなあ。 |
2002年10月26日 土曜日 |
『機動戦士ガンダムSEED』04.「サイレントラン」 うーん、別段 完膚無きまでにダメ!という事でもないけど、やっぱり さほど面白くは感じられない。 余りにもお行儀良く「物語」が要求する通りに動いてくれる(もしくは要求を下回る)キャラクターばかり出て、その「物語」そのものもパターンから大きく踏み出す内容ではないため、「良くある話」「それで?」といった感想に留まり、「面白い!」とは思えないのだ。 ちょっと細かく。 ・破損したコロニーにショックを受ける主人公。 アスランと向かい合っている最中、周囲でドッカンドッカン爆発が起きていた(自分も荷担した)のに、今更何を驚く? ・前回はアスランとの対面で葛藤を抱え込んだままコロニー外に排出された訳だから、当然今回はそのまま2人の意見対立と武力衝突が描かれると思っていたのだが… いつの間にか、何の成果も上げられず(上げようとする意志も無し)にアスランは母艦に帰投しており、主人公もまた脱出シェルターを回収する冷静さ(?)を見せる。 …友達と敵味方の立場で再会した事は、2人にとってどれほどの意味を持っていたのかなあ? 普通、そのまま「何故なんだぁぁーっ!」という叫びに繋がっていきそうなモノだけど。 無為に間を空ければ空ける程、視聴者がこの葛藤に興味を失ってしまって良くないと思う。 友人パイロットを主人公に殺されてしまったアスランの心理を強調。 主人公側にも強烈な喪失物…コロニーじゃ漠然としているから、やはり友人の死去が明らかになるとか…で、「2人がもう、元通りの友達に戻れない理由」を積み上げて、興味をつなぐ努力をし続けないと。 ・収容したシェルターに乗っていた女の子から、その行動のお陰で余計に危険が増えたと非難される主人公。 これは、面白い( ^_^ )ので、もっと大きな問題にしても良いな。 ただ、ストレス方向の面白さなため、戦闘シーンなどの爽快感で相殺できない場合は、視聴停止の理由にもなりかねないが。 ・アークエンジェルに追いつき、追い越そうとするザフト軍戦艦。 セリフでは「だいぶ遠い」と言ってたけど、画面ではどう見ても至近距離。 窓からチョイと横を見れば、大きな艦影が見えたと思うな。 思わず、「近い、近いよ」と突っ込んで笑ってしまった( ^_^ )。 ・データを吸い出したので、もう必要ない(?)強奪したガンダム。 これは…何のデータを取り出したのか? ご近所でも貧弱と評判のシステムデータなんか、やるったって要らないだろうし(笑)。 機体そのものを持ち帰る事が重要なんだろうと思ったんだが…機構を確認するには、工場で一度バラしてみるものでは? 分解しなくても、チョイとスキャンする事で同程度かそれ以上の詳細なデータが入手できる? うううーーん、オレがアナログ人間なせいか、どうも…数分間キーボードを叩いただけで修正・追加の必要もない程 完璧に組み上がるシステム、奪って数時間で機体自体は必要とされなくなるガンダム…こういう概念に耐えられない(^_^;)。 銀行のコンピューターをハッキングして自分の口座に数十億円振り込むルパン、を見せられているような味気なさ。 ・アークエンジェルの特装砲。 発射シーンと、エネルギーが飛んでいく描写はあったが、敵戦艦に届いたのかどうか… ギリギリを掠め過ぎるとか、かなりはずれた所を通り過ぎ、シャアもどきに「あの距離からの砲撃など、そうそう当たるものではない」と切って捨てられるとか してくれないと。 何だか消化不良に感じてしまうので、やった事の顛末は最後まで描いて欲しい。 次回でようやく「ガンダム対 多数のガンダム」という、この作品最大の売りともなるべき戦闘シーンが観られそう。 作品を継続視聴するかどうかの分水嶺、第5話でもあり、気合いの入った、ここまで観てきて良かった!と思わせてくれるだけの迫力ある戦いを期待。 …ここまでと同じ程度の気合いの抜けた戦いだったら…かなりキツイ。 予告を観てるとちょっと不安なんだけど…… 衛星で放送されていたアニメ『エリア88』全話を観る。 新谷かおる先生による傑作原作を元に、1985年から3話に分けて発表されたOVAシリーズ。 テレビ放送を前提とせず、ビデオベースでアニメーション作品を発表するという、これまでになかった形式を定着させた黎明期の一本。 リリース当時に一度観ていたが…いやあ、今、観直しても全然問題なく面白いなあ。 迫力のある戦闘機のドッグ・ファイトには圧倒される。 ミサイルや機銃が命中し、機体が破壊されるシーンのバリエーションだけでも、全部で何パターン出てきたか分からない程に凝って作られてる。 いや本当、『雪風』のスタッフに見せたいぐらい( ^_^ )。 素晴らしい原作のストーリーに準拠している事が大きいが、お話もキャラクターも良くできている。 