2004年5月30日 日曜日 |
『R.O.D -THE TV-』21.「D.O.D -DREAM OR DIE-」〜最終話.「それから」
フジテレビ721で、地上波未放映分を一挙放送していたので、続けて見る。
うーん…とにかく地上波での放送打ち切りから期間が空いてしまった事で、見る側のテンションが相当に落ちてしまっているのは辛い所。
しかも、親友だった ひさみがアニタの事を忘れている、というショッキングな終わり方をした20話に続く21話が、何気なく学園生活を送っているアニタから始まってしまうため、余計に混乱させられ、疎外感すら感じてしまう。
最終話まで見て…
普通には見られたが、前半戦で示されたキャラクターの圧倒的魅力、ドラマの面白さ、構成の見事さ、そういうモノの復活を期待していたために、正直少々、ガッカリ。
一々挙げるのも面倒になる程の不合理、大風呂敷だけは広げた物の意味不明な計画、それらが示す大英図書館の馬鹿さ加減、冗長な演出、盛り上がらないクライマックス…
紙使い達の能力にも前半で見られた以上のバリエーションは無く、満を持して登場したはずの読子はストーリーの牽引役にならず、クライマックスに到っては足を引っ張りさえする。
シリーズ前半と後半とでスタッフが全く変わってしまっているのだと聞かされても信用してしまう、いや、そうとでも考えないと納得できない、大幅なレベルの低下。
素材も題材も良い作品だったと思うだけに、とても残念。
以下、内容に触れるので、未見の方は御注意を。
三姉妹の過去設定に意外性を設けてドラマに変化を付けよう、という意図は分かるんだけど…
ここで視聴者にショックを受け取って欲しいなら、同じ親から生まれた血の繋がりがある三姉妹、にしておいた方が良かったのでは?
でないと、「だからどうしたの?」とさえ思われかねず、落差による衝撃が出ない。
三姉妹が鬱屈から立ち上がってアクティブに動き出す所は とてもイイのだが、盛り上がってロンドンに乗り込んでから数日間、ただダラダラと本を読んでいるだけ、という拍子抜け加減には つんのめる。
ギャグにもなっていないし…何のために こんな展開を?
ロンドンの状態もよく分からない。
異常な状態になっていたのはジェントルメン能力の発現?
しかし、読子達が普通に潜入できた訳で、何日も余裕があるならアメリカなど歩兵を海から送り込む事は可能だったろうに。
ここいらは展開が早ければ不問に出来たかも知れないが…とにかく敵地に乗り込んで以降の気合いの抜け加減が、悪い方向に機能している。
張り切ってジョーカーの元に迫ったはいいけど、降伏勧告を拒否されるや力が抜けて捉えられ、人質になってしまう(それで仲間達を窮地に追い込む)読子の阿呆さ加減には、あきれ、苛立つ。
こんな馬鹿 居なきゃいいのに、と視聴者に思わせて、何か得でも?
OVAからの読子ファンには落胆を、テレビで初めて彼女を見た人には「不要なキャラ」という認識を。
この扱いなら、彼女を伝説の存在に留め、最後まで姿は現させない方が良かったろう。
紙使いの身体検査をしながら、ねねね はノーチェックだった大英図書館も大馬鹿。
だいたい図書館側、何度も紙使いを始末する機会に恵まれながら、理由もなく放置、自由行動を許し続けた事により このテイタラクに到った訳で、自業自得。
結局 ジョーカーらは何をしたかったのか?
世界人類が平和でありますように?
大英帝国の没落に怒りと落胆を感じていたのであろう彼らが、邪魔する者を容赦なく処断しつつ世界平和を目指した、ってのは…理解を絶する。
最も酷い目にあったジュニアが無事だったのに、ちょっと痛められた程度のアニタが死んだ、という事で盛り上げようとするのは無理すぎ。
ああ、変な所を挙げると果てがない。
「突っ込んで楽しむ作品」としては悪くないと思うけど、普通に見て面白く感じてもらいたいなら、穴が多すぎる。
どれも、もう少し考えれば回避できる、面白かった前半部を作り上げたスタッフなら解決する事が十分に可能な程度の、穴だったと思う。
スタッフがダメだとは全然思わないので、次回は もっと制作環境と準備を整え、最後まで面白い作品を見せてくれる事を期待したい。
映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』を見る。
監督、ザック・スナイダー。
主演のサラ・ポーリーは、テレビシリーズ『アボンリーへの道』に主演していた。
ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』をリメイクした物、という事で、動死体成分に飢えたゾンビ者の心を、癒してくれると期待して鑑賞。
ん〜、やっぱり走るゾンビは、「違う」なあ。
何と言えばいいのか、この気分に最も近い難癖の言葉は「ワビとサビが無い」。
やっぱりゾンビってのは、人の姿をしていながら人ならざるモノになってしまった哀しみと違和感、それが他のどのモンスターとも違う恐ろしさを醸し出す訳で、余りにも元気いっぱいに走り回る
その姿からは、「欠けた物」を感じられない。
いや、むしろ常人にプラスされた要素があるぐらいで、発揮する超人ぶりを見ていると、ターミネーターか?とさえ思ってしまう。
…というオールドファンの戯言を除けば、本編は実に面白く、ホラー物の怖さと馬鹿馬鹿しさに満ちており、見終わった時の満足度は非常に高い。
以下は内容に触れてしまうので、未見の方は御注意を。
ヒロインが寝て、起きたら そこにゾンビが居て、襲撃され旦那がやられて外に逃げ出してみると、世界はエライ事になっていた。
この展開の速さには驚く。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』でも、冒頭で墓参りに行くと向こうからフラフラ男が歩いてきて、どうしたのかなー、と思ったらゾンビでした、という前置きもヘッタクレもない速さで話は展開していくのだが。
ゾンビになった旦那が、ヨメであるヒロインの乗る車を『ターミネーター2』T-1000のように追いかける所で、「ああ、死んで
なお ヨメさんを追いかけてしまうのは愛ゆえか?それが180度転換して憎しみや食欲に変わってしまうのが、怖いやら悲しいやら、だよなあ」などと感慨していると、途中
迂闊にもその辺に立ちつくしていたオバハンを見かけた途端に旦那が、そっちに方向を変えて襲いかかってしまう。
何だ、誰でもいいのかよ(笑)!
