ときどき日記 2014/01-04

2014年04月30日 水曜日
『テンカイナイト』04.「合体!ファイヤーバード」

 語り部みたいなキャラが、マジメに「一億万年前…」と言い出すのに笑ってしまう、小学生か!
 三話で残り二人が揃い、四人で戦うようになるのはともかく。
四話目、セイランが引っ越す話にするのはどうかなあ。
一話で主人公が転入してきており、短期間で少ないキャラクターに転校イベントを多発するのは感心しない。
それを切っ掛けに…という話の流れにはなっているけれど、転校じゃなくても良かったんじゃなかろうか、キャラの一人は風邪で発熱しており短期決戦が必要になるとか。

 四話まで来て、ヒロインになるような女性キャラがまだ登場していないことに驚く。
担任の女教師や、姉キャラなんかは居るにしても(姉ちゃん所属の女子サッカーチームがまた全員男みたいな外見してたり)。
 クラスのマドンナとか、骨董屋の孫娘など、絡ませようはありそうなのに。
 男児向けアニメにそんなもん必要ない!という姿勢が徹底していて清々しい。

 事件は、全般的に面倒なことにならずアッサリ解決しており、オッサン視聴には物足りない(純粋子供向け作品なので当然だが)。
 現実で異変あり、ストーリーが動き出しそうな予感…OPに出てくる他キャラが登場する?…はありつつ、そろそろ。

2014年04月29日 火曜日
『キャプテン・アース』04.「遊星歯車装置の強襲」

 詰め込みすぎて何が何だか…だった第一話以降は、小出しに設定が語られ、分かり易いドラマもあって問題なく見られる。
これが出来るなら、第一話の構成をスッキリさせ、視聴者の負担少なく見せることも出来たろうに。
 あんまりストレートな話にしてしまうと、今度は「他のアニメに似ている」と捉えられる可能性もあったか。

 地球側組織。
組織ごとの力関係があって、面白くも、ちょっと分かり辛いかな。
 根性の悪い監察官とその後ろ盾により、酷い目に遭わされる子供たち…というのはハードな内容を目指すなら良いけれど、司令官の一存で頭に装着した器具を外してしまったり、みんな仲良く同居生活させてみたり、どういう方向にしたいのか疑問に感じたりも。
いや、まあ、パターンにはめるのが見やすくする方法ではあるが。

 易々と地球潜入・基地機能掌握まで行うアマラとモコ。
こんなことが出来るなら、武力攻撃に拘らずとも地球にダメージを与えることが出来そう…ハッキング能力は高くとも地球に対抗できる人間が居ない訳ではないし、行使できる攻撃力も小さく簡単に制圧されてしまうため、やっぱり巨大ロボ(本来の自分達)が必要なのか。
彼らの最終目的がまだ明かされてないから、判断不可。
 そういえば、ランドセルの少女は、あれ以降出ていないような…
 この作品は、大人たちにより蒔かれた憎しみの種からでも、子供たちは希望の花を咲かせることが出来る、といったテーマの作品になるのかな。

2014年04月26日 土曜日
『ご注文はうさぎですか?』03.「初めて酔った日の事憶えてる?自分の家でキャンプファイヤーしようとしたわよね」

 女の子の数が増えてきたけど、個性の付け方が上手いので混乱するようなことはなく。
例え混乱したとしても、可愛さと雰囲気を楽しむ作品だから別に困りはしないだろうが。
 茶葉によりお湯が色づき、レモンを入れて紅茶の色が変わるなど、細かなコダワリを美しく絵にしてあり素晴らしい。
それがまた、「好きな女性に褒められて顔が赤くなる」展開に繋がるステップだったりして、笑うってことではないけれど、丁寧さにほのぼの。

 カフェイン酔いする紗路…自分もコーヒー飲むとクラクラする体質のため、何だか身近に感じてしまう。
あんな陽気になるならまだ良いんだけどねー、ただ眠くなるばかり。

2014年04月24日 木曜日
『M3-ソノ黒キ鋼-』01.「降星ノ夜」

 ライトノベル原作がありそうな内容…だけど、オリジナル企画。
 異形と化した世界の有り様を知らせる街の放送、モンスターの出現、巨大ロボによる戦闘まではまあアリガチかと思ったが、「民間人近くで発砲した際の確認 義務違反」により、その巨大ロボ女性パイロットが警察に注意され、違反書類を書かされる、というところでイキナリ世界が身近になる。
 モンスター殲滅のためなら多少の被害は許される、って訳じゃあないのね。
危険な時間帯に出歩いている主人公も叱るべきでは、と思いつつ、常識が残っている世界は親しみやすい。

 女性パイロット、「アカウント」と言ってるのかと思った。
意味なく下品な言い方は感心しない…エミルはトイレ掃除の仕事をしていたし、何らか意味を持たせようとしてる?
 まだロボ操縦にも慣れない学生を実戦的パトロールに投入したり、『ガンパレード・マーチ』的に追い詰められた世界なのかな。
 伏せられている情報が多く、分からないことは多々あるけれど、佐藤順一監督だから大丈夫、だろう。
主人公兄?への「死ねば良かったのはお前なのに」とか(兄は怪物化して帰ってきそう)、兄嫁への酷い言いようなど、佐藤監督というより岡田麿里脚本のカラーを強く感じてしまったり。

2014年04月19日 土曜日
『selector infected WIXOSS』03.「この平穏は戯言」

 前回、ゲームを中断させる条件について詳しく語られ、なるほどと納得。
 カードバトルを行う者同士が顔を合わせるまでも描かれて、順次情報が開示されるようで分かり易い。
 カードでの戦い方についても、特殊なパワーを備える晶戦を始め何度か見せられたことで、ぼんやり「こういうものかな」と把握。
『遊戯王』で行われたバトルもこれぐらいの理解で普通に読めていたし、十分だろう。

 恐ろしくイヤ〜な性格をしている晶の登場で、物語はグッとダークな方向へ。
るう子と一衣の正統バトルがなければ、ゲームへの印象すら変えてしまいかねないぐらい。
 遊月の願い…弟へ寄せる感情は、「ずっと一緒に居たい」ぐらいのプラトニックなものか、肉体的関係まで進みたいのか。
「お嫁さんになりたい」といった法律の改正、あるいは時間を越え事実を改変して血のつながりのない二人に変えてしまう、大仰な変更を伴う事態になってしまったり。
まあ、残念ながらこの願いは叶わないのだろうが。
 バトルに負けても、言われていた通りカード少女は無事だし、プレイヤーにもキツ過ぎるペナルティーはない…模様。
ちょっと安心。

 鬱屈している晶はもちろん、るう子も何か抱えているようであり、まだまだダークになっていくかも。
 ただ、一衣と遊月に関してはバトルの後で救われる流れになっており、余り暗くはしない作品とも感じられる。

2014年04月18日 金曜日
『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』02.「七重島第三高等部・冒険部」

 新キャラがポコポコと登場。
一度に出し過ぎているような…しかも、サービス的にメイド服を披露するキャラが二人も居るなど、宜しくない構成。
それは主人公がメイド好きであることに付け込もうとする者が居るから、という事情はあるにせよ。
 平気でプリンを食べられる七々々は、ホンモノの地縛霊じゃない?
オーバーテクノロジー気味の秘宝が存在する世界、それ絡みで彼女の体に異変が起きていても不思議ない。
というか、まあ、学校内に作られた異様に凝った仕掛けを見ても、何だってアリっぽいからなあ。

 教室の仕掛けの謎解きは、視聴者にフェアであったかはともかく、割合面白い。
 この辺りにアイディアをかけて頑張ってくれるなら、見続けられるかも。

2014年04月17日 木曜日
 テレビで放送された映画『バトル・オブ・アトランティス』を見る。
 他社企画をパクったモドキ映画を量産するアサイラム社が、『パシフィック・リム』をマネして作った物。

 『パシフィック・リム』もツッコミ所の多い映画だったけど、そんなレベルじゃないツッコミ所というか致命的欠陥に充ち満ちた映画。
 安っぽいながら一応形になっているCGに対し、セット撮影にはありありと限界が見え、ロボットの操縦席に体を固定するベルトどころか背もたれさえないのに驚く。
「ああ、疲れたなあ」とのけぞって背伸びをしたら、そのまま後ろにひっくり返る素晴らしい設計。
 まだ大したことをしていない怪獣と戦うべく、命令無視して現地に向かった主人公ロボが、間の抜けた攻撃で街中に多大な被害を出してしまう。
なのに英雄として祭り上げられ…辺りのまるで納得できない流れも味わい深い。
 「何があったんだ?」と聞かれた主人公が、たった今、見せたばかりのその戦闘を、ウソも自慢もなくそのまんま語り出すのに愕然。
時間の無駄としか言いようのないシーン。
 全体にダラダラした無用な会話がとにかく長く、全部カットしたらテンポだけは良くなると思う…まあ、上映時間は半分以下になるだろうし、「無駄」を言い出すと存在自体が「無駄」な映画だけど。

 体調が悪い時に見てはいけない、登場人物が馬鹿ばっかりのC級映画。
 馬鹿なりの、本家とは違う見せ場があると良かったかなあ。
蛇もクジラもピラニアの群れも全部巨大化してしまう、大きいの大好きなアサイラムなんだから、全長数百メートル…いやもう数キロ、アトランティス大陸大の馬鹿デカイ怪獣を説得力皆無のCGで出せば良かったのに。

2014年04月16日 水曜日
『メカクシティアクターズ』01.「人造エネミー」

 Wikipediaを読んで初めて知った、変わった成立過程を持つアニメ。
 VOCALOIDの出現により、それ以前なら世に出なかったかも知れない才能が多数現れてくるようになった。
作詞作曲者はもちろん、付けるイラスト、プロモーション動画作り、3DCG技術、VOCALOID曲を歌ってみる人間まで、多種多彩。
この原作者氏も、その一人かな…いずれどういう形にせよ出てくる才能だったのか。

 事前情報ナシだってアタマの演出ですぐ分かる、新房昭之系作品(監督は八瀬祐樹)。
 抵抗しつつもプログラム少女・エネにいいようにされてしまう男の子の姿から、『絶望先生』『〜物語』を思わせる。
 …「掲示板で昨日の夜やってたアニメの批判してるだけじゃないですかぁ!」うううイタタタやめてぇぇ。
いくら可愛かろうとこんなキツいこと言い出すプログラムは削除…しないかな、面白いし、それにエネはウィルスに近く強制起動し続けているような。

 立てこもり犯出現から、エネに施設PCのコントロールを奪わせることによる逆襲、は予想出来るけど、現実の物理現象まで自由にしているような人質の男達は謎。
 どういう先行きになるのか興味あるし、新房演出が好きなので、視聴継続。

2014年04月15日 火曜日
『シドニアの騎士』01.「初陣」

 原作漫画未読。
 メカはともかく、キャラクターのCG表現がイマイチ。
一昔前の技術と演出力みたい。
 そのため、画面への集中力を欠いてしまう。
 独特の世界観に基づくSFで、面白くなりそうに思いつつ…機会があれば原作を読むことにしたい。


『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』01.「勘当されて島流し」

 原作ライトノベル未読。
 タイトルと冒頭イメージから女子高生が主人公の宝探し活動物になるかと思えば、遺跡とかと縁が無さそうな人工島が登場し、男の子の視点に移って美少女との同棲物?いや幽霊?と、目まぐるしく移っていく内容。
 幽霊側が意識すれば人間に触れること(物質化ではなく超能力を集中して押さえている?)は可能だけど、生きている人間から自由に触れることは出来ない、という『ゴースト ニューヨークの幻』的設定。
こんな条件下で、どうやって格闘戦に勝てると思ったのか主人公。

 ライトノベルだからなのか、幽霊と同居する異常事態や、残されたコレクションという現実離れした話にも、さしたる抵抗を示さず受け入れてしまう。
コメディーだし余り深く考えないで、ということではあろうが、主人公の適応能力が視聴者より遙かに高いため、ちょっと置いてけぼり感。
 作画は良好。
 この軽さに馴染めるかどうかが視聴を続けられるかの分水嶺。
三話ぐらいまで見てから。

2014年04月14日 月曜日
『ピンポン』01.「風の音がジャマをしている」

 原作漫画未読。
 実写映画版は見たことがある。
でも、妙な映像センス以外、ストーリーをほとんど覚えていない。
 松本大洋の強烈な絵は既知。
 アニメにするのはかなり難しそうなそれを、テレビでキレイに実現、凄いなあ…と思えば、監督・ 湯浅政明か、そりゃあ向いてそうだ。

 何となくヒネくれた漫画だろうと思い込んでいたが、意外なぐらいしっかりスポーツ物。
 男の子二人の性格的対比が面白いし、卓球シーンにも迫力があり、見て楽しい出来。
 特訓を重ね、実力を上げて中国チームを破る…そこまでストレートな作品じゃなさそう。
どういう流れになって行くのか、当分、様子見で。