暗くした部屋では眠れない、死んでいった戦友達が現れてくるから…と言ってずっと明かりを付けっぱなしにしていたパイロットが、死を目前にして、主人公に「部屋の明かりを消しておいてくれ」と頼む所の巧さには、ひたすら唸る。 作画(さすがにちょっと古さは感じるが)・キャラクター・アクション、どれをとっても「お金を取って見せる」に値する出来。 プロの仕事を堪能させてくれる、OVAの未来を切り開いただけの事はある作品。 原作の途中まででアニメが終わっているため、見終わって、最後まで見たかった!というフラストレーションを感じてしまう( ^_^ )。 でも、これだけのレベルを維持して続きを作るのは…無理だろうな… ええと、このHPを置いて頂いているのがJ-MACという団体様のサーバーであり、オレもまた現役Macユーザーであり続けているのでナニだけど… 今、テレビで流している、Macのコマーシャルはどうかなあ? Macに乗り換えた方が何もかも素晴らしくなる、なんて白々しい嘘を付かれても。 実際には、Windows機の方がソフトも周辺機器も将来性も、ずっと充実している。 フリーズだってMacの方が多いよ(笑)。 MacにはMacの良い所があるのだから、見栄を張らずに、正直にそこをアピールした方が良いかと。 具体的には…ええと…初心者にはインターフェイスが分かり易いと思う。 それから…それから……それだけ ( ̄□ ̄;) ? 「どれほどの逆境に立たされようと、それでもオレ達はマックが好きなんだっっ!」的に熱い叫びの方が胸を打つかも。 でもまあ、負け惜しみを抜いてCMで正直に現状を報告してしまうと、初心者は不安を感じてMacを選んでくれなくなりそうだよな…(;´д⊂)。 とにかく、「Macを使っている人々」のイメージを向上させる事を最優先の目的にするべきで、あんな反発を招きかねないCMでは逆効果。 |
2002年10月25日 金曜日 |
衛星で放送していた映画『未来は今』を見る。 『赤ちゃん泥棒』(見てない)、『ファーゴ』(変な映画だったが、個人的には眠かったな)の監督・ジョエル・コーエン、制作・脚本・イーサン・コーエンの、所謂コーエン兄弟による映画。 主演はティム・ロビンス。いい感じの役でポール・ニューマンが出ている。 ブラックで、変わっている映画。 雰囲気として最も近いのは、テリー・ギリアムの『ブラジル』だろうか(意図的なのかどうか、非常によく似たカメラワークまで出てくる)。 映画の冒頭、今にもビルの上階から飛び降りようとする主人公の姿が見せられ、物語は「何故、こうなるに至ったか」を遡って描いていくのだから一筋縄ではいかない( ^_^ )。 亡くなった前社長を悼み、全社員に黙祷を求める社内放送がなされる。 それに従い、社員達が暫し仕事の手を止めて黙祷を行う。 数十秒後、再度の放送では… 「ご協力ありがとう。ただいま、黙祷してもらった時間はタイムカードに記入し、不労時間として相当の金額を減給する」 …実にブラック(笑)。 主人公が劇中で考え出した画期的な新製品は… これはお前が考えたんじゃないだろ!という現実に既存のモノ。 問題は…特に無いのかな。 オレが考えた、佐々木健一郎という架空のキャラクターが、ベアーズ・コーポレーションという架空の企業から、懸命な努力の末に、『ドラゴンクエスト』というゲームを発売して大ヒットさせた、ってな違和感を感じるんだけど(^_^;)。 もっと恋愛的な要素が強くなるのかと思ったが、それは本当に添え物。 詰め込まれたヒネくれ気味ネタが質・量ともに充実している事に感心し、怒濤のクライマックスに訪れる、プロレスにショットガンを持ち込んだぐらいの反則技に大笑いしている内に終わってしまう、面白い映画。 衛星で放送していた映画『未知との遭遇』を見る。 今更説明の必要もない、スピルバーグの代表的大傑作。 大好きな映画なので、もう何度も観ているんだけど… やっぱり傑作であり、劇場で初めて観た時と同じように、クライマックスではボロボロ泣いてしまう。 マザーシップが降下してきた際、リチャード・ドレイファス演じる主人公が、本来 民間人が立ち入ってはならないコミュニケーション用基地に入る。 そこに、職員の一人が駆けつけ、主人公の両腕につかみかかった。 「お前は誰だ?ここで何をしている?」 と詰問されるものかと思えば… 職員は主人公を突き飛ばし、その後ろに設置してあったトイレへと駆け込んでいく。 ずっとガマンしていたのか、緊張の余りか、あるいは低重力の影響が出ると言われていたので 気分が悪くなったのかも知れないが、とにかく、このクライマックスにユーモアを入れてくる余裕があるとは、さすが「天才」の輝きを放っていた時代のスピルバーグ、と思わせられた。 『あたしンち』25.「ベア研の文化祭」 夕暮れの背景がとてもキレイで、印象に残る。 踏切でのレイアウトが…『ほしのこえ』に出てきたモノと似ていたが…まあ踏切の絵作りなんか そうそう変わった事が出来る訳も無し、たまたまか。 って言っても、誰も分からないよなあ…キャプチャーしたスチルを貼り付ければ分かり易いんだけど、著作権が(笑)。 いつもダメダメげなお母さんが、文化祭ギリギリになってティディーベア制作に苦しんでいる娘を手助けし、神業のごとく瞬く間に仕上げてしまったのに驚く。 意外や意外に、有能なんだあ( ^_^ )。 |
