2005年2月28日 月曜日 |
レンタルで映画『着信アリ』を見る。
監督は『ゼブラーマン』『DEAD OR ALIVE』の三池崇史。
主演・柴崎コウ。
現在パート2が劇場公開されているヒット映画。
携帯電話に、明日の自分からの着信を受けた人達が、次々と不審な死を遂げていく。
有り体に言うと、『リング』『呪怨』の後追い。
アチコチ筋が似ているし、両作で見たようなシーンさえ散見される。
携帯電話、という、現在の人間にとって必需品となったアイテムを恐怖の小道具に使う発想が、企画・原作の秋元康の巧さ。
メッセージが着信してしまったら死ぬ、と例え分かっていても、多くの人は既に携帯を手放せない、無しでは生活が成り立たない状態になっているのでは?
携帯を使う事なんて月に一度ぐらいしかない、引き籠もった生活をしている自分には、実は逆に、余り
リアリティーがなかったりするんだけど( ^_^ )。
以下は内容に触れてしまうので、未見の方は御注意。
携帯解約しちゃえば?捨ててしまえばいいんじゃない?というような、当然
出てくるであろう疑問や対処法に、一応「そんな事しても無駄」な所を見せてくるのが工夫。
世間を騒がす異常事態にすぐマスコミが噛み付いてきて、死を予告されている女の子をテレビに担ぎ出してしまう、この辺のフットワーク軽いメディアの扱い方が、『リング』とも『呪怨』とも違う、秋本康が関わる企画としての面目躍如?
パーソナルな携帯電話への死の予告を、マスの電波に乗せてしまおうという対比が面白い。
テレビ中継を行い、渋谷などの街頭巨大モニターにその様子が映し出されるが、道行く人はほとんど関心を示さず、頼みの綱として呼ばれた霊能力者はインチキ臭く、出演者・製作者の誰もが死の予告を「番組の企画の一つ」ぐらいにしか認識していない中、圧倒的に孤独を感じる女の子…という辺りまでイイ感じなのだが、超常現象が起こってから番組が
どうなったのかよく分からず、それ以降マスコミの動きが まるで見えなくなってしまうので、どうにも中途半端な印象。
ここを突き詰めれば、他のホラーとはかなり切り口が違う内容に出来たかと思うのに。
ストーリーの進行と共に、呪いの謎解きが成されていくんだけど、かなり強引。
『リング』貞子は、元々不可思議な能力を持っていたから、呪いを発する事が出来たのだが。
『呪怨』の お母ちゃんは…力があったのかどうか分からないか。でもまあ、あの映画はその辺含めた「不条理さ」が怖さに繋がっていたから。
廃病院をオバケ屋敷に代えていくクライマックスが楽しい。
特に、ホルマリン漬け標本を白い手がドアの隙間から次々に押し出してくるシーンの意味不明さには、爆笑(音声解説を聞くと、笑わせようとする意図があったみたい)。
何度も繰り返される どんでん返しは、ちょっとナニ。
次第に矛盾したり意味が分からなくなったりして行ってるので。
ホラー映画好きであり、ダメ気味ホラーまで好きな人間としては、楽しめる内容だった。
ワッ!と脅かす怖さが主で、精神的に来る恐怖は ほとんど無し。
見終わった途端に細かい所は忘れてしまう程度な内容のため、「見た後、夜、一人になるのが怖い」というような恐れは無いかと。
DVD特典映像として、秋本康が出演し、「この映画でよく分からなかった所が
あるでしょうが、それは小説を読むとかなり解消できます。それでも分からない所は映画『2』を見ると分かります。でも『2』自体も見終わったら疑問が出てくるように作ってあるので、それは『3』『4』…と見ていってもらえれば」などとナメた事を言っており、笑う。
作れる限り続編を作っていきたいとか。
やるなあ、この商売人。
東京。
今日の昼頃から、鼻がムズムズしてハナミズがタラーっと。
来た?来た来た来た来た来た来た?スギ花粉?
買い物のための外出予定があったんだけど、急遽中止。
ああ、陰鬱なシーズンが始まるのかぁ……
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2005年2月27日 日曜日 |
『魔法戦隊マジレンジャー』03.「魔竜に乗れ〜マージ・ジルマ・ジンガ〜」
長男にスポットを当て、ワガママな末っ子を「見守る」という自分のポジションを掴むまでを描く、シリーズ開始当初の話としては基本的なスタイルのモノだけど…正直、シリーズ中盤ぐらいにありがちな中だるみの話にも見えてしまい、イマイチ。
末っ子は相変わらず反省無くワガママ、で終わってしまうのがまた、未消化な印象を強くしてしまう。
末っ子の成長は、この作品自体のテーマになってくるかも知れないので、こんな所で何気なく終わらせる訳にはいかないのだろうが。
※掲示板でのご指摘に従い、見直してみた所、ラストで僅かに末っ子の成長?譲歩?兄弟間の和が取れ始めた事を示す1シーンがありました。
見落としていたようで…うう。
これがあると無いとで、今回の印象はまるっきり違うモノになってしまいます。
ちゃんと見てないとダメだなあ、反省。
『仮面ライダー響鬼』05.「熔ける海」
本当、淡々とした話。
まるっきり「仕事」として戦っているライダーが新しい。
…『剣』の企画も最初聞いた時には、「仕事としてライダーをやっている男達」の話だったはずだけど、その辺は
すぐグズグズになってしまったので。
やる気がない訳ではないのだが、魔化魍退治のペースが上がってしまう事に嬉しくなさそうな様子を見せ、割り当てられた退治任務を「その敵とは相性が悪い」などと、ぼやいてみせるヒビキが
おかしい。
実に自然体。
見ている自分たちが仕事に臨む態度も、実情、こんな所ではないだろうか。
しかし、良く通ったね この企画。
企画書だけで読む分には、こういう中途半端な対応を見せるキャラは、余り魅力的にイメージできないと思う。
『デカレンジャー』主人公のように熱く正義に燃えているか、『龍騎』弁護士ライダーのように自己中心的で冷めているか、どちらかの方が
ずっと分かり易い。
…ただ、どちらも我々にとって日常的でない、「フィクションとして面白いキャラ」になってしまうが。
ヒビキの性格を変えると、当然 少年との関わり方も変わり、仕事の仕方も全く違うモノになるため、現在醸し出されている『響鬼』の面白さは
ほぼ無くなってしまうだろう。
少年・明日夢の日常がまた、実にリアル。
一生懸命に勉強し、当然 先生にも誉めてもらえるかと思いきや、予想外に厳しい現実を
ぶつけられて凹む、というシーンなんて、高校時代に このまんま体験した事があるような(笑)。
そんな、数十センチ程度しか前が見えない、視野狭窄に陥りがちな辛い受験生にとり、異世界住人のようなヒビキの存在は「驚異」であり「憧れ」であり「ファンタジー」…ヘタすると「格好の現実逃避材料」にもなってしまうだろう。
ああ、分かる分かる。
「異物」は、「現実」と対比する事で その存在感を増す。
手前にセットを置いてこそ、向こう側を歩いていくゴジラやガメラに巨大感・現実感が生まれてくるように。
そういう「異界生物・響鬼」を、テレビのこちら側にいる我々の代わりになって、見上げる役割を担っているのが明日夢。
だから彼の行動や思考形態は、普通であればあるほど良い。
実は、明日夢が見つめるヒビキもまた、シンドイ、必ずしも意に染まない仕事に悩まされる、労働内容の特殊さ以外は
ごく普通の「大人」に過ぎないのだが…
という所がまた、面白いんだよなあ。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』
掲示板で頂いたご意見など読ませて頂きつつ。
そういえば、武器商人だったら、戦争を上手い具合にコントロールして行かないと儲けにならない訳で、連合に最初に核ミサイルをバカバカ撃たせ、いきなりザフト壊滅?という事態にしてしまうのは拙い。
ブラックゴーストだって、戦争を煽るのが(少なくとも当初の)目的であり、「一発で相手国の人間を皆殺しに出来るミサイル」なんてのを売り、それが発射される事になっては、商売に旨味がないだろう。
対ザフト戦が終結しても、反連合勢力を煽ったり内紛を起こさせたりで商売は出来ようが、パイ自体が
ちょっと小さめに。
前にも書いたけど、ザフトを壊滅させかねない勢いで核を撃ち込んできた連合が、未だに意気軒昂で好きな事を言っていられるのは、ひとえにデュランダル議長の心の広さ…?に因っている。
全弾破壊できたとはいえ、国(軍?)として殺されかけた訳で、こんな事までされちゃ現実の世界のどの国だって黙っていまい。
アメリカなら間髪を入れず相手国頭上に報復の核の雨を降らせるだろうし、それはロシアでも中国でもフランスでも、反撃する程の戦力を持たない国でない限り、そうは変わらないはず。
……日本だけは、分からないけど。
ああ、もしかして背後で戦争を操る死の商人って、議長?
