2019年04月18日 木曜日 |
『ワンパンマン』14.「人間の怪人」 第二期開幕、その二話目。 あれ?アニメ『ワンパンマン』ってこんなだっけ?という拍子抜け感が。 キャラ絵は崩れていないし、アクションも動くところは良く動いており、厳しい作画環境を窺わせる作品が多い今期、これに不満を言うのは贅沢に過ぎるんだろう。 しかし第一期は、画面作りへの注力が行きすぎて暴走を感じさせ、やりすぎだろう、ここまでしなくても……という作画クオリティーが圧倒的な快感を生み出していた。 原作漫画は絵が物凄く巧く、なまじのアニメ化では「原作に負けている」という評価で終わりそうな所を、力業でそのハードルを乗り越えて価値を証明。 同レベルのパワーを二期にも期待していたため、それにしては、と思ってしまう。 |
2019年04月15日 月曜日 |
『さらざんまい』01.「つながりたいけど、偽りたい」 ノイタミナ枠、アニメオリジナル企画。 幾原邦彦監督作品、ということで求められる演出や絵のレベルは、冒頭での、ヘッドライトを浴びて横断歩道を駆け出す少年のカットで、もうクリア。 なんという事もない日常をドラマティックに切り取るセンスが非凡で、溜息が出る美しさ。 その後も、一話30分、どこでも気を抜くことなく画面的クオリティーは驚異的に高く、カッパ少年三人が歌い始める辺りからの異常な盛り上がりとスピード感は、凄いと言う他無い。 天才的演出力。 ……と裏腹に、ストーリーはひたすら「なんのこっちゃ」。 意味ありげであったり、何を明示・暗示しているのか考察できそうな描写やキーワードは多々あるけど、そこはもう読み取りたい人だけで。 幾原監督は、描きたいテーマを伝えるための演出が素晴らしく上手い人だった。 現在、「素晴らしく上手い演出」を描いた後から、テーマやストーリーがヨタヨタ追いかけて行ってるような、本末転倒を感じてしまったり。 とにかく、ゴチャゴチャ言わず画面を眺めているだけで、30分を費やす価値があるほど気持ち良いのは確か。 見続けたい……と思いつつ、最近の幾原監督作品は途中脱落が多いかな。 |
2019年04月14日 日曜日 |
『賢者の孫』01.「世間知らず、王都に立つ」 原作ライトノベル未読。 漫画版を読もうかな……と思ったんだけど、全体に低めのAmazonレビューに躊躇ったままアニメ放送開始。 原作ではどうなのか、最近は異世界への転生について「もう視聴者も段取りは飽きたろうからザッと流す程度でいいよね?」とした描き方の物が増えており、これもその一本。 何となく会社員で、ふっと事故死、そして当然ながら転生しました、という、本当に「元は現実世界の大人だったんですよ」を形式的に描くのみ。 本編が始まると更に驚きで、主人公は現実世界のことをオボロにしか覚えておらず、それなら転生設定などナシ、賢者の孫として生まれた…で問題ないような。 何のために段取り踏んだの?「オリジナル(現実世界?)言語を操る」って特殊性だけ? 主人公視点で既に、本当は賢者の血縁ではなく拾われた子、というのを語っているのに、賢者の口からまた改めて言わせるの、二度手間。 異世界風の服装をしているキャラも居れば、主人公はネクタイにスーツ(制服?)姿で、違和感。 そんな細かいコトはどうでも良く、スーパー主人公の強さ凄さ特別さが周囲から驚異感嘆の目で見られる「俺ツエー」をひたすら楽しむ作品、なのだろう。 しかしこう、世界やキャラ、危機の作りがテキトーだと、それを超絶パワーでブチ壊されてもカタルシスがないというか。 第一話から気合いの入らない作画。 とにかく異世界転生無双が大好物な人向け。 関係ない話、自分が今の意識を持ったまま、幼い少年に転生し、人生を再度歩むとして。 昔よりいくらか成績を上げられるかも知れないが、東大に首席入学なんて絶対に無理。 格闘技を極めて日本でもトップクラスの実力者に……なれるはずがない。 なのに、「舞台は異世界」という設定が付くだけで、全属性魔法習得、敵の動きが止まって見えるレベルの武術を身につける、って無茶でも出来るような気がするのは、「ファンタジーの魔法」というモノなのかなあ。 『世話やきキツネの仙狐さん』01.「存分に甘やかしてくれよう」 原作漫画未読。 今期癒やし系……というよりもっと進んだ、「社畜男性が狐美少女から無条件で甘やかされる様子を、主人公男性と視聴する自らを同一化させて、楽しみ癒やされんとするアニメ」。 帰宅してドアを開けた男に、仙狐が「お帰りなのじゃ、遅くまでお仕事お疲れ様じゃ」と言うシチュエイションを三回も繰り返す演出。 それはもちろん「現状が信じられない男へ、不条理存在からの重ねた駄目押し」という意味はあるんだけど、それでも長いこのシーンが許されるのは、視聴者の求めるもの=笑顔で自分を迎えねぎらってくれる美少女、という需要供給のシアワセな関係が成り立っているから。 合わない人は、多分もうココでドロップアウトだろう。 この辺は徹底していて、番組ラストでは「スーパー仙狐さんタイム」と銘打ち、主人公男性の姿からセリフまでカットした上で、視聴者自らが美少女に歓待される対象となり会話する「おもてなし」サービスが設定されている。 完全に男の目線で進展する一人称AVみたいな……例えが悪い? 作画レベルは高く、絶対に必要とされる仙狐の可愛らしさ、加えて美味しそうな料理・ストレスを溜めた男の感情がよく表現されている。 異種族コンタクトへの戸惑いや、男と世界に迫る危機の物語は、ごくごくコンパクトに、邪魔にならない程度に抑えられ、願望充足を邪魔しない。 ヒロインが例えば「27歳OL、趣味はショッピングとアイドルの追っかけ、お互いに尊敬し合える関係が理想」なんてコトじゃ、この作品は成り立ちづらい。 そんな女性がひたすら癒やしてくれる、なんて内容、「ファンタジー過ぎる」から。 お狐様少女やエルフ、悪魔に宇宙人がすることならば現実味もあるけれど、それをリアルの女性に置き換えようだなんて、「都合のいい夢、見すぎてるんじゃないの?」 一話で提示した、居心地の良い空間をどこまで維持できるかが勝負。 シッポは良いが、それ以上の肉体的接触は、この関係を崩して(進めて)しまう恐れがあり、難しそう。 視聴継続。 |
2019年04月13日 土曜日 |
『ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!』01.「501発進します?」 息の長い『ストライクウィッチーズ』シリーズ、最新作。 といっても15分枠のため、シリアスな物語にはならないかと思ったけど、予想以上に日常。 これはスピンオフ漫画をアニメ化したものなのね、未読。 原典シリーズキャラの魅力に寄り切ったネタだから、キャラ愛が強い視聴者はクスッとできたりするんだろう。 この原作通りなのかアクの強い作画、それはとにかく画面作りのクオリティーそのものが低く、宜しくない同人アニメ並という所で、真面目に見ようという気力を削がれてしまう。 『異世界かるてっと』01.「集結!かるてっと」 前情報何もナシで見たため、結構驚いてしまった。 KADOKAWAが擁する異世界転生物、その人気作四本をごった混ぜにするギャグ。 『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を!』『幼女戦記』『Re:ゼロから始める異世界生活』って、しかしスゴイ取り合わせだなあ。 アニメとしては、登場キャラの頭身が大きく減され簡略化の上、予算の都合か余り動かないため、ちょっと物足りない画面。 「スーパーロボット大戦」ぐらい上手く世界観を重ね、もうちょっとマトモにストーリーを語ってくれれば……放送時間15分じゃ無理か。 声は元通りの声優さん、なのだろう、そこは聞き所。 イベントで上映してファンが喜ぶ作品、みたいなもので、これ自体の次回よりも、各アニメの続きが見たくなってしまう。 『RobiHachi(ロビハチ)』01.「旅は道連れ Journey to the Star」 アニメオリジナル企画。 これは……うーん、『スペース☆ダンディ』的な宇宙ドタバタ無責任路線を狙ったものなのか。 しかし圧倒的にセンスが足りていない、「中途半端に真面目」と言うのかなあ。 開幕後、主人公の男二人がオープンテラスのイスに座り込み、放送時間10分が経過する頃まで延々と、どうでもいい話(キャラ設定の紹介ではあるが)をするのに、驚く。 バカ路線、いやコメディーであったとしても、こんなのを最初に見せるのはマズい。 「見といて欲しい作り手側の理由」は分かるけど、せめて最大限に飛んだセンスで演出しなければ、視聴者にとってよく知りもしない間の抜けたお兄ちゃんの人生話なんて、すぐ飽きられてしまう。 ダサい合体巨大ロボの登場、もっと笑わせて欲しかった。 これから、イセカンダル(伊勢参り)を目指すヤージとキタの東海道中膝栗毛が繰り広げられるのか。 作画は悪くなく、お兄ちゃん二人がキレイに描けている。 そこいらを楽しめる女性視聴者か、とにかく第一話で笑えた人向け。 |
2019年04月12日 金曜日 |
