ときどき日記 04/04(前)

2004年4月14日 水曜日

 ミスで、ハードディスク内に録画しておいた番組データが全部消えてしまう。
くわー…映画の類はレンタルでも見られるから諦めるとしても、『火の鳥』とか『アムドライバー』をまだ見てなかったのに……ガックリ。

 ええと、これから、単行本の進行を含め悲惨なスケジュールになります。
なので、更新は相当に不定期になるかと。
 常態への復帰は20日頃になる予定です。


2004年4月13日 火曜日

『MADLAX』02.「紅月」

 おおー、ビックリ、面白くなってる。
ダメダメな演出などによって意味不明になっていた前回と、意図して意味不明なシーンを設け、そこから独特の面白さを創出できている今回とでは、同一シリーズとは思えないぐらい違う。

 黒田脚本の巧さ、かなあ。
お嬢様思いのトボケたメイドが発する妙なセリフ、突き抜けた電波度合いを堪能させてくれる お嬢様、シャキシャキしてマトモなのだが他2人に混じると彼女こそ「異様」に見えてしまう旧お隣のお姉さん。
これらキャラクターを絡み合わせながらガンガンとキャラを立てていく要領、実に上手い。
 「赤い靴」を前半で印象づけておき、最後、それをプレゼントの形にして お嬢様に渡す事で、それ自体の意味は不明だけど、話が収束し、何か「終わった」ように感じさせられる。
さすが手慣れた作劇上のテクニック。
 前回 繰り返された「帰ったらパスタにしよう」というセリフも、リフレインの面白さを出し、キャラを立てようとしていたんだろうな(ああ、それに呼応して今回の夕食をパスタに?)。
演出がそれを活かせてなかったが。

 うーん、参った、これじゃ もうしばらく見続けるしかない。
監督と脚本のバトル状態?
 どちらが優勢な話か、により、出来は決まるのかも。
その辺もまた楽しみに見ていこうかな。



『GANTZ〜the first stage〜』01.「新しい朝が来た」

 「ヤングジャンプ」連載、奥 浩哉君の漫画をアニメ化した物。
 奥「先生」と書かずに「君」呼ばわりするのは、どうにか偉ぶってみたいから…ではなく、いやそれもあるけど(笑)、彼は、昔、オレが働きに行っていた漫画家先生の仕事場に、後から入ってきた 言わば後輩だから。
 後輩ったって、向こうはメジャー誌で賞を獲得した後、現場で研修を積ませるべく編集部から紹介されてきた生え抜きの名馬で、オレはどさくさに紛れて入り込んだ駄馬。
 奥君には何も教える必要がない、どころか、最初からアシストの誰より圧倒的に絵が上手かった。

 漫画界は実力社会。先輩だろうが年上だろうが そんなモノは無関係。
売れた者が、人気を取れた者が、面白い漫画を描けた者こそが「偉い」。
 そういう観点からすると、奥「大先生」であり、こちらは呼び捨てにされるのが妥当だとは思う。
 けどまあ、奥君 本人は何と呼ばれようと全然 気にしない鷹揚な お兄ちゃんだし、ここだけ都合良く「一日早く入門したら兄弟子」という落語界ルールを適用させてもらおう。

 彼の漫画は、面白い。
パターンで流す所がほとんど無いため、どう動いていくのか全く先が読めないから。
 奇天烈な内容にするだけなら他の人間にも可能だろうが、その上で展開や帰着点に説得力を持たせるのは、相当な「漫画力」が無ければ無理。
それを可能にできる作家は、漫画界全体でも、そんなに多くない。
 この『GANTZ』も、特に漫画連載が始まってしばらく、どこを目指す、どういうジャンルの作品なのか分からなかった。…いや、今でもよく分からないかな。
 一体来週はどうなるのか、読む者をグイグイと作品世界内に引き込み、最後まで目を離させなくしてしまう。
これがメジャー第一線作家の力。

 アニメ。
 独特の絵やセリフの語感、コマ運びにより醸し出される原作の「味」が再現できていないけど、それは『ジョジョ』を漫画通りアニメにしろ、というぐらい無茶な要求か。
 原作を切り離して見れば、3Dの巧くない多用が目に付いてしまう以外、作画は悪くないし、それなりに「変」な緊張感を持って作られていたと思う。
ロクでもないけどサイテーではない主人公が、不可思議な状況下でこれからどうなってしまうのか、興味を持たせられたろうし。
 黒い玉に浮き出る文字は、しっかり見せて終わった方が、次回への引きが強くなったのでは?

 視聴継続。
でも、感想は余り書かないと思う。


2004年4月12日 月曜日

 ずーっと見ていた『24−TWENTY FOUR−』が、終わった。
結局24時間、仕事しながらだったけど、付き合ってしまったなあ。

 で、どうだったかというと…うーん……
 最後、無理ありすぎ。
 いかにも恐ろしげに語られてきたラスボスが驚くほど弱っちいし、誘拐→解放→誘拐→解放が何度も繰り返され過ぎてルーティンワークみたいになってしまい、見ている方もだけど、作っている方も緊張感が無くなってしまっている(○○がラスボスの所から逃げ出す部分のグダグダさ加減には呆然。最初に出てきたチンピラ2人の方がよっぽど有能に見える)。

 最後のどんでん返し。こんなの読める訳がない(笑)。
当初からこうするつもりだった語り方ではなく、どう見ても「さっき思いついた」意表の突き方。
これでいいのなら、もう何でもアリじゃないか。

 何より…「終わってない」。
24話も付き合ってきた客に、一応はカッチリしたエンディングを見せてくれるのかと思えば、思い切り「第2シーズンに続く」投げ出しっぷり。
 米テレビシリーズにはよくある シーズンのまたぎ方ではあるんだけど…

 文句は色々ある、でも、見ている間はなかなか楽しかった。
短期間で怒濤のように放送、という形式が、この妙な構成を取ったドラマには良かったのかな。
 第2シーズンも、テレビで放送してくれるなら見よう。



『花右京メイド隊 La verite』02.「10番勝負?」

 うわー、こんなに作画を頑張って大丈夫なの?
と、要らない心配をしてしまうぐらいに高品質(で独特)な絵が全編に渡って見られた話。
やたら枚数を掛けた水中騎馬戦の迫力には、気圧されてしまう。
 リュウカのような、プライドが高くて孤独で、好意を向けられる事に慣れていない ひねくれたキャラが好みなので、今回はひたすら楽しかった。

 萌えーで馬鹿馬鹿しくて楽しい、原作のテイストは なかなか上手く引き写されていると思う。
その縁から深淵が時々 覗けたりする「怖い」所は、原作に忠実に進めていくなら、次第に現れてくる事になるだろうか。



『それいけ!ズッコケ三人組』02.「ズッコケ花の児童会長」

 児童会長選挙だというので、調子に乗って立候補したハチベエが みんなで楽しく選挙戦をしたあげくに やっぱり落選して あちゃー、ぐらいの内容かと思えば…
かなり真面目な話。

 キツくない程度のイジメ(本人はたまらないだろうが)に見舞われているクラスメート。
スポーツの名の下に、平気で他者を踏みつけに出来る人間が立候補しているのを知って、憤りから自分も立候補するハチベエ。
 …いいヤツだ。
 単にひがみ根性から立候補したのではないかと誤解され、応援してくれたクラスの皆が離れていこうとした時にも、その動機を、イジメられていた彼の名誉のために語らない所、「漢」だねえ。
 その顛末が、応援演説という形を取ってイジメられていた本人の口から語られる事で、彼が勇気を得て成長した事を示し、誤解が全て解けハチベエが報われる展開にも繋げ、カタルシスさえ生み出す巧さに唸る。

 投票について、「難しく考える事はない、みんなのために、一番働いてくれそうな相手を選べばいいんだ」という、単純で、しかし真実のセリフ。
 選挙の後援をしてくれるクラスメートに、何の悪気もなくバナナを振る舞うハチベエの行為が「選挙違反」に相当する、という事実。
 もちろん子供向けだけど…アホな大人にこそ見せたい内容。

