ときどき日記 2010/01

2010年1月31日 日曜日

『侍戦隊シンケンジャー』48.「最後大決戦」

 「殿」という立場を失ってしまった丈瑠はどうなるのか…と思って見続けていたが……
 イキナリ養子にしてしまう、凄まじくアクロバティックな解決法に、ビックリしたり呆れたり笑ったり。
 彼が抱える問題は、皆との絆を確認し、再び立ち上がる気力を得た前回で既に解決しており、この「殿」への復帰策は余禄のようなモノか。
あんなに悩んだ、薫とのどうしようもない差であると思われた立場・血統の違いなど、実はこんなに簡単に解決できてしまう程度のものに過ぎない。
 大事なのは人と人が時間を掛けて培ってきた繋がりであり、何を成してきたか・何を成そうと もがいてきたか、という事。

 テーマが明確であり、重苦しい雰囲気から突き抜けた解決法への転換が鮮やかで、「なーんだ馬鹿馬鹿しい」と丈瑠や他のメンバーと共に思わされ、すっかり嬉しくなってしまう。
 こんな手があったとは…さすが小林靖子、巧いなあ。

 「結婚し、夫として迎える」方法もあったかな。
年齢差から言えば、その方が妥当。
 しかしまあ、「年下の母親」ってのもなかなかに「萌え」だから、結構。


2010年1月30日 土曜日

『キディ・ガーランド』16.「冷たい涙」

 アスクールと敵ボスの因縁や、ク・フィーユの記憶減退症状が描かれ、物語の流れは分かり易くなってきた。
 が…うーん、「裏切って来ました」という敵の言葉に乗って出掛けるのはまだしも、ヒロインらばかりかGTOまで危機に備える意識が薄く、何の対策も講じていないのは、物語の都合とはいえ間が抜けすぎ。

 モタモタせず母船に乗って、サッサと惑星を離れれば良かったのでは。
リュビスなど大した脅威じゃないんだし(特に、全力で逃げ出そうという時には)。
ああ、でも宇宙航行中に操縦系統を凍らされて船ごと敵陣地に曳航される、というのが最悪のパターンだったろうから、星に残って様子を見たのは結果的に正しかったのか…本人達にそんな先見性はなかったろうが。
 「凍えて力が使えない状態にまで追い込まれていると気が付かなかった」ヒロインらの ぼんやりっぷりは凄い。
 思い出したようにディアのキス能力が使われる。
ここしばらく、どんなピンチでも使わなかったのに、何故今回は……
 敵二人の動きを完全に止めており、タマは健在なのだから、ク・フィーユを置き去りに逃げ出さなくても対抗手段ぐらいありそうなもの。
 ストーリーを進めて危機的状況を作りたい「都合」は分かるんだけど、もう少し視聴者側の理解を得られるようバランスを取ってくれないと、「子供っぽい話」に思えてしまい、乗り辛い。

 互いに秘密を持つアスクールとク・フィーユの齟齬。
全てに上の空であり、兄の話に強い興味を示すアスクール。
 この辺りを拡大して描けば、危機に陥る流れにも説得力が出たろうか。



 一ヶ月検診で産院へ。
 健康状態には特に問題無さそうだけど、小児科の先生から、娘の体重増加が足りないと怒られる。
えええええ、ヨメの体力が続く限り母乳と、足りない時は粉ミルクを、目一杯飲ませているつもりだったのに。
 飲んでいる最中に寝てしまうこともよくあり、これ以上は難しい、と思うが、起こしてでも飲ませて下さい、という話。
 取りあえず粉ミルク分増量。
 太ってもらわなくちゃー。
もう、北京ダックを育てる要領で(例えが良くない)。


2010年1月29日 金曜日

 昨日。
 娘を沐浴させて、ヨメがまだその後片付けをしている間、リビングに抱えてきてベッドに寝かす。
 湯上がりのミルクをやって…するといつもは、お湯に浸かって疲れたからかすぐ寝てしまうのに、昨日は目を開けたまま泣きも笑いもせず。
「泣かないで起きている時間」ってなかなか無いもので、ご機嫌…と言えばゴキゲンなのかなあ、と思って見ていると…

