ときどき日記 2010/05

2010年5月31日 月曜日

『WORKING!!』09.「ことりちゃん登場!!」

 男性恐怖症(突発性男性加虐症?)娘・まひるが誕生した理由、解明編。
 環境に寄るのだろうとは思ったが、なるほど、馬鹿オヤジの長年に渡る偏向教育と加虐腕力養成グッズのお陰、だったか。
 このオヤジは当然ながら最悪!だけど、親になった身として、ちょっと分からないでもない部分があるのが何とも。

 娘は可愛い。
特に男親にとっては、ものすごく可愛い。
 しかも、当たり前だけど幼い頃は頼りなく、「男」である父親としては、「こんなに可愛くて警戒心の薄い娘を好きなようにするのは簡単」という「男の中の『狼』」部分の考えが分かってしまう。
一日中 付いている訳にいかない父親が、娘を危険から遠ざけるべく、過剰な話をして男への恐怖心を煽り、守ろうとするのも……「大いに分かる」とまで言えないけど、自分の父性感情を拡大していけば、理解できなくはない。
 父親自身も男である、という事で幼い頃に殴られ、それ以降 警戒され顔も覚えてくれないほど距離を取られて、それでもなお、自分を含めてでも良いから男に気を付けろ、と教え(洗脳し)続けるのは、まあまあ、愛情と言えば言えるんじゃなかろうか。
 「悪い人じゃないんです、馬鹿なだけなんです」というヤツ。

 ファミレスにオヤジが持ち込むライフル?に、大笑い。
いや、娘を持つ親同士の馬鹿話として、「『お嬢さんを下さい』とか言って家に来る男がチャラい奴だった場合に備え、追い返すべくショットガンを買っておかなければ」「銃把を叩き込んで野郎の前歯を折り、銃口を口に突っ込んだ状態で『何だって?お嬢さんを…何て言った?もう一回聞かせてくれるかね?おっと慎重にな、この引き金は軽いんだぜ』と言ってやる」みたいな会話をしているので(するなよ)、変にリアル。
 あれ、ホントにオモチャだったのかどうか。

 自分のため、怒ってくれる小鳥遊に対し、好意(恋?)を自覚する まひる。
 あの馬鹿親への怒りは、幼い頃 女装をさせた小鳥遊父への怒りと重なり、「まひるのため」であったのは確かだが そればかりでもないと感じさせて、上手い。
 しかし、可愛く描かれてたなあ、小鳥遊・ことりちゃん。
「男の娘」なる嗜好が確立している現在、彼は夏コミケ辺りでさんざんな目に遭わされそうな予感。


2010年5月30日 日曜日

『いちばんうしろの大魔王』09.「とんだお見合い騒動」

 つまらない、という訳じゃないんだけど、ここまで、真面目にストーリーを進めようとしている(のだろう)所は唐突だったり先を急ぎすぎていたりで余り感心せず。
 今回は、サブタイトルから、ドタバタのコミカルな仕上がりを期待したが…
うーん、鈍感、というより無神経な主人公の理解力や行動言動に、感情移入できないを通り越して反感すら持ってしまい、楽しめない。
 阿九斗、ザックリ傷つけた絢子と親族へのフォローを放り出して行ってしまうのは、どうかなあ?
物語を急がず けーなの危機は次回に廻し、お見合いの顛末だけで一話使っても良かったのでは。
他の事件と絡めて、大きくまとまるエピソードになっているのかも知れないが。

 阿九斗を止めなければならない立場だが、誘導して自らを機能停止にさせ、不可抗力を装う ころねが可愛い。
純情真っ直ぐ少女・絢子や、馬鹿キャラになってしまったがそれはそれで楽しい江藤など、キャラクターの魅力は強い作品なのだから、あくまでもそこを中心に、ストーリーは二の次三の次ぐらいにして進めてくれると嬉しいかな。


2010年5月29日 土曜日

『HEROMAN』09.「アライブ」

 ジョーイの高速移動能力は、突然目覚めたように捉えていたけれども、思い出してみると落下するリナを助けたり、チョイチョイと伏線を引いてあったのか。
その度、「ジョーイ、お前のその力は何だ?」とか「僕は一体どうしてしまったんだろう」といった分かり易い問題提起を「しない」作風のため、印象に残り辛いが。
 もっとも、ヒーローマンなんて超常の存在を認め、悪い夢としか思えない宇宙人の侵略に晒されている現状では、ジョーイの体能力が急上昇したことぐらい、殊更 問題視するほどでもないかな。

