ときどき日記 02/12(前)

2002年12月15日 日曜日

『満月をさがして』37.「満月(フルムーン)からの贈り物」
 みんなが少しずつ幸せになるクリスマスらしいお話で、穏やかに見られた。
こういうのは、イイね。

『東京ミュウミュウ』37.「輝きの涙、二人きりのクリスマス!」
 トナカイの着ぐるみを着せられても楽しげな歩鈴、嬉しくない様子を見せながらも同じくトナカイになってしまうみんと達と、赤い付け鼻まで装着する過剰なノリを見せる ざくろ、といった、物語とは関係ない所で進行していくキャラを活かしたギャグが楽しかった。
 いちごと青山の、若さ故な純真すぎる関係、嘘をつき続けるのが当然になってしまっている事への抵抗、鬱屈を通り抜けた末に全開になった「愛」のパワーが言わせた、「見返り欲しがってて、ご奉仕が出来るかぁーっ!」という若干意味不明(笑)ながら熱いセリフが素晴らしい。



『プリンセスチュチュ〜雛の章〜』16.「乙女の祈り」

 お話そのものもだけど、とにかく15分(実質10分弱)1話という形式で放送されるようになったため、見る側のテンションも上がりきらない部分が。
 唯一の救いは、こうなっても1話に一度、出来る限りネコ先生を出そうとしているように見受けられる事で、つまりは30分1話に直すと出演回数が倍になっているという事であって実に喜ばしい(^ ^)。
 バレエコンクールでの優勝者への特典を伝え、沸き立つ女生徒達を制してネコ先生がなお続けた言葉は…
「準優勝の方は何と、私のパートナーになる事が出来るのです。しかも人生のパートナーです。つまり結婚!結婚!ビバ!結…(ようやく誰も居なくなっているのに気付く)
というモノ。
いやー笑った。毎回毎回「結婚」に絡めてよくネタを思いつくもんだ。

 人間外の女先生から告白された時には お付き合いを拒否している所を見ると、相手は誰でも良いという訳ではなく条件がある様子。
「人間」に限る?単にメンクイなだけかもしれないが。
美しいメスネコが出てきたなら、どういう反応を示すのだろうか。
 「猫」先生が結婚を迫る相手として、動物同士のままであれば食い散らかす対象にしかならない「アヒル」をメインで狙っている、って事にも何か意味があるのかな?


2002年12月13日 金曜日

『キディ・グレイド』09.「ミラージュ・スネア」

 惑星全域を洗脳・操作する巨大な陰謀に挑む2人。
 …はいいんだけど、相変わらず分かり辛い話。
 洗脳して過剰な労働につかせているとかならともかく、週4日休みにしたりで、何のためにそんな事をしていたのか。
「銀河征服」が目的?うーん…その結果として銀河中の週休を増やそうと?(笑)
…なんか納得が出来ない。
 GOTT事務所の2人には比較的効きが弱かったようだけど、何故か。
 エクレールに一瞬見えた幻は?(今回のストーリーそのものとは関係ない?)
 洗脳装置の大元が、余りといえばあんまりに納得のいかない不合理な所へ放置されていたのはどうして?

 こんなにも分からない事が多いと、面白いとか面白くないとかいう話以前の問題。

 胡蝶蘭の美しさに涙を流す女性の、閉じた瞼の間からあふれ出た涙が玉になり ついに頬を伝ってこぼれ落ちる所、非常に美しい上、個人的に「理想的な涙」の表現に近く、何だか何度も見返してしまった。
 作画は素晴らしいし、演出も(エクレール達が無敵すぎてアクションに緊迫感は無いものの)かなりなレベルにある。
あとは上の方の人に、エンターテインメント、という事を常に心懸けてもらえると嬉しいなあ。

 次回以降はエクレールの心の軌跡を辿る事になるのだろうか?
そこにストーリーを向かわせるため(謎を謎のままキープするため)、キャラクターの内面に踏み込まないように注意してここまで作られており、ためにキャラクターの魅力が損なわれて見ている方は彼女達の謎に興味・関心を抱けなくなる、という意図とは逆の結果になってしまっているような。
 早く謎解きは終わらせて、それを踏まえたドラマに移行した方がいいと思うな。



 テレビで放送された『とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険』を見る。
併映だった『ゴジラ』を試写会で見てしまい、そこではこの短編は上映されなかったため、これが見るのは初めて。
 監督が、『あしたのジョー』『エースをねらえ!』『宝島』など多数の名作、そしてハム太郎と同じく擬人化されたネズミ(ハム太郎はハムスターか)が主人公の『ガンバの冒険』を手掛けた出崎 統だ、という事が公開時、一部で話題を集めた。

