ときどき日記 2011/04

2012年4月30日 月曜日

『機動戦士ガンダムAGE』29.「じいちゃんのガンダム」

 考えてみれば、歴代『ガンダム』の主人公で、子供を持ったケースはごく希じゃなかろうか。
『第08MS小隊』のシローとアイナの間に娘が出来ていた、それぐらい?
 脇のキャラならヨメ子持ちも結構居るんだけど。
 元はガンダムに乗るほどのエースパイロットだった人間が、子供を持つとどういう「親」になるのか、そういう所をテーマとして据えたのはこの作品が初めてだろう。

 第三部・キオ編開幕。
 冒頭では子供が誕生したアセムの姿を描き、前も書いたように、「親」になったけれどフリットからすればまだ「子」でもあるアセムの立場はテーマに直結する面白い物になるんじゃなかろうか、と思ったけれど…
 えええ、死んだ?
簡単に片付けたなあ…
行方不明、ということだから、いずれ記憶を失ったりヴェイガン側に拾われて手駒に使われる形で再登場するのだろうが。
 アセムはキオが新生児の時点で行方不明のため、息子の心に余り影響を与えておらず、ジジイ・フリットの方が支配的じゃなかろうか。
 今回の話では、第二部ラストのヴェイガンによる大攻勢、ゼハートとの共闘が、アセムにどういう心境の変化をもたらしたか分からず。
ヴェイガンを憎む(だいぶ丸くなった?)フリットの影響下にあるにしては、割合穏やかなキオ。
アセムを父親としていたら、どう育っていたのかなあ。

 第一部から年月を経ても、イゼルカント、まだ元気。
二代目、三代目に変わっているのか、コールドスリープなどで必要な時だけ目を覚まし、老化を遅らせているのか。
 そういえばフリットの父親について、描かれてたっけ?
母親の死は印象深いけど、父親はあんまり…
 実はイゼルカントが父親。
火星移住計画に高度な技術を持つアスノ家として参加し、悲惨な環境からオーバーテクノロジーとも思えるヴェイガンの戦艦やMSを設計作成、実質的に移民の生命を救ったのは彼であり、その成果からカリスマ的指導力を持つに到った。
 こうすると、「父と子」というテーマが一回り。
 ただ…ジジイになったフリットにイゼルカントが「私がお前の父親だ」と告げても「……今更、それで?」だろうし、キオには「私がお前の曾爺ちゃんだ」と言ったところで「あ…そうなの…ふーん、で?」としか反応しようがなく。

 地球の危機に際し、ジジイが持ち出したスーパーロボットに否応なく搭乗させられ、密かに積まされていた訓練で操縦を見事にこなし、「神にも悪魔にもなれる」…救世主となるキオ。
 無茶な話だけど、フリットは無茶なキャラだから仕方ない。
 スーパーロボット物の第一話としては、勢いがあってなかなか。
 コクピットのタンデム仕様…フリットが乗り続けるのか、友達や彼女っぽいキャラが替わって乗るのか、合体しちゃえばパイロットは必要ない訳で自動操縦になるのか。
 地球にヴェイガンのMSが潜入しすぎ!
時間を掛けて準備したといっても、防衛網は何故こんなにザルなのか、次回以降説明がある?
 Xラウンダー能力の端緒を見せるキオ。
男女の友達と屈託なく仲良くでき、小さい子供の危機に我を忘れて駆けつける彼は、いかにも主人公だけど、まだ「ジジイのいいように使われている」印象の方が強い。
 ここから、個性の発現を期待したいところ。


2012年4月29日 日曜日

『シャイニング・ハーツ 〜幸せのパン〜』03.「灯火管制」

 大嵐の話は片付いたと思ってたら、置き土産で窯が壊されてしまう。
 淡々と日常を描くこの作品、これだけの事件があれば、一話どころか二話ぐらいもたせられるな。
…と思う予想通り、尋ねた修理の腕を持つドワーフには高額の報酬を要求され、余裕のないリックらにはパン屋再開の目処が立たない。
 金銭の代わりに頑ななドワーフの心をほぐすべく、彼が持つ心の傷に触れてみたり、それをどさくさに解決してみたり、そのぐらいで話は十分出来そう。

 しかし今回は、冒頭で浜に流れ着いた少女が。
 呑気な日常では目立たなかったけど、事件が起こると途端にアラが見えてしまう。
 アミル、漂着者を見つけたなら、とりあえず生死を確認したり(さほど重くあるまいから)自分達の船に運び込もうとしないか。
リックを呼びに行くのも判断だけど、上半身の裸に戸惑ったり、そんな場合じゃない。
 そのリックも、医者が到着するまで少女を海岸に放ったまま。
何故誰も船に運ぼうとしない?
 伏線だから仕方ないが、リックも医師もペンダントのことばかり気にするのは不自然。

 海賊船に対し、灯火管制せよとの通達。
 それが有効と考えられている世界であり、街で決めたことなのだから、明かりを消すのが正しい対応。
 光を放つペンダントを消灯するにはどうすれば良いか分からないけど、リックがすべきは対処法を考えることで、必死で明かりを消そうとする(持ち主である少女に危害を加えても)兵士と対峙する事じゃない。
 幸いにもドワーフ宅に吊されていた謎娘が放つ光に向けて砲撃されたらしく、逆に城や街への被害が防がれて済んだが、もしペンダントに向けて攻撃され近隣に多数の死傷者でも出すようなら、リックが責任を問われる状況。

 悲惨にもなりかねない戦況をどう捌くのか、と思えば、ドワーフの謎娘が放った一撃で敵戦艦隊は全て撃沈。
簡単に片付けたなー…余りにもアッサリしていて、笑ってしまう。
 今回から、メインのお話が始まった、ってことなのか。
ふわふわした日常話を続けた方が見易くはあったような。
 始めたからには、上手く着地させてくれることを望みたい。


2012年4月28日 土曜日

『つり球』03.「寂しくてキャスティング」

 通り一遍でない演出とか、宇宙人だという同級生同居人、テンパると酷い表情になる主人公の設定に「地球を救う」お題目など、妙なものを一杯に積み重ねた作品で、どこに向かっていくのかハラハラしていれば…
 意外なほど地に足が着いた内容。

 「釣り」を通し、ユキ・ハル・夏樹の関係が変化していく様子を、丁寧に繊細に描いてある。
上手くできないユキ、真面目に釣りに取り組んでいないと苛立つ夏樹、どちらの気持ちもよく分かる。
ハルの心情はちょっと難しいけど、陽気でポジティブな性格であり、「宇宙人」ほどには分かり辛くない。
 ユキの祖母は、重い病に冒されている?
所謂、死亡フラグといったものが見受けられるが、哀しい別れになってしまうのか、「地球を救う」ほどの何かパワーが働いて助かる展開になるのか。

 ユキやハルの頑張りと成長、仲間が出来たことが嬉しく、笑いながら走り出してしまう夏樹に、ホロリ。
 新しいものに挑み、昨日できなかったことが今日は出来るようになり、壁を感じていた相手に近づき、少しずつ楽しさに目覚めていく…ごく当たり前な、普通のことだけど、だから誰にでもその嬉しさが分かる。
 変な要素を全部取り除いて、「青春釣りドラマ」としても成り立つ作品じゃなかろうか。
 でもまあ、周りにせっかく妙なキャラを配置してあるのだし、SF?テイストもキレイに活きると素晴らしいなあ。



『坂道のアポロン』03.「いつか王子様が」

 面白い。
けど、感想が書き辛い。
 やっていることはごくごくオーソドックスな、ちょっと昔っぽいぐらいのストーリーラインだから。
 それを真面目に丁寧に、細かいところまで気を配りつつ作れば、十分今の時代に通じる、視聴者を引き付ける内容に出来るんだなあ。

 貧乏人の子だくさん…という言葉が浮かんでくる千太郎の家族。
しかし母親は優しく、子供達は仲良く、楽しそうで、経済的に恵まれていながら満たされてはいない薫と対照的。
 千太郎と諍いを起こしてしまう薫。
お互い不器用で、言葉を用いては上手く仲直りできないけれど、音楽の演奏により心を通じ合わせる。
簡単にはこういうことだが、「よくあるパターン」とも言えるこのシーンを高い演出力が支え、キャラクターの嬉しさ・楽しさを的確に伝えてくれる。
 音楽を介してなら気持ちを伝えられる、ということは、薫が律子に告白するシーンでも繰り返される。
 薫、頑張ったなあ、性格的に言い出せなくても無理ない感じなのに。
ただ…こちらはちょっと受け入れてもらえない雰囲気が…

 もしかしてこの作品は、『ハチミツとクローバー』みたいに、登場人物全員が片思いの構造になるのかな。
 それは青春っぽくて良いんだけど、余り辛い話にならないと良いなあ。


2012年4月27日 金曜日

『さんかれあ』04.「普通の…女の子…(She'll Sleep When She's Dead)」

 今更、このタイトルってゾンビ映画『サンゲリア』とか『ゾンゲリア』の、もじりなのね(それら映画タイトルの元ネタである『サスペリア』も?)。
飲料水メーカー・サンガリアの方を、まず連想してしまうけど。

