ときどき日記 2015/01-05

2015年04月23日 木曜日
『ミカグラ学園組曲』03.「ヒロイン未満」

 エルナが何のために戦っているのかよく分からない。
いや「学園内でのシステムが戦うようになっているから」という設定や流れは分かるけど、その戦いにどういう意味を見いだし、楽しめば良いのか分からない。
 三話目なんか、エルナが彼女のために頑張ろうとしていた相手である星鎖と戦う、異常事態であろうに、さしたる葛藤も無く。
 「どうせ対戦相手が死ぬ訳でもないゲームみたいな戦いなんだから、深く考える必要が無い」というならその通り。
しかし……それでは見ていて身が入らず、勝敗含めどうでもいい気分に。

 『キルラキル』と似た構成の物語だと思うけど、ヒロイン動機の分かり易さ、熱さは圧倒的に『キルラ…』の勝ち。
 こんなにも戦うことを強いる学園システムの謎や星鎖の思惑など、いずれ明かされていくんだろうと思う。
問題は、そこまで視聴を継続できるかどうか……

2015年04月21日 火曜日
『血界戦線』03.「世界と世界のゲーム」

 原作単行本を、アニメ三話目に当たる所まで読んでみた。
 うーん……アニメでは、分かり易く説明するセリフが削られていたり、原作の意図と違うだろう形で演出されていたりするのね。
 この三話目では、ゲーム勝負のラストで、心身ともに限界まで来ているクラウスへと更なる精神的揺さぶりをかけるドンに対し、僅かの動揺も無く断固とした態度で応えるクラウス、ここがクライマックスだと思うけど、驚くぐらいアッサリ何気なく流されてしまった。
激しいアクションなど無いシーンで、演出力の見せ所……なのに。
 呼応するセリフ「行動の規範を自らの外に置く」を削ったことと合わせ、これじゃ単に「クラウスさんは良い人なんです」という説明の話にしかならない。

 一話目をアニメで見た際、レオナルドが、自分の顔を踏みつけつつ意味不明のことを言う初対面のザップについて行ってしまうのが、不思議だった。
 原作読んで納得、薬物系凶悪犯罪者と武装機動隊?の激しい銃撃戦に巻き込まれたレオナルドは、目の力を使い、何とか逃げだそうとしたものの、死体が量産 される惨状に腰が抜けたようになって動けず、現れたザップに「人違いでもいいから助けて、ここから連れ出してくれ!」と叫んでるのね。
色々変えてしまったアニメでは、流れが分かりにくい。
 しかも、これは後に(時系列としては以前)描かれる「突然現れた魔物により、妹が自分を庇って目を奪われる間、固まって何も出来なかった」ことへの伏線……非常事態に剛胆な対応はできない弱い(普通の神経を持つ)主人公だ、という紹介でもある。
削って良い所ではないのに。
 アニメ一話目は、二話に分けた方が良かったろう。

 作画はキレイだと思うし、アクションのキレに優れた所もあるんだけど、作品として内容を理解しつつ楽しむなら、原作を読んだ方がいいような。

2015年04月20日 月曜日
『終わりのセラフ』03.「心に棲むオニ」

 初回の、絶望感に満ちたシリアスな世界から、二話目でイキナリ学園退魔バトル物に変わってしまったことに大きく戸惑いつつ、その路線で第三話。
 この世界に学校があるとしても、生徒はもうちょっと、家族や友人を殺された(失った)怒り・悲しみや、戦う悲壮な覚悟を持っていたりするものじゃないかなあ。
ごく普通の学生達過ぎて、拍子抜け。
 一話が無かったなら、そして「普通の人々は気付かぬまま魔物の侵攻が始まっており、それと戦う者達も居る」といったアリガチ世界観なら、この雰囲気で問題ないけども。

 優一郎が精神攻撃?を打ち破るのはお約束。
どうせなら、キャラクター描写の不徹底による違和感で見破るのではなく、「こんな穏やかな日々はもう決して戻ってこないのだ」という心の痛みで我に返る方が、好みだったかな。
どちらにせよ、その思いを裏切る形で次回以降、本格的にミカエラが再登場する伏線。
 無表情・冷血系キャラかと思いきや、そうでもないシノアが可愛い。
学園パートを引っ張っているのは彼女の魅力。


『プラスティック・メモリーズ』03.「同棲はじめました」

 アイラが老眼鏡をかけるシーン。
反射的に笑ってしまったけど、残り寿命が短いというセリフがあったことからして、単にギャグではなく機能低下を表しているのだろう。
 アイラと同居することになってしまうツカサ。
一応は若い男女が一室に暮らすのだから、もうちょっと性的なイベントがあって良いような。
ほとんど馬鹿ギャグで流されてしまった。
そういえば食事や排泄は普通に出来るギフティアだけど、性的機能はどこまで……

 ちょっとアイラが人間過ぎて、逆にアンドロイドならではの魅力に欠けるよう感じてしまう。
確かに、例えば『新スター・トレック』データみたいな「いかにも機械」の描きようだと、現代で研究・試作されている人間型ロボットよりも、インターフェイスが劣るんだけど。
 ザックの優れた業務能力フォーマットを、アイラに移植することは出来ないのかなあ。
「個性や蓄積データの完全なバックアップ・移植」を可能にしてしまうと、ギフティアとの別れ、というこの作品のテーマが危うくなってしまうので、不可能か。

2015年04月19日 日曜日
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』03.「神様の刃」

 とてもゆっくり、分かり易く進んでいく物語。
ヘファイストスの短剣をベルに渡し、それが初めて活用されるエピソードなんて、普通のアニメなら前回一話で消化してしまうところ。
 短剣制作依頼をするヘスティアの必死さと、モンスターに追われるベルのアクションをじっくりハラハラ見せ、アイズの超絶強さや非常事態に慣れた街住民の対応まで、急がないからしっかり描けた。
 モンスターとの追いかけっこでは、時間を掛けすぎて「早く短剣を渡せばいいのに何してるんだヘスティア」という気持ちにもなってしまうが。
RPGでお馴染みの、経験値を溜めてレベルアップがあるのだから、例え死んでも「多額の金銭と引き替え・苦労を無にする前回レベルアップまでの時間逆行」により生き返らせてくれるなら、緊張感が無いのも頷けるけれど。

 とにかく作画が良くてアクションを頑張っており、見応えがある。
 ヘスティアの体のラインを服越しで肉感的に描き出す事への情熱も、素晴らしい。
思い切りよくスパッと脱ぐアニメより、こちらの方が色っぽいなあ。

2015年04月18日 土曜日
『俺物語!!』02.「俺の恋」

 原作のこの辺りは既読で、先も知っているのに、引き込まれる。
 まだ、大和が好きなのは砂川なのか剛田なのか、良い子の大和に砂川も惹かれてしまい男の友情が危うくなるんじゃないか、いやもしかして女への興味が薄そうな砂川は剛田を恋愛的に好きな恐れも(ホントにそう思ってた)……と、先が気になるようさせる、上手い描き方。
 セリフなどを少しカットしてある他は、基本的に原作通り。
剛田が火事場の馬鹿力で鉄骨を放り投げるシーンはアニメで膨らませた所だけど、ごく自然、というか、あった方が良いなあ。
大事な所を切ったり要らないオリジナル加えたりしない作りが、結構。
 作画もキレイで文句なし。


『放課後のプレアデス』02.「星めぐりの歌」

 スバルのプロモーションのためGAINAXが制作したWebアニメがあったのは知っており……数分見ただけだったけど……それを地上波放送したものと思っていた。
 基本設定は共通しつつ、全て作り直してる様子。
 『プリキュア』いや『魔法使いTai!』かな?既存の作品イメージと重ねつつ、比較的分かり易く基本情報を紹介。
チームに少女が一人加わる度、世界のラインに異変が起きているようだけど、この辺は後でまた詳しく説明されるのか、何となく分かった気でいれば良いのか。

 少女五人、一気に出てくるため、個性が伝わり辛い。
『プリキュア』を見習い、一人ずつメンバーが増えていく構成にした方が、分かり良かったような。
これに限らず、特に深夜アニメではヒロインキャラを最初からワッと出す事が多い……ようだけど。
「好みの女性キャラが居ないので視聴を一話で打ち切る」視聴者に備えた?
 作画は良好、空を飛ぶ楽しさや、空中アクションは割合良く描けていると思う。
 しばらく視聴継続。

2015年04月16日 木曜日
 DMMからデジタル形式で創刊されました、「月刊 隣の奥さん vol.1」に、漫画を描かせて頂きました。
 珍しく、人妻催眠物、一部立ち読みも出来ます。
 よろしくお願い致します!

2015年04月13日 月曜日
『山田くんと7人の魔女』01.「アイツになってんじゃねーかぁぁッ!」

 原作漫画未読。
 タイトルから普通に魔法の登場するファンタジーを予想したが、開幕は……不良モノ?しかし、すぐ人格入れ替わりモノに。
人格は、原因と同じシチュエイションを繰り返しても元に戻らない事で、女体化ジャンルというか、女として男前に生きていくコメディーかと思えば、キスで自 由に入れ替わり可能と分かり、それは他の人間……男同士でも可能と判明し、秘密を共有する三人での部活が立ち上がるやいなや、入部希望女子が……
 階段落下など『転校生』をモチーフとしながら、グイグイと、スピードに乗って展開するストーリー。
それぞれはパターンとも言えるものだけれど、予想を裏切りつつ早めに流れていくため、どうなるのか興味を引かれるまま見終えられた。
 さすが、メジャー誌の作品。

 男同士のキスは、女性向けをハッキリ意識していない限り、ライトノベルや深夜アニメでは敬遠されがちなネタのような。
「非常にボーイッシュではあるけれど女子でした」か「普通に女子だと思ったら『男の娘』でした」辺りになりそう。
 酷いイジメを受けていても、非常に、行き過ぎているぐらい冷静なヒロイン・白石が強烈。
実は脆い部分を持っているといった、ギャップを魅力につなげるモノだけど、初回は最後の方まで強いまま。
 タイトルが「7人」だし、それだけの女性キャラが出てくるのだろうから、性格付けはまず徹底してないと弱くなってしまうか。
 視聴継続、気軽に見られそう。

2015年04月12日 日曜日
 衛星で放送された韓国映画『FLU 運命の36時間』を見る。
 ウィルス感染が広がっていく様子を描く、パニック物。
 有り体に言って『アウトブレイク』。
咳によってまき散らされたウィルスが他者の口に入るまでを見せるカットなんて、本当にそのまま。
 とはいえ、こういうジャンルの映画に求める要素なんてそんな変わった物であるはず無く、それらが一通り揃っている上、展開がスピーディーなこともあって、飽きず最後まで見られる。

 主人公である救助隊員男性のキャラクター描写が、好感の持てるもので結構。
 女医ヒロインは…「イヤな女」として出てきたまま、あんまりイメージが好転せず終わってしまい、うーん。
幼い娘を救いたい一心、とはいえ、酷く手前勝手な行動を取っており、それが罰せられることも無く、主人公からは好かれてしまうし。
いや、まあ、自分の子供がこんな緊急事態に陥ったなら、常識とか公益とか立派なこと言ってる場合じゃないってのは分かるけども。
 娘役のお子様が可愛く、達者な演技で、ポイント高い。
 アメリカ上層部、非道であり小者過ぎる描き方で可笑しい。
 対して、韓国大統領が凄く立派であり格好良いのも、また可笑しい(最初にパニックを抑える放送をしろって気はするが)。
『日本沈没(1973)』の丹波総理大臣を思い出した。
 他者を救おうと自らの命も省みない救助隊員、国民のためアメリカとの対立さえ恐れない姿勢を見せる大統領……これが「理想」って事だろうな。
エンターテインメント映画なんだし、それで問題ない。

 大量の死体をゴミのように処理したり、軍隊が自国民に銃を向けたり、グッとくる絵が多かったのは嬉しい。
 拍子抜け『感染列島』や、ボケた描写に終始した『日本沈没(2006)』に比べ、遙かにしっかり作られている。
『復活の日』で見られた、パニックシーンぐらいのパワーあり。
 特別優れている訳ではない、でも、不足無くしっかり作られている映画。
 日本でもこのぐらいの映画なら普通に作れる……はずなんだけど。