2002年10月24日 木曜日 |
『ヒートガイジェイ』04.「獣 -CAHOS-」 放送時間帯の変更が続いたため、2、3話目を途中までしか見る事が出来なかった。 この作品の責任では全然無いのだが…あと1、2回 急な時間変更が続いたら、「もう、いいや」という諦めで「見ない作品」にしてしまったかも知れない。 凶悪犯への刑罰として、整形と遺伝子操作により「獣人」にされてしまう街。 そこからやって来た…のかどうか、友の裏切りによって恋人を殺された男が、超絶の技を用いて主人公達を襲う。 ヘタレだとばかり思っていたのに、もしかするとジェイにも匹敵する戦闘力を見せるダイスケ。 うーん、2本きちんと見られていない事もあり、一部よく分からないけど… 細かな設定はなかなか面白げに出来ていると思う。 今後は、時間帯変更がありませんように… 『シスター・プリンセス Re Pure』04.「えへへ…お泊まりの日です。」「雛子」 妹が、兄の家にお泊まり。 兄妹の間にどういう理由付けがあって別々の家に住む事になっているのか、については、注意深く「描かない」事にしているらしいので、詮索しても無駄だろう。 しかしま、どこまでも、「兄に憧れる妹…に憧れる野郎の視点」で描かれる物語。 別々に暮らす、可愛く無防備な妹が一人で泊まりに来た際に、男であればどうしても感じてしまうドキドキ感、のようなものは完膚無きまでにスポイルされている。 更に、リアルに考えるなら、12人もの妹が交代で泊まり込みに来て、その一晩は「自分だけの兄」として徹底的に付き合う事を求めてきては、兄が一人で自由に使える時間などまるで無くなるため、妹という名の檻に捕らわれた囚人にも等しい暮らしとなり、一種拷問だと思う。 まあ、多分この兄貴は、要らん事を考えないようにロボトミー手術を施し、念のため○○○○も根本から切り落としてあるような、「兄に憧れる妹…に憧れる」視聴者にとって全く警戒する必要の無い、妹に従順で無害で「理想的」な存在なんだろう。 いや、12人の迷える使徒を導く救世主か( ^_^ )。 後編、雛子の話は… 「夢見がちな少女(幼女?)」というには余りにも、どこかヤバイ所に深刻なダメージを抱えている感じだったけど、このアニメに出てくる妹達は全員そんな感じだから、取り立てて問題にする程でもないな。 『灰羽連盟』02.「街と壁・トーガ・灰羽連盟」 相変わらず捕らえ所のない話。 先週分を見ていない友人に、ストーリーの説明をいくらしても、「それはオマエが昨日見た夢の話じゃないのか?」と言われるばかり( ^_^ )。 本当、変に理屈が通っている夢、というのが、このアニメを見た印象に最も近い。 今回も、 「灰羽はお金を持っちゃいけない」 「買い物をする時には、灰羽だけが持つ手帳に内容を書き込んで渡す。まだ手帳を持っていないラッカは、メモと共に羽を一枚抜いて店の人に渡す」 「灰羽達を統制する、灰羽連盟という組織があるらしい」 「街は高い壁に覆われ、灰羽のみならず、街の人間達も行き来は出来ない」 「唯一通行を許されているのは行商人(トーガ)。彼らは一切喋らず手話で会話」 「壁、に灰羽は余り寄ってはならないようだ」 などなどなど、分かったような分からんような世界の理(ことわり)が出てくる。 ストーリーらしきモノもまだないのに、意外なほど内容に引き込まれてしまうのは… 制作者の中に、しっかりと、恐らくは もうほとんど手で触れる事が出来る程に この世界が作り上げられ、存在しているだろう事に寄るのかな。 今は、その一部が切り取られ、見せられている。 捕らえ所はないが、「嘘」もないと感じられるため、他にどんなモノ・事が在る世界なのか、全体が見えるとどういう構造になっているのか、非常に興味をそそられるのだ。 このまま、「目が覚めた時に、心地良かったとも気持ち悪かったとも、表現しがたい夢」のような物語を続けていくのか、それとも もっと大きな何かが現れてくるのか。 |
2002年10月22日 火曜日 |
