ときどき日記 04/11

2004年11月30日 火曜日

 メール。

> はじめまして、五十嵐です。
>
> はじめまして。私は五十嵐 司と申します。
> ここだけの話ですが、最近「逆援助女性紹介」とか「エッチな女性紹介」といっ
> た
> メールが来ませんか?私は1日に5、6通きます。多い日は10通位来ます(汗
> )
> それも9月頃からです。以前はずっと無視していましたが、
> ちょっと気を抜くとメールボックスに溜まってるんですよね。
> 別に相手にしないで削除してれば良いんですが、ちょっと本当かどうか試してみ
> ようと思い
> 返事を出してみたんです!
> 返事が来るかどうか半信半疑で返事を待っていると、普通に返事が来ました!
> 正直ちょっとびっくりしました(笑)
> ちなみに返事を出したメールの内容は削除してしまったのであまり覚えていませ
> んが
> 「無料で逆援助可能な女性を紹介します」みたいな感じだったと思います。
> メールをしていると写真が送られて来て、皆、綺麗な方でびっくりしました!
> 実は今その人とお付き合いさせてもらってるんです!
> お金も毎月手に入れています!しかもSEXもほぼ毎日と言っても過言では
> ない程、女性の方から誘われています!今自分の生活には満足していますが、
> 昔の人生はこんなに良い人生ではありませんでした…正直言いますと私は
> ついこの前まで童貞でした。年齢は三十路を超えています。見た目にも自信はな
> く、
> それまで女性と付き合った事は1度しかありませんでした。
> 風俗に行くお金も勿体無く自分で性処理をする人生でした。
> 本音ですが、正直この事は誰にも教えたくありません!しかし
> 私もこの状況を独り占めしている事が他の人に悪いと思えてきました・・・
> なのでもし貴方が誰にも言わないと約束をしていただけるのでしたら
> 私の秘伝と言ったらおかしいですが、無駄なく女性をゲットする方法を内緒で
> 教えようと思います!もちろん必要なければ私のメールは削除してもらっても
> 構いません。それが普通だと思いますから。でも少しでも良い思いがしたいと思
> いましたら
> 私にメールをください。
> igarasi_19〜
> 何も記入しないでも構いませんし、そうですね、
> タイトルか本文に平仮名で「いがらし」と書いていただければ私もわかりやすい
> です。
> 少しでも貴方のお役に立てればと良いと考えておりますので折り返し私から
> 私の体験談のメールを差し上げます。ご迷惑でなければご参考にしてください。
> 最後になりましたが、本当に興味がなかったら削除してください。
> それでは、失礼します。                五十嵐


 「お互い、迷惑メールには困りますよね」というような書き出しで油断させ、いかにも体験談を装って信頼度を高めようとする迷惑メール。
他のエロ妄想一辺倒な馬鹿メールに比べれば、無い知能を振り絞ったらしい痕跡が。
 これを読むと逆に、「ちょっと本当かどうか試してみようと思い返事を出して」みるのは、興味半分だろうが馬鹿にして笑うつもりだろうが、迷惑メール差し出し業者にとって非常にありがたい行為だ、という事が分かる。

 「お金も毎月手に入れています!しかもSEXもほぼ毎日と言っても過言ではない程、女性の方から誘われて」している、夢のような環境があったら、自分なら絶対、他人にそれを教えないなあ。
黙って独り占めする、あるいは お金を取って情報を売った方が有益。
 タダほど高い物はない、全くの好意でウマい話を他人に教えてくれる間抜けなど存在しない、って大原則、小学生ぐらいから徹底的に叩き込んだ方が良いんじゃなかろうか。



『魔法少女リリカルなのは』09.「決戦は海の上でなの」

 大失敗な事に前回の話を見逃してしまったみたいで、ストーリーが分からなくなる!と焦ったけれども、公式サイトに詳細な あらすじが書いてあり、無事補完できた。
どのアニメもこうだと、有り難いなあ。

 ずっと そうだったが、とにかく真面目に一生懸命作られたアニメで、それはジュエルシードを捕獲する、という目的のため、なのはが学校を休校し、更に家を離れて時空管理局船で生活する事になる展開にも現れている。
元になっている( ^_^ )『カードキャプターさくら』では、ドラマの途中、こういう形で生活を破壊される事はなかったような。
 実際、この作品は「ウソ」の話な訳で、普段通り家から学校へ通いつつ、たまに抜け出して捕獲任務、終了後は学校へ戻り、帰宅して一家団欒、という形にも全く問題なく出来たと思う。
 でも、そういう「片手間」の姿勢をスタッフが許せなかった、それでは説得力が足りないと感じた、って事なんだろう。

 敵対するフェイトを、時空管理局側の制止を振り切っても助けに向かおうとする なのは。
彼女の行動を支持するユーノの動機に、なのはとの出会いを絡めるのが、上手い。
 馬鹿ほど真っ直ぐにフェイトと相対し、友達になろうとする なのはの姿が、何かを語ろうとしているスタッフの姿勢と重なり、胸を打つ。
 学校での なのはの不在を、友達としてフォローしようとするアリサ、微笑みかける すずかの二人が、実にイイ。
ただただフェイトを想うアルフも、また。

 今回は作画が冴えており、アチコチにクセのある、一話目以来の高レベル作画が見られた。
元々、作画的には破綻の無いシリーズだけども。
 クライマックスに向かい、上手く盛り上げ、着地してくれれば、かなりの良作になるのかも。



『特捜戦隊デカレンジャー』41.「トリック・ルーム」

 閉ざされた暗い部屋に拘留されるセン。
てっきり『CUBE』とか『SAW』(未見)みたいな、ゲーム的 極限状況を知恵と度胸で危機一髪 切り抜けていくストーリーになるのかと思ったが、センが心の傷を乗り越えていく感動話だった。
 「ありがとう、おまわりさん…」というセリフに、ジーン。

 無線で状況を聞き、頭の中に部屋のイメージを作り上げ、推理していく所は非常に面白く、感心。
『スター・トレック/ネクストジェネレーション』で、ホログラムデッキに作り上げた犯行現場を用いて推理を進めていくエピソードがあった事を思い出す。
 肝心の「辿り着く真相」が、合理的でない不思議能力であったのは残念。
ここに「なるほど!納得」があれば、完璧な出来だったのだが。
十分面白かったのに、それは高望みしすぎ?



 そういえばPS2『ドラゴンクエスト8』が発売中。
ゲーム屋に、まだ一杯残っていた。
 ロム時代は量産がきかず、品薄だったため、予約を受け付けてくれると聞いて遙か遠くの店まで出掛けて行ったり、始発で量販店前に並んだりと、入手に悪戦苦闘していた事を思えば、隔世の感。
もちろん、今の方が楽で良いんだけど。

 かつて「信者」と言ってもイイぐらい大好きだった身としては、やっておきたい気もするが…
何しろ前作『7』をシリーズ中 初めて途中で投げ出してしまった事と、3Dになり「酔う」と言われている事への恐怖で、躊躇ってしまう。
 周囲で誰もプレイしていない事情もあり、焦ってやる必要もないかな、と。
中古が安くなったら、また考えよう。


2004年11月29日 月曜日

『W〜ウィッシュ〜』09.「隠された過去」
 謎解き。
もしかして、何も知らなかったのは主人公ばかり?
 「妹」としては、春陽よりか泉奈の方が好みなんだけど( ^_^ )、この二人と主人公の間には どういう経緯が設定されているのか。


『Φなる・あぷろーち』09.「大決戦 !! 愛と銃撃の彼方」
 笑穂の様子を探るため、西守歌の監視システムに頼る主人公。
……その使用を不必要なまでに非難した事を、忘れてる?
 使うのは別に構わないと思うんだけど、主人公の反省と西守歌への理解、それは欠かせないと思う。
でないと、主人公が余りにも身勝手に映り、好意…感情移入に値しなくなってしまう。
 いやまあ、今回の幕切れを見ても、西守歌を利用するだけ利用しておいて平然と笑穂にキスしようとするなど、「いいヤツ」じゃないのは確かなんだが。



『うた∽かた』09.「恋愛の痛痒」

 一夏の「私がおかしな事にならないように、見張ってて下さい」という言葉に、傷付いたような表情を見せ、そんな目で見ないで欲しい、友達で居たい、と応える舞夏。
 んんん?
そもそも舞夏を原因としてジンが使えるようになった訳だし、その使用に伴って一夏の体に変調が現れて来ているんだから、「そんな目で」見られて当然だと思うが。
というより、「全部アンタのせいよ、何とかしなさい!」と一夏がブチ切れても やむを得ない所。
 この変な会話は、一夏のナレーション通り、お互いにまだ隠し事があるから成り立って居るんだろうな。

 しかし隠し事の多いアニメ。
困るのは、その「隠し事」を踏まえて各キャラクター(主要キャラのほとんど全員)を描いているため、不思議な言動・行動が多く見られ、感情移入の対象たり得なくなってしまっている事。
 沙耶なんて、物語進行の中核を握る超重要謎キャラだと思うのだが、実際の所 謎加減では他のキャラと変わらず、目立たないぐらい。

 突然 鎌倉に行こうと誘う蛍子、そこでたまたま別の彼女連れの臨と出会ってしまい…
という展開、余りにも都合が良すぎだろオイオイ……と思ったが、実は彼からの間違いメールが全ての切っ掛けだと明かす、この謎解きは巧い。
 だから、困る。
もしかしてシリーズ全てに感じて来ている不都合も不出来も、「隠し事」が全て明かされたら、「なるほど!」と納得させてくれるんじゃないかと期待してしまうので。
 期待してると、失望も大きいからなあ。

 蛍子に臨を奪われる形になっても、さほど根に持っている様子のなかった皐月。
不思議だったけど、蛍子がヤクザな家のお嬢様である、という事実と重ね合わせると…
 蛍子の家庭事情を知っている同学校の男子は誰も彼女に近づかず、また彼女も交際など無理なモノと諦めており、それを友達として気に掛けていた皐月は、自分の臨への想いよりも、初めて男の子と付き合える可能性が出来てきた蛍子への友情(同情?)を優先させる事で割り切った、と考えれば納得できる。

 実の父親(義父?)から暴行された経験を持つ皐月と、親の稼業のせいで辛い思いをしている蛍子。
転校で引き裂かれようとしている幼いカップルも、親の転勤によるものか。
 一夏の変化も、何事か事情を知っているらしい両親のせい?
 悪いのは全部、親?
……って描かれ方は、既に親の年代になっている自分としては、忸怩。

 今回もまた、ジンの力は役に立たず。
臨には何のダメージも与えられなかったのでは?
無関係な人々のペースメーカー止めたりと、命に関わる大被害は出していたようだけど。
 誰か・何かを狙った、というより、一夏が自らを人外の立場に置き、自然の力によらず人造の電気に頼る人間全てに対しての悪意を放った、って感じ?

 次回、ようやく謎が明かされていきそう。


2004年11月28日 日曜日

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』07.「混迷の大地」

 試作機っぽいガンダムに大気圏突入能力があるのは お約束としても、かなり破損したザクまで平気なのは…やっぱりザフト脅威の技術力?
 ガンダムの突入性能でザクを庇って、あるいはアスランの機転により落下する破片中で最も巨大なモノの内部に隠れての突破、という事でも良かったのでは。
 どうもファースト世代としては、「大気圏を甘く見るなぁ!」「謝れ!死んでいったクラウンに謝れ!」みたいな気持ちになってしまって(笑)。

 無数の隕石落下は、『ディープ・インパクト』であり『アルマゲドン』だったなあ。
そこにラクスの歌声を被せ、カタストロフを演出して見せるのは、なかなか。
 しかしブルー・コスモスの お歴々、コレにより地表に大変な被害を出してしまったみたいだけど、余裕をかましていて良いの?
和平ムードになっていた世界を、コーディネーター憎しの気持ちで統一できるなら、少々(膨大)な犠牲など構わん、って?
まあ、前作でも自軍兵士ごと基地を自爆させる狂いっぷりだったから。

 「アメリカは、真珠湾攻撃を知っていながら開戦の口実のために放置した」「9.11テロも知っていながら…」というような説に見られる、非情な指導者の判断なのかな。
…ただ、ユニウスセブン落下の被害は全地球的規模であり、連合の国力自体も相当に落ちてしまいそうだけど。
 ああ、目には目を、という訳で、今度は どっかの巨大廃棄プラント(アルテミスでも)に推進システムを山ほど搭載し、一気に加速してザフト本国のプラント群に ぶつける事で、両者痛み分け状態、同じぐらい国力を削ぐ事も(ドラマ上は)出来るから、問題ないのか?