『ご注文はうさぎですか?』01.「ひと目で、尋常でないもふもふだと見抜いたよ」

 原作漫画未読。
 「ラビットハウス」という名前だから多数のウサギと触れ合えるに違いない、と考えたヒロインが喫茶店に入ると、実際ウサギは居たものの一羽のみ、しかも通常のイメージとは異なる形状をしており低い声で喋る…「なんでやねん!」ツッコミ所満載の癒やし系アニメ。
 脱力というか、ほわっとさせる方向に世界が歪められており、それを受け入れられるか耐えきれないか視聴者次第。

 のほほんコメディーにしては、ミリタリー娘が異色。
しかしそれも、そういう所はありつつ可愛いモノ好き、というギャップ萌えのためのお膳立てか。
 ラテアートネタに、ちょっと笑ってしまう。
 作画は、もう少しクオリティー高いと萌え度が上がるんだけど…必要十分。
 一話も見逃せない!と気負うアニメではなく、諸事情が許す時に何となく眺めて可愛さを楽しむ作品だろう。


『エスカ&ロジーのアトリエ〜黄昏の空の錬金術士〜』01.「ようこそアトリエへ!」

 原作ゲーム未プレイ。
「アトリエ」シリーズは、ごく初期…「マリーの〜」だっけ…一本ぐらいを遊んだのみ。
 人間的でありながら端々に機械らしさを感じさせるクローネの喋り方が、素晴らしい。
声優さんの演技と録音後の効果により成し遂げたものか。
遙か過去から起動していた彼女の、幸せと不幸せ、すぐ死んでしまう人間に寄せる思い、その辺りの方が、ヒロインより興味あるなあ。

 ゲームの雰囲気もこうだったようには思うが、実に淡々とした第一話。
 緊張感や危機感は(描こうとしていないから)もちろん、先への期待も不安もさして感じられず、だからといってキャラに魅力を感じさせるにも至らない。
 悪くはないが目立って良くもない内容で、作画もごく普通のレベルに留まり…居心地の良さそうなこの世界に引きつけられるものを感じなければ、視聴継続の意志は弱くなりそう。

2014年04月13日 日曜日
『風雲維新ダイ☆ショーグン』01.「世継ぎ騒乱、慶一郎登場!」

 いかにもゲームが原作のアニメに思えたけれど、オリジナル。
こんな変な企画、よく通ったなあ。
 見始めてすぐ分かる、とにかく動かないアニメ。
口パクや横スライド、背景処理を用いて、酷く寂しい状態にはなってない…と思うが、物足りない画面なのはどうしようもない。
 それを埋めようというのか、一枚絵に手が入っており、濃いキャラクターにクドイぐらいの影処理。
 巨乳女性キャラは目に嬉しい…ババアまで巨乳コスチュームを披露するのにはビックリしたが(笑)。

 現実とは違う江戸、ロボットが存在する世界をマジメに作り上げる気持ちは、ほぼ無い。
そこいら実にテキトーで、いっそ気持ち良いぐらいのB級感。
 馬鹿アニメとしての楽しさがあり、今期、見たいアニメが少なければ継続視聴しても構わないぐらいなんだけど…多いからなあ。


『棺姫のチャイカ』01.「棺かつぐ少女」

 原作ライトノベル未読。
 少女が、その身長に不釣り合いなほど大きな棺を担いでいる(小さな棺なら良いというモノではないが)、というビジュアルイメージが鮮烈で、グッと引きつけられる。
 喋り方も、箇条書きを並べたような変な文体で成り立っており、印象的。
 棺の中にしまってあるのは大型の銃器で、準備に時間はかかるが強力な魔法攻撃を行える。
 これに方向音痴と頼りなさと意外な意思の強さを加え、ヒロインとしては十分すぎるキャラクター性。

 相手となる少年も、一時的に身体能力を上げる事ができる…だけならまだ弱いけど、凶暴なヨメの登場で一気に面白くなる。
こんなDVヨメが居ては人生を儚むのもヤムナシ、と思ったが、妹(顔デザインラインの違いから実妹ではない?)なのか。
まあ、妹を放置し、自分だけ腹一杯ご飯食べるのは酷いよねえ。
 メイン三人のキャラを立て、押してくる第一話。
他様々な説明は置き去りだけど、このぐらい絞り込んだ方が視聴者を引き込み易い。

 ヒロインは、バラバラになった人体を探し集めている?
だから担いでるのが棺なのかな。
 作画はレベル高いし、戦いや潜入行動の演出も手際よく、確か。
 これは見続けるべきアニメ。


『ノーゲーム・ノーライフ』01.「素人(ビギナー)」

 原作ライトノベル未読。
 また剣と魔法のファンタジー物か、と思わせてそれはネットゲームで、主人公プレイヤーは引きこもりのネトゲ廃人。
 兄妹、どちらもダメ人間、しかも仲良し、という設定は珍しい。
大抵片方は真人間だったりするものだが。
 彼らが現実社会に復帰するまでを描くドラマ…なんてのはライトノベルの通常範疇ではなく、やはりファンタジー世界へと移転。
 しかし、素直に剣と魔法が支配する、とせず(そういう力関係もあるかも知れないが)、ゲームで全てを決する世界にしたのが独自性。

 異世界でカードゲームを行うシーン、相手側のインチキは細かく描いたのに、それを出し抜く主人公側トリックをハッキリ見せなかったのは残念。
ここにアイディアをかけず、「ゲームに強い主人公だから勝って当然」という見せ方にしてしまうと、一気に面白味が減るような。
今回は語ることが多かったからで、今後はしっかり描く、というなら結構だけど。
 チェスやポーカーでは勝ち方が「インチキした」以外では難しく、『HUNTER×HUNTER』のように独自ルールのゲームを設定して、その裏をかく方がバリエーションを増やせそう…制作者は頭をギリギリ絞ることになるが。

 ポソポソ喋る白が可愛い。
 当分、視聴継続。

2014年04月12日 土曜日
『ソウルイーターノット!』01.「死武専、入学!」

 原作漫画未読。
『ソウルイーター』本編は、アニメを既視聴…もう放送から六年ほども経つのか。
 もっと現実からは離れた世界観だったような。
ごく普通の女学生や日常、なんてのも共存してたのね、あんな太陽が空で笑っている割には(太陽じゃない?)。

 本編の続編だと思ってた。
確かに本編キャラも出てくるが、女生徒・つぐみの視点から新たに語られる物語、になるのかな。
 ここから見始めても支障ない構成になっており、フツーの女の子から見た死武専の特殊性・大変さをざっと紹介し、友達(百合?)になるのだろう女の子たちを顔見せ、「武器」として初めての戦いまでこなす手際の良さ。
 作画の雰囲気は本編からかなり大きく変わっているが、悪くない。
 視聴継続。


『ブラック・ブレット』01.「最後の希望」

 原作ライトノベル未読。
 異様に変わってしまった世界を舞台にしながらも、現実に近い風景から本編をスタートさせているため、入りやすい。
 整理された第一話で、「分かって欲しい部分」と「今後説明していくからまだ分からなくて良い部分」がしっかり分けられているのも結構。

 化け物に変化してしまう人間、超戦闘力を持つ少女…そんなに珍しい題材ではないが、アクションに緊張感と独自の面白さを加えようという気持ちが感じられ、好感触。
 街を囲む巨大な防壁、赤い目の子供たち、人間と認められないその子供たちが最後の希望、といったイメージに引きつけられる。
 重い世界観の割に、キャラクターの関係は軽かったりして、今後はどう流れていくのかな。
 当分、視聴継続。

2014年04月11日 金曜日
『魔法少女大戦』01.「宮城県 青葉鳴子の場合 第1幕」

 GAINAXが噛んでいるメディアミックス企画。
 五分アニメなので、正直、ストーリー的なモノはよく分からない。
魔法少女が、敵らしいものを追いかけているっぽい、ぐらい。
 アクは強いがコダワリを感じる作画に引きつけられる。
ちょっとした動きも丁寧に描写しており、ポイント高い。
 当面(ずっと?)作画を楽しみに見続けよう…しかし録画セットを忘れてしまいそうだなあ。


『DIABOLIK LOVERS』01.

 ああ、何だ、これは新番組じゃなく、CSで既に全話放送済みの十五分アニメなのか、それを地上波では『マンガ家さんと〜』と組み合わせ三十分枠作品にした、と。
 もう見事なぐらい「大勢出てくる美形男性キャラに萌えるアニメ」という主題に徹しており、他に何も無い。
ここまでスッキリしていると清々しい。
 第一話で掴まれた、女性を中心とする視聴者は見続け、そうでない人は見なくて良い作品だろう。


『マンガ家さんとアシスタントさんと』01.「おっぱいを究めろ」他

 原作漫画未読。
 同原作者の『アホガール』は単行本で読んでいて、アホなヒロインに対し、一切優しい視線がなく突き放して描いているのが好き。
「いくら外見が可愛くてもここまでダメな子と付き合っては破滅させられる」レベルだからなあ。

 この作品は、世間知らずでエロ野郎な漫画家と、彼を囲む女性たちを描くギャグ…か。
 可笑しい所はあるし、三十分枠を二分した短い方の作品なのも見やすいが、アニメならではの面白さは余り感じられず、機会があれば原作を読むことにしたい。


『星刻の竜騎士』01.「少年と竜」

 原作ライトノベル未読。
 冒頭、いきなり左手を失った血だらけ主人公のイメージを、セリフのみで「少女の願いを叶えるため、自ら命の危険を冒すとは…」と説明し始めるのに違和感。
もちろん、後にしっかり描かれる事件なのだろうが、こんな段取りだけのシーンなら無くて良かったような。

 本編も、悪くはないけれど「ライトノベルのアニメ化作品」典型に思えるストーリーと、ただ絵にしている演出。
 竜による模擬戦やレース?の場面、独自のルールをもっと実感的に描くべきじゃなかったろうか。
 シルヴィアを嫌がらせから助け、しかし主人公の借り物竜は力尽きてリタイアという流れ、葛藤や決断など感情の乗せ方が薄く、また段取りを感じさせてしまう。
 強く引きつけられる部分がないため、ここまでに。


『健全ロボ ダイミダラー』01.「揉め!ダイミダラー出撃!」

 原作漫画未読。
 意図的にちょっと古いキャラクターデザインを用いており、特に主人公は永井豪作品を思わせる。
 この作品で巨大ロボットを動かすには、Hi-ERo粒子…エロい気持ちの高まりが生み出すエネルギーかな、が必要。
不合理な操縦原理だと思うけど、古来、巨大ロボには無茶が付きもの。
『ダイアポロン』なんか操縦者自身が巨大化してロボットを着込むように動かしていたのだし、それに比べれば遙かに合理的か。

 敵も気合いが抜けており、おバカさんな筋立てだからこそ、ロボット戦には、無用なほどの作画パワーと演出の緊張感が欲しかったところ。
ここの弱さが残念…しかし、胸もみシーンに注力してたからそれで正解かも。
 三話ぐらいまで見るつもりだけど、第一話だけで「大体分かった」ような気分にはなってしまう。
予想を裏切る・乗り越える何かが現れて来たなら、更に視聴継続。

2014年04月10日 木曜日
『彼女がフラグをおられたら』01.「俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ」

 原作ライトノベル未読。
 「選択肢を強制的に選ばされる」というのも大概だったけど、他者のフラグが見えるとはまた、奇想天外な能力。
メタ的というか…現実に寄せて解釈するなら、予知能力に分類される?