 ふと気が付けば、娘は(娘からして)右斜め上の、天井の隅をじっと見ている。
リビングだから色々なモノが置いてあり、いつもはアッチ見たりコッチ見たりしてるのに、昨日はただ何のヘンテツも無い天井の隅ばかりを。
 自分が何度見ても、そこには何も無く、娘と顔を並べるようにして視線を揃えて見ても、やっぱり何も無い。
 「何が見えるのー?」とか聞いたって、当然ながら答えるはずがなく。

 イジワルして掌で娘の視界を覆ってみる。
事態が理解できないらしく、目と顔を細かく動かして戸惑った様子を見せ、表情が崩れて泣きそうになったので、慌てて手をどけると、泣き顔が収まってまた天井の隅を見ている。
 娘の頭を持ち、ぐるりと反対である左側を向かせてみる。
すると、体を捻り、反動を付けるようにして、お気に入りの天井の隅方向へと自力で向き直り、またじっと見る。
 娘の視界に、自分の顔を差し入れてみた。
コチラをチラッと見て、自分の背後になる天井の隅に視線を戻し、すぐコチラを見て、肩越しに天井の隅を見て…と、細かく目が動く。

 なんとなく、ではなく、意識して何かを見ているように感じられるが…何を見てるんだろう……?
 ようやく生後一ヶ月になろうという所で視力は低く、天井の隅までは距離があるため、そこまで見えてないんじゃないかと思うんだけど。

 実はコレ、そんなに珍しいことではないらしく、検索しても同様の話がいっぱい出てくる
 まあ、ウチの親だか御先祖様だか守護天使だかが様子見に来てくれてるんだろう、と思っていれば良いのかな。


2010年1月26日 火曜日

『刀語』01.「絶刀・鉋」

 西尾維新原作による小説のアニメ化。
未読。
 作画レベル自体は非常に高いけれども、原作の挿絵に合わせたのだろう独特なラインのキャラクターデザインで、最初ちょっと戸惑う。
見ているウチに慣れ、動くことにより魅力は伝わってくるが。

 「刀を使わない剣術」という、禅問答みたいな基本設定で「何それ?どういうモノなの?」と思わせ、興味を引くのが上手いなあ。
第一話では(この映像化では?)その実体について、なるほど!と思わせられる所まで行かず、拳法とどう違うのか分かり辛かったのは残念。
 今回は、奇策士を名乗る とがめに奇策を用いる局面が無く(「自称」に留まるキャラなのかも)、変体刀も頑丈らしいだけで「凄い!」とまで感じられなかったので、各設定が固有の魅力を強く発揮するのは次回以降になるのかな。

 「無敵の刀 対 虚刀流」というのが物語のスタイルだろうに、第一話から「特に刀にばかりは拘らない敵」を出すのがユニーク、というかヒネくれているというか。
 アクション自体は面白かったけれど、七花が刀を使えないため、彼に化けた敵がかえって自身を窮地に追い込んでしまう、といった理詰めの部分に、周到さやハッタリが足りなかったような。

 『化物語』と同じく、独特の理論展開やリズムを持つ長ゼリフが楽しい。
が…演出の引き出しを全部開けて飛び跳ねるセリフを力ずくで押さえ込んだ(セリフより派手に跳ね回った?)『化物語』とは違い、ごくまっとうな演出に留まる今作は、言葉のパワーを持て余しているように見える。
 このスタイルでアニメを作るなら、思い切ってセリフを削ったり、原作に無かろうとも動きの画面を増やした方が しっくり来ると思うけど、ファンの多い人気原作相手では難しいのかな。

 「勘違いするなよ」以降のセリフはツンデレキャラのものとして決まっているようなものだが、「お前のためにやったんだからな」とする素直な・ストレートな言葉の流れに意表を突かれる。
 ツンデレじゃなくて、世間知らず単刀直入ツン?
 ほとんど愛の告白のような言葉なのに、本人にはそういう自覚・概念自体から無いのが楽しい。

 月一回の変則放送、最後まで見続けたい。


2010年1月25日 月曜日

『はなまる幼稚園』03.「はなまるな三角関係」「はなまるな一日」

 原作は、僅かに既読。
 GAINAX制作にしては、ヒネらない素直なアニメ。
 幼稚園女児が先生に寄せる勘違いした恋心を軸に、コミカルで罪のない ほのぼのストーリーが展開される。