『ノブナガ先生の幼な妻』01.「妻が来たのは いいものの」 原作漫画未読。 『ふたばにめ!』枠、ラスト。 10分程度の放送時間のため、テンポ早めにストーリーが進むのは結構。 ただ、BGMを変な風に切ったりとか、雑さを感じさせる作りになっているのは宜しくない。 ヌードシーンで一部を透過光により隠すのはよく見るが、体全てから発光させるのは珍しい。 14歳という年齢設定に、過度な配慮をしたものか。 ここは何となく流さず、突っ込んで笑いにすべきだったと思うなあ。 一話目にして、シリーズ中盤ぐらいの疲れが見える作画。 『ふたばにめ!』枠三本、残らずこんな感じなんだけど、予算が相当に限られているのか制作会社に気を抜かれてるのか。 『女子かう生』01.「女子かう生とふともも」 原作漫画未読。 『ふたばにめ!』枠、二本目で、放送時間は5分以下と最も短い。 「はっ」「んっ」といった漏れるような声以外、全然喋らないなあと思えば、原作もサイレント漫画で吹き出しはほとんど使われてないそうな。 時間の短さから、ストーリーを期待するものじゃないのは自明だが、ギャグどころかクスッとさせるコメディーとしても弱く、かといって「あるある」な日常でもないし、気合いが入らない作画のせいでなく元々エロ路線も指向されていない。 原作は、絵や雰囲気が良いのかな…… 30分枠の穴埋め、としてのみ作られたアニメ。 『超可動ガール1/6』01.「君は超可動ガール」 原作漫画未読。 30分を三本のアニメで埋める『ふたばにめ!』枠、一本目。 フィギュア少女が登場する漫画・アニメ作品はジャンルを構成するぐらいあるけど、これもそう。 最初、アニメ内アニメとして故意にラフなイメージの画面を見せられているのかと思った。 人間キャラも、ストーリーも、ギャグも、平成終わりの新作に似合わぬ古式ゆかしさ。 バトルを予感させる導入ではないし、笑うほどのネタもなく、お色気サービスも薄い。 次回に向け、楽しみにすべき要素が見当たらず…… 『なむあみだ仏っ!- 蓮台 UTENA -』01.「煩悩の犬は追えども去らず」 ゲームアプリが原作らしい、未プレイ。 怪異を退治すべく、仏教的な格好をした美青年が現れる導入。 アリガチなバトル中心アニメなんだな、と思わされたのもつかの間、戦いはそう頻繁に起こらないのでノンビリ過ごせ、という言葉通りに一話の残り時間が費やされ、驚く。 一応、次回への引きとして不穏な気配が示されるものの、この作品は戦いと変な日常、どちらを中心に推移していくのか。 キャラ名が、帝釈天・大日如来・釈迦如来…といった風に、原典そのまま。 違和感あるけど、神仏悪魔を独自解釈でキャラ化するのは、日本じゃ普通か。 登場するのは美青年ばかりなので、女性視聴者には楽しい内容、だろう。 |
2019年04月11日 木曜日 |
『八十亀ちゃんかんさつにっき』01.「はじまり」 原作漫画未読。 5分間、今期の地方ネタ枠。 名古屋の紹介をテーマとしている。 エビフライを「えびふりゃー」って言わないのね、それは「そんな呼び方する奴なんて存在しない」ってレベルか、「最近では・若い者は・ヒロインに限っては言わない」のか。 自分の郷里・高知県も「吐くまで飲ませるのが客への歓迎だと思っている」と紹介されることあるけど、身近ではそんなに酒好き居ないな。 雰囲気やヒロインとの掛け合いは楽しげ、しかし録画してまで毎週チェックしたいかというと…… 『八月のシンデレラナイン』01.「プレイボール!」 原作はスマートフォン用ゲームアプリなのね、漫画かライトノベルとばかり……未プレイ。 女子高校野球モノ。 一話時点では、汗臭さを感じさせないものの、華麗で美しいってファンタジー野球の描き方でもない、このバランスは良い感じ。 入学式から始め、キャラを紹介しつつ、ゆっくりと部員を集めていく形式。 試合の迫力や駆け引き、勝利のカタルシスで引っぱらんとする野球物ではないのだろうから、少女達の心情を大事に描いていく、これで正解。 悪くはないけどまあ妥当ぐらいの作画、不足は感じないがハッとするってことでもない演出。 次回への引きはキャラの魅力に大きく寄ってしまうため、作画は出来るだけ高品質であって欲しいところ。 もうちょっと見ての判断で。 『なんでここに先生が!?』01. 原作漫画未読。 もっとエロ系の雑誌に連載されたモノかと思ったけど、「ヤングマガジン」なのね。 アニメは、15分枠。 「本番までには到らない、ギリギリのエロさ」が上手く表現されている。 トイレのシチュエイションなんか、ともすれば下品であり不潔にも感じさせそうな所を、笑いさえ交えてコミカルに色っぽく演出してあり、感心。 超絶の作画、ってほどではないが、女性の胸の柔らかさ表現など必要なポイントはしっかり押さえている。 総監督・金子ひらくということでは、もっともっと!を期待したくはなってしまうけれど。 可能な限り視聴継続したい。 『洗い屋さん!〜俺とアイツが女湯で!?〜』01.「痩身マッサージ」 原作は漫画なのか、未読。 『アソコ洗い屋のお仕事〜片想い中のアイツと女湯で〜』が原作タイトルだという所からも、今期エロサービス枠だと分かる、5分アニメ。 ジイサンに代わって女湯で背中を流そうとする主人公、同じ運動部女子にそのまんまの顔を見られても気がつかれないのは、さすがに不自然。 特殊メイクをする、水中メガネ・マスクなどで顔を隠すといった、多少の「変身」を入れた方が。 まあしかし、5分しかないし、内容的にもそんな整合性なんて誰も求めてないか。 作画はまずまず。 肝心のサービスシーンを「ここから先は配信版で…」とカットしてあり、テレビ版を見る意味に大きな疑問が。 |
2019年04月10日 水曜日 |
『真夜中のオカルト公務員』01.「新宿上空の天狗と天使」 原作漫画は、ヨメさんが買ってる単行本で2話ぐらいまで既読。 怪異に対応する、区役所専門部署職員の物語。 アニメ。 抜群の……ほどでもないが作画は頑張っていて、肉感的に描かれた天使が目に楽しい。 巨乳に留まらず体自体が人間より大きいのは、「大きめの女性を愛する人達」にとって心奪われるところでは。 原作では主人公が、天使・天狗と先輩職員の衝突をギリギリ止めたのに、アニメでは間に合わず発煙筒?が投げられており、反撃の応酬になっていたらアウトだった。 駆け落ちを計ったカップルの弁護をした原作主人公に対し、アニメでは二人が自ら出てきて弁明する(その後で主人公が言葉を足すけど)。 うーん、主人公らしい活躍を削るのは…… 第一話だし、まだ不慣れな職場・能力のはずだし、余り目立たせるのはどうかって考え方かも知れないが。 ツカミとしては、原作版の方が優れているかな。 現状、「公務員」としての設定はさほど活かされておらず。 闇の政府組織でも、怪異専門の探偵事務所でも構わない。 あさりよしとお先生『中空知防衛軍』ぐらいお役所仕事だと、面白いんだけど。 『Fairy gone フェアリーゴーン』01.「灰かぶりの少女」 アニメオリジナル企画。 とにかく画面作りに気合いが入っていて、安っぽくない雰囲気があり、見入らせられる。 スタンド戦みたいなバトル、と思ったら、監督は『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』シリーズディレクターなのね。 あと『はたらく細胞』『DRIFTERS』なんかも手がけている。 説明不足や多視点による混乱など、導入としてゴタゴタしている所はあるけれど、それでもまた次回見てみようか、と思わせるパワーあり。 尻上がりに面白くなることを願って、視聴継続。 |
2019年04月09日 火曜日 |
『消滅都市』01.「消滅」 原作はスマホ用ゲームアプリ、未プレイ。 「作品世界の常識」提示に失敗している……提示しようってつもりもない?アニメ。 冒頭で見せられる本筋に無関係のアイドルライブ(ヒロインはその一員かと思ってた)、ヒロイン監禁部屋を訪れる男達に突然混じっている主人公、超高速で走 行し・ジャンプする防弾仕様の原付バイク、説明もなく浮かんでいる坊主、疑問の感情が飽和状態になったかと思われたところでヒロインが空中に出現させる スーツのヒットマン…… 『ジョジョ』スタンド状態ヒットマンが大量の銃器で一斉射撃を始める辺りでは、もう笑ってしまった。 こんなにも作り手の都合だけで、視聴者を無視して物語を進めるとは。 ヘリでも追いつけないスピードで走る原付バイクは、恐らく超絶改造済みなのだろうが、劇中にそれを分かり易く示していない。 『カリオストロの城』でフィアットが後部からスーパーチャージャーを出すのは、「ここからの無茶アクションが可能になるのは、今見たコレのお陰です」というエクスキューズ。 バイクも、何かしらのスイッチを入れる、変形する、追跡者が「なんだあのバイクは!」と驚く、等の演出を入れないと、単にテキトーな演出なのかどうか判断が付かない。 異常事態に急ブレーキを掛ける車の列が、一台も追突しないで済むのは、完全自動運転になっており全車が安全にコントロールされているからか、「3DCGの車に追突のエフェクトを掛けるのが面倒だったから」か、これまた不明。 万事この調子で進むため、吹き飛ばされ、トドメの銃撃を喰らう主人公、という引きにもあんまり興味が湧かない。 どうせ制作側の都合で生きてるか死んでるか勝手に決めるんでしょ?と。 作画は気合いが入っており、アクションも本来はもっと面白く見せられるはず。 惜しいなあと思いつつ、視聴継続の意欲は弱め。 『群青のマグメル』01.