 馬鹿馬鹿しい力を、ギャグだったりシリアスだったりしながらきっちり絵として表現できており、分かり易い。
監督・絵コンテ渡辺歩、さすが。
 フラグなど立たないというお姫様、反対に大量のフラグを立てるお嬢様と、キャラの取り合わせが面白い。
 悪い…訳ではないが、ピシッとしない作画はちょっと残念。
 この先、エンディングに登場するような少女たちにどういうフラグを付与するつもりなのか。
パターンだいたい出ちゃったような…気になるので、しばらく見続けようかな。


『一週間フレンズ。』01.「友達のはじまり。」

 原作漫画未読。
 ちょっと変わったタイトルなので、どういう内容かと思ったら…『博士の愛した数式』みたいに、一定の時間で記憶を失ってしまう少女と、主人公少年の物語。
 記憶を全て失わせては社会生活が営めず、学生で居させることも難しいため、対象を「家族以外に親しい人と過ごした時間」に限定。
これだけだと多少無理を感じるけど、その設定に物語と絡めた理由付けを行えば、逆に有効にも使えるかな。

 ラスト、彼女の声と表情で「本当に忘れている」を視聴者にも伝える表現力は見事。
主人公の衝撃を共感出来る。
 エンディングの切ない歌、最後につながれる手と手のイメージで、気が早いことにちょっと泣けてしまう。
 期待する感動の作品になるのかどうか…見続けたい。


『キャプテン・アース』01.「アースエンジン火蓋を切る」

 アニメオリジナル企画。
 『STAR DRIVER』スタッフによる新作。
ちょっと変なセリフやらポーズなど、それらしい。

 宇宙に憧れる少年の物語か、と最初は思い、次々出てくる設定や展開に戸惑うが、結局は…巨大ロボット物?
 第一話だから、語ることが多いから未整理気味なのは仕方ない…じゃなくて、ワザと「分かり易くしてない」感じ。
主人公の現在と過去、全く違う場所に居る敵?の男女、これらが平行して描かれるため、単純に面白がるのは難しい。
 巨大ロボット発進プロセスは大いに画面ハッタリが効いており、本来ワクワクさせるシーンだと思うんだけど、不明点が多すぎて素直に乗れない。
 意図してやっていること……にしても、効果は疑問。
 感想を書こうと見返してみれば、語られるエピソード同士のつながりなど随分と分かり易くなったが。

 作画は非常に高品質。
 単なる巨大ロボットバトル作品にするつもりはないのだろう、何を語る物語なのか気になる。
 視聴は継続するけど、こういう語り口でずっと進めるなら、うーん。


『ブレイク ブレイド』01.「アン・ソーサラー 魔力無者」

 原作漫画未読。
 以前作られた劇場版は最初の一本のみテレビ放送時見ており、情報を全く入れていなかったため、構成作画等一新しての再アニメ化か、映画の続き・原作スピンオフ企画かも、と考えていたが、映画を再編成してテレビシリーズ化したものなのね。
 もう余り内容を覚えておらず、「主人公の乗るロボットは他と違う古代文明の遺産的な機体なんだけど無敵の強さという訳ではなく結構やられる」所が面白かったような、ぼんやりした記憶のみ。

 見直して…ああ、こんな話だっけ。
 カットされてる?ウキウキと家を飛び出す主人公が、次のシーンでボロボロになって歩いている描写の飛び方に違和感。
 学生時代の友人たちが敵味方に分かれて戦う。
そういえばそうだった。
 映画が元になっているから仕方ないんだろうけど、主人公ロボット起動でプツッと切られるように次回へと続いてしまうのが何とも。
まあ、こういう引き方もアリだとは思うが。
 劇場にかけただけのことはあり、さすがに作画は高レベル。
 全体としてどういう話になるのかも知らず、このテレビシリーズで見終えたい。

2014年04月09日 水曜日
『ラブライブ!』01.「もう一度ラブライブ!」

 ファーストシーズンは、途中まで楽しく見ていたんだけど、見逃し回が発生したことで何となく視聴を終えてしまった。
 第二期からまた見始めようとしても、話が理解できないんじゃ…と危惧していた。
 イキナリ生徒会長になっている穂乃果に驚く。
学校存続の危機を回避に導いた立役者みたいだから、そう不思議なことでもないが…責任者に向いた性格だとは思えず、ミュージカルなシーンが始まったことで「夢オチか」と予想したけど、意外にも現実。
 この一話かけて、生徒会長・穂乃果としての変化と変わらなさを描いているので、受け止めやすいが。

 レギュラーキャラクターの顔見せ確認、そして今期のテーマとなるのだろう卒業を控えた三年生との最後の「ラブライブ!」挑戦へ向かう気持ちを示す、分かり易い再開第一話。
 メンバーをイタズラに心配させてしまう穂乃果の言動はどうかと思うが、それでも好かれているのだから、まあ。
 冒頭、お遊びのようなミュージカルにかなりの手間をかけており、作画パワーの余裕を感じさせる。
前期終了した、同じくアイドル物でありながら作画に苦しんだ『Wake Up, Girls!』に、少し分けてやって欲しかったぐらい。
 今期は見逃さないよう、最後まで付き合いたいな。


『極黒のブリュンヒルデ』01.「きみを待ちながら」

 原作漫画未読。
 可愛い絵と内容のギャップが凄かった『エルフェンリート』原作者作品なのね。
一話目は、謎を残しつつも割合穏当というか、ショッキングな所は少なかったが、作者からすると油断出来ない。
 不思議な転校生少女のイメージを一気に覆す、天文台での調子が外れた会話…追い詰められ困ったリアクションが可愛い。
 先へと興味を持たせるストーリーではあるが、アニメとしては演出・作画とも普通でありすぎ、印象弱め。
もう少し見て、物語の魅力に引っ張られるようなら視聴を継続したい。

2014年04月08日 火曜日
『ベイビーステップ』01.「テニスとノート」

 原作漫画未読。
 テニスをテーマとする作品なのか。
 冒頭で、主人公の未来の姿?として競技に参加している様子が描かれたが、本編では準備運動だけでダウン、テニスにまで辿り着けず第一話終了。
主人公が持つ才能の萌芽提示と分かり易い活躍がまず求められる「ジャンプ」だったら、なかなか通してもらえそうにない構成。
 ゆっくりしたスタートだけど、だから、体力的に優れている訳でなく、とにかく几帳面という以外は才能も見られない主人公に、どうやってテニスを続けさせるのか気になる。

 演出・作画とも、表現意図を受け取りやすく出来ており悪くないものの、まずまず普通といったところ。
 三話ぐらいまで見て、アニメとしての感想が「まずまず」に留まる場合は、機会があれば原作を読むことで鑑賞に代えたい。


『ハイキュー!!』01.「終わりと始まり」

 原作漫画は連載で既読。
 男子バレーボールを題材とする、割合珍しい…野球やサッカー、バスケと比べ遙かに数が少ないので…作品。
 正直、そんなに興味のある競技ではなかったけれど、読者にバレーを面白く思わせてしまうだけのパワーがある。
 ヘタレな所はありつつ、挫けず投げ出さず真っ直ぐバレーに食らいついていく主人公・日向の、少年漫画的王道の性格付けが嬉しい。
 イヤ〜なライバルが居ないのも素晴らしい。
物語を簡単に盛り上げるにはそういうキャラが有効なんだけど、この漫画では、関わる人間のほとんどが立ち位置や姿勢は違えどバレーに対し一生懸命であり魅力的で、悪い子じゃないと思わせる。
 試合に勝った喜びを描くのはモチロンだが、負けたチームに向ける優しい眼差しがまた泣ける。
 とても面白い、好きな作品。

 アニメ。
 頑張った作画で、難しい原作の絵を、イメージ崩さず動かしている。
 声のキャストも悪くないと思う。
 自分は原作で十分満足しているため、アニメの方は、見られる時に見る、ぐらい。


『それでも世界は美しい』01.「晴れの大国」

 原作漫画未読。
 異世界の物語に視聴者を導く、極力分かり辛さを抑えた、入りやすい第一話。
余りに分かり易すぎ、アリガチに思えてしまうのは善し悪し。
 バイタリティー溢れる明るいヒロインのイメージが心地よい。

 ヒロインが国王と出会う所から本当の物語は始まるはず。
なので、二話以降を見てからでないと何とも。

2014年04月07日 月曜日
『神々の悪戯』01.「禁じられた箱庭」

 女性向け恋愛ゲームのアニメ化、当然のように原作ゲーム未プレイ。
 冒頭で、男の子のズボンが破れて見えそうで見えないままグルリ回転する際どい所と、美男子が出るたびバックにきちんとアニメーションさせながら花をパアッと咲かせるシーン、もうこれだけで結構笑わせて頂き、お腹一杯。
 演出で意図的に変なことをしている以外、第一話としては無難な出来だと思う。
 女性向けハーレム作品まで見られるほど今期も余裕がないため、ここまでに。


『魔法科高校の劣等生』01.「入学編T」

 原作ライトノベル未読。
 魔法が一般に認知され、体系化されている世界。
生徒たちを戦力として?育成する学園が舞台の物語。

 優等生でありブラコンで美少女な妹の存在が、ライトノベル的に入り込みやすい(フックとして有効な)導入。
他クラスメートや生徒会長にも可愛い子を配置し、隙の無い布陣。
 生徒間の対立から魔法による戦いまでをざっと見せる、分かりやすい構成。
 作画も良くて不足は無いが…大きく引きつけられた、というにはまだ弱い。
肝心の魔法戦にも独自の演出や迫力が不足しており(新入生ばかりの戦いだったから意図的にそうしてある?)、物足りない。
 三話ぐらいまで見ての判断で。


『テンカイナイト』01.「勇者ブレイヴンあらわる!」

 北米で販売されている玩具を元にしたアニメ企画…らしい。
 知らずに見たが、監督は本郷みつる。
 主役ロボットは、現在の形状ではいかにも子供向けオモチャ然としすぎており、足が短くて微妙。
いずれ格好良くなって行くみたいだが。

 お話は、ストレートに巻き込まれ型異世界冒険モノ。
 転校から友達が出来る所、異世界への転送と変異、理由も分からない戦いと帰還、もう凄いスピードでストーリーが展開しタメも何も無いけれど、男児向けアニメとしては戸惑ったり悩んだりモタモタしない方が良いのかも。
 そういえば、ヒロインとなりそうなキャラクター…どころか女性キャラそのものがほとんど出てこなかったような。
無駄に可愛い担任教師ぐらい?深夜アニメとは大違いだなあ。

 生きるか死ぬかの状況でも淡々としている、融通の利かないナビゲーターが可笑しい。
 何しろ正しく子供向けなのでドコまで見続けられるかは分からないけど、もうちょっと視聴継続。


『悪魔のリドル』01.「世界は□□に満ちている」

 原作漫画未読。
作画は別らしいけど、原作・高河ゆんなのかあ。
 一人だけのターゲットと、彼女殺害を目的とする十二人の暗殺者で編成された学園の一クラスが舞台。
ギャグ?としか思えない無茶な話、それをマジメに少々の緊張感さえ持たせ語ってしまう力業、でもやっぱり…シリアスとコミカルの境界線にある作品。

 キャラごとに付けられているはずの設定や、この異様な状況に至る経緯が順次語られていくんだろうけど、しかしコレは長期続けられる物語なのか。
 もうちょっと見続けないと、何とも。

2014年04月06日 日曜日
『selector infected WIXOSS』01.「この奇跡は兢々」

 トレーディングカードゲームが原作のアニメ、ゲーム未プレイ。
 カードバトルが元ネタになっているアニメには『ファンタジスタドール』とかあるけれど、商品であるゲームに、可愛い・楽しい・ポジティブだけでなく、ダークなイメージまで乗せようとしているのは珍しい。
いや、タマは子供っぽくイタイケなカードキャラであり(好戦的でもある)、この先、予想するようなブラック展開を迎えるかどうかはまだ分からないが。
 高い、直線のビルが街に建つことにより、テトリスで縦棒が来た時の如く一斉に他のビル街が消えてしまう、という不穏な予感イメージからすると、大量死、あるいは消滅した「大切な人」を取り戻すストーリーになっていく?

 カードバトル、何となく見てしまったけど、ルールがよく分からないな。
今回だけなら、どちらかというとポケモンや召喚獣の戦いに近いよう思える。
 外的要因によりバトルが中止になった際はノーゲーム、というなら、負けそうになったら外界からゲームを邪魔してくれる人とペアを組んでおけば(外界の声は聞こえても、ゲーム空間から外にメッセージを送る方法が無い、というご指摘を頂きました。ああ、そういえば!)。
そういう話も、いずれは?
 これからどうとでも転がせる冒頭部。
見続けよう。


『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』01.「悪霊にとりつかれた男」

 原作既読、第一部二部のアニメも既視聴。
 OVAシリーズでも第三部は見ており、そちらに比べると作画に少々物足りなさを感じたり…とはいえ、原作を大事にした演出と作画のクオリティーは健在、視聴を続けることに何ら問題ない。

 画面効果のみに頼りがちで、どうしても抽象的な超能力表現を、スタンドとして具体化・生物化し、相手をゲンコツでブン殴ることで決着を付けさえする体感的わかりやすさを実現。
これは、ホントに天才的発想だったなあ。
 「うおお〜っ!」と叫ぶことで一気にパワーを上げ、絶望的状況から逆転する…何でもアリの超能力バトルではアリガチだったこの楽な方法をほとんど採ら ず、相手の虚を突いたりスタンド能力の意外な使い方によって勝利を得る、泣きたくなるほど大変な構成を延々続けているのも驚異的。
 いや、自分より年上のはずなのに全然若く見える荒木先生の外見こそ一番のオドロキか。


『僕らはみんな河合荘』01.「たとえば」

 原作漫画未読。
 アパートに雑多な個性を持った住人が集まってきて織りなすラブコメ群像劇、かな。
 感情移入しやすい…余り特徴の無い主人公少年、読書好きで無表情だが無感情ではなく攻撃的反応を見せるヒロイン、加えても管理人婆さんに異常青年だけじゃ、ちょっと弱いかと思ったが…
お姉さん然とした外見とダメっぽい内面のギャップが可笑しい麻弓の参入で、楽しさはグッと上がった感じ。

 色彩調整をいじったように色鮮やかな背景、しっかりしたキャラクター作画により、一話を見終わった気分は悪くない。
 もうちょっと見ての判断で。

2014年04月05日 土曜日
『ブレイドアンドソウル』01.「道」

 対戦格闘ゲーム…かと思ったけどオンラインRPG原作のアニメ化らしい。
日本ではサービス開始前だとか、当然未プレイ。
 悪い点をあげつらって腐すような出来ではないが、第一話からピシッとしない作画、パターンで流すバトル演出、アリガチに思え魅力が薄い世界観と、引きつけられる要素も無い。
ゲームのCMはCGにより画面の作りを非常に頑張っており、このレベルでハッタリを効かせて欲しかった所。