所詮は心など持ち合わせないゾンビ畜生か。
ショッピングモールの下り。
チョイとした人生を背負ってキャラクター達が集まってくるのが楽しい。
しかし、何というか、そういう映画じゃないから当然かも知れないが、ドラマは軽いなあ。
そもそもヒロインからして、旦那がゾンビ化した事に代表される「日常の喪失」を、まるで気に留めていない様子。
そりゃまあ、嘆き悲しんでいられる状況ではないし、うざったい描写も願い下げだが。
僅かにあったのは、ゾンビ妊婦と子供の顛末かな。
特に子供の誕生については、もっとショッキングにグロテスクに描けたと思うけど、かなり抑えめ。
それは映画全体に、そう。
この手の作品によくある、五体をブチブチ引きちぎられて喰われてしまう残酷描写など、最後まで見られない。
指定回避のため?
元々モールに居たオジサンは、内側からのトラブルメーカーになると予想したが…意外に物分かりがイイ。
最後は格好良くさえ。
印象に残ったのは、向かいのビルの屋上で暮らすオジサン。
大きな板にメッセージを書いて見せ合うコミュニケーションが、馬鹿馬鹿しくも楽しい。
特に、ゲーム『バイオハザード』の名セリフ(?)「かゆ、うま」を彷彿とさせる、最後のメッセージには大笑い。
終盤、ゾンビの海に繰り出す箱船、二台の装甲車が旅立つ辺りは、実に盛り上がる。
もうちょっと待ってれば、ゾンビは腐って動けなくなるんじゃないの?という気もするけど、それじゃ面白くならない。
チェーンソーでバッサリいってしまい「あ、ゴメン」の下りに爆笑。
意図的にブラックな「笑い」を、かなりな頻度で入れている映画。
ようやく逃げ出した一行は……
エンディングでの客の突き放し方に、また笑う。
ロメロ監督は、最後には僅かに希望らしき物を示していたが。
見終わった充実感は かなりなモノ。
題材が題材であり、万人にお勧めできるなんて言うのは悪い冗談にせよ、ゾンビ映画に拒否反応がなければ、あるいは拒否反応が弱ければ(残虐濃度は薄いので)、十分に楽しんで見られるホラー映画だと思う。
いやー、面白かった。
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2004年5月29日 土曜日 |
『絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク』09.「ドキッ!水着だらけの大銭湯」
浮上した夜明けの船甲板に、巨大風呂(温水プール?)が出現。
潜水艦なのに…まあ閉鎖された空間で続く生活を癒すために、レクリエーション施設は必要なんだろうけど…もの凄い無駄さ加減だなあ( ^_^ )。
ええと、生き物の心が分かる女の子は、前にも出ていたんだっけ?
もうちょっと前から能力のメリットとデメリットを活かしたエピソードを用意し、葛藤があれば、部屋から足を踏み出す感動が更に生きたろうに。
いや、今回だけでも悪くはなかったが。
言わば何という事もない話だったんだけど、キャラクターが定着してきたせいか、割に楽しく見られた。
地球大統領の娘は どうしていつまでも船に乗っているのか、とか、主人公が乗るロボットの謎は、などという細かな事は気にせず、バイタリティー豊かなキャラをメインに楽しんで下さい、というシリーズなんだな。
『妄想代理人』最終話.「最終回。」
そういえばこれ、感想を書いていなかった。
来週はどんな内容になるのか、という想像を、常に裏切ったり乗り越えたりする内容を見せ続けてくれた、もの凄いシリーズだった。
第一話、開始当初は、まさか少年バットが物語中でこんな扱いになるとは思わなかったし、その正体はともかく、彼に関わる者の人生がここまでの変化を遂げるとは予想しなかった。
特に刑事コンビの変遷が壮絶。
非常にリアルに捉えられた現実と、幻想(妄想?)が、境目も分からず入り交じる作品。
年かさの刑事が迷い込む「懐かしい、夕暮れの風景」は、クレヨンしんちゃん劇場版『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』を彷彿とさせる。
ただ、この作品での街中には生きた人間は居ず、紙に書かれたようなペラペラの書き割り住人が居るだけ。
そこは、確かに懐かしい風景ではあるものの、見ていて帰りたくなるような、そこで暮らしたくなるような場所には決して、描かれていない。
作り手が冷静なのだと思う。
醒めているとも言える?