「拾人者」 原作漫画は中国の作家さんが描いていて、連載を中国系と「ジャンプ+」でやっている、そうな。 「〜先生の漫画が読めるのはジャンプだけ」じゃない形式なのは、余程の才能や漫画自体の面白さを買っているから? 舞台設定が、新大陸なのは疑問。 常識を外れた動植物を生息させるなら、ゲートを通った先の異世界にでもした方が……と思ったけど、作品世界では「キャラクターが日常を送る現実」さえもリアルと縁遠い異世界なのね、なら関係ないか。 『ドラゴンボール』世界に新大陸が出現した、みたいなもので。 寂れた事務所のやる気が見られない少年、実は超常の力を備えたスーパー戦士であり、そのパワーで困難な事件を解決する。 昨今の「ジャンプ」(特にお試し読み切り作品に多い)パターン、そのまま。 割合しっかり出来ていて、喝采を送る程かは分からないけれど、画面作り含め、穴もなく妥当な出来。 依頼者の兄貴。 突然ゲスになっており、「実は最愛の恋人を助けるため」とか「精神を操作されている」といった理由付けもないため、意表を突かんとする物語都合を感じてしまう(さして意外でもないし)。 仲間はまだしも弟まで犠牲にして欲しいモノなんて、そうそうないだろう、ってのは甘い考えなのかな。 悪くないが引きつけられる一話目だとも言えず、とりあえずもう少し見ての判断で。 『この音とまれ!』01.「新入部員」 原作漫画未読。 音楽モノでも、楽器を箏に限定しているのが珍しい。 箏は、ウチの母親が趣味で人に教えられるぐらいやっていたので、「さくらさくら」なら弾けるぞ(誰でもすぐ弾ける練習曲)。 正月番組などで存在や、その音色は知っていても、そう身近に感じられない楽器。 魅力やマイナスにもなりそうなポイントなど、ならではの特徴をどう伝えるのか、と思って見たが…… 一話は、箏曲部室にたむろする悪い連中と、悪評をまとう入部希望の新入生が対立する様子をメインとし、箏の演奏シーンはほとんどなかったような。 格闘系運動部なら、ワルをブッ飛ばす強さが部活内容と直結してくるけど、今回の内容は琴を弾くことについてプラスになるんだろうか? 作画は整っており、画面的にはソツのない出来。 箏の面白さが出てくるのを期待して、もうちょっと視聴継続。 |
2019年04月08日 月曜日 |
『ぼくたちは勉強ができない』01.「天才と[X]は表裏一体である」 原作漫画は、連載で既読。 生き馬の目を抜く「ジャンプ」ラブコメ枠で、長期連載を勝ち取った作品。 『ゆらぎ荘の幽奈さん』が肉感的サービスとバトルに大きく振っていることを思えば、唯一の正当派ラブコメか。 本来のヒロイン二人が魅力的であったため、新キャラをドンドン投入することには抵抗を感じたりしたけれど、そうは言いつつ女教師や卒業生先輩も好きだったり。 現状、まだまだ結論には程遠く、主人公が誰とくっつくのかは予断を許さず。 苦難の多そうな先輩の人生を支えてやって欲しい気はするが、大穴で主人公ラブな実妹の水希という可能性も(ない)。 アニメ。 ちょっとサッパリしすぎな作画だとは思うけど、原作を忠実にアニメ絵にするとこうか、って気はする。 軽快なコメディー演出、過度にならない色気、声のイメージにも違和感なく、まずは不満のない出来上がり。 最後までこのレベル維持を期待したいところ。 見られる限り、視聴継続。 『鬼滅の刃』01.「残酷」 原作漫画は、「ジャンプ」連載で既読。 開始当初、雰囲気は良いけど地味であり、時代設定がピンと来ず、鬼と戦う設定にもさして魅力を感じなかった上、絵に強烈なアクがあるため、過酷な競争に晒される「ジャンプ」誌上では、すぐ終わってしまうだろうな、などと侮って読んでいた。 が、個人的には善逸の登場辺りから俄然面白くなり、イノシシのかぶり物をしているが実はムダに美少年でバカな伊之助の造形がまた素晴らしく、特にギャグ、息抜きの上手さに引き込まれる。 胡蝶の家で暮らす(看護師として働く)三人娘がすごく好き。 癒やし系で可愛らしく、結構笑わされてしまった。 引き替え、バトルにはさして興味が……だったけれど、煉獄戦の壮絶さと感動にボロ泣き。 もうここは、シリーズ最終戦のノリ。 煉獄の個性に勝てるキャラがそうそう生み出せるとは思えず、早すぎるエピソードの終わらせ方は失敗だったかと思ったのもつかの間、次々登場する「柱」の強烈さはどれも目が眩む程で、魅了されっぱなし。 アニメ。 驚いたのは、個性が強すぎ、時に正しい人体からは歪めてしまう原作の絵を、最大限忠実に、しかし整えて描いてあること。 画面に見入ってしまう、すげぇぇぇ巧さ! 技量と執念と愛情があってようやく成せる技か。 これならファンでも文句がないだろう。 背景美術含む雰囲気作りの演出、恐ろしさと哀しさと、バケモノになってしまった禰豆子の色気まで感じさせてくれ、嬉しい。 そうか、義勇はこうやって登場してたんだっけ、だいぶ忘れてた。 このクオリティを維持できるなら、アニメとして見たいシーン、声を聞きたいキャラクターがおり、視聴を継続したい。 『MIX』01.「明青のエース」 原作漫画は、雑誌連載でそこそこ既読。 世代が変わっており、直接の…ではなくとも、『タッチ』続編的な性格の漫画。 あだち充作品なら、『H2』『クロスゲーム』なんかも『タッチ』以降の空白を埋めるに足るものだったと思うけど、やっぱり読者としては舞台設定やキャラクター、構成に、ハッキリ分かる繋がりを求めてしまうんだなあ。 アニメ。 何よりも、ナレーションの日のり子が嬉しい。 今作キャラクターらの母親……偉大な先輩、OBだとしてその声を聞いていると、ただのナレーション以上の意味(楽しさ)が感じられる。 作画演出とも、十分なレベル。 まだまだ連載途中だけど、どこまでアニメ化するんだろう? 見られる限り見続けようかな。 |
2019年04月07日 日曜日 |
『ひとりぼっちの○○生活』01.「はじめての告白」 原作四コマ漫画未読。 自己紹介が苦痛とか、新しく友達を作れないといったヒロインの性格付け、余りにも分かりすぎて辛い。 しかし、友達対象人数を減らすため、学級廃止のお知らせを捏造するヒロインは、十分に積極的で他者にアピールする魅力を備えている。 テストとかマラソン大会がイヤなので「学校、燃えないかなあ」などと思いつつ何らの行動も起こさなかった(起こしてたら犯罪)自分とは、大違いだ。 新しく大勢の友達を作れ、という旧友達もエライなあ。 このぐらいの年齢だと自分都合が中心になりがちなので、「私の他に親友なんか作ったら許さない」思考にさえなってしまいそう。 ヒロインの突き抜けた消極性がプラスに転換する面白さを十分に理解していたが故、追い込むことでより良い結果が生まれるだろうという、深謀遠慮によるものか。 作画はかなり頑張っている。 ちょっと笑ったところはあるけれど、コメディー演出に間延びがあり、結果的に30分を長めに感じさせてしまうのは難点。 15分枠ぐらいにギュウギュウ詰め込んだ方が見やすかったかも。 一話で既に、理解してくれる友達(好きと告白までした)が出来ているため、「ヒロインが心配だから見続ける」って動機付けには弱いが、ほのぼの癒やし系としてもうちょっと視聴継続。 『けだまのゴンじろー』01.「オイラはけだまのゴンじろー」「フィットって毛もちいい〜!」 「コロコロコミック」の原作漫画、未読。 掲載誌から想像する通り、小学生男子をターゲットとする、しょーもないネタ連発のギャグ作品。 極めた下らなさと無意味さに感心しつつ、対象年齢から大きく外れたジジイとしては、視聴終了。 |
2019年04月06日 土曜日 |
『みだらな青ちゃんは勉強ができない』01.「青ちゃんは青春ができない」 原作漫画未読。 『淫らな…』は本来、漢字表記なのね、字面が悪いということで変更されたモノか。 確かに、タイトルや冒頭の「青カン」発言、作画の雰囲気から、最初は自分もエロアニメかと誤解してしまったため、そういうイメージから離したい気持ちは分かる。 内容、エロ(男女関係)に対して忌避感が強いヒロインの、ドタバタコメディー。 意に反して起きてしまうエッチなシチュエイションが売りなのだろうから、それを具体化する作画力はもうちょっと高い方が嬉しかったかなあ。 妥当なレベルではあるんだけど。 ヒロイン父、官能小説家で豪邸を構えるって、昨今なかなか難しそうな…… 若い頃から結構な執筆ペースで仕事をしていれば、なんとか。 あるいは渡辺淳一なんかをして「官能小説家」と呼んでいるなら、大成功した姿も頷ける。 掴まれた、というほどではないが、『川柳少女』からの流れで見てしまいそう。 『川柳少女』01.「五七五系女子」 原作漫画未読。 『みだらな青ちゃんは勉強ができない』と30分枠を分け合う、前半アニメ。 ほわっとしたヒロインがとにかく可愛く、癒やされる。 五七五でしか意見を伝えられない、っての、なかなか思い切った設定。 まあしかし、全編無言で通すヒロインだって珍しくはない昨今、まだしも日本語で意思疎通が可能な分、周囲は楽なのかな。 コワイ顔してるが内面はお人好しの男子も好感が持て、鮮烈なギャグや強いツカミなどはないものの、見ていて心地よい出来。 部長のスリーサイズを川柳に詠み込む辺り、ヒロインの意外な観察眼を伺わせて、可笑しかった。 負担無く見続けられそう。 『フルーツバスケット』01.「行ってきます」 98年から連載が開始された原作少女漫画は、途中まで既読。 01年の大地丙太郎監督によるアニメ版は、最後まで見たと思う。 その01年版アニメも、作画演出含め「あんなんじゃダメだリメイクしてくれー」とファンが嘆く酷さじゃなかったと思うが、こうして再アニメ化されたのは、やっぱり最後までやって欲しいということか。 しかし26話やって途中までなのに、原作完結までのストーリーを忠実にアニメ化したら全何話? 新作。 どうしてもOPEDに岡崎律子の歌声を期待してしまうのは、前アニメでの強い印象と、余りにも悲しすぎる早世故。 全体に、悪いところはないけれど、今にリメイクした意味を感じさせてくれる特別さもなく。 それは、気負いすぎて現代要素や解釈を入れることで作品を壊す危険性がない安心と、「完結まで既視聴分のストーリーも再度見ていきたい」気持ちを喚起するには弱い、ということでもある。 様子見。 |