 またもカガリに突っかかるシン。
 この非常時に彼女の物言いも どうかと思うが、シンがすっかり「カガリへのツッコミ役」としてのみ存在感を主張するキャラクターになっているのは、もっと どうか。
 共に戦い、カガリの お間抜けぶりに苦労させられているアスランには、同じ被害者として(?)ちょっとだけ心を開いているのが可笑しい。

 オーブに向かうミネルバ。
当初、ミネルバに好意的だったオーブだが、ユニウスセブン落下の主犯がコーディネーターだと知る事により、態度激変、国としての反コーディネーター姿勢を示すのに苦悩するカガリ、といった展開かな?
 あれ?オーブってコーディネーターの国だっけ?
でもカガリは違うし…その辺 曖昧?



『ウルトラマンネクサス』09.

 デートの終わりに、リコに向けてガラスが窓枠ごと降ってきた事に対して、孤門も彼女も、不思議がったり怖がったり、という常識的な反応を示さないのが不思議。
唐突な落下事故なので、最初は何かの演出ミスかと思ってしまったぐらい。
 ナニガシか事情を抱えているらしい リコはともかく、孤門はせめて、視聴者に理解しやすい反応を見せる存在でないと…

 ストーリー進行が変に遅いのも気になる所。
 わざわざ孤門の指示で戦闘機の合体を行ったのは、隊長判断で、戦いに疑問を抱き始めている彼に吹っ切らせるためだとしても、その合体をアクシデントで失敗させる意味は どの辺に?
リコとウルトラマンが関係している可能性を見せるため?
 それにしても、初の合体という大イベントとは切り離して描いて構わなかったはず。
戦闘機の合体など、どうでもいい事なの?

 分からない事が多すぎ、それらが ほとんど解決しないまま9話までも進め、「謎」は視聴者の興味を引き付けるよりも負担になりがちに感じる。
 戦いに乗っているべきネクサスの感情は全く描いていないため理解できず、主人公は迷い続けているし、悪のウルトラマンもビーストも理解できない所が多々。
 新しいウルトラマンを作りたい!その心意気は買うんだけど、そちら方面への意識で一杯一杯になり、「見てくれている視聴者へのサポート、サービス」にまで力が回らない状態では?


2004年11月27日 土曜日

『舞-HiME-』09.「海とオトメとなつきのヒミツ♪」

 前回ラストからすると、かなり鬱な展開になりそうかと思ったが…
当事者・あかねは どこへ行ったのか登校せず、「駆け落ちした」という情報操作(?)で事実を糊塗され、もう一方の当事者・深優は まるで何事もなかったかのように振る舞う事で、ダークな雰囲気は引き摺らず。
 張り切る命の野生児ッぷりや、三角関係のラブコメ展開で、軽いノリにさえ転化。

 後半は、なつきのシビアな過去を描き、さすがに悲惨になる…かと思ったが、エピローグのヒッチハイクで彼女に お馬鹿さんな姿を晒させてしまう事により、全部 相殺。
 どうも、見続けるのが酷く負担になる程には暗い展開にしないつもりのようだな。
特に最近は重すぎるドラマが苦手なモノで、実に結構。
 ただ、ダークな部分を含んだ作品なのは確かであり、最後まで避け続ける事は出来ず、どういうペースで、どの程度までを視聴者に見せていくのか、に、製作者のバランス感覚が問われる所。



 幸いな事に自分には余り無いんだけど、有名作家さんになると、結構な数の迷惑電波レターを もらってしまうモノらしい。
 色々な種類があるが、
「どうして お前は俺の事ばかり描くんだ!さてはお前、同級生の○○だな!」
っていう手紙は、実際に見せてもらった事がある。
 勿論、差出人は作家氏の知らない人だし、一度も住んだ事のない住所、しかも年齢まで異なっていて同級生ではあり得ない。
 でも、それは どうやって差出人に証明すれば良いのか。
「違うよ」で信じてくれるぐらい軽度の思い込みなら、話は簡単だけど。
 ペンネームで仕事をしている場合、本名を明かす事は躊躇われるはずだし、住所や年齢の違いなど、ただ言うだけでは なかなか納得しないだろう。
かといって電波気味の相手に証明付きの個人情報を提示するなんて愚かにもホドがある。
 結局は、「無視」というのが、最も理性的な対応。

 同様に、読者の作品から「盗作」したと、覚えのない疑惑をかけられるのも厄介。
「盗作も何も、アンタの作品なんか存在すら知らない」
と言っても なかなか信じてもらえず。
 こちらは どうやっても証明のしようがない。
 だからやっぱり「無視」が最善の策だろうが、それを、「やましい所があるから答えられないんだ」「トボケようったって そうはいかないぞ!泥棒!」などと悪く取ってブチ切れされようモノなら……もう何とも。

 という訳で、映画『シークレット・ウインドウ』を見る。
 スティーブン・キング原作。ジョニー・デップ主演。
 奥さんと離婚寸前の作家の元に、彼の小説を自作の盗作呼ばわりする男が現れる。
覚えのない濡れ衣なのだが、それを証明するための猶予 数日の間に、次々と事件が…

 人気作家…という設定だと思うのに、ボサボサ頭、ヨレヨレの格好でフラフラしている主人公のデップが可笑しい。ロクなモノ食べてないし。
 ただその、役者・デップ自身の魅力を除くと、主人公のキャラクターは感情移入に値するような所が少ない。とにかく変だし。いいヤツじゃないし。
『シャイニング』のジャック・ニコルソンから、凶悪さを取ったような感じ。
そのため、彼の周辺に危機が迫っても、あくまで他人事としか思えず。
 奥さんも、その彼氏も好意を持てるキャラではなく、サスペンスにしては「失わせる物」が少なすぎ。

 あと、オチが すぐに読めてしまう、ありふれたモノなのも、ちょっと。
 こんなオチなら無しにして、マッドな読者との対決を普通に描いた方が面白かったような。
それじゃ『ミザリー』なのか。

 うーん、大きく期待はずれ。
もっとゾッとする、特に何か描いて生きている人間には、他人事と思えない恐怖を感じさせてくれる映画かと思ったんだけどな。
 デップのファン以外は、別に見なくて良いんじゃなかろうか。


2004年11月26日 金曜日

 鼻がグシュグシュいって、まぶたの内側がゴロゴロして目が真っ赤になり、体がだるいので、変だなあと思っていたが…
えええ、今年は秋にもスギ花粉が飛ぶって?
 それにしても、大した量ではないはずなのに……体質が過敏さを増している?
 春を過ぎても甜茶を飲んでるし、ヨーグルト等も食べ、体質改善に努めているつもりなんだけど。
圧倒的に不健康な生活の前に、そんな付け焼き刃は役に立たないのか。
 秋なのに この有様。
………………春になったら どうなるの?
 怖い、春が怖い(;´д⊂)
 今の内に杉の木 全部切っちゃって!あるいは もう春なんか来ないで!氷河期に入って!(血迷)


2004年11月25日 木曜日

『げんしけん』07.「対人関係における行動選択の特徴」

 もう物語時間で一年間も経ったのか!
早いなあ。
 で、五月病やら夏休み、年越しやバレンタイン・デーのエピソードが無いのは作品傾向に沿っているとしても、プールや海にさえ行かないのはサービス不足気味。
女性陣の水着を見せるチャンスなのに。
 ただまあ、こういう同好会参加者は、あんまり泳ぎに行ったりなど、世間一般的なアクティブさを発揮しない方がリアルではある。

 嫌〜な新入生に、変な現実感があった。
ワガママ勝手にはしゃぎすぎる不思議くんと、大した知識もないクセにサブカルを気取る兄ちゃん。
 実に微妙な嫌さ加減。
 二代目部長となり責任を負わされた斑目が、プレッシャーから すっかり体を悪くしてしまうのが可哀想で。
顔は悪そうなのに(笑)、意外な程 善人なんだなあ。

 ネタは面白かったけど、作画が悪く、画面的に冴えないのは辛い。
綺麗な作画に頼らないと成り立たないアニメではないけど、さすがに限界というモノが。


2004年11月24日 水曜日

『φなる・あぷろーち』08.「大熱発 !! 愛と追憶の“あ〜ん”」

 風邪を引いてダウンしてしまう主人公の妹・明鐘。
…後半のアニメ『W〜ウィッシュ〜』が妹愛 全開作品なんだから、こっちでまでシスコン話を やるのはどうかと思うけど、まあいいや。

 妹を置いて登校してしまった事で、ひたすらその身を案じ続ける主人公。
どうせなら身動き取れない学校で、西守歌が使い、仲違いの元になってしまった衛星監視システムを借りて、妹の様子を見てもらう、という展開にする手もあったのでは。
そうすれば、「好きな人の事を大切に想い、心配する気持ち」を主人公に理解させられ、西守歌と仲直りする自然な切っ掛けに出来たろうに。
 彼が家に駆け戻る動機は、単に転んだだけの妹を見て取り乱し…ぐらいの事でも良い訳だし。

 ところで、笑穂との関係はどうなったんだっけ?
もうウヤムヤ?



 『ハウルの動く城』を見に行った人間と話をすると、各人で、全く違った映画を見たんじゃないか、もしかしたら映画館毎に異なったバージョンを上映してるんじゃないか、と思うぐらい評価も感想も違い、面白い。
 宮崎監督の全作品中で この映画を、最低!から最高!とする評価まで あるぐらい。

 監督が全くメディアに登場しないのは、迂闊な受け答えをして、映画の鑑賞方向を定めてしまうのを、避けるためなのかな。
仮に監督が、「この映画で最も描きたかった事は、戦争の愚かしさです」または「戦争など方便で、ラブストーリーですよ」などと言ってしまったら、評価はどうしても それを中心にしたモノになってしまう訳で。
 本当に好きなように受け取って欲しいなら、何も語らないに越した事はないだろう。

 その姿勢も、今回の映画の作り方も……多くの人々が「ジブリ・ブランド」に期待した方向に沿うものであったかどうか、それは難しい所だが。



『うた∽かた』08.「散華の衝動」

 真面目に作っているのは分かるんだけど…
最近は、楽しい展開の「御褒美」無しで、描く意味もよく分からないシンドイ描写ばかりになっており、段々 見ているのが苦痛になってきた。
精神を病んだ女性が、病室で奇声を上げて一夏の作ってきたリースを壊すシーンなど、嫌なインパクトが強すぎ…
 それは、どうしても必要な鬱描写なのだろうか?
全てがクライマックスに向けての「タメ」として機能していくなら良いが。
 謎、というより、視聴者に隠している事が多く、作品に入り込めないのも痛い。
 後半に控えているのであろう謎解きや盛り上がりが弱かった場合、ただ嫌な後味を残すだけの作品にもなりかねない。
上手くまとめる自信があって、やっている事なのかどうか。
監督・シリーズ構成の以前の作品、『キディ・グレイド』では、取りまとめや盛り上げに失敗していたのだが。