議長が現在の位置まで登り詰めるために軍需産業からの巨大な協力を得ており、そのため言われるがままになっている、とか。
それなら、事前にザフトに「核無効化兵器」を売りつけた(開発してやった)上で、連合にダブついている核ミサイルを在庫一掃で撃たせ、全部破壊された所で再度生産・売りつける商売も成り立つ。
消耗戦的な戦いを議長が自軍にさせているのも、納得。
要らない事を言い出し、戦局をコントロール不能にしてしまうオリジナル・ラクスを、邪魔に思うのも理解できる。
そうすると、いずれ議長が、ポールの上に乗っかった三つの脳味噌みたいなのに今後の方策についてお伺いを立てている図が見られるのかも。(笑)
いや、普通にロゴスの老人達と、ここで勝ってココは負けて、というように「戦争の進行スケジュール」を立てている所、かな。
エライ安っぽい陰謀論みたいになってしまい、両軍トップを抑えているなら、もっと上手く武器商人が儲けられる方法もありそうなもんだけど、うーん、このアニメだと絶対無いとも言えないような(
^_^ )。
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2005年2月26日 土曜日 |
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』19.「見えない真実」
作画に関しては、大きな崩れ無しに来た本作だけど、珍しくクオリティーが落ち気味。
作画監督修正が入りきってない…のか、これが作監のクセなのか。
激しいバトルやら見せ場の回にコレでは さすがに厳しかろうから、余り動きのない今回に谷間を持ってきた判断は、正しいのかも。
久しぶりにミネルバ・クルーと対面するデュランダル議長。
しかし、レイが愛情表現全開で議長に抱きつくのには、面食らった。
親子?議長って何歳?
『銀英伝』ヤンとユリアンのように、血の繋がりがない孤児を養っている可能性もあるか。
もしかしたら そのまんま男同士のラブラブな関係かも知れないが…情報不足で判断できず。そうだったら、議長は両刀遣いって事になるな。
えーと、以前 議長がミネルバに乗り込んでいた頃、レイとの間にそれらしい親交はあったんだっけ?覚えてないけど。
この戦争を影で操る、軍需産業について語る議長。
うーん、『サイボーグ009』ブラックゴースト?現在の世界情勢も絡めて、かな?
『ガンダム』というブランドが持つ作品イメージとして、この辺りに殊更に斬り込んでいくのが正しいかどうかは分からないが、自分が子供の頃『009』で初めてこうした概念に触れた際には、結構
衝撃的であったモノなので、子供達には それなりに価値のある考え方の提示かも知れない。
「世界の真実はこうだ」ではなく、「世界にはこうした切り口からの見方もある」という意味で。
…それにしても、もうちょっと上手く持って行って欲しくはあるが。
憎しみの連鎖を断ち切るために どうすれば良いのか分からない、とする悩みを抱えてきた(はずの)アスランやキラ達が、この考え方に沿って、「そうだ、悪の大元、軍需産業を叩けば世界は平和になるんだ」というような短絡的行動に走らない事を祈る。
悪役のアリガチな負け惜しみのように、「私は人類の憎しみや悪意など、昏い部分の具現化だ。だから人が居続ける限り、私も永遠に消える事はない」っての、真実な訳で。
実際、前作では、連合・ザフト、おまけにクルーゼと、戦いの元凶と見なされる勢力の三巨頭を叩いたけれど、その後もこうして戦いの火種は尽きていない。
まあ、火種は、有り体に言って「続編製作のために生み出されたモノ」なんだけど。
そうすると、サンライズ・バンダイが、ガンダム世界での戦争を生み出す死の商人、って事になっちゃう?
若く、真っ直ぐだが、一面的な「戦い」への考えを語るシンに対し、殺して殺される行為の果てに平和がやってくる事はあるのか、と、カガリの言葉を借りながら、前作での戦いを経た事による成長を伺わせるアスラン。
そりゃー女性陣にモテモテになってしまうのも無理ないか(笑)?
ちょっと、萌えアニメみたいでナニではあったけど。
来週はシンが、自分の戦いが引き起こしていた様々な事(被害)について、理解する話になる?
『ウルトラマンネクサス』21.「受難−サクリファイス−」
防衛隊組織が、力尽きて人間形態に戻ったウルトラマンを捕獲、までは良いとしても、強硬な実験を行いすぎて殺してしまう、ってのは…
いや、確かにこれまで一度も見た事のない展開ではあるし、自らの行いで危機を呼び込んでしまう人の愚かさが見えて「負のカタルシス」さえあるんだけど、まあ、こんなに弱いウルトラマンじゃ子供に受けないだろうな。
今回アタマの戦い、傷付き弱りながらも、街の人々を守るためビーストをメタフィールドから出すまいとするネクサスの必死さは、力自体の「弱さ」故に
かえって感動的ですらあった、とは思うが。
他のウルトラシリーズでは、ウルトラマンの消失=世界壊滅の危機、ぐらいの扱いだったのに、この作品ではヘタすると防衛組織の方がネクサスより強かったりするので、姫矢の死(?)も、余りオオゴトとして実感できない。
それにしても組織、ナニを考えて、対象を殺しかねない実験を強行したのか。
邪魔なネクサスを始末したい意志があった、という訳ではなく、ついうっかりやり過ぎちゃった風な描かれ方で。
独善的で悪辣なのは構わないけど、迂闊で馬鹿なのは困るなあ。
ブン屋オヤジを助けてくれたオッサン三人組は、『X-file』にも出ていたような、超常現象好き仲良し一般人さん達なのか?
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2005年2月25日 金曜日 |
迷惑メール。
> Subject: 県立青葉女子校新入学生への連絡【保険室より】
>
> ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
> 新入学生の皆様へ
> ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
>
> 新入学生の皆様、合格おめでとうございます。
> 当校では、健康に学業を推進していただくために
> 入学式の前に、性病等の健康診断を実施致します。
>
> 実施日: 3月23日(水)
> 受付開始時間: 午前10時〜
> 受付場所: 校門正面玄関前(銅像の有る付近)
>
> 当日の服装ですが、
> 必ずフロントホックブラを着用してきて下さい。
> 乳ガン検診と内診が有ります。
>
> 当日の注意ですが、
> 当日朝の朝食では、必ず飲み物を十分摂取してきて下さい。
> コップ一杯(150ml)の検尿があります。
> 当然ですが、前日の「いけないこと(H等)」は控えてきて下さい。
>
> ↓詳しい事は下記のサイトで案内しています↓
> http://www.zooming.b〜
前にもこのパターンのは来た気がする。
しかし、これでどうしろと言うのだろうか?
リンクを張られても、いかに女子校のモノとはいえ、性病健康診断の詳細に興味があって見に行く人は、もの凄く限られるような。
もっと扇情的なネタにすればいいのに。
「青葉女子校」というのは、検索してみると『17才〜旅立ちのふたり〜』という映画に出てくる学校の名前と同じらしい。
フィクションなので、名前を使っても特に問題にならないだろう…と配慮して?迷惑メール業者のクセに(笑)?
しかしどうせなら、聖心や白百合、フェリス女学院高等学校からの通知、という事にでもした方が、ブランドで(よく知らないけど有名だから)、読む人の興味を引けそうだけど。
『舞-HiME』21.「黒き君、目覚めるとき」
ここんとこ毎回、「うわー」とか「そう来たか」とか「そこまでやらんでも」などと呟きつつ見ているこのアニメ。
大事な人を賭けての戦いは悲惨だけど、巧海まで消え去ってしまった事で逆に、最終的に救済措置が執られるのであろう展開が
ほぼ確定。
思えば、別に「死んだ」訳でなく、「消えた」だけなのだから、何とでもしようはある。
どうやら『ドラゴンボール』神龍への願い、あるいは『ハイランダー』優勝者に与えられる宝(コレはナニだったけど)みたいに、勝ち残った一人に付与されるらしい力により、消された人々の蘇生、あるいは
この戦い全体のリセット(これだと不評が出るだろうな)が遂行されるのでは?
