2004年5月15日 土曜日 |
『北へ。〜Diamond Dust Drops〜』06.「〜札幌〜朝比奈京子 後篇」
大学の映研でリーダーシップを取るヒロイン。
彼女は、自分の映画で賞を取った事によるプレッシャーで、仲間とも、彼氏とも、疎遠になっていく。
映画に対して真面目すぎ、一生懸命すぎて、「楽しくやっていきたい」とだけ考えている映研の仲間達から疎まれ始める辺り、非常にリアル。
そこからの精神的復活を、義経伝説のエピソードと絡める作りも上手い。
ただ…アニメだけだと色々 分からない所がある。
映研の、ヒロインを名前で呼ぶお兄ちゃんとの関係は、とか、同棲していた彼氏でさえ過去の描き込みが弱過ぎ。
それはゲーム中で説明してあります、という作り?
『恋風』07.「初嵐」
冴えないオッサンである「兄」の生態を、鋭く容赦なく描いていくシリーズ…になるものかと思ったが、ここの所は妹側の心理を追っている。
兄の方が可愛い妹に惹かれるのは非常に良く分かるのだが、妹の方が兄に好意を抱く理由として、納得できるものは見えて来ていないような。
確かに、ただでさえ、「自分」のようで、見ているのが少々シンドイ兄の姿なのに加え、彼が想いを寄せる妹が、兄に対して「兄」という以外
全く何の感情も持っていなかったら、辛すぎて見ていられなくなる可能性は あるけども。
オチ、の役割を果たしている次回予告「千鳥がゆく」が、相変わらず楽しい。
「お…おりおりおー?」には大笑いしてしまう。
仕事量そのものは大したこと無いんだけど、とにかくスケジュールが詰まってしまってドタバタ。
また、20日頃まで更新が不安定になるかと思われます。
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2004年5月13日 木曜日 |
『鉄人28号』06.「奪われた操縦機」
米マフィアのスリルサスペンス(しかし凄いネーミング)が来日。
鉄人に抱えられて空を飛び(操縦、どう見ても音声入力に対応してるなあ)、暴走列車に飛び移り、前に回した鉄人に体を張って車両を止めさせる辺りでは、鉄人に対する葛藤は無くなったのかと思ったが…その後、奪われた鉄人を見て
また葛藤。
制作者、そこに必要以上は拘らない方が面白くなりそうな気が……
「どんなに大きな力を持ったとしても、平和を守るために役立てるのなら、それでいいとは思わないかい?」と、爽やかな笑顔で語る敷島博士は、やっぱり番組一恐ろしいマッド・サイエンティストに見えてしまう。
「善悪はそれを用いる者の心の中にあり!科学者がよく使う詭弁じゃ」(『うる星やつら2・ビューティフル・ドリーマー』)
操縦機。
高見沢秘書の化粧箱に偽装してあったようだけど、それ自体は今回、特に意味が無かったような。
しかし正太郎は子供とは思えないほど頭が回る。…などという穏やかなものではなく、既に「狡猾」と表現してもいいぐらい。
スリルサスペンスを電流床で罠に掛ける やり口には、思わず「汚ねえ!」と声が出てしまう(笑)。
化粧箱も、虚を突いてはいるが、万が一、その秘密が悪漢に漏れた際には高見沢嬢が危険になる、とは考えないのだろうか?
いや、もちろん そんな世界観ではないし、本気で非難してる訳もないが。
よく居る「純真・素直で人を疑う事を知らない」主人公少年とは、全然違うタイプだなあ。
さすが少年探偵。
『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー』01.「ロスト・イン・タイム」
いきなり夜中に放送が始まった、映画『トイ・ストーリー』のキャラクター、バズが、人形として作られるきっかけになった番組…という設定で作られたアニメ・シリーズ。
てっきり、映画と同じく3Dアニメかと思えば、昔ながらの手描きアニメ。
ストーリー・作画など、結構良く出来ており、割と楽しく見られる。
レンジャーの一員、王女だという女の子が可愛い感じ。
放送枠の都合なのだろうが、夜中に流す内容じゃない。
夕方、子供達に見せるべき。
見逃せない、という程ではないが、何となく見るには良いんじゃないだろうか。
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2004年5月12日 水曜日 |
『ウルトラQ〜dark fantasy〜』06.「楽園行き」
『キノの旅』の村井さだゆき脚本。
楽園行き、という謎の言葉を残し、行方不明になる人が続出する。
この下は凄く内容に触れますので、未見の方は御注意。
楽園、といえば、青空と太陽と、温暖な気候で花咲き乱れ、食べ物は豊富、人々はみんな笑顔…という辺りが俗なイメージではないだろうか。
だが、画面に出てきたのはその真逆。
暗く冷たい地下にあり、太陽は望めず、盗んだ電気を売ってショボい食べ物を手に入れ
ようやく命を繋いでいる人々は、皆、生きているも死んでいるも分からないような表情。
それでもまだ、穏やかに生きていけるのならば…と思ったが、正体不明の迫害団体が
どうも定期的に襲撃をかけて来るらしい。
訪れる「死」を「迎え」と言い表し、それを ただ一つの救い…救いかなあ?として住民達は待ち望んでいる。
うーん、うーーん、投げた話とも言えるけど、せっかくだから何かしら読み取る努力を。
これまでも、これからも、特に嬉しい事も悲しい事もない、競争が無いので勝利も敗北もなく、美味しい物も食べられず、ただ漫然と暮らす場所を、劇中では「楽園」と呼ぶ者達が居た。
楽園を辞書で引くと、「悩みや苦しみのない、幸福に満ちた場所」と定義される。