 れあの家庭環境をじっくり描き、そこで何の自由もなく生き続ける息苦しさを見せた後なので、死んでゾンビになることが「開放」と感じられる不思議な感じ。
 死んだら、その瞬間から遺体は、当然の権利を有する「人間」から離れて「物」になる。
意識があって動ける遺体の権利なんてのは、法律から読み取るのも難しいんじゃなかろうか。
 権利を失うが、同時に義務も失う。
厳格…異常な家庭の娘である、という事実から生じる様々な義務やしがらみから解放される。
 それは本来、「そこで終わりだから」なんだけど、「その後も存在が続いていく」所がこの作品の特殊性。

 男の子にとって、憧れの美少女が「物」になって「所有」できるようになるのは、一種憧れじゃなかろうか。
 ただ…この作品世界では、傷痕がキレイに治るような便利魔法の存在は設定されていない様子であり、死後硬直が起きていることから肉体の腐敗は進んで行くものと思われる。
カワイイ顔だから、美しい体だから好き、という気持ちなら、それをいつまで持ち続けることが出来るか、生きている側が問われてしまう。
 でもまあ、「生」…「若さ」の美は、生きている者でもいずれ失われていく定めであり、それでもなお相手を好きで居続けられるのは「一緒に過ごした思い出」や「無形の心」を愛せるかどうか、に掛かってくる。
その変化のスパンが長いか短いかの違いかな。
 ついでに、ゾンビの厄介さと面白さは、相手が既にこちらを食料としか認識しないバケモノに変わってしまっているというのに、「一緒に過ごした思い出」や「無形の心」への愛情が邪魔をして「物」とは捉えられず、処分するのが難しいところにある。

 幸いなことに主人公はゾンビ萌えだから、少々腐敗しようとも「腐りかけが美味しい」みたいなモノで、余計に愛情を注げたりするかも知れないが。
 原作者にはそういうところまで描く気があっても、編集部としてどうかなあ、一般読者層が引きそうな、美より醜が勝る肉体表現にすることは許してくれないような。
 ドコまで行けるのか、ちょっと注目。



 気が付けばこのHP、来訪数一千万を超えておりました。
うわー凄い、日本人の十三人に一人ぐらいがウチのページを見ている計算に(いやその計算はおかしい)。
 同じ内容のブログもあるというのに、しかもかなり長期に渡って更新ゼロの時期があったというのにこんな…ありがとうございます!
 娘育児と仕事に時間が取られ、なかなか更新できず、申し訳ありません。
 ボチボチやっていきたいと思いますので、よろしければ今後とも長いお付き合いを、お願い致します。


2012年4月26日 木曜日

『LUPIN the Third -峰不二子という女-』04.「歌に生き、恋に生き」

 テレビシリーズやスペシャルで多く描かれる銭形には不満があり、もうちょっと有能で、ルパン達の強敵となる存在にしてくれないかなあ、とは思っていたけど…
それは「不二子とヤッてしまう」事じゃ無いなあ。
 原作の銭形には愛嬌や可愛げといったモノがほとんど皆無で、ルパンを憎んでいる様子すら窺え、不二子ともこんなようなことがあった気はする。
 しかし、それじゃ一般的に愛され辛く、アニメ版の「生真面目で職務に忠実、ルパンとの間には友情に近い感情がある」親しみやすいキャラクターに替えられたものだと。
 原作にあるから…確かにそうだけど…人間を守るため戦うなんてとんでもないロクデナシの『墓場鬼太郎』(これはこれで好き)みたいな味わい。

 ヤッちゃったことに、さして意味が無いのは残念。
あそこを省略しても後のストーリーに影響しないので。
さして意味が無いのにヤッちゃうのがハードボイルド、と言えば言えるか。
 「指一本触れさせずに男達をたぶらかして多大な利益を上げる」これまでのアニメ版不二子へのアンチテーゼ、そんなファンタジーある訳ないじゃん!と言いたい?

 ルパンに胸を触られても全く抵抗しない(自分の体を有効な武器と考えている)不二子には、ちょっとゾクゾク。
このぐらいに留めて良いんじゃないかなあ。
 処女好きが多いアニメファンや最近の若い衆へショックを与えるのが狙い?
でもまあ、元々身持ちの堅いイメージなど無い不二子のすることだから。
 いや、このアニメのスタッフが面白いと思うことを何でもやって頂いて結構。
そのために不二子視点の番外編シリーズにしたのだろうし、配慮して遠慮して小さくまとまっちゃ、駄作が多いテレビスペシャル並みになりかねない。
それを好きか嫌いか、「これを待っていた!」か「こんなの『ルパン』じゃない!」か、見る側が勝手に判断すれば良い。
 事件自体は、期待したのと違う方向へ展開してしまうので、個人的にはイマイチ。
バカカップルのバカ行動でチャンチャン、というのはルパンっぽいオチかな。


2012年4月24日 火曜日

『氷菓』01.「伝統ある古典部の再生」

 原作未読。
 京都アニメーション制作だからクオリティーには期待をしていたが、十分以上に応える凄さ。
メインキャラの作画が丁寧なのは勿論として、背景にしか過ぎないキャラや大量のモブを一々動かすコダワリに、驚く。
劇場版レベルだなあ。

 内容については何も知らなかったため、最初は学園日常物かと思い、次にSFか本格推理を予想したけど、うーん、軽い推理も含めた日常を描いていく作品なのかな。
 部室にカギが掛けられている事件?の解明。
もっと難しい謎解きかと…ぼんやりしている(ある一点への集中力が凄く高い)えると、あんまり細かく確認しない用務員さんが揃って起きてしまった事故、って事なのか。
 音楽室の怪と謎の部員勧誘は、事態の解明よりも、主人公の行動の方に不明点があり、それが最後に明かされる、なかなか無いタイプの構成になっていて、パターンを期待した部分では肩透かしされつつ、感心もする、不思議な後味。

 無邪気に迫ってくる少女・えるは魅力的。
 ホームズとワトソン?いや『CLANNAD』朋也と春原を思わせる、奉太郎と里志の関係も愉快。
里志は、恋愛ゲームによく登場する、学内のことなら全女生徒の詳細データから伝説・古い事件、イベントまでカッチリ抑えて教えてくれる親切な友人キャラ、という感じも。
 まだちょっと、このアニメの見方に分からない部分アリ。
キャラの魅力が増してくると、もっと楽に見られるようになりそう。



 WOWOWで放送された映画『豆腐小僧』を見る。
…正確には、ちょっとだけ見る。
冒頭十数分、真面目に見て、残りはピクチャーサーチなので。

 3DCGキャラクターによる映画。
それを手描き調にしようとした…のかも知れないけれど、えらく造形の甘い、適当なモノがあるなあ。
 作り手の感覚が、まだ「3Dだとキャラを自由に動かせる、エフェクトを掛けられる、カメラワークを動かせる、スゲエ」という所に留まっている感じ。
 実は3Dのキャラクターはそれだけでは魅力が薄く、それを飽きさせず面白く動かし、生きていると観客に思ってもらうには、1カットずつ手を抜かずに「何を、どこから、どう見せて、どう感じてもらうか」膨大な手間を掛けて詰めなければならない。
 「何となくある場面」など全て排し、徹底してストーリーを練り上げ、退屈させないのも重要。
 ピクサーやドリームワークス・アニメーションの多くの作品では普通に(恐ろしい努力の成果として)出来ているし、そもそも評価を得られるような日本の手描きアニメーション群が、頑張ってずっと実現し続けてきたこと。
 これが、全然足りない。

 冒頭の、盗賊達を妖怪が嚇かし、しかし豆腐小僧が笑いものになる下りは、必要だったかなあ…盗賊は放りっぱなしだし。
やるなら、妖怪達はもっと不気味に、ギャップを出すため豆腐小僧はもっと可愛く・間抜けに。
 いい歳の観客は、もうこの緩い…というより温い冒頭で、どのぐらい真面目に鑑賞すべき映画なのか、評価を下してしまいそう。
 途中を見てないのに何だけど、子供向けとはいえラストを都合良く片付けすぎているのもどうだろうか。


2012年4月23日 月曜日

『シャイニング・ハーツ〜幸せのパン〜』02.「嵐の日」

 前回、剣と魔法が存在しそうなファンタジー物の体裁を取りながら、女の子の可愛さと主人公の焼いたパンが美味しいということだけを描いて第一話が終わってしまい、今後はどういう方向に展開するのか、と思っていたが…
 今回も、そのまま。

 嵐の接近が告げられていたため、一人留守番をする少女か、その母親が危機に見舞われ、主人公と三人娘が助けるとか動的なイベントが組まれるかと予想したのに、少女にパンを焼いて持っていった以外は特に何も無し。
 ラブコメとしては、嵐により帰宅しそびれて店に男一人女三人で泊まり込むシチュエイションを活かし(といっても、自宅でも全員同居だっけ?)、雨に濡れ て娘らの服が体に張りつきボディーラインが顕わになるのにドキドキしたり、主人公の寝顔に娘らが欲情(笑)したり、といった青春イベントぐらいありそうな ものだけど、無し。
 僅かな不安定要素だった、人嫌いっぽいエルフの兄ちゃんさえ、今回デレてしまい、諍いの原因にはならなそう。