 まず「エロさ」をもって正面突破を計る事が多い…気がする…格闘物のアニメ化は、分かりやすく次回も見させる価値付けを行う戦略として、正しいんだなあ。
キツい色気要素が不足しているこのアニメは、その辺も弱い。
 先行きもさして気にならず、視聴はここまでに。


『世界征服〜謀略のズヴィズダー〜』最終12話.「ズヴィズダーの光をあまねく世界に」

 宝探しとか温泉回とか、楽しく見続けてきたシリーズ。
 基本設定、キャラの動機、作品としての骨格さえ明らかになってはいなかったが、第一話からチラチラと不穏な空気を孕ませつつも気楽に進行するストーリーだったので、余り気にはならなかった。
 しかし特に最終三話、シリアスな部分が急に正面へと押し立てられ、戸惑う。
それも、視聴者を巻き込んで無理にも面白がらせてしまうパワーにあふれた内容…とは言えず、必要であろう情報を伏せたまま「語りたいことだけ語って終わった」感じ。

 クライマックスをしっかり描くには、ゆるゆるとした前半の部分に時間を使いすぎているよう、思える。
 ラストバトルは「馬鹿馬鹿しい」と言って良いテイストで彩られていたし、エンディングも投げっぱなしのため、全編通してお笑いの内容だった…と強弁できなくもないけど、作り手のマジメさが出てしまうキャラ追い込みのプロセスはただ脳天気に見ることを許さない。
 どちらかに絞った方が良かったろうか。
ゆるいパートでキャラの魅力は彫り込まれており、シリアスな部分も見応えのあるものだったため、全体通し、興味を失わせるシリーズ構成ではないのが難しい所。

 高いレベルの作画により、ヴィニエイラ、ナターシャ、駒鳥ら、胸が無く細い体のキャラクターを可愛く肉感的に描けており、目に嬉しかった。
 人間少女体への偽装が可能になったロボ子は、魅力を増したのか(メカフェチ的に)減らしたのか…でも人気が出そう。
 アメリカの、実に「らしい」世界征服組織?との戦い、面白くなるだろう。
 第二シーズンが有り得るなら、今度は気負いを取り、「語りきれなかった裏の設定まで全部明かそう」などと考えず、馬鹿話に徹してくれると嬉しい。


2014年04月02日 水曜日
『スペース☆ダンディ』最終13話.「掃除機だって恋するじゃんよ」

 いい歳の大人たちが本気になり、手間暇かけて作り上げた「B級バカアニメ」一旦終了。
 ダンディはホントに大馬鹿で、『ビバップ』のスパイクなんかと比べても遙かに無思慮、役立たず。
意図してこういうキャラを描くのは難しく(作り手の能力限界により意図せず無能キャラになる例はよくあるが)、五話「旅は道連れ宇宙は情けじゃんよ」みたいに実は良い奴然と描く方が簡単、というか楽。
 バカで最後まで通し、酔狂以外ほぼ何も訴えず終わったのは、凄い意思力。

 個人的に、五話みたいな泣かせ話が好きなので、もうちょっと割合多くても良かったかなあ。
 馬鹿話、良い話を取り混ぜて語るのがこの作品の形式か…八話「一人ぼっちのワンコ星じゃんよ?」みたいな、前半がライカ犬のちょっと切ないエピソードで ありながら後半は極小星人のアチャーなバカストーリーに変わってしまう、もう30分に良い話も馬鹿ネタも詰め込んじゃえって無茶さえあったが。
 六話「パンツとチョッキの戦争じゃんよ」で、以前やったような惑星破壊・ダンディ生死不明の投げっぱなしネタかと思わせて、宇宙サーフィンボードの伏線が活きてくる意外な構成に驚かされたりと、油断出来ないシリーズだった。

 第二シーズンをハッキリ予告してくれるのが嬉しい。
 しかし…これ、商品としてはどうなんだろ?
とても高いクオリティーを維持してはいるものの、Blu-rayで全話揃えたいって内容じゃない気がするし。
 ブービーズのウェイトレス、宇宙人登録センターの女性などホンのチョイ出てくる女性以外は、見目麗しいレギュラーさえ居ない。
 こういう酔狂に、お金が落ちていると良いなあ…自分は見て喜ぶだけで何だけど。
 「今週はどんな馬鹿を本気で見せてくれるのか」楽しみな作品だった。
 第二シーズンにも変わらず期待。

2014年04月01日 火曜日
『サムライフラメンコ』最終22話.「サムライフラメンコ・ネイキッド!!」

 良い意味でも悪い意味でも「どうかしてる」アニメ、最終回。
 これ、22話もやってたのか。
短期集中、やり逃げするしかない構成だったと思うのに。

 地味なご近所ヒーローコスプレ物、ゆるい『キック・アス』然として始まったこの作品。
 途中からイキナリ、本当にイキナリ等身大特撮ヒーロー物になり、巨大ロボットが登場し、宇宙の意思みたいなすっ飛んだ存在まで呼び出した挙げ句、心に闇を抱えた少年との戦いにスケールダウンして終わった。
 もう思いつきというかやりたい放題というか……次々強敵が現れ、それを倒す流れに説得力など無く、「作り手の言いたいことだけ言っている」状態が続いた。
一話で終わるお馬鹿さんギャグ作品としては割とよく見られる暴走だけど、十数話にも及び、しかもマジメに(マジメなんだろう)語る部分まで含むのは珍しい。
 最初から順に見ているから途中の路線変更に驚いてしまったが、全体の割合としては、「馬鹿馬鹿しい特撮ヒーロー・ロボットアニメパロディー作品」の最初と最後にちょっとだけ「特殊能力を持たないヒーロー志願青年を主人公とする日常犯罪物」がくっついている形か。

 無茶な構成……だからこそ、次回どうなるのかサッパリ分からない楽しみとか不安があったのは確か。
 ヒーロー物、という括りで語れそうな全てをとにかく詰め込んで語ってしまおう、という制作意図?
 しかし何でもアリにし過ぎて、「主人公たちが突然スーパー超能力に目覚めたことにして、それで解決したら?」「宇宙意思に何とかしてもらえば良い」などと思ってしまい、緊張感には欠けた……緊張感なんか演出しようとしてないのか。

 後藤の、行方不明になった恋人エピソードは、彼の中での決着はある程度付いたものの、事件としては未解決。
「洗脳され悪の手先となって登場」「実は彼女こそ全ての悪の元凶」など、デタラメに活かしようはあったと思うんだけど、これについてはあくまで現実的、シリアス。
 サイコ少年も、別段、超絶の存在ではない(不思議な所はあるが)。
 この落差に付いていけるかどうか……
 途中、脱落した視聴者は多かったかと思う。
 自分としては、突っ込みつつも楽しく見たアニメ。
こんな「問題作」ばかりになったら困るけれど、こんなのもあって良い。

2014年03月31日 月曜日
『Wake Up, Girls!』最終12話.「この一瞬に悔いなし」

 佳乃が足首を痛めてしまったピンチを、I-1クラブの志保が連れてきた医療スタッフのテーピングで抑え、足に負担をかける振り付けを他の者が替わったり変更したりで乗り切ろうとする、この流れは妥当。
 しかし肝心のステージが…佳乃は無自覚にピョンピョン跳びはねているし、突然宣言して(呟きがマイクに入らないの?歌は口パク?)から大きく飛び、倒れかかる佳乃を支える動きも不自然さがバレてしかるべきもの。
 ここで見せたのは「この歌のための通常振り付け」じゃないかなあ?
「佳乃を庇い、それでも何とか見せられるものにしようと構成した今回だけしか見られない急場振り付け」ではないように思える。

 彼女たちに敵意さえ持っていた会場が、歌う間に応援する空気へと変わっていく…これも王道展開で結構だけど、最終回まで来てやはり作画が危うく、客席をも巻き込んでしまうステージの迫力をまるで感じられないため、段取り通り・脚本の都合としか感じられない。
 それでも盛り上がった様子なのだから「優勝」させれば良かったのに、何を歌ったのかも分からない他グループが持って行くため、更に段取り感が強くなってしまう。

 作中でチョイ、チョイと触れられる震災の傷跡。
作品として本気で取り組んでいる様子ではなく、これぐらいならむしろこの要素を無くしてしまった方がスッキリしたような…
 まあ、これは現地東北や関係する人々が僅かでも喜べる描き方になっていれば良い訳で、部外者がどうこう言えないか。

 全体に。
後発アイドル物としては弱かったように感じる。
 「社長が金持って逃げたため活動不可能に」なんて、構成上ほとんど意味が無く、納得出来るアイドル活動を描くのに使うべき時間を圧迫するばかりだった。
 劇場版(未見)を鑑賞してからでなくては入り辛い、疎外感すらあるシリーズ開幕部分も大きく痛い。
メンバーの見分けが付くようになったのは、ようやく中盤過ぎぐらいから。
それでも魅力があると言えるキャラクターは少なく、「うんめぇにゃー」で大食いの子以外は印象にすら薄い。
 リアルにする、というのと、キャラ付けを薄くする、というのは全然別のような。
現実のAKBやモー娘。などアイドルユニットでは、各自が自分のキャラ付けを際立たせようと必死になっている訳で、そういう所を参考にした方が良かったのでは。
 第二期…かなり厳しいんじゃなかろうか。
もし有り得るなら、今度は時間に余裕を取り、作画のクオリティーだけでも維持して欲しい。


2014年03月30日 日曜日
『中二病でも恋がしたい!戀』最終12話.「黄昏の…上級契約(ハイヤーエンゲージ)」

 このアニメの感想は難しいなあ。
そんな難しい事を描いている訳でなし、「つまりこういう事だね」と、見ている間は分かった気になるんだけど、伝わるように文章化しようとすると途端に飛び散ってしまう。
 自分も中二病だったと思われ、今になってなお完治していないのかも知れないなー。

 中二病とは、自身を中心とする閉じた世界で勝手な妄想を爆発させること。
同じく病に冒されている者同士なら、「邪王真眼」といったキーワードで同種の(全く同じ、とは限らないが)ビジョンを共有することが出来、妄想力…裏付けは無いがイタズラに自信ある行動や言動により相手を気圧すパワー、の強い方が勝つ。
 恋は、他者と幻想に加えて現実を分け合うことなので、大抵の場合齟齬を来し、単体で完結していた時よりも妄想パワーが落ちてしまう。
 それを恐れ忌避したのが七宮…いや単に「恋に踏み出す勇気が無かった」だけか。
 六花は、逃げず踏みとどまったのが偉いなあ。
彼女の場合、中二病であり続ける原因がある程度解消されている、という事情もあるのか。

 七宮は、もっとあがいて、勇太を巡る恋のライバルとなっても良かったような。
他者のカレシを奪い取ろうとする、なんて、相当なパワーを消費することで、中二病妄想なんてとても維持出来ないだろうが。
 森夏・くみんなんかも心の傷を設定可能なキャラクターであり、その傷を埋めようとする勇太の行動によって、彼を中心とするハーレムの構成要員になっても不思議なかった。
しかし…可愛い子が何人も出てきていながら、作中で主人公を好きなのは六花…と、諦めてしまった七宮だけなのね。
ライトノベルとしては珍しいような。
SFやファンタジーがかった中二病妄想に特化した作品で、思春期モテモテ妄想には浮気してないってことか。

 六花、及び彼女を取り囲む困ったキャラクター陣に対し、世間の目はとても優しい。
『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』など見た後だと、ちょっと違和感を持ってしまうぐらい暖かく、差別無く接してくれている。
 妙なことを喋り行動する子たちであっても全く問題なく楽しい学園生活が送れている、ということが、描かれた一番の中二病妄想だったかも知れないな。

 一期から引き続き高品質な作画は崩れず、女の子たちは可愛らしく、妄想バトルに迫力があった。
 キレイな終わり方だと思うけど、原作はまだ継続中?

2014年03月28日 金曜日
『未確認で進行形』最終12話.「わかってる?わかってる」

 のほほ〜んと見終えてしまったシリーズ。
 もうちょっと盛り上げることは出来たと思う。
白夜・真白の正体、異質な存在との交流をためらう小紅、白夜との恋を邪魔する強敵として現れるこのは…全部一応は劇中で扱っている題材なんだけど、余りにも淡々と、アッサリ描き終えてしまうため、ハラハラとかドキドキなんて全然無い。
 それはもちろん意図的に成されたこと。
緊張感が無い替わりに、素晴らしく居心地の良い雰囲気を感じさせるのに成功している。

 小紅は、恋愛沙汰に疎い、という点を除けば、取り立てて欠陥の無いキャラクター。
「胸がある」「料理が上手い」「成績も悪くない」…パターンとして笑いのネタに使われそうなダメポイント、皆無。
 白夜も、感情表現が下手という所以外に問題は無く。
 なので、この二人のもどかしい恋の進行は非常に微笑ましく見ていられた…が、ちょっと物足りなくも感じてしまう。
 美点・欠点を大量に持ち合わせている強烈な紅緒・真白に、すっかり食われた印象。
恐らく原作者も、当初予定していたより、彼女らを描くのが楽しくなってしまったんだろうな。
真白の「小姑」キャラを強化するには、「嫁」である小紅に、紅緒が持っているどうしても認められない問題点を一つぐらい分け与えた方が良かったかも。

 しかし、とにかく紅緒・真白の活躍は楽しく、すっかり好きになってしまった。
 もっと眺めていたかったので、最終回が残念。
 二期を期待したい。

2014年03月27日 木曜日
『Wake Up, Girls!』11.「アイドル狂詩曲(ラプソディ)」

 前回、なまはげアイドルが登場したので、物語上、何かしらの役割……侮っていたイロモノなのにヒロインたちより人気を取ってしまったり、その純朴さを前 に、I-1を追いかけるヒロインたちが忘れていた物を思い出したり、というような働きを期待したが、え?スケバン刑事のパロディーだけ?
 なまはげのステージパフォーマンスもほぼ見せられず、これなら出さなくて良かったような。
 WUGが予選を勝ち抜けた理由を(作画の残念さもあって)納得出来るように描けておらず、「強敵」とされたのがなまはげ程度のモノだったから勝てて不思議ないという、踏み台扱い?

