ときどき日記 04/04(後)

2004年4月30日 金曜日

『絢爛舞踏祭』05.「アンナ奮闘!夢の我が艦隊」

 主人公の乗るロボット、何かしら秘密がありそうに思うんだけど、主人公含め誰も気にせずフツーに扱っている。
今回なんて、事態を解決する力がありそうなものなのに、出動すら許されず。
 「特別な物ではなく単にメカの一体なので、謎が解明されるような展開にはならない」というなら それはそれで構わないが…

 大きなドラマの仕掛けは上手く働いているのかどうか分からないものの、細かい描写の積み重ねによってキャラクター達は面白くなってきた。
 ムチャクチャさと強引さが どことなく『スタートレック・ヴォイジャー』のジェインウェイ艦長を思い起こさせる、夜明けの船艦長。
年増っぽい(実年齢は知らないけど)のに図々しくも色仕掛まで駆使する、バイタリティーに溢れた火星大統領。
縛られ、誘拐されても全く萎縮していない地球大統領の娘。
主人公を思い、そのためなら彼に銃撃を加える事さえ躊躇わない(笑)ベステモーナ。
 そういえば、女性キャラの方が元気かな。
 男性で面白いのは、まるでやる気がない軍の上官だったりするから。



 議員の年金未払い騒動。
 菅は、自民党の対応によらず、代表職だけでも さっさと辞すれば良かったのに。
辞めても、自民党の方は何人もいる有力な人間を、釣り合いを取るためだけにクビにする訳にはいかないだろうが、それでこそ「民主党はウダウダ言うばかりの与党と違う」姿勢が示せ、「自分たちが政権を取れば日本は変わる」期待感を国民に持って貰える。
 「私の場合は事情があるから」などとグダグダ言い訳して皆を呆れさせた時点で、もう この戦略は使用不可能だけど。
 代表としての菅の「顔」、民主党に重要なのだろうが、何ならその「顔」は「遺影」でも構わないと思う(笑)。

 何かアレだね。
 議員の方々は、「自分が」権力を持って「自分が」日本を変え、「自分が」注目を浴びる事「だけ」が大事なんだね。
我が身を犠牲にしてこそ得られるモノがある、という考え方は苦手のようで。
 「俺が俺が、俺こそが」
それだけ我が強いからこそ、国会議員なんて強烈な職が務まるのかな。
「私などまだまだです」などという謙譲の美徳を備えた人間は、「まだまだなら横にどいてろ!」と、邪険に扱われてしまうとか。



『鉄人28号』04.「もうひとつの鉄人計画」

 前回、正太郎が鉄人を役に立たないと評していたので、その心情はもっと引かれるものかと思ったが…
父親が鉄人を作り、不乱拳博士が怪物を作った行為…「戦争」という事かな、にも疑問を感じながら、モンスターの襲来に際しては 躊躇いなく鉄人を使用。
 「もう1人の正太郎」と称される鉄人だが、正太郎本人にとってはそれほど大きな意味を持つ存在ではなく、「強力な道具」という理解?
まあ、「いいも悪いもリモコン次第」だからね。
 一応は人の姿をしているモンスターに、何の抵抗もなく拳銃弾を撃ち込める敷島博士と同じ思考形態。
 当初、鉄人がほとんど自由意志を持つかのように行動したため、一個のキャラクターのように感じてしまったが、実際は あくまで「物」か。

 ここまでのドラマ運びだと、もうちょっと葛藤があっても良いように思うんだけど…
 正太郎が、子供ながら車を乗り回し、警官にもそれなりの敬意を持って遇され、身一つで戦わせてもベラボーに強い「少年探偵」である世界観では、父親の意図に影響されるような弱い存在ではあり得ないのかな。


2004年4月28日 水曜日

『爆裂天使』04.「兄弟 暁に死す」

 兄貴分が弟分がチャーハンが、とか、結果的には意味のない描写ではなかったか。
変えられてしまった兄貴をそれでも慕う弟分の気持ち、なんてのはロクに描かれないまま、二人とも死んでしまう訳で。
 前後編に分けた意味がよく分からなかった。
兄弟関係やら謎の襲撃団を全部カットし、30分にまとめてテンポアップすれば、まだしも見易かったと思うのだが。

 事件に寄せるメグの気持ちをメインに据えれば、見てもらう「価値」のある話に出来たのでは?
兄弟の関係に彼女の過去をダブらせ、兄貴分を助け出すのに命を賭けるとか。
今、視聴者が関心を持っているのは、ゲストキャラのドラマなどではなく、メインとなる女の子4人の内面だと思うので。
 連れ去られたメグに対する他3人のリアクションをもっと極端に取らせる事でも、シリーズに貢献する話にはなったろう。
 こう何も無いと…3、4話は見ても見なくても関係ない、とさえ思えてしまう。