 海の話で、好きだった男の子を取られた(失った)皐月が、複雑な感情の対象となっているのであろう恋敵(?)蛍子の「最近カレから連絡がないの」というような言葉を、何気なく聞いているのも解せない。
 これも後半に繋がっていく仕掛けなのかなあ。
とにかく、見ていて「楽しい」とか「この先どうなるんだろう」と思えるドラマの流れじゃないんだけど。


2004年11月23日 火曜日

『蒼穹のファフナー』20.「燈火〜ともしび〜」

 文化の保存、という島の存在意義に即したイベント、「お祭り」が計画される。
灯籠流しとは風流だなあ。
戦いで大勢の死者を出している事もあり、タイムリーなイベント。
 リンゴ飴のリンゴは どこから仕入れたモノなのか、浮かれて浪費して構わない程 島の資材は潤沢なのか…などと気になったりもするが、ドラマが面白いせいか、以前のようには目くじら立てようという気持ちにならない。

 キャラクターが互いを思い合う様子が過剰なほどに示され、気恥ずかしくなるまでの「居心地良さ」が描かれた。
恐らくはクライマックスに向け、その関係に欠損が生じていく事になるのだろうから、壊す対象の結びつきは強ければ強いだけ良い。
 しかし…甲洋まで友情パワーで人間側に引き戻してしまうのは、やり過ぎかも。
確かにこの方が感動的だし、これはこれで、『スター・トレック・ネクストジェネレーション』でボーグと一体化した心の傷を引いていくピカード艦長のように、後々のドラマ展開でも活かす事は出来ようが。

 今回も「あなたはそこにいますか?」という問いかけへの、答えのバリエーションが見られた。
 カノンの「前は居たが、今はもう居ない」は、「以前の、機械的に任務を果たし、自分も含め人間の命がその過程で失われる事を意に介さない、『戦士として』完成した自分」はもう居ない、心を持つ「人」に変わった、という事。
 それを、フェストゥムと「人」の境界線に立つ甲洋の立場に重ね、以前 翔子が居た位置にカノンが暮らしており、もう翔子が還る事はない、という甲洋の最も深く、痛い傷に触れる意味にもする。
 セリフの巧さには、唸ってしまう。



『怪奇大家族』08.「実録!仁義の冥土」

 ホラー物をパロディーにした実写テレビシリーズ。
ずっと見てるけど、段々と悪ノリして来ており、楽しい。

 今回は、死んだヤクザ(名前がメメント森…って)が経営し、死んだホステスが もてなす(よく分からないがとにかく そういう事らしい)クラブで主人公が働く。
 ショーでの見せ物に出てくるのが、番組企画・清水 崇監督の代表作である『呪怨』の お母ちゃん そのものなのに笑う。
主人公の「とにかく人が死ぬ、とにかく人が死ぬ」という馬鹿馬鹿しい店内放送も、まるきり『呪怨』の事のようでイイ。

 どうやって終わらせる話かと思えば、店にゾンビの鉄砲玉が送り込まれ、ヤクザの兄貴以下ホステスも全員がゾンビと化してしまう(元々ゾンビみたいなモノじゃないのかと思うけど、何かちょっと違うらしい)。
 ゾンビ兄貴との悲しい対決と、下らない別れ。
 しんみりしたような そうでもないような幕切れがまた何とも言えず、スタッフが乗って作っている作品の、振り返らない疾走感を感じてしまう。



 仕事のデジタル化を目指すべく、ヨメ用ウィンドウズ機を購入。
セットアップに ひたすら時間を費やす。


2004年11月22日 月曜日

 編集さんから電話があり、雑談中、「電車男」って知っているかと聞かれる。
聞いた事はあるが よく知らないと答えると、細かく説明され、まとめサイトがあるから読んではどうかと言われる。
 で、検索してサイトを探し、読む(下の方の、【電車男 緊急指令 「めしどこか たのむ」】から)。

 2ちゃんねるの あるスレッドに、ふとした事で女性と知り合う切っ掛けを得た、モテない「電車男」が文章を書き込み、それに他の色々な人間からレスが付き、それを受けた「電車男」がアドバイスを元に行動して、経験の無い難事業である「恋」に立ち向かっていく、という様子の実話。
いくつものスレッドに別れて展開された顛末を、ダイジェストで掲示してある。
 書籍としても出版され、かなり売れているらしい。

 読んで、あー、なるほどね。
これは良く出来た話だ。
 でも、このまま映像化してみると、ライバルの登場とか危機一髪のシチュエイションみたいな外見的に盛り上げる要素が無いから、物足りない内容になるんじゃないかと思う。
 あくまで内面的、心理的葛藤のドラマね。
 あと、無数の、顔や名前さえ知らない「友達」のドラマでもある。
 2ちゃんねるは、ロクでもない事が多いけど、驚く程 暖かく優しい事も また多い。
それは「人間」というモノの本質なのかも。

 この話は、出来すぎていて、事実というよりフィクション性を感じてしまう部分も。
特に彼女の設定。
こんな完璧超人みたいなカノジョ、滅多に居ないだろう。
主人公の妄想とか憧れによる補完が入った、「影」しか こちらに見えていないとは言え。
 …というツッコミを別に、お話として読んでも、面白い。
未読の方は、暇つぶしに読んでみて良いのでは。
 って、今更か。
流行語大賞にもノミネートされてるんだから(笑)。



『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』06.「世界の終わる時」

 今回もバトルの連続であり、それはそれで楽しく見られはするんだけど、ボチボチ キャラの彫り込みの方に重きを置いて欲しいような気分。

 イザークとディアッカの登場、アスランとの絡み、彼らの力を認めるシン。
前作から見続けている人間にとって、この辺は気持ちの良い所。
 そして ようやく姿を見せたキラ。
また、物語を壊してしまう程に天才的な戦いぶりを見せてくれるのだろうか?
現スタッフなら、なんとか処理できそうにも思う…期待するけども。

 どうしてもドラマに費やす時間が短いため、前作での積み重ねが(どういうモノにせよ)ある連中に比べて新キャラの影が薄い。
戦力的にも人間関係としても、現在、シンは「絶対必要」という訳ではないような。
 カミーユのように、登場当初から強烈な存在感(主に迷惑な)を発揮していないので、このままキラがレギュラー入りすると、ますます「その他」になってしまいそう。
…いや、逆にそれを活かして、前作のサイのようにキラから「キミなんかが僕に勝てると思ってんの?」扱いされれば、かえって居る意味が出てくるのかも。


2004年11月21日 日曜日

 初日最終上映で、映画『ハウルの動く城』を見る。
 言わずと知れた宮崎 駿の最新作。

 いやあ、結構 面白いじゃないか。
事前に、試写会などで見た人間から、かなり辛辣な評価など聞いていたので、余計にそう思う。
 ソフィーは元気で頑張るし、ハウルは いかにも女の子受けしそうなキャラだし、犬好きとしてはヒンの動作が一々琴線に触れる。
画面は圧倒される程に美しく、手描きとCGを駆使した動きの表現も見事、演出のタイミングだって決まっている。
 声優キムタクは…上手い!とは言えないけど、キャラクターイメージに本人が重なる事もあり、悪くない。
倍賞ソフィーも、最初 若い時の声がオバサン過ぎ、と思ったが、すぐ慣れてしまった。

 …確かに、ストーリーは相当バラけている。
各エピソードの間が開きすぎているというか、上手く繋がっていない。
 この作品は、『千と千尋』と同じように、連続したドラマを ただ受け取って評価するのではなく、その空いた隙間に自分の想いを入れ、自分なりの映画として完成させる事で完結する仕組みなのだろう。
「何でそんな面倒な事せにゃならんのだ?」と考えてしまうと、ご都合主義の、デタラメな内容に見えてしまう。
それはそれで、別段 間違ってはいないと思うが。

 正直、ネタバレして困る程のストーリーは無いと思うんだけど、一応改行。
未見の方は、以下内容に触れますので御注意。




 ちょっと、『オズの魔法使い』が入っているんだろうか?
頭のない(カブの)案山子が出てくるし。
 勇気のないライオンが、ハウル?(声キムタク・SMAPの「ライオンハート」と絡めると行き過ぎだな・笑)
途中、「心がない」とか言われていた気がするから、ブリキの木こりも一緒になったイメージか。
 ブリキ製のような城を動かし、心を持たない(十二分に人間らしかったが)悪魔・カルシファーの事でもあるかな。

 ソフィーが婆さんになったり若くなったり、割と不規則に変化していたのが不思議。
「誰かのために一生懸命になると呪いが解ける」とかいう事かと思ったが、ただ寝ているだけの時も解けているし。
 荒地の魔女が、他者の心臓を喰らって(寿命を得て)若返っているのと対象に、他者のために命を賭け(命を分け与えて)居る間、ソフィーは無用な年齢が減った若い姿に還っている、という事なら分かり易いんだけど。
 彼女自身の「自分は美しくない」という思い込みが、老婆の姿を留めさせていたのかな?
だから何もかも忘れて寝ている間は元に戻った、とか。

 しかしまあ、本当に単純明快エンターテイメントの お約束を外した構成。
 普通、婆さんソフィーの呪いが解け、元の可愛い姿に戻る瞬間をクライマックスに据えるモノだろう。
それと化け物の姿に変わってしまったハウルが、彼女の「愛」によって人間の心と姿を取り戻していくシーンを同時に見せ、『美女と野獣』のように盛り上げるのが、常道。
 その程度の事、出来ない監督ではないので、そういう作り方には もう興味がないって事なんだろうな。
 物語の終わりを告げる国としての決定も、コケるぐらい唐突だし。

 観客が、それぞれ好きな方向から眺めて見ると、各人で全く違う姿に見えてしまう映画なんじゃないか。
ファンタジーであり、ラブストーリーであり、コメディーであり、家族であり、反戦でもある。
 自分が好きだったのは、決して戦争に荷担しないハウルの姿。
 戦艦を、自軍であろうが敵軍であろうが「人殺し」と断罪し、自らの命を賭けて その戦力を削いでいく生き方。
 「動く城」は、動き続ける事で その居を定めない。
仕掛けの色により、開けるたびに違う場所に出るドアも、決まった場所に住む事を忌避しているように思える。
 そこに「住む」事は、その土地の・人の利害に否応なく関わってしまう事。
国民なら、国の利益をまず考えて当然である。
それは自分にも直接・間接に関係してくる事なのだから。
「日本人は」「日本人として」「日本人ならば」
 そういう事を嫌がったハウルは、「どこにも属さない自分」「化け物のような姿になりながらも、あくまで『人間』」として、蟷螂の斧の如くに、無駄とも思える戦いに毎夜出掛けて行く。

 ハウルは師であるサリマンの後継になれたはずで、そうしていれば権力を振るって、早くに戦争を止める事も出来たろう。
悪魔の力に浸食される以上に、「権力」の腐臭に身を侵される苦痛を、耐えられるなら。
 そこから逃げ出してしまった事で彼は、勇気がない、本当に現状を変えようという強さのない(俗世間と一切の関わりを断って世捨て人にならなかったのは、若さかなあ)、しかし それ故に無垢な存在であり得た。
 そのハウルが、初めて出来た家族、ソフィー達のために、定まった住居を構える。
動かない家を持つ事により、「その家を守るための戦い」が生じ、必然的に家を、街を、国を焼こうとする「敵」を定義する事になる。
 それは、ハウルを、「勇気ある国民」に変えてしまう。

 ソフィーは、彼を自由にするため、自ら城を壊し、定住居との繋がりを断ち切る。
壊れて身軽になった城は、もう何にも縛られる事はない。

 …などという事を、見ながら ぼんやりと考えていたり。
これも、監督の考えというより、作品に投影した自分の考えなのかも知れないが。
 見方により、城に見えたり顔に見えたりガラクタの寄せ集めに見えたりするハウルの動く城、それその物のような鑑賞法で、いいんじゃないだろうか。
 DVD化されたら また見てみよう。
その時の気分で、また違った姿が見えてくるかも知れない。



 ところで、『ハウル』の上映前、細田 守監督の『ワンピース オマツリ男爵と秘密の島』劇場予告編が流されたのには、笑ってしまう(皆様ご承知だろうけど、細田監督は当初、『ハウル』の監督に予定されていた
 コレがまた、予告で見ただけでも演出や作画に監督のクセが全開で、実に面白そう。
 時間があったら、見に行こうかなあ。
『ハウル』よりも正統派にエンターテイメントしていそうな予感。


2004年11月20日 土曜日

『ウルトラマンネクサス』08.