 早坂が認めた、らしい、WUGの魅力、よく分からないな。
ここまでの物語中で描き出していなければならなかったことだろうが。
 仮にもアイドルを目指そうというグループに、彼が関わるまでマトモに踊りの練習やボイストレーニングが行われていなかった様子も不思議。
 厳しく選別され振り落とされて優秀な者のみ残されるI-1の非情さに比べ、WUGの暖かさ・チームワークが優れている、ということにしたいのか。
しかし…客はプロデューサーよりもずっと厳しい訳で、商売上問題のある(と考えられる)少女を落としていくのは仕方ないこと。
WUGだって、メンバー募集への応募が多数来た場合は落とすのだろうし、雇用側の姿勢として「優れた者のみ残そうとする」と「金を持ち逃げしてグループ自体や事務所を消滅寸前まで追い込む」どちらが悪質なんだか。

  決戦に臨む歌が両グループ同じになってしまったのは面白く、それなのにWUGが勝つ(ある程度まで良い勝負になる)ことを納得させられるかどうかがアニメ 制作者の力量、と思ったけど、「もっと良いのが出来た」なんてプロデューサー自ら宣言する曲を用いるのかあ…(I-1とは競わない。公式ライバルを決める 大会なんだからそりゃそうだ)
 佳乃が足首を痛めるアリガチな流れ、必要?
歌や踊りの実力的にはとてもI-1に敵わないはずで、まだマイナス因子を加える理由が分からない。
足の痛みで動けなくなった佳乃を庇い、本来の踊りとは全く違う動きでステージを構成し、それが逆に観客を魅了して…なんて流れを演出と作画で納得させられれば大したものだけど。
 シリーズを通し、しっかり見せるダンスシーンがこれまで無かった分、埋め合わせて余りある盛り上がりを期待したいところ。
ようやく盛り返してきた作画に、過酷すぎる期待かとは思いつつ。

2014年03月26日 水曜日
『ウィッチクラフトワークス』最終12話.「多華宮君とウィークエンド・後編」

 知能犯・ウィークエンドも、仄・綾火の前に敗れ去る。
 危機を迎え、仄らの仲は進展したようなそうでもないような。
キスさえマトモに出来なかったし。

 この作品は、特に秀でた所のない少年・仄が、全てがハイスペックでアリ本来とても手が届かない雲上人・綾火に問答無用で好かれてしまう、願望充足型アニメ…と考えていた。
それは間違いでもなかろうが、周囲の何者も…自分自身のことでさえもそう大事に考えない欠けた心の持ち主である綾火が、普通に「誰かの犠牲」を喜ばない仄との関係を通し、変わっていく物語、でもあったろうか……いや、あんまり変わってない?
 仄のためならどんなことでもしてしまう綾火の極端なキャラクターがとにかく面白く、強い魅力を放っていた。
眠る仄の側について、一晩中「彼と結婚したら私の名字が変わってこうなる」なんて馬鹿なことをひたすら書き続けている可愛さなど、好きだなあ。

 前も書いたけど、KMM団は、順次登場して綾火の強敵になりつつ仄に好意を抱き、ハーレムを構成する要員になると思っていたため、余りにも雑魚扱いなのが残念。
たんぽぽ以外は印象にさえ薄いぐらい。
 エンディングにもある通り、「君の世界はどっちもこっちもウィッチウィッチ」で、魔女キャラが大量に登場するから、その割を喰らってしまった形か。
 まだ腹に何か抱え込んでいる様子のエヴァーミリオン、メデューサ、クロノワールらについても、もうちょっと描き込んでくれないと物足りない。

 作画は最後まで良く、バトルのアイディアや、「強敵を倒せば物語が進展する」といった単純少年漫画とは違えたストーリーも興味深かった。
 何よりとにかく綾火をもっと見たいから、第二シーズン希望。


2014年03月25日 火曜日
『いなり、こんこん、恋いろは。』最終10話.「いなり、こんこん、恋いろは。」

 連載は継続中であり、この最終話がどのくらい原作に沿ったものか分からず。
 アニメだけで言えば、ちょっと無理を感じるクライマックス。
 うかが危機に見舞われていたみたいだけど、何しろ文字通り「神」の力を持つ(しかも頂点の)キャラクターが関わって・見守っているため、いざとなったら何とでもしてくれるんだろうと思えて、緊張感は薄い。
 岩戸を開く辺りにも、??はありつつ…しかし、キツネたちまで揃って懸命に力を合わせるシーンの盛り上げは上手く、理屈抜きでホロリ。

 ここで終わりと考えると、いなりに与えられた神通力はプラスよりマイナスの働きが多かったような。
これのため騒動が起き、その切っ掛けで結局は事態が良い方向へと動き出す、ということはあったにしても。
 だから、いなりが神通力を返すシーンでは、神々やキツネが見えなくなる以外に困ることは無く(それも、兄には見えているのだし)、早く返せば良いのにと思ってしまう。
 神通力よりも、いなりが持つ「他者と良い関係を築く能力」の方が遙かに有益であり、驚異的に感じられるなあ。
 それこそがテーマ、なのかも知れないか。

 全体に作画が良く、女の子たちはそれぞれ個性的・魅力的に描けていた。
マルと朱美の、特段に理由がある訳ではないけれど微妙に距離を取り合うエピソードなど、実に繊細。
 女神・うかはヒロイン級の可愛さ、というか、彼女こそヒロインだった?
男子攻略ゲーム好きで恋愛に疎い彼女と、中二病の燈日とは、どちらも「大人に見えながら内面は意外なほど子供」であって、良い組み合わせのような。
 この二人の関係を含み、仕方ないことだけど様々な要素が未発展・未消化。
続きは原作で、あるいはアニメ第二部を期待して、ということになるかな。


 今頃、映画『永遠の0』を見る。
 百田尚樹原作、山崎貴監督作品。

 原作未読で、物議を醸す原作者の発言から、そういう方向の作品を予想したが…
戦争の理不尽さ、恐ろしさがしっかり描かれており、「反戦」テーマの映画だと言って良いと思う、少なくともこの映画版は。
 零戦パイロットについて、知らなかったこと(長い航続可能距離が乗員には大きな負担だとか)も語られ、興味深く見た。
 他の零戦より戦果は上げているぐらいなのだろう、とはいえ、積極的でない主人公の戦いぶりが軍内で許されるモノなのか、とか疑問はあるけれど。
まあ、フィクションだし。
そのツケ?は非常に重い形で自ら払っており、作品としてはカッチリできあがっていると思う。

 それでも「戦争物」という括りで見ていたが、特に最後の方、伏線が次々回収され「なるほど」と思わされるエンターテイメント的展開を迎えるのに驚く。
他の人から話を聞くにつれて次第に祖父の人生が明らかになっていく、この物語構造を上手く活かした意表の突き方に、感心。
 CGも頑張っており、迫力がある。
 いや、面白かったなあ。


2014年03月09日 日曜日
 レンタルで映画『キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』を見る。
 松本零士原作の漫画を、フルCGで映画化したもの。
 監督は『APPLESEED』の荒牧伸志、脚本が『機動戦士ガンダムUC』福井晴敏。

 冒頭の長〜い設定説明ナレーション、気むずかしい・自由さ皆無のアルカディア号乗船条件…辺りでもう、映画内容から気持ちが離れてしまう。
 結局、この映画を見終わってどう感じて欲しいのか、「すっきりしたエンターテインメント」ではないし「考えさせられるストーリー」でもなく。
ハーロックについても「格好良い漢」じゃなく、「弱い人間」でもなく、「原作への忠実さ」とかガン無視だけど「新たな魅力」を生み出せている訳でもないから、困惑。
 作中で一番悪い奴、というかダメな人はハーロックだったように思え、何をしようと「お前のせいだろうが!」「お前が言うな!」で感情移入出来ない。
どうして、愚かな上層部に対し一人反抗する信念の男ハーロック、といった分かりやすい図式にしなかったかなあ?(いや一応はそういうことなのか、間の抜けた行動してるだけで)

 主人公・ヤマに惹かれる部分が無く、いかにも企んでいるっぽい兄も大したこと考えてないし、駆け足で描かれた恋愛を対立の原因にされても困ってしまう。
 兄弟対決をヒキョーなやり方で解決してしまうハーロックに唖然…松本世界では絶対有り得ないことだと思うのに。

 CG画面には気合いが入っており、見応えアリ。
 原作やTVアニメでいつもプラモを作っていたチビの副長がマッチョな大男になっており、敵兵士を薙ぎ倒す大活躍。
口癖の「ワイは今忙しいねん」が口だけでなくホントに忙しそうで可笑しい。
 女性キャラも美しく描けてはいたかな…ミーメとか原作から設定を変えて、魅力を失わせていたけれど。
 『ハーロック』を構成する大きな要素だろう「友」、一応はメインコンピューターになっていたようだが、とにかく影が薄く、物足りない。
アルカディア号を友の魂の船でなく、よく分からないダークマターテクノロジーの船にしてしまったことで、強さや活躍に感情を乗せられず、一個のキャラクターとして弱くしてしまったような。
 TVシリーズや『999』劇場版でのハーロック・アルカディア号の勇姿が恋しくなるばかり。


2014年02月09日 日曜日
 衛星で放送された映画『テッド』を見る。
 テディベアのぬいぐるみが、奇跡により生きて動いて下ネタジョークを喋るようになる、コメディ映画。

 主人公とテッドを容赦なくダメダメに描いているのは、悲惨ながら可笑しい。
 ジョークも一部には笑わせられ、映画『フラッシュ・ゴードン(駄作だけど嫌いじゃない)』にちなんだスペシャルゲストでビックリ。
 全体にそこそこ楽しんだ、が……コメディだからこれで良いのかなあ、ダメ二人組が成長して大人になる訳ではなく、そのまま受け入れてもらえるようになりました、とするラストにちょっと引っ掛かる。
 後半は『トイ・ストーリー』的ストーリーによる盛り上げ。
ここが思いの外、素直な作りで、ヒネりも皮肉も弱く「よくある内容」だったのが残念。
 意表を突く展開にせず、観客の予想にも期待にも応える「王道話」だからこそ、大ヒットしたのかも。

 芸人・有吉の吹き替え、上手くはないけど役柄に合っており、悪くない。
 同じく奇跡で命を持った雌熊ぬいぐるみにテッドが恋するとか、ヒットを受けた続編はもう企画、進められてるんだろうな。


2014年02月08日 土曜日
『Wake Up, Girls!』05.「天国か地獄か」

 作画は次第に安定してきている感じ。
踊りが「上手くいってない」様子をしっかり描く所など、なかなか。
 出来事について、グループメンバーがそれぞれ違うリアクションを示す……これまで「一塊」のように扱われてきたキャラクターを描き分ける(他作品では普通の)努力が見受けられる。
まだ判別できない子が居るせいもあり、誰がどういう個性を持っているのか受け取りきれないけれど、こういうのを繰り返していればいずれは。

 踊りが得意な女の子のみを厳選した訳ではない(のだろう)Wake Up, Girlsのメンバー構成と、練習不足により、振り付けが揃わないのはリアル。
ただ…以前の歌では全員がもっと踊れるよう描いていたような…「大舞台に緊張した」訳でもなく、ちょっとストーリーの都合を感じてしまう。
 インターバルの喋りもさっぱりダメだったけど、TV出演時はフツーに面白い?話が出来、好評を得ているようなので、また都合。
 よくあるパターンを用い「メンバー間に感情的ぶつかり合いが起きていたため、今回は上手くいかなかった」とでもすれば、和解のドラマへのタメにもなったかと。
 未完成、は良くとも、少しは大成しそうな芽を見せて欲しかった。
不揃いな踊りが逆に個性を感じさせるとか、たどたどしい喋りから客は誠意を感じ応援したい気持ちになるとか。
そういう所があってこそ、真夢の「アイドルを好きになれそう」へと繋がっていくんじゃなかろうか。