 ジョーイが攻撃され、憤怒モードを発動させてしまうヒーローマン。
リミッター(理性・良心?)であるジョーイが意識を失うことで、本来の凶暴さを全開にした…とも考えたけど、そんなヒネた話じゃないだろう、手塚治虫『魔神ガロン』じゃなし。
 怒っても、取りあえず敵味方関係なく攻撃を加える、という訳ではないようで、確実に戦闘力が増していることからも、強敵と戦う時には発動を検討して良いモードかと。
今後、ハッキリとデメリットが示されるなら別だが……恐ろしい形相で暴れ回る様子はとても「ヒーロー」マンとは言えない、ってのは十分問題か。

 ジョーイ・ヒーローマンが逆転を遂げる戦法は、シールド内に体を固定して絶対無敵状態になったジョーイを、武器としてヒーローマンが振り回したり投げるのかと思ったけれど、さすがにそんな乱暴ではなく、割合妥当な戦いぶり。
 スクラッグ、意外なほどアッサリ諦めて自爆を図る。
対エイリアンの戦いは、これで一段落か。
謎の手がスクラッグの痕跡を拾い上げていたし、動きを止めた大怪球もまだ地上に鎮座しており、彼らが第一派攻撃隊だとしたなら、再侵攻も有り得るだろうが。
 予告では、人間が「敵」になりそうな兆候が見え、逆恨みドクターミナミも何をするか分からない事から、この後のシリーズはジョーイらが主としてどういう勢力と戦っていくのか、まだ分からないなあ。


2010年5月26日 水曜日

『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』シーズン2/08「ブレイン・インベーダー」

 シーズン2に入ってから、一つのエピソードを結構長く扱っている。
今回で四話連続、ジオノーシス再侵攻から連なる内容。
 前シーズンでは、もう少し後フォローがあっても…と思われる所でブッツリと終わり、次回はもう関係ない話を展開する事が多かったため、丁寧。
出来るだけ沢山の惑星や物語バリエーションを見たい視聴者には、不満な構成かも知れないが。

 今回見せた、捕虜を拷問してしまうアナキンの姿が、後のダース・ベイダーと重なってしまう。
アソーカを救うためのやむを得ない行為であり、私情に寄るものではない、とはいえ、ダークサイドに近づいてしまうのは仕方ないのか。
 寄生生命に自由を奪われた友人のパダワンに、「殺して」と頼まれ、それを避けがたい事と感じながらも果たせなかったアソーカと、対照的。
 ただ、アソーカがアナキンの立場にあれば同じ事をした可能性があり、巡り合わせが悪かったとも。

 自身の行動の是非を問うアソーカに、アナキンが応える「本能に従え、お前なら間違った選択はしない」という言葉。
彼が後に辿る間違った選択の末の運命を思うと、切ない。


2010年5月25日 火曜日

『仮面ライダーW』31.「風が呼ぶB / 野獣追うべし」〜36.「Rの彼方に / 全てを振り切れ」

 ここのところ、絶好調で面白い。

31.「風が呼ぶB / 野獣追うべし」32.「風が呼ぶB / 今、輝きの中で」
 いつもの事だけどハードな、子供向けではない内容で、最後のケリを尾藤自身が着けていたならヤクザ物として成立しそう。
 他者を利用するだけの道具としか考えない悪党と、「誰も完全じゃない」のメッセージに目が覚めるWの二人を上手く対比して、パワーアップフォーム登場回をキレイに構成してあった。
 女が変身する、非人間…非生物型ドーパントが珍しい(全ライダー史上でも希有)。
空間をマス目に区切って瞬間移動させる能力も特異だったけど、自分以外をゲームのコマに見ている意識の表れだったのかな。