ヒネくれた子も嫌いじゃないので、奈緒に対して徹底した処断を行う静留に、オイオイ、と思ってしまったり。
静留、もうちょっと冷静・理性的で名前通り「静かに留まる」キャラかと思わせて、「愛する」なつきの事となると途端に、意外な程
感情的。
そのギャップが、いずれ魅力に変わってくる?
奈緒には、ヒネくれキャラになった要因が設定されているようだから、その傷を埋められる、乗り越えていけるエピソードさえ語られれば、ピッコロやベジータの如く、「勘違いしないでよ、アンタを助けた訳じゃない!アンタを殺すのは私だ、って事よ」などと言い出し、化けそうな気がするんだけど。
残り話数は少なかろうが、まだ大筋に関してさえ語っていない事は多く、果たしてこれら脇の方にまで
どのぐらい目が届くのか、それは チョイと不安。
もっともっとダークで救いのない展開になっていくのかと予想(危惧)していたので、そこいらを、やりすぎない程度に留めるバランス感覚に感心。
あんまり酷いと、見ているのが辛くなってしまうから。
辛い鬱展開と、興味を引く新事実・新展開を巧く混ぜ、クライマックスへの「タメ」の間も見る者の気を逸らさせない。
これがプロの技、ってモノだなあ。
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2005年2月24日 木曜日 |
『ゼノサーガ』08.「記憶」
今更ながら、キャラが多すぎる…
それぞれ個性があり魅力もない訳ではないのだが…半分に減らしてもストーリーを成り立たせられそう。
彼ら彼女らの過去を彫り込むのは、意味ある事なんだろうけど、膨大になされている設定説明に埋もれ、理解するのが面倒臭く、どうでも良いモノのように感じられてしまう。
U−TIC機関、クーカイ・ファウンデーション、第二ミルチア、グノーシス、百式レアリエン、ゾハル、ウドゥ…
これら専門用語の意味を しっかり理解してきてないモノで、会話が よく分からず。
「新人漫画家がSF作品を描くのを、編集者が嫌がる理由」を凄く良く実感できるアニメだなあ。
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2005年2月23日 水曜日 |
『スターシップ・オペレーターズ』08.「スターダスト・メモリー 後編」
やっている事は分からなくもなかったが…
パターンとして、勝利の可能性を生じさせた作戦を最初に全て視聴者に示し、それがシェンロンの突出によって崩されたのを見せて、急遽
修正した作戦で緒戦に勝利を収めるアマテラスの勇姿でカタルシスを感じさせ、しかし敵側
知将の猛攻によりシェンロンが撃破されアマテラスも危機一髪の事態に陥る…というぐらいの展開がスタンダードでは?
作戦の全体像が分からないもので(見終わってみれば大体分かるんだけど)、シェンロンの突出が「ただ無茶な行動」にも見えてしまうのが難。
放送局の横槍で逃げ遅れたから、とはいえ、シェンロンの轟沈は、その後 三隻に取り囲まれる格好になってしまったアマテラスにとって、何の益もないモノに見えてしまう訳で。
分かり易くは、「シェンロン覚悟の特攻で敵一隻と差し違える」ぐらいの絵になっていると、艦長の死に
もっと意味が出たかと。
ただ…この原作者は そういう『ヤマト』的パターンが好きじゃないような気は、する。
この作品宇宙では、無防備に一直線に突っ込んでくるような戦艦は、その上にどれだけの「漢の魂」が乗っていようとも、長距離射撃で沈められそうだし。
一隻目の敵艦を急加速で振り切り、撃沈などしないまま「戦力外」に追いやってしまうのは、地味ながら楽しい。
ハンマーヘッド戦は…分かったような分からんような。
特に作戦は無く、一対一なら、新型艦であるアマテラスの方が有利だし何とかなるだろ、程度で戦いに持ち込んだ?
もうちょっと何か…主兵装が前面にのみ展開している(設定にした)突撃艦ヘッジホッグに対し、アマテラス前方に一列に並べたシャトル群を、次々破壊される盾に使って接近を計り、動力を破壊したヘッジホッグ船体側面にピタリと寄り添い、今度はその船体を盾として影からハンマーヘッドに射撃を加える…とか。
ヘッジホッグ艦内に、王国有力者のドラ息子が乗り込んでいる、というような情報を事前に放送局から入手していれば、更に有効。
そういう「漫画っぽい宇宙戦闘の描き方」は、徹底して忌避したいみたいだけど。
かといって、それに代わる「リアルな宇宙戦の面白さ」が上手く描き出せている訳ではない所が、このアニメの弱点。
今回、一応は緊迫した戦闘が描かれたので、これまでの中では一番 見られる話だった。
…でも、「面白かった!」とも言い切れない内容。
爆発する戦艦の乗員が、「敵ながら見事、貴艦の健闘を祈る」と立派に散ったり「嫌だイヤだ、死にたくないよ、おかーさーん!」などと往生際が悪い悲鳴を上げたりしない、クールであり…地味な最期を見せる、それがこの作品の持ち味なんだろうな。
今頃読んだ今週の「ジャンプ」の『DEATH NOTE』。
またエライ引き方で、まさかこのまま殺すとは思えないけど、作者、どうする気なのか?(ほとんど無駄だと思いつつ、一応ネタバレ配慮)
…という訳で、『ドラゴンボール』の絶頂期以来、久しぶりに来週の発売日が待ち遠しい気分を味わってる。
考察。
ノートに名前が書かれた所を具体的に見せていない訳で、実は先に死んだ一人分だけしか書き込まれておらず、後の方は、以前にも
やったように「このままでは殺される」という判断から自主的に死んだふりをしただけ、とも考えられる。
死亡確認は お父ちゃんしかしておらず、このお父ちゃんは誰の説得にも負けて言う事を聞いてしまうから、「死んだ事にしといて下さい」と言われれば
その通りにするだろう。
あるいは、ノートに二人分の名前は書き込まれたのだが、先の一人が死んでからの時間経過によって死神力の喪失が起こっており、後の一人には、「心臓にダメージを与え、殺しかける」という所までしか行かなかった。
名前を書き遅れたのは、単に躊躇ったからかも知れないし、もう一人まで死んだ、と誤認したキラが油断して
お馴染みの「そんなに嫌な顔しなくても良いだろうという程 邪悪な表情」を見せる事まで計算して、キラ=真犯人と示すための計略とか。
もしくは、確かに死んだんだけど、彼のクローンがまだ9人ほどおり、記憶移植によって全く同じ人間に出来てしまうため無問題(『テラホークス』)。
一度死んだがロボコップとして復活させる。
脳だけを取り出して培養液内で推理活動のみ継続。
他。
彼は、死神に対抗する勢力として存在する「天使」の力を借りて復活、その後は彼の後ろにいつも天使が憑く事になる。
それで与えられるのが「ANGEL NOTE」で、これは名前を書き込んだ人間が指定した時間に生き返ってしまうという厄介なシロモノ。
キラか、彼か。
お互い背中合わせに座り、自分のノートに「すぐ死ぬすぐ死ぬすぐ死ぬ」「すぐ生き返るすぐ生き返るすぐ生き返る」と書き続ける息詰まる戦いが。
ちょっと見るとノートに無意味な恋のおまじないを書き続けているアホ女子高生のようだけど、一瞬でも気を抜くと殺されてしまう(既に殺したヤバイ奴まで生き返らされてしまう)ので、どちらも必死だ!
先に腱鞘炎になった方が、または同じような文字ばかり書き続けたため、アレ?「死」「生」ってこの漢字で合ってるんだっけ?とゲシュタルト崩壊を起こした方が、負け。
こういう展開はどうかと友人に話した所、「本当にそうなったら、もう読むの止める」と冷静な御返事が(笑)。
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2005年2月22日 火曜日 |
『まほらば 〜Heartful days〜』07.「かくれんぼ」
30分間使って、かくれんぼをするだけの内容。
それで面白く見せられるのは、やっぱり住人達のキャラクターが立っているから。
ちょっとしたイベントを放り込むだけで、立派に一話出来てしまう。
一日絶食の日を設けてみるとか、留守にしている住人の誰か宛に差出人不明の宅急便が届くとか、もう何でもいい。
…実際原作でも、ネコがアパートに入り込んだとか、みんなで怪談話したとか、弱いような気がするネタで、しかし面白く一本成り立たせている事が多い訳で。
やっぱり漫画はキャラが命…と分かっていても、実際に生き生きとしたキャラを描き出すのは至難の技だけど。
見つかってからも、ずーっと鉢植えを頭の上に乗せたままで居る沙夜子お母さんが愛しい。
低血圧系キャラは多いが、「母親」というポジションで ここまで役に立たない女性は珍しいような。
迷惑メール。
> Subject: Re2:再受信
>
> 山本梓さんより再度、貴方を希望しましたのでメールを送らせて頂きました。
> 『今日は会う事できませんか?…貴方を待ってる私は私はどうすればいいですか?