 全体に、少しずつ良くなっている…ようには感じる。
 「未熟なアイドルグループの成長」という物語構成と、シンクロ?
意図してのものとは思わないが。


『中二病でも恋がしたい!戀』05.「幻想の…昼寝迷宮(シエスタラビリンス)」

 原作ライトノベルは変わらず未読。
 前期シリーズは大変に楽しく見て、キレイな完結に感動も覚えていたので、あの続きなんかどうするんだ、と不安に思っていたが、状況は整っているのに主役 二人の中二病が邪魔して進行しない恋愛関係とか、勇太の中二病感染源であり六花以前に勇太とのつながりを持っていた少女・七宮 智音の乱入、丹生谷・凸守の仲がケンカ相手から主従へ変化したりと、あーまだこんなにやることあったんだと思えて感心。

 今回、「極東魔術昼寝結社の夏」を構成する「昼寝部」の、意外な存在価値が描かれた。
 昼寝部同士の探り合いや、ライバルが示す侮った態度、対戦に向けての修行など、部活対戦モノのフォーマットを割と忠実になぞりながら、しかし結局「寝る」ことで戦うという力の抜け具合が何とも。
 全員ただ眠そうなだけのライバル部メンバーは楽しくとも、盛り上がらない対戦になるんだろうなー、と思っていたけれど、互いの夢の世界に干渉し、夢ならではの自由さで超常バトルを繰り広げることにより面白く見せるのに成功。
 「夢バトル」は、本当にあったことか文字通り夢だったのか、対戦相手が早々に帰ってしまったため定かでなく。
 中二病部と昼寝部はまるで関係なく、ただ利害関係と成り行きで融合しただけなんだろう、と思っていたが、そうかぁ、「現実のしがらみから解き放ってくれる夢を追い求める」というキーワードで読み解けば両者は非常に近しいモノなのかも知れない。

 作画は今更言うまでもなく高品質。
OPで見せる「魔方陣フラフープ」「魔方陣回転テーブルの向こうで(ほぼ無意味に)ぐらっと傾く六花」、EDの妙にリアルな体型と踊りが、素晴らしい。
 前期ほどシリアスな展開にはならない…のかな?
楽しんで見続けたい。


2014年02月02日 日曜日
『ハピネスチャージプリキュア!』01.「愛が大好き! キュアラブリー誕生!」

 プリキュア新シリーズ。
 「もう戦いは始まっている」開幕。
 ダメなキュアプリンセスと、優秀なキュアフォーチュンがいきなり登場。
誤った知識に基づき友達を探すプリンセスの前に、明るく正しく行動力のあるめぐみが現れる。
再度訪れるプリンセスの危機、資質を示し新たなるプリキュアに変身するめぐみ……
 手際の良い第一話。
 めぐみ…キュアラブリーが体験する初戦の結末まで行けなかったのは惜しいけど、その代わり、プリンセスとラブリーの性格付けがしっかり伝わる構成になっており、上手い。

 作画は悪くないが、全体的に若干垢抜けない雰囲気になったような。
これまでのシリーズとは系統が違うデザインのキャラクターなので、描き慣れてくればまた変わってくるだろうか。
 前作は何故か「コワイ」と言って全然見ようとしなかった娘(その前の『スマイル』は平気)が、これは楽しげに見ており、そういう何かしら「年少視聴者に受け入れやすい絵」なのだとしたら、視聴対象外のオッサンが何を言う筋合いでもないな。

 カード?を重ねて着替えさせる変身は、分かりやすく、子供に受けそう。
 相変わらずクオリティー高い3DCGのエンディング。
今回、自然風景の美しさが印象的で、感心。
 一話も逃さず!とまで気負うことは既存のシリーズでもなく、気軽に、無理のない範囲で見続けたい。


2014年02月01日 土曜日
『Wake Up, Girls!』04.「スキャンダル」

 映画を見てないためか、真夢がI-1クラブを脱退するに至る経緯がよく分からず、スキャンダルに関しても触れて欲しくない状態だ、というのが、そんなものかなあ、ぐらいにしか受け取れていない。
なので、取材に来たオヤジがどの程度ヒドいことをしているのか、実感できず。
 今時、不祥事は逆に公にして笑ってもらうことで許してもらうぐらいの根性が無いんじゃ、アイドルなんかやってられないような。

 以前と同じく、ブチ切れた女社長が悪役をブン殴ることで事件終了。
これっぱかり踏み込んだだけで殴られては、大して売れてもいないアイドルを取材しようという人間など居なくなりそう。
 グループの他メンバー、仲間が困っているのを見ながら、何もせず。
社長に代わって殴る、飛び出して喋ったり芸を披露しそれ以上追求できない空気にする、「一人が犠牲になろうとも話題になればいい」と考えて他メンバーの行動を止める、等々、各員違ったリアクションを見せるモノでは。
 その回、メインで描かれる少女以外も、性格設定がきちんと出来ているなら、どこででも個性は表現できるはず…なんだけど。

 慣れたのか、作画は低め安定で見られるようになった。
 ストーリーも破綻してるとか酷く悪いって事はない…だから良くも悪くも「見逃せないアニメ」ではない感じ。


2014年01月31日 金曜日
『ウィッチクラフトワークス』04.「多華宮君といじわるな妹」

 万能無敵、無表情で敵対する者に容赦なく、しかし多華宮にはベタ甘い綾火のキャラクターが凄く良くて、それだけでも楽しく見られてしまう。
 戦いはほぼ綾火が担当し、多華宮は、そのけなげさ可愛らしさ正しさでもって守護者が戦うべき理由を提示し続ける。

 たんぽぽを始めとするメデューサの部下五人衆、最初に登場したせいもあって、個別の描写による大きな存在感主張や多華宮に惹かれていく感情変化、「べ… 別にアンタを助けた訳じゃないんだからね!」的デレなんかも期待したんだけど、敵ポジションの魔女が続々現れ、多華宮に対し特別なポジションにある霞まで 主張を強くしたことで、影が薄めに。
彼女らが歌って踊って拷問を受けるエンディングが好きなせいもあり、もうちょっと頑張って欲しい所。
 その、霞。
兄に対する異常な執着。
嫉妬?の余り、兄に対して危害を加えるそぶりさえ見せるほど。
「狂」が感じられて、好きだなあ。

 しかし、「妹が魔女でした」という事に対する多華宮のリアクションの薄さは何事か。
多発する異常事態に、さしたる混乱も疑問も見せないのは驚き……一々驚いていたら身がもたないぐらい異常だらけな世界ではあるが。
 作画は崩れず高い水準を保ち、一瞬で決着が付くモノを含み魔法バトルに見応えがある。
 面白い。


『スペースダンディ』04.「死んでも死にきれない時もあるじゃんよ」

 手間も暇も優秀なスタッフも予算も投入して見せる、悪ふざけ(笑)。
 一話目で、「こんな続き方して次回はどうなるんだろう」とか考えてたのが恥ずかしいぐらい、一話完結というか投げっぱなし、「細かいことは気にするな!」とばかり突っ走るアニメ。

 ゾンビ話、なかなか楽しかった。
ほとんどこのジャンルのフォーマットをなぞってるんだけど、対象が宇宙人なだけで、怖さ皆無になるなあ。
 主人公・ダンディまでゾンビになってしまうのが独自色。
 ちょっと、『ビバップ』で艦内に出現した謎の生物?に襲われる話と似てるが、最後に責任を取らない(オチを付けない)のはこの作品らしい。

 ダンディって、どっこもダンディじゃないよね。
服装も行動も「スペースヤンキー」ぐらいが相応しい。
 銃の腕はマイナス方向に天才的で、戦って強い訳でもなく、頭が回らないどころか常に最悪の方向にばかり行動してしまう、ダンディの役立たずっぷりが凄い。
このダメ才能、活かせる時は来るんだろうか。


2014年01月27日 月曜日
『未確認で進行形』03.「ラブコメの波動を感じる」

 原作漫画未読。
 三話目まで視聴。
 恐ろしいくらいストレスなしでスイスイ見られるコメディー。

 優秀でありながら妹(可愛い子)好きが行き過ぎて異常言動・行動を連発する紅緒。
 その紅緒に振り回され酷い目に遭わされていつも怒ったり怯えたりしている真白。
 この二人のやりとりがとにかく楽しくて、本来の物語主人公であろう小紅、ラブコメ展開相手になるはずの白夜は影が薄いこと薄いこと。
「男のような喋り方をする小紅」というのはキャラ立て要素だろうと思いつつ、二人に押されてセリフ数そのものが少ないためか、たまの男言葉に??と違和感を持ってしまう。
 いや、感情表現がド下手(でも一生懸命)な白夜と、女の子っぽい小紅の、まだ全然慣れないやり取りは微笑ましいんだけど。
 作り手自身も、紅緒を暴走させ、真白をイジメる方が楽しくなっている模様。
エンディングでは、どう見ても真白がヒロインだもんね。

 とにかく可愛らしいアニメで、安定した作画・繰り出すギャグにより、お気楽に見られる。
 最後まで見続けてしまいそう。


2014年01月26日 日曜日
『いなり、こんこん、恋いろは。』01.「いなり、初恋、初変化。」02.「試練、ひめごと、天照。」

 原作漫画未読。
 タイトルから前期『ぎんぎつね』みたいな内容かと思い、確かに似た部分はあるけど…どちらかと言えば『かみちゅ』系統の話。
いや、神の力を得たとはいえ変身能力だけな訳で、魔法少女物バリエーションかなあ。

 いなりの恋敵(かと思われた)朱美など、ストーリーに波乱を起こすべく腹黒に描きそうな所を、とても良い子に設定してあり、見やすい。
それは、厳格そうな天照大御神にしてもそうで、内面はお祭り好き・人の良いオバチャン。
 今のところ一癖ありそうなのは、いなりの兄と友人・京子といった「味方側」か。
この二人だって、内面を描くエピソードを経れば印象が大きく変わりそう。
 巨乳で美人、ゲームなど非現実のキャラクターに恋心を抱く腐女子的女神・宇迦之御魂神が可愛い。

 癒やし系、負担なく見続けられそうな内容。


2014年01月25日 土曜日
『Wake Up, Girls!』03.「一番優しく」

 作画は回復せず、決めとなるべき表情すらしっかり描けていない。

 グループを「グルメリポート」と「熱湯天気予報」に分けたのは、分散させて個性を発揮させようとする狙いか。
 しかし、熱湯が突然アニマル着ぐるみ天気予報になる、という適当な展開…水着の披露と熱湯リアクションがあれば素人同然のアイドルでもまだ画面はもつだ ろうが、喋りもサッパリ面白くない(面白いと感じさせる演出をされていない)棒立ちの着ぐるみで、しかも「好評」らしいのが意味不明。
 グルメにしても、実波の大食いを活かしてドカ盛りレポートに切り替え…とかその程度の工夫もなく、「うんめーにゃー」だけで評判が良い、って、随分とアイドルを甘く見ているような。
AKBでも、もう少し頑張ると思うよ。
 「可愛いアイドルが出てさえいれば人気は出る」という世界観・アニメ制作スタッフの姿勢に思えて、余り宜しくない。
ホステスまがいの接客をさせられるような場では、いくら歌を頑張ろうと相手に届かない…という辺りとか、リアル寄りの物語かと思ったんだけど。

 今回メインは、おばあちゃん相手の実波話。
 いくつか考えられるパターンの内、一番ベタに思える「おばあちゃんが倒れてステージの危機」を真面目にやっている。
悪くはないんだけど、本当にパターンに乗せただけなので、うーん。
 女社長を悪役に、病院行きを止められて辛い実波の心情を描き、それに対するメンバーのリアクション(行かせてやりたい・大事なステージが終わってからでも)を見せるとか。
 ステージ前に到着したから大丈夫でした、じゃハラハラもないので、開幕に間に合わず、実波不在で崩れかけた歌を、ギリギリ到着した彼女が加わる事で盛り上げるとか、多少は工夫を。
それどころか、作画がもたないのかステージはブツ切れ、客席を映す方が多いという力の抜けよう。

 結局、女社長は良い人なの?
面白い裏事情も責任の追及もなく、これなら、金もって逃げたなんて事件にせず、盲腸ででも入院して無能なマネージャー一人ではアイドル活動を維持できず…ぐらいに留めておいた方が良かったような。
 まるで活躍せず文句だけ言っている男性マネージャー要らない、彼が金もって逃げた方が良かったんじゃ。
 うーん、まあ五話までは見て。


『ハマトラ』03.「持つ者、持たざる者」

 メディアミックス作品。
 異能力探偵物。
 こういうスタイルそのものは割とありふれており、各話のネタが勝負となって、テレビアニメで展開するのは厳しい…と思いつつ見たが、一話から単なるパターンに乗らないヒネった内容で、感心。
二話目のラストなんて、他作品ではなかなか見られないもの。

 作画が良く、能力バトルを頑張って見せていて、キャラも個性的。
 褒められてしかるべきレベルの出来だと思うし、面白さは認めつつ、なぜか何となく肌に合わない。
主人公達のキャラに馴染めないのかなあ、傾向として女性向けだと感じているのかも。