『ウルトラQ〜dark fantasy〜』04.「パズルの女」

 不条理なストーリー、ホラーな描写、謎解きの妥当性など、これまでのシリーズの中で言えばマシな仕上がり。
 でも…やっぱりどうしても、これを『ウルトラQ』と名乗って放送しなければならない理由が分からない。
まあ確かに、『ウルトラQ』は何でもアリ気味なシリーズだけれども、『世にも奇妙な物語』の方がふさわしく思える。

 パズルになった女性は、自分に好意を振り向けてくれた男性達が、死に瀕する程の不幸に見舞われるのから救おうとしていた?
しかし、「たまたま」そんなに次々何人も死にかけるかなあ?
彼女って、死神?
 彼女のパズルを完成させてくれた人=彼女への愛がある人、とは限らないと思うんだけど、最終的に彼女の(パズルの?)世界に男性を引きずり込むのであれば、恩を仇で返してしまうケースも考えられるかと。
 …こんな不思議ホラー話に、合理的な理屈を求めても仕方ないか。



『花右京メイド隊 La Verite』04.「コノヱ、立つ!」

 アクの強い絵でキャラ表には必ずしも忠実でなかったが、作画レベルは高く、何より表情と動きのタイミングが絶妙で、見惚れてしまう。
 低い電球の傘を利用して、早苗八島に徹底してバカをやらせる繰り返しギャグには大笑い。
巨大「黒ヒゲ危機一髪」ゲームで空高く飛ばされて爆発に巻き込まれた彼女を、にこやかな表情で見送って、「早苗さんが行って(逝って)しまわれたので、歓迎会はここまでにしましょうか」と言えるマリエルが、地味にコワイ。

 太郎がメイド達に送るプレゼントを買いに行くのは原作通りだが、その前に、必死でバイトをする…という前フリが原作ではあったような。
それが「自分が稼いだお金で買わないと意味がない」という、生真面目な太郎の性格描写になり、そこにコノヱは敬愛すべき点を見出した…んじゃなかったっけ?定かには覚えてないけど。
 大事な所だったと思うから、改変されたなら残念。
 が、その代わりにデートイベントの定番・迷子と動物園エピソードを付け加え、太郎とコノヱの結びつきをドラマの中でより自然に表したのは上手い。
 30分にアレもコレもと入れては破綻してしまうので、取捨選択は仕方のない所か。

 迷子を必死にあやそうとして面白い(つもりでコワイ)顔をしてみせるコノヱ。
八島の危機に際しライオンの前に立ちはだかる太郎の行動力、その無謀な行いに彼が込めた気持ち、それにうたれるコノヱ…この辺のオリジナル・エピソードは、ほのぼのとした気分にさせてくれ、とても良い。
 「私が刺客だったら、死んでいる所です」と言い刃を向けてくるコノヱに全く動じないし、飛びかかるライオンの「意図」を察知する…太郎は天然な本性を持って、相手に「殺気」が無い事を感じ取れるのかも。
…世の中に悪意だけのものなど無い、という、救いようがない お人好しさ加減がもたらした行動かも知れないが。
 全てに的確な判断が下せるのは支配者に必要な資質だが、相手を信じすぎる莫迦さ加減もまた、「この人の信頼に応え、その心根を守るために、私の命を賭けよう」と下の者達に思わせられるレベルに達していれば、それはそれで人の上に立つ資格を満たしていると言える、かな。

 ギャグのヒット率も高いと思うけど、15分だった前シリーズから30分に延びた事で、ゆったりまったり穏やかに、内容を心地良く見せる方向の仕掛けが上手く働くようになった。
 毎週、見るのが楽しみな作品。



『Get Ride!アムドライバー』04.「フーアーユー」

 ぼちぼちと話が動き出しているようだけど…
とにかく脚本・演出(加えて作画も)のテンションが低く、「何となく」画面を流しているようにしか受け取れない。

 敵バグシーン・人類側・謎のキャラクター、そして設定や物語そのものも、この後 二転三転して様相を変えていくのであろうと予想できるんだけど(まさか、このまま進みはしないでしょ?)、作品に勢いが付いてくれば面白く見てもらいやすくなるのは当然で、問題はそこまで…どうしても盛り上げ辛い導入部を どれだけ飽きさせずに見せるか、が制作者の腕の見せ所。
 そこで「イマイチ」という評価を視聴者に下されてしまうと、ここからが本番!と制作者が思っている所に到るまでに、「もういい」と見放されてしまう。
お客様は、厳しい。



『MADLAX』04.「誘惑−ask−」

 んー…よく分からないんだけど、今回出てきた、コンピューターから人間まで自由に操る恐るべき組織・アンファンがシリーズ通しての「敵」という位置付けになるのかな?
 それにしてもこの組織、自分たちの署名を残す目立つ形でデータを消去しておいて、それに食いついてきた刑事には、余計な事に首を突っ込むなと脅迫・処断実行。
……どうしたいねん?
 世界一有名な秘密組織、マジェスティック12みたいになりたいのかな?ゴルゴ13とか。
みんな知ってるけど、詳しく調べようという奴は許さないって?