「楽園」の唯一の刺激は、「死」にも繋がる(のかな?)敵の襲撃。
「死」の解放を「幸福」と思えるなら、何も無く、解放の「幸福」を待つ気持ちだけに満ち溢れさせてくれる場所は、「楽園」なのかも。
何だかの本で読んだ凄まじい うろ覚えの話。
精神的な病の男が、病室の中、自分の頭を灰皿で思い切り殴りつけている。
殴るのを9分間続け、1分間休む。これを就寝前、6セット、1時間続ける。
どうしてそんな事をするのか聞くと、
「9分間、痛い思いをした後の1分間は、痛くないので幸せを感じられる。それが1時間終わって寝る時には、もう今日は痛い思いをしなくて済むんだ、と思え、とても満ち足りた幸せな気持ちで眠る事が出来る。殴らなければ、この幸せは感じられない」
「幸せ」の反対は、「不幸」ではなく、「何も感じる事が無い」状態かも知れない。
ストレスでさえ、時に生きる糧になる。
「死」の「幸せ」に到る前段階として機能する場所、それが「楽園」。
だから、迎えを得られた住民の顔は安らか。
……住民を消毒してくれているような、襲撃者の存在が上手く取り込めない。
アレがなければ もうちょっと筋を通せたかも、と思うんだけど。
妙に天井が高い地下の風景など、印象に残る風景が いくつか見られたので、今回は楽しかった。
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2004年5月11日 火曜日 |
掲示板でケネスさんからもお知らせを頂いてますが、歌手の岡崎 律子さんが亡くなられたそうです。
誰それ?という方も、『プリンセスチュチュ』『フルーツバスケット』『円盤皇女ワるきゅーレ』『シスター・プリンセス Re Pure』など、多くのアニメ作品のOP、EDにおいて、美しく繊細で、胸を締め付けるような歌声を聞かせてくれた女性、と言うと お分かりになるのでは?
誰とも換えが効かない才能を持った方でした。
作中に歌声が流れてくると、それだけで(作品の出来はどうあれ)感情を大きく揺さぶられてしまった事も多々。
まだ44歳なのに…!
ご冥福を。
『MADLAX』06.「遺言-leave-」
お嬢様とメイドの過去が描かれた。
頭が良く、運動能力も優れたエリノアが、他に人も居なくなった屋敷でマーガレットを献身的に世話する理由を、何とか形に。
しかし、月給としてどのくらいもらっているのか知らないが、あんな所で電波なお嬢様を相手にずーっと暮らさなくてもいいような。
優秀な人材なので、余計に。外に出る事は考えない?
個人的にマーガレットが好きで、お世話する事が幸せ、か。
話としては、妙な絵が描かれた本を目にすると、心に悪を抱いた者は本性が表に現れてしまう、というような所ぐらいで、特に動きは無し。
マーガレットとエリノアは調子外れ気味な所が面白いし、この先に大きな仕掛けが待ってるんだろう、とも思うんだけど、6話に到って
まだシリーズとしての密度が薄いもので、視聴を継続する動機付けに弱さを感じてしまう。
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2004年5月10日 月曜日 |
『真月譚 月姫』03.「直死の魔眼」
主人公が真祖・アルクェイドを「殺せた」のは物の壊れやすい線が見えるから、という説明はあったが、何故そんな通り魔のようなマネをしたのか、の説明は成されたんだっけ?
血を吸わない彼女が主人公に危害を加えたとも思えないし、んー…
出会いの切っ掛けは、彼女をバラバラに切り刻んだ事。
しかし彼女は不死身であり、生き返って、超絶の力を持つ自分を「殺せる」主人公に興味を持ち、接触してくる。
それは面白いと思うんだけど、どうして「殺す」事態にまで至ったかが分からないと、何だか電波っぽくさえ感じてしまう。
主人公の特殊能力は、壊れやすい線が見える、という一点のみじゃないの?
運動能力やパワーまで、常人離れしてるけど。
アルクェイドが組み合って敵の動きを止め、しかし双方、生命力が異常に高いため致命傷を当たられない。
そこで主人公が能力を活かして加勢し……といった見せ方の方が納得できたような。
主人公の戦いに ほとんど危なげが無いもので、バトルに緊張感を感じられない。
自分と、襲いかかってくる相手との間に、攻撃を掛けてくる軌道の「壊れやすい線」が見え、それを辿って行動する事により相手の虚を突く事が出来る…という、何というか少年漫画っぽい能力の拡大現象が起きているのなら、構わないけれども。
『それいけ!ズッコケ三人組』06.「ズッコケ推理教室」
日常的な推理物としてはアリだと思うけれども、もうちょっとゲーム的に凝っている『コナン』なんかを現在の子供達は日常的に見ている訳で、この内容に満足できたのかどうか。
犯人を追いつめる時に大人が伴う事で、逆上して襲ってきたら危険では?という緊張感は無くなっている。
犯行動機が描かれなかった事も、不満点。
推理そのものよりも、キャラクター描写を中心に描くべき内容だったんじゃないだろうか。
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2004年5月9日 日曜日 |
『ドーン・オブ・ザ・デッド』の公開が間近になってきた事もあり、レンタルで映画『28日後』を見る。
『トレインスポッティング』(未見)『ザ・ビーチ』(途中で挫折)のダニー・ボイル監督作品。
うーん…ゾンビ物に飢えた身を いくらか癒してくれる映画ではあったが、やっぱりこう、元気いっぱいに駆け回るゾンビなどゾンビと認められない訳ですよ、ゾンビ者としては(机をドンドン叩く)!