2014年01月24日 金曜日
『ウィザード・バリスターズ〜弁魔士セシル』01.「レディ・ジャスティス」02.「ハード・ケース」

 アニメオリジナル企画。
 梅津泰臣が原作・監督…よく働いてるなあ。

 監督の前作『ガリレイドンナ』は、作画の頑張りやキャラの可愛さがありながらも肌に合わず、途中脱落。
 しかし今作は、冒頭の列車アクションからガッチリ掴まれてしまう。
 魔法が存在する世界、魔法を使えない者も居る、戦い方によっては普通の人間でも魔法使いに勝てる、魔法使いを裁くのは通常の裁判でなく魔法廷、「即時死 刑」が適用される異様に厳しい法廷である(魔法の脅威度が高すぎるため相対的に罰も重くなるのか、「魔法使い長期拘束の難しさから死刑ケースが多い」の か)…辺りの基本情報が、一気に提示される。
 かなりしっかりと世界観を構築してあるらしく、不明点はあっても、「ハア?」と作品を不出来に思わせられる部分がないのに感心。

 「弁護士」と「魔法バトル」…「巨大メカ(じゃないけど)アクション」まで一作に詰め込む、かなり欲張った構成。
「バトル」をメインに、魔術何でも屋が力ずくで事件を解決する、という内容のモノはありふれているため、「弁護」に絞って、ヒロインは戦わず(それは警察等に任せ)依頼人無罪を勝ち取るべく知的方面で戦う、としても良かったような。
 いや、一話二話は上手く各要素を混ぜ込んで一つの話にしてあったけれど。

 作画は、梅津カラー濃いめにして好調。
 目標を持つらしいヒロイン、アクが強い事務所の面々、凄腕の女警部(江来利クインというのか…彼女がヒロインかと思った)、腹に一物の裁判所上層部…面白く転がせそうなキャラ編成。
 次回以降、事件や弁護のバリエーションをどのぐらい用意できるか、その辺がまず第一関門だろう。


『世界征服〜謀略のズヴィズダー〜』01.「人類皆征服」02.「食卓から墓場まで」

 アニメオリジナル企画。
 岡村天斎監督。

 一、二話は岡村監督自身が手がけているせいか、とにかく畳みかける演出のテンポと作画が気持ち良く、世界観やストーリーの不明点など忘れさせてしまう。
 つるぺたの女性キャラを艶めかしく描くのが凄いなあ。
巨乳キャラなら誰でもそれなりに描けるモノだけど、ぺったんこな胸を魅力的に見せるのは、そりゃあ難しくて自分なども苦手。
これだけの作画力を持っていれば…いや、余計な話。
 幼女ボスを始め、征服組織の構成員は、基本的に強引で他者の話を聞かないヤツばかり。
 正義?側を含み、美少女多めは良いところ。
ロボ子は、うーん、顔がないため「美少女」と呼んで良いのかどうか分からないけど、思い切ったデザインは一部に受けそう(そのうちフェイス・オープンしたりして)。

 お気楽馬鹿話?いずれ何かしら「語りたいこと」が現れてくるシリーズ?視聴継続して確かめたい。


2014年01月23日 木曜日
『ニセコイ』01.「ヤクソク」02.「ソウグウ」

 原作漫画は連載で既読。
 「少年ジャンプ」では、一時期、ラブコメ作品が何作か始まり、どれも良かったと思うんだけど生き残ったのは唯一、これだけ。
 多人数ヒロイン構成を上手く成立させ、ストレスを感じさせる面倒な部分を皆無にし、可愛いストーリーに透明感のある絵柄が合致して魅力を上げた…のか。
自分も好きな漫画。
 アニメ化では、「イメージが違う」、良くても「原作を読んでいるからアニメまで見る必要はない」という結論になるだろうな、と、予断入りまくりで鑑賞。

 作画は上々。
原作の絵柄を上手く再現しつつ、余り見た事のない表情まで描き出している。
 ストーリーは…もう記憶に薄い部分があるんだけど、ほぼ原作に忠実だと思う。
「主人公少年と、パンをくわえた少女がぶつかる出会い」という、「少女漫画のテンプレート」ギャグとしてさえ消化され尽くした感のあるお約束を、実行。
でも、これが実に上手くはまっていて、やはり笑いものになるぐらい使われるパターンには、それだけの理由があると感じさせる。

 演出。
現実を映すのではなく、強くイメージ化されたようなカットが多く見受けられる。
新房昭之作品のような…と思えば、総監督なのね。
監督も『さよなら絶望先生』『まりあ†ほりっく』らに参加されていた方。
 学校の教室が、自分などの固い頭では逆さに振っても出てこないレイアウトで描かれており、こんなのアリかー、と思いつつ感覚的に気持ち良い。
 この原作でこんな飛んだ演出を見せられるとは…でも、ハマっていると思う。

 確かに現実の風景を登場させつつ、ファンタジーに寄せてしまう、演出の面白さだけで、見続けられそう。
 あ、自分は小野寺ヒイキ。
その親友で、恐ろしさを持ちつつ面倒見の良い宮本も、好きだなあ。


『鬼灯の冷徹』01.「地獄大一番」「地獄不思議発見」

 原作漫画未読。
 異常な舞台設定だと思うのに、分かりやすいキャラ編成と、断固としてブレない主人公の性格付けにより、ストーリーがスッと入ってくる。

 コミカルな描写も軽快。
爆笑!という程ではないけれど、チョイチョイ笑わされてしまう。
 桃太郎が退治した鬼と、地獄で働く鬼とは全く違う、というネタとか、淡々と描かれる分、妙に可笑しい。
 雰囲気を伝える作画が好調、ちょっと気持ち悪い金魚草に拘るのも楽しく、気軽〜に見られそうなアニメ。


『のうりん』01.「厨脳ラブストーリー」02.「キング・オブ・ファーマーズ」

 原作ライトノベル未読。
 農業高校を舞台にした作品、ということで、『銀の匙』『もやしもん』を連想してしまう。
 が…ライトノベルである以上、必然なのか、農業を巡る真面目な話題には(今のところ)さして触れず、「突然のアイドル転入」がもたらすドタバタラブコメを主軸にしていく模様。

 農から好意を寄せられる価値があるかどうか分からない主人公・耕作のバカさ加減、明るくて結構。
 世間知らずでズレている林檎も、分かりやすい魅力あり。
 パンツについての大騒ぎは、まだちょっとスタッフが乗っていないか…と思いつつもちょっと笑ってしまう。
 農業高校設定にもっと拘ってくれる方が好みだった。
しかし、ライトなコメディーとして問題なく見られる出来。


『Wake Up, Girls!』01.「静かなる始動」02.「ステージを踏む少女たち」

 アニメオリジナル企画。
 山本寛の新作アニメ、しかもアイドルを(同様のネタが多々ある中)扱う、ということで、期待されていた一本。
歌・踊りといった部分の優れた演出で注目を集めた監督が、その才能を最大限活かせるはずのアイドル物で、どれほどのものを見せてくれるのか。

 ……驚く作画の鈍さ。
ヒロイン達の顔すら一定水準の可愛さをキープできておらず、一部は目を覆う崩れよう。
 第一話で、視聴者を圧倒すべき踊りのシーンでも、よく動いてはいたものの「素晴らしい」と言える作画レベルでなく、うーん。
 監督自身が悲鳴を上げる厳しい制作状況にあるようで、それはもうご同情申し上げるけれど、だから満足して見られる訳じゃなく。

 キャラクターが魅力的であれば、お話が面白ければ、作画は目を瞑って…という事も有り得たろう。
 しかし、突然にドッと出されたアイドルグループのヒロイン達は(作画の弱さもあって)見分けすら付かず、魅力を感じられない。
 お話も、物語以前に結成されていたらしいアイドルグループが社長の資金持ち逃げにより苦境に陥っている、というような所から始める事で、恐ろしく感情移入し辛い。
  不明点は、ここまでの過程を描いた劇場版を見れば分かる、って事らしいけれども、うーん、「テレビを見て面白かったから劇場版もチェックしよう」と思わせ てくれればともかく、「楽しんでいないテレビ版に価値を付加するには劇場版を見るべし」と言われて、従えるほど素直なオタクジジイでなく。

 エロ目的だけの男達にステージを見せ、ホステスが如く扱われるシンドイ流れとか、誰に楽しんで欲しいのか、そして二話で見せる事かなあ。
確かに、他のアイドル物ではまずやっていない展開だろうし、差別化という観点からは成功している部分かも知れないが。
 悪徳プロモーターをボコボコにするカタルシスは良いとして、それを女社長が唐突にやってしまうのはどうだろ。
女社長の抱える事情や、帰ってくるに至る心理、普段の行動形態まで(映画未見の身には)分からない訳で、「物語の都合により戻った」としか感じられず。
ここはダメすぎるマネージャーが僅かにも意地を見せるべきじゃないのか。

 山本監督作品でなければ、普通に視聴を終えている所。
 もう少し先まで見続けるけれども…早く制作体勢を立て直し、どこにでもいいから強く魅力を感じさせてくれなければ、厳しい。


2014年01月22日 水曜日
『そにアニ』01.「がんばりまうsよ〜♪」02.「第一宇宙速度」03.「そに子、沖縄に行く」

 すーぱーそに子、という名前は聞き覚えあり、ヘッドホンを付けた印象的なキャラクターもどこかでは見た事がある(公式ではなくファンイラストかも)。
 ニトロプラスのイメージキャラクターだったのか。
ヘッドホンから音楽を連想し、ボーカロイド的なものかと思っていた。

 素直で頑張り屋、スタイルが良く可愛いけれど、疑う事を知らず押しに弱くとにかく危なっかしい、そに子の性格付けが素晴らしい。
言えば、のほほんとした系統の作品ヒロインとして、そんなに珍しいモノじゃないんだけど、抱える仕事やバンドの人間関係、起こる事件により、視聴者を「この子は目を離したらどうなるか分からない」気分にさせ、見続けさせてしまう巧さがある。
 どんな良く出来た舞台設定やストーリーがあろうと、主人公達の運命を「どうでもいい」と感じさせてしまったら、お終い。
 「気になってつい行動を追ってしまうキャラクター」が創造できたら、もう勝ったようなモンだ、と編集さんが言ってたなあ。

 お話自体は淡々としており、そに子の肢体を活かしたサービス画面を売りにしつつ、気軽に見せようとするもの。
 周囲がフツーなので、そに子の寝る時も外さないヘッドホンが気になるけど…マネージャーは鬼の面を、幼女タレントも妙なギミックを体に付けていることから、所属事務所の個性かなあ。
 無理なく見られる限り、見続けたい。


『ディーふらぐ!』01.「風間一派だ!」02.「おのれニセゲーム製作部め!!」

 原作漫画未読。
 第一話は、キャラや設定が馴染んでいないせいもあり、少々テンポを鈍く感じ、ギャグも笑えなかったりしたが、二話はずっと楽しく見られた。
ライバル(元々の)ゲーム制作部の晒してしまう間抜けさ加減がツボだった、というせいもあろうか。

 ドッと登場した少女たち(若すぎる女教師、男の娘風含む)は皆可愛く、内面的に大きな問題を抱えていそうで、お付き合い対象として考えられるかどうかはともかく、個性的。
 闇、水、土といった自己申告?による属性分け、攻撃方法へのコダワリなど、下らなくて可笑しい。
 恐ろしいぐらい考えが足りていないライバルゲーム部部長・高尾が可愛い。
彼女と芦花の過去、気持ちを昇華する道行き提示など、まだ出すのは早いか…と思うけれど、二人の印象が大きく、良い方向に変わって一気に見やすくなるため、これはこれで。
 芦花のゲーム制作部は「バカっぽい割に有能」、高尾の方は「まともそうなのにおバカさん」という事になってるのかな。

 面白そうな他部員達の内面やら関係性をまだ全然描いておらず、語る事…ネタが沢山ありそうだなあ。
 気軽に眺めていきたい。


『pupa』01.「羽化(ウカ)」

 原作漫画未読。
 衝撃的な内容…というより、唐突すぎて意味不明。
 これは、第一話を三十分でやっても??となる可能性があったぐらいのストーリーなのでは。
それを五分アニメに………無理だ。

 ずっとテロップで原作が大ヒットしている事など表示し続けているし、「アニメ独自で楽しんでもらおう」というより「CMの一環、興味を持ったら原作読んでね」が制作意図か。
 監督は望月智充なんだし、普通にアニメ化させた方が良かったような。
 二話目を録画セットし損ねた(五分枠なので見逃してしまった)事もあり、ここまでに。


『桜Trick』01.「桜色のはじまり」「やきそばとベランダと女の子」

 原作漫画未読。
 可愛い女の子達が沢山出てくる様子から、『けいおん』とか『きんいろモザイク』みたいにほのぼのとした学園コメディーを予想。
しかし…OPから少女同士のキスが。

 本編は、確かに基本明るく楽しいコメディーだけれども、女の子同士の恋に似た感情を描き、それが結実する行為として「キス」がある構成。
ライトな内容だし、逆に「キスより先には進まない」という事でもあろうか。
 キスに至るシチュエイション、感情描写、可愛さと仄かにエロを感じさせるキスの描き方…ここには凄く気合いが入っており、なかなか。
 下手に「その先」を描いてしまい、「とにかく最後までやってるんだからいいでしょう」ぐらいの気持ちで作られているエロアニメより、余程見る人をドキドキさせられたかも。
いや、他人事じゃなくて、自分も自作を思い返して反省しきり。