 サイコな敵を設定するのに、チラリと耳元でささやく、ややもすると「一瞬接触があった」程度の事で、行動の全てや命さえも自在に操れる、というのは…物語を作る上で便利なのは分かるんだけど、見ている側からすると余りに「何でもあり」過ぎて面白味に欠けてしまう。
作り手側が物語を自由に出来すぎる、というか。
 テレパシー・サイコキネシス・テレポーテイションなど使い放題のエスパーを犯人に設定した密室殺人事件、みたいなもので(それを逆手に取った『念力密室』って小説もあるけど)。
真面目に画面を見ていても、きちんとした仕掛けは どうせ用意されないのだから意味がないと思えて。

 マドラックス、マーガレット、全く違う世界に住む二人を繋ぐエピソードになるのかと思ったが、それはまだ後か。


2004年4月27日 火曜日

『美鳥の日々』04.「秘密no発覚 !?」

 美鳥の着替えにドールの服を買おうと、それ系ショップ「ブルーサブマリン」を訪れる正治。
 オタクがみっちりと詰まってヤな雰囲気の店内が何とも。
いやー、現実には割と そうでもないと思うんだけど。
フツーの女性客も多いし…まあ、大袈裟にしないとギャグにならないのは当然。
 元々無自覚なキャラクターではあったが、そこで様々なコスプレ衣装へと着替えるのに大はしゃぎの美鳥。
意外、というか何というか、バカっぽさ全開で、妙に可愛い。

 ドール偏愛の高見沢に大笑い。
腕差し込み式のパペットに腹話術で女の子の声を出させ、会話する痛さが壮絶。
『赤ずきんチャチャ』のセラヴィ先生とか思い出してしまったり。
 人形に対する愛情は、生きて動いて話してくれるドールを求める所に行き着いてしまうのだろうか。
命が無く動かず話さないからドールなんじゃないか、とも思うんだけど。
ここいらは掘り下げると『イノセンス』押井 守の理屈に行き着いてしまうのかも。



『今日からマ王!』04.「今度は最終兵器 !?」

 現実に帰った事で、しばらくは普通の話が続くのか、と思う間もなく再度 異世界へ。
 現実界では、主人公が生まれるに到った顛末を、お母ちゃんの回想で見せてくれた。
付き合っていた男性が魔族だと聞かされても動じず、ただ翼など見たがるばかりで、彼からのプロポーズを また大した考えもなく受けてしまう ぼんやりお母ちゃん・美子がイカス。
趣味だけで幼少期の主人公に女装させてみたりなど、子供の人生を歪ませる事すら厭わず我が道を突き進む、迷惑この上ない行動力がステキ。

 この作品は、魔族界側のママン・ツェリといい、母親…数少ない女性キャラが面白いなあ。
 一応はドラマを演じさせなければならない男性キャラ軍に比べ、女性キャラに担わせている役割のウェイトが軽いので、その分ムチャな行動を取らせ易い、という部分もアリ?


2004年4月26日 月曜日

『特捜戦隊デカレンジャー』11.「プライド・スナイパー」
 腹に堪えるシビアな話。
元・親友の側に説得力のある理屈も泣き言も言わせなかったのが、まだしもの「救い」。
 面白いなあ。

『仮面ライダー剣』14.
 始の世話を焼く剣崎、そのシーンは悪くないと思うんだけど、ここまでのシリーズで積み重ねた負の遺産、「剣崎はそんな(良い)キャラじゃないだろ」という所に引っかかってしまう。
 女医を殺す思い切りには驚いた。
彼女なくして橘を彫り込むのは、非常に難しくなると思うが。



『美少女戦士セーラームーン』28.

 亜美、帰還。
結構長く引いたダークサイド・亜美エピソードの締めなのだから、もうちょっと時間を使っても良かったような…
 他者を憎み、嫌い、排斥しようとする、誰の心にもある「負」の部分を肥大化させられた事で仲間を傷つけてしまった亜美……という ちょっと重い展開かと思えば、「操られていた」って事で彼女に自覚はなく、責任を全て回避させてしまった。
んーーー、物足りない…感じではあるけど、少女向け作品としては、その辺りを余り真面目に扱うと身動き取れなくなる恐れがあるか。

 しかし、「仲間」「信用」といった耳障りの良い言葉で無難にまとめ上げるかと思えば、皆の心が一つにまとまる時を信じて待ち続け傷付いた亜美に、そんな安易な解決を拒否させる事で、ドラマとしての深みを出すのは巧い。
 堰を切ったように思いの丈を うさぎに ぶちまける、亜美の熱演が素晴らしい。
演技力はトホホ…だと思っていたが、女の子達、上手くなってる。
今はまだ、「頑張ってる」かな。

 一歩引こうとした亜美に、他の3人が手を伸ばし合う事で、「堂々巡りの迷路」から「現実」に引き戻す構成は お見事。
 4人揃ってのポーズの「決め」、ヴィーナスも加わり5人のパワーで敵を圧倒する戦いなど、カタルシスに溢れていて気持ち良い。
 この上でまだ「もっと」を望むのは、年寄りオタクの贅沢なんだろうな。



 あーうー、最近は昼間に寝るサイクルに入っているのだが、近所でマンションの基礎工事が始まってしまい、地面をガッツンガッツンやる振動で部屋が震度2〜3ぐらい常に揺れており、寝られやしない。
早く工事 終わってくれー!