『パンチライン』01.「パンツパニック」

 アニメオリジナル企画、ノイタミナ枠、新番組。
『龍ヶ嬢七々々』『冴えない彼女の育てかた』と、男性視聴者向けを意識した作品が続いているこの枠だけど、歴代で一番極端な作品。
 タイトル通り、パンチラを多発。
一応はストーリー的必然性がある……?とはいえ、実質、サービス増加によるソフト売り上げの向上を図ったものか。
 「料理作監」って役職があったけれど、「パンツ作監」を置いているのかと思うぐらい(ランジェリーデザインは存在)、下着作画、頑張っている。
  パンツまでに留まらず、胸や股間を露出する深夜アニメは珍しくないが、テレビ放送の規制により画面を埋め尽くすぐらい黒や白の修正が入ってとても見苦し かったりするため、怒られない程度にパンツ姿を色っぽく描いてくれた方が、ソフト化まで追いかけない視聴者にとっては、嬉しい。

 内容……
個人的に好みの馬鹿物語だから楽しく見たけれど、特に新しいモノでなく、乗りとサービスを好意的に受け取れなければ「くだらない」と切って捨てられる恐れ。
 地球が壊滅しても簡単にやり直しができる設定なので、緊張感とかは皆無。
 アクションはハイテンションで結構。
空回りしていたり、お色気→鼻血という昭和な様式が目に付いたりしつつ。
 面白くなっていくのかどうか、しばらく視聴継続。

2015年04月11日 土曜日
『えとたま』01.「猫娘揚々」

 アニメオリジナル企画。
 原作の「白組」って何だっけ…と思えば、山崎 貴監督作品でよく見る会社名か。
『もやしもん』『プリティーリズム オーロラドリーム』なんかも制作していたらしい、全然気付かなかったけど。
 内容は…干支をモチーフにした萌えギャグアニメ。
干支ネタで成り立たせた作品って、ありふれてそうで意外と少ない?『エトレンジャー』『フルーツバスケット』とか。

 まずは平穏な日常風景から、なんてまどろっこしい段階は飛ばし、イキナリ秋葉原で十二支少女たちから主人公が問いかけられるスピーディーさ。
客層に合わせた?これぐらいのノリについて行けない視聴者が深夜に萌えアニメなんか見てるはずない、って感じで。
 ストーリーもギャグもそんな新しい所とか無いんだけど、大急ぎの展開と、演出タイミングの良さに、結構笑わされてしまう。
にゃ〜たんの「マジか?」というセリフとか、好きだなあ。
 迫力を増すべきバトルシーンで頭身が縮んで3DCGキャラになり、気合いを抜けさせるのは、最近の流行なのか。
CG自体はクオリティー高いと思うけど、やっぱり手描きの方が嬉しい。

 十二支プラス猫で13人……一話で一人をメインに描けば、丁度一クール終わるな。
 次回以降もこのレベルで画面作りとギャグを維持できるなら、視聴継続。


『俺物語!!』01.「俺のものがたり」

 原作漫画は、単行本四巻目ぐらいまで既読。
 「少年ジャンプ」の広告で、主人公・猛男の顔とタイトルを初めて見て、てっきりサラリーマン物か何か、とにかく成人男性の物語だと思い込んでいた。
 まさか「別冊マーガレット」連載漫画だとは!
少女漫画でこんなオッサン顔(でも高校生)の主人公が有り得るなんて……と、驚いた覚え。
 しかし読んでみて納得、これは「美女と野獣」なのね。
獣のような?姿に美しい心を持つ男の話。
 彼の男前親友が女性に冷淡な理由、この辺の語り口が実に上手くて、一気に引き込まれる。
その姉のキャラクターも、凄く可愛くて好き。
 イヤな所の無い、気持ち良い作品。

 アニメ、丁寧な演出と作画で、猛男をキレイすぎず汚くしすぎず描き出した。
声のイメージも違和感なく。
 これぐらい出来が良いなら、原作既読でも見続けて良いんじゃなかろうか。

2015年04月10日 金曜日
『トリアージX』01.「PRESCRIPTION of HELL」

 『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』は好きでずっと読んでいたんだけど、その作画担当・佐藤ショウジ先生が単独で描かれた、この原作は未読。
 原作者の絵を上手く再現する作画で、冒頭からアクションとお色気の連続。
 登場する女性キャラクターがほとんど巨乳なのは、胸の質感描写に拘る原作者の嗜好だろう。
それもなかなか巧みに描けていて、目に楽しい。

 内容は……「必殺仕事人」現代版?いや「ワイルド7」か。
法で裁けぬ悪を、超法規的に始末していく一団の物語。
 悪党が、ちょっと極端なぐらい分かり易く・憎々しく描かれていて、可笑しい。
 細かいことを考えず、毒々な悪人を派手にブッ殺していくアクションにカタルシスを感じるべき作品。
 絵が崩れると、途端に厳しくなりそうなので、頑張って欲しい。
気楽に視聴継続。


『ミカグラ学園組曲』01.「青春プレリュード」

 原作ライトノベル未読。
 百合大好き美少女ヒロインが、妙なバトル至上主義学園に入学して起きるドタバタコメディー。
 意味ありげな冒頭シーンとかもあるけれど、特に考えること無く、テンポの良い馬鹿ギャグを楽しんでいれば良い作品。
疑問な所や無理のある流れにも、「なんで?」とか思ってしまった方が負け、といった風情。

 女の子が可愛く描けている作画。
 当たり外れはあるものの、とにかく数で勝負しようというのか詰め込まれたギャグが凄い。
 面白くなっていくか……は分からないけれど、取りあえずしばらくは見続けようと思わせる、無駄にパワー溢れる第一話。


『響け!ユーフォニアム』01.「ようこそハイスクール」

 原作小説未読。
 京都アニメーション制作で音楽を主題にしたアニメ、ということで、つい『けいおん!』を予想・期待してしまう。
が、これはもっと真面目に音楽に取り組む内容……なのかな。

 一話時点ではまだキャラクターの紹介が終わった程度。
先を急がず、ヒロインの感情や、以前の事件で心に負った(相手に負わせた?)傷を分かり易く描いた。
 そのため物語は動き出さなくて、ここまでで面白い!かどうか判断できないが、吹奏楽部副部長のちょっと変わったキャラは魅力的。
どうも脇役止まりになりそうなのは、残念……でも、サブキャラだから出来ることもあるか。
 毎度、文句なしの画面クオリティー。
 期待を込めて、視聴継続。

2015年04月09日 木曜日
『ハロー!!きんいろモザイク』01.「はるがきたっ」

 一年半ほどの期間をおいて、第二期開幕。
相変わらず原作は未読。
 進級、クラス替えがあり、これまでと学校生活における環境が少しだけ変わったことで、逆に、キャラの立ち位置を確認しやすい再開第一話。
アリスの手紙形式で基本設定を確認するのも、親切。
 その辺が全部抜けていたとしても、そんなに分かり辛いお話じゃないが。

 作画は変わらず良好、女の子達の可愛さと雰囲気の良さを堪能できる。
 生徒を可愛いと思い、じっと見つめてしまうが目つきのキツさから「睨んでいる」と思われ敬遠される、可哀想な久世橋先生が可笑しい。
しかし、同じ事を男性教師がやっていたら、好意的に受け取ってもらうのはもっと難しいだろうな。
女性向け萌え作品で男前教師がやる時だけは、オッケーか。
 居心地良く穏やかに見られるアニメ。
視聴継続。


『美少女戦士セーラームーンCrystal』01.「うさぎ-SAILOR MOON-」

 ニコニコ動画等で配信されていたアニメ、地上波では初放送。
 Web上で1話か2話までは見ていたんだっけな……って、もう19話まで流されているのか。
 武内直子漫画版に寄せたストーリーとキャラクターデザイン。
それを、今風にリファインしたり高い作画レベルで見せるなら価値がありそうだけど、画面作りは低調。

 原作版ストーリー、とはいえ基本的にアニメで一度見た内容だから新鮮味が無いのは当然だが、「古さ(漫画連載は1992年から)」「伝統的パターン」を魅力に変える巧みさは感じられず。
 どちらかというと、テレビアニメ版をベースにした方が良かったんじゃなかろうか。
 幾原邦彦……無理かな、佐藤順一か五十嵐卓哉を監督に迎えられていれば、何とか面白く見せる工夫をしてくれてたかも……
 「『セーラームーン』は、もう終わった作品である」という、当たり前と言えば当たり前のことをわざわざ実感させてくれるアニメ。
 作家さんがネタとして考えていた、セーラームーン達の娘世代を新たなヒロインに据えた企画、あっちの方が見たかったなあ。

2015年04月08日 水曜日
『血界戦線』01.「魔封街結社」

 内藤 泰弘先生の作品、『トライガン』は読んでいたんだけど、この原作は未読。
 アニメ、原作者絵の雰囲気を良く伝える作画で、好感触。
バトルの演出・作画的ハッタリも、なかなか。
 しかし……なんだろう、内容が頭に入ってこない。
「謎」が存在する世界だし、基本設定についても次回まわしでまだ説明されていない事が大部分だろうから、アチコチ分からなくて当然だけど。
 一応、ストーリーの流れは分かった…と思うが、音速猿が登場してからの展開に、どうも説得力を感じ辛く、他人事のよう。
 未整理だったり伏せられている情報の多さから、一話だけでは、楽しむのが難しい?
 取りあえず、三話目ぐらいまで見ての判断で。


『SHOW BY ROCK !!」』01.「Have a nice MUSIC !!」

 サンリオのゲームなのに、お子様向けというよりオタク層にガッチリ食い込めそうな売れ線キャラクター!ということで、ちょっと話題になったもののアニメ化。
ゲームは未プレイ。
 アニメ、監督は駄作にも程があった松本 零士原作『オズマ』の人なのかー。

 細かいことは後回しにしてとにかくテンション高くしよう!という第一話。
しかし最初から作品に入り込み損ね、そうなるとハイテンションも空回りに感じられてしまう。
 バトルとか演奏とか、普通は格好良く決めそうな所で、頭身を縮めたCGキャラに替わるのね。
 CGは頑張ってると思うけど、手描き絵に馴染ませようとしておらず、違和感。
しかしこのまま続ければ、見る方がすぐに慣れるだろう。
 ゴチャゴチャ言わず、可愛いキャラや楽しげな雰囲気を楽しめる人向け。


『アルスラーン戦記』01.「エクバターナの栄華」

 原作は、田中芳樹の小説で、9巻目……だっけな、一度目の中断まで既読。
荒川弘による漫画版は、いずれ読もうと積んでおきながら未読。
 鮮烈なキャラクターの個性と、ファンタジー戦記としての面白さ、中東を思わせる独特の雰囲気など魅力ある作品で、刊行を楽しみに読んでいた覚え。
今は、ストーリーの記憶がだいぶオボロになってしまっているため、最初から読み直さないと続刊に入れないだろう。
 このアニメで復習する手もある……どこまで映像化されるのか知らないが。

 アニメ。
 演出・作画共に、悪くないけれど、普通。
 アルスラーンが少年捕虜と街を駆け回る所、世界やキャラ配置の基本を紹介するチャンスなので、もうちょっと印象に残る描き方をして欲しかったなあ。
 物語が大きく動き始めるのはこの後だし、もうしばらく様子見。

2015年04月07日 火曜日
『プラスティック・メモリーズ』01.「はじめてのパートナー」

 Wikipediaによると…ゲーム『STEINS;GATE』の林直孝によるオリジナル作品、ということ。
監督は、『未確認で進行形』の藤原佳幸…なるほど、それらしい明るいタッチと分かりやすいキャラの描き方が印象的。
 割にポンと世界に放り込まれ、ちょっと戸惑う。
『To Heart』マルチやセリオが人間界に溶け込んでいる設定、いや、もっと現実的には主人公、寿命が来たAIBO回収の仕事を始めたって感じか。
 物語に説明を組み込むための都合は分かるんだけど、この世界で生きていながら、余りにも主人公が物を知らなすぎ。
周りのキャラのリアクションを見せながらポンポンと進めていく巧さがあり、面白味を酷く損なうという程ではないが。

 ギフティアの回収、同じギフティアを正面に立ててやらせるのは、なるべく当たりを柔らかくするためか。
 長い年月、一緒に暮らしては、AIBOであってももう家族(AIBOは、購入する時は家族、処分する時は家電扱い、っていうブラックなネタもあるけど)。
ましてや人間と同程度の知性を持つアンドロイド、別れの辛さは肉親と引き離されるのと同等だろう。
 アンドロイド……といっても、お茶が飲めるしトイレにも行くところから、機械のみではなく生体部品も使われている?
いや、鉄腕アトムだって人間の食事ができたか、後で胸を開けて全部取り出してたけど。
アイラも、体に簡単に開けられるハッチが無いため人間女性と同じ場所から排出するだけで、消化吸収を経ない飲んだままのお茶が出てきたり……同人誌のネタになりそうな話。