 園児達に一ミリも、仄かにでさえも肉体性を付加していないキャラクターデザイン。
「大人」とは違う世界の生き物に描かれているため、ロリな人々向けではない純粋な「可愛らしさ」を持つ。
 小さくて柔らかくて暖かそうなのは感じ取れるのに、それ以上 進ませないで留めるのはなかなか難しく、作者の健全な目線やら考え方の表れかなあ、と。
 「実は、杏のママが土田の初恋の相手」「杏の ふとした動作や表情がママと重なり、土田はドキドキ」といった設定によっては、若干不健康なコメディーにも出来そうだけど、そうしない辺り、実に健全。

 爆笑する内容ではないが、可愛さをキープするには このぐらいの匙加減がベストかと。
 何もかも可愛い、微笑ましい、安心して見られるアニメ。


2010年1月24日 日曜日

『デュラララ!!』03.「跳梁跋扈」

 原作未読。
 勿論「萌え」を正面に立ててはおらず、ヒーロー(ヒロイン)物ではないし、池袋制覇を目指す野郎共のバトルを描く訳でもなさそう。
怪奇物、超常戦闘物でもなさそうで、なかなかに分類し辛い作品。
 群像劇として、それぞれの視点を交錯させつつ架空の池袋を形作りつつ、青春やら恋愛を見せていく…のかな?

 ほとんど、キャラクターと舞台になる池袋の紹介に終始しながら、飽きさせない第一話が良い出来。
各人に強い性格付けが成されているため、誰が誰だったか…?というような混乱を起こさせないのも素晴らしい。
 セリフが無く(PDAを用いてメッセージは発するが)、フルフェイスのメットで表情を伺わせない(元々頭がない)のに、どういうキャラなのだかしっかり伝わってくる首無しライダーの造形と演出が、特に優れている。
肉体と精神の強さを見せつつ、どこか可愛らしさまで感じさせるのが、驚き。

 作画も頑張っていて、首無しライダーのアクションや、自動販売機を投げつける男、というような常識的には有り得ない行動に説得力を与えている。
 怪しい人間達が、サブタイトル通り跳梁跋扈する池袋で、飛び抜けた部分を特に持たない主人公?少年はこれからどうなって行くのか、先がサッパリ読めなくて楽しみ。


2010年1月23日 土曜日

『おまもりひまり』03.「メイドinネコ」

 原作未読。
 普通の高校生である主人公の所に、ある日突然、超常的な美少女が現れて同居することになり、ヤキモキする幼馴染み少女や、各種タイプ美少女を加えていきながら、物語は進む。
主人公少年が穏やかで常識的な性格をしており、その心根の正しさによって敵対していた少女達の気持ちまで変えていく…実にスタンダードな、ヒネくれた所のない「萌え」物。

 サービス精神に満ちた緋鞠、ツンデレ万能幼女・静水久など、ツボを押さえたキャラクター配置。
 コミカルであり、罪のない雰囲気の作り方も心地良い。
 ただ…視聴者の平均的嗜好に過不足無く応える優等生的な作品であるため、突き抜けた「何か」というのは感じ取れず。
正にそれを目標として作られているのだと思うし、そう言われても…だろうが。

 負担にならない限り見続けたいと思うが、感想を書きたくなるタイプの作品ではなさそう。



『ひだまりスケッチ×☆☆☆』03.「4月8日〜9日 決断」「12月10日 カップ小さいですから」

 テレビアニメシリーズも第三作目で、すっかり定番商品化。
 相変わらず特に大きな事件は起こらず、穏やかな日常を描いていく作品…だけれども、今作からレギュラーキャラが二人加わったのは大変化。
 これを、「可愛い子が更に増えて賑やかになり、嬉しい」と取るか、「何もかも これまで通りが良かったなあ」と不満を感じるかは、見る人次第。
自分は、今のところ後者気味。

 新キャラ二人にイヤな部分は無く、作品の雰囲気を壊さない存在だけれど、それ故に強い印象に欠け、ここまでは居ても居なくても大差ないキャラクターと思えてしまう。
まあ、彼女達を中心に据えたエピソードは これから語られ、それによって好感も愛着も湧いてくる事になる…のだろうが。
 新入生が入り、一年ずつ進級する四人、という事は、これがアニメシリーズとしては最終章になる?