 ビースト(怪獣)など存在しない事になっている、目撃者の記憶は消され、その秘密は守られ続けている、っていう設定の世界。
ウルトラシリーズでは勿論『ネクサス』だけのものであり、確かに独自のカラーになってはいるんだけど…
 ちょっと、いや かなり無理がないだろうか。

 隊員研修期間、厳しい訓練があったはずなのに、孤門にナイトレイダーの基本理念すら教えていないのは、何故?
「秘密絶対厳守、目撃者は必ず連行して記憶消去処理をすべし」っていうの、大原則のはずで、教えなかった教育係や他の隊員に問題があると思うが。
自分の任務の特殊性に いい加減で気が付いていない孤門も、当然 問題アリ。
 少女に「恐怖の記憶」を残さない判断は、あながち間違いでもないと思う。
しかし、恐ろしさに精神をやられ、喚き散らすオッサンを放置していたのは解せない。
孤門に惨状を見せるため?
 シビアであるはずの記憶消去処理が『メン・イン・ブラック』方式で、「パッと光ったらキレイにビーストの記憶だけ消えました」という陽気なサッパリしたモノであるのも、アンバランス。

 ビーストが都会に現れたら、携帯に いくらでもカメラが付いておりメール添付でドコにでも送れる現代、とてもじゃないが秘密を守りきれない…と思うのだが、それは今回、隊長の「人を餌とするなら、何故もっと人口が密集する都会を直接襲わないのか。考えれば考える程、疑問はわき上がってくる」という、設定にセルフ突っ込みを入れたセリフでフォロー(?)。
 一応、この世界でも その辺は疑問だったんだなあ。
そして、「(今のところ)分からない」と結論づけられている。
 それで視聴者が納得できるのかどうか。
個人的には、余りの開き直りぶりに笑ってしまったので、納得しないでもないけど(笑)。
いずれ誰しもが得心する「正解」が明らかになる?考えてある?

 人権軽視のダークな雰囲気に比べ、ナイトレイダーの対ビースト戦闘や、ネクサス活躍のカタルシスは薄目で物足りない。
 お約束を外していた平成『仮面ライダー』シリーズでも、変身してからのアクションや決め技の格好良さは、子供達の興味を引き付けるに十分なモノだったと思うが…
果たして、『ネクサス』は年少の視聴者にアピールできているのだろうか?
 イキナリ途中から路線変更を強いられないで済むよう、視聴率や商品売り上げの推移まで計算してシリーズを構成してあるのかなあ?



 奈良の女児誘拐殺人。
事件の詳細が明らかになるにつれ…その余りの酷さに絶句。
人間らしい心が僅かでもあるなら、出来る犯罪じゃない。
 とにかく今は、一刻も早く犯人を捕まえて欲しい。
…捕まえて死刑にした所で、もう女の子は帰らないし、家族に残された大きな傷が癒える事もないのだろうが。
 せめて、これ以上の悲劇は防がないと。


2004年11月19日 金曜日

『舞-HiME』09.「たいせつなもの。」

 創立祭当日。
しかし、企業や一流飲食店が出店させてもらいたがる学校のイベント、というのは、フィクションの世界でも珍しいような。
 命が激辛ラーメンを食べて学内を走り回るなど、相変わらずの和やかな風景で今回も幕を閉じる…かと思ったが…

 自分もHiMEである事を、戦いを通じ、勇気を持って告白する あかね。
和也は、そんな事で気持ちは揺らがない、と事実を受け止めてくれる。
 しかし、ロボット?サイボーグ?の正体を現した深優により、あかねはチャイルドを破壊され、それにより彼女の一番大切な人である和也の命は奪われてしまう。
 ははあ、そういう仕掛けの話だったのか。
 譲れない大切な物を賭けての戦いは確かに盛り上がりそうだけど、「負けた者」の心情を描くと鬱展開になりそうでもあり、難しい所。



『W〜ウィッシュ〜』07.「夏だ!海だ!水着だ !!」

 タイトル通り、夏で海に来て、女性陣の水着を見せる話。
新作水着を兄に見せつける妹が、妄想率200パーセントに描けていたから、それでイイんじゃないだろうか。
 イメージで出てきた、『銀河鉄道999』鉄郎とメーテルの別れそのままのシーンは、伏線なんだろうな。


『Φなる・あぷろーち』07. 「大悲恋 !? 愛と慕情のみぞれ雪」

 まだ後を引いていた鬱展開。
もっと無責任なコメディーアニメかと思ったのに、実際には小さい事にいつまでも拘るばかり。
 西守歌が余りにもマトモであり けなげで、そうなると主人公の非常識さばかりが目立ってしまい、見ていて楽しい気分には なれず。
 本来、「非常識な出自を持ち、周辺への迷惑も顧みず目的へ突き進む女の子」に対させる事で、「必ずしも理論的ではない行動を示す主人公」を活かす構造だったのでは?
『うる星やつら』ラムと あたるの関係のように。
 片側、特に女の子側のパワーダウンが著しいと、物語のバランスは崩れてしまう。



 WOWOWで放送されていた映画『地獄甲子園』を見る。
 漫F画太郎先生の原作を、実写映画化した物。
どう頑張っても高校生には見えないイイ歳の俳優さん達が、デタラメなルールの下、野球で(?)凶暴な高校と戦っていく。
 予告編だけは見ており、画面の弾けぶりに期待したが…

 うーん、かなり期待はずれ。
馬鹿なノリが見られ、笑ってしまう部分も所々にはあったけれども。
 こういう無茶なギャグを、短時間のコントではなく「映画」として映像化するには、何よりも製作者の特殊なセンスが必要であり、「何でこんな悪ふざけみたいなネタを、手間暇かけて大真面目に撮ってるんだ?」と思わせる姿勢も必要。
 大学映研が撮った自主製作映画みたいな安っぽい雰囲気が全編に漂っていては、「馬鹿馬鹿しい」よりも「下らない」「つまらない」という感想が先に立ち、醒めてしまう。
そりゃ、こういった企画に潤沢な予算が付く事はあり得ないだろうが。

 『火山高』を先に見てしまったのが痛かったかなあ。
アレは、冗談としか思えない内容を、ある限りの技術と予算と情熱を傾けて大真面目に映画化した、その姿勢その物が「笑い」と「感動」に結びついていたから。
 日本では、「馬鹿馬鹿しいギャグ」が(特に、エライ人達から)あんまり高く評価されない伝統があり、同じように作れ!というのも無理な話、とは思うんだけど。

 グランドの外でヤジを飛ばしているオッサンが、漫F画太郎先生が描くオヤジの絵に驚く程 似ていた、その辺が収穫。


2004年11月18日 木曜日

 レンタル屋がキャンペーン期間中に付き安くなっていたので、映画を二本借りて見る。

『アンダーワールド』
 ヴァンパイアとライカンスロープ(人狼)が人知れず抗争を続けている世界の話。

 スタイリッシュな画面で派手なアクションが続くため、最後まで飽きずに見ていられるが…
これ、酷く薄い映画だなあ。
 ヒロイン側の「ヴァンパイア」という設定は、『マトリックス』ばりのアクションを行わせるための方便としてのみ機能しており、別に「ミュータント」「サイボーグ」「超絶の体術使い」であっても、ほぼ構わない。
 吸血鬼大好き、って訳でもないから拘らないけど、もうちょっと「ならでは」の制約や利点を活かした方がストーリーにふくらみが出来たんじゃないか、とは思う。
弱点を突いた「紫外線曳航弾」なんて、使いようによっては凄く面白くなったろうに、何となく出ただけだし。

 ヴァンパイア対 人狼という特殊な構造なので、「他人事」として見られないよう、巻き込まれる普通の人間男性を設定したんだと思うけど、彼の内面やら苦悩が あんまり上手に描けていないため、やっぱり人間とは感じられなかった。
特に理由もなくヒロインと恋に落ちるに到っては、ハリウッド映画のお約束とは言え、唖然。

 敵・味方・傍観者、誰か一人だけでも魅力的に描けていたなら ずっと化けていたろう映画。
実際には、『マトリックス』の後追い、という評価に留まってしまった。


『火山高』
 架空の時代、無茶苦茶な高校に転校してきたデタラメな高校生が、ハチャメチャな大騒動を起こす。

 いやあ、面白い。
パワー全開、おバカさ全開、出し惜しみ一切無し。
 『アンダーワールド』と同じく『マトリックス』の後追いに見えるけど、実際はワイヤーアクションを駆使したアジア映画の発展形。
 内容は、日本人に馴染みの深い「漫画的学園バトル物」。
『男組』とか『男一匹ガキ大将』『コータローまかりとおる!』、現在では『舞-HiME』なんかも同じ系統かな。
韓国にも そういう文化(笑)があるのか、日本からの文化侵略の影響か。
 日本でこそ、この映画は作られるべきだったんじゃないかと思うけど、なかなか こういうアホみたいな内容に大金と人員と情熱を注ぎ込む洒落っ気が、この国には無いようで。

 超絶の力を秘めた転校生、学園ナンバーワンの理知的な男生徒、その打倒を目指すワルのボス、剣道部の美女、お調子者の友達、セコい教頭、校内を制圧する超パワーの教師部隊…
もう お約束のカタマリ。
セリフを聞かなくても、大体ストーリーが分かるぐらい。
 ダーク・オリーブ・グリーンで統一された画面が美しく、何でもアリの世界にリアリティーを与えている。
 ワイヤーアクションそのものは、決して悪くはないのだが、香港・中国の手慣れたモノに比べると力の爆発させ方や着地のキメなど、後一歩な所が。
それでも、「思い描く画面」を実現しようとする情熱は大したもので、未完成なりの迫力と意表の突き方があり、ハッとさせられる事も。

 クライマックス、強大な敵を前に心を一つにしていく所、ちょっと恥ずかしくなるぐらい お約束だけど、やっぱり気持ち良く、燃えてしまう。
ナンバーワンとか校長とか、もっと絡ませて欲しかった気はするが。
 見ている間ずーっと半笑いになってしまう、楽しい映画。
『少林サッカー』と同様に感性で見るのが正しく、考えたら、負け( ^_^ )。


2004年11月17日 水曜日

『蒼穹のファフナー』19.「真矢〜まなざし〜」

 異常な程の戦闘特性を発揮する真矢。
ここまでとは…この子が早いウチに戦力に加わっていれば、翔子は死なないで済んだのかも。

 心情が分かり辛いキャラを理解してもらうには、脇に「相方」を付けて、一々突っ込んでもらうのが有効。
このところだいぶ馴染みやすくなってきた総士、その側に乙姫をくっつける事で、分かり易さが倍増。
「そういうの、エコ贔屓と言うんだよ」「総士はあの子をシステムに入れるのが怖いんだ」…実に的確なツッコミ。
 酔っぱらった真矢に「元気ィ?」と聞かれ、手を大きく振り上げて子供っぽく「元気元気!」と応える乙姫自身も、グッと可愛らしく感じられ、魅力を増した感じ。