『スパイラル』04.「信じる者の幸福」 本当だ! 話には聞いていたけど、本当に「推理で戦う」物語になっていく訳ね。 トランプカードの何を引いたかを推理する。 それはいいけど、推理の根拠が余りにもメチャメチャ… トンデモ話だと思えば、それはそれなりに楽しめるか( ^_^ )。 『WITCH HUNTER ROBIN』17.「Dilemma」 なんて事だぁ! 前々回、事務所に強襲をかけてきた男達の正体は「不明」だったのか。 くわー、てっきり政府関係等、事務所の上部組織だと思いこんでいたもので、10月19日には見当違いな感想を書いてしまった(^_^;)。 それにしても。 謎の男達が、何故、わざわざゴム弾を用いて襲撃してきたのか、真の目的は何だったのかなど、不明な点が多々あるのに、よく継続して同じ事務所で働いていられるなあ。 引っ越すか(場所、変わってる?)、せめて警備を厳重にするといった対策を講じるものじゃないか? これまで数人チームでウィッチを追っており、加えて謎の襲撃者の存在で危険は増えたというのに、一対一で捕獲しようとする姿勢が疑問。 毎度の事だけど…テレキネシス的能力を使うウィッチは、飛び道具に出来るモノが何も無い空倉庫に追いつめる、とか、作戦を考えた方が。 当然、シナリオの負担は厳しくなるけど( ^_^ )。 ロビンが事務所にいては危険、という事になっているのだろうに、「大丈夫、大丈夫」とロクな根拠もなく無理矢理 自分たちの手伝いに駆り出そうとするお姉ちゃんの行動も疑問。 「普通なら殺されていた」襲撃事件を、どういう風に理解しているのだろうか? そこまでしてロビンを連れ出してみれば、今回のウィッチは大した能力を持っていず、普通人でも2人以上でチームを組んでいれば さほど苦労なく捕まえられていた程度の存在。 うーん。 『キディ・グレイド』03.「Prisoner/Escort」 凄く一生懸命作っている。 手を抜こうとしていない。 どころか、10しか入らない所に、20も30ものアイディアやドラマを詰め込もうとさえしている。 それには感心するけど… 詰め込みすぎで消化し切れていないのは、スカスカな内容で作っているのと変わらないように、ほとんどの人には見えてしまうから、損だ。 特に、前回のお話なんか、十分 前・後編に出来る…というより、そうしなければならない密度だったと思う。 取りあえずシリーズ冒頭では、その中心になるキャラクターをしっかりと立て、視聴者に好意や共感や「変なヤツ」という気持ちを抱いてもらうのが先決(毎回 起こる事件そのものを、驚く程 面白くできるなら、それだけでいいが)。 ここまで、「物語」が主で、「主人公の女の子2人」は従、という関係のまま来ている。 基本は今回のままでも、ゲストのオジサンとか部下を取り去って何も無い(笑)物語にし、エクレールとリュミエールがぶつかり合い、分かり合い、協力し合ってお互いを掘り下げる話にすれば… 物語の間からチラチラと見えるキャラクター性が大変に魅力的であるだけに、勿体ない。 何のトラウマによるのか、オジサマにやたら好意を向けるエクレール。 普通なら死んでいる程の重傷を負っても、すぐに傷が再生してしまう不思議な体。 機械を愛し、機械に愛されているリュミエール。 面白いんだけどなあ… |
2002年10月21日 月曜日 |
『キングゲイナー』07.「鉄道王キッズ・ムント」 前回、パワー型オーバーマンに投げ飛ばされたために傾いてしまった移動都市コンボイ・ヤーパンの天井(先導車両)を起こそうと苦心するキングゲイナー。 結局、自身のパワーだけではダメだという事で、それならシベリア鉄道の列車パワーを利用させて頂こう、というのが今回のお話。 確か、列車に引っ張らせてビルを上下に分割したり、山頂に墜落した飛行機を引きずり降ろしたり、という話が『新・ルパン三世』であったなあ。 普通、そんな計画を察知した瞬間に列車を止めて、天井との間をつなぐワイヤーを排除しそうなモノ。 だが、そこで列車に乗っているシベリア鉄道総裁キッズ・ムントの存在が生きてくる。 「列車というものはダイヤ通りに走らせるものだ!時間を正確に守るものだ!」と叫び、ワイヤーをモノともせず走り抜こうとするキッズ・ムント。 悪役な顔に似ず、「鉄道員(ぽっぽや)」の魂を持ってるじゃないか( ^_^ )! ある意味、格好いいぞ。 冷静に考えると、単にバカだが(笑)。 「エクソダスをされたら、我がシベリア鉄道の客が少なくなるのだぞ!それでは商売にならん!貴様らに給料も払えなくなる!そういう事を考えて対処せい!」 総裁の言葉だが… 凄いや。 馬鹿馬鹿しいのに納得できる、戦いの理由付け。 こんな理由で主人公達に攻撃を仕掛けてくる悪役って、これまで居なかったのでは? 「悲しいけど、これ、戦争なのよね」よりも今日的かも知れない。 これまでは映像でしか登場しなかったミイヤが、生身で現れた。 つい、『紅の豚』のジーナ辺りが持っていた、大人で神秘的な姿を期待してしまったが… マネージャーはサイン入りハンカチ(価値など感じない風にこれで鼻をかむ事によりキッズ・ムントのキャラを立てる細やかさには驚く)などの関連グッズを売り込もうとするし、本人はボケ気味の呑気なお姉ちゃん( ^_^ )だしで、ずいぶんイメージと違う。 