撮り方は悪くないので、極低予算バカ映画『新・死霊のはらわた』の、全力疾走ゾンビを見た時のような爆笑はなかったけど。
違う、違うなあ。
人の外見をしながら人ならざるモノになってしまった、不気味で凶暴で哀しい者達がジワジワと押し寄せてくるから怖い訳で、こんなにシャッキリと活動できちゃ不満。
速い動きはハンターとかに任せ、ゾンビはノロノロしてる所をベレッタの弾丸バスバス撃ち込まれ、昇天してくれなくちゃ(『バイオハザード』のやり過ぎ)。
いや、劇中ではゾンビではなく、ウィルスに感染して凶暴になった人、なんだけどね。
でも見立てとしてはゾンビ映画。
後半など、感染者は付け足しで、ランボーかバトルロワイアルみたいなバトル物になってしまい、更に「違う」という気分にさせられてしまう。
「飼われるゾンビ」は『死霊のえじき』で見たなあ。
文句が多いけど、じゃあ全然つまらなかったのかというと、そんな事はなく。
人の居なくなった街の風景が驚くほど美しく撮れており、恐ろしくも寂しく不安で、ドキドキさせてくれる。
キャラクター描写もドラマも割にしっかりと出来ていて、どうなっていく物語なのか、興味をかき立てられた。
「血まみれゾンビにガブガブ噛み付かれて痛いぞ怖いぞ えへへへへ」というのばかりではないアプローチで、「人間性を失った人間の恐怖」「依るべき社会が崩壊する不安」を描いているのだと思う。
映画としては楽しく見られる内容。
でも、ゾンビ者・『バイオハザード』者としては、イマイチ満たされない。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』に期待…でも、アレもゾンビが走り回るそうなので、不安が……
『特捜戦隊デカレンジャー』13.「ハイヌーン・ドッグファイト」
サブタイトルは、フレッド・ジンネマン監督の映画『真昼の決闘』(原題・HIGH NOON)から、なのだろうが、今、変換しようとしたら「は犬ーん」と出てしまった。
そういう駄洒落も 掛けてあるのかな?
今回はボスが変身、デカマスターとなる。
全くの人間型マスクに包まれるので、突きだした鼻面はドコへ…
実際には鼻が突き出ているのだがホログラフ効果で人間型に見せているのか、無理矢理マスク内に押し込まれ痛い思いをしているのか。
ボスは体の形状を変えられるタイプの宇宙人であり、変身と共に鼻を引っ込めているとか?
などと余計な事を考えている暇もなく、画面に残量カウンターを表示しての100人斬り。
強い強い、バカほど強くて気持ちがいい。
こんなに強いなら、いつも自分が前線に出ればいいのに…不死身の体を持っていながら他人にばかり国を救わせようとする、ゲーム『ウルティマ』の王様を思い出す。
いやまあ、ボスとしては若い者に育って欲しい気持ちが強いんだろうけど。
「地獄の番犬」という名乗りが格好良く(ケルベロス?押井 守?)、剣の使い方、ダイナミックに敵を一閃する最終奥義など、どこか「宇宙刑事」っぽくあり(彼らも宇宙刑事には違いないが)、大変に楽しく見られた。
デカレンジャー達も一生懸命戦っていたけど、デカマスターの前では霞んでしまうな。
『仮面ライダー剣』16.
伊坂が倒された事で、ストーリーの牽引役が居なくなってしまった。
ベルトを持って何気なく解放されてしまう所長の下りなど、どうにも拍子抜け。
変に格好いいデザインのバッタ・アンデッド、一時 ライダーを降りる橘、始と喫茶店家族の交流、新たに誕生する邪悪なライダー、など、一応物語に視聴者を引き付けようとする仕掛けはあるんだけど…どうにも決め手を欠いているような印象。
場当たり的ではなく、もうちょっと大局的に、シリーズ全体の流れを考えて作った方が……
『忘却の旋律』05.「君に届く声」
妙なセンスに溢れた演出が見られる他は、割合に普通のダークヒーロー物ではないだろうか。
ダーク、でありながら、ラストシーンは夜明けで終わる皮肉な作りが何とも。
よく見ればニワトリ型であったロボットが、鳴いて時を告げ、朝日が昇る、上手いんだか馬鹿馬鹿しいんだかよく分からない戦いの締めには、つい笑ってしまう。
客が来なくなる!と旅館組合一同は激怒していたが、あのキューピー人形のような団体のお客さん達は、宿泊費を払ってくれてたのかな?