33.「Yの悲劇 / きのうを探す女」34.「Yの悲劇 / あにいもうと」
 印象的な退場をした須藤霧彦の妹が登場。
 過去に縛られ、失われた「きのう」(猫の名前として依頼に絡めるのが上手い)を探す雪絵のキャラクターと、昨日の行動を繰り返させるドーパント変身後の能力が見事にリンクしていて、唸る。
 劇中で雪絵自身が言っていた通り、設定としては考えられてもとにかく使いづらい能力だと思うのに、「謎の行動」として見せて「ああそういう事か」と納得で落とし、発展させて使いこなすアイディアの転がし方が素晴らしい。
『ジョジョ』スタンド的というか、『デスノート』をも思わせる組み立て。
 全て解決、で終わらせないラストが渋い。
彼女は、自身のエピソードを完結させるべく(兄・霧彦も含めて?)再登場するんだろうか。
事情があるとはいえ、他者を殺めている事へのオトシマエとしてのラストであり、既に完結しているのかな。

35.「Rの彼方に / やがて怪物という名の雨」36.「Rの彼方に / 全てを振り切れ」
 竜の行動動機であった、井坂への復讐が決着する。
 登場当時、誰の言葉も受け付けないほど怒りと憎しみに凝り固まっていた竜だが、翔太郎・フィリップらと出会い、そして今回 妹と重なる少女を守ろうとする事で、戦う理由が変わっていく。
 スピードアップする新フォームとリンクし、絡み取られそうになる過去を振り切り、己の限界を超えて前へと向かい突っ走る竜の熱さ。
平成ライダー(特にサブキャラ)では珍しい、憎悪を昇華させ爽やかに正道へと立ち返らせるドラマ作りで、気持ちが良い。
 最終的にはボスキャラにもなっていくんじゃないか、と思われた最凶・最悪の敵・井坂の退場には、ビックリ。
捨てゼリフさえなければ、「これも計算通り」とでもして何らかの方法で復活が有り得たかと思うけど、どうだろう……
 シュラウドは、物語に大きく関わってくるのかな。
他のライダーで時折あるように「パワーアップアイテムをくれる謎のままの人(あるいはバンダイの回し者)」という扱いじゃないのね。
 彼女の正体は、園咲一家で触れられていない琉兵衛の妻?
『銀河鉄道999』女王プロメシュームとドクター・バンのような関係だったり。
いや別にフィリップや竜をネジにしようってんじゃあるまいが……でもネガティブな考えを強化し、園咲家に取り込ませておいて内部から崩す楔にしようとか考えている可能性はあるか。


2010年5月23日 日曜日

『HEROMAN』08.「コンバット」

 マッド・サイエンティスト的役割は、デントン教授が担うものかと思っていたけれど、ドクターミナミというイカニモなキャラが登場。
 大怪球テクノロジーを手に入れようと言っても、どういう方法で?
研究所で見えた巨大な腕のような物からして、ロボットを使うのか。
 外見はどう見ても善人じゃないので、悪辣な方法を用い、主人公達を地球人側から追い込む役割を果たすのかな。

 スクラッグ兵に改造されてしまった二人組は、もっと大きなドラマを生み出すものと思っていたが、割合簡単に片付いてしまう。
当分 引けるネタだったと思うのに……勿体ぶらないというか、タメが少ないというか。
 ニックは行方不明だし、ウィルは洗脳は解けた様子でも体がそのままなので、まだハードな展開だって有り得る?
 前述マッド・ドクターに掴まったら、解剖されてしまいそう。
 現在、エイリアンと唯一戦える存在であるヒーローマンも、ドクターに捉えられてみると面白いかも知れないが、そうなると「ヒーローマントは何か」について いくらか語らざるを得なくなるだろうから、制作理念に反してしまうのか。


2010年5月21日 金曜日

 朝方、突然の目眩に襲われる。

 朝ご飯を食べていたところ、体が少し揺れているように思え、立ち上がろうとすると体勢がどうしようもなく傾いてしまう。
 意識を失おうとしているのかと考え、自分の状態を知らせ、もうすぐ目が覚める娘の世話を頼むべく、ヨメが寝ている寝室へと歩き出す。
が…もの凄い嵐に見舞われた船内もかくや、視界が右に左にぐらりぐらりと傾いて、マトモに歩けない。
 どうにか寝室に転がり込み、ヨメに窮状を伝えると、そのまま横になって昏睡。

 これまで、こういった体調の激変に縁がなかったため、とにかく驚く。
 昼過ぎ、目を覚ますと体は「二日酔いが収まった直後」ぐらいには動いてくれた。
 リビングに行くと、ネットで症状から病名候補を探していたヨメが、コワい名前を次々挙げてくる。
 すっかり怯えてしまい、念のため病院へ。