 それでも疲れから ようやく寝入り、2時間弱ほど過ぎた所で、ヨメに「犬の散歩に行くから起きて」という言葉と共に揺り起こされる。
 ウチの駄犬は、散歩に連れ出そうとしても、オレとヨメの2人が揃っていない限り肉球がすり減るまで足を踏ん張り抵抗して、家から離れようとしないのだ。
「群れが一匹足りない!全頭揃わなきゃ嫌だイヤだ!」という認識なのかどうか知らないが(2人揃っている時はゴキゲンで歩く)。
だから、散歩の時間になると どちらが寝ていても起こされるハメに。
 どうしてこんな自立心の無い甘えたワガママ犬になってしまったのか(犬は飼い主に似る)。

 そんな訳で、寝不足。
 とは言っても、学生や まっとうな社会人の皆様と違い、一日家に籠もって緩〜い生活スケジュールで生きているから、締め切り間近以外なら いつでも寝られるんだけど。
 寝そびれて ぼんやりした頭で書いた無駄話でした。


2004年4月25日 日曜日

『MADLAX』03.「蒼月−moon−」

 異様な第一話、「変」さを上手く使って面白い味を醸し出していた第二話に比べると、余りにも「普通」の お話。
 暗殺の依頼者はターゲット本人、というネタ、『ゴルゴ13』で読んだ記憶が。
この手の話で、『ゴルゴ』と全く被らないようにするのは至難だろうが。それこそ、ジャングルでドレスを着て踊るように軍隊を壊滅させる、ぐらいの異常さがないと。
 キモの暗殺方法にしても、特別には凝っておらず、拍子抜けするほど「普通」。
警備の盲点を突いて常識では考えられない場所から狙撃した…という事だったのかも知れないが、その辺は上手く描かれていないので。

 意味ありげに出てきたものの さしたる活躍もないまま退場に到った軍の女スナイパーなど、今回描かれた事件やキャラクターが今後の展開に関わってくるのかな?



『爆裂天使』03.「野獣の吠える街」

 男の子は、主人公か、少なくも視聴者側の視点代表となって少女達の活躍にリアクションを取っていく役割だと思ったのだが、ここまで、居ても居なくても全く関係ない(居ない方がスッキリするぐらいの)存在。
 それでも、何者だか分からない少女達に比べれば まだしも理解しやすく感情移入の対象たり得ると思い、見ていたが…さすがに厳しくなってきたので、感情の起伏に欠けるジョウは「鑑賞用」と諦めるとして、意外に間の抜けたメグを「主人公」に設定して見ていく事に。

 まだシリーズが始まったばかりなのだから、事件に向かうまでのフォーマット…誰からどういう形態で依頼を受け、仕事が入るのは嬉しい事か迷惑な事かを示し、その依頼を達成すると どんなメリットがあるのかを説明する、そういう丁寧さが必要では。
既に、そういう段階を終えて「慣れ」で事件に向かう形態になっているのも、視聴者を作品内に入り辛くしてしまう一因。

 作画は頑張っており、胸の谷間の描写など なかなかイイ。
3Dのメカも面白い効果を上げていると思う。
 後は、やっぱり作品内で勝手に閉じてしまわず、どうやって視聴者を引き込む「仕掛け」を作るか、という事だと思うな。



『真月譚 月姫』01.「反転衝動」02.「黒い獣」

 ゲームは、触りの部分だけプレイした程度。
事故の影響で、あらゆる物体に壊れやすい部分の線が見えるようになってしまった主人公…という辺りまでで、その後の話がどうなるのかは、吸血鬼が出るらしい、ぐらいしか知らない状態での鑑賞。

 ただのふわふわとした「萌え」作品ではなく、根底にダークで不思議な感覚が流れているのが独特。
 「線が見える」なんていう もの凄いアイディアを、一体どこから思いついたのか。
北斗神拳の「秘孔を突いて相手をバラバラに粉砕する」というようなネタの発展系?
 あり得るはずがないんだけど、何故だか分かったような気にさせる、この能力の設定には唸らされた。
 で、こんな独特の力をどう物語に活かすのか、と思っていたが…
ああ、なるほど、こういう展開。
 しかし、アニメ版では能力の説明が弱い事と、初対面の吸血鬼姫を主人公がバラバラに切り刻んだ理由が分からない事で、ちょっと疎外感を感じてしまう。
謎の行動については、後から理由付けが成されるのかな。

 ヒネくれた妹や、主人公に信頼を寄せるクラスメート、正体不明の先輩など、女性キャラの設定が面白い。
 アニメ版を見る事で、評価の高い『月姫』世界の魅力が堪能できるなら楽で( ^_^ )助かるんだけど、これもまた、ほとんどのゲーム原作アニメの例に漏れず、「アニメだけで分かった気にならないでくれぇー」という原作ファン悲嘆の声を溢れさせた作品なのだろうか?