 いや、それはそれで悪くない。
 『ARIA』『ひだまりスケッチ』といった、日常の柔らかな幸せを描き出す作品も好きなので。
それにはまだ、主人公と三人娘の関わりが足りず、「特に事件が起こらない日常」の濃度も薄いため、今後の深化が求められるところ。
 肩の力を抜ききって、見続けるかな。


2012年4月22日 日曜日

『機動戦士ガンダムAGE』28.「地球圏の動乱」

 あらすじ、というか、設定書を読まされているような内容。
 第三部に繋げる都合だけで、急にアセムとロマリーを接近させられても戸惑う。
ラストの結婚式にはポカーン。

 一応既出だけど…多くの人にとって以前の登場も思い出せないだろう、影の薄い首相が裏切り者だ、などとイキナリ告発されても、どう反応すれば良いのか困る。
 他の協力者など吐いてもらわねば困るはずなのに、危険な壇上でウダウダ話すフリット。
会場に余程強力な安全装置を施してあるのか、と思えば、「アセムが来て何とかするだろう」ぐらいのあやふやなモノしか無く、無計画さに驚く。
 ヴェイガンも、首相を始末するなら長距離狙撃とか広範囲爆発物を撃ち込むとか、もっと効率の良いやり方がありそう。
 ゼハート付き副司令・メデルがこんなに強いとは思わなかった、前回の攻略戦でも前線で戦っていればヴェイガンはもうちょっと戦況を有利に出来たかも。
火星に残してあるという老いた奥さんとは最後に会えたのかなあ?地球に一年潜伏していたのなら無理か、可哀想。

 実際のフィルムは「語りたいことは語った、視聴者がどう受け取るかは知らん」といったもので、誉められないけど…
やろうとした事は、多量の妄想を交えて解釈すると、面白くなりそうに思える。
 首相を単なる裏切り者・売国奴とせず、僅かに言い訳していた部分を拡大し、本当に地球とヴェイガンの、膨大な損害が生じる正面対決を避けようと、主に地 球側の犠牲を出し相手側の怒りを削りつつも交渉を繰り返し、忍耐と譲歩によって妥協点を見出そうと必死の努力を続ける政治家、として描けば。
そういう彼と、「ヴェイガンとはどちらかが滅びるまで戦う、譲ることなど一欠片も無い」フリットとの対決は、政治(軍事)信条のぶつかり合いになったろう。
 首相を追い落とし、対立路線を取る政権を樹立させるのだろうフリットの勝利に終わる幕引きは、ちょっと複雑な後味になったかと。
 いっそ、フリットにより軍事クーデターが勃発し、罪もない首相を退陣させて政治の主導権まで握り、軍事政権・独裁者フリットにより地球圏を「ヴェイガン壊滅」の目的一色に染め上げる、ぐらい極端なことをすると面白かったかも。
独裁政権…三代目…不思議とどこかで…

 次回から第三部、アセムの子供・キオが出てくるのか。
 子供はヴェイガンに対し、どういうポジションを取るのかな。
祖父・父との差別化が難しそう。
 眠るゼハートは、キオと同い年ぐらいになってしまう?
 キオの戦闘才能はどれぐらいで…
 第一部・フリット編はほとんど面白く感じられなかったが、アセム編には「父と子」の視点が出て来たことで惹かれる部分があった。
キオ編は…「父と子と爺ちゃん」?
「父であり、まだ子でもあるアセム」がイイ立ち位置になりそうな。
 ここまで描いてきたものが無駄にならない、活きる展開を望みたいところ。


2012年4月21日 土曜日

『夏色キセキ』03.「下田ではトキドキ少女は空をとぶ」

 第一話で、まっとうな青春物をやりながら、ラストいきなり少女達が空を飛ぶのに面食らい、何をやりたいのかちょっと混乱してしまったが…
なるほど、コメディーがメインなのね。
 長くこじれるのでは?と思われた少女二人の仲違いなど、二話目でドタバタの中、スウッと解決してしまう。
 岩は、友情に関わるような真摯な願い事しか叶えないのかと予想したが、今回は「仕返し」というだけのバカな願いでも問題なく叶えてしまう。

 男の子達の友情に関わる願いを叶えなかったのは不思議。
劇中で言われた通り、同じ願いを二度はダメなのか、叶えないことにより自然な形で男の子達の関係は修復されており、それを岩が?見越して聞き入れなかったのか。
前者なら、「紗季だけを飛ばして」あるいは「少年達の方を浮き上がらせて」という願い方をすることで、叶えられた可能性もある?
 岩の取扱説明書…伝説に詳しい老人とかが登場しないため、まだ色々分からないことだらけ。

 少女二人がくっついて起こるコミカルなやり取りが楽しかった、呼吸を合わせてのハードル跳びには笑ってしまう。
一つの願いからネタを広げていくの、上手いなあ。
 アイドルを目指すストーリーかと思ったけど、まだその方向には動き出してもいない。
全何話?国民的アイドルまで行かず、『けいおん!』の学内大好評ライブぐらいで彼女達が満足できるなら、そこをゴールと考えて良いのか。



『アクセル・ワールド』03.「Investigation;探索」

 ブレイン・バースト。
ゲーム世界で負けることにより現実でも酷い損害を負わされる、著しくは死ぬ、という条件を設定し、バトルに緊迫感を出すのかと思ったが、敗北によってはポイントを失うぐらいで再戦も可能。
 ゲームとしての緊張感や面白さを追求するのかあ。
勝つと非常に有利なパワーを増加してもらえ、負けるとある程度失う、それだけじゃ切迫感に欠けてしまい、ちょっと拍子抜けだなあ、という侮った予想も裏切られ、なるほどリアルバレか!
ネット上のみに存在させた仮想人格の「正体」を暴かれるのは、確かに恐ろしい。
 しかも黒雪姫は、ブレイン・バースト世界最大最悪の裏切り者、超高額の賞金首みたいなものなので、バレると余計に厄介。

 作品全体の目標は「王達の打倒、その末に待つレベル10を体感し、ゲーム制作者の真の狙いを知りたい」ということだろうけど、短期目的は「黒雪姫を危険な状況から救う」。
 まだ主人公が弱い状態から漫然とレベル上げプロセスを見せられても面白味に欠けるし、かといってイキナリ王と戦って勝つようじゃ都合が良すぎる。
レベルは近い(のだろう)追跡者との戦いに向け、「その正体はナニモノなのか」というサスペンスも入れて序盤を構成。
 上手く出来てるなあ。

 幼馴染みの千百合が敵の正体ではないかという疑惑。
 主人公への好意度疑惑まで含め、リンク直結で一挙に解決してしまおうとするやり方が、上手い。
 剣道が凄く強いらしい幼馴染み少年…それはバーストリンカーとしての力を利用してのことだったのか。
千百合にバックドアから侵入し、彼女を通して他校の学内ネットに接続、黒雪姫を追っている、ってことになるのかな。
 作画が崩れず、女の子の可愛さをキープできているのは素晴らしい。
 面白いなあ。


2012年4月20日 金曜日

『LUPIN the Third -峰不二子という女-』03.「淑女とサムライ」

 第一話ほどの凝り方やトリッキーさには欠けるものの、次元登場の第二話、五ヱ門が活躍する第三話と、期待を裏切らず楽しく見られた。
 次元話は、キャラに合わせた悲劇。
ちょっとクラシックとも言える内容だったけど、次元にはこういうのが似合う。
女性と哀しい別れをして、「お前にはもう会えないぜ、俺の行くのは地獄だしな」(2nd「インベーダー金庫は開いたか?」)みたいな名言を吐くと、らしい。

 五ヱ門。
 一応はfirstシリーズに配慮した内容になってるのかな。
「ガールフレンド」とか、不二子の暗黒面を見ずに終わらしたりとか(「あの清らかな不二子ちゃんが」というセリフに繋がる)。
 不二子も、お宝より子供の命を優先して(手に入れたモノもあるが)、魅力アピール。
こういうの、ちょっと嬉しい。

 驚いたのは、二、三話とルパンが登場しないこと。
2nd以降のシリーズ、映画、スペシャルなどに、ルパン一家と銭形のウチ誰か一人でも顔を見せなかった話は、確か無いはず。
 五ヱ門や銭形ならまだしも、ルパンが一度も現れない内容でオッケーが出るとは!
 ルパンは「お約束」の多い作品。
不二子は必ず裏切る、銭形は「ルパン逮捕だ〜」と言いながら取り逃がす、五ヱ門は「またつまらぬモノを斬ってしまった」と言う…これら多くのお約束を入れるのが「絶対条件」になってしまうと、語れるお話の幅がガンガン狭まっていく。
テレビスペシャルで、監督や脚本が変わろうとさして内容に変化がなかったのは、これら締め付けが酷く厳しいからだと思う。
 深夜枠だし、不二子を中心にした番外編的シリーズだから、割合に自由が許されているのかも知れないが、とにかくこうして「最近でも許された事実がある」というのを突破点にスタッフが頑張ってくれるなら、今後の『ルパン』にも期待を持てそう。