 老婆が、孫のような健気で幼いギフティアと別れる。
狙いすぎた泣かせのシチュエイションだなあと思いつつ、ポロポロ泣く。
そりゃ泣くでしょ、こんなギフティアがウチの子供として長期間一緒に居たなら、絶対返さない。
 これから……
少年型ながら老練さを感じさせる(起動して長い?)職員ギフティアが耐用期限を迎えたり、損傷してOS書き換えになった仲間ギフティアの別人ぶりに驚いたり、アイラと心を通わせるようになっていた主人公が彼女の回収を拒否して駆け落ち逃亡、といったような展開も?
 個人情報を大量に収集しているギフティア・データを巡って巨大な陰謀が……なんて話にはならなそう、一話からすると。
 『未確認で進行形』が好きだったこともあり、期待を込めて視聴継続。

2015年04月06日 月曜日
『ガンスリンガー ストラトス』01.「戦端 もう一人の僕」

 タイトルから、安易に『GUNSLINGER GIRL』の続編かスピンオフだと思った…あるいは『IS<インフィニット・ストラトス>』関係。
 原作はアーケードゲームなのね。
原案を虚淵玄が手がけている。

 これも、設定を語る授業風景・主人公のモノローグはあったものの、なるべくダラダラとした説明を減らして世界を理解させようとしており、結構。
そのため、一話時点では全て腑に落ちる訳ではないけれど、そこはこれから追々……と思えば、もう現実世界(過去かも)に転移?
いや、超常能力バトルはまだしも、ロボットに乗っている少年も居たし、自分達が暮らすこの現実とは違うか。
 ヒロイン溺愛のバカ兄貴と、そのちびっ子彼女が楽しげだと思ったのに、元の世界に置き去り?
 模擬戦でのバトル、異世界転移の際の落下アクションなど、「おっ」と感じさせる面白さあり。
 これからどうなるのか、しばらく見続けたい。


『終わりのセラフ』01.「血脈のセカイ」

 原作漫画未読。
 人間が大量死するショッキングな開幕から、既存のイメージを上手く使いつつ、特殊な設定を理解させてしまう手際に感心。
長いナレーションとか、事態を正確に把握する便利キャラによる「つまり……」という説明が、必要となってしまいそうなのに。
 頑なに反発する主人公と、器用に立ち回って快適にやっているようなその親友。
この対立と、親友の真意、脱走への希望と、それが一気に転換しての絶望。
上手い物語作り。
 一人残された主人公…だけで一話は終わっても良かったろうが、謎の一団と出会わせて次回への興味を繋ぐ。

 大人になる前、一定年齢を超えたら死亡する、というのでは子孫が残せず、いずれ人類は絶滅し、吸血鬼も困りそうな。
まあ、頑張れば年少者でも子供を作れなくはない……お上から怒られそうな話だけど(笑)。
クローン培養する?ウィルスは既に消滅しており吸血鬼が管理する施設外では寿命を全うでき子孫も残している?
 先行きが気になり、視聴継続。


『電波教師』01.「高校教師はじめました」

 「少年サンデー」の原作漫画は、連載で既読。
ってこれ、同じ「サンデー」の『RINNE』と真裏の時間帯で放送されるのか!
雑誌営業的にはマイナスじゃないかなあ…今時録画機を持っていない家庭の方が珍しいだろう、という事があるとしても。
 漫画、主人公教師がスーパーキャラ過ぎるのは気になるけど、事件の解決方法がルール破りの意表を突くものであったりして気持ち良く、楽しみに読んでいる。

 アニメ。
 原作イメージを良く再現した作画。
声も問題なく、こんな感じだろう。
 見続けて損の無い内容だが、原作既読により先のネタまで知っているため、視聴意欲は低め。

2015年04月05日 日曜日
『境界のRINNE』01.「謎のクラスメート」

 「少年サンデー」の原作漫画は、連載で既読。
 自分らの世代にとっては特に「憧れの漫画家」の一人である、高橋留美子作品。
 気楽に読める内容自体も楽しいが、何よりか「高橋先生が楽しそうに描いていらっしゃる」のを喜ぶ漫画。
『タモリ倶楽部』は「タモリが楽しそうにしている様子を楽しむ番組」だけど、ちょっと似たような…すみません失礼。

 アニメ。
 丁寧に作られており、演出・作画共に原作イメージを損なわない。
 演出的解釈が入っているせいか、真宮 桜なんか、原作より分かり易いぐらい。
 たまに変なことを言っていて可笑しい原作ナレーションを、玄田哲章が担当するのは楽しみ。
 しかし、これも原作だけで十分満足しており、アニメの視聴継続意欲は低め。


『食戟のソーマ』01.「果て無き荒野」

 「少年ジャンプ」の原作漫画は、連載で既読。
 漫画の作画・佐伯 俊先生、その前身となる時代の作品から、上手いなあ凄いなあと思いつつ読ませて頂いていた。
しかし、まさか「ジャンプ」で週刊連載を始めるとは思わず、オドロキ。
あの絵でそんなに手が早いとは!
 原作漫画、連載開始当初、絵に文句は無いものの、料理漫画のパターンからはみ出さないストーリーに少々の不満を感じたりしたけど、キャラの面白さや勝負の盛り上げが巧みで、今は楽しみに読んでいる。

 アニメ。
 米たにヨシトモが監督なのか!
まあ、ハッタリに満ちた熱い物語なので、適任と言えるかな。
 原作イメージを崩さない、頑張った作画。
料理を食べたリアクションとして原作を特徴付ける「妙にエロい反応」も、上手く描けている。
 キャラが出揃った辺りから面白くなっていくので、そこまでは助走期間。
 見続けて損はないだろうが、原作で十分満足してるから……


『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』01.「冒険者(ベル・クラネル)」

 原作ライトノベル未読。
 凄くゲームっぽい世界観のファンタジー。
「モンスターを倒すと宝石のような物を落とす、それを換金して生活できる」「冒険者は敵を倒すことによって経験値が貯まり、強くなる」…実に馴染みやすい。
 ちょっと異質な所は、経験値の審査やレベルアップを、地上で生活する「神様」という存在が行っていること。
物語中、ロリ巨乳で主人公大好きな少女として「神様」が、余りにも何気なく登場するため、最初は痛い中二病的な自称「神様」かと。
唯一絶対神ではなく、ファミリア(パーティーがギルドみたいなもの?)単位に一人居るらしい…ということは、相当数存在する、どちらかといえば「天使」なのかな。
教会でレベルアップを行うシステムを擬人化した感じ。

 とにかく作画に気合いが入っていて、女の子達は皆可愛く、主人公の男の子まで可愛い。
「神様」の頑張りすぎているぐらいな巨乳描写だけで、もうちょっと見続けたいと思わせる程。
 ダンジョン内での戦闘にも迫力があり…短いけど…面白く出来ている。
 酒場で主人公が侮辱を受ける下り、セリフで「お前のことを言ってるんだよ」と親切に説明してくれ過ぎていて、逆に可笑しい。
彼が、より強くなろうとする大きな動機付けになるのか。
 強くなる方法がハッキリしているから、迷う必要など無い。
ゲーム的に、強い冒険者に随行することで大量経験値の分配に与るのも可能?

2015年04月04日 土曜日
『長門有希ちゃんの消失』01.「大切な場所」

 原作は『涼宮ハルヒ』のスピンオフ漫画、未読。
 本家シリーズは京都アニメーション制作だが、こちらはサテライト。
だからなのか漫画を原作としているからか、キャラクターデザインや画面の雰囲気がかなり違う。
しかし気合いが入った作画に違いなく、十分すぎるぐらい鑑賞に堪える。

 メインヒロイン・長門の性格付けが元のシリーズと異なっており、戸惑う。
Wikipediaによると、スピンオフというより「パロディー」らしいので、納得して見るべきか。
 『涼宮ハルヒの消失』での、超絶能力を持たず普通の女の子として育ってきた長門イメージを、拡張したもの。
あれは確かに、「元々不器用で小柄な少女なのに、頼りの特殊設定を失ってしまったらどうなるのか…(誰か付いていてやらないと心配だ)」と思わせ、魅力を増していたけれど、「一時的な異変で、いずれは超常的存在に戻るんでしょ」が前提の話。
本当に普通なままシリーズ化しては…どうなんだろう、こんなに長く可憐な長門が見られて嬉しい、か、これじゃ自分の好きだった長門じゃない!か。
独立したラブコメ作品としても見られるんだろうから、それでも。

 刃物の扱いが異常に上手い朝倉 涼子に、笑ってしまう。
剣呑だなあ、いつ豹変して刺しに来るかドキドキ(無いと思うけど)。
 よく喋る、フツーの長門も、それはそれで可愛い。
シリーズを最後まで見続けたいと思わせてくれるぐらい魅力あるキャラなのかは、まだ不明。
 もうしばらく見よう。


『魔法少女リリカルなのはViVid』01.「セイクリッド・ハート」

 これは原作漫画が先行しているアニメなのか…未読。
 人気作品である『リリカルなのは』シリーズ、テレビアニメとしては四作目?

 前シリーズ『StrikerS』は、ハードっぽくしようとする方向性にどうも馴染めず、途中で視聴脱落している。
そういう視聴者でも、ゆったりした導入部であることと、分かり易く世界観が提示されていることで、入りやすい。
 とはいえ、見知らぬキャラが当たり前のように存在しているのに、ちょっと疎外感。
ヒロインであるヴィヴィオさえ、この作品で初見、というぐらいにしか前作を見ていないから、仕方ないか。
「なのはママ」という呼称で、誰か(フェイト?)との間に子供が出来たんだと素直に思ってしまってた。

 作画は、第一話として普通、キャラ絵が時々不安定。
先日まで放送していたこともあり『DOG DAYS''』の美麗さをつい期待してしまうので…制作会社がこれまでと違っているのが影響しているのかな。
 それでも、変身シーンに掛けた情熱というか幼女体への執念は、さすがで見惚れる。
 これから動き始めるストーリー。
もう少し見て、内容に引き込まれるようであれば最後まで見続けたい。

2015年04月03日 金曜日
『レーカン!』01.「わたし、視えるんです。」

 原作四コマ漫画未読。
 「霊感」を持つ少女のコメディー、か。
冒頭、美味しそうな卵焼きや正しい日本人の朝食が見られたので、『幸腹グラフィティ』的な空腹喚起系アニメかと。

 可愛いキャラの、ふわっとした笑いでまとめられており、ホラーな要素は皆無。
バラバラ殺人の霊もいたようだけど、リアルな映像では現れないし。
幼くして亡くなった子供たち…病気による衰弱とか事故死した状態で霊になっていたらキツくなるトコロ、そういう事もせず。
 霊感ヒロインと、オカルト現象嫌いな女の子の掛け合いも楽しく、お約束、安心感のあるアニメになりそう。

2015年04月02日 木曜日
『純潔のマリア』最終12話.「愛は、全てに勝つ」

 リアル魔女っ子物、終了。
 シリーズ開幕当初は、キャラ同士の絡みや世界状況、「戦争を止めたい魔女」にもピンと来ず、ただ眺めているような状態だったけれど、ストーリーが進むにつれキャラの魅力や先行きへの興味が増し、すっかり感情移入して見られるようになった。
 マリアが何故そんなに戦いを止めたいのか、ポンと答えを投げてくるのではなく、マリア自身にも分かっていないとして視聴者と共に迷い考えさせる構成、上手いなあ。

 神側が敵、というか、殺し合いである戦争を止める介入であってもしてはならないと無理解を示す側なのが、面白い。
 物語としても、戦いが無くなったから無事に故郷へと帰れて助かる者も居れば、利益を上げるチャンスを逃して困る者も。
その場では戦いを止められても、後日、再度の戦いが起きて無意味になってしまう事があり、勝敗の行方が変わる可能性もある。
 好きに戦わせるのと止めるのと、どちらが良いのか…いや「良い」ってこの場合、何が?
 神の意図は計り難し。
まあ、そこら辺の宗教にあるような分かり易い・俗な神様じゃ、「凄い力を持っているだけのタダの人間」と変わりない訳で。