 面白く、勇気を与えてくれ、色々な事を教えてくれる。
日曜の朝、子供に見せたい作品。
 原作が長期シリーズになり、NHKで実写ドラマ化、映画化までされる訳だなぁ。


2004年4月11日 日曜日

『今日からマ王!』02.「決闘!美少年VS野球少年」

 やたら若い前魔王の お母ちゃんがイカス!
彼女が全てを価値付けする者として登場し、各キャラクターに的確なコメントやら おちょくりやらをしてくれた お陰で、作品世界と各人物像が一気に分かり易くなった。
 その美少年な息子・ヴォルフラムは、フツーだとどう見ても「実は美少女」パターンだと思うんだけど、やおい傾向へのアピールを考えているなら…分からないな。

 魔界の変わった風習により、ヴォルフラムと「結婚」そして「決闘」の約束をしてしまう主人公。
 その、決闘。
まずは流血無しにするため相撲で、次に押し切られて剣で。
 剣の戦いについて、主人公は現実世界での経験を元に、野球のバッティングの要領で相手の剣を弾き飛ばす。
このアイディアは非常に面白い。
普通の少年が、出来る精一杯の戦いぶりで掴んだ勝利、という感じがコミカルな中にも良く出せていて。
 最後は、魔法の戦い。
ここは…魔王たる素養を表したものだろうが、突然に人格が変わって超絶の魔法を駆使し始めると…主人公と見る者の間に距離ができ、感情移入の対象ではなくなってしまうため、ちょっと見るテンションが落ちてしまう。
何でも出来るより、知恵と勇気でピンチを乗り越えて欲しいな。
 これはこれで今後、「ギリギリで使用する水戸黄門の印籠」あるいは「お白砂で裁きを行う大岡越前」という風には面白くして行けると思うけれども。

 うーん、視聴終了しようかと思っていたのに、2話にして「掴まれた」気分。
見続けて、キャラクターの個性が際立ってくると、更に面白くなりそう。
 単純に、スッキリと、楽しい。



『プラネテス』25.「惑い人」

 ハチマキはハキムを殺してしまったのか。
 タナベとクレアは、どちらが どういう状態で生き残ったのか。
 後半まで詳細な事情を明らかにしないままで話を進め、興味を途切れさせない構成力が凄い。

 ハキムに対し、殺そうとして引き金を引いたが弾が出ず、気持ちを完遂できなかったから、なのか、本気で他者を殺そうとした自分にショックを受けたからなのか、ボーッとし、自分を無くしてしまうハチマキ。
 久しぶりに訪れたデブリ課で、タナベの机の上に見つけた「遺言状」。
以前、彼女が書いたそれには、自分の思いや他者への感謝が込められていたのに、一番新しいそれには、一行目に「あ(ありがとう、かな?)」と書きかけて消した跡があるだけの、白紙。
 「生」と「死」、「希望」と「絶望」、愛の「尊さ」と「虚しさ」、友人を「得る事」と「失う事」……宇宙に出て様々な経験を経た彼女は、簡単に自分の死を語れなくなってしまっていた。
かつてのハチマキと、同じように。

 タナベの元へ、バイクを走らせるハチマキ。
 ここの事故シーンの、カーブでガードレールがグワッと迫ってきて いくら避けようとしても避けきれず、運命のように事故のポイントへと接近していく…
コレが、恐ろしい程リアル。
 オレが昔、バイクで事故った(こんなに大仰なモノじゃないけど)時 感じたのと同じ。
同様の体験をした人なら分かるだろう「悪夢の一瞬」が、体感的に再現できていて、思わず目をそらしてしまう。

 暗い、夜の海の底で、一人きりの恐怖に包まれるハチマキ。
 ハキムを殺そうとした事により、「人外」の方向に向かい、他者と途切れてしまった彼の心。
 自分の心など、誰にも分からない。分かるはずがない。
 他の奴等と俺は違う。
事実、自分とよく似ていると感じたハキムでさえ、その心の中はまるで異質だったではないか。
 理解されない。理解しない。誰とも繋がらない心。

 ここまで良かったのだが…もっともっと、鬱からの浮上は時間を掛けて描くべきだったかなあ、とは思う。
ダークな方向に向かうハチマキの心情を、かなりな時間を費やし説得力を持って描いてきており、だからイキナリ海の中で繋がりを感じ、悟りを開いたように見えてしまう事には「絵空事」の不満を感じる。
 でも、ハチマキを教え導いてくれたギガルトの、「ゆっくりでいい、ゆーっくり、ゆーーっくり、だ」という優しいセリフが、最初に語られた時とはまるで違う、しかしどこか似たニュアンスを持って使われるのは巧く、見る者の胸に染み込んでくる。

 体の自由が利かず、手が震えるタナベ。
 彼女は結局、クレアの酸素ボンベには手を出さなかったようだが…それは、「自分の意志で押し止めた」のか、「迷い悩んでいる内に昏睡してしまった」のか。
ハチマキと繋がる相手としては、対にすべく「奪うつもりはあったのだが、何か(昏睡)のお陰でそれはせずに済んだ」とすべきか、彼の「救い」となるため、「意志を貫いた」と思うべきか。

 宇宙にまで認識を拡大せずとも、しっかりと握った手のように、ハチマキとタナベ、二人の心が強く繋がった、という事を持って互いへの「救い」にして良かったのでは?
 次回、最終回。
どうまとめるのか、期待。


2004年4月10日 土曜日

『ケロロ軍曹』02.「桃華&タママ 出撃!であります」「桃華&タママ 日向家上陸 であります」

 佐藤 順一以外のコンテだったが、そこそこ、面白い。
ギャグに、ホームラン級の当たりは無いが、短く持ってコツコツと当てるタイプのヒットを出来るだけ数多く放って、得点につなげていく作り方。

 ところで、印象的に出てきた塔は、『saku saku』でお馴染みの「東京タワーより、田無タワー」?



『絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク』02.「猛攻!ラウンドバックラー」

 うだうだしていた第一話に比べると、ずっと見易い内容になっている。
 しかし、ここに到る事が最初から決まっていたのなら、主人公がロボットに乗り込む切っ掛けは もっと必然性のあるモノで良かったはず。
海賊達との出会いと、成り行きで彼らの側に加わるプロセスも、もう少しドラマティックであって良かった。
 主人公が、自分の乗る不思議なロボットについて どう考えているのか、描かないのも不満。
考え無しに生きている男の子…とは、ギャラについて筋を通す辺りからも思えないから。
まあ、今回は「主人公と船のクルーの関わり」を描いたのであり、「主人公とロボット」はまた後日、一度にアレもコレもと欲張るとゴチャゴチャする、という判断かも知れないが。

 海賊行為の結果、入手したモノを業者に売りさばく際…
業者を通し、貧しい人々に安く売ってもらう、というのは「大義名分」。
本当に施しをしたいのなら自分たちで配って歩けば良い訳で、安価でとは言え買い取ってもらった以上、後の使い道に口出しできないはず。
綺麗事だけでは生きていない海賊達は、その辺シビアに割り切っている。
 …と思い、熱血直情バカな主人公の行動を、海賊達は迷惑に感じるだろうと予想したんだけど…
 意外、そうでもないみたいね。
 しかし、代金は受け取っておきながら、買い主を追いかけ力ずくで商品を奪取した…という事になると、今後、誰と商売するにしても信用問題になりそうなモノ。

 ネコもイルカも喋りまくり、『テラホークス』のゼロ軍曹のような小型ロボットまでクルーの一員として扱われている、SF的世界観は楽しい。
 戦いも、単純なドンパチではなく、ケーブルを切られてしまった有線魚雷を、主人公メカが目標まで誘導する事で変化を出し、工夫の跡が。
魚雷を一発喰らっても全く動じない母艦、爆発の中から当然のように無傷で現れる主人公機など、もうちょっと緊迫感を演出して…と思う所もあるけど。