 また誰か殺すつもりだとばかり思っていた戦闘だが、一人も死なず。
各人の必死な戦いぶりが伝わって来、面白い。
 無能さしか見せてこなかった総士も、今回の指示は的確に出していた。
キャラクターが頭良く見えるかどうかは、彼ら彼女らを動かす制作側の頭の良さに寄る。
 子供達が生きて還った事を喜んでくれる人の存在…を見せていく構成も、実に結構。

 ここしばらく、物語を進行し、設定を消化しようと一生懸命になっていた印象があるが、前回・今回と特に進展無く、換わってキャラの心の機微を彫り込んで見せた。
 こういうのも、絶対に必要。




 あんまりにも笑ったので、メール転載。

> お願い。。。
>
> 真剣なお願いがあります。貴方の精子をください!子供が出来なくて困ってます。
> 絶対迷惑はかけませんので中出ししてください。一回10万円で、
> 妊娠できたら50万円お礼として払います。詳しくはすぐに連絡先を教えます。
> 出来れば本日中に返事をください。
> いちよプロフィールも載せておきますね。
> 26歳、160cm-46kg、スリーサイズ《86・60・86》写メ有ります。
> 引き受けて頂けるならここに登録してもらえますか?
> 掲示板で待ってます。名前は真奈美です。
> http://www.093ana.com〜
> お互いの事は知らない方が後々いいと思うし、妊娠した後は連絡を取り合いたくないので
> ここを利用する事にしました。


 どこのダメ エロ漫画のネタだよ !?
オレか、オレの漫画か?こんなの描いた覚え無いぞ!
いや、だからこそ いずれ使えるかも知れないな、φ(..)メモメモ。
 しかし、「一応」を「いちよ」と書くのは、頭悪そうに思えるので直した方がイイと思うニャー。



 一日遅れて、お仕事終了。
うう、疲れた。
 ちょっと寝てから更新します。


2004年11月14日 日曜日

 お仕事スケジュールに突入。
という訳で、次回更新は火曜日ぐらいになる予定。

 あ、コミケ受かりました。
12月30日、東地区、カ─18b 白昼書房で。
 この締め切りが明けたら、本格的に原稿に取りかからなくちゃ。


2004年11月13日 土曜日

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』05.「癒えぬ傷痕」

 コロニー落としの機器に使用していた、笑ってしまう程 巨大なテンキーは何だ?
対比が分からないモノで、最初はナノマシン・レベルの作業が成されているのかと。
いや、ナノマシンじゃ小さすぎか、あのテンキーを電卓大と考えて、それに比した大きさ。
 モビルスーツ用のキー、という設定?
しかし、モビルスーツの指に合わせた大きさにしなくても、無線か有線でアクセスしてコックピットのキーボードを叩けばイイようなもんだけど…この不合理さはオリジナルからの伝統かな。

 で、突然のコロニー落とし。
急な展開だったもので、先週分を見忘れたんだっけ?と思ってしまうぐらい。
 更に起こる大事件で、カガリ達の下船を伸ばし、緊張した情勢下でキャラクター相互の関係を描いていく、ってのも面白くはあるけど。
 これなら、「ガンダム強奪」という前作と同じイベントを抜きにし、コロニー落としの危機を冒頭に持ってきて、対処すべく集まってくるザフト艦隊、投入される新型ガンダム、その混乱した状況につけ込んでくる謎のガーティ・ルー勢力…という持って行き方でも良かったのでは?
どうも、コロニー落としの前に、強奪があり追撃がある意味は薄く思えて。
 いや、実際にこれまで面白く出来ているのだから、文句を言う事はないんだけど。

 グラディス艦長、デュランダル議長と肉体関係に。
これまたビックリ。
 かつてより恋人同士であったのか、この非常事態下で女の調達が出来ず禁断症状を起こす議長(笑)に、艦長が体を供した形なのか?
 しかし…相変わらず夕方6時の夕飯時に、ケンカを売るような画面を見せるの、好きねえ。
必ずしも効果的と ばかりは限らないんだけど。

 地球存亡の危機なのに、事態をどう利用すれば最も得か、ばかりを考えている呑気な連合(ブルー・コスモス?)。
事前に被害が計算できる立場だからこその余裕、かな?
 前作のように、ブルー・コスモス = アホのアズラエル、という描き方ではなく、様々な考え方を持つジジイ共の集団が方向を決めているらしい所を見せてくれると、いくらか説得力を感じられる。

 お馴染みイザークやディアッカの再登場、そして出陣するアスラン。
「俺の家族は死んだんだぁ!アスハの一族が憎いぃぃ!」以外に主張するキャラクターが無いシンは、ますます影が薄くなっていくばかり。
頑張らなきゃ!



 光希桃 Anime Station さんで、恒例のアニメ感想率調査の結果が発表されております。
うちも、協力させて頂きました。
 何となく見れば実に何となく、読み取ろうと思えば色々な事が読み取れる結果…かも知れません。
 興味のある方は、どうぞ。


2004年11月12日 金曜日

 もうレンタルを待った方がいいような先日、映画『アイ,ロボット』を見る。
 監督は、『クロウ』『ダークシティ』で独自の美意識に満ちた映像世界を作り上げて見せた、アレックス・プロヤス。
 主演、ウィル・スミス。
 近未来、ロボットが何気なく生活に溶け込んだ世界で起きる、謎の殺人事件。
捜査についたデル・スプーナー刑事は、ロボットに対して抜きがたい不信感を持っていた…

 以下は内容に触れるので、未見の方は御注意。


 もうちょっとサイバーパンク(死語?)な内容かと思ったが、割と古色蒼然たるSF作品。
『攻殻機動隊』から『イノセンス』を見てしまった目には、古いなあ、と感じられてしまう。
 どちらかというと、『人造人間キカイダー』に近いのかな。
ロボットの胸で輝いて「正義と悪(人間への友好と敵対)」を表すのが、「青と赤」の光である所とか。
産みの親である博士殺しの嫌疑を掛けられ逃走するロボット、という所も。
いや、『キカイダー』の方が ずっと深い内容だけど。

 しち面倒臭いテーマや思想など すっ飛ばし、この映画は、見事なCGによる未来の風景と、大量に登場するロボットによるアクションまたアクションで、分かり易いエンターテイメントとして押してくる。
その辺は確かに迫力があり、問題なく面白い。
 しかし、トンネル内での襲撃は…ロボットの殺人機能を隠すため、探っていた相手を多数のロボットで殺そうとしており、凄く矛盾を感じてしまうが…
通報されるか、目撃者でも出すと全てオシマイでは?
 まあ、主人公が重傷を負ったりしないのと同じく、「そんな不都合は決して起こらない映画」なんだけど。

 廃棄ロボット置き場で、主人公を襲う新型ロボットから、「人間を守れ!」とロボット三原則に突き動かされ飛び出してくる旧式ロボット達。
ここは、何となく流されてしまうけど、ちょっとジーンと来る良いシーン。
 見終わって、「あんなロボット達が、ウチにも一台欲しい」と思ってしまう映画なら良かったな。
そこまでの魅力は生み出せていなかったように思え、残念。
 スッキリと見られる娯楽作品。



『舞-HiME』07.「迷子の仔猫たち」

 何もかもが非常に高いレベルで推移しているアニメで、見ていて ひたすらシアワセな気分。
 こんなに沢山のキャラを出したり、メインヒロイン達が持つ力の特性や弱点などを見せ終わらない内に新たな「姫」をガンガン加えていったり、というのは、普通なら余り良くない事だと思うんだけど。
事前に非常に細かく考えたのであろう設定により、キャラクターは それぞれ個性的に描けているし、「超越」した存在である年上・姉キャラの「姫」碧を とても楽しく、ダークな部分がある奈緒を とても剣呑に見せられている事で、「姫」の追加もストレスにもならず。
今回ラストで登場した小等部の歌姫はどんな存在なのか、そのドラマも早く見せてもらいたいぐらい。
 ただ、高い脚本力・演出力・作画力、統括する監督の力量…ラッキーか情熱故か知らず、全てが揃わないと それはそれは悲惨な事になってしまうので、「『舞-HiME』をマネしてアニメ作ってみるか」などとは、思わないのが吉。

 碧がイイねえ。
「姫」同士がにらみ合う緊迫した状況を、一人でブチ壊しにしてしまう無茶苦茶さが実にイイ。
 ポケポケと吐いた○○が透過光処理になっていたのは、『あしたのジョー2』以来のお約束。

 これ、少なくても26本構成なんだろうな。
13話、あと6本ぐらいじゃあ、キャラの顔ぶれを見せただけで終わってしまうから。
 まだ話の本筋には入っていない印象。
「姫」達が相争う『仮面ライダー龍騎』みたいな世界になるのか……いや、そんなには殺伐とさせないかな。
 このまま、バトルとか超能力は添え物のまま、キャラの面白さで勝負する学園モノとして終わってくれても、個人的には不満無い。


2004年11月11日 木曜日

『流星戦隊ムスメット』06.「なぜ?迷路をさまようムスメ心」

 「ごっこ遊び」みたいなことしかして来なかった変身ヒロインが、私のせいで仲間が死んだだの、戦う気力を失っただのと言い始めるのには、面食らう。
それでまた、仲間・モドキという宇宙人が死んだのは、確かにヒロインが突然に拒否した変身を代わりにしたからで、しかも その死に様はドラマとして さほど意味あるモノではなく、他の誰も死を悲しがったりしていない…
 教師・白井が敵に乗っ取られる展開と合わせ、とにかく「鬱」にして、新ヒロイン三人組登場と、正規ヒロイン復活のカタルシスを生み出したい意図は分かるんだけど……空回り過ぎ。

 生きたキャラクターを描くより、製作者がやりたい事を画面にするためキャラクターを動かす方を選んでおり、無理ばかり感じてしまう。
 ライバル三姉妹なんて、ちゃんとキャラを立てれば遙かに面白くなった存在だろうに。



 メール。

> ナース、スッチー、セーラー服etcでコスプレHしましょ♪
>
> Hなコスチュームを着ておねだりしてくる可愛い女の子と楽しくHができるよv
> いつもなら紹介料でたくさんお金がかかるんだけど今回は「一人だけ」無料♪
> コスチュームも女の子が希望してるのと他にリクエストを二つできるから色々楽しめちゃう(≧∀≦)
> たくさんの女の子の中から一人だけ選んで出会ってね(*^-')相性が良かったらそのまま付き合えちゃうかも…(#^-^#)
>
> ↓↓興味が湧いたら、今すぐメールしてね♪↓↓
> myu_myu_kity@〜
>
> ≪このサービスは風俗やデリバリーヘルス等の業者の宣伝ではありません。≫
> ≪コスチュームオプション等、不当な負担・請求は御座いませんので安心してご利用下さい。≫


 …このシステムが風俗やデリバリーヘルスのソレでなくて、何だっちゅーのか?(笑)
とにかく返信メールを出させたくて、美味しい妄想を並べ立てようと必死なんだろうけど、余りにも無理がありすぎる。
 コスチュームを三着も着替えてもらったら、イメクラだって追加料金がかかるんじゃないか?いや、よく知らないけど。
 妄想を並べ立てるだけなら、
「ご紹介できる女性は全員ナースです」
「全員 女教師です」
「バスト90・Fカップ以下の女性は おりません」
「女子中・高校生ばかり。お嬢様学校に通っているため、興味はあるのに経験がありません。みんなお小遣いには不自由してませんので援助する必要も無し。ハードなエッチを教えて上げて」
…こんなんでも イイ訳だ。



 レンタルで映画『ホーンテッド・マンション』を見る。
 監督は、面白い所もあったけど全体的には物足りない『スチュアート・リトル』のロブ・ミンコフ。
主演、エディ・マーフィー。