 罪なき者のみ石を投げよ、どころか、マリアは老婆を庇う目的で自身に石を投げさせており、魔女よりはすっかり聖女の風格。
この一例だけで、神側も矛を収めて良かったような…
 まだまだ未完成な少女・エゼキエルをマリアの元に送ったのは神の不手際、かと思ったが、彼女の存在を「脅迫材料」にして、マリアを人間に引き摺り落としてしまう辺り、見事な策士ぶり。
 女性は(人間は)子供を産んで育て、次の世代へと希望を託す事で、世界を根本から変えていく事が出来る…出来るはず、本当は。
超絶の魔力を振るってその場限りに戦いを止めるより、マリアは、ずっと凄い力・可能性を手に入れたのかも知れない。

 業の深いベルナールだが、「神」を絶対視しない自分のような人間には、言葉や行動に、なるほどと頷けるトコロも。
神を否定しようとしたどころか殺そうとまでした、とはいえ、絶対的能力を持つミカエルに害を成すことなど出来るはず無い訳で、塩の柱にしなくても良いよう感じてしまう……これは人間界への介入じゃないのか?
「神」の意思を勝手に代弁するのみならず、自ら神と名乗る者達、後の世では珍しくもないのに。

 とにかくエゼキエルが可愛くて愛しい。
ウチの子になって欲しいぐらい。
 ビブ・エドウィナの両極端コンビ?も、二人でスピンオフを作れそうなぐらい味があった。
 見る人により読み取れる物が違うだろう懐の深さを持ち、しかし単純に見ても楽しい、優れた作品だった。

2015年04月01日 水曜日
『夜ノヤッターマン』最終12話.「夜明け」

 新たなヤッターマンになったガリナ・アルエットと共に、死地へ赴くドロンジョらドロンボー一味。
 理屈を抜いてしまえば、それはそれで楽しく見られる内容だったけれど……不満は残る。
 抑圧された民衆の前に「本物のヤッターマン」として姿を現し、希望を与えるガリナ。
それは良いけど、その民衆、続く死闘をボーッと見ているだけで特に何もしないのは……蜂起してドクロベーメカを破壊し、エネルギー源を断って巨大ドクロベーに障害を起こさせる、ぐらい活躍させても。
 旅の途中で出会ったゲストキャラ達。
せっかく個性的なキャラを配していたりするのに、このラストバトルで登場させないのは勿体ない。
この辺、燃えるパターンに出来たはず……「その他」の人々は何もしないのが『ヤッターマン』の伝統、と言えばそうなんだけど。

 最終回は、凄みを感じさせるほど、渾身の作画。
しかし、トンズラーの格闘戦やヤッターワンvsドクロベー戦などで、突然同じカットが複数回リピートされた。
それも良くある作画枚数の節約目的にしては、「戦いの流れが分からなくなる」ほど拙い使用法であり、せっかくのクライマックスにテンションを下げられてしまう。
 巨大ドクロベーとの決着が分かり辛いのは、本当に残念。
 最終回の完成フィルムを納品したところ、過激すぎるバトル描写についてテレビ局から変更を求められ、時間的にもうどうすることも出来ず、カットの切り貼りで誤魔化した……とか、そんな事情じゃないかと要らないコトまで考えてしまう。

 ラストバトルについては特に、ボヤッキー製メカのチートっぷりが凄まじく、手に汗握る、までは行けない。
「ボヤッキーは無から有を生み出すほどの天才」という超便利設定を取ってしまうと、物語の絶望的状況をひっくり返すのが不可能になる、って事情は分かるけど。
それに、これまた『ヤッターマン』のお約束ではあるし。
 ヤッターワンには、サイボーグ体を破壊されたアルエット愛犬の頭脳が使われていた?
そういう設定があれば、無茶な強さにも感情的納得をさせやすいけど。

 以前の、アルエット父・ゴロー将軍が迎えた最期には、ホロリと来た。
子持ちジジイになってしまった身として、コレは泣かざるを得ない。
 全体に。
 最終決戦へと向かう辺りでの詰め込み方に無理があり、消化不良を感じてしまう。
途中に不要と思われるエピソードもあり、最後にあと一話回せば、もっと盛り上げて、満足度の高い終わらせ方に出来たろう。
 シリアスとギャグの配分にバランスの悪さを感じる所……どう受け取れば良いのか困ったことも。
 とはいえ、「キワモノ」「あんまり面白くなりそうな予感がしない」といった失礼な予断を軽々と乗り越えるぐらいには、楽しく見せ続けてくれた作品。

2015年03月31日 火曜日
『DOG DAYS''』最終12話.「帰郷」

 イヤな所は無いけれど、ハラハラドキドキや目を離させなくさせる仕掛けも無く。
安心して見ていられる…度合いが高すぎ、油断して数話見逃す。
作画レベルは安定して高く、女の子達は皆可愛いのだし、毎回見るだけの価値はあると思いつつ。
 そろそろ、ぬるいラブコメ程度には関係の進展もあるかと思ったが、小学校低学年ぐらいの恋愛観は続く。
ここを不用意に進めてしまうと、居心地の良い世界を維持するのが難しくなってしまうのかな。

 「寂しくない」加減を強調するエピローグが、凄い。
シーズン終了とは思えない、「また明日ね」ぐらいの重み。
 もう三期目であり、さすがにシリーズ完結?
好評な限り、いくらでも作り続けられるフォーマットではあろうが。

2015年03月30日 月曜日
『アルドノア・ゼロ』最終24話.「いつか見た流星」

 う、うーん…呆気ない、というか非常にお行儀の良い終戦。
 アセイラム姫の演説一発で解決するなら、もっと早くそうすれば良かったのに。
第一期ではそういう状況になかったし、二期では昏睡が続いており、目覚めても状況の把握とスレイン監視下から離れるのに時間を取られてしまい、これで最速の対応だったのだろう、とは思うんだけど、余りにも簡単に戦いが終わってしまうので、つい。
スレインのみならず、父皇帝も、彼女にここまでの実行力がある(クランカインを夫に迎えるなど手段を選ばない)とは予想してなかったっぽい。

 激しい情熱と歪んだ怒り・愛情でもって指導者へと収まり突き進むスレインに、割と単純な火星騎士達は毒気を抜かれてしまい、それぞれ勝手なことをしていた彼らの行動動機が「スレインの下に地球侵攻を行う」へと一本化された。
が、スレインを動かしているものは実のところ更に単純な「姫様ラブ」と「界塚 伊奈帆このヤロウ」だけであり、アセイラム姫から拒絶されては気力を維持できず、戦争を放棄。
そうなるとスレインを支えと考えるようになっていた火星騎士達も戦意を失ってしまう…とかいう流れ?
 特にアニメでは、世界をも滅ぼそうとする凄まじい怒り・憎しみの原因が「上手く通じなかった愛情」「ちょっとした誤解」程度のことに基づいているケースが多く、そういう意味ではスレインも標準的キャラ。

 しかし、お行儀の良いアニメ。
 火星側はともかく、地球側までも、伊奈帆に過度な要求を押しつけてきたり、アセイラム姫と行動を共にしていた事による伊奈帆ら乗員への疑惑が持たれる、デューカリオンの没収・艦長交代を迫る等、いくらでも考えられそうなダークな展開を「迎えない」。
 最終決戦で、壊滅に瀕しているかと思われた地球軍にまだ結構大量の戦力が残っていたのは、意外。
まあ、初代『ガンダム』もそういう感じではあったか。
 最後まで戦うことを選んだ火星騎士達が、死ぬことに淡々としている所…ザーツバルムの最期と同様、実にお行儀が良い。

 乗機の特殊機能と引っかけ、スレインには近視眼的な未来しか見えていなかった、と感じさせる辺りは、なかなか。
 苦戦を感じさせる演出が足りていないので物足りなくはあるけれど、デューカリオンクルーが生き残ったのは結構。
伊奈帆、スレイン、どちらかは死ぬと思ってたな。
 スレイン…いつか囚われの身から解放される日が来るのかどうか。
レムリナは、もしかすると彼を待っていてくれるかも知れず、それを幸いと彼が思えるなら、救いかな。
 疑問点も詰めの甘さも多々あって、傑作とは言い難いが、「不利な戦況から、都合良すぎる新機能ではなく発想によって逆転する」困難な構成に挑戦した事を含め、毎週見続けさせるだけのパワーを持つ、興味深い作品だった。

2015年03月29日 日曜日
『ガンダム Gのレコンギスタ』最終26話.「大地に立つ」

 正直、最終回近くの鑑賞態度は褒められたモノでなく、そのためか、最終決戦は「どういう勢力が」「どういう目的で戦い」「どういう理由で終戦したのか」よく理解できていない。
 それ以前に、ベルリという主人公キャラの(他ほぼ全ての登場キャラも同様)内面や行動動機にサッパリ共感できず、彼の苦悩にも克己にも戦いそのものにも、興味を持つことが出来なかった。
 『キングゲイナー』は監督の「未成熟さ」すら感じさせてくれる若さとパワーで見る者を圧倒してくれたし、問題作『ブレンパワード』にも、いやらしいほど「生」の人間が表現されているなど、楽しむべきポイントは多々あったんだけど…
 この作品については、ここまで。
人生でもう一度見返すことは、無いだろう。

2015年03月28日 土曜日
『SHIROBAKO』最終24話.「遠すぎた納品」

 もうダメだ!を何度もくぐり抜けて完成させた最終回データ、各テレビ局へとアニメ会社の自主搬送により納品。
 またも「どう見たってそんな速度オーバーの演出じゃないだろ!」カーチェイスが見られ、楽しい。
この作品でアクションっぽいシーンがあるのは、これら車関係だけだから(作品内作品は二作ともアクション主体っぽいけど)、特に爽快。

 『第三飛行少女隊』最終回の内容に、原作者が全ボツを出した下り。
自分が原作者なら、少々意に沿わない所があったとしても真面目に考えて作られたものだと感じられれば…いや、各所に迷惑が掛かる「大人の事情」的なモノも勘案して、OKを出してしまいそう。
 だから、漫画家・野亀も、以前のアニメ化作品では、凄くテキトーだったらしい制作姿勢でさえ原作者チェックを通したのか(スタッフを信用して原作者ノータッチ、だったのかも)。
 そうした結果の駄作アニメ化に傷ついた…原作を愛してくれたファンまで傷つけた、なら、今回のアニメに対し強くダメを出した気持ち、分かる。
 監督・木下と直接対面し、深い原作理解からの停滞ストーリー打開策提案を受け、アニメのみならず原作の流れまで決定してしまう。
「変な話」を連発する、いい加減な担当編集者との打ち合わせでこれだけのテンション上昇があるとは思えず、嬉しくなってしまう様子に納得。
役に立たない編集者キャラの存在は、ここに至るための伏線…でもあったろうか。
作品に真摯で気難しくさえある漫画家氏が、あんな態度の編集者を受け入れるかはちょっと疑問だけど(現実には、人気作家に、無能どころか作家の感情を悪化させるばかりの編集が付くことも、ある)。

 原作者が、アニメのキャラクターデザインに延々描き直しを求めた話。
もう、辛くて辛くて。
 「もっと目をキツくして」とか「大人っぽく」といった要請には、応えられる。
しかし「違う、やり直し」ぐらい具体性を欠いた指摘で、全面的に描き直させられると、個人的には三回目ぐらいで、もうどうしたら良いのか分からなくなり途方に暮れてしまう。
 投げ出さず、最後まで描き続けたキャラデ女性アニメーターさん、エライなあ。
これがプロフェッショナルか!