 面白くなるのを期待して、継続視聴。


2004年4月9日 金曜日

『妄想代理人』08.「明るい家族計画」

 うわーうわー、凄い。
こんなネタを、今、アニメでやってしまうとは…
 テレビ東京なら、ゼッタイ放送差し止めになる内容だろうな。

 非常にブラックなコメディーとして、脚本も作画も演出も、高いレベルのお仕事をしている。
 特に、地下鉄で……のシーンは衝撃的で、うっかりしていると夢に見てしまいそう。
映画『回路』で、工場の上から、ワンショットで飛び降り自殺をする女性の姿を思い出した。

 レギュラーのキャラクターがほとんど絡まない、番外編的な お話。
 やることなすこと失敗ばかりの3人は、ジタバタしている内に それ自体が楽しくなり、当初の目的は忘れ…というのを予想したんだけど。
崖から転がり落ちた2人を心配し、自分の危険も省みず降りて探しに行こうとし、泣きながら「置いてっちゃ、やだあーっ!1人はヤダよぉーっ!」と叫ぶ かもめには、ちょっとホロッと来てしまったりもしたんだけど。
 …ああ、そうなのか。そうなるのか。
実にこの作品らしい、シニカルな、終わり方。

 途中に出てきた少年バットは、本物?
殺された偽物の生前の姿だとすると、ちょっと時間的におかしいし。
 殴られてたのは誰?
 本当に番外編で本編とは つながらないのか、次回以降、この話が意味を持ってくるのか。
 何であろうと、今回の内容が素晴らしかった事に変わりはないが。



『忘却の旋律』01.「メロスの戦士」

 今 我々が居る ここと非常に良く似ていながら、異なる世界。
そこは、20世紀に人類 対モンスターの戦争が行われ、「モンスターが勝った」衝撃の世界。

 やたらに「性」を感じさせる描写が出てくるなあ。
ロボット物だの青春物は、そういうモノを読み取りやすいジャンルではあるが、これは意図的に、分かり易く出してある。
 「ガネっ子」(何故メガネのメを抜く?)と呼ばれる委員長風 幼なじみ(?)の胸につい注目してしまい、それを隠そうともしない主人公。
 女の子は、主人公の やる気を引き出すため、キスの「先」を ご褒美に差しだそうとする。
 実際には矢を放たず、的を射る「そぶり」だけを見せる教師、それに追従して「的を射抜くのが見えた」と答える生徒達。
彼らは現実に射出する事のない「去勢」された存在で、それはモンスターの支配に唯々諾々と従う人類全体にも繋がり、1人、本当に矢を射る主人公が異質な、浮いた、嘲笑を浴びせられる対象になっている。

 自分に要らぬ興味を示す人間を木枠の人形に変える、理解を絶したモンスターの能力。
昔、編集者に言われた、「気になる人間が、みんな木になる、ってネタはどうでしょう?」という意味不明の提言を思い出してしまう(笑)。
 これとか、バス…と見せてミニカーとか、今回はギリギリもっているけど、『ウテナ』並の不条理演出能力がないと「単に変なギャグ」と取られかねないなあ。

 面白く見ていたが、最後、戦争を戦った戦士とモンスターのバトルに入った途端、割と良くあるアニメになってしまい、途端に見ているテンションが落ちてしまった。
バス牛のイメージとか、楽しい部分もあるけれども。
 「妙」で行くのか、「燃えるバトル物」で行くのか、両方 追いながらレベルの高い作品を作るには、超絶の才能と奇跡的なバランスが必要になる。

 引き込まれる要素が多々あり、何か新しいモノを見せてやろうという気概も感じるので、問題なく視聴は継続。
凄い作品に化けてくれると嬉しい。



『ウルトラQ〜dark fantasy〜』01.「踊るガラゴン」

 思っていたより ずっと頑張って作られている。
 出演役者は豪華で、ストーリーも前シリーズの続編的にして、何より、一話目だからかも知れないが、特撮が充実している。
飛来する隕石、東京タワーの横にボーッと立ちつくすガラゴンの威容、ミサイル攻撃の迫力、「意志」を感じさせるガラゴンの目、踊りのような動きと共に電磁波に障害を与える粒子をキラキラと放出しオーロラを作り出すファンタジックさ。
強く印象に残るイメージ。

 シナリオ的に…
 30分で1エピソードを終わらせるため、かなりキツキツに詰め込んだ内容になっている。
首都上空でいきなりミサイルを撃ってしまうのは、以前にもオリジナル『ウルトラQ』的事件が頻発したため、そういう事態に対する法律が整備された世界だから、だろう。
 ペットロボット・ガラQがガラゴンの頭脳、というひっくり返し方は、オリジナルでガラモンが恐ろしい存在だったのを見ていない視聴者には、どうだったのか?
 ミニロボット達は、侵略者が作ったの?それともどこかから入手した頭脳体そのもの あるいはその設計図などを元に、地球の業者が作った?

 頭脳体は実は…
という どんでん返しは面白い。
…ただ、チビの方は特に侵略行動を起こす訳ではないので、イマイチ意味不明だが。
「愛らしいガラQに親しみを感じてもらうのが今回の目的であり、本当の侵略は また10年、20年後にある」というならイイんだけど。
 しかし、小細工なんかやめて、ガラゴンをデタラメに暴れさせさえすれば、日本ぐらい簡単に壊滅させられたよね(笑)。

 電磁波の影響で電子機器が使えなくなった…のは面白いと思う。
 ただ、その状況下で、携帯のカメラ機能を使っていた女子高生が居たのは不思議。
どうやら都下は停電でもないみたいだし。
 そこから予想されるデメリットを描かなかったのは、今回がコメディーのテイストで作られているから、だろうか。

 惜しいアイディア。
ガラQと どこかの家族、ガラQとヒロイン、ガラゴンと草刈教授、視点をどこかにキュッと絞れば、もっとずっと面白くできたろう。
 それでも、オリジナルだって そんなに優れた内容のモノばかりではなかった訳で、十分に次回を楽しみに出来る頑張りようだったと思う。
 視聴継続。
「これは!」と唸らされる傑作エピソードが誕生すると嬉しいなあ。


2004年4月8日 木曜日

『鉄人28号』01.「蘇る正太郎」

 何が素晴らしいって、主題歌がオリジナルのアレンジバージョンなのが素晴らしい。
今川版『ジャイアントロボ』で大きく不満だったのが、元々の主題歌を使わなかった事、だったので。
今回はOPから快哉を叫ぶ。
 少々レトロな色合いに抑えられた画面。
背の低いビル街(鉄人ぐらいのロボットは、やっぱりこの高さのビルに映えるなあ)、低い所を張り巡らされた市電の(?)電線。
「アドバルーン」「オバケ煙突」…凄く久しぶりに見たような気がする昭和の風景。
 このスタッフは、単純な線で構成された…言えば「漫画」な巨大ロボットを、どういう角度から、どのような対比物を設けて、どんな風に動かすと効果的に、大きく、異様に見えるのか、よく分かってるなあ。
 ワクワクする。
「ワクワクしてこれら作品を楽しんでいた頃の気持ちを喚起させられる」、というのが正確か。
 戦後間もない帝都、という事なんだけど、絵で描かれ、しかも巨大ロボットという異形の文化が存在するパラレルワールドな事もあって、目にする物全て、懐かしくも新鮮に映る。

 過去からの しがらみに縛られるキャラクター達が、とにかく因縁を大仰に驚き、嘆き、苦しんでみせる。
 この大袈裟さ、ハッタリの巧さが今川監督作品の「味」。
 …大風呂敷を広げすぎ、視聴者が想像したほどの謎の実体を用意できなくなってしまい、後半に行くほど「??」な展開になってしまうのもまた、「味」。
こちらは、出来れば見せないで欲しい特徴だけど。

 キャラもメカも線が少なく構成されているため、作画の崩れは露骨に出てしまう。
OVA作品ならともかく、テレビシリーズでどこまで このレベルを維持できるのか…
頑張って欲しい。
 耳に馴染んだEDもイイね。
オリジナル『鉄人』で、というより、『彼氏彼女の事情』の方で何度も聞いたのだが。

 今期 一番の期待作。



『北へ。〜Diamond Dust Drops〜』01.「〜函館〜茜木温子 前篇」

 元はゲームのようだけど、未プレイ。
 ごく普通に、まっとうに出来たドラマで、メディアを実写にしても構わないぐらい。
ヒロイン、ドジっ子だが それぐらいしか特徴が無く、「萌え」を強烈に打ち出している訳でもないため、まあ何というか、感想を書き辛い。
 動きは少ないが まずまず整った作画であり、奇抜さこそ無いものの破綻無い演出。
 ヒロインの想う相手が40過ぎのオジサン、って設定の意図は?
オッサン視聴者に対するサービス?(笑)

 見続けて、損はないと思う。
でも、ゲームをプレイしていない身としては、来週も(とか、お目当ての女の子が出てくるまでは)絶対 見なければ!と、考える程ではないな。
 ところで、「あんなどこの馬の骨とも知れない男に」だと思われるセリフの、青字部分がカットされていたが、「馬の骨」って放送禁止用語?