『ジャングルはいつもハレのちグゥ DELUXE』11.12.「DOGGIE AND BUNNY」
以前に一度見ていた物だが、スカパー!で放送されていたので見直す。
ギャグのキレの良さと、ここまで来て まだ奇想天外な行動を示す事が出来るグゥというキャラクターの底知れなさ、制作者の引き出しの多さには打ちのめされる。
12話で、落ち込んで雨の中泣き続け
「私、変わりたい。このままじゃイヤ、弱いままじゃ嫌だわ」
と嘆く婆さん・ダマに、グゥがかけた言葉、
「変わりたいのならばこんな所で何をじっとしている!お前は変わりたいのではなく、周りが変わるのをただ待っているだけじゃないのか?自分の足で歩かずに前に進める訳もないのに、ただ待っているだけ」
本編では、ここは現実かグゥの嘘かも分からず、シリアス→ギャグの落差で笑わせるために機能しているようなシーンだが、このグゥのセリフ自体は実に深い。
「もっと強い自分になりたい」と言いながら何もしないのは、本心から強くなりたいと思っている訳ではなく、弱いままで悲しみに暮れている自分に同情して、あるいは諦念して受け入れるべく周囲が優しく変わってくれる事を、ただ泣きながら待っているだけ。
ああ、ああそうかもなあ、と何だか凄く納得させられてしまう。
ギャグ作品は時々、どんなシリアスな物語よりも深く、見る者の心に響く。
徹頭徹尾、大真面目では疲れてしまい、テーマである重いセリフを素直に受け取ってもらえなくなる可能性がある所を、ギャグ物は「笑い」のオブラートにくるむ事で口当たりを良くし、警戒心を解き、油断した瞬間に鋭い切っ先で突いて来る。
ワガママな主君に諫言できたのは、実直な忠臣ではなく、ふざけたそぶりを見せる道化だったとか。
「笑い」は、ちょっと突き放した所から人間を見る事により始まる訳で、鋭くなるのは当たり前かな。
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2004年5月8日 土曜日 |
『神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON』17.「TONKO MY LOVE」
整備員達にスポットを当てた、取り立てて大きな事件のない(ゴーダンナーも、出撃と帰還のみ描かれ、戦闘は略されている)日常の話。
忙しくて家に帰れないチーフ、親が勧める見合い話に迷う女性クルー、メガネ整備員女性に想いを寄せる冴えない男性クルーなどの小さな話が、それぞれ絡んだり絡まなかったりしながら語られた。
…ただ、申し訳ない事に整備員達の顔の見分けが付いていないので(^_^;)、独立した話としてのみ見て、シリーズで積み重ねられた(のであろう)キャラクター描写の上にある物語とは認識できていない。
それでも、忙しい職場を描きつつ人間性を彫り込んでいるドラマ『ER』のように、楽しく見られたのだから(見合い話のオチには笑ってしまう)、シナリオが上手い、という事かな。
意味ありげに出てきたが、杏奈の幼馴染みは早くも退場?
「結婚も視野に入れて付き合って欲しい」という彼の申し入れに、ぼんやり聞いていた杏奈が頷いてしまった事が、今後のストーリー運びに活きてくるかと思ったんだけど。
まあ、そうする事でシリーズが面白くなったかどうかは分からないし、他に
もっと重要そうなのに動きが止まっている仕掛けさえあるのだから、削っても構わないか。
ありゃー、福田官房長官が辞任しちゃった。
出遅れたなあ菅。
今更 辞めても二番煎じでインパクトは無いけれども、辞めないと、自民党より民主党の方がイメージ悪くなってしまう。
「どっちに転んでも分の無い勝負さ。もしかしたらあいつが飛び降りた時、既に本当の勝負はついていたのかも知れん……そうは思わないか?」(『機動警察パトレイバー
THE MOVIE』)
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2004年5月7日 金曜日 |
『絢爛舞踏祭』06.「嗚呼!栄光と情熱の革命よ!?」
ドタバタな内容。
笑えそうな所は多かったのに、もう一押しが足りず、損をしている印象。
ビルから落ちる仲間の元へイルカ・パワードスーツが飛び寄って行くので、当然
抱えて助けるのだろうと思えば、すうっと擦れ違ってしまう所など、誰かが突っ込むか、際立つ演出であれば
ギャグになったと思うが、何気なく流してしまうので…
地球大統領の娘に えらくキャラクター性を付加してる、と思えば、ゲストキャラ扱いではなくレギュラー入りするのかな。
『ダグラム』で、連邦評議会議長の息子でありながらデロイアのゲリラ運動に参加した、クリン・カシムの
はた迷惑版(笑)?
学生運動がー、とか、そこで作られた小型ロボットがー、なんて設定に、「ドタバタさせるため」以上の意味はなかったみたいだな。
火星の現状と、昔 大いに盛んだった学生運動を結びつける事も出来たろうに。
今後、学生運動を行っていた人間が成長した姿で登場してくるかも知れず、ロボットが誘拐犯達と一緒に流れていった事もあり(「鉄人」風操縦形式だったはずなのに、最後は自律運動から麻雀まで出来る「ブラックオックス」になってるし)、後に引く設定だったのかも。
『鉄人28号』05.「鉄人 対 ブラックオックス」
鉄人に自分と同じ名前が付けられていた事について、ええと、レゾンデートルっちゅーんだっけ?自分が存在する理由に揺らぎが生じてしまう正太郎。
こまっしゃくれたスーパー・ガキに見えたけれども(言い過ぎ)、やはり子供は子供か。
いや、いい歳の人間であっても、快楽殺人の犯人や凶悪な破壊活動を行ったテロリストが
わざわざ「自分と同じ名前」を犯行声明で名乗っていたら、複雑な気持ちになってしまうだろうな。
ただ、その苦悩を描くなら、やっぱり正太郎が鉄人を「道具」として割り切って使うのが早すぎたかと。
悩んで悩んで力を拒絶する展開が長くなると、見ている側に要らないストレスをかけてしまう、というのも確かだけど。
「鉄人」と、「人造(合成改造?)人間」。
「そうだ、モンスター、お前もぼくと同じなんだ。それに…鉄人……お前も」
正太郎の言葉通り、モンスターと鉄人は「死んだ息子にもう一度命を」という、同じ哀しい親の願いを込めて作られており、親が負わせた異形の「力」と共に生きなければならない点で、正太郎とモンスターも同じ宿命を持っている。
ブラックオックスに押しつぶされ、怪物のようになった赤い目でモンスターを取り押さえ、親子を引き裂こうとする鉄人は、やはり「戦争」の象徴なのか、と思ったが…
実際は、博士・モンスター双方の死によって成し遂げようとする贖罪をこそ止めようとしていた訳で、「戦争」を内側に持たない正太郎が「兄弟」であり
もう一人の「父親」を救おうとする、必死な気持ちを表したものかな。
戦争の悲劇に翻弄された老人達は、その業を背負って皆 死んでいく。
他の何人からの追求によるものでもない、自身の魂が生み出す自責の念から、人が自由になる事は酷く難しい。
自分も開発に協力していながら、割と平然と生き延びている敷島博士こそ、作中でブッちぎりのマッド・サイエンティストなのかも知れないな(笑)。
ブラックオックスは破壊されずに残ったようだけど、味方側戦力として再登場する可能性はあるのだろうか?