少年バット打倒のための手がかりを探す若い刑事に、情報をくれるキャラクター・フィギュア達。
バニー・ガール、ネコ耳少女、ナース、魔法使い、セーラー服等々、いかにも「萌え」で、うっかりするとオタク層から人気を取ってしまいそうな布陣を用意しながら、それらキャラの作画からは故意に、「萌えさせたい、受けを取りたい」という「気合い」を抜いてある。
非常に冷静。
作品全体をコントロールしたい、意図せぬ受け取り方をされたくない、そういう気持ちの表れだろうか。
クライマックス、実体を表した少年バットが町中の人を…という辺りになると、真面目に作り過ぎかなあ?という気も。
『AKIRA』の暴走体 鉄雄にも似た、作画炸裂により醸し出される高揚感。
確かに「盛り上がってきたのかな」とは思えるけど、スケールが大きくなりすぎた分、個人の内面に物語を閉じようとする構成に、無理が感じられてしまう。
もっと客を突き放して、「俺が描きたいモノを描きたいように描き終わったから、もうお話はお終い」という形でも、良かったのだと思う。
いや、「サービス過剰」版を見たからそう言える訳で、「自己満足過剰」版を見せられていたら、「もっと客の事も考えろ!」と文句垂れていたかも知れない。客なんて勝手なモノだが。
とにかく、テレビで何となく見るようなレベルのシロモノではない、とんでもなく高い水準で推移したシリーズだったのは確か。
面白かった!
スタッフの皆様、お疲れ様でした。
また、劇場でも良いですけど、膨らませたり転がしたり削ったりと、連作ならではの面白さを演出できる「シリーズ」でのお仕事を見せて頂ける日も、楽しみに待っております。
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2004年5月28日 金曜日 |
『神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON』20.「桃花哀歌」
中国系ロボット乗り二人組の愛と運命。
愛、が描かれる辺りは、キャラの積み重ねが足りていないために そんなもんかなあ、程度に見てしまったが、なるほどね、それで逆に「不幸フラグ」が立った訳か。
ここしばらく、主人公達から視点が離れて各国パイロット達の掘り下げに入っていた。
それはそれなりに面白くはあるんだけど、何のために こんなに長く脇キャラを描いているのか、というフラストレーションを感じていたけれども、パイロットを襲う奇病でつなげ、ようやくメインキャラにカメラが振られて来た。
闘争本能全開で発病かあ。
難儀な設定。
「愛」で包み込む事により、克服していく流れになるのかな?
ゴオを巡り、杏奈とミラの微妙な関係が続いている…という事なんだろうけど、視聴者は既にミラに隠された面がある事を知っているので、普通に三角関係を築かれてもドキドキしない。
ミラにある「人ではない」事によるマイナス面を埋められるだけ有利な状態、杏奈と別居状態のゴオを献身的に世話するミラ、次第に心に迷いを感じ始めるゴオ、といった関係ぐらいまで持って行かないと。
『忘却の旋律』08.「すでに択ばれた遠い道」
このアニメ、毎回 面白いと思って見てはいるんだけど、何しろ「意味」を取らなければならない描写や構成が多く、ちょっとシンドイってのも確か。
ダムを決壊させないように、長い間 破損箇所を自らの手でもってふさぎ続けている少年。
オランダの民話でそんな話がある。
小学校で、道徳の授業だったかに読まされた覚えも。
美談なんだろうが、結果として ふさぎ切れたから良いようなものの、穴が腕よりも大きくなってしまったら
どうしようもない訳で、ベストの選択は「走って帰り、大人を呼んでくる」だったのでは?と思う嫌な子供だった記憶まで復活。
このアニメでは、少年の行動は結局村人から感謝されず、手を抜いてしまうのは少女に要請された(本当の自分を認められた)からであり、ダムが決壊しても村人は驚きも怒りも嘆きもしない。
要するに「無意味」って事?
その少年がアイバーマシンでした、ってのも よく意味が分からない。
感覚的には別におかしいと思わない(全体的に不条理な世界だし)けど、理性としては悲鳴を上げてしまう感じ(笑)。
主人公の乗るマシンは、ジイサンが作っていたような。
あれも元は人間型?それともマシンには、人によって作られたモノと、不思議な生命体が変化したモノがある?マシンはみんな、人間に変身可能?