2004年4月7日 水曜日

『RAGNAROK THE ANIMATION 』01.「その剣は何のためにあるのです」

 んー、悪くない、でも良くもない。
ごく普通にあるRPG風ファンタジーアニメ。
 韓国製オンラインゲームが元になっているのだから、それは当然と言えるかも知れないが…
 もうちょっと、独自の色づけが欲しかったなあ。
この分野 黎明期ならともかく、飽きるほど大量の同様アニメが存在する今となっては、こんなに王道な、悪く言うと良くあるパターンの第一話を見せられても、さほど興味が喚起されない。

 お調子者だが、少女を守るためなら勇気を振り絞り、命がけの行動に出る戦士型 主人公。
 心根は良さそうで、主人公の気持ちに無頓着な支援魔法系ヒロイン。
 タイムボカン・三悪のような悪者達。
 …普通。
 「目隠しをしている不自由さをものともしない」女魔導士について、「ならば目隠しを取ったら更に凄い力が?」と思いきや、「目隠しをしていないと途端にダメダメ」って性格付けは少々 意外だったが。

 脚本・演出・作画 共に「普通」。
 これから何を描いていくか、によっては面白くなる可能性もあるとは思う。
しかし、とにかく視聴アニメの本数を減したくて仕方がない火曜深夜。
 もうちょっとだけ見て、まだ「普通」だったら、終わりにしてしまいそう。



『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』01.「雲の如き男」

 原作・川原 正敏先生の作品では、『パラダイス学園』が一番好きであったり。
 どうせなら『修羅の門』をアニメ化すれば良いのに、なんで『刻』なのか。
大河ドラマの新撰組にあやかって?

 原作は、作者が凄く楽しがって描いているのが伝わって、読んでいても楽しかった。
 歴史物って、誰でも知っている有名な歴史上の人物を、かなり独自の解釈を加えて自由に使えるのが強味であり旨味。
「宮本武蔵も認める自分のキャラの実力」「新撰組と自分のキャラが戦ったら」などなど、確かにこの辺は、物語を作る人間なら夢見る事の一つ。
 それを自己満足に終わらせず、読者も楽しませる物に仕上げるのが作者の力。
当然ながら、この作品では それがきちんと出来ている。

 アニメ、割と楽しく見られた。
演出も作画も飛び抜けて良いとは言えず、意味を感じない3Dの使い方など、マイナス点すらあったのだが。
しっかりとした原作の お陰か、破綻無く分かり易く、第一話のお手本のような内容になっている。
 原作では、放出される「気」のパワーでピリピリとした緊張感を描き出す、独特の画面効果がよく見られるのだが、それが無かったのは残念。
 継続視聴…ただ、既に原作を読んでおり、アニメならではの飛び抜けた所もないので、負担になってきたら見なくなる可能性も。



『爆裂天使』01.「地獄が静かにやって来る」

 キャラの名前は『若草物語』から?と思ったが、ベスが居ないなあ。
セイってのがベス?いや、恭平って男の子の方がポジション的には近いか。
後に新メンバーとして加わる、って可能性も。

 押しかけ天使が登場するような萌えアニメ、と事前に予想したが大違い、冒頭の巨大ロボットアクションで意表を突かれ、しかしそのあと始まったのは割にパターン通りの対悪党用 女性特殊部隊物。
ロボットは何だったんだ?と思っていると、ラストでは巨大メカを召還…
 ジャンルが何だか、よく分からないなあ。

 3Dのロボット・バトルが非常に良くできていて、迫力があった。
毎度このクオリティーで見せてくれるなら、それだけで見続ける価値があるぐらい。
 女の子は…
どこまで自覚的なのか、ジョウとメグが、外見・髪の色・自閉的高圧的の取り合わせも含め、綾波レイとアスカによく似ている。そういえば男の子はシンジ?
まあ確かに、この取り合わせはキャラを立て人気を取るのに、今でも変わらず有効ではあろうが。

 「半裸の女の子達がワルを相手に、拳銃などでのアクションを派手派手に見せる」ジャンルの作品は溢れていて少々食傷気味であり、この第一話ぐらいのテンションで作画・演出のレベルを維持できればともかく、落ち始めると厳しくなるかも。
 この作品ならではの要素であろう、巨大ロボットの存在を、どこまで上手くストーリーに組み込めるかが見物。



『MONSTER』01.

 浦沢 直樹先生による大ヒット漫画をアニメ化した物。
下手な所でダメなスタッフに手掛けられたら泣きだったが…
 日本テレビ、『MASTERキートン』のスタッフによる、という事で一安心。
 放送された内容も、期待に十分 応えてくれる物。
 原作の絵がそのまま動いているような高品質で忠実な作画と、作品世界に見る者を引き込む脚本・演出(完成度の高い原作の力に負う所が大きいとしても)。
 既に知っている話なのにもかかわらず、見入ってしまった。

 冒頭は、先頃放送が終わった『白い巨塔』を思わせる内容。
理想と現実の間で葛藤する医師の医療現場物語かな?と見せておいて…
 十分にお金を掛けられるなら、実写ドラマ化にも向いている原作だと思う。
テレビより映画向きか、一本きりでは話が枠に収まりきらないだろうが。
 まあでも、これだけ高いレベルの作画で原作の絵を動かしてくれるのなら、やっぱりアニメが一番嬉しい。

 この凄まじいアニメ制作本数の中で、どこまで作画水準を維持できるか…それだけが不安。厳しいだろうけど、頑張って欲しい。
 原作で読んでいる話なので、たまに、ぐらいしか感想は書かないと思うが、最後まで見続けるのは確定。



『まぶらほ』最終話.「おわっちゃった……」

 灰を和樹に帰していく行動にタイムリミットを設ける、かなり強引なクライマックスの設定であり、千早が1人だけそれを拒否して…の流れも理由が今ひとつ しっくり来ず、無理矢理に感じられてしまう。
だから、サッパリ気持ちが入れられない…
 かと思ったが、演出の腕力!音楽で盛り上げ、和樹・夕菜・千早の三人を、わだかまりが生じた時点の子供の姿に戻して、和樹を挟んで「仲直りのキス」で関係を復旧させて同時に灰も帰す辺り、実に巧い。
 迂闊にも、ジーンと来てしまうぐらい。

 和樹を奪い合う女の子三人+千早、という事で、1人増えた五角関係は解消されるメドも立たず、何故か和樹は多人数に分裂してしまうし、ちっとも終わってないエンディングだったけど、それでこそ この作品らしいのかも。
 夕菜の「きしゃーっ!」が面白かったなあ。
ヤキモチが酷くなって、『うる星』ラムのように周囲の迷惑も顧みず お仕置き魔法を お見舞いするようになってから、キャラクターがずっと分かり易くなった。