2019年04月05日 金曜日 |
『妖怪ウォッチ!』01.「フツーすぎる人生」他 一度シリーズを閉じ、『妖怪ウォッチ シャドウサイド』としてキャラや世界観を一新したものも終わらせて、三度始まる新シリーズ。 最初の設定と同じくケータを主人公としながら、三期開幕で妖怪達は登場せず、普通の日常を送るケータが妖怪ウォッチを手に入れ、ジバニャンらに出会って いく過程をもう一度たどるのか、と思えば「妖怪により忘れさせられていただけ」で、一期の終わりからそのまんま続く内容。 『シャドウサイド』は一年間放送されていたのだし、元の話を忘れた・新たに視聴を始めた年少者に向け、ウォッチ入手、ジバニャン・ウィスパーら主要妖怪との出来事など、回想で入れても良かったような。 「なるほど、あれはそういうことだったのか」という意外性や面白さが薄い謎解き……楽ぅーな構成の『カメラを止めるな!』をされても、ちょっと間延び感。 それでも、お馴染みキャラクター達がドタバタしているのは嬉しい。 最初のシリーズから『シャドウサイド』に転換したのは、このまま続けてもジリ貧である、という判断によるモノではないかと思われるが、それも捨てて元の路線に戻したのは、テコ入れ失敗、まだしも初期のノリで続けた方が延命できそうと考えたのか。 『ドラえもん』『アンパンマン』『ポケモン』らと並ぶ長寿アニメシリーズになれるかどうかは、第三期の成否……また子供たちが食いついてくれるかどうかに掛かっている。 『BAKUMATSUクライシス』01.「クロフネ襲来 無限斎の帰還!」 『叛逆性ミリオンアーサー』11.「伝承の妖精」 どちらも二期なのね。 『BAKUMATSUクライシス』はタイトルを少々変えて、『叛逆性ミリオンアーサー』はそのまま「11話」としての再開。 女性向けな『BAKUMATSU…』はともかく、『叛逆性…』は楽しげな雰囲気が惜しい気はしつつ、前期を最後まで見ておらず設定ストーリーについていけないため、ここまで。 |
2019年04月04日 木曜日 |
『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』01.「You Know?」 ん?前にもアニメがなかったっけ?これ再放送? と思ったけど、もう20年ほど前、アダルトOVA化されたのを覚えてたのか……本編を見たかどうかは記憶にない。 大本ゲームの発売は96年という古さ、未プレイ。 評価は当時から高く、この手のゲームにほとんど縁の無かった自分でもタイトルを知っているぐらい。 アニメ。 見直すまで、冒頭にイメージとして何か意味ありげな会話が成されたことを忘れていた。 こういう演出は、視聴者はまあ覚えておらず、制作者の「伏線引いときました」という段取り都合にのみ寄っていて、無意味。 「転校生が来る」と予告するためと、お色気サービス要員として登場する露出過多女教師。 20年前にしても今更、「おやびーん」と主人公を呼称する少年。 義母と学長、美月…… それぞれ、雑多な作品設定を説明しつつ登場。 さして理解が難しいモノではないが、ゴチャゴチャッと詰め込まれており、整理して記憶するのはちょっと負担。 この原作ゲームは知らず、昔、PCのアドベンチャーゲームをプレイした際、主人公が学校から出るまでに、余り意味があるとは思えない状況事物説明テキストを強制的にイヤほど読まされ、投げ出してしまった覚え。 夜、岩場に全裸で横たわる少女を見て、「変装したオヤジ…じゃなさそうだ」と呟く主人公には、あんまり「人間」を感じない。 転校生歓迎にパンイチで躍り出るギャグ?とか、うーん、これからキャラを突き詰めていく上で整合性と必然性のある行動なんだろうか。 後半、異常事態が一気に起こりすぎ、ピントがぼやけてしまう。 演出も冴えないため危機感なく、何が起きているのか知りたい!気持ちを喚起されない。 一話で心を掴まれず、視聴継続の意欲は弱め。 『ARP AFTER SCHOOL PARADISE(アスパラ)』01. 3DCGで描かれる、美男子アイドルグループの雑談番組、5分枠。 てっきり「アイドルという設定のキャラクター達」なのかと思って見ていたけど、初音ミクのごとく実際のステージにCG投影で登場してライブも繰り広げる、架空実在ユニット(ややこしい)なのね。 元々ファンの人や、キレイな男子を愛でられる視聴者であれば、楽しめる内容だろう。 |
2019年04月03日 水曜日 |
『けものフレンズ2』最終12話.「ただいま」 異常事態が加速し、これまで登場したフレンズ達が再集結して決戦に挑む、シリーズクライマックス。 ……なのだろうが、状況はよく分からず、フレンズは活躍したりしなかったりだし、そもそも「どうなれば勝ち・負け」なのかハッキリしない(そりゃフレンズ全滅は負けなのだろうが)、盛り上がらない終局。 謎の存在として引いてきたビーストが、一応は危機的状況で味方として参戦し、おおっと思ったんだけど、実は敵も味方もない凶暴なキャラだというだけ。 内面の深さは諦めるとして魅力すらなくなっており、一切のフォロー(何となく旅の仲間に加わるとかすら)なくシリーズが終わってしまうのには唖然。 かばん再登場。 しかしほとんど意味が無く、無いなら無いで「ラストだし賑やかし」と割り切っていればいいものを、サーバルと見つめ合い、意味ありげなことを言い、一粒の涙さえ流させるが、どういうことなのかサッパリ分からないって最悪。 かばんは『2』に出さないのが最善手だったと思うなあ、どんな扱いでも一期ファンの反発を喰らうのは明らかで、それなのにこの雑さ。 二期で最も気に入らないのは、「絵を描く」という行為がネガティブな結果を生み出すモノとして描写されていること。 思い入れが強い絵ほど強力な敵セルリアンになる、って扱いも謎。 年長者の鑑賞には耐えずとも、年少者が喜んでくれれば良い、と徹底する方向に今期は振り切ったのかと思っていたが、その子供たちが大好きなフレンズの絵 を一生懸命描くことについて、「それが恐ろしい結果を生むんだよ」という提示しかしないのは、何故なのかサッパリ分からない。 むしろ、愛情を込めた絵から形成されたセルリアンは本質さえも変化してフレンズ達の味方になる、ぐらいするべき。 どうしてもこの設定を使うなら、自分のせいで危機が生じていることについてキュルルは葛藤しないと。 これ以上絵を描いてはいけない、でも絵は自己存在その物だからやめることはできない、という悩みについて、自分の中で解決するか、物語として救済しなきゃ。 「セルリアンを大量に生み出してた絵は回収してきたよ」って、何言ってるんだコラ。 漫画家に限らず、絵を描く人間なら、ここまで否定的に絵を捉えるのは難しい。 絵のせいで酷い状況になった、とするストーリーはあるけれど、もっと真剣に取り組んで、深い絶望と共感、どこかには救いが設けられるもの。 このアニメ制作の上層部は、絵を描いたことないの? ああ、キュルルは深層に闇雲な行動理由を擦り込まれ、パークをさすらい絵を描くために「セルリアンが」作り出した人間コピー。 強敵・フレンズ達を倒すため、キュルルは様々な出会いを繰り返し、対象の特質や能力を学習して絵に残すことで、セリルアンの能力値を上げている、って感じなのか? 実はキュルルこそがセルリアンにとってのキング(クイーン?)だという『デビルマン』展開とか。 二期のテーマであったろうキュルルの家探しは、何だかテキトーに投げ出し。 それで良い、とするだけの積み重ねは全然できてないのに。 これだったらイエイヌと暮らしてれば良かった。 そのイエイヌが顔を見せるラストシーン。 かつてパークが機能していた時の絵?キュルルもかばんと同じく……まあいいや、考察したくなるほどしっかり作られたアニメではない。 もっと開き直って、一期とは全く別のアニメにすれば良かったかな。 出会ったフレンズからもらったメダルを使うことで、敵セルリアンの能力に対応する個体をいつでも呼び出せるとか「ボクの友達、出てこいジャイアントパンダ!」 パーク世界に転生した主人公が、チート能力を用いつつ美少女フレンズ達にモテモテとか(考えてみるとこのアニメ、異世界転生パターンなのね)。 正直、三期は厳しいと思う。 作品自体に思い入れなさそうな上層部が、商売として厳しいと思われる二期の結果を見て、それでもシリーズを存続させたいとは考えないだろう。 |