 で。
いや実にまとも。
 恋敵(!)である人間の少年に飼い主の少女を奪われないよう話をしたいばかりに、魔法のヒマワリのタネを探し求めるハム太郎、という分かり易いストーリーラインに乗せ、楽しい事ばかりのハムハムランドで大冒険を繰り広げるハムスター一行の姿が描かれる。
 多少は何か…ランド内でヒマワリのタネ寿司を食べたら代金を請求されて大弱りとか、実はランドに恐ろしい秘密が、とかハラハラの要素がありそうなモノだけど、無い。
楽しげな事ばかり。
 

 子供を飽きさせない事に非常な注意が払われており、大学で一行が講義を受けるシーンなんか言えば全部無くしても問題無いんだけど、講師の先生を次々に変え、目先を変えながらテンポ良く「子供向けの」ギャグを詰め込む事で、想定対象客層が喜ぶであろう楽しい仕上がりになっている。
 クライマックスである魔王ハムとの戦いの演出にはなかなかに迫力があるが、彼と ランド案内係を務める三石声の妖精ハムが幼なじみで、すっかり彼女に主導権を握られている所を見ていると、大仰な話になるはずがないのは あきらか。
だからこの辺、良くも悪くも安心して見ていられる。

 何しろ子供向けの内容なので、ハムハムランドへ行き着く経緯が驚く程いい加減とか、そもそもランドはどーやって成り立っているのかとかいう事への合理的な説明は、無い。
でもまあ、絵本ってこういうモノで。
 全てはハム太郎の夢だった、という解釈も出来るけど、裏を読む必要はない話だろう。

 キレイに納めたように見せながら、その実ハム太郎の悩みは何も解決していない無責任な終わり方も含め、ぬけぬけとした 楽しいアニメだった。
 しかし、コレが大人気なさ全開の『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』と同時上映だった、ってのはやっぱり無理がありすぎ(笑)。


2002年12月10日 火曜日

 体調は、日曜の夜には全快。
 イロイロ書きたい事もあるんだけど、HPをやっているのが すっかり編集部にバレてしまい、「『バイオ0』進めてないでしょうね?」「アニメとか映画見るのもイイけど、仕事は遅らせないで下さいよ」と、電話で挨拶みたく言われるようになってしまった。
だから、悲惨なスケジュール下ではなかなか思うように更新出来ない。
 ちぇっ。
 頑張って、早く終わらせよう。


2002年12月7日 土曜日

 体調はイマイチ良くならないまま。
平熱が低めな事もあり、微熱ぐらいが体に一番シンドイと思うんだけど(9度以上 出ると感覚が無くなるため、かえって楽だったなあ)、たいした熱じゃないって同情してもらえないのが寂しい(;´д⊂)。
 あああ、仕事が遅れ気味。
というかブッちぎって遅れている。すみませんすみません。



『機動戦士ガンダムSEED』10.「分たれた道」

 割合に面白く見た。
 何というか、オリジナル『ガンダム』が「学校のクラス(学生グループ)を、軍人との軋轢もある厳しい戦場に放り込んだ」作品だったのに対し、『SEED』は「舞台が戦場である学園ドラマ」といったものを目指しているんじゃないだろうか。
 そう考えると、彼女が同乗していてくれたおかげで命が助かったというのにラクスを帰してしまう事に、キラはともかくサイとミリアリアまでもが、アッサリと積極的にさえ協力する行動にも納得ができる。
死の恐怖とか戦場の緊迫感とかいったモノは、ここではさほど重要視されていないのだろう。
キラとアスランの対立も、別々の学校に通う事になってしまったかつての親友同士がサッカーで宿命の対決、ぐらいの悲壮感しかないのだし。

 しかし…サイとミリアリアには、キラを支持する前にせめてもうワンクッション、悩む所を入れて欲しかったなあ。
彼に対する疑惑を耳にした直後なのだから。
そんなにもキラを信じているんだ、というより、ちょっと人間性が薄いように感じられてしまった。