2012年4月19日 木曜日

『ヨルムンガンド』02.「PULSAR」

 面白い!
 商売敵?である別系統の武器商人が登場したことで(いや、一話にも出てたか、すぐ殺したけど)、ココの商売に関する考え方や、「いい人」でも「悪い人」でもなく「やり手」だという本性とか、色々見えやすくなった。

 面倒をココに押し付けて損害を被らせようというカリー。
しかし、武器を売るのがココの商売なんだから売ってやれば…というシロウトの疑問にすぐ答えを教えてくれて親切。
 情報を確実に把握して瞬時に判断を下すのが、ココにとって最も重要なこと。
だから、得のない相手に武器を売って損するのを嫌がり、兵士を二人殺したこともあり追っ手から第一に狙われているカリーを「売って」自分達の安全を確保する。
カリーへの仕返しとして、面倒を押し付けてやったのかも。

 ヨナが笑ってしまっていたが、一話の内容から今回も、銃撃戦銃撃戦、死体死体、といった内容になると身構えていれば意外な展開。
 判断の的確さ、人間性、何より「ついて行くと面白い目に遭える」事が、戦闘プロフェッショナル達を引き付けるココの魅力になっているのかな。
 ちゃっかり逃げ延びているカリー一行に、爆笑。
またチョイチョイ絡んでくれると、面白いキャラじゃなかろうか。


2012年4月18日 水曜日

『機動戦士ガンダムAGE』27.「赤い夕日を見た」

 ここしばらく、欠陥は感じつつ、楽しく見ていた。
 第二部・アセム編のテーマであろう「父と子」に対し、アセムの実父であるフリット、そして精神面を支える理解者・ウルフ、両者の立ち位置がなかなか面白くて。

 フリットは、余り息子を認めていないのかな。
「最強の戦力であるガンダムを与えている」というのが認めている証拠…と考えていたけれど、逆に「アセムはガンダム以外の機体、量産機などに乗っていたなら既に死んでいた可能性が高い」とも思える。
アセムのパイロット能力は父親ほど高くない、才能についても疑問がある、という風に、これまで割とシビアに描いてきているので。
 そういう彼を理解し、赦し、成長を促すのがウルフ。
彼の存在により、アセムは精神の均衡を保つ事が出来ていた。
 ウルフ死亡の後、彼が残した言葉に沿うようにエースパイロットとして覚醒する(怒りで暴走している?)アセム。
この辺も、次の段階へ到るプロセスとして、どう展開させるのか期待して見たが…

 父と子の関係について…ウルフの仇であるデシルを殺すことによりアセムの中で一段落付き、ヴェイガンへの怒り・憎しみは昇華された、父への鬱屈もウルフの死で越えられた、という事なのかな。
 アセムにとってフリットは現在、どういう存在になっているのか。
 父子関係は描き甲斐のあるテーマだと思うんだけど、これじゃ余りに薄く、分かり辛い。
 次回、あるいは第三部でもフォローがある?

 他にも、うう〜ん…アセム、何故ゼハートと和解?
共通の目的の前に手を取り合った方が互いの利益になる、って状況ではあるんだけど、「友情」然として描かれる二人に違和感。
 飛来する破片からアセムを庇い直撃を受けるゼハート機。
当然、今度は自分が助ける番だとアセムはガンダムでゼハートの元へ向かう、かと思えば放置。
ゼハートを助けるのはマジシャンズ8の一人。
 アセム・ガンダムを助けるべく母艦で大気圏突入するフリットだが、ガンダムは単体で着水した模様。
 チグハグというか、時間がないので端折りすぎというか、頭の中は疑問符で一杯。
 死亡フラグを立てまくっていたオブライトではなく、告白された相手のレミが死ぬ、なんていう所で意表を突いて時間を浪費せず、まっとうなドラマをもっと詰めて欲しかったなあ。


2012年4月17日 火曜日

『シャイニング・ハーツ〜幸せのパン〜』01.「ル・クールへようこそ」

 原作ゲーム未プレイ。
 『シャイニング』シリーズは昔、少しだけ遊んだことがあるので、とにかくファンタジーRPGをアニメ化した剣と魔法の物語なんだろうと予測して視聴。
 …が、一話目は、ほぼ「女の子達可愛い」と「パン美味い」だけを描いて終わった。
街の門を抜けて危険な外へと出ていったり、遠出しすぎて夕暮れが迫ったり、人に友好的とは限らないエルフと出会ったり、事件を起こせそうな切っ掛けはあるんだけど、のほほんと終わってしまう。
 それはそれで、ゆったり平和に進む雰囲気は悪くなく、ぽーっと見られたが。

 このまま事件無く、パン屋の日常を中心に、偏屈なジイサンの心を彼の亡き妻と同じレシピで焼いたパンで溶かすとか、ライバルとなるパン屋が開店して呑気な味勝負を繰り広げるとか、そういったストーリーばかりで進めていくのもアリか。
 美少女が多く登場しているから、当然ながら主人公を巡ってのラブコメドタバタは期待したいところ。
 目が離せない、見逃せない作品…かどうかは分からないけど、何となく次回も見てしまいそう。



『クイーンズブレイド リベリオン』01.「叛乱の闘士」

 新シーズンの開幕。
前シリーズを途中までしか見ていないので分からないけど、続き、なんだろう。
 相変わらず露出過剰の女性戦士達が全身でサービスしまくりながら戦う、限界まで目の保養に特化した内容。
 そばかす(何故?)メイド型オートマトンを操縦して戦う、自身は発展途上の少女が面白い。
オートマトン、自発的意志はなく、操縦者が危機に陥っても反応せずに、鉄人28号のごとく操縦装置でのみ動かせる。
手足はメカなのに、胸やパンツ周りを「そこまで…」と思わせるほど柔らかげに描いてあって、視聴者にサービスしたい気持ちの強さはちょっと笑ってしまうぐらい。

 第一話だからか作画のパワー横溢。
お色気の他に、ちゃんと迫力や格好良さを伝えてくる絵作りになっているのが素晴らしい。
 見続けて良い出来だと思うけど、前シリーズを見ていないもので、ちょっと視聴継続意欲は低め。



『つり球』01.「テンパってフィッシング」

 アニメオリジナル企画。
 変な話。
…といっても、あらすじで言えば「江ノ島に引っ越してきた対人恐怖気味の少年が、不思議な少年と出会い、釣りをする」といった、そんなにキテレツでもない内容なんだけど。
 独特の演出(引っ越しのため車で移動する画面が好きだなあ)や、色の濃いキャラクターの醸し出す雰囲気が、このアニメを他と明確に違う物にしているのか。

 まだ本筋は始まっておらず、何を語る作品になるのか不明。
地球を救う…ような大きな事を言ってたけど、本気?冗談?
 とにかく、しばらく見続けないことには。
 お婆ちゃんの声が平野文で、何だかフクザツな気持ちになってしまう。
まあ、若い声の、ハツラツとした女性なのだから、彼女が演じて変なことは無いが。


2012年4月16日 月曜日

 最近WOWOWで見た映画。

『ガリバー旅行記』
 監督は『モンスターVSエイリアン』のロブ・レターマン。ジャック・ブラック主演。
 現実での鬱屈と、小人社会での出来事が上手く結びついていないので、旅をした意味が薄い。
最後、唐突気味に愛が生まれたり、書けなかった文章が書けるようになるのも、うーん。
 巨大感の出し方は上手いし、戦艦や巨大メカと戦う所も楽しくできてるけど、手際よくまとめられた予告を見れば十分で、それ以上の何も無い映画。

『プリンセス トヨトミ』
 期待を煽る予告編から、どういう内容なのか分からず見れば…
 物語を成り立たせる独自設定の仕掛け自体は面白く、感心もしたが、それは映画中盤でもう明かされてしまう。
 エラく余った時間で、かなり無理矢理、予告で期待させたシーンへと持っていく。
こういうインパクトある「絵」が欲しいのは分かるけど、「なるほど」より「えー?」とばかり思わせて、映画没入度を大きく下げる。
 女装少年の意味、放り出したままのヤクザ事務所顛末など、存在理由を主張できていないエピソードも多い。
 ミステリー仕立ての前半は割合面白いが、後半の酷い失速ぶりで大きく減点。
 予告だけ見て、どんな話なんだろう?と妄想を膨らませていた方がずっと楽しい映画。



『坂道のアポロン』01.「モーニン(Moanin')」

 原作未読。
 舞台は一昔前の九州。
転校を続け、ストレスで吐きやすくなってしまった主人公少年は、学校の屋上を唯一安心できる場と考えていた。
彼と、喧嘩っ早い少年の出会い。
学級委員の少女を挟み、ジャズを通して次第に彼らの交流が深められていく…
 文芸小説?
あらすじだけ聞いても、恐らく自分はこのアニメに余り興味を持てなかったろう。
 この内容で視聴者を引き込むのは難しそう、と思うけれど…