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2004年5月6日 木曜日 |
スカパー!で放送されていた映画『ぼのぼの クモモの木のこと』を見る。
監督・脚本・監修を原作者の いがらしみきお先生が務めている。
映画一作目は、好きな所もあるんだけど全体に退屈な仕上がりだったもので、今作も余り期待せずに見たが…これが実に面白い。
イベントがあり、伏線が活きる瞬間やクライマックスがあり、もちろん愉快なキャラクターもあって、胸を打つ感動まである。
一本の映画としての完成度は、かなり高いと思う。
今回は、手描きアニメーションではなく、全編3DCGで画面を構成。
最初は ちょっと違和感を感じたが、すぐに慣れた。
登場キャラがみんな、毛皮ふわふわの もこもこにモデリングされており、思わず触りたくなってしまう。
原作は、かなり哲学的な要素を含む漫画。
抽象的な難しい概念を、分かり易く、笑いさえ乗せて描き出す。
この映画でも、「誰だか分からない人が、いつか、何のためかも分からないが、自分を迎えに来ると信じている」キャラクターが出てくる。
原作であれば、その「迎えに来る」瞬間は無いままで終わったろう。
が、エンターテイメントとして観客に満足感を与えるためか、この映画では「迎えに来る」相手や
その理由まで、きちんと描写される。
それはそれで勿論、間違った判断などではない。
完璧な伏線の回収が素晴らしい。
伏線…というよりは、クライマックスで意味を持たせるため、逆算的に事前にちりばめておいた要素、かな。
ふと『じゃりン子チエ』を思い起こしてしまう人情話。
キャラクター達の様々な想いが折り重なって報われていく、圧巻のラストシーンには つい涙腺が緩む。
見て良かった、面白い映画。
WOWOWで放送していた映画『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』を見る。
前2作と同じく、細かい事をどうこう言う映画ではない。
次々と繰り出される、面白かったり、倒れるほど しょーもなかったりするギャグの数々を、どれだけ笑えたか、それだけが評価の基準。
一番笑ったのは、アバンタイトル。
ネタとしては大したモノではないんだけど、それを限界を超えた豪華さで撮ると、「スゲー、信じられねー」というギャグになってしまう。
潤沢に予算を使える映画であって、初めて可能な技。
後はまあ、これまで通り。
見たばかりなのに、もうストーリーを忘れかけてしまう(笑)ぐらい内容が無い。
シモネタ連発だったような気がする。
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2004年5月5日 水曜日 |
『ウルトラQ〜dark fantasy〜』05.「ヒエロニムスの下僕(しもべ)」
『リング』『呪怨』など、新生日本ホラー映画界を支える脚本家・高橋 洋がシナリオを手掛けた話。
オープニングでその名を目にし、期待したんだけど…
何というか、意味不明。
ドラマになっている『リング』に対し、『呪怨』は話らしい話が無く、恐怖が降りかかってくる過程も根拠も薄弱で、だからこそ理不尽な怖さがあり、「現代的」なホラーになり得ていた。
今回のも「怖ければそれで良い」という系統かと思ったが…肝心の「怖さ」が圧倒的に不足しているため、それに寄りかかる部分が大きい
このタイプの作品は厳しくなってしまう。
「笑い」が不足しているナンセンス・ドタバタ作品を見ているようなもので。
消されてしまった人。
その喪失感を もっと感じさせてくれれば、怖さにも結びつけられたんじゃないだろうか。
オリジナル『ウルトラQ』「2020年の挑戦」では、存在感のあった刑事がラストで消されてしまう事により、恐怖感を生み出していたのだが。
で、なければ、消える瞬間をもっと恐ろしく演出する事か。
バチバチ稲妻が走って消えると、妙に科学的で怖く感じられない(「ヒエロニムスは科学的だ!」という突っ込みは ご容赦)。
映画『回路』だと、人が影のようになって この世界から消えてしまう、その消失シーンを緊迫感たっぷりに描いて、ゾッとさせられた。
どうも画面の中の人達だけが怖がっているようで、その恐怖が実感的に伝わってこないため、疎外感すら感じてしまう。
消えた人間達の行き先を 割と安い画面で見せてしまう事により、想像力が生み出す恐怖まで封じてしまうのも
どうか。
写真の中で絶叫を上げる女性、とかいう不可思議な絵作りは良かった。
陰鬱な画面の色合い、尋問中に妙な事を言い出し顔が見えなくなる(『リング』と同じ効果)刑事。
もう一押しでゾワゾワと させてくれそうなんだけどなあ。
ゴタゴタ言わずに素直に怖がってくれる人向きの話であり、ホラーのパターンに慣れてヒネた視聴者は対象外かも知れないが。
中田 秀夫か清水崇、黒沢 清らホラー演出が得意な監督であれば、もっと怖く出来た内容か。
『爆裂天使』05.「邪神蠢く館」
まるで役立たずに見えていたメグが、単身『マリア様が見てる』風お嬢様学園に潜入・捜査をする事で、ようやく存在感をアピール。
自殺を未遂で止めた少女に対する ちょっとズレた お説教など、良い所も見えてきたが…