 アークエンジェルに帰ったキラはどうなってしまうのか。
フラガ大尉が、拍子抜けする程 優しく迎えてくれた事からすると、余り厳しい罰は受けそうにないか。
 罰を下すのは、逆恨みに狂うフレイの役目かな(笑)。
 アレだね、マリュー大尉がやたらラクスに同情的(利用する事に批判的)だったのは、この後、キラの側に付くためか。
 ナタルは、ラクスを利用する際にフレイと同じ考え方を示した事から、彼女側…というかまあ順当に、キラには何か罰を与えるべきと考える側に回るだろう。
サイ、ミリアリア以外の少年もこちらに付くか。

 そういえば、オリジナル『ガンダム』の陰がちらつかなくなった(仮面を外してバスタオルで頭を拭く変態仮面にはデ・ジャ・ヴュを感じたが)。
フレイ、ラクスという、オリジナルにはないタイプのキャラクターが物語を引っ張ってくれているからだろう。
 物語を組み直して、第1話から彼女達2人をドラマに絡ませた方が良かったのかも。
ずっと面白くなりそうな気がする…けども、そうしたらそうしたで、「キャラがゴチャゴチャ出て分かり辛い」と勝手な文句を言うだろうな。


2002年12月5日 木曜日

『灰羽連盟』08.「鳥」09.「井戸・再生・謎掛け」

 あり得ない設定に満ちた、不思議な世界での物語だというのになあ…
 暖かく遇され女性客に邪気無く羽を触られようとした古着屋から逃げ出してしまい、暗い森の中をさまよい、井戸に降りた所で上がれなくなり、不思議な人たちに助けられ、靴を脱ぎ捨てた素足に冷えた地面が辛く、その寒さ・痛さを感じなくなってしまった原因である「壁に触ってしまった」ことを知った途端にホームの仲間達は何故だか顔色を変え、連れ帰られてベッドに寝かされるが「もう目が覚めないような気がして」怖いと感じる。
 何だろう、この手に触れそうな「実感」は何だろう?
 何十年か経ち、だいぶ頭がぼんやりしてきたなら、ここで見せられたシーンのいくつかを、自分が体験した事と混同してしまうかも知れない。

 よくある物語のパターンに乗っ取ってないので先が全く読めず、次の瞬間どうなっているのか分からないため、ラッカの挙動にドキドキしながら、息を潜めて1時間 見つめて続けてしまった。

 どうするんだろう、この話。
分からない部分についてキレイに説明が加えられ、みんなハッピーになって終わり、という事は…無いような気がするなあ。
 世界はこのままで残って、ラッカが内面もしくは外面的に変化を遂げておしまい、かな。
 辛い終わり方だけはしないで欲しいと、見入っている者としては願う。



『キディ・グレイド』08.「フォビドゥン・インストゥルメント」

 ううーん…
こちらは、分からない事の多さが明快なエンターテインメントであろうこの作品を楽しむ大きな障害になっているような。

 局長は、何故 逮捕(捜査?)の許可を出さずに知らないフリをしていたのだろうか?
それで主人公達は別に困らない、ただ、「許可を頂けなかったので任務に失敗しました」というだけで。
失敗は局長の責任。
 そうなるはずだった任務だが、許可も得ない内に飛び出して職務を執行してしまったエクレール。
これも、ドラマとしての理由付け…例えば、ジオソート弾に絡んで彼女と僅かに面識がある人間が亡くなっているとか…を加えてくれれば見ていて乗りやすく応援も出来るんだけど、イキナリなもので「ありゃりゃ、行っちゃった」と客観的に見るばかり。

 データネットワーク内に入り込み、自分の分身を作って知りたい事項を検索するリュミエール(と、ちびリュミエール)はなかなか良かったけども、ここが新キャラを含めての能力紹介に留まっているのが残念。
 強力なセキュリティー・プログラムと戦う事で見せ場に出来たと思うが。
今回はリュミエールにスポットを当てるのがメイン、という事であれば、後半のアクションはかなり削っても良い…最悪 無くても良い訳だし。

 ここまで来てやっと分かったけど、このアニメは「エクレールとリュミエールが様々な事件に取り組む話」を描いているのではなく、「2人を含むESメンバー達の関係」を描くのが大きな目的で、それは多分 最終的に物語が彼女達のバトルロイヤルになるか、強大な敵に全員が心を合わせて立ち向かう話になる、という理由に寄るのではないかと思う。



 カゼ引いたらしく、微熱が出てちょっとフラフラ。
この忙しい時に、くわ〜〜〜っ!