 罪もなく、気軽に見られる百合作品。
 構えず見続けたい。


2014年01月21日 火曜日
『Z/X IGNITION』01.「PHASE 1」02.「PHASE 2」

 トレーディングカードゲーム派生のアニメ。
 イキナリ系統も何も無茶苦茶な使役モンスターが入り交じり、バトルを繰り広げる。
 相当な異常事態が起きている…にしては主人公がフツーにバイト出来る世界であったり、ちょっと馴染み辛い。

 戦闘の緊張感や特殊性もさほどでなく、これは厳しいかな、と思い始めた辺りで事件の発端部まで時間を巻き戻す構成。
 そこからは、こういうジャンルの作品として大きな破綻なく。
願望充足的に美少女天使と同居し、ギャップを越えた理解があって、次のバトルへと進む。
 別に悪くないけれど、うーん、パターンに収まってしまい「次はどうなる?」と期待させる要素が薄い。
一話前半で見せられた内容も、この流れの先で起こる事としてさほど無理なく受け入れられてしまう…そうなると「何があってああいう事になるんだ?」という先行きへの興味が弱くなり、視聴継続意欲も弱めに。


『魔法戦争』01.「真夏の魔法少女」02.「もうひとつの世界」

 原作ライトノベル未読。
 一話目、突然現れる少女、逆上した少女にギャグ然と撃たれたことが切っ掛けで魔法使いになってしまう主人公、緊張感なく襲う追っ手、ついでのように魔法使い化する友人二人…
 筋立てとしては、まあこんなものだと思うんだけど、展開を急ぎすぎているのか、アニメ制作スタッフが作品を理解あるいは納得できていないのか、とにかく視聴者の感情移入を無視して事務的に進むストーリー。

 一話目は語るべき事が多すぎるため仕方ない部分もある、二話目になれば…と思えば、ほとんど変わらない。
 魔法学校の存在、少女校長、語りたいことだけ語り終える設定説明、主人公はまだしも他二人まで事態も把握しないまま魔法学校転入に同意…
見ている方は「待て待て」とツッコミたい気持ちにさせられるのに、登場人物達はヤケに物わかりが良いのかナニも考えていないのか、サラッと受け流してしまう。
 ここまで迂闊なキャラ揃いでは、この先、どんな苦難に巻き込まれようが、そりゃ自己責任だなあ。

 「ライトノベルってこんな感じじゃないの?」という偏見、そのままのような内容。
 ここまでに。


2014年01月20日 月曜日
『とある飛空士への恋歌』02.「カドケス高等学校飛空科」

 原作ライトノベル未読。
 説明が不足しているのは、まだ序盤だし構わないけれど、重要事項だろう「主人公がヒロインと出会い好意を抱く」辺りの流れとか演出に問題を感じさせるのは、どうだろ。
 遭遇イベント自体が弱く、感情的交流も成されていないのに、「川に落ちてずぶ濡れ、そのまま互いに水を掛け合って笑う」というかなり古風なパターンを工夫なく使い、それで好意誕生のプロセスとするぬるさは、驚き。

 悪くはないもののピシッとしない作画。
CGの飛行機械も、問題とするほどではないが引きつけられるクオリティーとまで言えず。
 尋常ではない量の新アニメが始まっている現状、ちょっと厳しい。


2014年01月12日 日曜日
『ノブナガ・ザ・フール』01.「星 THE STAR」

 アニメオリジナル企画。
 今期二本目の信長物。
 信長・光秀・秀吉がみんな美形になっている辺り、『戦国BASARA』的な内容なのかと思えば、巨大ロボットの登場。
 ロボットや異生物が存在する異世界戦国時代をそれなりに描いていくのかという予想も裏切り、ジャンヌ・ダルク、マゼラン、ダ・ヴィンチら海外の偉人、乱入。
 歴史上の有名人なら、版権にうるさくなくて豪華キャラクターを共演させられるから、便利だなあ。
しかし、アインシュタインもマッカーサーも大丈夫だろうけど、東條英機や山本五十六になると…使われなさそう。

 惑星ごとに異なる世界・時代が存在してるのかな。
光秀とも良好な関係にありそうな信長は、いずれ天下統一を成し遂げる流れになる?
 別に悪い所は無い、が、特に引かれる所も無い第一話。
 数話ほど見てフェイドアウトしそうな…と思う内容だけど、シリーズ構成が河森正治なのか。
なら、何らかの仕掛けがあったり、意外な展開を迎える可能性もあるなあ。
 ちょっと様子見。


『バディ・コンプレックス』01.「出会い」

 アニメオリジナル作品。
タイトルから、ロボットアニメだとは思わなかった。
 先行放送で既に鑑賞済み。
分かり辛くはなく、衝撃的でもない第一話のため、先に見せておく理由は不明…放送編成の都合とかそういったこと以外。

 理由も分からない巨大ロボット戦闘に主人公が巻き込まれる、入りやすいパターンの導入部。
 ロボットの描き方、戦闘の見せ方なんかに独自色があると良かったかなあ。
その辺までアリガチであり魅力に欠けているため、視聴継続意欲は若干低くなってしまう。
 一気に舞台が未来へと移り、タイムスリップ物として原因と結果が入り交じり始める…のかな?次回以降が本格的なスタートになるんだろう。


2014年01月11日 土曜日
『ノラガミ』01.「家猫と野良神と尻尾」

 原作漫画未読。
 退魔アクション系ストーリー。
 キャラの崩し方が上手く、ギャグのテンポにも乗せられて、スルスルッと見てしまう第一話。

 まだ分からない所はありつつ、最低限必要な部分に加えられる説明と、この手の物語としては理解が難しくない(…割とアリガチな)設定により、視聴に支障無い。
 アクションもそれはそれで良く描けており、緊張感と息抜きのバランスが取れている。
 余りに過不足無く作られているため、独自の魅力に欠けるように思えるのは残念。
こういったタイプの物語を見慣れていない視聴者にもさして負担を与えず楽しんでもらえる、という意味で、優れた点かも知れないけれど。
 もうちょっとキャラが出揃ってから、本領発揮かな。


『スペースダンディ』01.「流れ流されて生きるじゃんよ」

 アニメオリジナル企画。
 オープニングで総監督・渡辺信一郎の名前を見たせいか、『カウボーイビバップ』っぽい雰囲気に感じてしまう。

 作画は高いレベルであり、よく動き、楽しげなのは良いが…
視聴者より制作者がはしゃいでおり、ストーリーが頭に入ってこないし(そんな意味のあることは語ってないけど)、置いてきぼり気分。
 主人公は『ビバップ』の脇役として登場しそうな、考え無しで行動して周囲の迷惑を気にしないタイプ。
強く突っ込まれることで魅力を発揮するはず…ロボットじゃちと弱い。
 第一話は大爆発して主人公生死不明のまま終わってしまった。
「奇跡的に助かった」など平然と続けるのか、一話完結のオムニバスで通すのかな。

 掴まれた、とは言えない冒頭部だが、ここから良くなってくる?
 一話完結であれば、話によって凄く面白い内容も期待できるし、取りあえず様子見で。


2014年01月10日 金曜日
『ウィッチクラフトワークス』01.「多華宮君と炎の魔女」

 原作漫画未読。
 作画がとても良く、好みなので、一気に引きつけられる。
 内容は…さえない主人公の男の子が、学校中から憧れられている少女に好かれてしまう、願望充足型ストーリー。
少女は魔女であり、恋愛感情以外の対主人公行動動機がありそうで、アイドルに好かれる反動として「他全員から憎まれる」というバランス感覚もあるけれど。

 可愛い、と言って良い外見を持ちながら、剣呑な攻撃力を持つウサギ軍団が印象的。
単に魔法バトルであれば、割合良くある話で終わってしまいそうな所を、呑気なのか恐ろしいのか判断に困るウサギ達のビジュアルが独自のモノに変えている。
 演出が上手いなあ、と思えば、監督・第一話脚本コンテは水島努。

 撃退したネコ耳(?)魔女は、いずれ主人公に惹かれることになったり…とか思う間もなく、一話終わりで彼女を含み五人の魔女がクラスに転入。
展開早い!
 「魔女」のダークなイメージを笑いに変えてしまうテンポ良いエンディングも気持ちいい。
 気楽に見続けられそう。


『みんな集まれ!ファルコム学園』01.「ファルコム学園開校」

 五分間アニメ。
 オリジナル企画かと思えば、四コマの原作漫画があるらしい。

 日本ファルコムお馴染みのキャラクター達が演じるドタバタ。
 『イース』だけ遊んだからアドルは分かるんだけど、他は……
 ファルコム作品が好きな人向け限定のアニメかな。
テレビで放送するより、商品にDVDとして付けた方が良いぐらい。


2014年01月09日 木曜日
『ノブナガン』01.「織田信長」

 原作漫画未読。
 織田信長は人気キャラクターで、「比較的正しく歴史上の人物として扱う」「女性にしてしまう」「現代にやってきて驚異のバイタリティーで行動する」等々、色々と扱うパターンがあり、これはどちらかと思えば…

 転生モノ?
オリジナルが持っていた才覚を、パワーとして受け継いだ現代人の戦いを描くものか。
 『R.O.D』に登場する偉人達のように、オリジナルの特徴を極端に誇張し、トンデモ攻撃能力に変えている。
切り裂きジャック(偉人とは言えないなあ)が「何でも切り裂く力を持つ」のは、まあ納得。
ニュートンは重力を操るのだろうと予測できるけど、ガンジーは…無抵抗無敵バリアーとか?
 タイトルや回想シーンから、信長は銃を使うのかな。
織田信長自身には、余り銃の名手といった印象は無いけれども。

 第一話の舞台が台湾、というのは、異色。
知ってるようで馴染みがなく面白い、大きなオッサンの形した建造物なんか本当にあるのかなあ。
 韓国の漫画家さんが珍しくない現状、もしかして原作者は台湾人…とか考えるも、日本人らしい。
 これからは日本に帰る?いっそ最後まで台湾で戦い続けると凄いんだけど。
 作画は安定していて、異形の巨大モンスターが現れる緊迫感もそれなりに演出できていた。
 しばらく視聴継続して様子を見たい。


『生徒会役員共*』01.「また桜の樹の下で」他

 原作漫画はところどころ既読。
 冒頭の下らないアメリカン・ジョーク(?)フライト、またも校舎内を駆け巡る凄く手間暇かかったカメラワーク…前期一話と同様、有り余るパワーを結構無駄な方向に注力してしまう「なんでやねん」感が懐かしく、可笑しい。

 ギャグは原作準拠で、これだけでずっと続けるのは大変だろうと心配になる下ネタの連続。
可笑しかったり外したりだけど、とにかくカラーが一貫しているので乗りやすい。
 それもまたネタ…ではあるにせよ、セリフが自主規制によりプツプツ途切れ、分かり辛くなっている所があり、残念。
ノーカットで言わせればより面白くなる、というものでもなかろうから、まあ良いけれど。

 原作が現在でもそうであるように、安定した内容であり問題作へと化ける(迷走する)ことは有り得ない。
 前期と同様、第一話が楽しめた人は最後まで楽しめる、イマイチな人は恐らくもう見る必要が無いアニメ。
 最後まで見続けたい。


2014年01月08日 水曜日
『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』01.「美月SOS」

 原作漫画未読。
 義理の妹との同居系どきどき微エロ作品かと思えば、過剰なぐらいグイグイ押してくるエロエロアニメ。
 体を乗っ取られての自慰行為、レズ的展開、トイレで切迫した排尿欲求に苦しむプレイと、下手なエロ漫画・アニメより強力な絵作り。
困るなあ、こういうことやられちゃー(笑)。

 貞操帯…って、フィクションでも最近見ないアイテムのような。
これを、「どたばたギャグ」と「際どいところまで行っても本番には至らない保証」に使うのかな。
三分間は解除されるらしいので、えー、早い男性なら大丈夫かも(下品)。
 強烈に肉感的な絵…という訳ではないが、キレイに描かれた可愛いキャラクター。
 これも倉田英之脚本なのか、よく働いてるなあ。
しっかり原作があるなら、変な方向に暴走はしないだろう。
それは安心であり、しかし「何かトンデモないモノを見せてくれるかも」という期待感が薄いという残念さでもある。

 視聴は継続しつつ、ハーレム化の流れやパターンが落ち着いてきたら、そこまでにするかも。


2014年01月01日 水曜日
 あけましておめでとうございます。
 昨年中は大変お世話になりました。
今年はもうちょっとマトモに更新できるよう、努力したいと思います、どうぞ末永くおつきあいを。

 コミケ、新刊が間に合わなかった告知も出来ず、すみませんでした。
ギリギリまでコピー誌原稿を描いていたもので…わざわざ足を運んで下さった方々、本当に申し訳ありません。
 この反省を胸に、次回参加が許されました折には、必ずや。


ときどき日記・目次へ

13/09-12の日記を読む