ストーリー自体は割に良くあるものなので、もっともっと、他3人+オマケの男の子の魅力も被せて行かないと、厳しい。
演出と作画のクオリティーが大きく降下してしまったのも難点。
『LOVE・LOVE?』01.「三月の濡れた砂」
前作のヒロインである美月が出てくると、懐かしい…というには早すぎるけど、何か不思議な気持ちになるなあ。
で、なるほど、今回は特撮ヒロイン物の主人公5人と、その番組の原案でありメイキング・カメラマンも兼ねている高校生男子との、萌え萌え六角関係を描いて行くのかな。
男の子の設定には かなり無理があるような気はするけど…まあ、コメディーでもあり、リアリティーなんて関係ないか。
女の子達は、それなりに皆 可愛いと思う。
が、前作からの引きで見ると、今回は脇のキャラになるのであろう美月こそ、一番の「ヒロイン」ではないか、とつい感じてしまう。
三部作完結編。
米ドラマ『24』のように、思いつきはしても実行には移し辛い、実行しようとしても意図が上層部に理解され辛い、変わった企画作品。
スピン・オフという形は良くあるけど、三作品に分けて三視点を描いていく構成の物は、さすがに見た事がない。
企画力の勝利。
普通に終わらせるのか、完結作にふさわしく何かしらの仕掛けが考えられているのか。
楽しみに見続けたい。
ところで、後半の『ヒットをねらえ!』(再)新作オープニング。
履いたパンツのおしり部分にプリントされたクマの口から炎を噴き出し、空を飛び、宇宙の彼方まで行ってしまう美月の馬鹿馬鹿しさには笑ってしまった。
エンディング絵も好きだったので、カットになっているのは少し寂しい(贅沢言う)。
『美鳥の日々』05.「アイ no チカラ」
独立して右腕の美鳥だけで動き、本体である正治を引きずる、色々無茶で不思議な動作なのに、見ていると何となく納得させられてしまう。
演出と作画の力量が素晴らしい。
トイレはどうしているのか?という疑問に答えが。
左腕一本で してたのかぁ…そりゃ大変だ。
けなげに正治のため、働く美鳥が愛しい。
懸垂100回、というだけのイベントで、ドキドキもハラハラも、二人の結びつきを描き出し感動までも生み出す。
上手いなあ、基本設定を100パーセント以上活かした作りが。
面白い。
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2004年5月4日 火曜日 |
『花右京メイド隊 La Verite』05.「リュウカ再び」
コミケ…じゃなくて「コマケ」が開かれるビッグサイドにやって来る花右京家一同。
イクヨが描くのはホモホモ漫画じゃ無かったっけな?
なのに男性客が大挙して押し寄せるのは…まあでも、最近はそういうジャンルを好む男性も多いそうだし、メイド達によるレベル高過ぎのコスプレが客寄せとして機能した、という事かな。
著作権的にギリギリのコスプレは おかしかったけど、欲を言えば、もっと気合いの入った作画時に見たかった、とも思う。
この内容にリュウカを混ぜるのは、無理が。
同人誌の束を見られて恥ずかしがるような常識の持ち主では、そもそも あの異様な会場内に入場すら出来まい(暴言)。
太郎の女装コスプレは美味しい要素だと思うんだけど、イマイチ活かせていなかった。
リュウカが、相手を太郎だと分からないままに隠していた本音を語ってしまい…とか何とか、もっと遊べたろうに。
リュウカ、花右京家へ。
好きなキャラクターなので、レギュラー化に文句はないが…彼女よりは、レギュラー陣への彫り込みを優先すべきだった、とは思う。
リュウカが各部署に勝手に入り込んでは、使い物にならず放り出される下り、もうちょっとテンポアップして描いた方が。
ここは視認できるギリギリぐらいの速さで突っ走って良かったぐらい。
リュウカの本心を察知したコノヱが、太郎にアプローチするためのアドバイスをして上げる事で、コノヱの気持ちの方をハッキリさせたのは上手かった。。
物語をかき回す役としてリュウカを扱い、波乱の中で他キャラクターの心情が浮き上がってくる構成を取れるなら、素晴らしいと思うけど…どうなるか。
WOWOWで放送された映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』を見る。
監督は、主演も兼ねているマイケル・ムーア。
銃規制について、監督が様々な場所に出向き、インタビューを取ったり自身の意見を語ったりしていくドキュメンタリー。
なーるほどねえ。
いや、面白かった。
ちょっと皮肉な語り口、『サウスパーク』スタッフによるアニメ・「2分ぐらいで分かるアメリカの困った歴史」(勝手な名付け)などで笑わせ、飽きさせないようにしつつ、映画は大体において非常に真面目に進んでいく。
知っていた少しの事、知らなかった多くの事が描かれ、この映画を見る事で、アメリカの銃の現状について、何となく分かったような気分にさせてくれる。
弾薬の販売中止を求めてチェーン店に乗り込む所と、チャールトン・へストンに詰め寄る所は…
まず一歩、という事ではあるんだろうけど、上記の行為に実質どれだけの意義があったかは疑問。
状況改善に向かって何もしていない人間が、言って良い事じゃない、かな?