2004年4月24日 土曜日

『GANTZ』02.「人間じゃねぇ」

 制作段階の自主規制…ではなかろうから、恐らくはテレビ放送時の都合により残酷シーンがまるごとカットされた様子。
モザイクを入れるとか、黒画面にセリフだけは流すとかのフォローも無く、いきなり問題シーンを全部カットしてストーリーを飛ばしてしまったため、原作未読の人は何が起きてどうなったのか分からず、混乱してしまったのでは。
 もう少し局側と話し合いを密にするなどして、どうにかここまでの悲惨な事態は回避できなかったモノなのか。
これでは…視聴者が内容に付いて行くために、大きく負担を求められてしまう。
 早くも作画の雲行きが若干怪しくなって来た事もあり、視聴者をどれぐらい掴めているのか心配。

 しかし、これでダメなのなら、原作の「新宿での無差別大量殺戮」なんて絶対画面に出来ないだろうな。



『それいけ!ズッコケ三人組』03.「ズッコケ心霊学入門」

 オバケ屋敷のお話。
割と本気でコワイ姿をした女幽霊が描かれているため、小さな子供が見ていたら震えてしまったかも。
 冷静沈着に状況を分析するハカセの格好良さが光る。
大きさの矛盾を指摘しながら、幻の蛇たちを踏みつぶしていく行動力も凄い。
 男の子達の強さと思いやり、女の子達の優しさがきちんと描かれ、後味の良い話だったが…ちょっと駆け足過ぎた印象があり、溶け込んでいないゲスト男の子の扱い、理解は出来るが説得力に欠けてしまった霊現象の正体など、残念な所も。
心霊研究家の登場は削って、ゲストの子の方をもっと描き込んだ方が良かったかな。



『ぽぽたん』01.「ひみつのいえ」

 木村 真一郎監督の作品らしい、可愛い女の子3人+無表情メイドが暮らす屋敷にやって来た男の子が、何だか好かれて皆と仲良くなってしまう願望充足型アニメ。
 丁寧でありながら時折急に口が悪くなるメイド、亡き母親を見たと思いたいために幽霊の存在を求めるクラスメートの少女含め、女の子達はみんな本当に可愛く、魅力的に描かれている。
母性本能が強そうな おっとりぼんやり料理下手の長女がイイなあ。

 特別にどうだ、という内容がある訳ではないけれども、優しい穏やかな内容で、気持ち良く見終えられた。
 この男の子との関わりを通じて、今後色々なドラマを作り上げていくのかな…と思えば、ラストで家ごと三姉妹は消え去ってしまう。
うーん、どうなる話なんだろ?



『ウルトラQ〜dark fantasy〜』03.「あなた誰ですか?」

 んー…、第2話、第3話と、『ウルトラQ』というよりは、『世にも奇妙な物語』のフツー程度の話だなあ。
 今回の、現実の自分の人生に違和感を感じる主人公、という取っ掛かりは良いと思うんだけど。
謎解きが後半に入ってすぐに なされてしまい、その後の展開は、もう一度どんでん返しを用意してある訳でなく、「謎解き」と見えた現実自体も幻想のバリエーションなのではないか、と思わせるには演出の説得力も足りなかったので、ちょっとダレてしまう。
何故、謎解きをラストに持ってこなかったのか?
 不安感を醸し出す「理不尽な変貌を遂げる現実」をずーっと見せ、その面白さで勝負、オチはおまけ、ぐらいの作りでも良かったかと。

 自分の周辺で交わされる会話などから影響を受け、「夢」の中身がドンドン変わっていくのは、体感的にリアルだった。
テレビを付けっぱなしで寝てしまい、火事のニュースを聞いたために自分が火災に巻き込まれる夢を見てしまう、とか、そんな経験は誰しもあるのでは?

 「夢」の中でのみ生きていく(無理矢理 生かされていく)事による哀しみも恐怖も絶望もなく、かといって意志の力で「夢」をねじ曲げ自分に都合の良い世界に改変する主人公を見せる事で「幸せな夢見てやがるなあコイツ」と呆れさせる笑いにも直結していない。
いっそオチも何も無くしてしまえば、無責任な話と誹(そし)られはしても、不条理な不安感だけは伝わったろうが…
 この30分を見て、視聴者に何を感じ取って欲しかったのだろう?