どうも、「少年ジャンプ」的に、モンスター四天王が守る王宮を目指してメロスの戦士チームが「ここは俺にまかせて、お前達は先に行けぇーっ!」などと叫び合いながら駆け上っていく単純熱血作品じゃないみたいだから(当たり前)、合理性なんか求めるべきではないんだろうな。
「メロスの戦士」が、ふと「エロスの戦士」に見えてしまったが、なんかそれでオッケーな気も。
新登場戦士姉ちゃんが、太腿のマークに矢をこすり合わせるシーンの表情なんて、エロス以外の何だってんだ( ^_^ )。
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2004年5月27日 木曜日 |
『サムライチャンプルー』01.「疾風怒濤」
第二話目は時間帯の都合により放送休止、か。
そういえば一話目の感想を書いてなかった。
とにかく、驚く高品質な作画。
侍モノなんて見慣れており、今更…と思う予断を吹き飛ばす、演出・作画のキレの良さ。
茶屋の家屋内で、凄腕の二人が斬り合うアクション。
狭い場所を舞台とする不自由さを活かし、卓から卓へ飛び移り、壁を走って天井を蹴り、縦横無尽の剣劇を見せてくれる。
『十兵衛ちゃん』のバトルも凄いと思ったが、こちらの方は もう少しリアル寄り、絶対不可能でもない、というぐらいには現実味がある動き。
時代の常識に縛られない超絶の剣士二人と、バイタリティーに溢れた女の子一人。
これらキャラクターを紹介し、旅の道連れとなる経緯を語るには、十分すぎるほどエンターテイメントな仕上がり。
まだ、どこを目指していく話なのか分からないが、第一話の出来と監督への信頼で、見続けるだけの価値がある作品になるのは間違いないと思える。
『ビバップ』は大好きなアニメだけど、シリーズの終わらせ方だけには 大きく不満があった。
そんな気持ちを払拭してくれる、最後まで面白い作品になってくれる事を期待。
『鉄人28号』08.「鉄人28号奪回作戦」
戦争の傷跡も、正太郎の葛藤も、「いいも悪いもリモコン次第」も、今のところ
そんなに引き付けられる題材ではないのだが、それらを集約し、正規のドラマと対比させる役割を負った村雨が生きてくる事で、グッと面白くなってきた。
「(拳銃などの武器を使ってしまったら)お前の負けだ」という村雨兄の言葉が、深く重くテーマと絡んで来る。
ラスト、スリルサスペンスを彼に撃たせなかったのは、兄からのメッセージだったのだろうか…
とか思ったけど、その前に悪党の部下を撃ってるからなあ( ^_^ )。
その銃撃は「自分が撃たれたから」であり、撃てなかったラストは「正太郎を救うため」だったので、意味を読み取るのは少々難しい。
村雨の葛藤は終わらない、って事?
鉄人に(自分に?)語りかける正太郎。
「僕らは仲間だ、正太郎ー!」も良いけれど、「僕らは、兄弟だ!」と言わせ、それを耳にした村雨が再度兄を思い出し…としても、ドラマの多層性が強調できたかと。
シンドイ展開の後なので余計、迷いを吹っ切り、力強く立ち上がった鉄人が大活躍するシーンには、圧倒的なカタルシスを感じさせられてしまう。
上空から落としただけでもバッカスは壊れたと思うが、落下途中を狙って必殺の「ハンマー・パンチ(太陽の使者版 鉄人)」でボディーをブチ抜く念の入れよう。
パワフルな画面が気持ち良い。
したたかな米軍のオジサン・スペンサー大佐。
バッカスは盗まれたんだ〜とか、日本で起きた事件は我々に関係ない〜とか、憎々しげなキャラクターが楽しく、セミレギュラー化でもするのかと思えば、自機に気持ち良く火葬にされてしまった。因果応報。
『トリビアの泉』、毎度の事だけど、『まんが水戸黄門』がネタになるのか…
続けざまに、「『水戸黄門』を宇宙に置き換えたアニメもあった」として、『最強ロボ・ダイオージャ』を紹介してはどうだったか。
『エースをねらえ!』をロボットに置き換えたアニメもあった、という事で、ちょっと無理あるが『トップをねらえ!』の画面を見せるとか。
鉄下駄お姉様や、ロボット腕立て伏せなんか、スタジオでウケそう。
『2』発表のタイミングでもあり、コマーシャルになる訳で、ガイナックスも協力的だろう。
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2004年5月26日 水曜日 |
『ウルトラQ〜dark fantasy〜』08.『ウニトローダの恩返し』
底抜けに明るい、馬鹿馬鹿しい お話。
宇宙人と一般家庭の交流であれば、どうしてもパターンぽくなってしまう所を、下町の町工場を舞台とし、その悲哀と職人のプライドをストーリーに混ぜる事で、ちょっと変わった(「今時」でない)味わいを持たせるのに成功している。
以下、内容に触れるので注意。
宇宙人の宇宙船を直すのに使われる町工場の技術、それは、もしかしたら宇宙船を造り出したエイリアンの技術よりもレベルが高く、確かな物だったのかも。
この辺りが、不況の今、見ている者を嬉しくしてくれる所。
『ウルトラ・プロジェクトX』って感じかな。
爆発の中に、宇宙船は消えた。
職人達は、青ざめた。
宇宙船は、無事だった。
職人達が補強したフレームは、強烈な爆発にも、耐えた。
欲を言えば…
サビの進行が、地球上にどれくらい迷惑をかけているか、俯瞰の描写が欲しかった。
それがあれば、ウニトローダの勇気が余計に引き立ったと思うので(宇宙人から怪獣まで巻き込んだ壮大なスケールで、下町の町工場を守るためだけの戦いが繰り広げられる、ってのもそれはそれでアリだが)。
巨大怪獣は小さなサビが集まって形作られている訳で、粉々にしちゃったら また各自 機械に取り憑くだけでは?