 診察を受けたが、特に異常なく、脳由来の危険なものだとも考えられず、最近の急激な天候変化によるものか寝不足など体調不良による目眩だろう、恐らくこれ一回きりで終わり、短期に繰り返すことはないはず、と言われる。
 あああ、良かったぁぁぁ。
ハイハイも出来ない娘が居るんだから、健康第一にしないと。
 まだ死ねないまだ死ねない。
 いや、お医者さんからしてみたら「大袈裟な」って話だろうけど。

 今はもう何ともありませんのでご心配なく。


2010年5月19日 水曜日

『迷い猫オーバーラン!』07.「迷い猫、乗った」

 アバンタイトルからポカーンとさせられる、番外編的(何を本編とすべきか難しい作品だけど)ロボットアニメ。
 基本は「勇者シリーズ」なのか。
 パロディーというには笑いが薄く、燃えるロボットアニメというには「よくある燃えるパターン」を引き写しているだけに思えて(それが意図だとしても)乗れない。
 キャラクターについて、設定を違えた世界を舞台にする事での「納得」や「意外性」を用いた彫り込みが成されておらず、ロボット物をやってみたい制作側の気持ちに無理矢理お馴染みキャラを使っているだけ、にさえ思える。
 まあ、毎回監督を変える作品ならではの広がり(何でもあり)に貢献するのが主目的だろうから、細かい事は良いのか。

 OP・EDまで含み、本当に丸ごと一話、変な話を作る事を許す制作体制の自由度は凄い。
 シリーズ中、一番…ぐらいに作画レベルは高く、女の子達が可愛く描けており、ロボット作画も頑張っていたのは嬉しいところ。
 今回の評価は、元ネタになった作品への思い入れにも寄るのかなあ。


2010年5月18日 火曜日

『WORKING!!』06.「宗太の憂鬱、小鳥遊家の女達」07.「久しぶりの音尾と、新しいバイト=山田(!?)」

 6話。
 しっかりと紹介された小鳥遊家姉妹達の個性と「変」さ加減、弱点の有り様が面白く、主人公プラス四姉妹のホームコメディーとして、ファミレス抜きでも一作品立ち上げられてしまいそう。
 特に、小説家の泉がいいなあ。
進まない仕事ぶりと部屋の惨状、非力さは、他人事と思えない。

 長女・一枝が、彼女のダメさに言い放つ「自分の事すら出来ないくらい悩んで行き詰まってるなら、お前には向かない仕事なんだろう?今からでも遅くない、辞めろ」という言葉がザクザク胸に刺さる。
フツーの人々だってそうかも知れないが、特に作家分類に属する人なら、余りにイタイ、絶対 言われたくないセリフのはずで、泣きそうになってしまう。
 「辞めるのはいいとしても、その後どうやって生きていけば良いのでしょう?」というのは、もう潰しが効かない体になってしまってるだろう一枝の気持ちの代弁であり、単に自分の泣き言。
泉なら、観賞用としては十分すぎるぐらい価値があるから、お金持ちの男を捕まえて生きていく逃げ道が無くもないか。

 7話。
 男性陣への暴行が妙に痛そうに描かれているためか、余り好きになれなかった まひるだけど、前回もらったプレゼントへのリアクション辺りから、ちょっと可愛く思えてきた。
見目麗しい女の子が沢山居るバイト場でも、主人公に対し「恋」に近い好意を持っているのは彼女だけ?
 新キャラ、葵。
ドジ、というキャラ特性は珍しくない、ありふれているぐらいだが、その誤魔化し方に悪意すら感じられるのは珍しい。
 バイト女性陣は、全員デッカイ欠陥を抱えている。
比較的マトモなのは、背の高さ以外 特に問題ない種島か。
だから、強烈なキャラ達に挟まれると若干影が薄くなってしまいがち、可愛いんだけど。


2010年5月14日 金曜日

 読むのがだいぶ遅れたけど、「少年ジャンプ」で連載されていた『賢い犬リリエンタール』が終わってしまいガッカリ。
 バトル物…じゃないし、ギャグだとも言い切れず、泣かせる話という訳でもなく、既存のパターンで分類するのが難しい、ちょっとズレた、とても変な、しかし次にどうなるのか予想が出来ない、面白い作品だったのに、残念。
 登場キャラクターは みんな魅力的だったが、激しくツンデレ、というかデレデレな魔女・カナリーナは特に良く、この子を中心にしてシリーズを一つ立ち上げられそうに思うほど。