 『ウルトラQ』というからには、つい1話目ガラゴンのように、凄いハッタリの効いた画面を期待してしまう。
 それさえあれば、後はどうでも許してもらい易いと思うんだけど、予算の都合もあるだろうし なかなか難しいなら、やっぱりもっと脚本に神経を使った方が良いだろうな。



『妄想代理人』10.「マロミまどろみ」

 アニメ業界の内幕ネタ。
そのコンテを、佐藤 竜雄が手掛けているのが何とも。

 こんなに使えない制作進行なら、間違いなくクビになると思うぞ。
苦労して描かれた背景絵を、受け取った途端 無神経に折りたたんでしまうダメ人間さ加減には、驚くやら笑うやら。
もしかしてコレ、アニメ界のとんでもねー話として、現実に起きた事?(笑)
 昔、進行職に就いていた友人は、「車を運転する時、制限速度20キロオーバー以下では絶対に走るな(要は、チンタラ走ってんじゃねえ!)、と会社から厳命を受けている」と言っていた。
そして…余りの激務ぶりに耐えられず、すぐ辞めてしまった。
 「世界の運命は、俺が握っているんだ」と、作中の制作進行が言ってしまう気持ち、彼なら もの凄くよく分かるだろう。

 最終期日を目指してのテンパり具合では、漫画の制作現場だって相当に悲惨なんだけど、関わる人数が、作家と編集者、アシスタントに、ちょっと広く見ても印刷所様ぐらいなので、関係者が1人ずつ消えていく「そして誰も居なくなった」をやるには物足りないかな。
あ、いや、漫画でも『ゴルゴ』とか、カッチリした会社形態で作品を作り出しているプロダクションに関しては、もしかするとアニメスタジオ並みの人数が関わっているかも?

 雨の中、単調なドライブ中、ついつい居眠りをしてしまう事により「夢」で事件を回想し、目が覚めると事故一歩手前、という事を繰り返し、「少年バット事件」と「交通事故」両輪の相乗効果で緊迫感を演出(放送に穴が空く一歩手前で必死に頑張るアニメ界描写そのものの緊張感が最も強烈?)。
車を追いかけてくる少年バットにより、二つに分かれていた物語構造が一つになり、クライマックスへと向かう、もの凄く良く出来た構成には、驚かされる。
 「休みなよ、休みなよ……」と繰り返されるラストのセリフは、テンパり通しではないかと想像される現実・現状のアニメ界に向けられたメッセージのようだ。

 前回、団地のうわさ話と今回。
「少年バットを巡る話」というより「少年バットさえ出していれば後は何をやってもオッケー」という事で、各話バラエティーに入っている印象。
 それがまた、ハズレ無く面白いのだから、恐ろしいシリーズだなあ。


2004年4月23日 金曜日

『鉄人28号』03.「怪ロボット現る」

 3話まで来て、演出・作画のクオリティーが全く落ちていないのは驚異的。
 人間の歩行法とはちょっと違う、見ていて違和感を感じるブラックオックスの歩き、その足元を危機一髪 車ですり抜ける正太郎のアクション、「何か、凄い事が始まる」ワクワク感に満ちていて、やたら楽しい。
 警官隊の銃撃をものともしないオックスの装甲。
人との対比により、「人間の力など及ばない恐怖の兵器・ロボット」を実感させてくれる。

 そういえば今川監督は、『ジャイアントロボ』でも、メチャメチャな超能力を持っている十傑集にさえ、ロボは違う次元に属する力ででもあるように、生身で相対し戦わせようとはしなかった。
 「巨大ロボットってのは そんな生易しいモノじゃねえんだ!」という心意気だろうか。
 …ああ、生身で巨大ロボットをなぎ倒した東方不敗とか居たけど、あの辺は例外(笑)。

 非常に面白い作品だが、欲を言うなら…
最強の敵、と個人的には思う(そうであって欲しい)ブラックオックスを出すのは、早すぎないだろうか。
 正太郎がリモコンを使ってマトモに戦うのは初めてなんだから、とりあえずザコ敵を蹴散らして見せ、操縦に不慣れな人間が使っても恐ろしく強い鉄人、を印象づけておき、次に ただ鉄人だけの力では勝てない敵を出して試練とし、それを乗り越えて鉄人との息が合ってきた所で、なお恐るべきオックスが登場、というような順番にして、オックスを「待ってました大統領!」的扱いにして欲しかった所。
 …それは、原作ファンの、というよりも、『太陽の使者 鉄人』バージョンでのオックスに思い入れが強い者としての、ワガママ。

 鉄人が弱かったのは、正太郎にまだ「ロボには命令するんじゃない。一緒に戦う、その気持ちを忘れるな」という認識が足りなかったから?
 「鉄人は役に立たない」発言の真意は?
単に、自分の操縦技術の未熟さを棚に上げたモノか、電波を乱す力を持っているらしいオックスに対してはリモコン操縦の鉄人では対抗できない、という冷静な判断か。