 なかなか認められなかった声優志望のしずかが、『第三飛行…』での「見失いかけている今の生き方を、諦めるか、踏みとどまるか」という彼女自身の現状と 重なるヒロインのストーリー分岐点で、「諦めない!」が選択されたために生まれた新キャラクターの担当声優に抜擢されるトコロ、実に上手い。
腐らず、懸命に演じたオーディションでの努力がもたらした成果。
 声優さんは、才能や技術があってさえ、長く続けることがとても難しい職業。
アニメーションに関する全ての職種で、最も過酷なものじゃなかろうか。
だから、フィクションのキャラクターではあるけれども彼女には、頑張って、と思わずにいられない。
 しずか担当の声優さん…千菅 春香さん、も、「しずかを演じる」上に「彼女が演技して作中アニメキャラクターの声をあてている」状態を見事、というか当たり前のように自然に表現できており、技術力の高さに感動。
 だから、話題作りだけのために洋画吹き替えなどでアイドルや芸人をポッと声優に使うのは、観客や、声優というプロの仕事に対する侮辱だと……いやここでは関係ない話。

 前も書いたけどこの作品、アニメーションの制作現場というと「宮崎駿率いるジブリ」ぐらいしか知識にない(テレビで見た事ない)ごく普通の人達にとって、なかなか、驚きの内容だったのではないかと思う。
 まだ夢、というか理想に向かって頑張る人々をポジティブに明るく描いており、アニメが抱える「暗部」については触れていない・触れないようにしている、 とはいえ、バトル漫画風で結構ファンタジーだった『バクマン。』(好きだけど)より、ずっと現実に即していると感じられる。
アニメ制作を将来の仕事に考える若い方には是非見ておいて欲しい、NHKで放送しても良かったぐらいの作品。
 面白い、見る価値のある、元気が出る、放送中は仲間内の話題がまずこれだったアニメ。
 続編はない、これで完結だろうな。
作るとしたら、あおいが監督なりプロデューサーに就任し、友人達との夢だった『神仏混淆 七福陣』を商業アニメ化するものになる?
どうも『七福陣』、面白くなりそうな匂いがしないんだけど(笑)。

2015年03月21日 土曜日
 衛星で放送された映画『スノーピアサー』を見る。
 何となく見たから後で調べて知ったけど、監督は、印象に残るカットが多くあったモンスター映画『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ。
 だからなのかー、『グエムル』のソン・ガンホとコ・アソンが出演。
他は『キャプテン・アメリカ』クリス・エヴァンスやエド・ハリスなど、米英俳優。

 変な映画。
 同様のネタであっても、舞台が巨大宇宙船であったり建造物だったら、事態の真相を見る人に納得してもらいやすいと思うが、しかし既視感のある、先読みしやすい内容になってしまっていたろう。
車両を繋げる事で相当に長く出来る、とはいえ、横幅や高さに限界のある列車内だからこそ、「まさか」と思わせられる。
 ドラマの流れも明かされる真実も、「おお凄い」か「そんなバカな」か、「(無理は承知で)入り込んで見てしまう」か「リアリティー欠如の酷さに呆れる」か、一方になりそう。
自分は、かなり楽しんで見られた。

 緊張感が急に薄くなってしまう所があり、残念。
ハラハラドキドキはキープして欲しかったなあ。
 車両毎に全く違う美術が見られ、楽しい。
特に水のイメージは美しく、こんな列車に乗ってみたいなあ、と。
 待つのが希望か絶望かハッキリしないまま、文字通り放り出されてしまうラストは、評価の分かれる所。
大人のキャラが呆気なく退場してばかりなのも、拍子抜けで食い足りない…純白の世界が「穢れ」を負ってしまった彼らのもので有り得ないのは分かるけど。
 でもまあ、いつか悪夢に現れそうな列車内風景だけでも、見る価値あり。

2015年03月17日 火曜日
 衛星で放送された映画『呪怨 終わりの始まり』を見る。
ビデオから始まった『呪怨』シリーズの、ええと、七作目?
 ハリウッド版二作は見ているけれど、国内版の『白い老女』『黒い少女』だけ未見。

 さっぱり怖くないので、困る。
やたらに昼間のシーンが多く、怪異もはっきり見せてしまい、お馴染み「アアアアア」という不気味な声の使い方も下手。
 内面を想像させる(しかし理解を絶している)ところが恐ろしかったお母ちゃんや白塗り息子に、不必要なぐらい喋らせているのも拙い。
 恐怖アイディアがシリーズで既出の物ばかりなのは、「リメイク」的色合いを濃くしようと意図したのか、単にネタ切れか。
 『呪怨』って、恐怖シーンの小ネタ集で成り立っているような作品だから、それが焼き直しばかりだったりイメージが貧困だったり演出力不足だと、もう見る所がない。

 お母ちゃん・息子、加えてお父ちゃん、ある意味主役とも言える「家」まで、全部変えられており、戸惑う。
父ちゃん役の俳優さん、割とよく見る人だし、そんなイヤなイメージが無いもので迫力不足。
まだ小綺麗な家も寂しい…もうちょい雰囲気のある家屋を選べなかったのかなあ。
 佐々木希のカレシ、家に行ってなかったような……日記読んだからアウトなの?
勝手なルール変更は感心しない。
 「せっかくの造形物なのでもう一回見て下さい」と言わんばかりのオチに、笑ってしまう。
 『リング』新作なんかと同等のダメさ加減。
それでも、商売になる限りは作り続けられるんだろうな。

2015年03月16日 月曜日
『アルドノア・ゼロ』22.「邂逅と訣別」

 面白く見られているのは、特殊能力を備えた火星のカタクラフトへの対策、だけでなく、大河ドラマとして、特に火星側の事情が入り組んで描かれるようになってきたから。
 暗躍…から表舞台で主導的立場を取るに至ったスレイン、姫の影武者としてこれまた表舞台に引っ張り出され、スレインを思うレムリナ、眠る姫に代わりフクザツな心境を表現するエデルリッゾ、様々な考えを抱く騎士達、そして目覚める姫…
スレインの計画に沿い、順調に見えながら、アチコチに全てを破綻させかねない危険な芽が残っており、見入ってしまう。
 自身を殺すスレインの罠に掛かりつつ、慌てず騒がず、彼から最後「父親」と呼ばれたことに満足げな様子さえ見せるザーツバルム伯爵には、何だかちょっとホロリ。
この伯爵の内面とか、もう少しだけ彫り込んでも良かったろうか。

 地球側は、比べるとキャラ・ドラマ共に薄めなんだけど、事あるごとにモテない要因を艦長から指摘される副長のネタは好き。
 凄く便利な義眼を持つ伊奈帆を見ていると、とにかく出来るだけ大勢の地球側兵士に同じ義眼を埋め込めば、だいぶ戦力アップするのでは…なんて考えていたけど、体への負荷が大きそうだし、使いこなせる能力の持ち主も限られるのか。
 今回で、義眼を含む体内メカニックには、伊奈帆本人の非常事態に体の管理を取って代わるぐらいの機能があると明かされた。
目だけじゃなく、脳が半分ぐらい(あるいはもうほとんど)機械に置き換わっているとか?
 戦いに関する伊奈帆の発想力は凄いんだから、一部隊に置かず、地球側全戦力についての作戦を立案させた方が効率良いような。
おとり部隊になんか従軍させて、死なれでもしたら損失は計り知れない…というかもうその時点で地球に勝ち目ないのに。

 対火星カタクラフト戦、電位差を無くして雷攻撃を無効化する、というのには感心。
 地球の丸さを利用して実態弾による攻撃で仕留めるアイディアも。
 そんなに上手くいくかなあ?と思わせる攻略法もあるけれど、毎回ネタ出しをするのは大変だと思う。
 スレイン機にどう対抗するのか、期待。
「全ての選択肢をふさいで一斉攻撃を掛ける」「誰か・何かを守るためスレイン自ら危険と分かっている中に飛び込むよう仕向ける」安易にはこの辺り?

2015年03月08日 日曜日
『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』04.「超能力少年ギデオン」

 紹介ページ
 ディズニーチャンネルで放送されているものを視聴。
タイトルは番組表などで結構目にしていることから、何度も再放送しているのだと思う。
 ふっと第一話を見てみたところ、意外にも面白く、継続視聴している。

 子供向けとしてはヒネた内容。
頼れるはずの叔父さんがロクデナシで詐欺師だというのをはじめ、大人達、周囲の人間一般がドライで無関心。
 毎回、相当異常なことが起きているんだけど、余り騒がれず、主人公らも悪慣れ気味。
「ゾンビかと思ったら小人の集合体」「湖の怪物かと思ったら巨大メカ」って真相、「なーんだ」じゃなく、もっと驚いて良いと思うのに(笑)。
主人公兄妹が叔父さんの偽札作りを知らずに手伝わされていた時、警察に踏み込まれ、逮捕されて留置所にブチ込まれたことさえ「あそこ寒かったなあ」で済ますぐらいだから、肝が据わっているのか。

 『サウスパーク』…より『シンプソンズ』に似たテイスト。
あそこまでヒネ過ぎていないからか、見やすい。
ギャグを盛り込みつつ、割にしっかりしたストーリーがあり、作画のレベルが安定して高いのも嬉しいところ。
 メイベルがもうちょっと「萌え」な外見をしていたら、日本での受けも良かったろうな。
いや、おバカさんながら、ちゃんと反省するところなんて、実に可愛いんだけど。


『ガンダム Gのレコンギスタ』23.「ニュータイプの音」

 もう終盤。
 話が全然分からない…という訳ではないけれど、都合により考え方が変わるキャラクター達、放りっぱなしの設定、興味をそそられないストーリーの流れ等々、面白く見るのはなかなか難しい作品。
 自分の人生に大きな影響を与えてくれた富野監督の最新作であり、もしかしたらテレビシリーズとしては最終作になるかも、という気持ちが無ければ、とうに視聴を終えていると思う。
 せめて脚本だけでも他者に任せれば、傑作とは言わず、そこそこのアニメには仕上がったろうが…それで良しとしない、全身全霊をかけたフルスイングが富野監督の持ち味かな。

2015年02月28日 土曜日
 レンタルで映画『ガッチャマン』を見る。
2013年公開の実写版映画。
 悪い評判をさんざん聞いていたので、ショックなど無く済んだ。
 自分の田舎ではオリジナル『ガッチャマン』を放送していなかったため、リアルタイムで鑑賞しておらず、そのため思い入れがさほどでもなかったという事情もあり。
 しかし、独立した一本の映画としても出来は宜しくない。

 冒頭、危機的な人類の状況をナレーションで説明しながら、すぐジュンの大量買い物シーン(たくさんの袋や箱を抱え、って昭和のイマジネーションだなあ)に繋げるのは、いくらなんでも酷い。
 街中にCGで戦車を走らせ、群衆に軍人を混ぜるより前に、もうちょっと空気の作り方を考えるべき。
 全体に、コスチュームなど格好良くできているし(わざわざジュンに「醜い」と言わせる理由は分からないが)、CGもそれなり。
アクションだって、まあまあ、こんなものだろうと思う。
 悪いのは、ひとえに物語、脚本。

 ギャラクター占領地への大規模攻撃決定を告げるケンに、人間の犠牲者が出ると動揺し抗議する他の仲間達。
そこでリュウが「聞いて欲しい事がある」と言い出すから、リーダーとして辛い立場のケンを分かってやろうと語るのかと思えば、「ウチの婆ちゃんが、いやホントの婆ちゃんじゃないんだけど、病気で」…何の話?
今、そんなコトは、どーでもいいよ!
 「大勢を救うためなら、少数は犠牲にしても良いのか」が作品テーマ…なのかな。
 そこは理解してもいいにせよ、とにかく語り口がヘタ。
 周辺設定の固め方やドラマの流れによっては、このテーマで観客を納得させるのも十分可能だと思うのに、実際の映画を見ては、大勢を救う職務を負った主人公達が、考えも葛藤もなくただそれを投げ出しているとしか受け取れず、無責任さに愛想が尽きてしまう。

 元アニメ通り、現実世界への侵攻を開始する謎のギャラクター、それと戦うガッチャマンの活躍を、「実はギャラクターとガッチャマンは同様の存在」とか 「ジョー・ケンとベルクカッツェの関係」なんて余計な独自設定を入れずに作れば、他の制作条件は同じでも、酷く叩かれる事はなかったように思う…誉められ るのも難しかったろうけど。
チョイと思い付きで内容を改変しちゃ、原作ファンは勿論、新規客層にも喜んでもらえないって、そろそろ分かって良い頃じゃなかろうか。
 たくさんある不出来な日本映画の一本。
米コミックの実写映画化でも駄作は多々あるから、特別に腐すほどでもない。
 「でもここは良かった、このシーンは好き」という所が見当たらなかったのは、残念。

2015年01月30日 金曜日
『ユリ熊嵐』04.「私はキスがもらえない」

 この作品に出てくるクマが表すのは、単純にクマのことではない。
クマが人を食べる、というのも、食肉的なものと捉えては誤りだろう。
断絶の壁、ユリ裁判、透明な存在…全部、想定したテーマに沿った特別な意味が込められているんだと思う。
 作品を読み解くことは、作中の様々な要素を手がかりに、作者の頭の中を覗き込んで理解しようとすること。
『ウテナ』も『ピングドラム』も、そうしなければ分からない(そうしても難しい)アニメだったけど、今回のは、分かり易いエンターテインメント部分が少ないため、ひたすら課題を解かされているようなシンドイ気分。