2002年12月3日 火曜日

『ぷちぷり*ユーシィ』09.「パーフェクト?天界の姫現る!」

 一本抜けた(超然とした?)天界の姫君・エルミナのキャラクターが面白い。
他3人と かぶらないように作った性格設定を、見事に使いこなしている。巧いなあ。

 授業参観に訪れたユーシィとグレンダの父親。
確かに、親バカと言うよりはバカ親、というテイタラクだったが、失敗しながらも懸命にバレエを披露して見せた娘の姿に、真っ先に拍手を送るユーシィ父の態度は、親として正しいと思うな。



『超重神グラヴィオン』09.「遠い抱擁」10.「亀裂」

9話。
 とにかく美麗な作画で巨乳お姉ちゃんが見られ、嬉しい限り。
下着姿での体術披露シーンも非常に迫力ある動きだったし。
 グラヴィオンの原動力にもなっている「重力」を、「愛に似てるわね」と例えるセンスが抜群!
何だかこの一言だけで、色々分からない事を納得しても良いような気分にさせられる。
 ダミープラグ…じゃなくてファントム・システムの開発・搭載が余りにも簡単に出来てしまう事についても、強烈なキャラであるサンドマンの「美意識が許さなかった」ばかりに今まで作らなかっただけ、という説明でもうオッケーだし。
 作品内容が目指すリアリティーのレベルに、設定やドラマをきちんと合わせているようで、見ていて気持ちイイ。

10話。
 ううう〜ん、やはりここまで作画が乱れてしまうと、普通に作品を鑑賞する障害になってしまうなあ。
 責任は脚本なのか演出なのか、捕らわれたチビメイドをエイジがなかなか助けに行かず、助け出した後は「攻撃するな!」と叫ぶばかりでその場から離れようとしないなど、斗牙の非・人間的な行動を浮き彫りにする上では邪魔な、もたもたした部分があり、残念。
 斗牙が攻撃を敢行しなければ、チビ達も含み遙かに多くの死者が出ていた、という弁護をもっと誰かするべきだったのでは?

 次回も作画は危ういような…
「悪くない」程度のレベルはキープして欲しいもの。
でないと、それが気になって内容に入り込めなくなってしまうから。
 誰に言われるまでもなく、絵作りにこだわる大張監督 自身が今、無念さに血を吐くような思いでいるだろうが。



 えーと、リンクフリーなのかどうか分からないんで、もしかマズかったらすぐ消しますけれども。

 唐沢 俊一先生の裏モノ日記・12月2日分に、コミックマーケット・米沢代表から聞いたという非常に面白い話があった。
 代表の所に、様々な所から会場の売り込みがある、ということ。
はー、何だかすぐに問題起こすし(いや、ほとんどの参加者は常識的であり驚く程に我慢強いのだが)、怪しげな人間達がもの凄い数 集結して怪しげな格好で怪しげな物を売ってるしで、嫌われてそうに思ってた…
 でもまあ、お盆と年末という変な時期に2日から3日間 会場を借り切ってくれ、周辺のホテルが予約で一杯になり、食べ物・飲み物も売れる、という事では経済効果は結構 大きいのかも。
数は力なり。
 コミケを閉め出してしまった幕張メッセは、モーターショーのためだけに更に増築したはいいが一年の内ほとんどは会場が稼働状態になく、赤字経営だとか新聞で読んだ。
外的要因が許すなら、会場経営側としてはコミケに戻ってきて欲しいんじゃないかなあ?

 ウチからはビッグサイトが遠いもんで、出来れば東京ドームとか日本武道館に移転してくれないものか、などと勝手な事を考えていたけども…
 度肝を抜く会場案が!
それは裏モノ日記で直にお読み下さい。


2002年12月2日 月曜日

『ギャラクシーエンジェル』09.「野望貧乏棒々鶏」「数珠つなぎ手打ちそばつなぎなし」

 前半。
 ヴァニラを守りたい一心なのだろうが、やたら口うるさく、うるさいだけで何らの実行力も持たないノーマッドは、確かに鍋で煮てやりたくもなるよな。
 一本のパスタを分け合って食べようとする蘭花が、僅かな(ホントに僅か)良心の痛みを感じてミルフィーユやヴァニラの取り分を考えたのに対し、にこやかな顔で、
「2人とも今頃生きていらっしゃるかどうかも分かりませんし」
と答えるミントの外道さ加減が素敵(^ ^)。
 ゴキホイホイの餌にさえ手を出そうとするほど追いつめられた蘭花など、ビンボー話には笑わせられたが、最終的には 少々薄めのアリガチ巨大ロボットネタに落ち着いてしまい、残念。