 どう見ても打ち切り、だったんだろう、色々なことが置き去りでバタバタ終わってしまう最終回に、無念さが滲む。
 絵は抜群に上手いし、通り一遍でない物語を紡ぎ出す感性も優れており、次の連載ではドカンと大化け出来る先生じゃなかろうか。


2010年5月12日 水曜日

『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』05.「砲火を抜けて」

 映画Episode2に登場した惑星・ジオノーシスに対し、苛烈な侵攻作戦が行われる。
 テレビシリーズとは思えない、恐ろしく激しい戦いが展開され、見応え十分。
危機的状況に追い込まれ、ジェダイに死者が出るか…とまで思わされる。

 敵の地上勢力をほとんど残したままで、しかも防備の最も厚いところ?への降下作戦を行うジェダイが、無茶苦茶。
空や宇宙からの攻撃で戦力をもっと削いでから、決行すべき作戦では。
 「敵陣の真っ只中にライトセーバー一本で斬り込み、ザコ共をバッタバッタと なぎ倒す」のがジェダイ。
知的だったり合理的だったりする計画を立てていては、存在価値が薄くなるばかり、なのかも知れないが。
 『Episode2』でジェダイ集団が取った行動も、自分達の戦闘力を過信しているためか「特に考えなく団体で敵に突っ込み、返り討ちにあって多数の死者を出す」間が抜けすぎたモノだったから、テレビシリーズで余り賢くする訳にも。

 オビ=ワンの生死を確認すべく、砲火の只中を突っ切って墜落機まで辿り着くクローン兵が、任務の酷さに泣き言を漏らすのが人間的。
 無茶な作戦のため膨大な死傷者を出し、行軍の最中、昆虫型エイリアンに次々連れ去られ(その後どうなったのかなあ)、アナキンにフォースで放り投げられ高々度から落とされる(助けるためだけど)クローン兵達。
…反乱が起きても何ら不思議ない。
 ドロイドより権利を持ってないような。

 後編となる今週放送分も楽しみにしていたが、痛恨の録画ミスで未見。
 再放送か地上波放送を待とう。



 本日はヨメの、ええとムニャムニャ歳の誕生日なので、娘と駄犬と一緒に、おめでとう。
 悲惨な〆切の最中で、何を祝う余裕もないけど気持ちだけは、おめでとう。


2010年5月10日 月曜日

 日曜は母の日だったので、ヨメに対し「実家のお母さんに『ありがとう』の電話入れとけー」とか言っていて、ああそうか、ヨメも今年から「お母さん」になったんだと思い当たる。
 そういう感覚から縁遠く長年を過ごしてきており、まだ、そういえばそうだっけ、ぐらいの気分。
ヨメ自身もそうらしく、言われて初めて「あー」。
 取りあえず娘を抱っこして手足をコチラで動かし、勝手なアフレコで「ママ毎日お疲れ様、おっぱいありがとー、産んでくれてありがとー」と言わせる。
いや、本人はそんな風に感じる段階じゃないと思うんだけど、まあ、先払い。


2010年5月9日 日曜日

『いちばんうしろの大魔王』06.「臨海学校へ行こう!」

 ストーリーは、まだ大きく動き出しておらず、レギュラーキャラクターの紹介と彫り込みを行っている段階か。
いや、都合によっては大魔王予定者としての大イベントを起こすかも知れないが、個性の強いキャラが織りなすドタバタコメディー部分こそメインなのかな。

 人造人間・ころねが面白い。
 感情の起伏が弱く時折突飛な行動を取る人造美少女、という意味では『エヴァ』綾波っぽいキャラだけど、大きく違うのは「悪意」…ほどじゃないのか、主人公をからかう・惑わす気持ちが全開であること。
 生まれてどのくらいなんだろう?これが初任務なんだっけ?
「自分が、作られて今ここに在る事への不安」をほとんど感じさせず、堂々としているのが異色。
製造者の歪んだ人格を受け継いでしまったのか、主人公に様々な(困らせる)刺激を与えることで反応を見るよう作られているのか、主人公の存在を前提として作られた命であるとしたら 彼に「好かれる」「嫌われる」両方の可能性がある行動を取ることで適切な距離を測り自身の価値を確かめているのか。
 押し入れで眠り、丸いシッポを引っ張ると機能停止する設定から、ドラえもんが元になっている?
主人公が辿る恐れのある危険な未来に関係して派遣された所も、同じ。