> 援助しますのでいつならいいですか?直でメールして下さい。』
> 簡単なプロフィールを載せます。
> 28歳、年収1000万円以上。T158・B85、DカップW58、H86
> 貴方に紹介する事を山本梓さんに通知してあります。
> http://www.pur〜
> 貴方の登録(無料)確認後は山本梓さんに
> 貴方が登録をした事を通知するので、登録(無料)後は
> 山本梓さんから直接返事が来ます。
> その為サイトを通す必要はありません。
> 無料登録をしてお待ちください。
> http://www.pu〜
あれ?このメール、前にも来てて掲載したんだっけ?まあいいや。
文意に、不明な部分が。
「山本梓さんより再度、貴方を希望しましたのでメールを送らせて頂きました」って何だ?
「山本梓さんより再度、貴方との出逢いを希望するメールが届きましたので、転送とご連絡をさせて頂きます」と言いたかったのかなあ?
「貴方を待ってる私は私はどうすればいいですか?」の、「私は私は」が、何だか必死さをアピールできていてイイねえ。
「オレはオレはオレは、もう…もう…もう…、本当に!本当に!本当に!」みたいな切迫感が伝わってきて。
単に書き間違いなんだろうけど(笑)。
「28歳、年収1000万円以上。T158・B85、DカップW58、H86」……この条件だったら、例え顔が遮光式土偶にしか見えなかろうとも、その辺で男なんざ捕まえられるって。
年収1000万円「以上」ってのが変。
不確定なのか?商売は何だ?漫画家?(笑)
この手のメール、女性が お金持ちで、男性(メールの受取手)の方に援助を「して上げる」ってパターンが多いのは、相変わらず
それを望む男が多いからなのかね。
スタイルが良くて、エッチな事をさせてくれて、おまけに お小遣いもくれる女性が居たら
そりゃ嬉しいに決まっているけど、普通に考えて あり得ない。
夢を多重に設定しすぎ。
アイスクリームの上に生クリームとチョコレートを乗せてハチミツで浸したみたいな胸焼け感。
やっぱり、「ホテル代は割り勘でいいですか?」ぐらいが、リアリティーだと思うが。
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2005年2月21日 月曜日 |
『魔法戦隊マジレンジャー』02.「勇気を出して〜マージ・マジ・マジカ〜」
別にどこも悪くないが…大きな期待感を抱かせてくれる導入部ではなく、「普通」。
お母ちゃんは司令官役として兄妹の上に君臨し続けるモノと思い込んでいたので、早々の退陣は意外。
いずれまた出てくるのだろうが。
必殺技として、各人を順繰りに回して最後にシュートする形でボールを使うのは、随分と久しぶり。
巨大メカ、マジレンジャーがそのまま巨大化するとは思わなかった。
このパターンは初めて?
兄妹間のドラマ、敵との関わり、など、どうにでも展開できそうなので、全ては今後発揮される監督・脚本の腕次第、という当たり前の結論かな。
『仮面ライダー響鬼』04.「駆ける勢地郎」
淡々としていつつも、面白い。
戦い慣れた様子のヒビキが、大人で結構。
深刻ぶる事も悲壮さを滲ませる事もなく、「仕事」「任務」「やるべき事」として敵を倒していく様子は、子供が見る・思う「大人」の姿そのまま。
こういうお兄さん…オジサンが欲しい、と、子供は感じているのでは。
ヒビキを囲む人間達も、穏やかで鷹揚、親切でさえある。
ドラマとしては、イライラ殺伐している人間関係も嫌いじゃないけど、こういう癒し系も、イイねえ。
このままシリーズは進んでいくのか、一転してシリアスな内容に なっていくのか。
一応は人の姿をしており、思考能力もある相手を、躊躇いなく消して行ってるのだから、本当はなかなかに修羅な内容なのかも知れないのだが。
先が読めず、ただただ次回放送が楽しみ。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』18.「ローエングリンを討て!」
やりたい事は分かるんだけど…
軌道上から直接降下さえ可能なモビルスーツが存在する時代に、何も要塞砲を地上から、しかも真正面より撃破しての突破を計らなくても…と、どうしても思ってしまう。
考え方としては『ナバロンの要塞』であり、近くは『銀英伝』のイゼルローン要塞的な存在価値を、要塞砲基地に持たせたかったのだろうが。
どうせなら『ヤマト』までネタを広げて、要塞砲は反射衛星を使う事で地球上の
あらゆる地点をターゲットにする事が出来、存在自体が非常に危険である、とすれば攻略作戦の説得力が増したろうに。
警戒厳重な要塞を攻略するため、知られていない坑道を抜けていく、しかも
そこは非常に狭いため、コアスプレンダーでしか通り抜けられない…というのは、主人公であるシンを立てる良いアイディア。
ただ…アイディア倒れ気味で、アスラン機でも突破できそうな広さに見えたし、時間さえかければ普通のモビルスーツでも行軍できる広さに思えてしまった。
「24時間後には、レジスタンスが住む近所の街が要塞砲に焼かれる事になっている」とかで、急がなければならない理由付けをしておけば、更に周到だったかな。
アスラン、恐らくはシンの行動を助けるための陽動を行っていたんだろうと思うけど、あんまり強すぎて、そのまま要塞まで駆け寄ってシン抜きに自分だけで壊しちゃえば良いのに、と思えてしまい、緊張感が薄く感じられた。
もっとミネルバ側が追いつめられ、危機一髪の所でシン機が飛び出して形勢逆転…という風に持って行って上げると、彼の「主人公」らしさが増したかな。
「ヒネくれて反抗的なシンに、アスランが重要な役割を譲る事で花を持たせてやった」ように見えてしまうと…やっぱりアスラン主役?としか。
連合の非道なやり方に怒りを溜めていた住民が、退去し損ねた兵士達を無情に処刑していくのが何とも。
今回の内容としては、そこに踏み込まず爽やかカタルシス話で終わっても良かったような…
同じように笑顔を浮かべて会話しつつも、何も知らず はしゃぐシンと、戦いの苦さを知るアスランを対比させていたから、もちろん意味はあるけど。
シンが、自分の戦いで多くの人が直接・間接的に死に、自身、憎しみの対象になっている、という事を
いつ知るのか、それをどう乗り越えていくのかが見所…かな?
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2005年2月18日 金曜日 |
『ああっ女神さまっ』07.「ああっ想い伝える場所っ」
今回もまた、どぎつさや嫌味が全く無い、ほんわか癒し系のお話。
好意が生まれ、育つ過程を、時間をかけ丁寧に描いてきた事で、こんな何でもない内容でも感情移入させられ、見せられてしまう。
…それでも、作者が男性であり男性読者に宛てた原作なため、螢一の方はともかく、「ベルダンディーが彼に引かれる理由」、には弱さを感じてしまうけれども。
まあ、螢一には他者から好感を持って見てもらえるだけの人間性があり、最近の萌え作品のように「モテモテ・シチュエイション」を早く描きたいばかりに、そうなるに到った経緯を
すっ飛ばしてはいないので、納得できなくはないのだが。
ベルダンディーの「にゃん」が素直に可愛い。
三回まわってワンと言え、ってのでも、疑問無くやったんだろうな。
天然というか、究極の純粋培養というか。
余談。
「お前、天然だな」と言われて、本気で怒る人が本物の天然、という話を聞く。
笑顔で応えられる人は、自分をまだ客観的に見られる目を持っている訳だから。
「私、天然なんです」などと自己紹介が出来る人に到っては、天然である、という設定を自らに付加する事で、何らかの利益(防衛効果?)を見込んでさえいるのかも。
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2005年2月17日 木曜日 |
『JINKI:エクステンド』07.「野望の果て」
これまで「オマケ」どころか「邪魔な電波エピソード」とすら受け取ってきた、東京パートがメインに。
ええと、この人は あの人?どうも よく繋がりが分からないな。
でも、この作品について「理解したい」という気持ちは もうほとんど無いので、余り気にならず。
和服好きブラコン妹キャラは、作画や動作が可愛い事もあり(旅立つ兄のトランクを所在なげに手でコロコロ押し戻ししているシーンなど、実に可愛い)、多くの野郎視聴者の嗜好に合う物であったろう。
…何なら秘境編を全部カットし、こちらだけをメインにアニメ化を考えて良かったのでは?