 全体に、ふわふわとして締まった所のない、「萌え」を上手い具合に抽出して構成したような作品だったけれども、それ故に罪が無く、可愛らしくあって、特には嫌な気分にさせられることなく見終える事が出来た。
 ジャンクフードの美味しさを、自覚的に、大きく引き出したアニメ。
 楽しかった。


2004年4月6日 火曜日

 『報道ステーション』、2日目にしてかなり まともになったような。
スポーツの分量が多すぎるので、もうちょっと減して欲しいんだけどね。



 今晩、というか明けて明日だけど、新番組のラッシュが凄い。
 『MONSTER』『神魂合体ゴーダンナーSECOND SEASON』『ウルトラQ〜dark fantasy〜』『RAGNAROK THE ANIMATION』『爆裂天使バーストエンジェル』『忘却の旋律』と、一気に6本。
 『攻殻機動隊』も見返したいし、まだ見続けている『24−TWENTY FOUR−』が3時間も放送される事を合わせると…うわあああ。

 いや、好きで見ている以上、嬉しい悲鳴なんだけど……



『Get Ride!アムドライバー』01.「ファースト・バトル」

 軽ぅ〜い『宇宙の戦士』?
余りにも簡単に侵略者(侵略兵器らしいが)の説明が終わり、戦士達が陽気にアイドル扱いされているため、てっきり体感型シミュレーション・ゲーム世界内での「遊び」の話かと思ってしまった。
 現実、らしい。

 バグシーンと呼ばれる敵が ちっとも恐ろしい存在に見えないのがネック。
…ネックじゃないのかな?意図的?
 これらは適当に戦闘イベントを起こすためだけの存在であり、一番のウリはイケメン兄ちゃん達の競演によって、昨今のライダーや戦隊に出演している男優路線の売り込みを、劇中でも視聴者に対しても行おうという事か。
 しかしそういう扱いだとしても、もう少し戦いに緊張感や爽快感を演出しないと、抜群に良いとは言えない作画でキャラの顔を格好良く描いてもらう事に頼るばかりの、チャラチャラした話だった、という印象しか残らない。

 主人公達の成長にしても、戦いを激化させていく方向にしても、オリジナルストーリーなので今後どう展開するのか未知数。
期待を持って見続けたい、とは思うんだけど…チェック本数が多いので、3話ぐらいまで見てグッと面白くならなければ そこまでになるだろう。



『花右京メイド隊 La Verite』01.「初めまして。御主人様」

 あれ?前シリーズの再放送?
…と思えば、より原作に忠実な形でのリメイク、なのか。
 人気のある作品ではあるんだけど、ここまでするとは。

 作画は確かで、女の子達が可愛く・色っぽく描かれており、過剰なサービスもアリで目に心地良い仕上がり。
 前シリーズの15分枠と違い、30分に時間が拡大されている事もあってか、ドタバタのギャグというより、もう少し しっとりとしたコメディーぐらいの路線を狙っているような印象。
 原作のファンであり単行本も全部持っている身としては、大きく感心もしくは失望をさせられた、という事でもなければ取り立てて感想を書かないかも知れないが、最後まで見たいと思う。



『せんせいのお時間』01.「興津高校2A登場の巻」

 かなりな数、この作品のドラマCDが出ていて、その内 何枚かを、名前などもちろん出るはずもないぐらいに ちょっとだけ、手伝った事がある。
が、キャラクターの絵を含む、内容を見るのは このアニメ版で初めて。いい加減だなあ。

 4コマ漫画を そのままアニメにした感じ。
起承転結で一段落とし、そこにキャラクターの紹介画面を入れて流れをブツ切りにしているため、分かり易い事は分かり易いが、30分の作品とするとテンポが悪いような。

 先生の頼りない性格付けが、楽しくはあった。
 今回は導入部であり紹介のみで、真の面白味が出てくるのはこれから…なんだろう、多分。
でも、次回もこの調子だったら…うーん…



『MADLAX』01.「銃舞−dance−」

 黒田 洋介構成・脚本作品、というよりも、圧倒的に真下 耕一監督作品。
『Avenger』『「.hack//SIGN』などと同じ匂いが、強烈にする。

 ストーリーは、データの回収を依頼されたヒロインが、末端の若い兵士と親しくなってしまったばかりに、任務には無い戦闘を繰り広げる…というものだと思うけど、何だか全編、ピントの外れたような描写ばかり。
 キモであったのだろう戦闘シーン。
「超絶の戦闘力で手強い敵を倒していく」のではなく、これまでの作品通り「どうせ相手の銃弾などヒロインには当たらないに決まっている ぬるい世界観で、散漫に戦っていたら、いつの間にか相手が全滅していた」という描き方をしているため、盛り上がらない。

 『Gungrave』を見終えたばかりでもあって、黒田脚本には興味も期待もあるのだが、とにかくここの所 作られる全ての真下監督作品と「合わない」から…
 3話目ぐらいまでは見ようと思う。
そこまででガツンと面白くならない限りは、視聴終了になるだろう。


2004年4月5日 月曜日

 古舘 伊知郎の『報道ステーション』が始まる。
 …なんでスポーツの話題ばっかり?
ほとんど「スポーツステーション」みたいなので、途中からは溜まっていた録画番組を消化していて見てなかったり。

 キャスターに どうしてもバラエティーの印象があるので、真面目なコメントは違和感あるし、番組内容に比してはアドリブ気味なトークもまたキツイ。
 昔、深夜にやっていた『TVプラスプレス』みたいに、大きなモニター画面に今日放送する予定項目をパネル形式にして出し、終了した物は裏返していくようにすると、興味を喚起できるし分かり易くもなり、バラエティー要素が増して古舘が馴染みやすくなるのでは?
パネルを開ける順番は、テレゴングで決めるとかね。

 このままでも、視聴者側、番組制作側が、歩み寄って慣れていけば良くなる…かな?



『それいけ!ズッコケ三人組』01.「ズッコケ三人組出動!」

 「ズッコケ」ってどうなの?今でも使われる言葉?
「スカタン」「スットコドッコイ」「ハッスル」なんかと同じぐらい死語だと思うんだけど。
子供達にもまだ自然に分かるのかなあ?

 いかにも児童向け図書の挿絵 然としたキャラクターに、オープニングで挫けそうになるが、中身を見てみると…うん、子供向け作品としては手堅い、真面目な作り。
 放火犯を捕まえるに到る過程や推理は、「推理物」と考えると…犯人がアホすぎで そりゃズッコケるけど、年少の視聴者には このぐらいが分かり易くて良いのかも。

 女の子三人組が無駄に可愛い。男性陣とは世界観が違う程。
中で、男の子っぽさがあるために男子からは差別されている女の子が、実は主人公を好きで、でも主人公は いかにもヒロインな女の子を好きで…といった三角関係とか作ると ちょっと切なくてよさげだけど、そういうのを期待するシリーズじゃないんだろうな。
 男の子向け図書では、微妙な恋愛的要素など喜ばれないだろうから。
 その辺が、小さい頃から『あずきちゃん』とか見て育っている女の子に、男の子が恋愛関係で全然太刀打ちできない要因になっているのかも(笑)。

 ん〜、見て損でもない内容だが…とにかくチェック対象のアニメが多いからなあ…
判断保留。



『火の鳥』01.「黎明編 その一」

 原作に忠実に…だと思う、遙か昔に読んだっきりなので記憶がおぼろだが…妙な技術に走ることなく地道に、しっかりとアニメ化されている。

 ダンナの死後、ヒナクが薬師グズリへと簡単に(時間経過が略されているとしても)心を移し、弟を含む村の皆もそれを受け入れる、どころか再婚の推奨すらする辺りに違和感を感じたけども…厳しい自然環境に面して生き、医療も未発達な あの時代では、「死」は特別なモノと捉えるには余りにも身近であり、いつまでも嘆き悲しんで立ち止まっている余裕など無かったのかも知れない。
…単に原作から改悪されてしまってるって可能性もあるが(笑)。アニメ版に準拠した感想という事で。