 グイグイ引き込まれるのが不思議。
 丁寧であること、キャラクターの心の動きが一つも疎かにされていないこと、ある出来事が次の出来事に影響を及ぼし転がっていく…当たり前のストーリー構成を高いレベルで実現して見せてくれていること。
簡単なようで難しい、これらが揃って、面白さの演出を可能としている。
 奇を衒ったことは何もしてないんだけどなあ。
第一話としては弱いぐらいの内容だったと思うのに、次を楽しみに出来るのが不思議。

 作画は丁寧でありキレイで、千太郎によるドラム演奏にはウソがないと感じられる。
 音楽を扱っても、『けいおん!』ではなく、『のだめカンタービレ』でもない、新しい(昔ながらの?)見せ方が成されることになるんだろう。
 渡辺 信一郎監督作品は、特に最後の方、う〜ん…という流れになってしまうのが個人的に残念で。
今回は原作付き、上手くまとまることを期待。


2012年4月15日 日曜日

『ヨルムンガンド』01.「ガンメタル・キャリコロード」

 原作未読。
 何となくアクション物かと思っていたけど、こんな血なまぐさい、武器商人の話だとは予想もせず。
 主人公は戦争により心を病んで(壊されて?いやこれで健全なのか?)おり、彼に僅かに出来る「戦う・殺す」事で生計を立て、更に過酷な戦いの中に飛び込んでいく…
脚本が黒田洋介である事から、『ガンダム00』を連想してしまうが、こちらはより徹底した感じ。

 戦う事・殺す事に一切悩まないのがサッパリしていて良い。
 状況から殺られる前に殺るしかない…のではあろうが、まだ手を出してきていない追跡車に遠慮無く発砲。
 大義とか夢とかそういったヤヤコシイ、キレイな話とは縁が無さそう(給料減らされるのを危惧していたな)。
 突然、戦いのプロフェッショナル達の中へと放り込まれ、高いレベルの戦闘能力を求められる(発揮できなければ死ぬ)悲惨なシチュエイションだけれど、不 思議と「ファミリー」を感じさせるキャラクターの布陣で、「初対面の少年が家族に迎え入れられるまで」を描いているような妙な暖かみさえ感じさせる。
 いや、職業が職業だし、そんな甘い状況にいつまでも居られまいが。

 作画は頑張っていて、手榴弾の爆発でミサイルの軌道を変えるなどアクションにもアイディアが感じられ、面白い。
 これからどういうストーリーを展開していくのか、期待しつつ視聴継続。



『黒子のバスケ』01.「黒子はボクです」

 原作は連載で既読。
 読み返してないもので最初の方を忘れていたけど、ああ、こんな内容だっけ。
 特に最初の方は、タイトル通り「黒子」の異様な能力を多く描いていた印象があり、余りに荒唐無稽なのでちょっと…と思っていたが、割合早いウチに他の路 線を模索するようになって、自チームのキャラクター性やそれぞれの能力、強烈なパワーで押し寄せる敵チームとの激戦に次ぐ激戦、そういう正統派な見せ方を するようになる。
 出てくる男の子達が個性に溢れており、また大抵美形で、女性ファンを掴めそうなのも強い。

 アニメは、プロダクションI.Gによる作画がしっかりしており、声のイメージも合っていて、文句の無い出来。
 ただ、既に連載で読んでいる事もあり、かなり記憶が怪しい最初の方だけ見たら、後はまた掲載雑誌で楽しむ事にしたい。



『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』01.「邂逅」

 原作未読。
 作画は『咲-Saki-』と違う人…なのか。
人気があるので描かれたスピンオフ作品かな。

 新たに設定した少女達による青春と麻雀のストーリー…かと思えばオリジナルのキャラ・和が幼少期姿で登場し、彼女が本編の彼女へと変化していく成長過程を見せる…のかと思えばまた違い、すぐ進学して、しかも少女期の友人達とは一度縁が切れており、転校。
うーん、和を含む少女達はずっと途切れず仲良しで麻雀の腕を互いに磨き合っており、勝ったり負けたり楽しくやっていたが転校による哀しい別離が訪れる、だ から「また遊びたい」と考え、残された少女達はより強くなるべく頑張り、全国大会を目指していく、といった話の方が分かり易いけど、そうすると本編との間 に齟齬が生じるのか。
 少女期につるんで見せた遊びも楽しげだったから、それだけでも動機付けに十分と言えば十分。

 作画は可愛く、女の子達の足の細さが美しい。
 また、有り得ない必殺技を持った少女らによる麻雀バトルが始まるのかな。
 見続けるつもりだけど、感想を書くタイプの作品ではないと思う。


2012年4月14日 土曜日

『黄昏乙女×アムネジア』01.「幽霊乙女」

 原作未読。
 「もう一人」が居る部室で、それが見えたり見えなかったりする部員達による妙な会話が繰り広げられる。
次第に起きている事態を明らかにし、理解させる手腕はまずまず…
 と思えば、次のパートで見えなかったもう一人の少女をハッキリ見せ、間が抜けて感じられた会話や行動の真意を全部繰り返して見せた。
 丁寧すぎるというか何というか…
 大事な部分だし、親切に越したことはないのか。

 第一話は事件らしい事件もなく、幽霊少女とその他部員の紹介のみで終わった。
少し引きを強くしても良いと思うけど、そういう作品じゃないのかな。
 あと一話ぐらい見てからの判断で。



『これはゾンビですか?オブ・ザ・デッド』02.「嗚呼、さようなら俺」

 第二期。
 「最強の敵出現!」といった強烈な新方針を打ち出さず、ほぼ前シーズンのダラッとした空気のまま開幕。
 学校にモンスターが現れ、校庭で魔装少女に変身して学友注視の中で戦い、勝利を収める…前もやったような。
違うのは、周囲への記憶干渉が効かない事。
 破滅的な恥だと思うけど、挫けず学校に行く主人公がエライ。
それを言うなら、ゾンビになった時点で学校とか、どーでも良くなりそうなものか。
 学校の皆のためにも恥を晒して戦ったんだ、という事への理解を求める孤独な日常が始まる…のかと思えば、意外と人気者になってしまったり。
この作品らしいバカ展開で、楽しい。

 新キャラや事件の予感を感じさせつつも、設定のおさらいと、酷い目にあい続けながらもめげず頑張る主人公の逞しさを主に見せて、二話目まで。
 前シーズンが面白かった人間は相変わらず楽しめる、そうでない人は最初から見る必要がない第二期。
 構えず気楽に見ていきたい。


2012年4月13日 金曜日

『這いよれ!ニャル子さん』01.「第三種接近遭遇、的な」

 原作未読。
 ニャル子って何なのかと思えば、クトゥルーのニャルラトホテプを美少女化したキャラなのか。
同神は、個人的に「ナイアルラトホテップ」という呼び名で馴染んでいるため(『魔界水滸伝』の影響だっけ)違和感あるけど、元々の「クトゥルー」という神話名称から様々な表記と読み方があるのだし、気にしても仕方ない。

 ああ、こういうやり方があったか、と感心。
 クトゥルーを下敷きにしては、他の人と、何かできないか話したことがあり、美少女化してみる、邪神ばっかりの学園モノにする、等々考えたけど、「元の設定をどう活かすか」辺りで引っ掛かってしまい、上手く転がせなかった。
良く言えば真面目に取り組もうとした、って事だけど、悪く言うと頭が固くて融通が利かない自分。
 「いつもニコニコあなたの隣に這いよる混沌」…凄い!
もうこの一言だけで、ガタガタ考えてまとまらなかったアレコレを全部キレイに吹き飛ばせる。
 これで良いんだよね。
クトゥルーである意味、なんて、これからゆっくり打ち出せば良いし、何なら出さなくても良いし。
 そんなモノより女の子の強烈さが、ツカミとしてまず大事。
 オタク設定とか、思いつきもしなかった。
ちょっと『俺の妹が…』風。
普通に考えればそうなっている訳がないキャラクターをオタクにしてみると、確かにインパクトがある。

 ニャル子に押しまくられる真尋…までは良くあるパターンだけど、フォークで逆襲するのが目新しい。
人ならざるニャル子に軽いツッコミでは通じないから、なのかどうなのか、ブスブス遠慮なく刺してるみたい。
一応は彼の命の恩人であり、なおも危険から守り続けてくれている相手なのに、それは酷い、とも思うけど、まあ人間じゃないし。
 クトゥルーらしくダークな部分(ギャグ)がもっと見えてくると、作品独自の色になるかなあ。
現状のお気楽お色気バカ路線も悪い訳じゃないが。
 楽〜に見られそうなアニメ。



『謎の彼女X』01.「謎の彼女」

 原作未読。
 謎の転校生少女と、彼女に関心を持つ少年の出会い、という辺りまではごくまっとうな少年漫画のフォーマットだけれど、大きく違ってくるのは「机に垂れた彼女のヨダレを主人公少年が能動的に舐める」という所から。
 視聴者がふるいに掛けられそう…好きな子が学校に置いてある笛とかを舐めてみたいと思った事があるかどうか、その辺に寄ってくるし、女性視聴者の多くは「この男の子気持ち悪い」と引いてしまいそうな……
 少女の唾液は禁断症状を起こすような特殊物質(「恋の病」が関与?)であり、不可思議な運命?まで関わっているらしいため、男の子の行いには十分に情状酌量の余地アリだが。