状況はサッパリ分からないモノの、パターンで流して見れば、今回の内容は大筋
理解できる。
…ただ、大きなカタルシスを生むべきクライマックスのロボット戦闘が、バリヤー展開一発で決まってしまうのは、さすがにどうか?
せっかく敵役が嫌なキャラであろうと努力しているのだから、もっと視聴者が気持ち良くなる形で始末して上げなきゃ。ツッコミの腕が悪い漫才みたい。
『スターシップ・オペレーターズ』07.「スターダスト・メモリー(前編)」
とにかく前フリに徹した話だったけども、その分、次回への期待を煽る事には成功していた。
4対2の不利な状況。
不明な部分が残る敵の武装。
ここから、どうやって逆転勝利に繋げていくのか。
そのアイディアが優れており、演出が それをきちんと絵にして見せてさえくれれば、このアニメで初めて、面白い!と感じられる内容になるのだろうと思う。
…ただ…前々回も同じような事を感じたような。
「この危機をどう乗り切るのか」という期待は持たせてくれるけど、実際に見せられる
その方法は、「なーんだ」としか感じられないレベルの物だったりするから。
とりあえず、次回を楽しみに待ちたい。
しかし、小型艦もあるのね、この宇宙。
それにミサイルか光線兵器を搭載すれば、立派に「戦艦」でござい、といった体裁になるような…
惑星国家シュウも、せめて軌道上に長距離迎撃砲を備えた戦闘衛星ぐらい打ち上げておけば、防衛の役に立ったろうに。
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2005年2月16日 水曜日 |
『魔法戦隊マジレンジャー』01.「旅立ちの朝 〜マージ・マジ・マジーロ〜」
『デカレンジャー』も、当然ながら「子供向け」であり徹底してカッチリした設定のドラマだって訳ではなかったが、今作は
それより遙かに ふわふわした始まり方。
それは必ずしも「ファンタジーだから」って事ではなく…
ごく普通の生活を送っていたらしい兄妹が、突然 魔法グッズを渡され戦えと言われたのに、さほど抵抗を示すことなく、慣れた戦いぶりを見せてしまう。
番組のターゲットである子供は早く派手な戦いが見たい訳で、コレで別におかしいと思わないだろうけど…
母親が魔法で基本戦闘法を伝授するとか、魔法グッズを手にした途端 子供達の魔法遺伝子が目覚め体が勝手に動いてしまい自身も戸惑うとか、多少なりと理屈っぽくしてもらえると、イイ歳の視聴者には有り難かったかな。
母親が記憶の表面から消し去っていたけれども、実は子供達は全員、数年間ホグワーツのような魔法学校に通わされていて、いざ戦いに臨むと叩き込まれた魔法戦術が現れているのだ、というようなフォローはどうか。
末っ子は現在も魔法学校に通っているとか、「マジレンジャー」は その中でも最優秀な者しか
なる事が出来ず、末っ子には学校に強力なライバルが居るとか、色々展開できそうに思うが。
さすが第一話はお金と手間が掛かっており、中途半端な大きさのトロルが見せる存在感など、「おお!」と思わされるカットも。
ここのところハズレ無しの戦隊シリーズ。
これもまた良作になってくれるよう期待。
ううう、今月末発売「ペンギンクラブ」の原稿、酷いです。
…元々ギリギリのスケジュールだったのに、途中でコンテから全部 描き直しをしてしまったのが敗因。
あと一日、いや半日、せめて3時間ぐらいでもあれば…全て今更、後の祭り。
久々に凹んでます。ううううう。
そんなヒマなど無く、ワニマガジン新雑誌の締め切りが すぐそこなのですが。
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2005年2月14日 月曜日 |
バレンタインデーです。
が、そんなモノなど何の関係もなく、キツいお仕事スケジュールに突入。
恐らくは今週一杯、ヘタすると来週月曜日まで、更新は大変 不定期になるものと思われます。
悪しからずご了承を。
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2005年2月13日 日曜日 |
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』17.「戦士の条件」
冒頭は これまでのおさらいで、この前やったばかりなのに また総集編か?と思ってしまった。
今回は、ストーリー自体に大きな動きは無く、キャラクター達が置かれている状況の確認と、おざなりに扱われがちだった心理状態へのフォロー…
これから どこへ向かっていくのかの表明(どこへ行けばいいのか分からない、というのも含め)、だった。
偽ラクスの存在、本物ラクス及びその周辺にとっては、やっぱり余り嬉しいモノじゃなかったんだなあ。
本物ラクスにとっては「偽物が居て下さった方が、私は自由に出来て助かりますわ」ぐらい呑気に捉えているのか、とも思ってたけど。
偽物が完全にオリジナルとして通用してしまう事で、自分のザフトへの影響力が失われる事が心配?
既に捨て去った「コーディネーター達のアイドル・ラクス」という立場を巡り、今に至っても命が狙われる事に困惑している、とかなら分かり易いんだけど。
偽ラクスを見るコーディネーター達の反応。
「何か違う」とは感じていた訳ね。
でもまあ、「アイドル」を見る目であれば、歌がポップで明るくなったし胸も大きくなったから今の方が好き、であって不思議無いか。
こうなったら、偽ラクスのコンサート会場に本物が直接乗り込み、ステージ上で歌唱対決、及び胸の大きさ含むフェロモン発散量対決を行うべきではないかと愚行。
いや いっそ、乳の大きさでは負けてないマリューがコスプレしてネクスト偽ラクスに成り済ますとか。
大丈夫だ、ボケのコーディネーター連中は「更に胸が大きくなったような…」「ちょっと老けた気も…」ぐらいしか分からないって。
デュランダル議長を、地球側よりも遙かに まともな指導者と考えつつ、しかし信じ切れないマリュー一行。
うん、ごくまっとうな反応で結構。
理由なんか、「何か企んでそうな声だから」で十分なぐらい(笑)。
シンに語りかけるアスランの、「自分だけは正しくて、自分が気に入らない、認められない物は皆
間違いだとでも言うつもりか、君は?」というセリフが、ナチュラルとコーディネーターの確執にまで適用でき、深い。
…アスランが そんな事言えるぐらい立派な奴かどうかは、この際置いて。
そこいらの奴が放った手前勝手な一言が、意外と世の真実を突いている、って事だって良くある話で。
今回は全体に作画が良かったけども、中でも、ルナマリアのスカートを履こうとする事で彼女の方が自分よりウエストが細いと確認できてしまったメイリンの、嬉しくない表情とスカートを投げつける動作が抜群!
特に意味はないシーンだが、笑ってしまった。
あ、そうか、「ウエストが細くて気に入らない姉のスカートに怒りをぶつける妹」って事で、「容易に他者を、例え姉妹であってさえ認められない人間の愚かさ」をミニマムに表し、アスランの言葉を補足したエピソードなのかも(
^_^ )。
『ウルトラマンネクサス』19.
半透明状態という便利な体のため、あらゆる攻撃を無効化してしまう怪獣が出現。
ネクサスにも手だてが無い怪獣相手に、作戦を立案し、実体化させようとするナイトレーダー。
なかなか面白い内容。
…というか、『ウルトラマン』に、個人的に期待する物がきちんと入っていた。
人間を容赦なく食べてしまう怪獣と、街に住む人間をオトリに使うナイトレーダーの非情さが、子供向けになりそうな話を引き締める。
…ただ、この話、『ネクサス』を大きく特徴づける「嫌な副隊長が居る、嫌な防衛組織」とか「かなり歪んだネクスト最強の敵、溝呂木・ダークメフィスト」という要素が無くて、全然成り立ってしまっている。
それはシリーズとして、成功なのかどうなのか。
いや、それらを巡る『ネクサス』本来の話も ようやく面白く思えて来たんだけど、とにかくスロースターターで
ここに来るまでに時間が掛かりすぎ、「つまらないからもう見てない」という視聴者を大量に生み出してしまったのでは、という所が残念に思え。
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2005年2月12日 土曜日 |
『GIRLSブラボー second season』03.「初デートはブラボー!」
過剰なエロ描写満載で来た『second season』だが、今回は割とおとなしめ。
過激な下着を試着したり大人のおもちゃ屋に行ったりと、アダルトな展開が無くはないけれども。
ミハルと雪成のすれ違いが、ただすれ違うだけで終わってしまったのは残念。
雪成がミハルに引かれる理由として「女性恐怖症なのに この子だけは平気」というのが一番大きく、人間的な魅力を認めている様子などコレまで
ほとんど描かれてこなかった訳で、迷子を助けお婆ちゃんを駅まで連れて行き、という優しさをせっかく彼女に発揮させたのだから、デートの結末に
それらを上手く絡ませて欲しかった所。
桐絵は、変にイイ奴な部分を見せ始めた福山と くっつく事で、雪成争奪戦からはリタイアして行くのだろうか。
そういうきちんとしたドラマの帰結までは描かず、アニメは終わってしまう可能性が高い?