 後半。
 崖からぶら下がったクリフハンガー状態で始まる、極限状態サバイバルもの。
 きっちり音楽に合わせた、かなりな労力を費やしたと思えるアイドルプロモーションビデオ風映像の出来には感心。
フルサイズで作ったなら、このままOPにも使えてしまいそう。
 落ちたら死ぬぅ〜という場面での、今更何の役にも立たない醜いだけな責任のなすりつけ合い。
更には、自分一人が助かるために仲間を振り落とそうとさえするミント・蘭花のあくどさ、その復讐として逆に2人を落とそうとするフォルテ達の心の狭さ。
 ギリギリの状態が続いた後に、いきなり始まる暴走!
 ブチ切れて髪飾りからジェット噴射(!)を行い、空を飛んで他3人を攻撃する蘭花。
一度は崖下に落ちたものの、フォルテは両手で羽ばたいて、ミントはどこから来たのか実家ペットのメーモンに乗って、ヴァニラはノーマッドを回転させて浮力を得る事で、という理屈もヘッタクレも無いデタラメな手段を用いて飛び上がってくる。
 悪ノリは加速していき、メーモンは口から怪光線を放つし、聞いた事もない蘭花の「師匠」が出てきたはいいが一撃で沈められた…かに見えた事をきっかけにスーパーモードに移行するもやっぱり一撃でやられる蘭花。
 ココまで来たら、もうドタバタのまま最後まで行くんだろうなあ、というこちらの予想を裏切り、ミルフィーユの「いい加減にして下さい」攻撃によって、唐突に「今までの、ナシになってしまう。
すすすすすスゲエ。
悪ノリをエスカレートしていくギャグは割と良くあるが、手が付けられない程 暴走した所でいきなり急停車し、画面のドライヴ感にすっかり「乗って」いた視聴者をつんのめらせてフロントガラス突き破り前の道路に放り出させるみたいな、こういう笑いもアリなんだなあ。
やたら感心。
 最後は、バタバタしている内にもう足がつく所まで落ちていた、という理にかなった終わり方をするかと思ったが、そんな事はなく投げっぱなし(笑)。
でも、その方がこのアニメらしいよな。
 いやいや、かなり笑ってしまった。



 昨日書いた、食玩「ゴジラ名鑑」をまたコンビニへと買いに行く。
7個ほど(棚にあった全て)買い込んで帰宅。

 昨日、出たのが、ゴジラのシッポに食いついた幼虫のしなり方で見事に動きを表現している「モスラ対ゴジラ」と、下半身のボリューム感が凄い「キングコング対ゴジラ」だった。
 今日出た、他のモノも出来が良い!
 特に、「ジオラマ」の名に恥じない迫力ある一瞬を切り取って見せてくれる「ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘」には驚く。
何という完成度!200円で売る品物の出来じゃねえよ…!
しかしこの映画のゴジラ、こんなにもいい顔してたっけな?

 「ゴジラVSキングギドラ」の細長い潜水艦を固定させる仕掛けには感心。
 背びれがゴツイ「ゴジラ×メカゴジラ」も格好良い。
 そして初代「ゴジラ」のゴツゴツとした肌の質感、グロテスクであり美しいその姿を、忠実に再現した造形力には驚くばかり。

 無念なのは、メカゴジラが出なかった事。
平成版のメカゴジラであり、それ自体に思い入れはないのだが。
とにかくモノの出来の良さを見ていると、全部欲しくなってしまう。
 ゴジラ、という名前に何かしらの感慨を持つ人間であれば、買って損無いと思う。
 次のシリーズでは、モスラとかキングギドラとかヘドラとか、他の怪獣達も出してくれると嬉しいな。


2002年12月1日 日曜日

『機動戦士ガンダムSEED』09.「消えていく光」

 えーと、今回は、フレイというキャラクターに視点を固定して見る限り、なかなか面白く出来ていたと思う。
 大好きな父親と会える事にワクワクして身だしなみを整え、ランデブーを待つが、ザフト軍の襲撃により父の船が危機に見舞われる。
キラに不安をぶつけ、慰める場合の常套句として「大丈夫」と彼が口にした事を勝手に「約束」と取り、父親を助ける「約束」が守られていないと感じて苛立つ(子供は よくこんな手前勝手なすり替え、やるよなー)。
 父親を助けるべく驚くべき機転を働かせ、ラクスの命を交渉材料に使う事を求める。
が、間に合わず、乗艦が爆散する様を見て取り乱す。