こういう映画の存在を許す辺り、時折 絶望的にさえ思えるけれども、アメリカ民主主義の火は未だ消えず、を実感してしまう。
難しい。なかなかに難しいテーマだが。
それについて考え、大きくは「アメリカという国」を考える切っ掛けをくれた、というだけでも、この映画の存在価値は大いに、ある。
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2004年5月3日 月曜日 |
『それいけ!ズッコケ三人組』05.「ズッコケ時間漂流記」
平賀源内が好きなので、彼が登場しただけでも大喜び( ^_^ )。
ただ……
詰め込みすぎた消化不良の内容であり、物足りなさは大きく残ってしまう。
源内は竹とんぼを考え出した、と言われている事もあり、3人組が作るゴム動力プロペラ飛行機と絡めて欲しかった所。
「ライト兄弟が空を飛ぶずっと前に、プロペラの仕組みを理解した人が日本に居たなんて!」とハカセに言わせるとか…でもそうすると、何だか「学習まんが」っぽくなってしまい、敏感な子供に嫌われる可能性もあるか。
3人が飛ばした飛行機を見られる事により源内が捕まってしまう訳で、これじゃ3人にマイナスイメージが残ってしまう。
しかも、この逮捕の後、源内は獄中死を遂げてしまうのだから、シャレで済まない。
…元々お上に目を付けられていた事、一緒に逃げようという3人の言葉に対し自ら覚悟の残留をする事により、一応のフォローはされているのだが。
出来れば、3人が彼を獄中から助け出し、現代に連れて来てしまう…とかいう嘘で無責任な「救い」を設けてくれると、個人的には泣くほど嬉しかったな。
謎の女先生。
謎のまま(笑)。
これなら出さない方が良かったぐらい。
源内か先生か、どちらかを切って、もう一方を描く事に力の全てを注ぐべきだったろう。
結果的には、出した美味しい要素を ほとんど何も活かせず、見る意味が薄い内容にしてしまった。
勿体ない。本当に勿体ない。
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2004年5月2日 日曜日 |
リアルタイムではとてもついて行けず、録画分で追いかけているので、ようやく『スタートレック・エンタープライズ』第2シーズンを9本、35話まで見る。
んー、盛り上げるだけ盛り上げてシリーズをまたいだ前後編「暗黒からの衝撃波(後編)」は、『スタートレック』の伝統通り、つんのめるぐらいの拍子抜けに終わる。
こんな解決かあ…壮絶な姿に変わってしまった未来、なんて見せる意味、あんまり無かったのでは?
ここまでで面白かった話。
ちょっとイイ感じの しみじみドラマ、28話「スプートニクの飛んだ夜に」。
バルカン人にも人間っぽい奴はいる。
どちらかというと施設より地球人の凶暴さ、悪辣さが印象に残る、30話「謎の自律浮遊基地」。
思うに、この自動化された施設、元々は きちんと他星人のために ほぼボランティアとして稼働していたのでは?
それが、エンタープライズのような凶悪な(笑)宇宙人によって一度破壊され、再生した際、中枢コンピューターに修復不可能な破損が生じたため、やむを得ず、第一目的である「ボランティアとしての機能維持」遂行のため、多少の犠牲は構わないだろうと劇中のような行動を取っていた、とか。
逆に、31話「小さな生命の灯」の退屈さ、32話「招かれざる訪問者」での地球人のいい加減さと
それを遙かに超えるクリンゴンの馬鹿さ加減、35話「三重星系の誘惑」の凄まじいどうでもよさには、感心しない。
しかし、『スタトレ』はタイムトラベルネタ、好きだね。
いっそ次回シリーズは、『スタートレック・タイムパトロール』にしては?
地球や他惑星の過去を調査し、時間犯罪者の犯行やイレギュラーによる歴史の改変を食い止めるため、完璧な時間移動を可能とする試験艦エンタープライズ・クロノトンが発進する。
カーク世代ですら、太陽をチョイと回るだけで思い通りの時代に行けていたような気はするけど、まあ余り気にするな(笑)。
デジタル技術も進歩した事だし、『DS9』で見せていたように、以前のシリーズのフィルム中に新規キャラクターを混ぜ込んで、ファンに嬉しい新旧キャラクター揃い踏みが多用できるだろう。
何だか事件がうますぎる解決を見ちゃった御都合主義の過去シリーズ話を用い、その後ろで誰にもバレないよう、実は必死の努力をしていたクロノトン・クルーの活躍など見せるとか。
後フォローを駆使して合理的に見せかけてしまおう、という辺り、『超変身コス∞プレイヤー』と『ヒットをねらえ!』の関係みたいなモノか(このアニメは、そうするのが当初からの計画通りなんだけど)。
ただ時間旅行だけしていてはシリーズの動機付けが弱いので、大きなストーリーとして、宇宙に播かれた知的生命体
全てに、原因不明の「種の限界」が近づいており、陣営を越えて様々なエイリアン達が、その理由を探り、ただ「生き延びるために」力を寄せ合っている、とする。
だから、クリンゴンだけでなく、カーデシアやロミュラン、生命体8472(これは別宇宙が本拠か)まで同一艦に搭乗。
クロノトンは、いずこかの時代・場所に存在すると謎の伝説書で謳われた、「種の限界」を超えさせてくれる唯一の希望・「命のもと」を探して時を超える。
敵も ある程度 固定化した方が良いと思うので、同じく時間流の中を追いかけてくる、謀略に長けた妖艶な美女、オーバーテクノロジーを使いこなす天才メカニック、クリンゴンを超えるパワーを発揮するゴリラのような大男、と3人組を設定。
対するクロノトンは、毎回 機体内に「メカの素」を投げ込む事で、上下二つに分かれた円盤部の中から小型メカがゾロゾロと……
あ、もういいですかそうですか。
『仮面ライダー剣』15.