いや、こう見えながらも内面は実は…という事で、ミイヤのキャラを深めていく方法もあり、油断は出来ない( ^_^ )。 透明オーバーマンのコート(これに特殊能力が搭載してあるらしい)を上半身に付けたキングゲイナーは… オモチャスポンサーの力が強い番組であったら、元々格好良いとは言えない主役メカだとはいえ そのイメージを更に貶めたという事で、監督以下主要スタッフが呼び出されて延々とお説教を食らったかも知れない程に格好悪い。 でも、格好は悪くても、メカニックとして物語中で凄く有効に使われていて、面白いんだよなあ。 さすが、老練の監督。 スタイルにこだわる若い者には なかなか出来ない見せ方ではないだろうか。 『超重神グラヴィオン』02.「重力の使命」 あー、思ったより面白い。 頑張っている作画を含め、アップテンポな曲に乗せての合体シーンなど、巨大ロボット好きの魂に訴えてくる所があるから。 連合政府の砲撃艦。 その攻撃が敵にまるで通じないのは当たり前として。 攻撃後、放っておかれてるのは納得いかない。 ちょっかいを出した代償に、敵から放たれたビームが その船体を貫き、一撃で轟沈。 続けて艦隊が次々に沈められようとするのを、躰を張ってグラヴィオンが止める。 広範囲なバリアー展開のためエネルギーを消耗したグラヴィオンは、本来の作戦行動を取る事も出来ず合体解除に至ってしまう…とした方が、艦の行動を「愚かな…」という司令のセリフも生き、流れは自然かと。 主人公の行方不明のお姉ちゃんは、美形司令官の補佐に付いている仮面の男・レイヴンなのか…と思ったけど、今回ラストには謎の女性も出てくるので、よく分からない。 というかまあ、謎で引いていく話じゃないと思うから(謎だらけ組織の、謎のロボットの、パイロットの一人が組織のメンバーにとってさえ謎の存在、って設定意図が理解できないし)、それはイイや。 主人公をパイロットにさせるため、「臆病者」と煽る辺りは、大張作品にしては( ^_^ )巧妙。 メインパイロットを主人公が務めていない意味は、これから生きてくるのかね? 行方不明になったお姉ちゃんは、事故によりグラヴィオンの「核」と一体化しており、それを操作するには機内に、彼女と心を通わせられる(シンクロ率が高い)主人公が搭乗している必要がある、とか(笑)。 「ロケットパンチ」に過剰な思い入れがあるのが、この世代の制作者の特徴(もちろん、オレにもある)。 『Gダンガイオー』では、ロボット本体は時に「ロケットパンチ発射カタパルト」としての意味しかなかったりしたほど。 今回は、搭乗者ごと飛ばしていく、なかなか結構なロケットパンチが見られた。 「体内の重力循環に対する先天的な因子」を持つ者以外では体がもたない程、無茶な慣性(重力)制御によって、ロケットパンチに乗り込むパイロットの体を加速・衝突の衝撃から守るシステムになっているが、まだ調整が不安定であり、生命の保証は出来ない…という条件下で打ち出すパンチにすれば、危機感と、敵の体をブチ抜いた時の爽快感が より増したと思うな。 凄く悲惨な制作状況にあるらしいが、とりあえずこの作画レベルをキープできるなら、見続ける価値はありそう。 |
2002年10月20日 日曜日 |
『りぜるまいん』15.「死なないでダンナさま!!ほんきパワーのだっしゅ!」 りぜるが友紀をイキナリ「ダンナさま」と呼び、夫婦になる事を宣言して同居し始めたのが この作品の始まりだった。 第一シーズンでは結局、何故りぜるがそんなに友紀を好きなのかについては全く語られず、もしかしたら設定を作ってないんじゃないかと疑い始めていたが… 意外。 設定、あったんだぁ(^ ^)。 しかも、面白い設定。 友紀は年上の女性にしか興味が持てなかった。 だから、まるっきり子供な姿をしている りぜるに好意を持てず、ただ うざったく感じていただけ。 その、年上の女性に対する憧憬は、現在の りぜる程な年齢の少女でさえ「ずっと年上のお姉さん」に思えるくらい 友紀が幼い頃、研究所を抜け出して街をさまよっていた りぜるが車に跳ねられようとした所を命がけで助け、その際にケガをして血だらけになった彼の体を、彼女が暖かく大きな(あくまで彼自身との比較においての大きさ、だが)胸に抱きしめてくれた事に端を発している。 友紀は常に、自分より年上である女性達の中に、りぜるの姿を探し求めていた。 が、りぜるは、自分を助けてくれた友紀ともう一度出会うために、自分の身体の変化(成長)を止めてしまった。 原因と結果が入り乱れており、非常によく考えられている。 未来を見続けた友紀と、過去で立ち止まってしまった りぜる。 事故にあった現在の昏睡状態で、走り続けるイメージの列車の中、りぜると初めて出逢った時間へと遡るべく列車内を後部方向へ激走(ここで「だっしゅ!