 気持ち良く見られる、好きな作品なので、最後まで見続けるつもりだが、これまで通り特に感想は書かないだろう。


2010年1月22日 金曜日

『おおかみかくし』04.「予感」

 原作ゲーム未プレイ。
 田舎の雰囲気や物語の進め方に、どこか『ひぐらしのなく頃に』を感じるなあ、と思えば、ゲームの原作・監督は竜騎士07なのか。
えらく可愛いキャラクターデザインはPEACH-PIT。

 転校生である主人公が、イキナリ美少女キャラから過剰な好意を向けられ、戸惑う様子は「萌え」物のスタンダードな構成だけど、どこか不穏で、緊張感を孕み、日常の終わりと異形の出現を感じさせるのは、原作者さすが。
 ただ…うーん、三話まで来ても正面切って大事件が起こらず、「予感」に留まっているのは、少々スロースターターかな。
少女らのスクール水着サービスに加え、ホモ美青年の肉迫などネタ展開もあって、飽きさせないよう工夫はしてあるが。
 『ひぐらし…』ほど、毒やアクが無いのも、良し悪し。

 個人的に、この原作者さんの作品は『ひぐらし…』第二期、『うみねこ…』と、途中までで視聴を終えてしまった経緯があり。
年寄りになったせいか、謎が謎を呼ぶ的な展開に、興味より面倒くささを感じてしまうのが撤退原因ではないかと。
 なので、この作品も最後まで見続けられるかどうかは不明。
 原作ゲームが既に完結しているらしい事と、一本のアニメシリーズで見せきれない内容ではない、という話を信じ、付き合えるところまで付き合いたいと思う。



『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』02.「ハウリング」

 原作者・環望先生の作品は、「こちら側」のものを単行本で何冊も読ませて頂いているが、この作品は未読。

 ヴァンパイアの存在・非実在を巡り、アニメ内アニメ討論番組の形式を取って展開する、恐ろしくヒネくれた…いや凝った第一話が衝撃的。
途中に挟まれる映画の予告フィルムは、本当の広告なのかウソなのか、一瞬分からなくなってしまった。
 それで、基本設定や登場キャラ、ここまでの経緯なんかを視聴者に理解させてしまう手際は、なかなか。
 腕を切り落とされたモンスターの正体が……というのは、都合が良過ぎというか「??」と首を捻ってしまうけれど、何故こうなったかに付いてはこれから説明もあるのだろう。
 ヴァンパイアが、素顔を晒して自分達のことを堂々とテレビで語り、異様な戦いまで見せてしまう。
この作品では、闇に潜む者、という有り様ではない訳ね。

 一話に比べると二話目はごくスタンダードな作りで、分かり易くありつつ、身構えて見てしまったため拍子抜けでもある。
 ヴァンパイア女王である少女の魅力を、性格面に加え、未発達な肢体ゆえの妖しい艶めかしさで感じ取らせる手腕は、「こちら側」で修練を積んできた原作者ならではの巧さ、だろうか。
こういう部分と、切り口や演出で同様他作との差異を感じさせるアニメ制作者側の技術が、この作品の魅力になっていくと思う。
 アクションの出来も良く、問題なく見続けていきたい。


2010年1月21日 木曜日

『バカとテストと召喚獣』03.「食費とデートとスタンガン」

 原作未読。
 学力テストと召還獣バトルを結びつけ、学校内での待遇を巡ってクラス単位で抗争させるアイディアは、面白い。
 が…うーん、要するに勉強が出来てテスト点数の高い生徒を擁する方が勝ち、という見せ方は単純に過ぎ、感心しない。
一応は作戦らしき物を考えて戦いに臨んだりもするけれど、「なるほど」とまでは思えない内容。
 テストで高得点を取る勉強テクニック(『ドラゴン桜』風に)か、全体としては格上な敵に対し弱点をピンポイントで突く戦いの構成か、一人だけ特異な召還能力を備えて(与えられて)いるらしい主人公を用いた奇策か、何でも良いけど、戦いの楽しさをもっと演出して欲しいところ。

 作画は、悪くないけどまあ普通。
 逆境にも挫けない主人公らのバイタリティーや、コミカルな雰囲気は良い。
 深く考えずダラダラーっと見流すのに適した、深夜枠アニメらしい作品。
 鑑賞はここまでに。