いや、核になる部分を壊したから もう大丈夫なんだろう、多分。
どうせ明るく終わらせるなら、不景気に苦しめられていた町工場へと、宇宙船補強技術のニュースを聞いた他エイリアン達から仕事が次々に舞い込んでくる、という終わり方でも良かったかと。
「もう帰れない」ウニトローダの寂しさと、新しい家族が出来た喜び、ってのが薄くはなってしまうが。
なぎら健壱 演じる工場のオヤジが、気が良くて明るく調子よく、ちょっと お馬鹿さんな雰囲気を醸し出していて、楽しかった。
町中から津波のように押し寄せてくるサビ、巨大怪獣の周りを飛び回る小型宇宙船など、特撮シーンも充実。
ああ、やっぱり このぐらい画面的に派手な事をやってくれると、『ウルトラQ』を見てるんだ!という気分が盛り上がるなあ。
脚本は、1話ガラゴン以来の御大・上原 正三。
お金を掛ける話ばかり書いている、って所はあるけど( ^_^ )、さすがにベテランで堅実。
久々に面白かった。
これからも、このレベルを期待…したい……
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2004年5月25日 火曜日 |
『真月譚 月姫』05.「空の弓」
真の敵であるロアについて語られる。
血を吸われ、死者になった人間を狩り出せば最後にロアが現れる…はいいけど、アルクェイドが指示して、主人公にメガネを取らせ、死者の体に走る「線」を見せたのは何のため?
あれは、吸血鬼に使役される人間以外の体にも見えるモノなんだよね?どこか違ったのかな?
生命力が増している死者を効率よく処分するため、どこを切り裂けば良いのか教えて欲しかった、という訳でも無さそうだし…
アルクェイド自身さえ「殺せた」能力なんだから、今更 力を試す必要も無かろうし。
よく意味が分からない。
そういえば、どうして初対面のアルクェイドを「殺した」のか、という理由説明もまだでは?
主人公と街を歩くアルクェイドに集まる、男達の視線。
ここはキャラクターを描くに美味しい所で、描いて構わない、描くべきシーンだったとは思う。
が…こう言っては何だけど、彼女のキャラクターデザインは他に登場する可愛い少女達と同程度であり、服装も地味なため、「彼女だけが
そんなに驚かれるほど美人かなあ?」と感じてしまう(美人でない訳ではないが)。
月の光を受けて金色の髪が輝くとか、はっとさせるような笑顔を見せるとか、いつもと違う特別なイベントが起きていれば説得力を持たせられたのだが。
あるいは、彼女を ずっと恐ろしい異質な存在と認識していた主人公が、ふと見つめる
その横顔に造形の奇蹟を認める、「なんて綺麗なんだろう」というモノローグに続いて、通行人からも感嘆の視線が示されれば、視聴者も「美人だ」という意見に同調しやすくなる。
アルクェイドってレプリケーターのように、物質を複製する能力を持っていたんだっけ?
急に「切れてない漬け物」状態のお札を取り出したのには面食らってしまう。
死者、という存在に変わっているとはいえ「人間」を処分する事を容認する主人公が、偽造札には過剰反応を示す…これも、上手く描くと主人公の馬鹿馬鹿しい生真面目さが描けて、コミカルなシーンに出来たと思うんだけど。
今描いているのが、どういう必要により生じた、どういうシーンであり、そこでは最終的に視聴者に何を伝えようとしているのか、理解が曖昧なままで作っていないだろうか?
うちの犬。ミニチュアダックス。
前も書いたんだっけ?非常に臆病で、散歩に連れ出すと ちょっと大きな物音がしただけで、笑ってしまうほど飛び上がる。
人が苦手で、「おいでおいで」と声を掛けられても、全然 近づこうとしない、どころか飼い主の足の後ろに隠れてガクガク震える始末。
この前は、体の大きさが自分の半分以下しかないチビ子猫と道で対面し、猫は「ん?」という顔で平然と立ち止まっているのに、犬はガクガク震えて
いつも通り足の裏側に隠れてしまった。
戦えば、いくら何でもお前の方が勝てると思うぞ!