だっしゅ!だっしゅ!だんなさま」という第一シーズンでスポンサー読み上げの際に使われていたノリの良い局を流すのが、実に効果的)! 最後尾のドアを開き、ベッドの側について友紀を呼び続ける りぜると対面する盛り上げ方は、圧巻! いやあ、良い最終回でした。 …って、まだ終わりじゃないの ( ̄□ ̄;) ? この後は蛇足になりかねないと思うが。 『おジャ魔女どれみ ドッカ〜ン!』38.「ついに再婚!?あいこの決意」 うーーん。うーーーーーーーん。 こう来たか。 もう、いいんじゃないのかねえ、あいこエピソードにハッピーな終わりを許しても。 お父ちゃんからの再婚の申し込みを、すんなりと承諾するお母ちゃん。 これで、無事 家族がひとまとまりに…と思った所に出てきた爺ちゃん問題。 会いに行ったのと入れ違いに倒れて救急車で運び出され、イキナリ老人介護に突入するとは…「あいこ、可哀想」とか何とか言うより、「制作者、どうあっても簡単に幸せにはさせないつもりなんだな」という意図の方が強く伝わってくる。 「幸せにする救い」よりも、「不幸で、満たされない心を抱いていても、それでも生きていかなければならない」事実を「優しい友達と共にある幸せ」で補う物語にする事を選んだ、のかな。 それはそれで、見ている人たちに何を伝えたいか、の選択による必然だから、言えるのはそれによって作られたモノが「好き」か「嫌い」かだけかも知れないが。 先々代女王のエピソードが延々と、さほどの意味づけも無しに引かれている事などから考えると、もしかして あいこエピソードも同じぐらいの薄い考えに基づいているんじゃないか…?という黒い疑惑の雲が北北東の方角からもくもくと湧いてくるのを押さえる事が出来ない今日この頃。 この後は、「爺ちゃんが死んじゃったから、お母ちゃん、上京できてラッキー」か「もうどうせ最終回だから どれみ達と一緒に居るドラマ的必然性もなくなるし、お父ちゃんと共に あいこが大阪に引っ越しちゃえばイイじゃん」のどちらかを選ぶのかなあ。 放ったまま終わる可能性もある。 『ギャラクシーエンジェル』03.「特製ミルフィーユのビックリサンド」「はぐはぐハグ鍋」 第3期に入って、初めて面白いと思えた話。 前・後編共に面白かったのだから、大したモノ。 前編は、崩壊秒読みの惑星で、門柱の割れ目にミルフィーユの顔が挟まってしまった事から始まるドタバタ。 引き抜こうとする各員のリアクション、油をかけたり髪の毛をドリルにして掘ってみたり惑星破壊砲で吹き飛ばそうとしてみたり(ネズミを始末しようと血迷ったドラえもんが、惑星破壊爆弾だかを持ち出すのを思い出した)が楽しい。 ちょっと惜しいのは、ミルフィーユの「幸運の遺伝子」設定がここでも忘れ去られていた事。 顔が挟まれた事件と平行して、もう一つ大きな危機…宇宙船もまた地割れに飲み込まれて離陸できない、などの障害が起きており、ミルフィーユの顔が抜けた事により、それと連動して宇宙船も発進できる状況になる、とかすると、「不幸」転じて実は「幸運」の発現に見せられたと思う。 具体的にはどうすればいいのか、考えつかないぐらいに難しいんだけど(^_^;)。 後編。 岩山で小さな親切を行うミルフィーユ達と、町中で熱烈な包容(ハグ)の歓迎を受ける蘭花達。 何故 2チームに分け、バラバラな話をしているのか疑問に思ったが… それらがつながり、意味を持ち、惑星住民の「友愛表現」が「迷惑」へ、「ほのぼの良い話」が「悪ノリしたイタズラの話」になり最終的には「ホラー」にさえ移り変わっていく、ネタの推移とエスカレートのさせ方は実に見事。 人間外の生物が人間形態になり お礼にやってくる不思議な現象は、ロスト・テクノロジーの影響のため起きているとばかり思っていたが、釘のようなその元凶を取り除いても なお変化してお礼にやってきた所を見ると、「そういう惑星だった」って事か? これがロスト・テクノロジーの最後の影響だったのかも知れないが。 どちらの話も、新しいキャラクターである男の子2人がほとんど顔を見せなかった。 今回は元々面白いネタだったから、もっと2人が出ていても何とかテンションを落とさずに済んだかも知れないが…こういう時に限ってほとんど出さないのは、スタッフ、新キャラを余り気に入ってない、って事なのかな( ^ _ ^ )? |
2002年10月19日 土曜日 |