2010年1月20日 水曜日

 新生児が泣き始めると、手に負えない。

 言葉が通じないので、説得できないし。
「午前四時だから、さすがに近所迷惑としても最悪の時間帯だから、ちょっと静かにして」とか「授乳と抱っこで疲れ切ったママンが寝付いたばかり、せめてあと少しだけ泣かないでやれない?」とか言っても、聞き分けてくれるはずなく。
 遊んであげるのも難しい。
縫いぐるみ・オモチャ・絵本なんかにはまだ興味を示さず、散歩したり公園に連れて行くには早く、「高い高い」「イナイイナイバー」みたいな単純なのも、僅かにポカーンとするだけで喜ばない。
 食べ物でご機嫌を…と思っても、チョコもポテトチップスもカレーもハンバーガーも受け付けられる訳なく、母乳か粉ミルクぐらいしか与えられず、それだって量を過ごすと吐いてしまう。
 怒ったって おだてたって泣き落とそうったってダメ、傍若無人、絶対無敵、攻略法不明なのが新生児。

 汎用であり、個別のケースでは余り役に立たない育児書ではなく、その幼児用に書かれた「取扱説明書」が生まれた時付いて来てくれれば、楽なのになあ。
どうするのが正解なのか、まだまだ分からない事だらけ。
 まあ、この正解…というか、昨日よりまだマシな(変わり続ける「今日」に適応した)対処方法を探し続ける過程こそ、「育児」というモノなのかも知れないか。

 今日で、産まれて二十日目…ぐらい。
アッと言う間だったような、まだそんなモノなのか、と感じてしまうような。
 当初は、「お嬢玉」「姫」「スノーホワイト」とか親バカな呼ばれ方をされていた娘だけど、現在では「地蔵」「ミス・ピギー(泣き声が「ピギー!」と聞こえるから)」「メークイン」と随分ランクを落とした…もとい、親愛の情 溢れる名称に。
本人が意味を知ったら、怒るだろうなー。


2010年1月19日 火曜日

『仮面ライダーW』18.「さらばNよ / 友は風と共に」

 敵組織(家族)の一員でありながら、完全に染まりきらない異物としてあり、愛する街のためなら(大人への被害は何とも思ってないみたいだけど)反抗することも辞さない霧彦が、キャラとして面白い。
 床屋で翔太郎と並んで、間の抜けた会話を繰り広げるシーンは、単にギャグかと思っていたが、マスコットキャラクターを介した絡みなど割合しっかり意味を持たせてあり、感心。
 このまま、敵にも味方にもなりうる微妙な立ち位置をキープさせ続け、彫り込んでいけば楽しくなりそうだったのに……

 ああ、もう退場なのか。
生死不明なら再登場もあったろうが、こうハッキリ「死」を描いてしまっては厳しい。
 ただ、珍しくガイアメモリが破壊されず、回収されたことから、その内部に使用者である霧彦の強烈な意識が書き込まれてあった、として、新たな体を得ての復活、という展開は無くもない…?



『聖痕のクェイサー』02.「仮面の友情」

 第一話と変わらず、エロなシーンだったと思われる部分は、不自然なカメラワークで見せないようにしていたりカットされたり背景のみで誤魔化されたり…
 それでも、さして複雑なストーリーではないため筋を見失うような事はないけれど、「エロいサービス」を中心に形作られていると思われる作品なのに、そこが全部ナシになったモノを見せられて、面白味を感じ取れと言われても難しい。
下着や胸が露出しているから、なのだろう、アクションシーンさえ不自然な流れにされ、分かり辛くなっているからなあ。

 鉄を急速に酸化させる事で酸素を奪い、炎を消す、という戦いの無茶なアイディアは面白いと思うが、セリフのみに頼っており、演出や絵で盛り上げようという気持ちが感じられないのは残念。
本当に、エロ一点突破を目論んだ作品。
 見続けても同じ文句を言うばかりだろうから、地上波放送での視聴はここまでに。