橘、どうしようもないヘタレから、一気に番組最強キャラに変身。
元々は強い先輩だったのだろうし、元に戻っただけ、と言えるかも知れないが。
それにしても、マイナス100点から、いきなりプラス100点に到達したような印象で、ゼロとか20とか50とか、途中の段階はないのかと。
余りに強すぎて、ちょっと笑ってしまうほど。
まあまあ、女医が死んだ事で「貴様だけは許せない」フラグが立っていた事であり、これまで
さんざんに最弱・橘先輩にフラストレーションを溜めさせられていた視聴者には、これぐらいのサービスをしてもバチは当たらないか。
しかし、今回で伊坂を倒す所まで行くとは思わなかったなあ。
彼を打倒目標とする事によって橘の闘志が創出できた訳で、ボスに逃げられつつも彼を守るため出てきたザコキャラをバカバカ倒す、という形で強さをアピール、伊坂との決着はもっと後に引くと思ってた。
次回以降、彼のモチベーションはどうやって維持するつもりなのだろうか?
再度の弱体化は…もう勘弁して欲しいんだけど。
『神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON』16.「その名はゴーオクサー!」
長い事引いてきたゴオと杏奈、二人の別居生活が元通りになる、第二部冒頭のキモともなるべき重要なエピソードだったと思うのに、仕掛けは弱かったかな。
せっかく出した杏奈の幼なじみである男の子、これが大きな事件となり、切っ掛けにもなっていくかと思ったのに、この関係修復には
ほとんど関係ない。
杏奈自身も、彼に 恋愛的な関心を持っていないようだし(彼自身も、杏奈よりママの方に関心が?)。
まあ、「夫婦ゲンカは犬も食わない」。
旦那のピンチを目の当たりにしては、小さな感情をどうこう言ってられないという気持ちに到って、不思議ないのかな。
などと考えつつも、ゴオと杏奈が お互い怒鳴り合い、ホンネを言い合う気持ちを揃えて一つになっていく、凄まじく強引で馬鹿馬鹿しくて、笑わされながらも感動的な持って行きようには、ひたすらに感心。
気迫のこもった演出と、総力戦の作画陣が あって初めて可能となった、素人にはお勧めできない力業。
久々に、素直に面白かった。
ここで上がったテンションを落とさないで進行して欲しいんだけど……
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2004年5月1日 土曜日 |
『恋風』05.「遠雷」
妹萌えー、で、ラブラブな兄妹二人を描いて妄想街道一直線になっていくのかと思えば、この作品は
あくまで「兄」である、不器用で小汚い、それ故 イヤになるほど身近なオッサンを描く事に、主眼を置いている訳ね。
「妹」は その対極に位置し、清純可憐、純真無垢で、「兄」の迷いや欲望、そこから生じる彼女への理不尽な態度全てを、表面的には怒っても、すぐに(正しい理由を理解せぬまま)認め、許し、愛を持って包み込む存在。
「こんな妹、居る訳ねぇー!」のは当然だけど、作中、彼女はあくまで兄の「希望」であり「夢」として在るから、「天使」だか「女神様」みたいなモノで、リアリティーは必要とされない。
いい歳こいた人間に取り、不必要に降ってくる「希望」だの「夢」だのは、ヘタをすると「猛毒」と同義語でさえある。だから兄はひたすら苦しむ。
学生のように後先考えず突っ走れるほど若くはなく、かといって「人間とはそういうモノだ」と何にでも開き直れるほどにはトシを食ってない。
微妙な主人公の年齢と、何しろイライラするぐらい真面目で不器用な性格が、リアリティーを生み出している。
あだち充先生の漫画だと、妹の下着の匂いを嗅ぐぐらいは日常茶飯、何の罪悪感も伴わない行為だけどね。
現実に即して考えるなら、「その、自らの行いに恐怖する」人間の方が、そうでない者よりもマシだろうな。
『ヒットをねらえ!』最終話.「みんなー!」
業界内幕物として独立して見ても、なかなかに面白い作品だったと思う。
『超変身コス∞プレイヤー』の内容に関し、「テニスは健全なスポーツなのに、悪いイメージで使うな」などという苦情が視聴者から寄せられた、という辺り、無さそうで
でもありそうで、笑ってしまう。
こちらを見てから、続けて『コス∞プレイヤー』の再放送を見る事で、新しい価値観を生まれさせている。
何というか、10週打ち切りになった「ジャンプ」漫画の制作過程を、『まんが道』みたいにして、単行本に同時収録したような…いや ちょっと違うな(笑)。
挫けないヒロインの姿は清々しかった。
さて……次が三部作完結編か。
掲示板で色々とご意見を頂く。
そうだなあ、考えてみると、年金未払い問題で菅。
「未納三兄弟」などと揶揄していながら自分も未納だった時点で、どう言い繕おうとも「漢らしい勇退」には成り得なかったな。
揶揄の際、菅の頭の中はどうなっていたんだろう?
1.自分に未納期間があるとは、その時点で知らなかった。
2.未納の事実を知っていたが、現在言い訳ている内容を本心から信じており、自分だけは国民に許してもらえると確信していた。
3.知っていたが、まさか自民党が閣僚の未納を広く公表するとは思わなかった(知らんぷりすると思っていた)ので、交換条件である自分の事も発表せずに済むと考えていた。
1だと、これほど大きな問題になっているのに、自覚の足りないアホになる。
2も、アホかなあ。常識がない。
3は…まあ野党根性。ヤジを飛ばす程度の事しか考えてない。
何にせよ、駄目。
本当、小泉内閣が優れているとは全然思わないけど、それよりも野党がずっと下のレベルなので、相対的に「小泉のままの方が、まだしも安心」になってしまう。
今日の夜から、スーパーチャンネルで『スタートレック・エンタープライズ』、日本未放映の第2シーズンが全話連続放送される。
26本、26時間にも及ぶ強行軍。
無理だー!そんなには見ていられない!というか起きてられない。
HDを出来るだけ空けて、録画しておかなくては!
…で、結局レギュラー放送まで見なかったりするんだよね、経験的に。
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