 寮長(風格から、つい役職を生徒会長と間違えてしまう)の江藤も、印象的なキャラ。
 大好きだった兄を喪ったショックから、ダークな人格が作られてしまった…分かり易い悲劇系美少女かと思えば、その兄の首を保管して側に置き、しかも結構ヒドい扱いしている狂いっぷりが強烈。
 現れる行動自体は、失敗ばかりで大抵無害に終わるモノだけど。
 彼女は、「意外と良い子だった」面を見せることがあるんだろうか。

 天然ボケであり、能力の都合によりすぐ全裸になる、ビジュアル的に強い設定を持ちながら、けーなは意外と埋もれがち。
主人公との過去の関わりにより、今後キャラ強化が図られる?
 武道少女・服部は、曲がった所の無いストレートな性格が作品中では逆に異色となっているけれど、ツンデレ(繰り返し誤解デレ)の大きなイベントが終わっており、新たな障害を設けないと弱くなるかも。
主人公が、第一話で一番最初に出会う少女であり、当初メインヒロインかと思っていた(そうなる可能性も?)ことから、頑張って欲しいもの。


2010年5月7日 金曜日

 娘の、検診とBCG接種のため、公共機関へと出向く。
 産院の新生児室以来、大勢の赤ちゃん及び親御さん達を目にする。
皆さん構えずフレンドリーで、上手くすれば生まれが近い子供を持つ親同士、仲良くなれたのかも知れないが、そこは引きこもり気味ダメ夫婦の哀しさ、話しかけられたら応えるのが精一杯、そこまでは行けず。

 娘の育成状態は、良好。
体重など、平均より多いぐらい…幸いに、背も大分伸びているから肥満ではないらしい。
 下の歯茎から乳歯が二本ほど見え始めており、早い方だと言われる。

 予防接種を行う部屋は、接種の痕を紫外線に当ててはいけないという訳でか閉め切られており、籠もった空気の熱さと、既に受けた接種の痛み・順番を待つ不安で全力泣きをする幼児の怨嗟の声で満ちており、一種異様。
 吊られて泣き出すのではないかと思われた娘だが、意外にも順番待ちの間はウトウト寝て過ごし、渾身の力で認印を押すみたいなBCG接種を受けた際も、ほぼ「急に起こされたから驚いた」ぐらいですぐ泣きやみ、手が掛からないのに驚く。
家での泣き方は激烈なクセに、外面が良いというか何というか、いや助かるんだけど。

 痛くて嫌なのをガマンしたんだから、今日はご褒美にハンバーガー食べてもケーキ食べても良い、欲しいオモチャも買って上げる、としたいところながら、離乳食さえまだ始めておらず、オモチャも意味が分からず興味は薄いみたいで、なかなかに「ご褒美」って渡しようがない。
せいぜい、偉かった偉かったと繰り返しながらギュッと抱きしめるぐらい。
 もうちょっと大きくなるまでツケといてくれるかな。


2010年5月5日 水曜日

『迷い猫オーバーラン!』04.「迷い猫、脱いだ」05. 「迷い猫、泣いた」

 4話の監督は、まさかの大地丙太郎。
さすが、と思わせてくれるテンポの良さと馬鹿馬鹿しさに、笑ってしまった。
 しかし……ここまで培ってきたキャラクターのイメージをガラガラ崩す内容でもある。
吹き飛んで行方不明の巧を、女性陣が誰も心配しないとか、3話でやってたイイ話系エピソード、台無し。
 まあ、各話監督制というフォーマットからして、連続した物語よりは無責任なほどのバラエティーをこそ期待すべきなんだろうけど。

 5話目は、割と元に戻って、セレブ少女・梅ノ森を彫り込む話。
 独善的に暴走してはいるけど、巧達のためを思っての(遊ぶ時間を作って欲しい自分のためでもあるが)営業妨害であることは、すぐ分かりそうなものなのに……みんな鈍いのかなあ。
 ライバル店の味を偵察したり、客を呼び戻せる新商品を開発しようといった、洋菓子店らしい対抗手段を考えない巧達が可笑しい。
パティシエ・バトルアニメでなく、萌え作品である以上、水着コンテスト優勝を「勝利」と考える物語作りは正しいんだけど。