本当に弱虫。
それでも同族は好きみたいで、犬を連れている人なら怖がらず、人には興味ゼロだけど、連れた犬に対しては非常に友好的に振る舞う。
調子に乗りすぎて相手の頭に前足を乗せようとし、吠えられ怒られショボンとする事も
よくあるが。
で、昨日。
ヨメと犬を散歩させていると、いい お歳のお婆ちゃんに行き会い、「可愛いワンちゃんねー」と声を掛けられた。
声は色々な方に掛けて頂くのだが、ヘタレ犬は老若男女 分け隔て無くガクガクブルブル震えて怯えるので、まあどうせ今回も足の裏側に逃げ込むんだろうな、と思っていると…
何と、全く怯える様子無く、お婆ちゃんの方に歩み寄っていく。
相手が犬を連れていれば こんな反応もあり得るのだが、お婆ちゃんは一人きり。
珍しい事もあるもんだ、と思っていると お婆ちゃんが喋り出す。
「ウチもねえ、犬飼ってるの」
ああ、その匂いが体からして、だからバカ犬が怯えなかったのかな?でも家に犬を飼っているという人には何十人も会ったけど、こんな友好的に振る舞ったこと無いけど。
「それがね…一週間前に死んじゃったの。すごく悲しくてね。ご飯も食べられなくて…」
それは……
本当に悲しそうな お婆ちゃんに、もう お気の毒ですと言うしかなく、交差点で別々の方向に行くため分かれたんだけど…
分かれた後でヨメと話した事。
珍しいね、この弱虫犬が怯えず他人に寄って行くなんて、犬も連れてなかったというのに。
犬は居ないよね、死んじゃったって言ってたんだから。
いや……
死んじゃった犬は、今でも大好きだった お婆ちゃんと一緒に歩いてるのかも知れないね。
ああ、それがウチのバカ犬には見えたか感じられたから、怖がらなかったんだ。
……という、いい話だか何だか。実話。
犬の行動に もっと合理的な説明を付けられるだろうけど、まあ、それはいいじゃん(笑)。
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2004年5月24日 月曜日 |
『ふたりはプリキュア』17.「ハートをゲット!トキメキ農作業」
ほのかへの不本意な評価に、ムキになってしまう なぎさが愛しい。
そういう彼女を、正しく好意的に捉えられる先輩もイイ男。
しかし、いかにも理系で土にまみれる環境を苦手としているように見えながら、全く苦にせずミミズさえ愛おしげに扱う
ほのかの意外性が、今回一番の「儲け役」かな。
外見に似ず、いい加減な態度を許さない体育会系的な思考も面白い。
その押しの強さと、ふと見える優しさに打たれ、大きく心が揺らぐキリヤもイイねえ。
それらキャラの描写に加え、老夫婦の愛情まで挟み込む、手際の良い楽しい内容だった。
脚本・成田 良美は巧いなあ。
『それいけ!ズッコケ三人組』08.「ズッコケ宇宙大作戦」
ゴキブリ型エイリアンに苦しめられている宇宙人少女が、三人組に助けを求めてやってくる。
美しいもの=正しい、醜いもの=悪い、という固定観念を突き崩す話ではないか、実は美少女こそ悪い側で、ゴキブリの方が元々宇宙船を所有していた平和を愛する種族なのでは?とか思ったが、そんな内容ではなく。
相手に向けて「倒れろ」と念じるだけで、倒す事が出来る宇宙人の武器。
余り役に立たず、最後は地球産の殺虫剤で駆除してしまう。
…逆転のキーにするとか、工夫が欲しかったような。
まあ、バトルに特化した少年漫画じゃないので、そこは どうでもいい所か。
オチの部分。
んー、何が言いたいのか よく分からない。
お調子者の三人組が騙されていた、でもいいんだけど、それなら もっとシニカルな内容にするか、お芝居なのに自分を助けるため必死の戦いを見せる三人組に宇宙人少女が罪悪感を持ってしまうか、多少の捻りが欲しかった。
結局、暇つぶしに からかわれていた、って事?
宇宙人側の視点を描きながら、説明不足なのは頂けない。
ハカセだけが(機械仕掛けのゴキ・エイリアンなど見て)何かしら真相に気が付きかけるが、はしゃぐ他二人を見て、騙されたままの方が いいかと思い黙って終わるとか。
……しかし、純粋子供向けの作品なのだから、いい歳したオタクが喜ぶようなヒネたストーリーにしてしまっては、本来の対象層に分かり辛くなってしまうのかな。
夢オチでなかっただけ 有り難く思えって?