 ……まあ、ディズニーランドのアトラクション、ホーンテッド・マンションも こんな感じの上がりだよね、という映画。
怖いシーンなど全く無いので、どんなに恐がりな お子様でも見られる。
 よくあるオバケ屋敷映画のパターンそのままに、刺激的な部分を削ぎ落とし、キレイなCGを散りばめ、家族愛でまとめ上げたモノ。
「ファミリー・ムービー」という以外に表現しようがない。

 アトラクションとしては コレよりつまらない『カリブの海賊』が、そこそこ面白い映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』に化けたのは、奇跡的な事だったのかも。
 ホーンテッド・マンション好きのヨメのために借りてきたDVDであり、当人は大変に喜んで見ていたようだから、想定対象客層には正しくアピールする内容なのだろう。


2004年11月10日 水曜日

『ブラックジャック』05.「六等星の男」

 原作では、椎茸先生の奥さんが登場し、新院長選挙の候補から自分は外されている、と語る夫に、分かってはいたけれども寂しいですわね、とか応えていたような。
短い原作を伸ばして30分にしているアニメ版で、何でそこを削ったかなあ?
 別に そこが良い場面だという訳ではなく、そのやり取りを入れる事で「椎茸先生も院長になりたいという気持ちは、一応持っていた」事を伺わせてしまうので、ミステリアスな(院長選挙自体をどう考えているのか分からない)部分が薄くなる事を回避した?
 今回はピノコが、誰も理解してくれずとも自分だけはブラックジャックの本当の姿を理解している、という所を示すのが大きなキモになっているので、「椎茸先生の真価を分かっている良妻」を見せる事で、二組の夫婦( ^_^ )の描写を深めれば良かったような。

 しかし、なかなか面白いなあアニメ版『ブラックジャック』。
無理な現代風リニューアルをしなくても、変な声優を入れて話題を作らなくても、面白い原作の持ち味を殺さずにいてくれれば、十分 見るに耐えるアニメは出来るのだ、という当然の事を証明してくれる。


2004年11月9日 火曜日

 メール。

> 「未承諾広告※」
>
> ☆★本日より超出会い度最高のシステム開始☆★
> 『サイトリニューアルにつきキャンペーン開催中!』
> あなたの私生活を充実させるにはココしかありません!
> もう一度言います。ココしかありません!
> 勿論。可愛くない子もいますが可愛い子もいる!!
> ヤラセ・桜は常に削除させて頂いています!!
>  http://www.paja〜
> <送信者>パル通信
> <配信停止>stop_pal@〜


 いつも通りと言えば いつも通りの内容なんだけど、
「もう一度言います。ココしかありません!」
が、余りにも強引すぎて笑ってしまったのと、
「勿論。可愛くない子もいますが可愛い子もいる」
と、デメリットまで語り 正直さを装う事で言葉に説得力を持たせようという方法は、この手のメールの中では工夫した方かもね、と思ったので、転載。



『ファンタジックチルドレン』06.「コックリ島(2)」

 ずっと見てきたが、今回 初めて面白いと思った。
アニメの方が乗ってきたからか、こちらが作品のカラーに馴染んだからか。
 今回は特に、お約束を取り入れた、誰にでも分かり易い内容だったからなあ。
感情を見せなかったヘルガが、危機に晒されるチットのために命がけの行動力を発揮し、ヒロインである「価値」を証明。
助けてくれた礼をチットに言われるが、自分は怯えるばかりで何も出来なかったと忸怩たる思いがあり、塞ぐトーマ。
彼は、その憂さを晴らすように、不審な侵入者・タルラントを責め立てる。
「べフォールの子供」とトーマ達が絡んで、バラバラだった世界に繋がりが見えてきた。
また、ここでのドツキ合いを、優勢劣勢がコロコロと入れ替わる組み立てにしており、最終決着に持ち出された反則技マシンの登場まで含めて、面白く仕上げたのも結構。

 この調子で行ってくれるなら、次回以降も楽しみに思える。
見るのを止めないで、良かったかな。



『W〜ウィッシュ〜』06.「闇の中の記憶」

 兄と一緒に居られれば幸せの妹と巡る、学園祭の一日。
やたら密着してくる泉奈の様子に、妹モノ好きとしては満足がいく内容だったが…
 ボチボチと、ダークな部分が現れて来つつある。
突然出てきたように思えたニセ妹・春陽は、単に説明不足なキャラなのかと思えば、物語の中心に大きく関わる存在なのだろうか?
 あと、メガネっ子二人がオバケ屋敷で恐怖のズンドコに落ちる様子が楽しかったかな。
学祭で、教室を改造した程度のオバケ屋敷に、どれほど予算を掛けてんだよ?って気はするけど。

『Φなる・あぷろーち』06.「大衝撃 !! 愛と哀しみの果て!」

 うーん、馬鹿馬鹿しいノリのままなら ともかく、無理にシリアスにしようとしているので、キャラクターの言動や行動に納得できない部分が出来てしまう。
 主人公…デートの様子や、笑穂が無事 帰宅したかどうかを西守歌が衛星で確認していたぐらいの事で、激怒するようなリアルな世界観か?この作品。
それなら、雪山で遭難した際、唯一の頼りである無線機を西守歌が投げて使用不能にした事にも怒らなければならない。
 西守歌の金持ちぶり・非常識ぶりは「ファンタジー」の域に入っているのだから、少々の行動では見ている側も「そりゃ酷い」などとは思えない。
 もっと身近な「嫌」さ、個人のプライバシーに立ち入って…
浮気相手として問題がないか大金を掛けて徹底調査した結果、笑穂の家庭内、あるいは笑穂自身に「異常」を発見したので お気を付けあそばせ、と悪意無く楽しげに報告する西守歌に、主人公の怒りが爆発する、というような持って行きようなら、(後フォローは大変そうだけど)納得できなくはないのだが。
 「強烈な西守歌が物語を振り回す作品」になるモノだと期待したが、実際は「物語に西守歌が振り回され、魅力を発揮できないでいる」状態。



 かなり離れたシネコンで、早くも『ハウルの動く城』の入場券(全席指定)を売っており、出遅れたぁぁぁ!と叫びつつ電話で問い合わせた所、初日の分にも空席が沢山あるという話。
無事、20日 夜の分の券をゲット。
 しかし意外。もっと大混雑で、封切りから何日分もチケット売り切れ状態かと思ったが。
 …とりあえず、内容に関する情報が まだ余り流れないウチに見られそうなのは、有り難い。
後は、それまでに仕事を終わらせる事だな……

 皆様も、早期 鑑賞をご希望であれば、この辺で最寄りの劇場と、早売りの有無をチェックしてみては。


2004年11月8日 月曜日

 毛羽毛現蟹森ぐり夫妻に、男の子が生まれる。
うわー、めでたいめでたい。おめでとう。
 子供が生まれたってぇ話は、何度聞いても一緒になって嬉しくなってしまうモノだねえ。
母子共に元気だそうで、何より。
 早いウチに お子様の顔を見に行かないとなあ。



『げんしけん』05.「自律行動に見る排斥と受容の境界」

 活動がない事で、部室と、部そのものの存続まで危うくなってしまう げんしけん。
内容でも語られていたけど、特に大学には「何やってる部?」が分からないクラブは結構あったりするので、一応 活動目的が理解できる げんしけんなんてマトモな方では?
 部の存続は、学祭でナニガシか意味ありげな活動・発表をする事と、後はプレゼンテーションの…口先の巧さに かかっている。

 ほとんど存在感のないグレイ似の部長だが、実は恐ろしいヤツ、というのがパターンながら、楽しかった。
自治委員会だけでなく、咲の秘密まで見通し、その行動を支配する密かな悪辣さが何とも。

 毎度 面白いけど、作画レベルが低迷気味なのが、寂しい所。
美しい画面を絶対に必要とする内容ではないにせよ、やっぱりシャキッとしない様子は見ていて嬉しいモノではないので。



『蒼穹のファフナー』18.「父親〜おもいで〜」

 そして訪れる、平穏な日常。
島に残った部外者達をも、「偽装された日常」(いや、戦闘状態こそが異常なのか?)に飲み込んでしまおうとする島側。
 「とうふ屋」だの、適当に職業を割り振って働かせようとするのがおかしい。
 平和な定職に就かせ、要らない事を考える余裕もない程 忙しく働かせる事が、牙を抜く最上の方法なのかも。
『未来少年コナン』で、ハイハーバーに取り残されたインダストリア兵士達も、こうして日常に還されたんだった。

 戦時以外の状況下では、浮いてしまうカノン。
軍事バカ的な言動・行動を見せられると、『フルメタル・パニック』の相良宗介を思い出してしまう。
 このまま平和な日々を長く続けられる余裕がこの作品にあったなら、宗介のように他者とのギャップを笑いに転化していく、本人だけは大真面目なコメディー・キャラになっただろうな。

 突然 開かれる査問会。
…私的も公的も入り交じる混乱した島の状況で、今更このぐらいゴタゴタ言う事ァないのでは?
貴重なファフナーを持ち逃げした一騎でさえ、問題にされないのだし。
 まあ「査問会」ったって、お馴染みの顔ぶれで和やかに進んでいく、「家族会議」「親族会議」よりも まだ緩いシロモノだったが。
 子供達の、勇気ある、馬鹿馬鹿しい証言で、楽しくもグダグダに終わってしまう査問。
実に、日本人的な決着。
これが米ドラマだと「裁判」が身近であるせいか もっとシビアなモノであり、『スター・トレック』などでも、お馴染みメンバーによる裁判・査問が よく成されるが、「友情は友情、査問は査問」という割り切りが見られる。

 一人、ふざけた茶番しやがってと荒れ狂う真矢パパン。
気持ちは分からんでもないが、しかし再入島を許されただけでも特例措置だろうに平然と査問会にも出席、その進行・結果に激昂して言うちゃあならん事まで喚き散らすとは、空気が読めないにもホドがある。
 子供達にフェストゥムの因子が組み込まれている事は、以前にも劇中で語られていたんだっけ?
それが子供達の体への「侵害」を容認するモノではなく、逆に「防衛」する目的…というのなんか、こんなにダダーッと連ねて語られては、視聴者に上手く受け取ってもらえないような。
「日本人は生殖能力を失っている」というのも、同様。

 やっぱり、酷く時間が足りてない。
本来なら、海水浴なんて余計なエピソードは切り捨て、査問会を通じて もっと緩やかに島や子供達の真実に迫っていく構成にすべきだったろうが……
 海は海で、物語に「潤い」をもたらす効果を発揮しており、コレが あると無いとでキャラクター達への印象が変わってしまったろうし…
 何度も言うけど、シリーズ前半部で無駄に費やしてしまった時間が悔やまれてしまう。


2004年11月7日 日曜日

 NHK教育で、どのくらい久しぶりになるのか、『未来少年コナン』の里帰り再放送が始まった。
 DVDで持っており、たまに見返すもんで、今回の放送は頭の方だけしか見なかったが…
 フィルムの状態が悪いなあ。
傷だらけ、ゴミだらけ。色も退色気味では。
 WOWOWで放送されたファースト・シリーズ『ルパン三世』が、出来るだけ初回放送当時の画面に近付けた(それ以上の)デジタル・リマスターを行っているんだから、『コナン』を生み出したNHKならば、同様の手を加えて最良の状態で視聴者に届けるべきだったと思うのだが。

 ……まあ、基本的にアニメに無理解みたいだし、そんな「無駄金」使おうなんて思う訳無いか。


2004年11月6日 土曜日

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』04.「星屑の戦場」

 おおお、どーしたんだ?臨機応変の作戦らしきモノを立てて戦ってるぞ。
デコイを使ってミネルバを欺く連合艦・ガーティ・ルー。
虚を突いてきたその攻撃を、小惑星表面の突起を使ってかわすミネルバ。
対して、小惑星その物を崩す事によってダメージを与える作戦に出るガーティ・ルー。
損傷のため落ちた機動力を、自ら小惑星に攻撃を掛け、起こした爆発の勢いに乗る事で補おうとするミネルバ。
 頭を使っているシナリオは、面白い。
 …小惑星の固さが状況により変わっているとか、ミネルバはリスクを伴う小惑星爆破などしなくても、艦の方向だけ変えて主砲を使用可能にし、ガーティ・ルーを狙っていれば良かったんじゃないかとか、不思議に思わないでもないけど、非常に良く考えられている『銀河英雄伝説』にしても、このぐらい変な所はあるからなあ。
アニメオリジナルの戦術アイディアとしては、非常に頑張った内容だと思う。

 実戦をくぐり抜けてきた経験の強味で、女性艦長より遙かに有能な所を見せるアスラン。
「さすがだね、あまたの激戦をくぐり抜けてきた者の力は」…とデュランダル議長は言うじゃないか。
……でもアスラン、前作の激戦では ずっと考え無しの力任せパイロットでしたから!残念!