 高慢で傍若無人、というより、外見通り幼い考え方をしている梅ノ森が可愛い。
 自分なら、大して流行っても無さそうな洋菓子店なんか閉め、喜んで厚遇で雇って貰うな。
そんな、金持ちに媚びへつらう卑屈でプライドのない人間とは、遊んでも楽しくないんだろうけど。


2010年5月4日 火曜日

『大魔神カノン』05.「苛恩」

 かなり厳しい……
 5話まで来て、物語がほとんど動いた気がしない。
カノンとタイヘイの接触すら薄いままで、各人のドラマが遊離している。

 カノンにヒロインとしての魅力が まるっきり無いのは、痛い。
 心に傷を負っているとか、他者と上手く接触できないのは良いけれど、同情されたり「分かるなあ」という描き方にすべきで、何というか時折「イラッとする」キャラになっているのは最悪。
 彼女を大学に呼び出した女とのやり取りも…代返、なんていう微妙な依頼にしなくても。
一応は助けられた形になっているのだし、オノレを汚しても代返ぐらいしてやれば?どうしても出来ないにしたって言い方があるだろ、と思って、イラッ。
 彼女からの依頼を、「クラスの気に入らない女を いたぶるのに協力して」とか「集団で万引きするから見張りをやって」みたいな分かり易い非道に設定すれば良いような。
 生真面目に過ぎ、要領の良さなど全くないのがカノンで、だからこそ他者から見れば そんな大した事かなあと思うような心の傷をいつまでも引き摺ったりするのだろうが、理屈では分かっても面白さやキャラクターの魅力には繋がらない。

 タイヘイの明るさや、変身してのバトル、敵モンスターのCGが驚きの出来であること…そこいらがまだ視聴を続けている理由。
 ただ、ポーズやキーワードを用いない何気ない変身(個人的に嫌いではないが)、ハラハラもカタルシスも無いバトルの組み立て等、「これを楽しみに見て下さい」と言うには弱い。
 毎回大魔神と巨大モンスターの戦いをクライマックスに設ければ、他がどうでもそこだけは見所になったろうが、ほとんど登場せず。
ここぞ!という時にだけ現れてこその大魔神、という拘りか。

 強力で分かり易く、多少崩しても大丈夫な『仮面ライダー』のフォーマットを用いない、違う作品に、意図的にしようとしているのだろうから、それなら「『カノン』はどこが面白いのか」、もっと徹底して煮詰めてから作り始めるべきだったかと。
 ドラマで見せたいなら、やはりその中心になるカノンを魅力的に描かなければ。
行動的だったり明るかったりしなくても、放っておけない、気になる女性に描ければ……それはポジティブなキャラに魅力を付加するより遙かに難しい事なんだけど。
 とにかく、タイヘイとの絡みで立て直すしかないかなあ。
 既に撮影も終わっているようだから、視聴者の要望など伝わりようが無かろうが。


2010年5月3日 月曜日

『HEROMAN』04.「タマ」05.「アサシンズ」

 宇宙船から放出された巨大な球体が、全てを押し潰しながら転がり続ける様子を描いた4話が凄い。
圧倒的な質量と、どうやっても破壊できず動きも止められない絶望感で、人間達の文明ばかりか心まで蹂躙していく。
 エイリアンの科学力の高さ…根性の悪さか。
 ここまで、侵略は、人類に合わせてというより、「いつもの手順通り進行中」と感じられる。
宇宙船から伸びた根のようなモノからして、大怪球は、対原住民より地ならしをして根を伸ばしやすくするのが狙い?

 巨大球体が川に転がり込み、流れに複雑な波を広げる場面の作画が素晴らしい。
実際の川の流れや球体の動きを計算したCGでも、こんなリアリティのある画面に出来ないんじゃなかろうか。
 今回は、球体の質量をいかに実感できるよう描くか、が命であり、高い作画レベルで実現できていたから、対抗すべく巨大化を遂げるヒーローマンの行動にも説得力が生まれる。

 ヒーローマンを巨大化させるとジョーイの体力が一気に消耗してしまうらしいこと、指令に従うばかりではないが自意識を持っているかは分からないヒーローマンの挙動から、『ジョジョ』スタンドのような、自能力の拡大・具体化現象だと考えて良いのかな。
 そういえば、ジョーイの本名はジョセフ・カーター・ジョーンズ…「ジョジョ」と愛称で呼べなくもない。