『機動戦士ガンダムSEED』03.「崩壊の大地」 うううーーーん。 まあとにかくメカ戦の割合が増え、キャラの見分けも付くようになった事で、見る側の負担が軽くなってきた事は確か。 でも… 何だろうなあ、この物足りなさは。 主人公を「人間」と感じられない。 「戦うのはイヤだ」と言い出すのは構わないが、そのすぐ後でガンダムに乗っているのは… ドラマの流れや見せ場の都合として「乗るのが当然であり、乗ってもらわなければ困る」場面ではあるのだけれど…流れに逆らったり(あくまで乗らない)、逆に流れを加速したり(ガンダムに乗り込むや、制止を振り切って敵母艦に一人で突っ込んでいく)という行動を見せる事でキャラって「立つ」モノだから。 流れの中に在る限り、ドラマの従属物に留まってしまう。 戦うのがイヤ、ってのは、何がイヤなのかね? 戦闘に恐怖は感じていないようなので、そういう意味での拒否ではなさそう。 人殺しに荷担するのがイヤ、という事かと思ったが、今回は敵モビルスーツのパイロットを一人 屠ってしまったのに、それに特に衝撃を感じている様子もない… 「高性能な人殺しの道具である自分、を自覚させられるのがイヤ」って事とか? 主人公達コーディネーターの能力って、「ごくごく短時間に凄いOSを組み上げる」事? 主人公は、前回搭乗した際に見せた短時間のキーボード操作だけで完璧・無問題なOSを組み込んだのか、その後 追加したり修正したり、という行動無しで戦いに出て行っちゃったけども。 「教育型コンピューター」(^ ^)プログラムを組み上げ、毎回 戦況に応じたプログラムやデータを打ち込んでいく内にガンダムが次第に成長して、自意識を持ち、不完全な種である人類を超え「幼年期の終わり」を迎えて、宇宙の彼方に旅立つ終わりを迎える、ってのはどうか(笑)。 今回のクライマックスである、コロニーを崩壊させていく戦闘。 コロニーの被害を押さえたいなら、母艦ごと宇宙へ出て戦えばいいのに。 母艦とガンダムが狙いなんだから、彼らが外に出れば、コロニーが破壊される事はなかったような。 逆に、コロニー内に留まる事でエネルギーの無制限な供給を受けられ、有利に戦えるから留まった。 それにより生じる居住民への損害はやむを得ない、といった軍人らしい冷たい思考に基づいての行動なら、納得できるんだけど。 前回、三石声ラミアスが、自分を助けてくれた少年達を銃で脅してまで言う事を聞かせた事とも整合性が取れるし。 ラミアス、今回はキラ・ヤマトに対し態度を急激に軟化させ、ガンダムに乗ってくれるように「お願い」している… 凄く好意的に見れば、前回は周囲に味方も居ないテンパった精神状態にあったが、今回は味方と合流した事により落ち着きを取り戻し、民間人を巻き込む事に忸怩たる思いを抱ける余裕が出来た、って感じか? 母艦・アークエンジェル。 重武装した敵の攻撃をモノともせず、砲撃で2機ものモビルスーツを仕留める。 こんな高機能な戦艦があるなら、モビルスーツは必要ないだろう。 いや、もしかしたら… オリジナル『ガンダム』では、ジオン公国側が開発したモビルスーツという「ハード」が持つ戦闘力により、地球側は苦戦させられた。 が、『SEED』では、ハード性能だけなら戦艦・モビルアーマー・モビルスーツ全て地球側の方がザフト軍よりも勝るモノを開発できていたが、残念な事に全てに搭載している「OS」が貧弱で、それだけの理由のために現在苦戦を強いられている、とか? 地球側の兵器が本来持っている高い性能を発揮できるのは、OSに頼らない優れたパイロットが搭乗した時だけ…かも知れないが、砲撃を担当したスレッガー風お兄ちゃんは有能すぎ。 シャアもどきとさえ互角に戦えた訳で。 主人公の存在意義をイキナリ薄くしてしまうのは、どうか。 またも次回への引きが弱い。 アークエンジェルは無敵だし、シャアもどきは見かけ倒しで大した敵じゃないようだし、キラ・ヤマトと敵味方として再会したアスランは 友情にこだわって攻撃して来ないイイ奴だし、コロニーは壊れたけど住民のほとんどは脱出したみたいだし…何か問題でも? 「君は生きのびる事が出来るか?」じゃないんだよね。 「ナントカに立てガンダム」とか「ナントカを撃てガンダム」とか、本当にそういう感じ。 ガンダムが出て色々な事をしますよ、というだけであり、緊張感や危機感で引いていく話ではない。 次回はどうなるんだろうドキドキ、といった気持ちに全くなれないのが…物足りない。 『シスター・プリンセス Re Pure』03.「マロンの誘惑」「亞里亞」 前半は、またも花穂の話。 構成バランスはどうなってるんだろう? 独立した自分だけの話が無い妹も居る、と聞いたけども。 体重が増えたと嘆く花穂。 お風呂に入って汗をかいて…だけどその後で水分を取った上にメロンまで食べては、更に体重も増えるよな。 この脳の弱さが何とも言えない(笑)。 「体重は増えたけど、身長も伸びているから大丈夫。成長期なんだよ」というような ほのぼのエンドを迎えるモノかと思ったが、体重計に乗った花穂を後ろから兄が抱え上げ、「ほら、目盛りが減った」と言うと花穂は「ホントだ〜」と大喜び。 脳が弱い!想像したより遙かに脳が弱いラストだったよ! 微笑ましいとか癒しとかを超え、見ているこちらまで頭が弱ってしまいそうな凄い話。 後半。 出た、亞里亞。 治外法権だよ。 