 「幾原監督は何を考えているのか」なんて興味ないよ、と思わせてしまっては、拙い。
いや、それをこそ楽しむ、楽しいと思う人達に向けたアニメなのかな。

2015年01月29日 木曜日
『艦隊これくしょん -艦これ-』04.「私たちの出番ネ!Follow me!」

 戦争…戦闘?を扱いながらも、クラブ活動の試合以上には緊張感を持たせることのなかった、このアニメ。
損傷を受けた、ぐらいならともかく、死…撃沈なんてシリアスな事態を扱っては、ほのぼの学園ドラマ的な内容を保つことが難しくなるから、それはしない、という判断で作られているものと思っていた。
 しかし、前回の如月エピソードで、一気に深刻な状況へ。
 これからは、そういう作品カラーにして進めるのかと思えば…

 今回はまた、緩みきったコメディー内容。
うう〜ん、どういうアニメだと見て欲しいのか…
 これだったら、今回ラストで「ボロボロになりつつも如月は何とか帰ってきました」にして良かったんじゃ。
 まあ、まだ「実は無事」とか「鹵獲され改造されて敵になり再登場」という可能性jもあるかな。
「同型艦就航」は…世界観的にどうか知らないけど、下手すると非難を受ける恐れが、綾波っぽいし。


『夜ノヤッターマン』03.「俺たちは天使じゃないけど天使のフリをする」

 危機的状況の演出が上手く、結構ハラハラしてしまう。
 大量に出現するメカヤッターマンが怖くて怖くて、初めてゾロメカを恐ろしいと思った。
 それを切り抜けるのに、エレパントゥス…トンズラーの怪力もそれなりに役には立つけど、やっぱりヴォルトカッツェ…ボヤッキーの発明メカが絶対に必要。
ドロンジョが持つ戦力の中で、ボヤッキーの能力だけが飛び抜けて有用すぎ、ストーリーのリアリティレベルやバランスまで崩しかねないと思うけど、それはオリジナル「ヤッターマン」でもそうだったか。

 優しく、強く、でも余りに、か弱い、アルエットが愛しい。
彼女に母の面影を求めるドロンジョとの交流は、何だかちょっと泣けてしまうぐらい。
 普通には彼女、「アイちゃん」としてヤッターマンとの関係を窺わせるが、時間を越えて、アルエットがドロンジョの母親、あるいは先祖となる、って展開は有り得ないかなあ?
 オリジナル『ヤッターマン』は、シリーズで珍しくタイムトラベルを「しない(例外回もある)」作品だったため、このアニメで時間テーマをどのぐらい入れてくるのかは、まだ分からないけれど。

2015年01月28日 水曜日
『ローリングガールズ』03.「英雄にあこがれて」

 苦難と出会いの旅に出る四人…かと思えば、もうビッグサイト辺りに着いちゃうのね。
まあ、そんなに距離がある訳でなし、通常なら原付バイクだって数時間で着けるはずか。
 困ったのは、作画が急激に落ちてしまったこと。
1、2話は、ハイクオリティーな画面で何も無い理不尽な物語をねじ伏せ、成り立たせる内容だったため、ここが崩れると作品への集中力まで落ちてしまう。
 急に吐く望未、慌てて頭をぶつけ合う望未ら三人…ギャグなのかも不明なぐらい、流れから浮いていて無理矢理な演出。

 前回、望未達はジェットコースター上でただ事故を恐れていたけど、車体から落ちた連中は無事だし、彼女自身にしても一話目で空高く吹き飛ばされた際「あいたた…」ぐらいで済んでおり、事故によりどのくらいのダメージを負うはずの世界観なのか、分かり辛い。
 ドタバタのお笑いアニメだし、真面目に考えるなよ、って事なんだろうか。

2015年01月25日 日曜日
『ISUCA』01.「邂逅」

 原作漫画未読。
 対魔バトル物、かな。
しかしこれは余りにも……
 演出が拙い。
それも、「必要なカットが無いため位置関係が分かりにくい」とか「カットごとにキャラの立ち位置が変わっていたりする」ぐらい、ごく初歩的な所から拙い。
 第一話は監督のコンテみたいなのに。

 体育をする女子の胸元やお尻を映したシーン、昨今なかなか見られないぐらい「ただ描いただけ」の絵で、色気など皆無。
 それに限らず、全編とにかく作画のパワーが不足しており、エロとバトルを売りにしたい…のだろう作品としては、致命的。

2015年01月16日 金曜日
『ローリング ガールズ』01.「キング・オブ・ルーキー」

 アニメオリジナル企画。
 何やら戦いがあって、エライ人達が突然居なくなって、細かく分裂した日本の中で市区町村代表による小競り合いが起きている…世界観?
 そもそも異世界らしく、巨大ロボットやら壁を走るバイクなんかが普通に存在する模様。
…それにしてはご当地ロボがハリボテだったり、何らテクノロジー進化を伺わせない生活が描かれたりしたけれど、居住地による格差が大きい?

 ふざけているのか真面目なのか、判断に迷う内容。
 変身…仮装して戦っている少女が、懸命に自分の正体を隠そうとしている所、事情がサッパリ分からないこともあり感情移入できず、モタモタしているよう感じられてしまう。
 地区同士の戦いも、お笑いドタバタバトルなのかと思えば、ジェットコースターを転落させようとする命に関わりそうな罠が仕掛けられたり(空高く吹き飛ばされてもケガさえしないことから大丈夫?)、しっかり作られた設定なのか不安も。
 変身ヒロイン、ごくフツーの女子高校生、どちらかの視点に限定して世界を見せた方が、特に第一話は良かったんじゃなかろうか。
散漫な世界なのに、それを漫然と(謎のマスクキャラ、方向音痴少女まで加えて)見せては、内容に引き込む力が弱くなるのは当然。

 それでも、とにかく高い作画レベルは魅力。
女の子達が可愛く描けているし、アクションにもラーメン早食い・大食い?バトルにも迫力がある。
 これでもし、絵が拙かったら……
 取りあえず視聴継続。
「これがやりたかったのか!」を早く明らかにして、作品に引き込んでくれると良いなあ。

2015年01月15日 木曜日
『戦国無双』01.「天下一の桜」

 原作ゲームは、ちょっとだけ遊んだことがある程度。
 アニメ。
 冒頭、絵だけでは誰か分からない歴史上の人物が断片的にセリフを呟いて顔見せするシーン、そこそこ長く続く。
…どうしてこれで視聴者の関心を掴めると思ったのか、不思議。
長い説明ナレーションから入るのと同等かそれ以下の興味しか喚起し得ない。

 アニメ「戦国BASARA」ぐらいに、派手な超次元バトル、やり過ぎるほど立てられたキャラ、渾身の作画で臨むべき。
逆に(原作から離れても)地味ながらしっかり作られた戦国物にする手もあるけど、全くそうではないし。
 ゲームとして「無双」「BASARA」は並び立つ内容と知名度だと思うのに、アニメでは大きな差が付いてしまった。
 緊張感も爽快さもない演出、パッとしない作画、眠くなるストーリー…ゲームの販促になるどころか足を引っ張る恐れさえあり、アニメ化した意味は大きく疑問。


『純潔のマリア』01.「完全なる乙女」

 原作漫画未読。
 『もやしもん』原作者の作品であることと、単行本表紙の絵ぐらいしか知らないまま、アニメを鑑賞。
 あー、魔女っ子…というより魔女物なのか。
中世を舞台としているため、森に魔女が住んでいても違和感ない。
魔女ヒロインの考え方や服装なんかは、かなり現代寄りだけど。

 マリア、悪い子ではなさそうだが、死人を一人も出さないで戦いを止める…という程には良い子でなく(そんなに関わろうとはしていない?)、魔女らしい案配。
 この第一話から、恋愛にもほのぼのにもダークなバトルにも持って行けそう。
 ライトノベル原作だと仮定すると、押しが弱い、都合の良さが足りない導入部だとも思えながら、しっかり真面目に描かれた内容は好感触。
 どこに転がっていくのか…『もやしもん』も予想しない展開があった…楽しみに視聴継続したい。

2015年01月14日 水曜日
『夜ノヤッターマン』01.「世界は真っ暗闇」

 今更言うまでも無い、1977年の大ヒット作品『ヤッターマン』の、リメイクというか続編というかパロディーというか、Wikipediaでは「スピンオフ」という事になっているアニメ。
 タイトルだけ聞いた当初は、「夜の」から、三悪を全員美女キャラにしてアダルト要素を強化したり…そういう路線にするのかと思っていた。

 何か大きな異変が世界に起こり、そこから年月を経て、元のシリーズを「伝説・おとぎ話」ぐらいにしか知らないドロンボー一味の子孫側視点で描くストーリー。
 お色気ドロンジョの立場は、未発達で無垢な九歳の少女が占める。
悪賢い・粗暴な性質だった二人の男も、誠実で素朴、心優しい青年二人に変化。
 これら、思いつきで終わらせれば「毛色の変わったパロディー」で終わりそうな設定を、この第一話では時間を掛けてじっくりと、ドロンボー子孫達に感情移入させるよう作ってある。
 優しい母、貧しいながらも幸せな暮らし、別離の悲しみ…「世界名作劇場」か!ぐらいに真剣。

 整った作画が目に嬉しい。
 オリジナル三悪の声優さん達、チラッとでも登場してくれると嬉しいけど、さあ、この流れだとどうだろうか。
 大真面目に思わせておいてドコかでガックリ落とす、という事はないのかなあ…「ヤッターマン」だし、あり得ることのような。
 次回が楽しみな第一話。


『聖剣使いの禁呪詠唱』01.「転生せし者」

 原作ライトノベル未読。
 対ドラゴンの総力戦から、回想に入ったとイヤでも分かる黒画面一杯スクロールの「半年前」文字で、ちょっと笑ってしまう。
そこで、冒頭のシーンからは過去に遡り入学式へと戻っているのに、居眠りした主人公が夢で前世の記憶をすぐ見始める、二重の時間移動構成をしていて何とも。
 突然頭突きをしてくる同級生少女が、その名前を呼んだ途端、前世の兄妹関係を思い出して主人公を「お兄ちゃん」呼ばわりで急激ツンデレ。
 その脇でイキナリ倒れた別の少女は脈絡もなく主人公にキス。
 当たり前のように始まる、ヤキモチを焼いた「妹」と彼女のパターン口喧嘩。
 ラノベ文法によるストーリーの進め方、もうこの時点でお腹一杯。

 妹をイジメた悪い奴に、少し後になって戦いを挑む主人公。
しかし、彼は爪を隠していた能ある鷹、ではなく、フツーに全然弱くてボッコボコにやられてしまう、ってのが珍しい。
 妹とのキスにまつわる記憶でもって前世からの力に目覚める…「なんじゃそりゃあ!」。
 どうにも、ただ調子が外れているのか、狙って馬鹿アニメっぽくしようとしているのか、判断に迷う内容の連続。
 作画はそこそこ、悪くないし、服の背中を破られて裸身を晒す妹なんて結構気合いが入っている。
 もっと弾けて、原作にツッコミ入れるぐらいの勢いがあれば、グッと面白くなるかも知れない…けれどそれは、こういうジャンルのアニメ化に求められていることじゃないんだろう。


『DOG DAYS″』01.「再び、勇者の帰還」

 一期は2011年、二期が12年に放送されたこのシリーズ、というかサーガ、第三期の開幕。
 原作・都築真紀の人気シリーズである『魔法少女リリカルなのは』の箸休め的な作品、などと最初は失礼にも思っていたけれど、もうシリーズ数では追いついてしまった(四作目『なのはViVid』発表されているが)。

 異世界召喚・勇者物。
しかし、そういうジャンルとして無くてはならない・無いままでは有り得ないと思い込んでいた「恐ろしい敵・その世界の人々の悲惨な境遇・苦しい戦い」なん ていうものが、ほぼ存在せず、死人どころかケガ人も出さないスポーツとしての戦争で、そのスーパー選手として(後にはもう大好きな友達として?)主人公ら は召喚される。
 とにかくゆる〜い、幸せな世界観のファンタジー(シリアス皆無ではないけれど)。
子供向け…幼児向け絵本でも、こんなにほのぼのしたファンタジー作品は珍しいような。

 今期、「いつものように」としか言いようのない慣れた手順で、主人公ら現実世界組三人は異世界入り。
かと思わせて、二人は見知らぬ地に落ちてしまうトラブル。
 新機軸の冒険が?「真面目に凶暴で、お馴染み呑気王国への武力侵攻を狙う国」へと落下、主人公・蛮国側の思考形態ギャップで衝突しつつ、次第に、殺し合 わないで済むならそれが一番良い、という方向へ国を導いていく…ぐらい変わったことやると面白いかなあ、などと思ってしまったけど、そこまでではなく。
 困った状態になっている森、新登場の少女が、新たな冒険を予感させつつ、でもそんなに酷い状況にはなりそうもない予測も。
 安定・安心・イヤな所がないことこそ、この作品の持ち味であり魅力。
それを台無しにしかねない愚を犯すべきではない、よね。
 好きな作品だし、のほほんと見続けたい。

2015年01月13日 火曜日
『デュラララ!!×2』01.「百聞は一見に如かず」

 原作ライトノベル未読。
 前期から五年ぶりの続編。
『ファフナー』が十年で、こちらはその半分…とはいえ、少々昔だなあ。
レンタルやCS放送、ネットなどで昔の作品をいくらでも見られるため、リアルタイム視聴者の生理に配慮する必要は、必ずしも無いのか。
原作が貯まったからまたアニメ化できた、という理由も?