 よだれの表現、「サラサラとした美しいもの」ではなく、しかし勿論「イヤな、汚いもの」としても描かれていない、このバランスが素晴らしい。
微妙な匙加減一つで、作品のカラー…変態性?が大きく変わってしまうため、神経を使ったところだと思う。
樹液とか、そういうのに近い感じかな。
 転校生・卜部美琴は、一目惚れするほど美少女に描かれているか分からないけれど、エキセントリックな行動や言動に魅力があるのは確か。
 ボソボソ喋るなあ、と思えば、プロ声優ではなく女優?
独特の声質を面白く感じつつ、でもちょっと聞き取り辛い部分も。

 謎の彼女を巡るストーリーがこれからどう転がっていくのか読めず、興味を掻き立てられる。
 視聴継続。


2012年4月12日 木曜日

『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』01.「完全変形!トランスフォーマー登場」

 『トランスフォーマー』シリーズは息が長い。
 久々の3DCGアニメ版であり、つい『ビーストウォーズ』の馬鹿ノリを期待してしまうが、ごく真面目に吹き替えられている。
シリーズの正当なファンなどと とても言えない自分としては、ちょっと残念な気もしつつ、しかし異形のオートボット達と出会う人間の子供達を視点として加えた作品内容は、しっかり出来ていて引き込まれる。

 第一話でオートボット側に戦死者が出るとは思わなかった…まだ本当に死んだとは限らないが。
非情でハードな戦いを予感させ、導入部として悪くない。
 事情を何も知らない少年達に説明する形で、基本設定が改めて語られるのは親切。

 特に人間キャラについて、リアルさより漫画っぽさを優先したと思えるCG。
素晴らしく高いクオリティーのCG…という事でもないけれど、見続けるのに十分なレベル。
 日本で手を入れさせて貰えれば、人間少女をもうちょっと可愛くしたり、バイクに変形するアーシーの偽装ライダー映像をキレイなお姉さん寄りに仕上げてい ただろうな(「CGモデリングを始め、このアニメ制作は日本のポリゴン・ピクチュアズさんが担当されているので、実質日本製といってもいいと思います」と いうご指摘を頂きました)。
 前シリーズ『アニメイテッド』は少しだけしか見なかったが、こちらは時間がある限り、見ていこうかと思う。


2012年4月11日 水曜日

『ゆるめいつ3でぃ』01.「ゆるめ上京する」

 原作未読。
 録画して置いてあったものを時間が経ってから見たのですっかり忘れていたけれど、これ、五分…実質二分ぐらい?のアニメなのね。
始まった、と思ったらすぐブッツリ終わってしまうので、驚いた。
 第一話だけじゃ、キャラは可愛いし雰囲気も良いと思う、ぐらいしか言い様がない。
 『ポヨポヨ観察日記』と同じく、多少長目の単行本CMという感じ。
気楽に見られる、けれど、気楽に見忘れられる、とも言える。
 こんなコトをゴタゴタ言う視聴者に向けて作られていないのは明らか、だな。



『夏色キセキ』01.「11回目のナツヤスミ」

 なんとなく漫画原作っぽいと感じてしまった第一話だけど、アニメオリジナル企画。
 まずは少女達四人の紹介と、二人の間で起きている感情的対立、不思議な岩の起こす奇跡を描いて見せた。
 手際よく、大きな不満点は無いけれど…話が大人しすぎて、視聴意欲を強く喚起される内容かというと、うーん。

 少女達の対立軸が、「よく話せば解決できる」ぐらいのものと思え(確かに現実じゃそれが難しいんだけど)、空を飛んでしまった有り得ない奇跡の前には、「…そういえば色々ゴメンね」「え?ああ、私の方もゴメン」で終わってしまいそう。
 飛んでしまう意外な展開には驚いたが、ドラマティックさや飛行の違和感を極力押さえた演出になっており、物足りない。
少女達も、もっと驚いたり、無事に着地できるのか不安を感じたりしそうなモノ。
 別に毎回空を飛ぶアニメになる訳じゃなかろうから、ここに余り意味を感じられると困るのかな。
 四人はアイドルを目指すことになる?

 女の子達の個性が押し出され、物語の目的地が明らかになるには、もうちょっと時間が必要か。
 全体にレベルは低くなく、付き合うに問題ない…けれど、やっぱり一話目が弱く感じられるのはちょっと残念。


2012年4月10日 火曜日

『ZETMAN』01.「未熟な感情」

 原作は、チョイチョイと読んでいるが、ほぼ未読。
 「ゼットマン」というと、西川 秀明先生の『Z MAN』をつい思い出してしまう。
熱くて昏くて面白い漫画だったなあ…そういえばアニメ化されてないんだっけ。

 ツカミの異様な事件があり、レギュラーとなるキャラクターの顔見せと生活環境が示され、平穏な日々の終わり、第一話で時間が無いため「思想性」より「生理的気持ち悪さ」を優先した敵が襲撃を掛けてきて、主人公の能力が目覚め、新たに守るべきものを描く。
無駄に分かり辛いところなど無く、文句の付けようがないスタート。
 作画はしっかりとしていて、架空の戦いにも説得力と迫力がある。

 出来た原作がある以上、破綻するような恐れもあるまいから、安心して見続けたいと思う。
 あんまりダークな話にならないと良いなあ。



『アクセル・ワールド』01.「Acceleration;加速」

 アニメオリジナル企画かと思った…原作未読。
 今期随一と言っても過言でない作画の美麗さ。
女の子はエラく可愛いし、仮想世界に入る過程や加速状態での異様な感覚(本人ではなくアバターが歩き回る)を説明に頼らず「絵」で納得させてしまう上手さなど、ただ感心。

 主人公は、『さすがの猿飛』肉丸から忍術の才能を取り去ったようなキャラ。
お弁当を作ってくれるような可愛い女の子も居るが、また別な男の子との関係から、「ひたすら冴えない主人公に尽くしてくれるハーレム要員」では無い…のか?
 仮想空間ではやたら戦闘レベルを上げてあり無敵の勇者…だとかいうパターンに乗らず、余り意味を感じない、プログラム的にもオマケみたいなゲームでハイスコアを記録している、というのが変で面白い。
この才能は、これから始まる過酷なバトルで活かされるのだろう。

 戦って、勝って、何らかの目標をクリアすべく謎の美少女と頑張っていく話になる…んだろう。
 とにかく、全体的なクオリティーの高さだけでも次回を見たい気にさせるアニメ。


2012年4月9日 月曜日

『戦国コレクション』01.「Sweet Little Devil」

 原作は…Mobageソーシャルゲームなのか、未プレイ。
 何というか、「美少女織田信長」が出て来ても全く動じない、どころか普通に受け入れてしまっている自分がコワイ。
戦国武将まで萌え少女にするのか!と抵抗を感じた時期もあったと思うんだけど、それがいつの事だったかもう思い出せないぐらい。
 これはさすがに日本ならではの感性じゃなかろうか。
何でも「萌え」で飲み込み、消化して新たな価値を付け新生させてしまおうとするパワーは、凄いもんだ。

 アニメの内容は…うーん、これなら別に美少女織田信長でなくても、伊達政宗や上杉謙信、もっと言えば「少々世間ズレした普通の女の子」でさえ成り立ちそう。
 バイクにタンデムで海まで行き、はしゃぐ、なんて姿は、元のイメージを強烈に印象づけてこそギャップになるもので、このアニメ単体では「フツーの女の子だ」としか。
 いっそ、戦国武将と偶然同じ名前をした女の子が沢山居る学校を舞台にしたハーレムアニメにでもすれば、見易かったかも知れない。

 信長は、「ここがどんな世界だろうと自分の力で必ず天下を掴んでみせる」ぐらいパワフルに現実を肯定するか、「戦国でまだやり残した事がある、帰らねば」と考えその手段を探り始めるなど、強い行動力を示して欲しかったかなあ。
 男の元を去ったので、次回からそういう話に…と思えば、次はまた別の武将の話?
 アクがあるけど作画は悪くないし、気負わなければ見られない中身じゃないけれど……
取りあえず三話ぐらいまで見ての判断で。


2012年4月8日 日曜日

『さんかれあ』01.「私が…ゾンビに…なったら」

 原作未読。
 主人公少年が「ゾンビ萌え」であるのが目新しい。
「好きな女の子はゾンビになっても好き」なのと、「ゾンビの子が好き」では、大きく意味合いと変態度合いが違う。
 ゾンビを「心安らぐ」対象として捉える主人公。
ああ、ちょっと分かるなあ、「癒し」だよね。
昨今流行りの猛スピードで走って追いかけてくる手合いは、ワビとサビに欠けており、恐怖は強いが癒しは弱いけども。

 腐敗が進み、元の人間から離れていく度に魅力を増す、という考え方で撮られた映画が『ゾンビ・ストリッパーズ』。
ドンドン不気味になっていくストリッパーに男達は何故か熱狂し、のめり込んでアホみたいに喰われてしまう。
 確かに、ゾンビ映画で妙に艶めかしい女性死体の肢体にドキドキすることはある。
でも、それを自分の理想的女性像にするようなことは、無いけどなあ。
 ゾンビ=人を食べる、であって、共生いわんや愛情関係なんて不可能だと思えて。
 所詮はフィクションの存在なのだし、都合の良い設定を付け加えれば、ゾンビ女性を「手間の掛かるカノジョ」ぐらいに描写することは難しくないのか。

 本場?アメリカでは、ゾンビの彼女あるいは彼氏と愛し合う、なんて内容の物は少ない。
八百万、何にでも萌える日本人ならではの感性かも。
 ヴァンパイア美少年萌え、なんて日本ではライトノベル的に相当昔からあったモノが今頃米で流行っているから、ゾンビ萌えもいずれ主流になったり…?