2019年04月02日 火曜日 |
『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』最終12話.「花火の音は聞こえない 後編」「かぐや様は避けたくない」 他は大抵のことについて高い能力値を示すのに、恋愛においてのみポンコツとしか言い様がない醜態をさらす、「お可愛いこと」な二人の、ドタバタというかジタバタギャグ、終了。 キャラが馴染んできてから特に面白く、何度も笑わされてしまった。 少々怪しいところもあったが、作画クオリティは維持できており、キャラの魅力に大きく寄与。 過剰なほどの作画パワーを注力して仕上げた第3話エンディングについて、結局シリーズ中で一度しか放送しない余裕もスゴイ。 ……とはいえ、このEDだけをyoutubeなどで公式に配信しており、ソフト化や衛星での放送は既定路線なので、本放送において飽きられるまで見せつけない戦略もアリかな。 実際、大きく話題になった訳だし。 原作は継続中。 アニメ二期が実現したなら、また楽しませて頂きたい。 |
2019年04月01日 月曜日 |
『revisions リヴィジョンズ』最終12話.「revert」 極限状態に置かれた人々の反応を、割と「生」っぽく描いていたのは面白かった。 渋谷区長なんか、もっと小狡く立ち回って最後まで生き残り、視聴者の憎しみを一手に引き受けて欲しかったモノ。 ただ、減少していく資源への不安とか、吹き出す人間の醜い内面なんか、あると予想していたのに薄く終わり残念。 最終局面に到り、バラバラだったり対立していた人々の気持ちが一つになっていく展開。 時間がなかったか物語の都合か、凄く唐突に感じられ(女教師の心変わりなど)、全体の印象を弱くしてしまう。 中二病主人公を、異常な状況では正しいヒーローとし、現実にブチ当て、脇役にまで落とし、再起を促す構成だったのだと思う。 しかしこれも「感情移入に値する深刻な葛藤」より「ウゼエ奴」と単純に感じさせがち。 肉親を失う悲劇から、怒り・消失・再登場・自己犠牲まで、慶作が主人公かのように描かれるのも、うーん。 3DCGのキャラクターやバトル描写は、多少の違和感がありつつも必要十分。 憎々しいニコラスは面白いキャラだったけど、最後に手に入れたのは「そんなに欲しい?この力?」と思わせるもので、分かったような分からんような。 ラストでの急展開から、第二期を目論んでいる? 確かに、置き去りの伏線やキャラがあり、まだ語ろうとすれば語れる物語なのだろう。 後は、視聴者がそれを求め、商売になるかどうか。 |
2019年03月15日 金曜日 |
『けものフレンズ2』09.「おうちにおかえり」 ふと気がつくと、このアニメの感想ばっかり書いている。 ある意味で楽しんで見ている、ということなのか。 『ケムリクサ』だと、迂闊に書いたら見当外れの感想になりそうな恐れもあり。 攫われたキュルルを巡るサスペンス、なんてものを期待する訳ないが、それにしても弛緩した内容。 一応は犬なのだから、自分の嗅覚で人間を探した方が説得力ありそうなイエイヌ。 逆に、キュルルの行方を捜すため、サーバルらが二人組に依頼を出す形にすれば。 飼い主?の帰りを待ち続けるイエイヌ、というのが落涙ポイントだと思え、幸せだった昔の記憶、無為に過ごした長い時間を示す何か、キュルルに懐かしい面影を重ねようとするがどうしても感じてしまう違和感、等々、もうちょっと彫り込んで欲しかったかな。 フリスビーで楽しく遊ぶのも年少視聴者には良かろうが。 細かいところ、久々に「お手」をした感動で泣く(キュルルに「泣かなくても」と言われる)イエイヌのシーン、肝心の涙が描かれていないか髪の毛で隠れており、???としか。 動きの堅さなんかは簡単に直せるものでないと分かるけど、演出意図の実現については、もう一歩の頑張りが欲しいところ。 敵襲に対し、ほとんど戦闘力を発揮できないイエイヌ。 まあ、闘犬どころか番犬ですらない愛玩犬・ペットなんだろうから、仕方ない。 ただこれが、唐突なカラカルとキュルルの不仲を、戦いで解消する流れのための「都合」としてしか機能しておらず、モヤモヤ。 可哀想なイエイヌに対する反応が、余りにも淡々としているキュルル。 キュルルはまだ誕生から間がなく、人間的な感情に乏しい?いや気持ちのコントロールが上手く出来ていないのか。 他フレンズや、珍しく人間であるかばんとの別れでさえ、アッサリしたものだったし。 せめても、「お家にお帰り」を優しく言って上げたのが救い。 文句ばっかり書いたけど、ラストはちょっと涙。 一人の家に帰り、もう戻っては来ない(復活の可能性はゼロじゃない?)主人一家をただ待ち続ける忠犬イエイヌを思うと、可哀想で可哀想で。 そりゃもう、去年一月にウチの駄犬を見送った身としては、泣かざるを得ない。 泣いた=良い作品だった、と、ならないのは当然。 必死の戦いで敵撃退に成功しようとするイエイヌだが、駆けつけたサーバル・カラカル、彼女らを見たキュルル喜びの表情に、わざと負け、勝利をカラ カルに譲った上「私ではあなたを守り切れない、あの人達と一緒に本当の家を探しに行って下さい」と告げ、去って行く後ろ姿に「犬はね、人間の嬉しそうな 顔を見るのが、本当に好きなんですよ」と呟くとか、もうちょっとこう、犬好きの涙腺を絞る構成が有り得たと思うので残念。 作った人、あんまり犬好きじゃないでしょ? |
2019年03月06日 水曜日 |
『けものフレンズ2』08.「しんきょくらいぶ」 PPPが登場する、アイドルストーリー。 『アイカツ!』監督が手がける第二期で期待されたのは、特にこういう内容じゃなかろうか。 が……うーん、何もかも中途半端。 ライブに向け歌唱振り付けの練習に励むPPPと、一生懸命ながら噛み合わないマネージャー。 彼女たちの気持ちが一つになることでライブシーンが盛り上がる、はずだけど、まあ「ピントがズレたまま何となく収まってしまう」コメディーの作り方もあるにせよ、高揚感は欠けたまま。 さしたる理由もなく舞台への登場が遅れたカラカルに代わり、どこからか出現するセルリアン。 特に苦戦せず、PPPと絡むようなこと(歌唱でセルリアンの動きを止める、激しい振り付けが格闘技となり敵にダメージを与える)もなく、ライブ演出の一部としてアッサリ倒される。 ダンスシーン自体は、さすがに手慣れて楽しく演出できていたものの、とにかくそこに到るプロセスが描けていないため、「3DCGキャラの踊りを見た」以上の気分になれない。 もう、PPP登場までの間をつなぐため、サーバル・カラカル・キュルルも歌い出すとか、せっかくオーディションを受けに来た三人娘(金田朋子の無駄遣い)も踊らせてみるとか、ストーリーなどなくミュージカル成分多めに仕上げてくれれば良かったのに。 次回への引きであるキュルルが攫われるという大きなイベント、肝心の「攫われるシーン」がないため、凄く唐突。 ライブステージ、マネージャーの気持ち、セルリアン乱入、キュルルに迫る危機……どれを中心に据えた構成にもなっておらず、何となく漫然と眺める以外の鑑賞法がない。 『アイカツ!』では、ある程度のフォーマットがあったとはいえ、しっかりストーリーを語り、1話ごとの見応えとシーズンを通した面白味が演出できていたと思うのに。 『けものフレンズ』二期は、子供向けと言うより、子供だけが見られる内容。 ふわふわしていて核になる部分がなく、イイ歳の人間が見るには厳しいな。 関係ないけど、前主題歌を正しく聞き取れなかった娘は、「ペパプようこそジャパリパーク」と歌っていた。 |
2019年02月21日 木曜日 |
『けものフレンズ2』06.「あたらしいあさ」 第二期の一話目で、一期との繋がりについてデリケートな扱いに留め、登場しないかばんについても存在した事実を匂わせつつ確実な言及を避ける、実に気を遣った、腫れ物に触るような構成が成されており、苦労が忍ばれたもの。 その後は、主人公トリオで諸国漫遊ふれあい旅パターンのストーリーが続き、このまま進むかと思われたけれど…… まさか、ここでかばんを登場させるとは思わなかった。 喜ぶ層も居ようが、相当な反発を招くのは予想できたろうに。 こんな所で出すのなら、最初から彼女をメインに据えれば良かった。 まあ、テコ入れ、として機能したかは分からないが、確かに物語上で大きな波乱を起こし、視聴者の関心を集めたろうか。 彼女の存在は、二期ヒロインとして登場させたキュルルの立場を危うくしそう、さてどうなる?と思いつつ見た第6話。 まさか、ここまでかばんに何もさせないとは! もちろん全く何もしなかった訳ではなく、重要なのであろう情報を語ってはいたけれど、それは博士コンビだけでも出来たような。 サーバルとの絡みも薄いし、思い入れが余りない自分のような視聴者にとっても(だからこそ?)、面白味を感じ辛い取り扱い。 かばん・サーバルどちらかが、あるいはどちらも一期の同一個体とは限らない、とか? 全体への伏線らしい描写もあり、かばんへの違和感だって後に「実は…」と解かれるのかも知れないが、そういう興味関心を集めるより、二期のスタッフは分かってない!といった反発のみ募らせる結果になったような。 |
2019年02月09日 土曜日 |