 前期、面白く見ていた記憶があるけど、どう終わったか覚えていないのは途中で脱落したからかな。
 それでも、最も印象的だったネコ耳ヘルメット首無しライダーとか、その変わった彼氏を見ると、懐かしい気分に。
 ライダー・セルティ本人は勿論、周囲も相当に異常だけれど、それら含めた風変わりな「日常」を可笑しく提示する一話。
 画面クオリティーは高く、視聴を切る理由はない…が、前期もそうだったはずなのに最後まで見ていないからなあ。


『蒼穹のファフナー EXODUS』01.「来訪者」

 2004年のテレビシリーズ放送から、10年以上を経て放送された続編。
 前シリーズは…立ち上がりでストーリーの語り口が拙かった、とか、絶望的な戦況、ファフナーに搭乗してイヤな状態になっていくパイロット達、「あなたはそこにいますか」…など、印象的な部分以外、もう記憶に薄い。
 放送前の特番形式ででも、ザッとしたこれまでのおさらいをやってくれれば親切だったかなあ。
さすがに10年は長い、前シリーズを全く知らない視聴者も居るぐらいだろうし。
 そういえばMXテレビでは最近、再放送をやっていたっけ…しかし、後で作られた劇場版も踏まえているという話が…

 今期第一話は、ナレーションを多用しつつ基本設定をダーッと説明。
早すぎるし、言葉だけで語られる部分が多いため、新規や第一期を忘れている視聴者には、理解・納得がなかなか難しいような。
細かくは、話の進行に伴ってしっかり解説される、なら、問題ないけど。
 戦況には緊張感を持たせられていたし、作画も高品質。
 しばらく見て、内容に入り込めたなら、視聴を継続したい。

2015年01月12日 月曜日
『フランチェスカ』01.「よみがえっちゃいマスカ?」

 (新)とタイトルに付けられていたのでチェックした番組。
テレビ神奈川でのみ放送…というのが不思議だったけど、枠の都合で先行放送なのかと。
 そうじゃなくて、これ、地上波では北海道でのみ放送されたローカルアニメなのね。
現地では既に放送終了、それを何故か今頃神奈川で放送。

 北海道ならではの観光地が舞台になるのは勿論、キャラクターもクラーク博士(生きた銅像)とか新渡戸稲造なんかがレギュラーとして登場。
 凄まじく安いだろう制作費の割に、『鷹の爪』などよりマトモなアニメとして成立しており、感心。
それなりに動くし、ストーリーも段取りがあり、ギャグにもしようとしている(上手くいっているかはともかく)。
 監督は『もやしもん』『無人惑星サヴァイヴ』『劇場版アイカツ!』の矢野雄一郎なのね。
 何だか北海道は、パワーがあるなあ。


『デス・パレード』01.「デス・セブンダーツ」

 いかにも青年誌などでの漫画原作がありそうな内容だったけど、オリジナル企画。
先行した『デス・ビリヤード』という映画作品が好評だったのか、その後を受けて作られたシリーズ。
 一組の男女が、突然に理不尽な状況へと追いやられ、ゲームを強いられる。
昨今流行っぽい導入部。

 ゲームの進行を通して次第に明らかになっていく男女の関係…愛情と不信、信頼と裏切り、短編としては良くまとまっていて、ダークなラストまで興味深く見られた。
 『世にも奇妙な物語』バッドエンドストーリーの一本、あるいは「ドーン!」の後を細かく描いた『笑ゥせぇるすまん』という感じ。
 今回は面白かったけど、基本設定が明らかにされたため、これからもイヤな終わり方ばかりしてはシンドくなってしまいそう。
ゲームを行う状況から、ハッピーエンドはちょっと難しいと思うし(理解して納得して互いを思い合えれば幸せ、としたら可能?)、物語のバリエーションはどうやって出していくのかなあ。
 冷たい雰囲気を作る演出、隙の無い作画が結構。
 もうちょっと見続けよう。

2015年01月11日 日曜日
『アルドノア・ゼロ』13.「眠れる月の少女」

 タイトルに変更なく、話数も通しの13話として始まった、第二期。
 一期最終話から予想した続き方は、「脳死に至ってなかった」「瀕死状態を治療するアルドノア・テクノロジーがある」「姫はデューカ リオン、主人公はカタフラクトに脳(あるいは脳内データ)移植を行う」「実は途中からスレインが見た夢(カタクラフト能力による未来予測)になっている」 「フツーに二人とも死んだまま、他キャラを主人公に格上げして続ける」というものだった。
 …最初の二つが比較的近い感じ?

 二期放送開始まで興味をつなぎたい思いがあってのクリフハンガーだったのだろうが、フツーに「死んだと思われた二人とも(ザーツバルムを入れると三人?)生きてました」であり、その生存に、なるほど!と感じさせる理由付けが出来なかったのは拍子抜け。
 伊奈帆については、撃たれる瞬間に顔を振ることで脳への直撃を避け生存確率を上げていた、とかいう策士キャラならではのコジ付けもできなくはないか。
しかしそれなら、殊更にスレインを挑発する必要がなく、姫だけでも助けてくれと願うとか(彼は正面から戦うだけで心理操作は苦手なんだっけ)方法はあったような。

 伊奈帆に代わり主人公に格上げ出来そうな有能キャラを作ってないので、そりゃあ死んでもらっちゃ困るんだろうが。
逆に言うと、彼一人の無双が酷いってことか。
 今回も、凍結させるカタフラクト相手に、爆発で自機体を暖めつつ接近(だよね?)、というなかなか無茶な作戦を披露、見事成功させて敵を仕留めた。
比較的アイディアが掛かっている倒し方。
また海に落として周囲を凍らせ…というのも可能だった?シチュエイションをストーリーに都合良く設けるなら。
 伊奈帆がキスだけで姫からアルドノアの起動能力を貰い受けるのも、便利すぎてどうだろう…いや、無双無双。
 脚本・演出・作画共に、前期と変わらないレベル。
 今期も、突っ込んだりしつつ、最後まで見てしまいそう。


『アイドルマスター シンデレラガールズ』01.「Who is in the pumpkin carriage?」

 原作ゲーム未プレイ。
 以前にアニメ化されたシリーズも、面白く見ていたが何となく途中で視聴を終えており、新規シリーズに付いていけるかなあ…と不安に思いながらの鑑賞。
 ああ、世界観を一緒にしながら、また別の少女たちをヒロインに新しく語る作品なのね。
 元々のアーケードや家庭用機向けに作られたゲームと違い、スマホ等のアプリゲームを原作としている…らしい。

 アイドルを目指す少女たちの物語なのは当然ながら同じで、そのメンバーを集める所から第一話がスタートしており、入りやすい。
 えらく無口で無愛想なプロデューサーだなあ。
前作と大違い、これじゃ少女たちが警戒するのも無理ない、業務に支障を来すレベル。
 個性はあるもののまだ「普通」としか言えないヒロインたちは、可愛く、感情移入しやすい。
 作画も良好、シリーズの繋がりを感じさせる。
 無理なく見られる限りは見続けたい。


『暗殺教室』01.「暗殺の時間」

 原作漫画は、「ジャンプ」連載で既読。
 原作者前作の推理物『魔人探偵脳噛ネウロ』は、犯人の異常性と推理を行うネウロの輪を掛けた異常性が面白く、ジャンプパターンっぽくバトルに入る終盤も含め、大変楽しく読んだ。
 今作…「触手を持つ正体不明の生物が、地球を破壊する期限を決め、それまで指定した学校の教室で教師をさせろと要求、生徒達には自分の暗殺を求める」という、粗筋だけ書いても意味が分からない、相当無茶なストーリー。
実際、第一話冒頭を読んだ時は、こりゃダメだと思ってしまった。
 が、異様な設定を持つ異質な存在でありながら、正しい「教師」の魅力も溢れている「せんせー」の描き方が実に巧く、クラス生徒達の個性を彫り込み、更に狂った敵役を出してくるお馴染みの手腕も確かで、グイグイ内容に引き込まれる。
 テーマが「暗殺」だから、「死ぬ気になれば…」ではなく「殺す気になれば何でも出来る」といったロジックを用い、お説教するのが楽しい。
 今時、あんまり流行らない教師物というジャンルに思いがけない方向から切り込み、見事再生させた、凄い漫画。

 アニメ。
 導入部が上手く、漫画より自然に視聴者を引き込めるかも知れない。
 高速移動を出来るせんせーの特性など、馬鹿馬鹿しく・丁寧に映像化してあり、アニメにした価値を感じられる。
監督が岸誠二なのか…なるほど。
 作画レベルも高く、原作イメージを損なっていない。
 原作既読のアニメはあんまり見ないんだけど、これは見続けられそう。

2015年01月10日 土曜日
『銃皇無尽のファフニール』01.「竜園のミッドガル」

 原作ライトノベル未読。
 冒頭から長いモノローグや無理な説明ゼリフなどを詰め込んで設定を紹介…『冴えない彼女の〜』でネタにされていた、よろしくない脚本の典型。
 主人公は取りあえず裸の女の子と出会い、学園に編入、異質な力を持っていることが語られる。
ライトノベルの鉄壁パターンそのまま。
 演出・作画等は、こういう系統の作品として悪くないけど、普通。
 初めてライトノベル作品に触れる人、あるいは、こういう内容が大好物で他作品との差異や女の子の個性で楽しめる人向けかな。


『幸腹グラフィティ』01.「ほかほか、じゅわっ。」

 原作四コマ漫画未読。
 漫画の一ジャンルを成している、料理物の作品。
そんなにグルメな食べ物は登場せず、ごく普通の家庭的料理が題材。
 肝心の料理や食べるシーンは、かなり上手く描けている。
特にいなり寿司、絵そのものの美味しそうさに加え、きりんが「食べたがるけれどなかなか食べられない」物語的付加価値も加わって、見ているこちらまで食べたくなってしまう。

 料理の絵は、ただ上手な人が描けば良いというモノでなく。
完璧なデッサン画の人物=魅力的キャラクターではないように、食事への興味関心と執念のような物が必要。
「メシデザイン」という特殊な役職まで設けたこの作品では、その辺、巧くいっていると思う。
 ヒロインの食事リアクションが、妙に色っぽすぎて可笑しい。
 ほのぼのと可愛らしい日常ドラマは心地よく、癒やし系、深夜に何か食べたくなる目の毒なアニメとして、見続けていきたい。


『冴えない彼女の育てかた』00.「愛と青春のサービス回」

 原作ライトノベル未読。
 現実寄り、割合しっかり作られた萌え物、という感じ。
初回から容赦なくサービスシーンを連発しており(開き直ったサブタイトル通り)、対象視聴者を絞り込んでアピールする狙い。
 これが意外なのは、「ノイタミナ枠」での放送だということ。
ここまで分かり易いライトノベル・パターンの物語をアニメ化したのは珍しいような…いつもはもうちょっと捻ったりヒネたりしている内容だから。