2010年1月18日 月曜日

『侍戦隊シンケンジャー』46.「激突大勝負」

 シリーズ開始当初、これまでの戦隊物とは一線を画するチーム内での上下・主従関係の有り様に驚かされたものだが、回が進むに従い、殿である事の辛さや壮絶な努力が描かれ、それを知る他四人の丈瑠への気持ちが「仕える・仕えなければならない殿様」から「敬意を保ち支えながら共に戦う・戦っていきたい相手」へと変わっていく。
 時間をかけて描き、固めてきたこの関係は盤石のものかと思われたが…
 こういう形で激震を起こすとは、意外も意外。

 強敵の出現によりチームが敗北する、あるいは身内から裏切り者が出る、といった展開なら覚えもあるけど、丈瑠が影武者であり、彼の占める位置が「当然のもの」では「ない」とする波乱は、凄い。
普通の戦隊物で、上司から「お前はリーダーの器ではない」と言われてレッドをクビになる主人公、という展開があったとしても、ココまでの衝撃ではないはず。
 主従をテーマに描いてきた作品だったからこそ、何をもって主であり、どういう気持ちを抱いての家臣であるのか、とする問いかけが重い意味を持つ。

 本物の姫・薫が、アホだったり思い上がっていたり、実力が不足しているようなマイナス部分を持たず、最初からリーダーとして現れていれば資質に全く問題なかったろうキャラクターに描かれており、ストーリーを深くする。
 シリーズの雰囲気を明るく楽しくしていて、存在意義は理解しながらも、作品テーマから遠く、場違いにさえ感じていたゴールド・源太が、大波乱の現状では「主従関係に飲み込まれておらず、自由」という正にその特異な位置のため意味を持ち始める、この構成の巧さにも唸る。
 面白い。


2010年1月17日 日曜日

 一日がこんなに短いとは…
 いつも通りに悲惨な仕事の追い込みがあり、そこに慣れない新生児の世話が加わると、何が何だか分からないウチに時間などいくらでも過ぎていく。

 娘の夜泣きにつきまして、掲示板やメールでアドバイスを頂き、ありがとうございました。
新米の親として、とても参考になります。
 今のところの有効な対策としては…
夜は粉ミルクを多目に飲ませ、腹持ち良く、なるべく長時間寝てもらう。
泣いたら娘と自分のお腹をくっつけるように抱っこする(暖かいのか安心するのか、泣きやむ事が多い)。
あと、頭を優しめに撫でてやるのも意外と効果アリ。
 こんなトコでしょうか。
 いや、こんなの全部やっても、ダメな時はダメだったりするのですが。
 まだまだ試行錯誤中。


2010年1月12日 火曜日

『聖痕のクェイサー』01.「震える夜」

 原作未読。
 作画はそこそこ良好で、女の子の描き方や乳揺らしに気合いが入っている。
 まだ物語部分に説明は足りていないが、パターンで分からなくもない。
しかし、特に難しいことを描いている訳じゃないのに、語り口が上手くないのか、面白味を感じ辛い内容と思えてしまうのが残念。

 ちょっとエッチな描写になると、過剰とも思える規制がかかっており、裸や授乳?シーンはまだしも、パンツが見えているだけかと思われる場面さえアップや止めカットで誤魔化してある。
 もう少し気にならないカットの仕方を考えてくれれば良いのだが、露骨に無理ばかり感じられ、流れが酷く悪くなっていたりシーンの意味さえ分からなくしていて、視聴意欲を削がれること夥しい。
 授乳が描けない(描かない?ソフト化をお楽しみに?)ならキスに変えるとか…原作破壊になるかも知れないけれど、こんな不細工なモノにするよりスッキリ見られる構成に変えた方がまだマシでは。

 次回もこんな演出?が成されていたら、そこで視聴終了としたい。
 うーん、テレビで見て余り面白くない作品なのに、「エロさ加減がアップしているから」というだけでDVD・ブルーレイ等を買ってしまう視聴者って、そんなに居るのかなあ。
「沢山居るんだよ!」と言うなら、商売としては正しいやり方なのだろうから、それはそういうものとしてアリだけど。


2010年1月10日 日曜日

 役所に行って出生届を出し、娘の保険証をもらう。
 公的な書類に自分達の決めた名前が記載されているのを見るのは、変な感じ。
 本人は名前を気に入ってくれるのかなあ…使っている漢字も読み名も普通だけど、その組み合わせがちょっとだけ変わっているから、生涯に渡り誤読されるたび訂正するのは面倒かも知れない。
でもまあ、それが個性だとも言えるし、間違えることで印象に残る可能性だってあり、世の中にはもっとビックリするようなヘンテコ名前を付けてしまう親も居るんだから、勘弁してくれると嬉しい。
 「どうしてこういう名前にしたか」については、何度でも説明して上げよう。