プレステ2の『007・エブリシング オア ナッシング』。
11面「マルディ・グラ」で挫折。
いや、そんなに難しくはないカーアクション面で、街灯をなぎ倒したり通行人を追い回したりするのが楽しいんだけども。
激酔い。
何度も挑戦したのだが、クリア寸前のチェイスで必ず吐き気に耐えられなくなり、コントローラーを投げ出してしまう。
もう、いいや。
割に面白かった。買って損はなかったと思う。
が、どうせまた3D酔いで苦しめられるかと思うと…次回作はもう買えないな。
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2004年5月23日 日曜日 |
『特捜戦隊デカレンジャー』15.「アンドロイド・ガール」
お話自体はまだ終わってないからおいといて、いやー、ベースが変形して走り出すのは、そうなりそうだなあ
という予感があったにせよ、やっぱりインパクトある。
あんなシロモノが走れる だだっ広い道路がドコの世界にあるのか、ってのは疑問に思っちゃイケナイ所。
最終的には『ザブングル』のアイアンギアーのように、巨大人型ロボに変わったりして、と思えば次回予告にもう登場。
早いよ、早いね。
『仮面ライダー剣』18.
脚本が井上 敏樹に変わったからなのか、その事実を知った こちら側の心情変化によるものが大きいのか、何だか楽しく見られる。
桐生、なんてキャラクターは、基本設定には無かったんじゃないだろうか。
うっかり(?)殺してしまった女医に代わり、橘と深い因縁を結び葛藤を生じさせる目的を託したキャラとして、新たに作り出されたものに見える。
桐生は、片腕が機械仕掛けなところからも「ライダーマン」なのかと思っていたが、意外、ライダーに変身。
本来の おとなしい人格と、凶暴なレンゲルの二重人格に苦しめられるキャラになるかと思われた睦月は、ベルトを奪われてしまった。
桐生とベルトを奪い合う関係になっていくのか?
脚本は、元々書いていた方から井上氏に全く交代してしまうのかな?数話だけのゲスト仕事?
それにも寄るけど…何だか、元の構想から お得意の井上路線に持っていくために、豪腕を振るっている印象。
リレー小説みたいに、前の人が書いた 扱いに困るキャラクターは、「あー、もうコイツ殺しちゃえ」に
なってしまうとか(笑)。
立ち去ると宣言したのに いつまでも剣崎達の周りをウロウロしている橘の みっともない状況を、本人の口を借りて「みっともない」と語らせるなど、キャラに対するフォローは巧いなあ、と思わせられる。
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2004年5月22日 土曜日 |
ようやく抜けがない状態でカートゥーン・ネットワークの『スター・ウォーズ クローン大戦』を見終わる。
ドッグ・ファイトやフォース使い同士の剣劇に非常な迫力があり、見入ってしまう事もしばしば。
このコンテのままで、CGを駆使して実写映画化すれば、エピソード1とか2よりも
ずっと見応えのある物になるのでは?
最後に出てきた強烈な敵は、次回映画にも登場する?
メチャメチャに強いけれども、キャラクター的魅力があるかというと、ムニャムニャ…
映画と映画の間をつなぐ話、という制約があり、自由に物語を展開できなかったのが残念。
どうしようもなく中途半端な所で終わってしまったし。
小説で多数出ている、ルークやハン・ソロ時代の その後を描くシリーズを、このスタッフでアニメ化してはどうか。
まあ、それらを正規の歴史ではないとバッサリ切って捨ててしまったルーカスが
いい顔をするかどうかは分からないが(笑)。
『恋風』09.「風花」
ちょっと不安定な絵が続いていたが、久しぶりに高品質な作画が見られて、嬉しい。
七夏の可愛さこそ この作品の命なので、大変だろうがこのレベルのキープをお願いしたい所。
何というか、ドラマ性よりも「萌え」要素が強くなってきたような。
そういう傾向の作品は好きだし、「萌え」させる作りも巧いので、楽しく見られるが…
一般視聴者には ちょっと距離を感じられてしまうかも。
もう少し時間を取って、特に七夏の、兄に寄せる好意が増していく所に、大きな説得力を設けられれば良かったかな。
いや、近親のメタメタな話をバカスカ描いている人間が言っちゃあナニなのは承知(笑)。
だからこそ分かる、ってコトもあって。
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2004年5月21日 金曜日 |
『真月譚 月姫』04.「揺籠の庭」
妹、秋葉 萌えの話?
自分に向けられる兄からの(兄としての)好意に、戸惑ってしまう様子が可愛い。
外見としては、小さかったり儚かったり頼りなかったりしない、しっかりと自立した美人であるため、妹キャラの魅力には欠ける……と思っていたが、性格付けで好感度大幅アップ。
秋葉ルートのエンディング(あるんだよね?)が見てみたい気分に。
他は…つなぎの話で、特に物語が進展した訳じゃないからなあ。
死んだと思ったクラスメートの女の子・さつき が生きていた。
でも確か、テレビで流れていた犠牲者の所に名前があったはずなので、既に人間ではない存在へと変わっている?