 高橋 良輔監督、最近は……な作品も見受けられるので、ここでの見事な復帰を期待したい。



『レジェンズ -甦る竜王伝説-』01.「オイラが風を呼んでいた」

 「〜していた」って語感のサブタイトルが好きだなあ、大地 丙太郎監督。
『十兵衛ちゃん2』が終わったばかりだというのに、休む間もなく(企画とか実際の制作時期は知らないが、傍目に)次のお仕事。

 ポケモン…というか、カードバトルの変形パターン?
玩具展開のメインになるのであろう その要素と、基調になっているギャグとが今ひとつ噛み合っていないような。
 一話目は監督の腕力で ねじ伏せていたけど、今後は どちらかを抑え気味にして行くしかないように思う…スポンサーをないがしろに出来る訳がないから、抑えるのはギャグか。

 スッキリと何も無い開幕で楽しく見られたものの、物語的に大きな「引き」が無いので、次回が凄く楽しみだ、という事はない。
監督以外のコンテ回でテンションをどこまで維持できるか、あるいはストーリー上の仕掛けを どの辺で発動させるか、が、鍵になりそう。
 継続。



『美鳥の日々』01.「右手no恋人」

 少年サンデー連作作品が原作。
 右手が女の子になってしまう、という あり得ない変身(合体?)を遂げてしまった不良の男の子。
 女の子の部分は勝手に喋り、自分の意志を持っている、という事で、人面瘡(じんめんそ)の変形パターンであろうか。…こんなのオレも描いた事あるな。もっともアレは右手じゃなくて○○○が女の子に…
 女の子は合体前、普通の人間として存在していたようであり、この状態に到る秘密を抱えていそう。

 女の子・美鳥は なかなか可愛く、家庭的な性格のようで、部屋の片づけなどしてくれたり。
右手は大部分、美鳥の支配下にあるようだけど、疲労感の分担はどうなってるのかな?
こまめに働いてくれても、その後で男の子の肩がみっしりと疲れてしまうようだと、ありがた迷惑になりそうに思うが。
 合体のメリットとデメリット。
生じる嬉しい事と、迷惑な事。
この辺のバランスがなかなか上手く取られていて、見ていてストレスを感じない。
トイレはどうしてる?とか、風呂は?とか、ややこしくなりそうな所を飛ばしているせいでもあろうか。

 3Dで作った車の下をカメラが抜けて行くなど、所々、凝ったカメラワークや演出が見られた。
 ポンポンと軽快に展開するギャグも素晴らしい。
 吊り下げ型のモノレールが走っているという事は、舞台は千葉か湘南?
千葉のモノレールは、映画『バタアシ金魚』でも非常に印象的な使われ方をしていたなあ。

 結構、期待が持てそうな作品。


2004年4月4日 日曜日

『プラネテス』24.「愛」

 ああ、クレア生きてた、良かったぁ…
前回、撃たれて うつろな表情で転がっていたから、もう死んだかと。
 この作品のシビアさからして、死を迎えさせる事も十分あり得そうで。

 コロニー落としならぬ、フォン・ブラウン号を月面都市に落とそうというテロ。
 巨大な被害を生み出そうという企てに、必死の抵抗を試みるキャラクター達。
フィーとユーリ、そして精神的に復帰したチェンシンが自分たちの船で軌道を逸らそうとし、ハチマキ父はエンジン始動に賭ける。
 …しかし、結局 事態を解決したのは、連合議長と宇宙防衛戦線との間で交わされた裏取引。
 英雄など居ない、知らぬ内に勝負の場に引き出され、無為のまま負けさせられている、現実の重さ。

 その重さは、クレアを背負って月面を駆けるタナベの上にも容赦なく降りかかる。
 愛を語り理想を語り、それを彼女なりに実現すべく限界を超えて頑張る彼女。
机上で夢ばかり見る理想主義者に比べ、命を賭けて信念を貫こうとする その姿には、感動すら覚えていたが……
 目的地を前に、タナベのエアーは尽きてしまう。
しかし、仲間を裏切り、殺し(テロが未遂に終わった事は知らないので)、自分に背負われる事で楽をしてきたクレアのエアーには、まだ余裕が。
 彼女のボンベを外し、付け替えれば、自分だけは助かる。
そうだ、彼女は自分でも「置いていって」と言っていたではないか。
この女に生き残る資格はあるのか?いや そもそも、ここで自分が死ねば、時を置かずしてクレアも死ぬのだ。2人死ぬのは無駄。自分にはハチマキが居る。ここでは死ねない。1人だけでも助かるべき。
 カルネアデスの板。冷たい方程式。
 タナベをタナベたらしめていた信念は、ついに現実、「死」の前に負けてしまうのか…?
それは、タナベの「愛」では1人の人間だって救えていない、と言ったクレアの言葉を真実にしてしまうのだが…

 そして、ハチマキ。
彼がハキムを撃つ事は、これまで抱えてきた気持ちを実証する事で、本人からすれば「勝ち」とさえ取れるかも知れない行い。
しかしそれは、もう還れない道に大きな一歩を踏み出す行為に繋がってしまう。
 ああ、みんな どうするんかな。どうなるんかな。



『マシュマロ通信』01.「クラウドがやってきた!」

 朝日小学生新聞に連載されている漫画らしいのに、テレビ東京系でアニメ化なの?
 内容は…本当に子供向け。
生きて歩いて喋る人形を見ても、主人公の家庭以外の人間は皆 ほぼ無関心、というのがパターン破りかな。
 ここまでに。



『ケロロ軍曹』01.「我が輩がケロロ軍曹であります」「ケロロ大地に立つであります」

 吉崎 観音先生が原作を描かれている漫画のアニメ化。
 前半15分、取り立てて派手な訳でも群を抜いて面白い訳でもないエピソードなので、本来の発端となる部分を後半に回し、ツカミとして まずこれから見せる意味は どれほどあったのかな?
 「ケロロ軍曹は別に真面目に侵略をしようというのではなく、いずれ一家に馴染んで、異質ながら家族の一員になる」先の展開を見せ、視聴者の「怖い侵略モノではないか」という不安を取り去る効果が狙いか。
って、そんな不安持つヤツ居ないよね(笑)。

 さすが、監督である佐藤 順一がコンテを切っているだけあって、手慣れた出来。
(佐藤 順一は総監督。監督は山本 祐介でした。Sさん、ありがとうございます)
 不満と言えば…
原作は、特に開幕当初、コミカルな「ギャグ」でありながら、時折 ケロロ達を侵略者として異質で不気味に描いており、藤子・F・不二雄先生の短編で見られた、可愛い絵柄は維持しながらゾッとするような感触を残すSF短編を思わせる部分が(抑えつつ、少しだけ)ある。
その「恐ろしさ」と、裏腹の「間抜けさ・親しみやすさ」が大きな魅力であったが…
アニメでは随分と、毒が抜けている印象。
 みっしりと中身が詰まっているような肉感的な原作のキャラクターが、余りにもスッキリさせられているのも ちょっと不満。

 サンライズだけあって、後半のタイトルに合わせてか、爆風に飛ばされる夏美が『ガンダム』第一話で印象的だった、フラウ・ボウの同様シーンと同じ姿勢を取る。
こういう遊びが毎回あると、オタ的には視聴意義が生まれるかな。
 監督以外がコンテを切って、どれだけ品質を維持できるかが不安だけど…取りあえず、視聴継続。


2004年4月3日 土曜日

『今日からマ王!』01.「流されて異世界」

 異世界へと召還された人間が、その世界を救う「勇者」として獅子奮迅の働きを見せる、という、古くはE・R・バローズ『火星シリーズ』から ある系統の お話。
 同じNHKでさえ最近、異世界召還モノなら、『十二国記』というシリアスであり、世界観を徹底して作り込む事でリアリティーを出した、希有な作品が存在する。
 それ故か さすがにストレートにそのまま、にはせず(似た原作はチョイスせず)、主人公が「勇者」でなく「魔王」として人間に敵対する勢力に迎え入れられ、しかもその魔王軍が緊張感の薄い のほほんとした連中ばかり、というコミカルな味付けにする事で、差別化を計っている。
…それ自体、既に割と見かけるパターンになってしまっている、とも言えるけど……

 最初 分からなかった異世界言語を、主人公の体に変化を加える事で分かるようにするなど、きちんと段取りを踏んで、子供でもストーリーにすっと入っていけるような易しい作りになっている。
ジュブナイルとしては正しい。
 第一話のテイストだと、「魔王として、自分を慕う魔族の者達のため、心ならずも罪無き人々とまで戦い・殺めなければならない主人公の葛藤」とか、そんな鬱展開には踏み込みそうになく、コメディーとして安心して見られそう。

 出来は悪くないと思うけど、何しろヒネた視聴者としては「既に見知っている」印象がある内容であり、飛び抜けた演出や作画も見られない上、「やおい」な匂いもする事で、最後まで見続けるかどうかは微妙。
 取りあえず、もう数話、様子見。



『24』01〜06.