 いや、この名前で良い?と聞いたのに、意見を述べない娘自身にも責任がある(言えるかぁ!)。
 せめて当人が五歳ぐらいになるまで名前の届け出を待つ、あるいは変更手続きを簡単にしてくれたなら、ホントに自身の名前についてどう思うか聞くことも出来ように。
 しかし、自分など今では本名より「飛龍さん」と呼ばれる方が遙かに多く、姓名判断ではドチラで占うのが正しいのか迷うほど。
娘も、親の決めた名前に不満があるなら、いずれ自分で名前を決められる職業に就けば良いのか。


2010年1月8日 金曜日

 昨日の午前中で、ヨメと娘が退院。
 出産入院期間は四日から五日、という所が普通だと思うけど、帝王切開が成されたため日程がズレ、手術当日も含めれば八日間にも渡った。

 入院生活はヒマなのが普通だが、出産の場合は、「赤ちゃんと同室するにあたっての注意」とか「お風呂の入れ方」「母乳に関する知識」などを教える授業?が次々催され、おめでとうを言いに訪れてくれる来客の相手もあり、何より初めて体験する赤ん坊との生活がある訳で、意外と慌ただしく過ぎていく。
 終わってしまえばアッという間の八日間。
 病院内で「今年(始まったばかりだけど)一番大きな赤ちゃん」だそうで、看護師さん達によく憶えてもらえ、可愛がられていたように思う。
 食事が美味しかったらしいのも、嬉しいところ。

 何くれとなく手を貸してくれるし、母子共に調子が悪ければすぐ診てもらえ、母乳を出すための食事内容を考えたり掃除などの手間も要らない、思えば入院生活は楽だったなあ、費用が安けりゃ(実際は安くない)このまま一ヶ月ぐらい入院させて欲しいほど。
 反動で、家に戻ってから大変だろう、と覚悟はしていたけれど……

 いや、大変。
 準備はしていたつもりでも、産まれて初めて分かる急遽買い足さなければならない必要な物が多く、他の家具をどけ、脇に置いてあったお世話道具の数々を部屋の中心に移動させるのに大騒ぎで、早速 何を食べれば良いのかに苦慮。
 環境激変のせいか、夜中から娘は泣き通しになったが、疲れから泥のように眠っているヨメは起こせず、病院と違い「隣近所への迷惑」を考えると もうどうして良いのか胃がキリキリ。
 抱っこしたまま部屋を右往左往、暴れる娘のフィギュアのように小さく薄い爪に顔を引っ掻かれイタタタタ、仕事は進まないし……

 それでも、多目のミルクを飲み、泣き疲れで眠ってしまう直前、娘が何故か満面の・無垢な・可愛らしい・天使のような(表現がくどい)笑顔を浮かべてくれ、それを見ると…
 大丈夫、とーちゃんは まだまだいくらでも頑張れる、という気持ちになってくる。
 生後このぐらいで作る笑顔には別に意味がない、なんて話も聞くけど、そんなことバカ親には それこそ意味のない情報。
 今夜も頑張ろう(新番組アニメ見たり息抜きはしてますのでご心配なく)。


2010年1月5日 火曜日

 授乳時以外はグッスリ寝ていてくれた親孝行な娘だけど、ここ二日、夜泣きモードに突入(まだ夜泣きと言わない?)。
 深夜を回った頃になると、ミルクはあげたばかり、オムツも大丈夫なのに、抱っこしてあやしても泣きやまず、お手上げ。
顔中を口にして、小さな体から絞り出されるとは思えない大声で泣き続ける娘に、「泣く元気もないよりずっと良い」「このトーンで喋り出したら、なかなか可愛い声じゃなかろうか」とか、まだ呑気に構えているけども、睡眠時間がサクサク削られていくのは ちょっと困る。
 自分は不定期でヤクザな仕事だから良いようなモノの、ダンナさんがサラリーマンなど正業に就いていた場合、朝から夜まで仕事だし、寝ておかないと翌日に響いてしまうし、で、つい「ウルサイ!静かにさせろ!」「ああ?私だって眠い?何言ってるんだ、お前は一日家でゴロゴロしてる身だろうが!俺は働いてるんだぞ!」というような事を言ってしまい、奥さんを追い詰めてしまうような事態も起こりえるんだろうな。