2004年4月22日 木曜日

『神魂合体ゴーダンナー !! SECOND SEASON』14.「蘇る魂」

 第二シーズンの開幕。
単なる総集編、と思わせて、これまでのストーリーを静流の視点からまとめ、前シーズン最終回でのゴーダンナー出撃に到る経緯をダンナーベース側から見せてくれた。
 安奈がショックを受けた あの戦いには、こういう背景があったのかあ。
 …しかし、とにかく前シーズンの引きが「ようやく立ち直って戦う気力を奮い起こした安奈が、戦場での自分の存在理由を否定される」という視聴意欲を大きく減退させるようなもので、「ゴオは、別段 安奈を不必要と思っていた訳ではない」程度のフォローでは、マイナスに落ち込んだ期待感がゼロに戻った所に留まる。

 今シーズンこそ、熱い人間同士のぶつかり合いと、怒濤のロボットバトルを希望。
 それにはまず、ゴオと安奈、この主役二人の心情を なれそめ含めてきっちり抑える所から、かな。
どうも、「二人は夫婦で愛があるんですよ」というキャラクター設定上の文句以上のモノは、その間に感じ取れないので。



『Get Ride!アムドライバー』03.「ボーダタック」

 バグシーンとの戦いは、見た目通りではなく(見た通り?)裏があるようだし、キャラクター各員を描き込もうという意志はあるようだけど…
とにかく、淡々と作られているようで、見るテンションは低い。

 目立つように、観客である一般市民に「カタルシス」を与えられるように危機一髪まで待って、助ける、先輩アムドライバーの戦い方。
それに馴染めず、違和感を感じる主人公達…の葛藤は、先輩相手ではなく、命令という形で強制力を持ってのしかかってくる上層部に対して、抱いた方が分かり易いような。
 例がないほど強力なバグシーンの登場は、イレギュラーであったのか、これさえ大きく見れば予想(計画?)の範疇か。
 真正面からのぶつかり合いを避け、下に潜り込んで薄い部分の装甲をブチ抜く主人公の行動はアイディアなのだろうが、その戦法を思いつく 切っ掛けが無い事で、少々唐突に感じられてしまう。

 いずれ物語は大きく転がり出し、これまでと様相が一変しそうに思うんだけど、一回一回を面白く見せるために必要な程には、作る側の情熱が足りていない。
 どうしようかな…あと2回ぐらいは見ようか。
制作者が「ここから本当に面白くなる」と考えているであろう展開には、まだ届いていないと思えるから。


2004年4月21日 水曜日

『プラネテス』最終話.「そして巡りあう日々」

 みんな救われ、満たされていく、とても気持ちの良い最終回だった。
 全てを憎み、破壊を志していたハキムでさえ、宇宙で生まれ育ち、国境を知識でしか知らないノノと出逢い、テロ活動を「行わなかった」事で、いつか救われる可能性が指し示される。
「いはんや悪人をや」

 作中に登場した あらゆる人々、レギュラーキャラからニンジャ、心中未遂一家までが再登場し、それぞれにつながりを感じさせてくれる事で、前回 見せられた、人々が手をつなぎ合わせて宇宙を形作るイメージに説得力を持たせていた。
 遙か宇宙を目指す人類の巨大な「夢」を支えるのは、悩み苦しんで生きる小さな人々の、小さな小さな幸せ。

 再び地球を見下ろす場所に立つハチマキとタナベ。
 彼と彼女が出逢った頃のままで居なかったからこそ出来た、結婚。
 このアニメは、未熟だった二人が互いを最も必要な相手として認め、手をつないで宇宙の一部になるまでを描く、ラブストーリーだった訳だよね。

 これで全く終わり、ではなく、折に触れて思い出し、その度にまた深く胸に染みていくであろう作品。
 面白かった!
 良い作品を、ありがとうございました。



『忘却の旋律』03.「白夜岬」

 「ガネっ子」と呼ばれる、巨乳幼なじみメガネ少女の出番は、前回でお終い?
煩悩に訴えかけるキャラだったと思うんだけど。
 舞台としても、市長としてモンスターの命令に従いつつ娘を思う ガネっ子の父親とか、何でも金で円満に解決しようとする主人公の両親など しがらみが設定でき、ガネっ子・戦士を追う少女と主人公の三角関係が設けられる事で、より面白くできたのでは。
それだと閉塞感 強すぎる?