 24時間の間に起きる事件を、現実と同じ時の流れの中で描く米製テレビシリーズ。
フジテレビで深夜、怒濤の連続放送をしており、6話まで見る。
 ああ、結構面白い。
ドラマの流れとしては、多分コイツ死ぬなあ、とか、コイツは偽物だろ、とか、読めてしまう所もあるし、圧倒的に良く出来ている、というほどのモノではないと思うが。
リアルタイムで流れる時間と、並行し交差して同時多発的に起こされる事件、この「形式」と内容がマッチする事で、不思議な面白さを醸し出している。

 ガッコン、ガッコン、と音を立てて動く時計のデジタル表示がイイねえ。
これを頻繁に出しているおかげで…お笑いがネタを一つ終える度に「サンペ〜です」(もう古い)みたいな固定フレーズを入れる事により、ダラダラとネタを連続するよりもリズムを生み、強制的に気分を転換させて見る人をダラけさせないようにしてるのと、同じような効果を作り出している。

 あと18時間分あるのか…うわー、この新番組ラッシュの最中に。
それでも、何とか最後まで見続けたい。



『天上天下』01.「聖域」

 大暮維人先生の漫画を原作とするアニメ。
 作画は悪くないしアクションもそれなりに上手く演出できていると思うが…
原作を突き抜けていく程のパワーには欠けているような。
 驚異的な画力を持って描かれた原作に対し、週間のアニメで対抗するのが至難のワザなのは当たり前だけど。

 うーん、出来る限り見続けるが、コミックスで読んでいるもので、今後 感想を書くかどうかは不明。


2004年4月2日 金曜日

『恋風』01.「初花」

 原作は、読もう読もうと思いながらも未読。
 んーと、妹が一人な分まだしも現実的な『シスター・プリンセス』であり、オジサンに向けた願望充足作品。
有り体に言うと、読者層(視聴者層)に合わせて主人公の年齢を引き上げた『みゆき』、という所だろうか。

 作画は非常に良好。
何よりもまず、初登場の妹を「可愛い」と認識してもらい、「そりゃこんな子が妹だったらオレだって…」と感じてもらわない事には、話が始まらないからね。
 演出は…
唸らされるほど凝った部分は見受けられなかったが、ストーリーを語る上で不足のない出来。

 人生がつまらなそうな主人公、その原因として恋を失った事があり、たまたま出逢った可愛いらしい・同じく満たされない心を持つ少女に 今の気持ちを打ち明け、涙に代表される弱味を晒してしまう。
それは、「自分の人生と関係ない少女」だと思ったから、なのだが。
 実は今後 一緒に暮らす事になる「妹」だ、という意表を突く(…みんな読めてただろうけど)展開で、気まずさ気恥ずかしさと、単純に可愛い女の子と一緒に暮らせる嬉しさを ぶつけ、混乱した中に「面白さ」を引っ掛けるフックを いくつも立てる。
 巧い導入部だったと思う。

 「連続大河予告 千鳥がゆく」は、テンポ良く今回の内容を「斬って」おり、笑ってしまった。
 何というか、「恥ずかしい本編ストーリー(悪い意味でなく、見る者をそういう心情に誘う作品だから当然)に対してのセルフ突っ込み」として機能させていくのかな。



『絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク』01.「襲撃!夜明けの船」

 タイトルからすると、美少女キャラクターが舞踏会のごとく絢爛と登場する萌えアニメかと思ったが…(笑)。
火星を舞台にした、割と正統なSFロボットアニメ。

 作画はなかなかに高品質。
SF的に凝った世界観を さりげなく見せる手腕も手慣れている。
 主人公の困窮した経済状態と、自分の分の弁当も少女に与えてしまう優しさと、犯罪行為に手を貸さない真っ直ぐさが紹介された。
真っ直ぐさは…後に金次第で海賊に手を貸す所からすると、危険と手当が釣り合わないと働かないってだけかも。
この世界で「海賊」は、特に一般市民にはワルモノじゃないみたいなので、手を貸す事がストレートに悪事に荷担する事には繋がらない事情もアリ?

 主人公と巨大メカの出会い。
海賊に倉庫の壁を破られ、海中に投げ出された所で胸のペンダント(?)が光り、そうすると巨大ロボが現れ、主人公をコックピットに収納。
…ちょっと見せ方としては、弱いような。
せっかくの初登場シーン、こんな「何となく」じゃなくて、もっとガツーンとしたハッタリが欲しかった。
 コックピットで目を覚ました主人公は、現状に さしたる疑問も感じず、少々の操作練習の後、現れた軍のロボットへとイキナリ襲いかかる。
これも…どうだろう?
追われる身だったから その流れで戦ってしまった、のではあろうけど、ロボットでどこかに逃げれば済んだような気も。
 ロボットバトルより、ショベルカーで見せるアクションの方が面白いのも、どうか。
 主人公機を助けて母艦に帰還するヤガミ。
何故?敵の敵は味方という判断?
自機と似た珍しい形状であったから、かも知れないけど、説明不足だなあ。

 主人公機の登場以降は、取りあえずまとめてしまうための「無理」が感じられた。
 とはいえ、全体の仕上がりは悪くないのだし、何より久々のストレートな巨大ロボットアニメだ。
 見続けよう。



『スパイダーマン』01.「ターボジェットの信念」02.「キングピンの罠」

 フル3DCGで、キャラクターのみをセル画調にレンダリングしたアニメ作品。
 映画版から続くストーリーになっている…んだと思う。

 3Dの良い所と悪い所。
キャラには まだまだ不自然さを感じるが…割に表情豊かには演出できているかな。
車やヘリを大量に、しっかりと動かす事が出来るのは素晴らしいが、影の付き具合により時折ただのオモチャに見えてしまうのは難。
 ストーリー。
まあ、「嫌われる」「誤解される」「酷い目に遭う」といったストレス要素が満載。
楽しく明るいスーパーマン、ダークヒーローながら我が道をしっかり行くバットマン等と違い、こういった報われなさがスパイダーマンの個性。
 各話で生じたストレスは、その話の内に解消されるようで、見続けるのがシンドくなりはしない。
街のために頑張ってるんだし、もっと人気者になって良いように思うけど…そうならないバランスがキモなんだろうな。

 出来が良かったアニメ『バットマン』『スーパーマン』と比べると落ちるが、アクションシーンに見所があるし、話も悪くないので見続けよう…と思うけど、「どうしても」という程ではないかな。



『アクアキッズ』01.「バナナビーチでお宝発見!」

 韓国製らしい3DCGアニメ。
 技術力が低い訳ではないし、内容としてもキッズ向けアニメとして大きな問題はないと思うが……大量の新番組が始まる現状で、無理を押して見るには弱い。
 放送されるアニメの本数そのものが、こんなに多くなければ…くぅっ。



『マリア様がみてる』最終話.「ごきげんよう、お姉さま」

 最後は、百合百合ラブラブ度400パーセント増しぐらいで、見ていて のたうち回りたくなる恥ずかしさ。
が、ヨメの目もあり、転がり回れない現状では、全体に半笑い、所によっては「あはははは」と声を出して笑う事により「オレは傍観者だ」という意思表明を「自分に」して、精神を平静に保っていなければ耐えられない!
 それほど破壊力のある「らぶらぶ」ぶり。