『けものフレンズ2』04.「いろんなおうち」 スッキリと何も無い話が続く。 もう四話なのにここまで何も語らない・ほのめかしさえしない(絵という小道具はあるにせよ)内容で良いのかどうか、見ているコチラが不安になってくるほど。 一応はキュルルという、中心になって謎を抱えるキャラを設定してある訳で、このままスーッとフェイドアウトするように終わりはしないのだろうが。 描こうとするなら、よりディープなパークの内実や人類社会壊滅の真相など、新たに設定し(設定自体は元からある?)、衝撃をもって語ることは可能なはず、だけど、どうもそんな気持ちは無いのかな。 次々新しいフレンズを登場させ、可愛らしさで視聴者にアピールし、キャラクター商売に繋げるのが主目的? せっかく『アイカツ!』監督に変えたんだから、パークの養成学校で伝説のスーパーフレンズを目指し、歌に踊り、演技に崖登りに斧での伐採まで、頑張るフレンズの姿を通し、愛と夢と友情をポジティブに描く作品にすれば、全く違うシリーズだとハッキリしたろうに。 一期は、「魅力あるフレンズによる楽しいストーリー」と見せて「考察しがいのある世界観を小出しに、クライマックスでは伏線を生かしたハードな真実が語られる」この両要素のギャップが面白さに繋がっていた。 しかし『2』では、後者を切り捨てているように思え、年長者をメインターゲットとする深夜アニメにしては物足りない内容のまま推移している。 逆に、元監督が手がける『ケムリクサ』では、後者に注力する余り前者方向で視聴者を引き込むパワーが足りず、「世界・キャラクターの謎、どこかでは予定 されているのだろうストーリー転換へ多量の伏線を用いての仕掛け」を、キャラやほのぼのドラマに包み込まず、素材のままドンと出されているよう感じられ る。 こうなると、考察することへの情熱やら楽しみが弱くなってしまうような…… 一期の優れた部分が、二作品に別れてしまった不幸。 両作ともここから、欠損部を補い、魅力を伸ばしてくれると良いなあ。 |
2019年02月07日 木曜日 |
『スター☆トゥインクルプリキュア』01.「キラやば〜☆宇宙に輝くキュアスター誕生!」 シリーズ16作目。 宇宙をモチーフにしたプリキュア、ということで、作品立ち上げの土台と思われる『セーラームーン』との差別化が心配されたけれど、ファンタジーはありつつ現実的・SF的なアプローチで、似た印象を与えない。 後半に到るまで地球語(日本語)を喋れないララに対し、敵キャラ・カッパードは、首のリング状機器が即時光って作動する事により翻訳機能を発揮した、と分からせる細かい演出が成されており、SF〜。 変身時に歌唱を披露するプリキュアは、ちょっと珍しい。 同時に変身する人数が増えると、歌が長くなるのか、合唱形式を取るのか。 作画は、一話目らしく非常に高品質で、女の子がとにかく可愛い。 宇宙空間で展開するバトルにも勢いがあり、元気なヒロインと相まって、楽しい導入。 シリーズのファンなら問題なく視聴継続して良い出来。 ついでに、前シリーズ『HUGっと!プリキュア』。 ホント不真面目な視聴態度で、飛んで飛んで最終回を見たんだけど…… それでも感動。 驚くぐらいキレイに締めたなあ。 特に、はなの出産シーンは衝撃的。 赤ちゃんのお世話をする少女向けアニメは、『おジャ魔女どれみ』『ママは小学四年生』同シリーズでも『ドキドキ!プリキュア』等あるけれど、乳児幼児と暮らす大変さ楽しさにフォーカスが当たっており、文字通りの「産みの苦しみ」まで描く事はなかった。 もしも取り扱ったとしても、「産後、我が子を抱きしめて満ち足りた表情」とか「苦しむ姿から廊下に響き渡る新生児の泣き声を僅かな時間で」ぐらいが限界。 こんなに尺を取って、余裕などない苦悶の表情で、血管が切れそうなほど力む姿を見せての出産を描くとは。 ふわふわした夢のような描写にも出来たろうし、それで問題はなかったとも思う。 しかし、「新しい命を誕生させる」ということに、真正面から、誠実に取り組み、本来の視聴対象である子供たちへと、その大変さと価値をしっかり伝えようとする、凄い覚悟だなあと感心・感動。 年少視聴者にも、この誠意は伝わるだろう。 親と一緒に見ていたなら、「私の時もあんなに大変だった?」という会話の切っ掛けになったかも。 |
2019年01月28日 月曜日 |
『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』03.「白銀御行はまだしてない/かぐや様は当てられたい/かぐや様は歩きたい」 今回最後のエピソード、感動系だけども押しつけがましさがなく、上手いバランスで感心。 まあ、自転車二人乗りのシーンがもうちょっと長かったら、最終回になっちゃうもんね。 それより何より、エンディングに驚く。 公式の動画だよね……これがそう。 枚数の掛かった滑らかな動き、空気や重力を感じさせる髪の毛・スカートの表現、それらを逃げ場のないワンカットで描ききるのが凄い! もう十回ぐらい見てしまった。 しかし、千花はメインヒロインじゃないのに(実質ヒロイン?)、本編は勿論これまでのエンディングとも桁違いの労力で、何故? 『涼宮ハルヒ』伝説のエンディングと比べたって、手が掛かりすぎ。 劇場アニメ、クライマックスシーンぐらいのクオリティー。 最初、余りにも正確なフォルムと動きに、3DCGかと思った。 CGじゃまだ、ここまでの柔らかな演技は難しい……アニメーターさんってスゲエ! |
2019年01月26日 土曜日 |
『ルパン三世 グッバイ・パートナー』 26作目のテレビスペシャル。 監督は、『サイボーグ009VSデビルマン』『真ゲッターロボ 世界最後の日(今川監督以降)』『鋼鉄神ジーグ』、同ルパンスペシャルでは『お宝返却大作戦!!』を手がけた川越淳。 脚本は、テレビドラマの仕事がメインでアニメはほとんどやってない?秦建日子。 良かったのは、アクションにそれなりの緊張感があったこと。 緊張感……うーん、「どうせルパン達には絶対当たらないのに延々撃ち合いをやっている」といったムダなシーンがなかった、って感じかな。 ルパンが大馬鹿ではなく頭は良いのだ、と思わせようと努力していた。 次元・五ヱ門は見せ場を心得ており、浅知恵で裏切りに失敗し最後はルパンに泣きつく不二子、というパターンに嵌めず進めたのも良かった。 無能でない銭形は、特にスペシャルでは珍しく、嬉しい。 敵側に付いてしまった次元とすぐには馴れ合わず、ラストも別行動を取るルパンは、渋いイメージ。 残念なのは……何といっても、構成の全体的ゴタゴタ。 今回、テーマとなる部分が「次元の裏切り」「次元と関わりがあり、音楽に関して優れた能力を持つアリサ」「量子コンピュータの、進化する人工知能」と散らばっていて、散漫な印象になっている。 次元について、視聴者は誰も本気でルパンと敵対しているとは思わない。 これが、作っている方もそういう意識だと思え、「なんちゃって裏切り」だというのがありありと見えてしまう。 さして重要な要素ではないなら、もう丸ごと削って良かったような。 アリサ。 次元に救われる少女と、謎を解き危機を救うため必要なピアニスト、二つの役割が重ねられている。 後者、ピアノを弾くという行為を、彼女にとって、「次元との絆・追憶」「どうしても越えられなかった演奏障害への克己」などのように特別な意味を持たせていないため(母親との繋がりはあるにせよ)、ストーリーを進行させる小道具然。 不二子が演奏に参加することで、彼女が存在する意味自体、薄くなっているし。 人工知能・エミルカ。 従順なプログラムから、自己防衛機能の暴走、更に進化した(人間に近い)方向へ進化と、面白くなりそうな設定なんだけど、実際にはこれもキャラが薄くて物足りない。 彼女は脅威なのか希望なのか、富の再分配を公平に行うことから希望かな……しかし人間になって何を? ヒロインが、アリサ・エミルカ・他シリーズに似ず可愛く描けている不二子と三人も居て、全員描き足りていない。 不二子は削れないだろうから、「人工知能に、かつて次元と関わりがあり死亡した女性の人格が使われている」として、アリサとエミルカをまとめてしまう手でも。 やりたいことが沢山あったのは分かるし、ダラダラ時間を費やすパターンも多いスペシャルの中では、何かやろうという気持ちを好意的に捉えられるけれども、詰め込みすぎて未消化はやはり悪手。 惜しい、及第点。 テレビシリーズ『PART5』が非常に良く出来ており、デジタル技術の進化、対抗するルパンのアナログで意外な発想、という図式もキレイに嵌まっていたため、こういう題材のスペシャルなら、そのまま同じスタッフで……という訳にはいかなかったのかな。 逆に、切り口を変えてもう一回、というのは難しいか。 |
2019年01月24日 木曜日 |
『ザンビ』01. 乃木坂46メンバー出演の連続テレビドラマ。 深夜枠だとはいえテレビだから、なのか、一応はホラーに分類されるドラマだろうに、サッパリ怖くない。 高速が事故だったからって突然山道を走っている旅行バス、乗ってりゃいいのにバスを降りて歩き出す女生徒一同、不審というか笑ってしまうような顔で彼女らを見つめる村人……現実から恐怖への橋渡しが全然できてなく、入り込もうとコチラが努力してもムリ。 秋元康ホラーは、『着信アリ』の一作目が良かったぐらいで、『伝染歌』『クロユリ団地』『劇場霊』とダメダメ。 テレビシリーズになり、自身は企画立ち上げぐらいしか関わっていないのだろう『クロユリ団地〜序章〜』『劇場霊からの招待状』には、面白いイメージの話もあったけれど。 NHKが、意外にもマトモな『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』なんてモノを放送してるのに…… このドラマは、AKBを眺めて楽しむ以外の目的で見てはいけなかった『マジすか学園』の系列。 主演の女の子は可愛いし、その辺には問題なかろうか。 |