 相変わらず色々な物が、直接に間接に象徴として使われており、その辺り、画面に膨大な意図を込めていた『ウテナ』と通じる。
 浜辺にうち捨てられ朽ち果てた少女の縫いぐるみ、子供達を生け贄に差し出す事を「良し」とするのであろうモンスター・ユニオンの中心が「こけし」。
 性的にも、「どのホテルに泊まる?」とか、「テント張ってるぅ〜」とか、浴衣の帯を引く事で女性がコマのように回る時代劇的女性暴行ごっことか、飢えた野郎共の妄想を満たすか煽る要素で一杯。

 モンスターに支配される社会構造は、具体的にどうなって…とか考えちゃいけないんだろうな。
当たり前のように戦士然と振る舞う主人公にも違和感、だけども、その辺りにリアルさを求める作品ではないし。
 毎度 破れる主人公の服の袖が回復してるのだって謎、と思えば、これにはチクチクと繕うシーンを入れフォローしてみたり、ヒネくれてる(笑)。

 監督・錦織 博の次は大畑 清隆がコンテを手掛けており、間の取り方や不可思議さの演出は引き続き上手く出来ている。
 この先、どれぐらいこのレベルのクオリティーを維持できるのか、それが勝負かな。



 ちょっと前に、映画『イノセンス』を見た。

 まあ何というか、押井 守監督作品。
それにしては分かり易い。
ちょっと過剰なぐらいにセリフで情報を説明してくれるため、誰でも…とは言えないが、ほとんどの観客にストーリーは理解できたんじゃないかと思う。
 面白かったのは、この映画を見た友人達に話を聞くと、皆一様に「俺は分かったけど、他の客には この映画、理解できたかなあ?」という感想を述べる事。
それは、押井ファンに限らず、アニメだけが大好き!という訳ではない友人でも同じ。
 『ドラクエ』の制作者・堀井氏は、ゲーム中の仕掛けや謎について、プレイヤーが「自分には解けたけど、他の人にはどうかなあ」と感じるレベルの難しさに調整するのがベスト、と語っていた。
 そういう意味では、『イノセンス』の物語難易度は丁度イイ感じなのかも。

 内容。
 うーん、見た通り。
言えば…この内容、『攻殻』テレビシリーズの制作者なら一話30分、余裕を持っても二話1時間で十分に描き終わっていただろう。
 それを超える99分という上映時間の「余裕」で語られたものは、お馴染み「押井節」。
犬が出てオジサンがやたらスクリーンに出しゃばって延々流される風景があり意味ありげな引用のセリフがある。
あとは立ち食いのプロでも出せば総力戦だ。

 引用文が過剰に多かったなあ。
いちいち意味を取るのが面倒になるぐらい。
 ただ…
「いつまで言葉の罠の掛け合いをしているのか。まず理解せよ、それから話し合おうではないか」(ヨブ記・18章2節)
とか(笑)。インターネット時代に入り、聖書の検索くらいアチコチで出来るモノで、オレのような薄〜い人間でも気軽にその言葉を使えるようになった(なってしまった)。
 更に進んだ『攻殻』時代であれば、電脳のネットワークを通じ、居ながらにして膨大なデータベースにアクセスし、その時の気分に応じた「気の利いた」言葉を瞬間に検索・使用する事が可能になっているだろう。
 そうなったら、そりゃ他者の言葉の乱引用によって自分の気持ちを表したり撹乱したり、という事をしたがる人間が出てきても不思議無い。
 …って意味では、引用合戦もリアルかな、と思った。

 前の映画『攻殻機動隊』でもあった、街の風景を延々見せる所。
幸いな事に、技術が進歩して3Dが多用されるようになったため、前作では飽きて眠くなってしまった風景長写しでも、画面に動きがあるから、まだしも耐えられる。
テクノロジー、万歳(笑)。

 3D指向に監督が移行して行ってるのは、自身では(本人が望むレベルの)絵が描けない、という所に起因するのかな。
 宮崎 駿なら、最後まで手で描く絵にこだわるだろう。
それは、上がってきたアニメーターの絵に対し、自分で手を入れる事で、イメージを最大限 再現する事が出来るから。
 対し、自分では絵が描けず(コンテのあの絵も、オレは好きなんだけど)、頭の中にある風景を再現するため、どうしても他人の手を いくつか経なければならない押井監督としては、自分が関与する余地の多い…現状ではともかく、いずれはイメージのブレを自身で修正できるようになる「可能性がある」3Dの方にこそ、表現手段を求めたいと思って無理ないか。

 監督が映画に込めたテーマは、『うる星2』辺りから ほとんど一貫していると思う。
「そこで安閑とこの作品を見ているお前は、本当に そこに存在しているのか?それを疑った事はあるか?そして、そう問うている この自分(押井 守)はどうだ?」

 犬、バセットハウンドの挙動が非常に良く描けていて、犬好きのヨメは大喜び。
…それ以外は全ての要素について、「テレビシリーズの方が面白い」という評価だったけど。
 全体に、まあ、まあの映画だったかと。
キライではないけど、何度も見返したいぐらい面白く感じた訳でもなく。
 監督としての、到達点ではなく通過点かな。


2004年4月20日 火曜日

 お仕事 一段落。
ちょっと寝て、起きたら ぼちぼち更新したいと思います。


ときどき日記・目次へ

04/04月前半の日記を読む