 萌えのテンプレートから読み解けば別に分からない所はないけれど、今回「0話」、ということは、次回の一話が本編の始まり?
 アニメ作品を評価するセリフや、ムダに長いモノローグ(説明セリフ)への批判など、余りにも聞き慣れた・言い慣れた言葉で、可笑しい。
その批判を劇中で発しながら、主人公が説明ゼリフを連発するヒネくれたギャグには笑ってしまった。
 ああ、『龍ヶ嬢七々々…』の監督なのか。
最後まで面白く見た『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』も同監督の作品であることから、原作が良ければ…
 作画は美しく、サービスシーンをしっかりサービスたらしめている。
 もうちょっと見ての判断で。

2015年01月09日 金曜日
:『キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎』01.「30周年商品の謎」

 5分で「トランスフォーマー」…何をやるのかと思えば、『gdgd妖精s』風にテーマを決めて声優さんがアドリブ?で喋りまくる内容。
それも当然、『gdgd』の演出・脚本、『直球表題ロボットアニメ』監督の作品。
 声優さんの暴走、という意味では(セリフで触れてた)『ビーストウォーズ』にも似てるかな。

 スマートフォンアプリゲームや展開する玩具のCMアニメ。
 アニメとしてどうこう言う中身じゃないけど、十二支がロボットに変形する「子・丑・寅ンスフォーマー」とか、ちょっと良いかもと笑ってしまう。
 覚えていたら見続けたい。


『東京喰種トーキョーグール√A』01.「新洸」

 三ヶ月ほどの間を置いて始まった、第二期。
 作画から独特の雰囲気まで、そのままなのに安心。
 キャラの異常性とアクションの突き詰め方が、常識的な範疇をオーバーした作品で、そこが大きな魅力だった第一期。
そこを外さなければ、今期も楽しく見続けられそう。


『新妹魔王の契約者』01.「妹ができた日」

 原作ライトノベル未読。
 視聴対象を限定し、過剰気味のサービスを突っ込めるだけ突っ込んだ、確信的第一話。
トイレでの暴行?に続き、妹キャラ定番の朝起こしプラス腰振り、幼妹の裸エプロン披露と、キャラ感情の流れを無視しても、とにかく男性視聴者にアピールしようという姿勢は結構。
やり過ぎで、ちょっと笑ってしまうぐらい。
 ここに力が入りすぎたため、妹の正体は…とか、家族の絆が云々なんて所は段取りっぽくなってしまっているけど、それはこの作品にとってマイナスじゃないだろう。

 作画にパワーがあれば、サービスへの満足感はより深くなったはず。
この先、第一話より絵が崩れた場合、作品価値を損なうことにもなりかねないので、頑張って欲しい。

2015年01月08日 木曜日
『艦隊これくしょん -艦これ-』01.「初めまして!司令官!」

 超絶話題のゲーム、アニメ化。
 原作ゲームは、ほとんど遊んだことがない。
始めてみようとした当初、何度やってもサーバーに入れなかったため、心が折れてしまって。
 ムック本や二次創作的なものには結構な数、触れている。

 アニメは、軍事色の薄い雰囲気、対人間ではなく異形の存在が敵、女の子達自身が兵器となって戦うなど、『ストライクウィッチーズ』風の作り。
 必要な所だけ提示すれば良いゲームと違い、アニメは、一本のストーリーとして見せるため隙間を埋めて作らなければならず、しかし細部まで説得力を持たせるのはさすがに難しい題材で、いろいろな所をトボけてある。
もっとお色気要素を強化すれば、更に誤魔化しが効いた(他に突っ込む気力を失わせられた)かも。
 変身シーンのような発進のワンダバ、なかなかに力が入った艦娘戦闘には、見応えがあった。
 戦術がしっかりあると更に良かったろうか、作戦立案に長けたキャラ(人間の男性…ユーザー)がいずれ加わることになる?
 初陣の吹雪はパニックになるぐらいでも良かったかなあ。
彼女の出自から赴任してくるまでを描けば、もっと世界に入りやすくなったろうが、トボけようとしている所まで語りが必要になる恐れはあるか。

 取りあえず、見続けて良いだけの出来。
 ただ…この監督の作品は、近年、途中で視聴を終えていることが多く、そこはちょっと不安。


『美男高校地球防衛部LOVE!』01.「愛という名のもとに」

 アニメオリジナル企画。
 なかなかふざけたタイトルで、どんなモノかと思って見たが、中身はもっとふざけているというか何というか、タイトル通り。
 美少年がぞろぞろと登場し、サービスカットもあるため、女性向け萌え物だと単純に捉えていたけれど、後半でちょっと驚いた、「プリキュア」なの?
まあ「勇者部」の女の子達だって変身した訳で、今時、フツーか。

 監督が『銀魂』『男子高校生の日常』の高松信司、ということで、男の子達の掛け合いを可笑しく見せるのはお手の物。
ちょっと笑わされてしまった部分も。
 が…さすがに変身シーンで男子の裸体を見せられるのはキツイ。
男性向け魔法少女物の同様シーンで、女の子の服を剥いて裸体にしてしまう所を女性が見てどんな気持ちか、分かったような気分。
 新番組ラッシュが不調であり視聴本数に余裕が生じたなら、見続けても良いんだけど…

2015年01月07日 水曜日
『ユリ熊嵐』01.「私はスキをあきらめない」

 アニメオリジナル作品。
 意味不明なタイトルで、いったいどんな内容なのかと思って見たが、第一話は輪を掛けて意味不明。
 小惑星が爆発した影響で地球上のクマが大きく変化し、高度な知性と人間に変化できる能力を得、壁を築いて境界を分けた人類を食べようと狙う…うーん、まあ、「何故」「どうして」という疑問さえ差し挟まなければ、理解不可能なストーリーでもないか。
「あんパンの種に、空から降ってきたいのちの星が宿り誕生した(Wikipedia)」ヒーローが、彼を倒すため「バイキン星から赤ちゃんの時に卵の状態でやってきた黴菌」と戦う話だって、それはそれなりに受け入れられることからすれば。

 「なんじゃこりゃ、アホか!」と、監督・幾原邦彦が見終わった人に言わせたくて、手間暇かけて作った一話目。
まんまとその手のひらで転がされてしまい、悔しいやらオカシイやら。
 高い作画レベルで魅せる美少女同士の百合関係、ドキッとさせるサービスシーン、コミカルなクマの可愛さ(凶悪だけど)、視聴者の思考と感情を揺さぶり混乱させる演出……見続けさせる仕掛けへの自信があるんだろうなあ。
 そりゃ視聴は続けるけれど、ドコに連れて行かれるのか不安と不安と期待。


『アブソリュート・デュオ』01.「焔牙/ブレイズ」

 コメディーなのかシリアスなのか萌えパターンなのか、掴みかねる第一話。
 入学式で偶然隣り合わせた生徒と戦って、入学できるのは生き残った方だけ(傷つくのは魂のみらしいが)、という『バトルロワイアル』だか『あずみ』みたいな、戸惑うヒマも与えない物語への引き込み方は、結構。
ただ…講堂一杯にいたはずの生徒達が、戦い始めると途端に少なくなってしまう、演出のアラ?と感じてしまう部分が。
グラウンドなどに場所を移したり、「そんな理不尽なことを言う学校は自分からお断り」とばかり帰ってしまった生徒も多かったのか。

 主人公の能力「楯」、作品世界的に異常らしいけど、セリフだけでそう言われても…
 バトル物なら、ここを一話の重要ポイントとして物語の持って行きようから考え直す所だろうが、ライトノベル的には、すっ飛んだ女先生の登場、低血圧系美少女とのドキドキ同室生活の突端を示す方が大事、なんだろう。
 最初に仲良くなった(なりかけた)女の子を、もう退場させてしまうのは意外。
敵対学園に入学していたり、変貌した姿で再登場する可能性も?
 オープニングの作画が格好良くて、ちょっと見返してしまう。
 内容の作画は、第一話として普通。
 もう少し見るけど、シリーズ最後まで目を話せなくなるほどの魅力が現れてくるかどうかは、まだ分からない。

2015年01月04日 日曜日
 レンタルで映画『キカイダー REBOOT』を見る。
 言わずと知れた、石ノ森章太郎原作、1972年の実写特撮ドラマをリメイクしたもの。
 内部メカが露出している斬新なキカイダーのデザイン、ハカイダーの格好良さ、原作漫画でキカイダーがブラスターを使うシーンの衝撃など、印象深い作品。
 2000年にアニメ化されたものも、ガツンとくるセリフがあったり、面白く出来ていた。

 今回の実写映像化。
 うーん…編集者がよく言う「これは何が面白い、何を面白く思って欲しくて作った作品なの?」というのが、見終わった感想。
 弱くて爽快感がないキカイダーの戦い、設定を大きく変えられたハカイダーの魅力のなさ、中途半端に扱われるミツコ・マサルの姉弟…
 姉弟を守る、という存在・誕生の意義を、途中でキカイダーに喪失させてしまうのが凄い。
それに代わる戦う意味を(セリフではともかく)きちんと示してくれないため、盛り上がるべきハカイダーとの戦いを見ても、「この2体、なんで戦ってるんだっけ?」と思うほど。

 キカイダーの苦悩、ハカイダーの恐ろしさ(設定を整理したのは上手いけど小物過ぎる)、相手が生身でないからこそ生じたミツコのジローへの恋心…CG技 術を用いてキカイダーの内部メカをしっかり見せる、だけでもいい、何かにテーマを絞り込んでそこに特化するべきだったろう。
 モタモタした散漫な内容で、面白さを感じ辛い。
 『シャリバン』『シャイダー』リブート(続編?)の出来の良さを、一層奇跡的に感じてしまう。
ああ、映画『電人ザボーガー』も、おバカさんでありながら楽しく出来ていたか。

2015年01月03日 土曜日
『ヤマノススメ セカンドシーズン』最終24話.「さよなら、わたしたちの夏」

 ええと、今度こそ最終回だよね?前、折り返しの話を勘違いしてしまったから(不安げ)。
 なかなか辛い結果に終わった富士山へのリベンジ、までは行かず、懐かしい思い出のある谷川岳登山と、穏やかな日常で終わるのが、この作品らしい。
 ヒロインにとって登山は、歯を食いしばっても行わなければならない義務などでなく、次々に険しい山へと挑み征服していく戦いのようなモノでもない、楽しいこと、嬉しいこと。
まだロープウェイやリフトを怖がってしまう成長のなさが、登山プロフェッショナルを目指す訳などない普通の女の子っぽくて、いいなあ。

 新たなお友達・ほのかも出来て、楽しい日常と、その延長にある登山は続いていきそう。
 女の子達はみんな可愛いけれど、無口・無表情系のほのかもまた可愛らしく、もうちょっと見ていたかった気分。
 続編の希望などは既に一度書いたから、うん、面白い、目の離せないアニメでした。

2015年01月02日 金曜日
『魔弾の王と戦姫』最終13話.「広がる世界」

 期待した、戦略・戦術を練って危機的戦況を逆転していく部分…あるにはあったけど、思うより弱く、残念。
 敵の主将を討ち取ったら勝ち、って事もあろうが、戦姫の超絶能力で雑兵を薙ぎ倒し、主人公の弓一閃で勝敗を決めるなら、自軍兵士の犠牲はもっとずっと少なく戦えるんじゃなかろうか。
要するに「戦国BASARA」だと捉えれば、戦い方に何の不満もないけれど。

 頑張っている所が見えるにしても、ティグル、モテ過ぎ。
その辺りは、ライトノベル原作だなあ、と思わせる。
 巨乳戦姫が多かったのは、個人的に目に嬉しくてオッケー。
リュドミラも胸がないって訳ではないのだけれど、比べてしまうと小さく感じてしまうぐらい。
 敵将のクレイシュ、言動がなかなか面白く、戦況が不利でありしかも責任を一人で負わされないと知るや、サッと撤退を決めるなど、この戦いだけを見ていない知将ぶりが素晴らしい。

 ライトノベルらしい戦記物で、そこを弁えれば、シンドくならず気楽に見られて悪くない。
 原作は継続中らしく、まだ未登場の戦姫もいる…顔見せだけはしたんだっけ?、ことから、続編が期待される所だろう。

2015年01月01日 木曜日

 2015年、あけましておめでとうございます。
 昨年中は、とにかく娘に時間を取られまして、アニメを見るような隙間が少なく、否応なしに視聴を打ち切らなくてはならない局面もあり、無念。
 更新頻度が落ちまくっており、申し訳ありません。
いや、仕事が遅れがちな事こそ反省すべきなのですが!

 今年も、ぼちぼちやっていきたいと思います。
 沢山の面白い作品に出会えますように。

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