 泣く原因がハッキリすれば、もう少し楽なんだけど。
 赤ちゃんの額に四つぐらいランプが並んでいて、左端が点灯していたら「空腹」、その次が「オムツを替えてください」、次に「身体に異常が出ています、医療機関にご相談を」、右端が「夜泣きです、抵抗は無意味だ」という表示になっていれば、分かり易い。
 まーネット上には有り難いことに夜泣き対応策が色々と書いてあるので、参考にしつつ、乗り越えたいと。


2010年1月3日 日曜日

 あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

 沢山の娘誕生お祝いコメントを頂きまして、ありがとうございます!
 病院への泊まり込みと、自宅への往復でクタクタなため、マトモにお返事できませんけども、ヨメ共々大変 喜んでおります。

 ヨメは、帝王切開でした。
本人は自然分娩に拘っていたのですが、陣痛と共に胎児の心音が酷く不安定になっており、危険…という説明を受けてすぐ手術承認。
 医師の話に寄れば、予定日を過ぎたためか羊水が悪くなっていて、しかもヘソの緒が胎児の首に巻き付いた状態であったと。
早いウチに決断して正解だった、らしいです。

 お嬢玉(玉のようなお嬢様だったため、こんな呼び方)は、3600グラムで、看護婦さん達に大きい大きいと言われました。
 ちっちゃいだろ!ドコが大きいんだ!と初対面では思ったのですが、新生児室に寝ている他の3000グラム前後のお子様達と比べると、確かにちと大きめ。
 顔立ちは、幸いなことにヨメ似気味。
 結構可愛いと思え、友人達に見せてやろうと写真データを送ったのですが、野郎共の感想は「髪の毛が多い」「元気そう」「皮膚が余りふやけてない」といった、何というか真綿で首を絞めるというか直接的な部分に斬り込まない言葉ばかりで、「可愛い」とは一人も言わないことから、客観的にどう見えているかが大体分かってしまいがっかり。
ヨメの女友達は、まず「可愛い」から話に入るのに。
 でも考えてみれば、自分も昔は他人様の赤ちゃんなど「サルみたい」とかヒドい事を思ってたりしたモノで、ガサツな男達が新生児の顔の良し悪しどころか存在にすら「興味ない」のは、仕方ないか。
それにしちゃ随分気を遣ってくれてるぐらいで。
 いいんだ!
DNAがこの目を曇らせてくれる限り、親だけは我が子を日本一可愛いと思ってやらなきゃ。

 手術の直後だからとベビールームに預かってくれていた お嬢玉が、昨日の朝から病室へ。
 そうすると…
うわー、話には聞いていましたけど、三時間毎の授乳ってこんなに大変なんだ!と思い知りました。
 朝も昼も夜中も関係なく、ですから。
 夜中、タイマーのアラーム音で起こされ、ヨメは授乳準備のマッサージ、自分は粉ミルクの用意を、慣れない手つきで始め、お嬢玉を起こし、なだめすかして飲ませ、背中を叩いて げっぷをさせ、おむつが汚れていれば換え、寝かしつけて哺乳瓶の消毒など手入れをすると、もう一時間ぐらい経ってます。
授乳休みの間に寝ようとしても、次まで残りは二時間もなく、寝られたと思ったらアラームで起こされ…
気付けば朝で、グッタリ。
 コレはハードだ。

 エラいなあ、みんなどうやってこの修羅場を越えていくんでしょ?
 まあ、それでも手順を繰り返すことで いくらか効率化が図れるようになり、母乳量の増加により粉ミルクは不要にもなりそうなので、次第に楽になってはいますが。

 「子供が親を必要とする期間は、ほんの僅か。しかし、その間の楽しかった・嬉しかった・愛された記憶が、後の長く辛く厳しい人生を支えていってくれる」
 …何のセリフだったか、これを胸に、エロ漫画家の娘だというだけで もう逆境人生の歩み始めではありますが、どうにか頑張って育てたい・育って欲しいと思っています。


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