 期待・喜び→不安→怒り→機転→衝撃→絶望
と、彼女の感情の変遷はキレイに辿れている。
 だから、そういう点では見応えもあったのだが…

 その代わりに、他の事がいい加減に扱われてしまっても、いる。
 キラとアスランが、特に葛藤も感じない様子で戦うのには驚いた。
ここまで何を描いてきたのか分かってるかなあ?
大した積み重ねもなかったが…とにかくそれを台無しにした事を自覚しているかなあ?
 「フレイの父親を助けなければいけない」義務を背負ったキラ、という心情を考慮して話を作れば、あんな何の緊張感もない戦いにはならなかったと思うが。
確かに、フレイが苛立つのも無理無い(笑)。

 奪われたガンダム4機に加え戦艦が…ええと2隻だっけ?に襲撃されても何事もなく乗り切っていたアークエンジェルが、役立たずとはいえ戦艦数隻の戦力を加えた戦いで、しかも相手はガンダムの数も減り明確に戦力が落ちているというのに、まともに戦えず逃げ出すような形を取ったのは何故?
 非常に好意的に見るなら、既にエネルギーが尽きかけており、しかも頼りのフラガ大尉は早々に脱落、キラは どうせまともにやり合う気もない相手と戦う「フリ」をしているだけ、という状況下では どうにもこうにも出来なかった、という事かな。
 でもそれなら、
「出力不足でアークエンジェルはフェイズ・シフトに移行出来ません。一発喰らったら最後です」
「主砲のエネルギー、あと3回も撃てばカラになります」
と、悲惨な状況下の戦いである事をもっとしっかり伝えた方がいい。
そんな惨状を読まれないよう戦わねばならない、という条件が付くと、戦闘も面白くなるし。
 エネルギーが不足しているのなら、冒頭にシャワーシーンを入れたのは失敗。
エンジンの余熱でお湯を沸かしており、余分なエネルギーを消費している訳ではない…のかも知れないが、とにかく見た目、「何だか余裕があるなあコイツら」と感じてしまうので。

 でもま、フレイ、そして彼女の真反対に位置する存在としてラクスを出した事で、お話がようやく動き出した。
 もう、キラ要らないや。
フレイをガンダムに乗せる物語にした方が、ずっと面白くなりそうだ。
 復讐に狂い、鬼神と化したガンダムでザフト兵達に壮絶な怒りをぶつけ続けるフレイ。
矛先はもちろん艦内のラクスにも向くが、荒れ狂うフレイを煙たがり遠巻きに見ているようなアークエンジェルの乗員達の中で、含む所無く彼女を包んでくれるのはまた、ラクスだけであった。
彼女の怒りが癒される日は来るのか?いつか笑顔を見せてくれるといいな、という好意的視点。もしくは…なんだこの女うるせーな酷い目に遭っちまえ!という苛立ちで、ドラマを引っ張っていく事が出来る。
 プラスにもマイナスにも、何の個性もないキラとは大違い(笑)。



 働いても働いても、そりゃもう驚く程に仕事が終わらない
買った『バイオハザード0』は全然進められず、運良く予約キャンペーンで手に入れた『ゼルダ』のおまけディスクなんか封も開けてない。
 なんでこうなんだろうなあ。
どうして読むのと同じスピードで漫画を描けないんだろうか、ってこれは昔 ふくやまけいこ先生がどこかで書かれていた言葉だな。



 ふらりと買い出しにセブンイレブンまで行ったら、バンダイが食玩「ゴジラ名鑑」というものを新しく出していたので、試しに2個ほど買ってみる。
 うわっ、うわー!なんちゅう出来の良さじゃ!
えっ?これで200円?500円でも安いぐらいの出来だと思うが。
 ウルトラマンのシリーズは非常に高いレベルの造形だったけど、これも負けず劣らず素晴らしい完成度。
これなら全部集めたいなあ。

 …と思って、調べてみるとコレ、シリーズの第2弾なんだね。
2000年に第1弾が既に出ている。
 うわー、こっちは完全にノーチェックで買い逃してしまった。
というか、今回発売分を買えたのも、たまたま棚に置いてあったのを見つけたから。
模型情報誌等での事前チェックには失敗している。
 ううう、最近は割と細かく見ているつもりだったのに…まだまだだな自分。

 あー、しかしもうテレビの上が食玩で満杯だ。
ケースを買ってこなくちゃ。


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