 実際この作品、スールの関係が普通に「男女」で結ばれていたなら、余りにも幸せそうな…ともすれば自己完結気味でさえあるハッピーカップルの相思相愛ぶりに、馬鹿馬鹿しくなるか苛立つか、転がり回るか乾いた笑いを上げるか、そんな反応を示す視聴者がもっと多かったと思う。
 女性視聴者の気持ちは分からないが…
 以前も書いたが、男性視聴者には「ミッション系女子校」「スール」「お姉様」それら単語や世界観が、慣れ親しんだ現実から余りにもかけ離れており、だからこそ受け入れやすかったのだろう。
「美しく清らかな『エルフ』が集う女学校」と同じぐらいに「ファンタジー」な舞台と思えて。

 各キャラクターの彫り込み。
正直、まだまだ食い足りない。
次第に楽しくは なって来ていたので…ここで終わっては勿体ないなあ。
 恐らくは原作に寄りかかる事で略されている部分が ままあり、未読の視聴者を置いていってしまう所も。
 「続きは、小説を読んで下さい」?それとも、アニメ続編の可能性も?(あるみたい)



 春の新番組ラッシュ、始まる。
 最近 アニメ誌を買っていないモノで、どの作品がどういう内容で、スタッフはどんな顔ぶれなのか、放送されるまで分からない。
まあ、その方が過度な期待も不安も持たず、フラットな状態で見られてイイよね、などと思ってみたり。


2004年4月1日 木曜日

『BURN-UP SCRAMBLE』最終話.「行け、ウォーリアーズ !! 永遠の果てに !!」

 倒れるような古〜いOVAパターンのストーリーを続けてきた このシリーズも、最終回。
 前回、前々回(見てない)とシリアスな内容だったが、今回は…ウォーリアーズ解散、彼女らの日常と、バラバラになっていく仲間達、そして起きた事件に、権限を無くしたのに関わってしまう3人……
というような内容。

 ヘタレにするのは、この作品の目指す方向性でもあるのかな。
今回も、必要もないのに覗き犯を出し、驚くほど無能な本部長の様子を描写、そんな彼が…というオチのためのオチのラストなど、故意にヘタレさせている印象。
 それはまあ いいんだけど、彼女達が最後に解決する事件までヘタレているのは、単にアイディア不足では?と感じられてしまう。
あの程度の列車人質事件、普通の警官達でも十分に解決できたはず。

 オチで使われた「誤射されたミサイルがこちらに向かっている」くらいに解決困難で、瞬時の決断が必要になる事件を設定して欲しかったなあ。
 飛来する軌道をリリカが予知、リオが投げ上げたワイヤーに絡めてミサイルを一時空中に留め、ヘリからミサイルに飛び移った真弥が起爆装置を解除する…ぐらい適当かつ「マンガ」な解決法で十分だったと思うのだが。
 警察上層部(?)が意図あって起こした事件、という事らしいので、あんまり大仰なスケールのモノには出来なかった?
しかし影の存在達も、何か不気味に企む「フリ」をしてるけど、考えは猿ぐらい浅いよね(笑)。

 物語はともかく、3人のキャラクター、特に美味しい所を無感情・無表情ぶりで独り占めする真弥が面白くなってきた所だったので、終了はちょっと寂しいかな。
 無責任な予告が特に楽しかったため、最終回に(当然ながら)無かった事も残念。



『十兵衛ちゃん2 〜シベリア柳生の逆襲〜』最終話.「スペードハートでマルだった」

 力業
もう力業と言うしかない最終回。
 大地 丙太郎監督の、アニメーションを作る力に ただ圧倒される30分だった。

 お話としては、最後まで見終わってもやはり、余り高くは評価できない。
やりたい事、それを実現するために採った方法、実際に完成したフィルム、全てバラバラだったと思うから。
 ところが、「アニメ力」が凄いと それでも何だか面白いモノが出来てしまう不思議。

 両手両足をガムテープで縛っての峠バトルで、コースレコードを叩き出せる超絶のドライビング・テクニック。
 大黒柱を立てなくても、恐ろしく良く出来た壁板だけで家屋を支えてしまう天才大工の腕の冴え、か。
そいでもって その家は、凡庸な大工が建築法通りに建てたシロモノなどより台風やら地震に耐えられ、下手すりゃ他の家が朽ち果てた後も立派に立ち続けるだろう。
 ルールもセオリーも出来るだけ守る事でポイントを稼ごうとするフツーの人間(オレのような)に思い知らされる、絶望的な才能の差。
 ズルい。
こんなやり方はズルい。
学校で習わなかったぞ(笑)。

 喜多烈斎に弾き飛ばされ、宙を舞いながら、鮎之介に微笑みかけるフリーシャ。
浮遊感と緊迫感、無言の内に二人の心の内を伝える表情の捉え方。
凄い。
 変身したダブル十兵衛による共闘、強い喜多烈斎、合体・フュージョンしてオリジナル十兵衛に匹敵する超パワーを発揮する二人。
ワクワクさせられてしまう。

 最後は、妄執のみで生き続け、十兵衛ちゃんに斬られる事による「解放」を経ていない人間達は、現世に留まれず(留まる必要を感じず)成仏した、という事かな?
天に昇っていく北柳生の面々が、まともな人間の顔に戻っているのが何とも。
 鮎之介もオヤジと一緒に成仏させてやれば良かったんじゃないかなあ?
最後に、自由に笑顔を向けられなかった事が心残りとなって、逝けなかったのだろうか。
子供のままで逝かせるのは可哀想、というオヤジの計らいで帰された?
 このアニメでは、生と死の境目なんて曖昧だから。どうとでも取れる。

 全体に。
 「つまらなかったか?」と言われると決してそんな事はないと答えるけど、「面白くてお勧めか?」と言われても素直には頷けない。
 もっと気楽に見られる面白い話が作れないスタッフでは、絶対に、ないと思うので、次回作はオレのような凡人も葛藤無く、楽しく見られる内容のモノを作ってくれる事を期待したい。



 WOWOWで放送していた映画『ザ・ワン』を見る。
 監督は、『ファイナル・デスティネーション』のジェームズ・ウォン。主演、ジェット・リー。

 ネットで検索すると、酷く評判が悪い映画だけど…オレは結構 楽しんで見てしまった。
 せっかく生身で超人的アクションが演じられるジェット・リーを起用しながら、見せ場のほとんどがデジタル処理で、これならキアヌ・リーブスに代えてもオッケーとか。
 125あるというパラレルワールドの「自分」を全員殺して、全次元で1人だけの「ザ・ワン」になる事で無敵の存在になれる、という、分かり辛い『ハイランダー』みたいな設定とスッキリしない決着とか。
 確かに、不評を得る土壌は十分すぎる程あると思うんだけど。
 分かったような分からんような設定と、笑っていいのかどうか迷ってしまうシーンの連続で構成された監督の前作、『ファイナル・デスティネーション』を楽しく見られた人間には、特に問題ナイ。

 ジェット・リーの使い方が勿体ない、という点を除けば、デジタルを駆使したアクションは割に面白く撮れている。
お馴染み『マトリックス』系統の亜流演出としては、出来の良い方じゃないだろうか。
…『英雄 HERO』のような美しい画面は望むべくもないが。
 物語。確かに分かり辛く、説明不足な部分も多い。
でもまあ、1時間半弱という短い上映時間に比しては、こんなモノだろう。
すぐ終わる お陰で、細かい事が気にならない、とも言える。
前作も1時間半強だし、監督、なかなか自分の腕でもたせられる限界時間をわきまえてる様子。

 馬鹿馬鹿しいラストには笑ってしまったけど、真面目に見てた人は怒るかも……
 時間潰しには、悪くない。
 しかし、ジェット・リーはホントにナイナイ岡村に似てるなー(笑)。


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