 5話、恐ろしく強いエイリアン戦闘部隊の隊長クラス(特殊忍者部隊?)が登場し、こんなのが居るならもっと早く出せば良いのに、と思っていたが……
ああ、まさかこんなに早く、こんな形で、掴まった二人が使われるとは思わなかった。
 一話かけて結局どうすることも出来なかった大怪球が宇宙船内部からゴロンゴロンと幾つも転がり出る4話ラストといい、「どうするどうなる?」と思わせる次回への引きが上手いなあ。


2010年5月2日 日曜日

『けいおん !!』04.「修学旅行!」

 第2期の感想を書いてなかった。
 前期に引き続き、さすがの画面クオリティー。
 学年が上がっても、簡単に新入部員を増やさなかったのは正しい。
現在のキャラクター布陣でベストメンバーと言え、無理に増やしても個性が被ったり空気化してしまう可能性が高く、心地良い雰囲気を掻き回してしまう役にしか立たないだろうから。

 今回は、京都への修学旅行話。
駅や施設が実にらしく描かれていて、わざわざ現地まで出向いてロケハンでも行ったのかなあ、と思えば、これ京都アニメーション制作だっけ。
 ついバカをやってしまう旅行の高揚感が上手く演出され、多くの視聴者に「分かる分かる」「自分もこんなだった」気持ちを思い出させたんじゃなかろうか。
いや、リアルタイム学生や、まだ数年先に修学旅行を控えている人達も見ているハズ…つい自分を中心に考えてしまうなあ。

 唯や律は旅行先でまで楽器店に興味を示し、大人しい紬は枕投げへの戦意を燃やし、密度の高い接触で感化されたのか澪は帰りの新幹線で唯並の子供っぽい動作を見せ…普段と違う場に相応しく、それぞれが普段と違う表情を見せる。
 2グループまとめて迷子になってしまうのが楽しい。
地図情報表示可能な携帯を持ってる子は誰も居なかったのかな。
でも、普通に観光地を回ったことより、こういう皆で困った経験の方が長く強く思い出に残ったりするんだよね。

 せっかくだから、2週間ぐらいに渡って「京都観光ガイド」然として名所をグルグル巡っても良かったろうか。
 この作品なら、「彼女達と同じコースで京都を回りたい」ファンを引き込んで、経済波及効果が見込めそう。


2010年5月1日 土曜日

 昨日、ヨメ実家まで娘連れでドライブ。
悲惨な〆切の間、預かって貰っていた駄犬を回収するため。
 娘にとって、産院からの帰り以来 久しぶりの、そして生後最長の車移動となるので、泣き出したらどうしよう、途中何度か休憩を入れるべきか、等と心配していたが、道中のほとんどを寝て過ごしてくれ、起きても普段より機嫌が良かったぐらいで、助かる。
 産院の先生も、「赤ちゃんが泣いてどうしようもない時は、ドライブに連れて行くのが一番効果的」と言っていたなあ。
そういえば自分にしたって、親から「どんなに泣いていても車に乗せて町を一周走ったら寝てしまう子だった」と言われた事がある。

 ヨメ実家到着後、近くに大きなショッピングモールがあるため、義父母に、駄犬ばかりか娘まで押し付ける非道を働き、足りないベビー用品を買い出すべくヨメと外出。
 引きこもりっきりで体力低下が著しい自分達などより遙かにパワフル、とはいえ お歳ではある お義父さん お義母さんが、まだほとんどコミュニケーションなど取れず泣き出したらなかなかに手の施しようがない娘を持て余し困ってしまうんじゃないか、とか思っていたが、ブランクは長いにせよ子育ての経験者・ベテランであり、当然のように問題なく自分達が帰るまで保育してくれた。

 普段から優しいご両親ではあるが、孫に対してかなりのメロメロラブラブ具合。
やっぱりお爺ちゃんお婆ちゃんにとって「孫」は特別なモノなんだなあ、と実感。
 ウチの親にも見せてやったら、きっと大喜びしたんだろう。
あと二十数年ほど長生きしてくれれば……ソレは「惜しい」とか言えるような年月じゃないだろう!という抗議の声が草葉の陰から聞こえるようだけど。


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