設定もドラマ性も全部無効にしてしまう最終兵器だよ。 予想通りに何のこっちゃよく分からん話だったけど、他の妹達のエピソード時とはまるで違った姿形で現れる兄からしても、「亞里亞の狂った頭には、世界はこう認識されている」という事なのだろう。 いやあ、やっぱり亞里亞スゲエや(^ ^)。 『WITCH HUNTER ROBIN』16.「Heal the pain」 仕事しながら見てしまったりで、ちゃんと見たとは言えないせいだと思うんだけど… ロビン達が働くウィッチハンティング事務所(?)に突っ込んできた特殊部隊(事務所の上部組織の命令で動いてたんだよね?)の人たちは、何がしたかったの? ロビンの身柄の確保? それなら…彼女は事務所で働いている訳だから、いついつにココへ出頭しなさい、という指令を伝える事でもっと静かに確保できたのでは? また、仲間達とロビンの間に「命がけで守るべき熱い友情」が介在した訳じゃないんだから、彼ら自身にロビンを捉えさせてもイイし、いきなりゴム弾で撃たなくても「捕獲の邪魔をするな」と言えばそれで済んだような。 事務所内で捕獲する必要もないし。 そいでその後、彼らがまた事務所で何事もなかったかのように働いているのは何で? もうこんな職場、信用出来なくないか? 確かコンピューターオペレーターのお兄ちゃんは、ここで働く事によって犯した罪を許されているという設定があったと思ったが、他のメンバーも全員スネに傷持つ身なの? うーん。 オレは『エヴァンゲリオン』劇場版でも… 何も戦略自衛隊が突っ込んでこなくても、上部組織の決定としてゲンドウを解任、もしくはせめて海外へ出張させ、暫定的司令官を送り込んでおけば無血開城させられたのでは?とか。 多くの職員はゲンドウに不満こそあれ忠誠を誓っていた訳など無く、ネルフの真の目的も知らなかったのだから、殺す事ァないだろう、とか思ってしまったもんで、こーゆーのが気になるんだよなあ… |
2002年10月18日 金曜日 |
くあああ、今回はまた特に辛かった。 ネームさえ早く上がれば、実作業は何とでもなるんだけど… 『キディ・グレイド』02.「タイト・バインド」 むーーー。 第1話に引き続き、「考えすぎ」な内容だなあ。 捻りに捻った、意外な展開が連続するお話にしたかったのだろうが…情報の隠匿と提示が上手く行っていないため、「は?」と「なんで?」だけが連続する結果になってしまった。 こういう形式だと、ラストで客に「なるほど、そういう事だったのか」と納得してもらえない場合、失敗、と表現せざるを得ない。 そもそも、まだ第2話であり、主人公2人のキャラ立ても終わっていない時点で、更に新キャラ・ESメンバーを加えるのは得策じゃないと思うな。 新登場の2人は、有能・冷静・冷酷に描かれており、対比する事によって主人公達のキャラクターを彫り込んでいこうとする狙いがあったのだと思うが、そもそも主人公達の性格付けがまだほとんど成されていない時点で「対比」を用いるのは…なかなか難しい所が。 監獄惑星を前にして、「(システムが故障したらすぐ近くの恒星に突っ込む事になるため)収容所がそのまま火葬場…行き届いてますわね」と笑顔で述べるリュミエールの言動は、それが「本音」なのか「出来の悪いジョーク」のつもりなのかの判断が付けられない以上、冷たい人格の新キャラ2人との間に差異が認められない。 そういう言葉を漏らす新キャラに対し、リュミエールは「女の子はエレガントに…」という抗議の呟きを漏らすぐらいでないと。 両チームの対比で一番上手く行っているのは、重力爆弾の影響を受けた時、新キャラの方が主人公達より「有能」に動けている、というそれだけ。 その「有能」さの裏付けは、彼女達が首に付けている何らかの対重力装置(?)の働きによるモノに見えるため、「彼我の実力差」を感じるより「装備の差」が原因であるような印象が残ってしまう。 急いで新キャラを出さない方が良かったと思うな。 エクレールとリュミエールを「立たせる」事が急務なのだから、任務内容は簡素にして、2人の掛け合いのみで見せた方が。 でも、決して、悪くない。 一生懸命にやっている事が、今はまだ かえって裏目に出ているだけ。 この先に期待。 ゲストブックでヨコヤマ さんから、14日に書いた「フルタ製菓が出す予定の食玩・スタートレック」はピンズのみ、という情報を頂きました。 ありがとうございます。 そうかあ、立体モノでないなら興味ないので、出来がどうでもイイや(^ ^)。 「スタートレック」であれば、浪漫堂からドラゴン・キューブ(コナミ)という新しい形式のガシャポンで、エンタープライズ他のモデルが出る、という事。 小さくてよく分からないけど、出来は良さそうな気がするから、楽しみに待ちたい。 ただ…個人的には要らないスターシップが多いなあ(笑)。 ディファイアントも入れてくれればいいのに。 |