 アニメは、まだ猫の復活にさえ成功しておらず、先行きに期待?を持たせるためかヒロインがゾンビになる展開まで示して終わったけども、それが現実になるにはもうちょっと間があるのかな。
 女の子は可愛く、よく考えると「不気味な廃屋の井戸に夜な夜な叫んでいる少女」と「ゾンビ萌えな本性を明かす少年、それを好意的にすら受け入れる少女」といった異様な関係にありつつ、でも青春っぽく爽やかでさえ。
 どうなる話なのか、期待を込めて視聴継続。



『あっちこっち』01.「あっち⇔こっち」

 原作未読。
 四コマ漫画が原作、という事では、『けいおん!』『ゆるゆり』『ひだまりスケッチ』『らき☆すた』等、男の匂いを遮断した物が多かったように思え、最初 からハッキリと好意を抱く男子が登場し、その恋愛推移を中心に(第一話でもうかなり行ってるが)構成されるのだろう作品内容は珍しいような。

 作画は良好、若干の既視感がありながらも女の子達は可愛く、発明少女とかダメ教師とか、それなりの個性を見せてくれる。
 ギャグは散発的で大きな笑いに繋がっていないけれど、こういう作品はキャラクターが馴染んでからが本領。
見続けていれば面白くなる…かも知れない。
 とりあえず、気楽に見ていきたい。



『GON -ゴン-』01.「ゴン、ゴ〜ンと登場!!」「ゴン、森で遊ぶ」

 原作未読。
 『ゴン』というから、何となく『はじめ人間ギャートルズ』のゴンを主人公とするリメイク・リスタート企画かと思った。
まあ、どちらも恐竜時代だし(違う)。
 連載は91年から02年までで、何故、今?は不思議。
アニメ企画と連動して再度連載が始まるみたいだけど。

 3DCGアニメなのね。
 このレベルのCGアニメが毎週見られるなんて技術が進んだものだなあ、とは思いつつ、映画などでお金と時間を掛けて作られるCGに比べると、さすがに数段下がる。
 制作は韓国なんだ。
ドコであろうと面白ければ問題ないが、うーん、引き込むほどの凄い動きや出来の良いギャグはなく、ドタバタしつつも淡々と進む印象。
 放送時間帯や中身からいっても、子供を対象に作られている作品なんだろう。
 特に引っ掛かる所は無く、視聴終了。


2012年4月7日 土曜日

『しろくまカフェ』01.「しろくまカフェへようこそ」「パンダくんの就職」

 原作未読。
 見て、年長の視聴者は多く思った事だろうが、リアル現代版『パンダコパンダ』っぽい。
パンダが主人公、動物園で「働いている」という辺りから。
『バケツでごはん』かも。
 ニート…というかまあ、ウダウダするのが好きで勤労意欲が低い(パンダだし)主人公の姿は今風。
パンダだから許されるけど、姿が同年代の若者や酷くはオッサンだった場合、これほどノンビリした気分で見られるかは不明。

 「いつもの」でカレーを出され、コレジャナイ反応を示すパンダに爆笑。
 基本的には淡々とした内容だが、可愛いキャラの割に毒があったり間の取り方が上手かったりして、チョイチョイ笑わされてしまう。
 夕方、お子様(あるいはその付き合いでお母様)相手に見せるアニメか?とは思うけど、深夜枠に向いているとも限らず、判断は難しいところ。
 一話も見逃さないぞ!とまで気負わず、時間があれば見るぐらいのつもりで、呑気に眺めたい。



『めだかボックス』01.「生徒会を執行する!」

 原作は、連載で既読。
 絵が上手い、女の子がみんな可愛い、というのは大きな魅力だけど、それ以上に原作・西尾維新のパワーが凄い。
 一応はバトル物、といって良い内容だと思うが、通り一遍でない。
…いや、中には期待に添うものもあって、また難しい。

 バトル物は、戦うジャンル付けや「最後に湧き出る底力」のネーミング、得物の種類とか最終目標の設定辺りが色づけを決める。
この作品では、もちろん超戦闘力を持つキャラが出てくるし、戦う度に進化を遂げるヒロインの姿も描かれるけれど、中心になるのは「理屈」。
 拳のぶつけ合いで勝っても、理屈が通らなければ勝ちにならない。
屁理屈だろうが言い掛かりだろうが、それを通してしまえば負けない。
 キャラ同士、抱えてきた譲れない信念の激突…というより、原作者が「今回はココまで」とした理屈の展開に沿って勝敗を決めているような所も。
 しかし、この理屈展開が面白く、こじつけ・駄洒落・強弁なんでもアリ。
えええ〜?と思う事も多いが、笑ってしまったらコチラの負け。
 「ジャンプ」で連載する、という事を相当に煮詰めて考えたんだろうな。
所謂ジャンプパターンを普通に使いつつ、それを笑うし否定し、でも最終的には納得させてしまう論理の構築が気持ち良く、素晴らしい。
 …まあ、西尾維新の作品って(アニメ化した物しか知らないが)大抵こういうヒネた内容だって気はしないでもない。

 アニメ版はGAINAX制作。
飛び抜けたクオリティーをつい期待してしまうけれど、勿論崩れたりレベルが低いという事はないものの、第一話はごく普通。
 ストーリー的にも、「ジャンプ」作品はほとんどそうだが、もう少し進んで大きな流れが生まれる辺りから面白くなっていくため、しばらくは試行錯誤の各話バラエティーを楽しむ気持ちで。
 個人的には原作だけで不足を感じることがなく、アニメ継続視聴の意欲は低め。



『宇宙兄弟』01.「弟ヒビトと兄ムッタ」

 原作は、タイトルぐらいさすがに知りつつも未読。
 ヒネくれた所無く素直に「宇宙兄弟」って内容だったんだ。

 幼い兄弟が街の上空に目撃したのは、田畑の上なんかにレイアウトされて見られるタイプのUFO。
 「UFOを見たのが切っ掛けで宇宙を目指すようになった」というのは、別に悪くない動機だと思うけど、宇宙人と謎の密約を結んでいる米政府の尖兵・NASAとしては、陰謀論者の猛追をかわしたかろうから扱いが難しい所か。
いや、アメリカ辺りだとそういうのも含めてみんなで楽しんだり出来てるのかも。
 あのUFOは物語上大きな意味を持ってくるのか(宇宙のどこかで出会うとか)、単に「未知の宇宙への幼い憧れ」の対象としてあり続けるのみか。
 少年ジャンプ連載『スターズ』ぐらいSFを思い切り混ぜ込んでみるのも好み。

 第一話は、夢の通り宇宙を目指す弟と、不遇の環境にある兄を描いた。
…といっても兄は、一級の設計者っぽいが。
 ここから兄も宇宙を目指すのかな…道はなかなか遠そう。
 監督は、『のび太の結婚前夜』『ドラえもん のび太の恐竜2006』の渡辺歩。
作画へのコダワリは凄い人なので、そこらにも期待。
 先が楽しみ。


2012年4月6日 金曜日

『緋色の欠片』01.「玉依の姫」

 原作ゲーム未プレイ。
 ゆったりとした構成で、特に分からない所が無い第一話。
いや、分からない所はあるけれど、それは「意図して分からせていない」と分かるぐらいに丁寧。
 森の小道に異形の者が出現し、事態を飲み込めないままヒロインが危機に見舞われるツカミから、次々と美少年が顔見せして、これから個性を彫り込みヒロイ ンと関係を築いていくのだろうと予感させるまで(こちらが本当のツカミ?)、次回どうなる?という引きには欠けるものの、しっかり作られている。

 演出も作画も安定して危なげない作劇、だからちょっと物足りなくも。
「大丈夫かコレ?」の方が、ある意味引き込む力は強いので。
 もう少し見て、良くも悪くも予想を超える物が出てこなければ、安心してそこまでとしたい。