 部外者・アスランに対し艦長が、使用可能なノズル数を教える事さえ ためらい、彼の立案を受け入れる事に抗議しようとする部下に「この件は後で話しましょう」と抑える辺り、「軍の機密である艦の艦長」という設定を徹底しているようで、心地良い。
 ガーティ・ルーの方も、ミネルバを破壊せずとも、追跡さえできないようにすれば良い、という的確な判断を示しており、有能さを提示。
 馬鹿ばっかり、じゃないのは、イイねえ。

 アスランの目立ちように対して、今作の主人公であるはずのシン・アスカは影が薄い。
いや、凄い戦闘能力を発揮してはいるのだろうが、相手を撃破するような戦いではないのと、セリフのやり取りが少ないのとで、「淡々と戦っているだけ」の印象。
 取りあえず追撃戦は終わったようだから、アスランよりシンの方をメインに据えられるようになれば、また魅力も出てくるだろうか。



 WOWOW放送で最近見た映画。

『タキシード』

 ジャッキー・チェン主演、ジェニファー・ラブ・ヒューイット共演。
 モードを切り替える事で、格闘から狙撃、招待カードの複製まで何でも出来るスーパー・タキシードを、成り行きで着込んだタクシー運転手が、悪党組織を探っていく。
 米映画なんだけど、香港映画のようなグダグダのストーリーで、入れたいギャグのために本筋までメチャメチャにしてしまっている。
そもそも、何故ど素人のジャッキーが雇用主に成り済まして犯罪捜査をしなければならないのか、他にいくらでも対処法はあったろうに、という所から全然納得がいかず、映画に入れない。

 主役にジャッキーを使ったのも、失敗じゃないだろうか。
彼に超人的アクションが出来るのは観客にとって「当然」なので、「タキシード性能のお陰」だとは まるで思えない。
 パワード・スーツを着込んだロボコップが、通常のロボコップ並みの性能を発揮する映画を見て、「このパワード・スーツ、凄ェ」と思えるか、というような。
 もうちょっと、タキシードになった『ナイトライダー』ナイト2000みたいな人工知能搭載型にして、ジャッキーにアドバイスしたり苦情を言ったりする、「共演・タキシードのバディ・ムービー」にでもしたなら、独自の面白さが出たかも知れないが。
いや、それはそれでジャッキー主演の意味がないか。
 とにかく、この内容なら、もっと見た目 貧弱な俳優を主演に据えた方が、「ダメ男がタキシードのお陰でスーパーマンになった」楽しさは醸し出せたろう。
 酷くつまらない訳でもないけど、見終わって何も残らない映画。


『プルート・ナッシュ』

 監督は傑作『トレマーズ』、『シティ・スリッカーズ』『マイティ・ジョー』のロン・アンダーウッド。
 主演、エディ・マーフィー。
 月面でクラブを経営するエディ・マーフィーが、その店を売ってくれと持ちかけられ、断った事から始まるコミカル・アクション。
 ハリウッド映画の悪い所が凝縮したような内容で、空疎な筋立てを、派手だが意味の薄いドンパチで補おうとしているのが見えすぎ。
時折ヒットするけど、ほとんどのギャグが滑っているのも辛い。

 しょーもない映画だが、旧式で妙に人間的な…普通に人間の姿をした相棒ロボット、ロボット・カーの口うるさい運転手(ジョン・クリーズ)、どこまでも続く月面ハイウェイなど、古き良き時代のSFセンス(もう『宇宙家族ロビンソン』ぐらい)が散見でき、そういう所は楽しい。
 CGに そこそこ お金が掛かっている事もあり、凄くヒマでSF映像に飢えているなら、見てイイかな。


『あずみ』

 小山ゆう先生の原作を映画化したもの。
 監督は、『ゴジラ』完結編が待機中の北村龍平。上戸 彩主演。
 余り良い評判を聞かず、期待値をググッと下げて見たせいか、いや割と楽しく見られた。
剣劇にはそれなりに迫力があり、しかも回数が多い事で客の興味は繋ぎ止められたろう。
 「仲間同士 殺し合いをさせる」、重要な冒頭部分に画面的説得力が足りないのは残念。
そこだけでなく、全体に緊張感が欠如気味で、そのためか あずみの心境変化も説得力が薄く感じられてしまう。

 美女丸・オダギリジョーの異常性は面白く、この映画一番の儲け役に。
逆に、あずみ側の仲間達は揃って見分けが付かない扱い。
 全体に、悪くはないけどお勧めするほど良くもなく。
とは言え、『デビルマン』よりは百倍程マシ(最近、日本映画の評価基準はコレばっかり)。
 この監督が、あんなに沢山 怪獣を出す『ゴジラ』を撮るとすると…ほとんどの怪獣は、記憶にも残らないぐらいのチョイ役として処理されるんだろうな。



『吟遊黙示録マイネリーベ』01.「誇り」

 『Avenger』『MADLAX』の真下 耕一監督による新作。
しかし、休み無く仕事してるなあ。
 特に破綻しているとは思わないが、視聴者の生理を置いて画面内だけで勝手にストーリーが進行しているようで、面白いも つまらないも無く。
 華麗な容姿の男性キャラを大勢取り揃えた、女性向け作品。
先行きが気になる訳でもなく、ここまで。


2004年11月5日 金曜日

『学園アリス』01.「学校がなくなっちゃう☆」

 少女学園モノかあ…と、余り興味を持たず見始めたのだが、ギャグのテンポ良さと変わった世界観、何よりキャラクターの魅力で、一気に引き込まれてしまう。
 蛍がイイねえ。
無口無表情の低血圧キャラだけど、心の内に熱い友情と優しさを持っているようで。
 親友である主役の蜜柑が彼女を表して言う、「お前の愛は分かりにくいんじゃ!」というセリフに、ジーンと来つつ爆笑。

 視聴継続。意外な(失礼)拾いものになるかも。
 バイタリティーに溢れた蜜柑のパワーで1話目は楽しく見られたが…
もしかすると、シリアス気味に展開していくアニメなのかな?
 明るさ・楽しさを失わないで進めて欲しいんだけど。



 地上波で放送していた映画『クローン』を見る。
 フィリップ・K・ディック原作。ゲイリー・シニーズ主演。

 こんな映画あったっけ?という程度の認識で見たせいか、意外にもお金の掛かった作りに驚く。
エイリアンと戦争状態という設定で、地表にミサイルが撃ち込まれていく様子など、ワクワクするようなビジュアル。
 お話も、前半、自分は「自分」ではなくて、その意識をコピーされて生み出されたエイリアンの自爆兵器・クローンなのではないか、と疑い、疑われ、決死の脱出を計る辺りまで、なかなか面白い。
 原作のディックは、こういう傾向の作品が多いな。
代表作『ブレードランナー』も、『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』も、「我は誰か」「自分は本当に信用に足る存在なのか、自分自身が疑問に思う」不安感をストーリーに織り込んでいる。

 しかし…この映画、主人公が都市から脱走した後は緊張感が途切れ、ウダウダした所が多くなってしまう。
 建物を透過して人体を探知する装置を、不明な原理で誤魔化してみたり。
追っ手側 責任者のボンクラぶりが目立ったり。
刺された仲間に、「急所は外れているから大丈夫」などと無責任な事を言ってみたり。
 極めつけはオチで……
出来るだけヒネろうとするのはいいんだけど、このオチは…うーん……
テレビだから良かったものの、劇場でコレを見ていたら、ちょいと脱力したかも。

 結局の所、背景となっている対エイリアン戦争には大した影響を与えない事件だったのね。
クローンを作り出したりなど、進んだ科学技術を持っているらしいエイリアンに、人類は勝てそうにない気が。



『ローゼンメイデン』05.「階段」

 人間1、ドール3が二つ(ドール1・真紅は無関心だが)の派閥に分かれ、一階と二階に別れて不毛な大戦争を始める。
 知略の限りを尽くした下らない戦術に、大笑い。
 発泡スチロールを摺り合わせる音は、あんまり不快でもないような。
ガラスとか黒板を引っ掻く音の方が有効。ただ、その音をリアルにはテレビで流せないだろうが。
 ワガママ放題の扱いづらいドール達と対立し、共闘するジュンは、十分 学校生活ぐらい対応できるだけの順応性を獲得できていると思うが。

 真紅と見ていた推理人形劇に乗っ取り、イチゴを食べたのは誰か、を推理していくのがクライマックスになるかと予想したけども、犯人は早い内に割れてしまう。
何だ意味無しかと思えば、後半、劇に登場した人形・クンクンのオモチャに引かれて、終始冷静で傍観者を気取っていた真紅が驚くべき馬鹿な姿を晒すギャグに繋げる。
構成の妙、意表を突く笑い。
 ドールはドール、ヒネくれた所もあるが、内面は見た目通り子供っぽいのかな。

 想いを寄せて来る男の子からの告白をサラリとかわし(気付いてない?)、ジュンにだけ依存しなくても街で出逢った女の子と充実した時を過ごす事が出来る姉。
 馬鹿バトルで生き生きとした姿を見せるジュンもだけど、楽しくて良いなあと思う反面、何かが欠けた、不健康なキャラクター達が寄り合ってギリギリ奇妙なバランスを保つ、当初の基本構造にあった魅力は薄れているようにも思う。
もちろん、物語は常に動いていくモノ。
今の姿が悪い訳ではない。


2004年11月4日 木曜日

『うた∽かた』05.「落涙の蕾花」

 浴衣を着て花火大会を見に行く話…だけども、舞台としては前回と同じ海にやって来る。
浴衣の裾をまくり上げて波打ち際でパチャパチャ遊んだりもしたが、最後には脱ぎ捨てた水着姿まで披露する事で、サービスは充実したモノの「浴衣の魅力」は薄い内容に。
 またも海に入れない未知留を、今回は特に葛藤無く置いてきぼりの一夏。
うーん…まあ何度も気を遣われては かえって負担かも知れないし、同様のやり取りを繰り返すのも芸がないので省略したのかも知れず、悪く解釈しない方が良いのかな。

 皐月と、かつて同級生だった男の子はイイ雰囲気になっていたので、男嫌い(男性恐怖?)が癒されていくストーリーなのかと思えば、意外にも彼を親友に寝取られてしまう。
 こんな事態に直面しても修羅場を迎えなかったのは、皐月の強さ、あるいは積極的に男性に ぶつかっていけない弱さの表れなのかな。
その心理状態は、今後いっそう男性から彼女を遠ざけていくのだろうが。

 しかし、邪魔な皐月に待ちぼうけを食らわせて排除、って手段を使う男の子は、かなり極悪だなあ。
そんなにまで、いつ蛍子を好きになったのか。
巨乳の容姿に惚れた?まー気持ちは分からんでもないけど。
 「実はキスじゃなく、目に入ったゴミを取っている姿を誤解しただけ」ってのがイニシエのコメディーの定番だが、親友が男の子の背に回した手に力を込めたり、後に皆と合流した時に浴衣の胸元が開いていたり(ドコまで行ったんだ?)した事で、誤解の仕様もなく。
 …あ、いや、まだ「皐月の事が好きなんだけど告白する勇気が出なくて」と相談してきた男の子に蛍子が「押しの一手よ。いきなりキスとか しちゃえば?経験あるの?無い?じゃあ私で予行演習する?」ってな具合に行き過ぎたアドバイスをしていただけだった、というオチにする手もあるか(笑)。
 皐月は、なかなか大事に(今は酷い目に遭っているが)描かれているキャラだと思うので、いずれもっと大きく本筋に絡んでくる事になるのかな?