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2005年2月11日 金曜日 |
『舞-HiME』19.「こころの迷宮」
お話は、起承転結の「転」に入ったようで大きく動き出し、ここまで積み上げてきた各キャラクターの目標や大事な物を巡って、容赦のない戦いに入り、ハラハラドキドキで面白くなってきた……のだろうと思うんだけど、正直、シンドイ。
それは冷静な意見ではなく、ファンとして。
好感を持って見てきた(奈緒でさえ、結構好き)女の子達に、キツい「運命の枷」が嵌められ、疑心暗鬼となり相争い始める様は、もうシンドイとしか。
脳天気野生娘の命が わあわあ泣き出したシーンでは、画面を見ているのが辛くなってしまったほど。
救いをもたらすための伏線は張ってあるし、割といい加減な縛りで始まったバトルロイヤルを、シナリオの都合だけで「必然」とするのではなく、誤解や小さな感情的すれ違いを積み重ねさせる事で次第に「引き返せない所」に追い込んでしまう作りなど、実に丁寧で巧いとは思うんだけど。
製作者が語ろうとしている「物語」「テーマ」より、その「手段」であるキャラクターの方に価値を見出しているため、「こんな話はイイから命に笑顔を戻せよ!」などと感じてしまう。
そう思ってもらえるのはきっと、製作者にとって「望外の幸せ」というモノであろう。
行き過ぎて、「○○ちゃんを殺すな!」「生き返らせろ!」までファン心理が行ってしまうと、「ありがた迷惑」のエリアに入ってしまうだろうが。
このシンドさに耐えるだけの価値があるクライマックスが、この後には待っているのだと、信じて見続けよう。
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2005年2月10日 木曜日 |
という訳で、毎度お馴染みコマーシャルです。
飛龍 乱の単行本最新刊となります「天国にいちばん遠い家」が、本日、ワニマガジン社様より発売になりました。
えーと、税込みだと590円で。
まだまだ景気が回復したとは言えない折、どちら様の家計も大変かとは思いますが、お小遣いに もしか余裕がありましたら是非、発作的に お買い求めを!
生活かかっております!一冊ずつ全てが綱渡り状態!
どうか、よろしくお願い致します!
『JINKI:エクステンド』06.
しばらく感想は書かないと言った すぐに何だけど、これは酷くないか?
凄まじく要領の悪い総集編を見せられているような気分。
状況やキャラクターが持つ背景の説明を飛ばし、感情の変遷は描かず、結論だけを押し付けて来て、「感動的でしょ?そいで驚いたでしょ?次回が気になるでしょ?」と言われても、「…別に」としか応えようが無く。
どうしてこんなにも急いで、ストーリーを消化したのか?
確かに、ダラダラとして進まない物語を見せられるのは苦痛だけど、「あらすじ」だけでは面白いも
つまらないも感じられず。
…でも考えてみれば、『エヴァンゲリオン』カヲルの話だって、彼が登場し、シンジと絡んで、敵対行動に出た挙げ句
握り潰されるまで一話、30分しか費やしていない。
だから、短時間でキャラクターを描きドラマにするのは不可能、って事じゃないと思うんだけど、それは当然「スタッフに才能があれば」という前提条件が付く訳で、6話まで来てさえ
これだけ何も描けてない要領の悪いスタッフでは、無理も無理。
脚本の荒川稔久は、決して才能がない人だとは思わない。
優れた仕事を多く残しているし。
監督・むらた雅彦の責任?
これまでの監督作は…『Gilgamesh ギルガメッシュ』か。なるほど。
しかし他に、OVAの『マジンカイザー』も手掛けており、これは一巻目しか見てないんだけど少なくともそこでは、ハッタリの効いたロボットアクションを展開していたのだが。
須藤真澄 先生のHP…
単なる先生のファンであって一面識もなく、ましてや その家族である「ゆず」を見知っている訳もないのだけれど。
漫画単行本で読み、ネコの「ゆず」に親しみを感じ、笑いを頂いていた身としては、心よりの
ご冥福を祈らずに居られない。
安らかに。
ようやく先生が立ち直りつつあるようなのが、救い。
『スターシップ・オペレーターズ』06.「グレート・エスケープ 後編」
うーーん…一応コレでも、前回予想した通り、レンナとアキホは行動力で、シノン達は知略で、艦長チームは外交能力で、危機を乗り切った…事になるのかなあ?
レンナ。
敵兵士が無重力環境下での戦闘に慣れていない、というのは、反射的に銃を撃ってしまい体が回転する様子から分かったけども、それにしても真正面から突っ込んでいくのは無策すぎ。
せっかく変装したのを無意味にし。しかも、スカート下に分からないように隠してあった銃を抜き、わざわざ不審なポーズで後ろ手に持って。兵士の誰何に「道に迷っちゃって…」とか何とかアドリブで誤魔化す事もせず。
ただただ真正面から突っ込んで撃つスパイ、かあ…
「スパイとして皆を裏切っていた事への良心の痛みから、死を見据えた行動を故意に取った」というなら分かるけど。
ただ、この作品でスパイだったのは「裏切っていた」と言うより「話してなかった」ぐらいの重さで、船に大ダメージを与えるような報告を行っていた訳でもなく、死のうと思う理由はないだろう。
アキホを守らなくては、とは考えていたのだろうし、無駄に死んで良いはずがない。
作戦行動として、自らをオトリにし、アキホに援護射撃を頼んでいたのだが、アキホは人間を撃つ事への恐怖心から引き金が引けず、ためにレンナが撃たれてしまう…という風にでもするなら、アキホの心に傷(あるいは「遺産」)を
はっきりと残す行動になるので、無駄ではなかったろうが。
シノン達。
余りにも行き当たりばったりで…
彼女達が助かったのは、恐ろしいほどの強運(またの名をご都合主義)に助けられたから、それだけ。
このチームには絶対に、「なるほど!その手があったか!」というアイディアが必要だったと思うのに。
バイクで柵を跳び越える、『大脱走』へのオマージュなんか どうでもいいから。
艦長チーム。
お姉ちゃんがイキナリ泣いているのには驚いた。
えーと、というかこの子、誰だっけ?(笑)
普段の姿を知らないので、それが崩れて素顔が見えた時の意外性など、感じようがない。
外交・交渉能力を駆使した…のかな?