2019年01月23日 水曜日 |
『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』01. NHKによるゾンビドラマ。 ……とはいってもNHKだし、人を食べたり気持ち悪いメイクしたりの「正しい」ゾンビ描写なんてないんだろうな、イメージとして周囲の人間をゾンビ化してみたり、抑圧された日常から夢想で脱する切っ掛けにゾンビを使うとか、そういう感じか、と思っての視聴。 おお、思ったよりゾンビ物している。 ジワジワと(唐突にも)異常が忍び寄ってくる雰囲気作りは、なかなか。 登場人物の生活やら抱える悩みを描くのに費やす時間が長く、「恐怖」は全然演出できていない(するつもりもない?)という所はあるけれど、まあ正規の(正規?)ジャンル映画だって、冒頭30分なんかこんなモノだったり、最後までコレ以下だったりするから。 食人に対して何が何でもという情熱を感じないこのゾンビは、そういう設定か、やはり「NHKだから」か。 異常事態発生の原因っぽいニュースが語られていたが、「最終的にそこへ乗り込みアンブレラと決着を付ける」「それはそれとして」どちらのパターンだろう? 生きる気力に欠けていた、とはいえ、ゾンビが出た際、本気で一度はその前に身を投げ出してしまうヒロインの諦念が凄い。 『トクサツガガガ』といい、攻めてるなあNHK。 楽しく視聴継続。 |
2019年01月21日 月曜日 |
『マナリアフレンズ』01.「アンとグレア」 『神撃のバハムート』ゲーム内イベント「マナリア魔法学院」のアニメ化作品(Wikipedia)らしい。 独立した企画だとばかり……説明が足りていないと感じられる部分があるのは、第一話でしかも15分枠だから、という他に、そういう理由も? 人外種族女子による、百合がメインの作品。 アクションは本当にチラ見せで終わるため、頬を染めながら会話するヒロインらのラブラブな雰囲気を楽しむべき。 女の子達の作画に力が入っていて、商品価値としては問題ないだろう。 内容への興味が喚起されず、視聴継続の意欲は弱め。 |
2019年01月20日 日曜日 |
『トクサツガガガ』01.「トクサツジョシ」 原作漫画は、単行本で7巻まで既読。 評判がとても良かった事と、タイトルの「特撮」という文句に引かれて読み始めた原作。 この題材で漫画にするには、アマチュア特撮を撮ろうとする大学生とか、プロ現場で頑張る新人特撮マンの話、ぐらいかと。 実際は、社会人として会社に勤務する女性が主人公。 これは思いつかなかった……「特撮オタクだと会社にバレたらマズいので、ギリギリ隠そうと必死」という視点が、そもそもないので。 いや、しかし、同業者相手に話す時はともかく、娘の関連で会う一般ご父兄の皆様とは「仮面ライダーは、ええと今、何ライダーでしたっけ?」とか「ケーキ とか作るプリキュアは、ちょっと昔?今は何するプリキュアですか?」なんて、子供の付き合いでチラ見してるだけの親っぽいことを言ったりするか。 ライダーもプリキュアも、実際あんまり真面目に見てないため、本気で知識が薄いという実情もあるが。 『エヴァンゲリオン』『ガンダム』『スター・ウォーズ』のことなんかだったら深い話も出来る……ただ、この辺はオタクと言うより一般的に認められている感あり。 漫画。 オタク寄りの「あるある」「分かるー」をネタにしつつ、それを社会人女性が抱える悩みや人生と上手くシンクロさせ、特撮好きも、興味が無い人も楽しめる、良く出来た構成になっている。 オモチャ買っても置くところがないとか、痛いほど分かる。 7巻時点では、ヒロインの「恋」といった要素は薄い。 対象になりそうなのは、後輩の小野田君、顔は怖いが心は優しい任侠さん、年の差を超えてまさかのダミアン、ぐらい? 特にヒロインが好きな戦隊で、恋が扱われるのは珍しいため(『ジェットマン』とかあるにはある)、このままスルーかも。 ドラマ。 仲村役者さんの顔が普通に可愛くてイメージと違い、どんなもんかと思ったけれど、熱の入った演技に笑ってしまい、安心。 北代の木南晴夏は、険のある表情が原作そのまんま! 漫画内架空戦隊のスーツやアクションなど、なかなか良く出来ていてこれも満足。 この先を楽しみに、視聴継続。 |
2019年01月19日 土曜日 |
『賭ケグルイ××』01.「再ビ賭ケ狂ウ女タチ」 原作漫画未読。 好調なのか、スピンオフみたいな漫画が沢山出てるのね。 アニメ第二期。 ギャンブルの駆け引きを描いているようでありながら、その実、憎たらしい敵が勝ち誇った表情から敗色が濃くなると一転してグジャグジャ崩れる顔芸を晒し笑いを取る、ヒキョーな作品(褒めてる)。 だから、勝負への逆転方法や決着など、本来ならメインとなるべきネタ部分にツッコむのは、無粋。 一話目も、ギロチンで指を切り落とすゲームに異様な興奮を覚え喜び回る夢子らに対し、恐怖に引きつる敵対少女の顔で、大笑い。 こんな(放送禁止用語)ヒロイン相手じゃ、汚い手を使っていようと、敵の方が可哀想だ。 内容を楽しませるのに、絶対条件となる作画レベルは、今期も高く維持。 前期同様、楽しく視聴継続。 『荒野のコトブキ飛行隊』01.「月夜の用心棒」 監督・水島努とシリーズ構成・横手美智子のアニメオリジナル作品は、『SHIROBAKO』以来。 3DCGで、キャラクターと戦闘機が描かれている。 特にキャラは、ちょっと見た目、時折入る手描きキャラとも違和感ない仕上がり。 影の付き方・動き方に不自然さは残るが、かなり良く出来ている。 この監督で、旧型の戦闘機に乗る少女(というには少し上?)集団を描く……ということでは、ああ空の『ガールズ&パンツァー』をやるのね、と安易に予想してしまうが、「戦闘機道」なんてモノは無さそうだし、戦いに伴い死傷者も出ているのだろう。 とにかく、戦闘機を発進させる前準備の長さに驚く。 「乗り込んでエンジン始動、即離陸」という、無駄を省いた演出とは真逆。 ここを「早く行けよモタモタしてんな!」と思うか、「丁寧な描写がもたらすリアリティー、正確な(と思われる、自分には分からないけど)描写が素晴らしい」と賞賛するかで、作品に感じる価値は大分変わってくるだろう。 教則動画とか以外、エンターテインメント映像で、こんなに戦闘機を細かく描いた作品は存在しないはず。 注がれた情熱は、素直に凄い! 飛んで、宙返りなどして、後ろについて、機銃を当てて、撃墜でオシマイ、というのが大抵のドッグファイトの描き方。 こんなにバリエーションを付け、主人公機は撃ってりゃ当たるという適当な補正で済ませない戦いを描く事が、できるモノなのか。 まだ第一話なのに、こんなネタ出しして大丈夫?と要らない心配するぐらい。 戦闘機描写以外では、ざっとしたキャラの紹介、彼女らが乗る飛行船と、僅かに示される世界観ぐらい見せて、一話終わり。 面白くなるかはまだ未知数ながら、驚異的な作り込みと監督への信頼で、視聴継続。 まあ、監督には『迷家-マヨイガ-』なんてのもあったんだけど。 |
2019年01月18日 金曜日 |
『えんどろ〜!』01.「エンドロールにはまだ早い〜!」 アニメオリジナル企画なのか、いかにもライトノベルか四コマ系の原作がありそうなのに。 骨格を意識させない、ふわっとしたデザインの可愛い少女勇者達が魔王に挑む、シリーズクライマックスの風景から始まる。 いつ少女らの四肢が千切れ飛び、愛する仲間が内臓をまき散らし無念の叫びを上げて絶命するのか、ハラハラしながら見てしまったのは、こういうラブリーなファンタジー少女物が突然暗転し悪夢に変わる作品に当たりすぎた、トラウマ故。 もう誰も信じない。 …が、そういったことはなく。 魔王を倒し、RPGエンディングのようなモノを見せられ、そこから本編、ダラーとした日常を送る少女達に場面が移るのは、「平和になった後」だとばかり、「まだ冒険者ですらなく、学校に通っている頃に物語時間を戻した」のね。 異世界に転生して人生をやり直す作品、失敗した現在を踏まえ過去に戻ってより良い未来を目指そうとするストーリーは、まあ、ある。 それらは「主人公が」ということだけど、「魔王が」しかも「何だか美幼女に転生して(魔王って女だった?)勇者の誕生を阻止しようとする」ってのは、目新しい。 元魔王幼女教師(長い)が、毎回ヒロインらを脱落させようとするが、結果としてより勇者として強化してしまうパターンになるのかな。 それにしても幼女魔王、その時代の魔王の元へ行き、勇者らが未来に取る攻略行動を全て教えて対策を練るとか、全軍をあげ冒険者学校に攻め込む、ということは考えなかったのかな。 会いに行ってみたけど、魔王軍に(子供の言う事と)取り合ってもらえなかった? ぼんやりと見られる癒やし系コメディー……だと思う、まだ不安。 警戒しつつ気楽に視聴継続。 『明治東亰恋伽』02.「牛鍋は湯気にかすむロマン」 ドワンゴによるメディアミックス作品、らしい。 うっかり一話目を録画し損ねてしまい、二話からじゃ筋も追えないだろうしどうしようか……と思いつつ、面白そうな場合には有料配信とかで補填する手もあるし、と考えての鑑賞。 ああ、女性向けアニメ。 赤毛で長髪の美形・森鴎外がスゲエ。 戦国武将を美形化どころか女体化すらフツーにしてしまう現アニメ界では、驚く事じゃなかろうが。 監督と一、二話のコンテは大地 丙太郎。 この名前には引かれる。 さすがにギャグのテンポは(意図して緩めにしてあるが)良く、嫌味のないヒロインに好感が持て、抜群とまで言えないにせよ作画も水準をキープできている……けれども、視聴範囲から外れるジャンルのため、ここまで。 |