メイドと言うよりは 住み込みお手伝いの姉妹と、主人公との因縁が語られる。
学校を訪れたアルクェイドで、引き。
それはそれなりにイベントが起き、キャラクターが彫られていると思うのだが、どうにも印象が弱いのは、物語全体を引き締めるべき事件、血の匂いに満ちた昏い闇の描写へのウェイトが軽く、説得力や恐怖感を醸し出すに到っていないせいだろうか。
真祖・アルクェイドが、『まぶらほ』の玖里子あたりと変わらない印象に捉えられてはマズいかと。
『それいけ!ズッコケ三人組』07.「ズッコケ文化祭事件」
主人公達のクラスが、文化祭で行う演劇の脚本を、本職の童話作家に依頼する。
しかし、書き上がってきた物は、子供達の目からすると酷く退屈な内容だった。
「子供達に読ませたい本」と「子供達自身が読みたい本」は全然違う。
往々にして、「読ませたい本」の内容は、イイ子ちゃん過ぎる説教臭い内容になりがち。
その童話作家が、5年も新作を書けなかったらしい所からすると、「読ませたい本」にしなければ!という気負いは、アレもこれも問題になる可能性があるからダメ、という自主規制を生み出し、自由な発想力を奪っていたのでは?
同業の作家達に向ける熱いメッセージが込められた、胸を打つ お話だった。
また、主人公達の担任の先生がイイねえ。
「育てる、なんて大人の驕りですよ。子供は可能性のカタマリです。放っといてもグングン育っていく。私たちに出来るのは、子供達が可能性を存分に伸ばしていけるよう、道を整備しといて上げる事です」という、正しい、熱い教育理念を持つ「大人」で、自由にやらせた劇の内容に問題アリとするPTA役員からの吊し上げにも、堂々と臨んで行く。
泣ける、泣ける。
「失礼ですが、あなたは、子供というものに幻想を抱いておられるようだ」という担任の言葉。
分かる、分かる、分かる。
子供を「子供」という枠に押し込めようとしたり、過保護に あらゆる物から守ろうと(「障害」を排除しようと)し過ぎる、「子供というものに幻想を抱いておられる」大人達にこそ見て欲しい、「大人に見せたいアニメ」。
素晴らしい。
『仮面ライダー剣』17.
レンゲルに変身する学生が、日常生活でもスーパーパワーを発揮し始める所は、そのまま『スパイダーマン』。シャレとして狙ったものかな?
この少年への、フクザツで「変」なキャラクター付けが、いかにも井上 敏樹。
彼は『555』で、デルタに変身した人間は変身前でも超能力が使えるようになる、という設定を作りながら、後になると忘れてしまっていたようだから、今回も使いこなせるかどうかは分からないけども。
井上脚本は、殊更に社会規範に照らして問題のある行動を、主人公に取らせる事がある。
『555』では、巧と真理が「車上荒らし」を行おうとし、それを見とがめられると真理は「ダメな兄のために仕方なく悪事に手を染めた健気な妹」という嘘を演じて勘弁してもらおうとしていた。
今回、万引きの濡れ衣を着せられた剣崎は、警察を呼ぶというスーパーの人間に屈し、ありもしない罪を認め謝罪してしまう。
彼は本当に無実なのだし、実際の万引き犯を庇おうとする目的でもないのだから、頭を下げて許してもらおうという態度は教育的に宜しくない。
いや、もちろん『ライダー』は教育番組ではないが( ^_^ )。
こんなエピソード、特に大きな意味がないなら、書かなければ良いようなものだけど。
何だろうな、井上本人が こういう行動に禁忌を感じないタイプなのか、感じるからこそ
わざとそこを踏み越えてギリギリの面白さを創出しようとしているのか。
脚本が変わったせいか、それとも元々ここいら辺りからは面白くなる構成だったのか、割に楽しく見られた。
今後も、このレベルをキープしてくれる事を望みたい。
剣崎、ライダーになる事で まだ給料をもらってる?誰から?
フリーライターのお兄ちゃんから せしめる お小遣いを、勝手に「給料」と呼んでるとか?(笑)
『ウルトラQ〜dark fantasy〜』07.『綺亞羅』
うーむむむ…何が言いたい話なのか全然分からない。
鬱屈した男の元に現れた美しい少女を通しての「救い」、ではないし、ジャズの才能に溢れる男が破滅する最後に見た少女の幻の「怖い話」でもない。
色々と意味ありげなシーンが挿入されていたから、勝手にそれらをつなぎ合わせてテーマを読み取って下さい、という事なのかも知れないけど、それにしても不親切な作り。
大人っぽくしたいのであろう雰囲気だけは伝わってきたが。
一本見終わった時、視聴者にどんな感情を受け取って欲しいのか。
「怖い」「悲しい」「嬉しい」、あるいは「女の子がやたら可愛い!」でもいいが、どれか一つに絞り込む事。
30分読み切りのドラマに、複雑なメッセージを込めるのは、不可能とは言わないけど誰にでも出来るレベルの技術では、決して、ない。
次回は、特撮を駆使したアホっぽい話になりそうで、ちょっと期待。
ギリギリでもう一つ、入稿。
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2004年5月20日 木曜日 |
お仕事、全部は終わってないけど一段落…
ボチボチと更新して参りたいと思います。
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