あんまり大した事を言ってない気がするけど。
構成としては、他2チームを「動」、ここを「静」として、「動」チームが引っかき回す事で惑星内状況がドンドン変わっていくのを受けて、惑星首脳の態度が変わり、そこを突いて「静」チームは交渉を有利な方向に持っていく、首脳の逡巡により指揮系統に混乱が生まれたのを利用して更に「動」チームが…というような多層的な展開が見たかった所。
何というか、全体に作りが甘すぎ。
シナリオのツメは足りないし、演出的にも危機一髪の緊張感がない。
流して見られなくはないが、特に印象に残る所は無く。
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2005年2月9日 水曜日 |
『トリビア』でやっていた、最強のカブトムシを決める戦い。
日本カブトムシとヘラクレスオオカブトの決戦など、何だかサッカーの「日本×北朝鮮」戦よりも盛り上がって見てしまった(笑)。
いや、よく頑張った日本カブトムシ。
あれだけの体格差がありながら一勝を収めるなど、もう感動さえ してしまうほど。
…番組として盛り上げるために、何回も試合をやらせてカブトムシが都合良く勝ったテイクだけを流している可能性もある、というのは承知で。
まあ、バラエティー番組なんて面白けりゃそれでイイ訳だから。
『スクールランブル』19.「芸術に夢を!神に誓いを!星に願いを!」
実に下らない事、特にエロ方向に妙な情熱を発揮していくのが、野郎共の若さと馬鹿さの証明。
絶頂期の『うる星やつら』を思わせる、アホな野郎共の連帯感が楽しすぎ。
結果として肩すかしに終わるのは予想通りだったが、そこまでの勢いが凄かった事とコケ方が面白かった事で、不覚にも声を出して笑ってしまった。
ちっ!こんなベタなギャグなのに( ^_^ )。
花井と、勘違いから結婚写真の新郎役を奪い合う播磨。
その下らない激闘も結構 楽しく。
三本目、流れ星の映像と綺麗な音楽でまとめるのは、ズルイ。
夜空をよぎる流星に願いをかけるのは、雪が降ってきた、などと並んで、「物語がキレイに終わったような気にさせるシチュエイション」の一つ。
こりゃズルいよ。
ズルいけど、無心に妹を思う天満と、その姉を思う八雲、という見せ方に、これまた不覚にもジーン。
波に乗ってきたなあ、このアニメ。
『BUZZER BEATER』01.「Throw in」
WOWOWで放送が始まった、『スラムダンク』の井上 雄彦先生が原作のアニメ。
『スラムダンク』は、一世を風靡したと言っていいぐらい人気のある作品だったが…何故、と言って説明できないけど自分には合わず(つまらなかった訳ではない)、最初の方だけしか読んだ事がない。
そういう人間なので、このアニメも どうかなあ、と思いつつ見たが…
思った以上に、合わない。
『スラム…』と同じくバスケを扱いつつも、SFなのね、コレ。
最初、空に変な機械が浮いている事に驚いてしまった。
地上の風景は まるっきり現在の日常と同じなため、違和感が凄い。
しかし、第一話を見る限り面白く思えるのは、SFと何ら関係しない、「現在、NYのダウンタウンで展開される話」であって問題がないような所ばかり。
「宇宙リーグを制する」というのを目的にしていくようだけど…
SFを抜きにして、「バスケで世界を制する」では いけなかったのだろうか?
第一話のテンポは酷く悪く、中盤、音楽に乗せてバスケのイメージシーンのようなものが
かなり長くダラダラ流される所で、集中力が途切れてしまった。
「宇宙リーグ」というモノが どのように描かれるのか(現実には実現できない奇想天外なアイディアが一杯?)、興味が無くはないのだが、とにかく「アニメとして」面白く感じられないので、ここまでに。
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2005年2月8日 火曜日 |
という訳で、数十数回目の誕生日でした。
「誕生日だ嬉しいな」と素直に喜べる段階を過ぎ、「こんなモン一つトシを取るだけで何も目出度くない」とヒネくれる段階さえ過ぎてしまうと、やっぱり
まあそれはそれなりに、節目としての意味はあるのかな、などと考えてしまったり。
冥土の旅の何里塚だか。
ウダウダとここまで生きてくる事を許して下さいました、お仕事から交友関係を含み、皆様に深く感謝。
これからもウダウダ生きていく事と思いますので、もうちょっとの間だけ、見守ってやって下さい。
今、低反発まくらを使っていて、それはそれなりに良いと思うんだけど(この微妙な固さが心地良いらしく、駄犬が やたら噛む点だけ難)、もっと良い枕は世の中に無いモノかと検索していると…
あった!
…というか、何じゃコリャ?( ^_^ )
冗談企画かと思ったけど、本気で売っているようだし、よく分かんないなあ。
どうにも寝心地悪そうに思うんだけど。
『まほらば』05.「ネガポジ」
そこココのアニメで、スケジュールや予算の逼迫によるモノか作画的キシミが出始めている中、アバンタイトルと予告編に新作画を使えてしまう
この作品の余裕は凄いもんだなあ。
本編も、やたら動く、といった内容でこそ無いモノの、かなり高品質な絵を保ちつつ推移しているし。
年中低血圧で やる気のカケラもない沙夜子が、イイ。
それと対比して、元気いっぱい高気圧少女の朝美も可愛い。
お金がないなら、内職よりも新聞配達とか店番のバイトを した方が効率良いような。
娘として、頼りない母親を長く一人にしていると不安、って気持ちが裏にある?
あー、近くにいれば母子揃えて養って上げるのに(笑)。
実質的働き手は朝美一人で、帰宅して以降しか労働時間がない事を考えると、内職の収入なんてさほどとは思えないから(造花って、一本5円ぐらい?)、何とかして上げられそうに思え。
その代わり野草料理でも食わしてくれ。
以前の話で梢が買っていた妙な本、「サバイバル術」を朝美が読んでいた、という事で、物語に繋がりを持たせ伏線扱いしている上手さに感心。
ふと考えれば 鳴滝荘の住人は、梢以外も多重な人格を見せるキャラが多いのでは?
灰原は人形のジョニーに完全に独立した人格を持たせているし、珠実も梢に対するのと他の人とでは
まるで違う対応を取る。
恵にしても、隠された設定を思えば普段と全く違う姿を持っているようで。
例外は、黒崎母子だけ?
でもまあ、この母子は二人でようやく一人分と考えると、真反対の人格を持っている「個人」、とも考えられるかな?
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2005年2月7日 月曜日 |
『UG☆アルティメットガール』05.「アキバより愛をこめて」
秋葉原の背景が写真を加工したモノだったのは、まだしも手抜きではなくて効果なのだろうと思えなくもないが…作画がちょっと荒れ気味で悲しい。
製作現場がひどい状態になっているのか、根本の設定まで いい加減になっているような。
変身時間の縛りが いい加減なのはオリジナルへのオマージュとしても、アルティメットガールのコスチュームが、ほとんど脱げていたかと思えば次のカットでは
きちんと着込まれていたりして、統制が取れていない。
「時間と共にコスチュームが脱げていく」というのがキモの設定なのだろうから、そこは抑えて欲しかったなあ。
敵も、コアを破壊しないと倒せないんじゃなかったっけ?(コアはマスクだった?)
今回の内容に、コスプレでのバイトを絡める必然性が薄い。
固いヴィヴィアンが、バイト場で つぼみにしごかれた経験を生かし、変身後も敵に媚びを売って油断を誘うとか、もう少し展開できたと思うが。
危機一髪の場面にまで、「ニャン」という口癖を続けようとするヒロインの馬鹿馬鹿しさは、それなりの効果を上げていたけども。
作画は、現在のアニメ制作状況からは仕方ない部分があると思いつつ…ならば
その分、脚本やコンテで頑張って欲しい。
視聴者は、「このアニメ、そんな真面目に見てどうこう言うモノじゃないだろ」と思って構わないけれども、作る側まで
そうでは困ってしまう。
昨日、夜から日付が変わるまで、一時的にこのHPが表示されなくなっていたようです。
これは、お借りしております「忍者ツールズ」というサーバーの規約で、1日の転送量が128MBまで、と決まっているからでして、どうやら昨日はそれをオーバーしてしまったらしく。
まず注意からかな、と甘く考えていたのですが、オーバーすると日が変わるまで強制的にHPの凍結が行われるようで、そのため閲覧が出来なくなっていた、と。
少々の事じゃ128MBも使わないだろ、と思ってましたけど、これも甘い考え(^_^;)。
もちろん、大勢の方のご来訪が頂けたという事ですから、とても喜んでおります。
アレか、犬か!ウチの駄犬の画像データが転送量増大の元凶か?
とりあえずページを分けてみました…けども、これでは迂闊に画像もアップできない騒ぎ。
現在、サービスの段階を移行する事で制限が取れないかどうか、問い合わせ中。
取れると…いいなあ。
あんまり引っ越したくないもので。
何より皆様に ご面倒をお掛けしてしまいますし。
『ふたりはプリキュア マックスハート』01.「やっぱりふたりはプリッキュア〜!伝説は続くよどこまでも!」
仕方ないのは分かるけど、先週 涙の別れを見せられたばかりで、もう今週 再会してしまうのは…どんなもんか。
もうちょっとシームレスにシリーズを繋げる事も出来たような。
「一部地方」では、前作のみで この『マックスハート』は放送されない、って事態が起こっているから?