 今回も、ジンの力は事態解決の役に立たず。
どころか、見なければ良かったものまで見てしまい、余計な苦悩を自分も一緒に抱え込んでしまう。
 この、決して幸せをもたらさない超常の力は、物語をドコに転がしていくのだろう?



『To Heart〜Remember my Memories』03.「そして、君は」04.「強さと、優しさ」

 3話。
 もっと じらすかと思ったけど、意外なまでにアッサリとマルチの記憶は戻る。
思い出(ゲームをプレイした者にとって)のバス停からマルチを追いかけて走り、それを契機に記憶の回復が成される、という持って行きようにはホロリと来たけど…
ただそれは、このアニメ単体としての出来の良さ、というより、元になっているゲームの完成度と、それに対するユーザーの思い入れ(思い出?)に大きく寄っている気が。
 遊園地でのイベントにもっと意味を持たせ、このアニメだけを見た人間にも感動を演出する事は可能だったような…
 でもまあ、原作ゲームに過剰な思い入れを持つ自分のような人間から、不満が出ない続編アニメを作り上げられただけで、十分な成果とも言える。

 4話。
 あんまり意味のない話…かと思えば、マルチの今後を決める重要な話だった。
しかしジイサンの一存でどうにでもなるのなら、もっと早くにプレゼンテーションを考えれば良かったのに。
 あかりも贔屓な身としては、余り彼女の嫌な面が出てくるシンドイ話にならなければ良いと思うが。

 作画は下落傾向にあり、気になる。
4話は かなり辛い部分が散見された。
 次回は持ち直しそうだけど…



 あー、アメリカ、ブッシュで決まりか。
ケリーで良くなるかは知らないけど、ブッシュは既にロクデナシだと分かり切っているんだから、試しに変えてみればいいのに。 



『特捜戦隊デカレンジャー』37.「ハードボイルド・ライセンス」

 おおお、渋すぎる話。
 子供の頃見ていた刑事物ドラマで、僅かしかない自分の人生経験によるキャパシティーでは処理しきれない、「社会的矛盾」や「どうにもならない人間の業」を描いたモノが たまにあり、見終わって呆然とした覚えがあるけど、今回コレを見た子供達も同じ気持ちになってるかなあ。
 いや、良い事だ。
「正義は必ず勝つ!」の単純明快・伴番が居て、割り切れない「正義」の行使に悩む宝児が居る。
そういう広さ・深さがあってイイ。

 面白いなあ『デカレンジャー』。
「刑事物」として、考えられるバリエーションを極めようとしているように思える。
敵を一律に定めなかったのも、良い方向に作用したのかも。


2004年11月3日 水曜日

 どうして今頃、映画『ヴィレッジ』を見る。
 『シックス・センス』『サイン』のM.ナイト・シャマラン監督。
 主演、ホアキン・フェニックスは『サイン』に引き続いての出演。

 シャマラン作品に付き物の「オチ」は、実際の所、すぐ読める。
拍子抜けする程 予想通りのモノ。
 しかし、その後も映画は続き、最後には…ああ なるほど、描きたいのはこちらだったのかな、と納得するラストが待っている。
いや、「意外なオチ」なんてのじゃあ ないんだけど、映画を見終わって色々と考えている内、次第に腑に落ちてくる終わり方。

 見終わっての感想は、何を書いてもネタバレになってしまいそうだなあ…
 ふくやまけいこ先生の短編『地下鉄のフォール』(念のため背景色で記述)と、この村人達の心理に、同じものを感じる。
 寂しさと哀しさと、閉じられた愛情と、もしかするとその先に ほんの僅かの希望を見せてくれる映画。



『げんしけん』04.「扮装と仮装の異化による心理的障壁の昇華作用」

 コスプレ話。
もっと野郎共の痛い嗜好や、女装コスプレなど、笑いに繋げそうな展開もあったと思うけど、対象を可愛い女の子に固定した事で普通に見られる内容に。
 大野は巨乳なのがキャラクター特性なのだろうから、誰か(同性である咲が適任?)そこを突っ込んだり羨んだり触りまくったりして欲しかった所。
 大野が持つ「ハゲおやじ属性」なんてのは、恥ずかしがる必要もなく全然オッケーだと思うけどね。
要らない事に頭を使いすぎたり食生活が偏ったりで、歳が行くと大抵 生え際の辺りが微妙な事になってくるオタクの皆様(他人事でなく自分も)にとっては、福音とも言える嗜好では。
だから、人気キャラクターになっているのかな。


2004年11月2日 火曜日

 メール。

> ☆四葉のクローバー☆
>
> 幸運を呼ぶ四葉のクローバー。一度は探した事があるのでは?四葉にはそれぞれに「名声」「富」「満ち足りた愛」「素晴らしい健康」の4つの願いがかけられ四枚揃って真実の愛を示し、幸運をもたらすと言われています。こちらでは、「富」「満ち足りた愛」が手に入ります。四葉のクローバーを探す方は、こちらに空メールして下さい。↓
> atelier_clover@〜
> お金で買えないものを探してみませんか?
> あなたの探している四葉のクローバーが見つかるといいですね☆


 おー、なんかポエムだよ。
 最近来るこの手の迷惑メールは必死さが滲み出しすぎてギトギトしており、お金持ちの女性と色々した挙げ句にお金までもらえますよ、とか無茶苦茶 書いていて、悪い油に当たってしまいそうだったモノで、このメールは一服の清涼剤のよう。
 ……でも、結局書いてあるのは「富」「満ち足りた愛」が手に入る、って事で、ギトギトメールと変わらないんだけどね(笑)。

 四つ葉のクローバー解説



『Φなる・あぷろーち』05.「大接近 !? 愛と死の湯けむり地獄!」

 ギャグだからだけど、主人公含む登場キャラクターが大抵「おバカさん」なので、最も異質な存在である西守歌には、「常識を体現する突っ込みキャラ」か「他キャラの追随を許さない超絶馬鹿キャラ」の どちらかであって欲しかった。
 甘くても辛くても良いが、全体に ぬるい味の料理を引き締める、薬味か調味料としての働きを期待したのに。
意外と普通。
 いや、目の前で他の女性と仲良くする主人公に対し、「浮気は正式な婚約の前に終わらしてくれた方が」などと平然と応えられる所は普通じゃないんだけど、所有する連絡手段を他者に教えていなかったのと同じく、攻撃的ではなく受け身の異常性なので、物語に積極的に絡んでいかない。
 今回は、笑穂の内面に斬り込む話になるのかと思えば、全然関係なく。
次回に続くようだから、締めくくりはそこで?


『W〜ウィッシュ〜』05.「桜夏祭前夜…」

 学校でも、学年の壁を越えて兄にベッタリの妹。
彼女の視点から、ウソ妹と仲良くしている兄へのヤキモチとか、ずっと一緒に居られる本当の妹としての(妹を超えた?)幸せとか、そういうモノが分かり易く描かれており、「妹萌え」属性を持つ人間にはシアワセな作品だろう。
 逆に、何度も書くけど、そういう属性のない人間には見る価値が本当に薄い。
 テーマの絞り込みは、同系統「萌え」作品が溢れている現状、良い事だとは思うけれども。


2004年11月1日 月曜日

『蒼穹のファフナー』17.「生存〜しかけ〜」

 自軍の船一隻とファフナー一機を犠牲にし、自爆装置・フェンリルで竜宮島ごと邪魔者共を消し去ろうとする、なかなかに極悪非道な人類軍の策略。
『ガンダムSEED』時点での連合と同じぐらい、悪質。

 しかし、人類軍ファフナーは、こんな事で破壊しても構わない程度の重要性しか持たない機体なのか?
 せめて何機か、研究用にでも島のファフナーを奪取していった方が良かったのでは?
コックピット改造によっては普通の人間も乗れるようになるかも知れないし、パイロットへの薬物投与か肉体改造によって過剰反応を抑える手もある。
 とにかく現実に敵が存在している以上、貴重なのだろう戦力を無駄に潰すのはどうか。

 話の方向は分かり易かったし、面白くもあったが…
とにかく駆け足で物語を進めている弊害、カノンの内面に説得力が足りない。
 彼女は物事を決定する意志力を持たない、という基本設定、これまで余りハッキリと画面に出していなかったのでは?
 そういう彼女の生き方と、その内面への一騎の理解、それらが下敷きになっていないと「唐突」という印象が残ってしまう。

 どうせ放りっぱなしになるのだろうと思っていた、第2CDCの不使用理由が説明されたのには感心。
 総士の驚くべき不器用さに、大笑い。
システムを使っている間は、相手の内面に同化さえ出来るのに、生身でのコミュニケーションは苦手らしい。
 不器用さでは、一騎も同様…
かと思ったが、言葉を交わす事でカノンも自分も「人間」であると示し 単にフェンリルで消し去られる「対象物」ではないと認識させるネゴシエーション能力、3分間という時間制限を設ける判断力、相手の選択に枠を嵌めて誘導し「自殺」を思いとどまらせる戦術立案能力など、恐るべき有能さを発揮。
 一体いつこんな力を身に付けた?同化したフェストゥムの中に心理学でも専攻したヤツが居たのか?

 今回は、
「あなたはそこにいますか?」
という問いかけに応える内容。
 死を賭けても自分が自分として「居る」事を周りに知らしめた乙姫、カノンを理解する・理解しようとする人間が「居る」事を証明する一騎(カノン機を同化して爆発を止める事は出来たかも知れないが、それでは彼女が「居る」事を否定してしまう)。
 「そこに居るだけなのか?」という意味に対しては、汚れた自分のまま故郷に帰る勇気をようやく持てた道生、自分を保てる無言から 格好悪い対話へと進み 一騎との関係を改善しようとする総士、自律的に判断し行動できる人間に変わろうとするカノン、など、そのままそこに「居る」のではなく、一歩前進しようと もがく人々の不器用さと強さを描いて見せた。

 脚本が変わって、やっぱり圧倒的に良くなったと思う。
 ただ、予定する内容の残量に対し、とにかく残り時間が足りないように思え、駆け足で あらすじを伝えるだけの「描こうとした事は分からないでもないが…」アニメになってしまいそうで、それは不安な所。



 イレギュラー気味のお仕事を一つ終える。
うう、疲れた。

 ええと、今月出る、ワニマガジン社の「Chuッ」スペシャル増刊・「失楽天」で、桁違い人気の鳴子ハナハル先生特集に便乗する形で、原稿を掲載・再録して頂いております。
描き下ろしも6ページだけあり。
ページ数が少ないので、お話なんて何も無いですが、宜しければ立ち読みでも、もっと宜しければ ご購入を。

 あと、もうボチボチ出るはずの単行本「悪趣味ゲーム紀行3」(通販・Amazon)で、表紙と中身描き下ろし漫画を。
今まで「ゲーム批評」誌 読者コーナーに連載されていた2ページ漫画も、全収録。
 既に見本誌を頂いておりますが、がっぷ獅子丸先生の文章は、ますますパワー全開で面白いです。
絵描きが さいとーあゆみ先生から変わってしまったマイナス要素に、極度の抵抗さえなければ、購入して損が無い事は保証。


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04/10の日記を読む