2012年4月5日 木曜日

『LUPIN the Third -峰不二子という女-』01.「大泥棒VS女怪盗」

 モンキー・パンチ原作により、四十年以上に渡って断続的に作り続けられてきた国民的アニメシリーズ、新章の開幕。
 監督は『ミチコとハッチン』でハードボイルドというか何というかな映像を見せてくれた、「強い女」を描くのが得意そうではある山本沙代。
脚本、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『ブラック★ロックシューター』など「スッキリしない格好悪いとも言える人間関係」を描き出すのが上 手く、『フラクタル』でも『ブラック★ロックシューター』でもアクションやバトルと絡むドラマだと途端に弱くなる傾向が見られる岡田麿里。
 期待半分、不安半分という人材配置で、ドキドキしつつ見たが…

 うん、好きだなあ。
 ヒロインというか今作では主人公?の不二子が、色気だけで頭カラッポの馬鹿ではなく、考えを持って動いているように見える。
自分の肉体が最大の武器だと理解し、晒す・使う事に僅かの躊躇いもないが、それだけでどんな状況も乗り切れると考えるほどはアホでも世間知らずでもない。
 ただの盗みには飽きた、と嘯き、わざわざ予告状を出して自らを困難に追い込んで楽しむ(銭形を便利に使ったとも取れるが)ルパンが魅力を感じるのに、十分な造形。

 銃の撃鉄が降りないよう一瞬でライターを挟み込み、戸惑う不二子から銃を奪い取るや軽やかにライターを抜き取り射撃可能にし、形勢逆転してみせるルパンは、なかなか格好イイ。
 ルパンがギロチンを免れた方法は分からないけど、その辺は「一秒でも目を逸らしたら逃げてしまう」原作準拠っぽい雰囲気で悪くない。
 巨大像を盗み出す方法だけは…大きな噴射機を幾つも取り付けて飛んで逃げよう、って楽なやり方は最近のスペシャル並み。
いや、ダメなスペシャルなら「巨大輸送ヘリで吊り下げて盗む」だろうから、まだマシか。
そこから、自分が用意した運搬船に像を落とそうと銃撃を加える不二子、落ちるところまでは予想してゴムボートも仕込んであったルパン、「私の物にならない なら」という気持ちかゴムボートを破壊し像を海に落とす不二子、失敗から意識を切り替え麻薬像が溶けた海水へと信者達を呼び込んで混乱状態にし逃亡の隙を 作るルパン…
 丁々発止のやり取りは、面白くできている。

 作画の雰囲気は、旧原作版を思わせ、好み。
 当たり前のように胸を出すし、不二子の露出が予想以上なのは凄い。
深夜枠だから…としても、締め付けが厳しいと聞いていたのに。
でもまあ、この作品で萌えエロ系アニメみたいに白ボカシが画面を大量に埋めるようになると興を削ぐにも程があり、この英断は有り難いところ。
「子供は見るな、大人のアニメだ」って事で。
 麻薬や宗教団体…という設定にも、よくオッケーが出たなあ(長いシリーズなのでこれらをライトに扱う話も存在はするんだけど)。

 若いイメージもあって、不二子=沢城みゆきの演技はこの前のスペシャルよりも違和感なく馴染み、変にはしゃいだ声を出す所が少ないためか栗田ルパンも かつてなく良い感じ。
 音楽の変更は不安だったが、ルパン第一作シリーズを思わせる曲調のものもあったりして、嬉しい。
 この先、次元、五ヱ門との出会いが描かれることになるのか。
ギラギラしており、普通にルパンを殺そうとするヒットマンの次元、なんてのが見たいなあ。
 先が楽しみなシリーズ。
脚本・作画の大きなレベルダウンだけは無いよう、頑張って欲しい。


2012年4月4日 水曜日

『聖闘士星矢Ω』01.「星矢が救った命!甦れ聖闘士伝説!」

 テレビシリーズ『聖闘士星矢』から23年ぶりの新作、だそうで。
 いくつか漫画展開もあった気がしたから、そのアニメ化かと思えば、オリジナル企画。
 リメイクではなく、前シリーズの後の時代を描くストレートな続編。

 前作との橋渡しを感じさせる星矢によるバトルがあり、彼が命懸けで助けた少年の修行風景と才能の片鱗、アテナと関わる日常が示され、強敵の登場による初 の実戦(まさかハリーポッターみたいに幼児期の能力爆発で敵を倒した経験とか無いだろうし)に伴う聖衣の装着、そして何故か放てるペガサス流星拳…
といった、第一話としては過不足無い、しっかりした内容。
 目的も定かではない厳しすぎる修行に嫌気が差す光牙の気持ちはもっともで、せめてアテナ=沙織ぐらいの情報は与えていて良かったろうと思うが。
「その方がドラマチックだ」以外に、隠しておく理由はあったんだろうか。

 馬越嘉彦デザインによるキャラクター作画は、時に元となる荒木伸吾絵を思わせて美しく、見応えがある。
 強い能力値を秘めながらもまだまだ未熟な主人公の成長と、遙かに続く戦い・友情の道程を感じさせるに十分な第一話。
 感想を書くタイプの作品かどうかは分からないが、見続けていきたい。


2012年4月3日 火曜日

『妖狐×僕SS』最終12話.「二人になった日」

 自分は悪態をついて周囲を不快にさせるぞ、と言う凜々蝶に連勝が応える「いいよ、俺は鈍くできてるからな」というセリフが素晴らしい。
もう、これだけでこのキャラを好きにならずに居られない。
 ヒネくれて素直で、大人びているようでまるっきり子供、自分を晒すことを恐れて壁を作ってしまうがそこで相手をムゲに追い返すことに心の痛みを感じ続ける、複雑な凜々蝶が生きて感じられるので、彼女にリアクションする周囲のキャラも生きてくる。
キャラクター主導作品の基本であり王道なんだけど、こんなに何もかも上手く回っている作品は珍しい。
 かなり脇の人物にまで、制作者の愛情を込めた視線が届いている、というのが良いのか。

 自らを嫌いな御狐神のため、張り巡らせた高い塀を勇気をもって乗り越え、「好き」と口に出す凛々蝶にホロリ。
抱きしめる腕の力強さと「愛しています」という言葉で応える御狐神の嬉しさ、隠すことなく愛情を表現してくる彼の気持ちを受け止める凛々蝶の嬉しさ、相互に響き合って喜びのボルテージが高まっていく様子が感じ取れるようで、またホロリ。
 「子供が欲しい」のは、愛情を求めて得られなかった御狐神自身の哀しい子供時代を埋めるため、なんだろうな。
同様に満たされていない凛々蝶を救いたい気持ちの方が大きい?
 しかし、両者とも相手に対する以上の愛を子供に注げるかは分からず、取りあえずは互いの存在自体で心にポコポコ空いた穴を埋めていくのが急務かと。
 だから、まだ先の話…なんだろうが。

 穏やかな、優しい内容で、とても気持ち良く見られた作品。
 イヤなキャラクターが居ない(内面を全部カットすれば凛々蝶こそイヤなキャラの役割か)、癒し系の内容が、疲れた心には有り難い。
 脇キャラも魅力的で、特に一反木綿は独立してシリーズも持てそうなぐらいだから、もっと活躍が見たかった。
連載は続くのだろうし、好評であれば第二シーズンもアリだろうか。


2012年4月1日 日曜日

『パパのいうことを聞きなさい!』最終12話.「世界で一番パパが好き」

 最終話近くは、両親の死を知った三女が意外なほど早く立ち直ったり、長女は「祐太と暮らし続けたい(結婚したい)」以外のことをまるで考えていなかったり、面倒を避けるためか次女のキャラクターが恐ろしく薄くなっていたり。
 結局、三姉妹の実家に生活の拠点を移した訳ね。
通学の時間ロスが無くなるし、二人分必要だった定期券の代金が祐太一人で済むし、家賃は要らないし、大学はいっそ休学という手があるのだしバイトはまた近場で新たにも探せようし、良い事ずくめで、何故最初からこうしなかったのか分からない。
親類の管理下にあったような描かれ方なんだっけ。
 親の死を確定したものとしてしまうと、「相続」それに伴う「税金」が発生し、家をそのままの形で維持できなくなる可能性があるのかな。

 三女を勇気づけるため、大学近く商店街のオジサンオバサンを掻き集め動員したのに、その話のウチに引っ越しを敢行しサヨナラとなるのも、うーん。
 親類は、姉妹を引き取っても良いとまで考えてくれてるみたいだから、月数万円ずつ援助して下さい、という交渉も可能では。
それなら、今後の生活は随分と楽になりそう。
 隣の声優女性や大家の娘など、もっとストーリーに組み込めたと思うが、さほどでもなく残念。

 美羽と仁村の微妙な、ちょっと大人っぽい関係は、もっと長く見ていたくなるぐらいに良かった。
 ひなの幼稚園おゆうぎ会での頑張りにはホロリ。
あんなの見たら、親は泣いちゃうなあ。
 全体に…
ビンボーな生活とそれに伴う苦労、という現実はイヤになるぐらい実感して生きてきたため、相手がフィクションでも「そんな甘いもんじゃない」気持ちが先に立って、気楽に見るのは難しいアニメだった。
なるべくリアルには考えず、ビンボー萌えのファンタジーだと思って見るべき、と、最後の方になってようやく気持ちが到ったが。
 それにしても、もう少しだけ苦労や葛藤がしっかり描かれると、ドラマが生きたんじゃないかなあ。


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