「マックスハート」というコーラスを足したぐらいしか違わない、マイナーチェンジの主題歌が
おかしい。
東映は、あんまり主題歌を変えたがらないなあ。
『ドラゴンボール』は かなり長い間 同じだったし、『セーラームーン』にしても、そう。
シーズン毎に曲をガラッと変えるアニメが多い昨今、子供に優しいというか、保守的というか。
作品内容は…まあ、良くも悪くも前作と同じ。
基本に忠実で分かり易く、しかし その分、ヒネてウルサイ アニオタジジイが喜べる所は余り無く。
出来る限り見続けるけれども、イレギュラーで異質な話でも入らない限り、感想は書かないと思う。
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2005年2月6日 日曜日 |
『特捜戦隊デカレンジャー』最終話.「フォーエバー・デカレンジャー」
一年間かけて描き込んできたキャラクター達の個性が結実する、文句の付けようがないほど盛り上がった、気持ちの良い最終回。
「組織だった敵との因縁」を用いずとも、きっちりキャラクターを立て、ドラマにして見せたシナリオの手腕には、ただ拍手。
ボス・デカマスターも大好きだったので、最後に見せ場がなかったのは寂しいが、若い世代がボスを追い越し、立派に宇宙を守れるようになっていく成長の物語でもあった訳で、これで問題なし。
悪を憎み、正義を愛する。
主人公達の行動を通して そのテーマが熱く伝わってくる、子供にも見せたい、良い作品。
理屈抜きで、面白かった!
来週からは、お馴染みのキャラクター達に逢えないのが寂しい。
波に乗っている所で、『マジレンジャー』にも期待したい。
『仮面ライダー響鬼』02.「吠える蜘蛛」
車の運転が苦手な、ペーパードライバーのライダー。
今回のライダーはバイクに乗らない、って話、本当かも。
そうすると「ライダー」って意味は何だろ( ^_^ )?
いや、あんまりルール遵守をウルサく言う必要はないと思ってるけども。
トボケてて、ノンビリしていて、でも強いヒビキは、子供達が親しみやすく、憧れやすいヒーロー像。
作品全体が、男の子の視点を通して描かれている事もあり、見ている子供達は
とても気持ちを入れやすいと思う。
こんなにも「子供」に配慮したライダーは、平成シリーズでは初めてじゃないだろうか。
代わりに、彼が戦っている相手は誰?とか、どうして変身できるの?何で襲われているの?どういう原理の攻撃で戦って勝ったの?というようなシリーズの根幹に関わる設定は
まるで明かされないままだけど…
とにかく目で見て、分かり易い内容なので、余り気にならない。
焦らず、これからボチボチと明かしてくれればイイや。
響鬼の攻撃、敵の背中に太鼓を出現させ、どんどこ叩いて音を送り込み、倒す…そういう見せ方だとは思わなかったなあ。
異様で、目新しくはあったけど、ちょっと長くて「キメ」に欠ける部分も。
巨大CGモンスターが使えるのは予算や時間が使える最初の方だけだろうから、着ぐるみモンスターに変わってからは、見せ方も変わる可能性があるか。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』16.「インド洋の死闘」
全編バトルシーンの連続で、作画も良く、何も考えずに ぼーっと見るには良い話だった。
海面にビームサーベルが触れる事によって一面水蒸気が立ちこめるなど、ちょっと凝った所もあったし(『第08MS小隊』では、雪に差し込む事によって即席の露天風呂を作っていたな)。
しかし…うるさく言うなら この話を、誰の視点で、どのように見て欲しかったのか、それが不確定だったのが気になる。
シンの側から描こうとしているのだろうとは思うが、モビルスーツ隊を指揮する事になるアスラン、それに不満げなシン、という所にしても、「不安分子となる要因を抱えて指揮を執らなければならないアスラン」と、「隊の内情すらロクに知らない人間に指揮されなければならないシン」という二つの視点があり、この作品内では
ここまで、どちらが主人公とも付かない描き方しかされていないため、どう取るべきなのか判断できない。
…まあ結局、どちらも掘り下げて描かれる事はなかったのだが。
フラガ…じゃなくて仮面の男・ネオ達が連合に所属している、ってのは本編で
きちんと紹介された話だっけ?今回 急に なし崩されたような…
彼の側も、別段 卑怯卑劣なマネをした訳でなく、「敵」として見られないため、視点の一つにもなってしまう。
モビルスーツの数を揃えるのに苦労している様など見ていると、余計。
敵も味方も隔てなく描く、というのはオリジナル・シリーズから やっていた事だけど、そうなると「戦い自体に(何かを守る、どこかを攻め落とすなど)大きな意味がある」「戦いにキャラクターの喜怒哀楽、感情が乗っている」ようにでもしないと、視聴者は「戦いを眺める」だけで終わってしまい、見終わって何も残らない。
以前の、小惑星にミネルバが追いつめられるような危機一髪と、脱出する機転のアイディアがあれば、「手に汗握る戦いぶりだった」という事で、見てもらう価値に出来るんだけど。
今回は、ミネルバ・主戦力チームが やたら強くて連合モビルスーツ隊を「射的のマト」扱いしており、ネオのチームとだけは まともな戦いになったけど、これも苦戦した、という程でなく。
ネオのチームだって、出したのが自分の被害じゃないせいか、どうにも危機感がない。
敗戦、と言って良い戦績に、「ステージが悪かったかな?」とか、ボケと罵られて「言うなよ、お前だって大物は何も落とせてないだろ?」と泣き言を言うネオは、妙に可笑しかったけど。
単に消耗戦を見せられたような気分。
原住民を強制労働させていた連合。
…いくらか給金を払って、雇えば良いような。
逃げようとする者を射殺する、って、連合をトコトン悪役にしたいみたいだけど、ちょっと無理を感じてしまう。
「戦争の狂気」?うーん……
命令無視をしても彼らに手を貸したシン。
初めての「主人公らしい行動」だなあ。
要は、これがやりたかったんだね。
戦いに、各メカの個性が生きてると、もっと良かったかな…
海の上を走るガイアみたいに、無茶をさせるとか。
アレは、「右足が沈む前に左足を前に出す」方式で沈まずに行動していたのだろうか(笑)?いや、単に遠浅の海か。
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2005年2月5日 土曜日 |
『ああっ女神さまっ』05.「ああっひとつ屋根の下でっ」
「萌え」作品のルーツの一つになっている作品だから当然だけど、実にオーソドックス。
奇をてらわず、「描かなくても分かるよね?」で描写を飛ばさず、丁寧に二人の心の動きを追っていく事でドラマを作り出していく。
ベルダンディーを脱がすとか触りまくるとか、過剰な一時接触による刺激は少ない作品だよね。
原作が そうなっているから、だけど。
脱がして映えるキャラクター、というより、凝った服装までを含めてキャラになっており、不用意に脱がすのは、「メガネキャラのメガネを取る」「アホ毛キャラの髪型を変える」ぐらい、マイナスの効果を発してしまうのかも。
放送開始時にも書いたけど、ここまで丁寧にやるのなら、「蛍一の間違い電話が女神事務所に掛かり、たまたまベルダンディーがやって来る」という強引な発端にフォローを入れる事は出来たと思う(実際には、蛍一の人格や運の無さが認められて初めて電話が通じたのであり、たまたま間違い電話をした訳ではないが)。
…と、思ったんだけど、オタクのクセに原作でもテレビでも映画でも、これまで一切『女神さまっ』に触れてこなかった友人は、「あの間違い電話の何が強引なのか分からない」と言っていた。
それは…原作発表から時が移り、「イキナリ説明もなく12人の妹と同居する事になりました」「死んだ12匹のペットが女の子になって帰ってきました」「学校教師であり主人公のママ代わりの女性5人と同居しています」なんて激甘な設定の作品を通り過ぎてきた脳には、「切っ掛けは間違い電話」なんて理論的すぎて僅かの刺激にもならないだろうけど。
今更ながら。
寮を追い出されて彷徨っていた蛍一が、第一話で助けて上げた少女と その母親に出逢う所。
ここは確か、オリジナル・エピソードのはず。
「ベルダンディーの直接的な力に頼って運命を変えてもらう」のでなく、「彼女が側に存在してくれる事、その事実そのものが、運の無かった彼の周辺環境を変えていく」という風にするなら、娘を助けてもらった縁で少女の母親が寺を紹介して上げる、とすれば、「コレまで報われなかった彼の何気ない善行が、良い結果となって返って来始めた」ように描けたのでは。
ただ、紹介者を挟むと、ベルダンディーを怪しむ住職の行動が変になってしまうため、大幅な手直しが必要になり、チョイと思いつきで変える訳にも行かないんだけど。
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