2019年01月17日 木曜日 |
『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』01.「映画に誘わせたい」「かぐや様は止められたい」「かぐや様はいただきたい」 原作漫画未読。 容姿端麗、頭脳明晰、上流階級の出身であるヒロインと、出自が一般庶民である他は負けず劣らずの主人公による、恋のゲーム。 冒頭でその辺がヤケに強調され、『デスノート』風知能戦でも繰り広げられるのかと思えば…… 大馬鹿ネタ。 策略は巡らせているものの、下らなかったりムダな内容が多く、結果としては「恋に不慣れなおバカさん二人がジタバタしている」だけ。 二人のあんまりな可愛らしさに、ちょっと笑ってしまったり。 部分でなく全体を見れば、相手から告白させるべくギリギリ頭を絞ったり駆け引きをしたり、というのは時間の浪費だと分かるはずなのに。 「数十円安くすませるため、往復1時間も掛かるスーパーまで遠征する」ようなムダ加減。 マウントポジションの取り合いは交際が始まってからも続くし、そもそも生涯の伴侶とせず別れる場合、告白状況がどうだろうと関係ないような。 とかいう話は作者も分かった上。 プライドの自縄自縛に陥り身動きできないエリート二人に対し、明るく元気だが頭の出来は不明な書記少女・千花の方が、ずっと賢く見えてくる皮肉。 作画は良く、かぐやは可愛く描けており、神経戦の緊迫感?も楽しげに演出できている。 視聴継続。 『バミューダトライアングル 〜カラフル・パストラーレ〜』01.「パーレルへようこそ」 『カードファイト!! ヴァンガード』に登場するクラン「バミューダ△」を取り扱ったスピンオフ作品(Wikipedia)。 独立した新作かと思った……不明点が多いのは、そういう理由? 何を見せたいのか分からないアバン(水中イメージしつこい)、水中?で湯気が立つ新茶を飲む不思議シーン、店に近づいてくる少女達の会話がずっと遠くからハッキリ聞こえ続ける適当な演出。 郵便屋が、自分の扱っている郵便物を少女達が持ちあげたところで、その大きさに驚く、という流れは不自然(少女達の方が驚くものじゃない?)。 市長から荷物を取ってくるよう言われて郵便屋の元へ来たのに、更に郵便屋から別郵便の配達を頼まれて……の流れ、第一話の最初のエピソードからダラダラ時間稼ぎのようなことを始めるのは、どうだろ。 水中でヒジキを乾燥させているの、謎過ぎる。 人魚達は何らかのファンタジー・パワーが働く空間に居るのであって、水中ではない、というフォローをするには、時折思い出したように描かれる泡が余計。 作画的にも内容も、夕方6時台のゆるい女児向けアニメ。 |
2019年01月16日 水曜日 |
『魔法少女特殊戦あすか』01.「帰ってきた魔法少女」 原作漫画未読。 魔法少女物は昔、「日常的な幸せに魔法で彩りを添える」タイプが大半だったが、「魔法でファンタジックに敵を倒す」パターンのものが増え、到達点として「殺すか殺されるか」の過激な内容も増加中。 外見の可愛らしさと裏腹に、魔法少女達が背負わされる宿命は過酷を極め、なまじのフィクション的軍人や殺し屋の比ではないぐらい。 今作でも、ファンシーな敵との戦いに参加した仲間魔法少女達の命は失われ、生き残っても帰った家に家族の姿はなく……バラバラにされた家族の肢体の一部以外は。 政府も、少女らの家族の安全ぐらいは確保して上げなきゃ、といっても、ただの人間じゃ歴戦の勇者であろうともまるで対抗戦力にならないのか。 後半、狂人テロリストの非道を容赦なく断罪する様子は、爽快。 ただまあ、地位が上っぽい男については、既に捉えて引き出せる情報は取っているだろうし、生かしておく意味はなさそうな(捕まえたばかり?)。 後顧の憂いを断つためにも、細切れにしてやるのが望ましい。 非道な人間達と、そもそも人間らしい心すら持たない異世界の敵を相手に、一度は引退しようとした魔法少女が、再び過酷な戦いに引き戻されていく……話になるのかな。 問題のない画面クオリティ。 視聴継続。 『けものフレンズ2』01.「きおくのかなた」 信頼を集めていた一期の監督が降板させられ、体勢を一新して始まった二期。 制作側内部の事情は知る由もないが、ファンの大騒ぎなら、興味を持って情報を集めずとも耳にグイグイ入ってくるほど。 そういう経緯があっては、二期自体の出来が、悪ければもちろん、良かった場合も素直に受け入れられないんじゃないかなあ、などと要らない心配。 覚悟を持って引き受けたのだろう監督は、『アイカツ!』の木村隆一。 アニメ本編。 一期の第一話をなぞりながら、基本設定をざっとおさらいする、分かり易い内容。 かばんが登場しない(一期からかなり後年の話?)代わり、新たにキュルルという人間?少女がパークに現れる。 セリフで僅かにかばんの存在を匂わされるが、ここは単に「大人の事情」へのフォローなのか、シリーズを貫く謎として彼女の不在があり、真相が紐解かれていく「かばんちゃんを探せ」が副題となり得る二期なのか。 前期終わりから直結する、新しい島で展開するかばん達の冒険話にする手は、あったろう。 そうしなかったのは、最も旧来ファンの反発が大きくなる構成だから、というのもあろうけど、もしもいずれ前監督が復帰する事になった場合、そのまま構想していたストーリーを入れられるスペースを空けておきました、とする敬意の表れでもある、かも。 そんなこといいながら、今期ラストの謎解きで「実はここがあの新しい島、キュルルはかばんの新生体あるいは子孫」とかいって隙間をビッシリ塞いでしまう可能性もあるけど。 キャラクターの3Dモデルは可愛く、動きに問題なく、どうなるか興味もあるため、もう少し視聴継続。 |
2019年01月15日 火曜日 |
『ドメスティックな彼女』01.「ここであたしと、してくんない?」 原作漫画未読。 「少年マガジン」連載なのね、アニメのファーストシーンがラブホテルで、「童貞を捨てた」という主人公のモノローグから始まるのに。 作品の方向としては多角関係による恋愛物、えっちな方向のサービスもある、少年誌で珍しくないものだと思うけど、大抵はギリギリ「やりそうでやらない」関係に留めている中、感情すら伴わずいきなり本番に到る、ってのは結構凄い。 もう、エロ漫画の領域。 初体験相手の少女と、憧れの女教師、彼女たちをどうストーリーに絡ませるのかと思えば、なるほど、親の再婚による義姉妹同居物になるのか。 主人公、本来なら女教師攻略に注力するところだろうが、女子高生の方とは何しろ肉体的関係を持っており、無下には出来ない。 面白くなりそうに思うけれど、複雑な恋愛事情を抱えていそうな女教師のこともあり、スッキリしない・シンドイ話になりそうな予感も。 作画的には、今期、かなり良い方。 しばらく見て……最近、心理的負担の大きい作品については脱落しがち。 『お前はまだグンマを知らない』01.「心にググっとグンマ県」 原作漫画未読。 今期アニメの新作かと思ったら、既に群馬テレビやアニマックス、配信で12話まで放送が終わってるのね。 5分なので、群馬県の鉄道事情などをちょっとイジっただけで終わってしまったが、楽しげではある。 ドアが手動開閉の列車に乗った事がなく、乗りたい。 高知県の経営危機的な片田舎路線だって、自動だぞ。 エンディングで流れる名所や名物料理を見ていると、群馬に行ってみたい気分にも。 みそパン食べたいなー。 『B-PROJECT〜絶頂*エモーション〜』01.「BRAND NEW WORLD」 ああ、第二期なのか。 新作かと思った、ぐらい忘れている。 男性アイドルグループに付いた新人のお姉さんが頑張る、って感じの内容だっけ。 作画、主要キャラの顔には修正が入っているけれど、その他の人物や体つきになると、少々の弱さが。 絵のクオリティは、視聴者が求める絶対条件だと思うので、踏ん張って欲しいところ……しかし今期、どのアニメも辛そう。 |
2019年01月14日 月曜日 |
『グリムノーツ The Animation』01.「赤ずきんの森」 原作スマホゲーム未プレイ。 主人公チームは、童話の世界を旅し、間違いを修正して正しいストーリーに戻していく……といったパターンになるのかな。 第一話は「赤ずきんちゃん」。 しかし村人達、自分達を「物語の登場人物」と自覚しているのか。 おばあさんの家に行く、オオカミが居るので危険な目に遭う可能性がある、まではともかく、オオカミに食べられる・猟師に助けてもらうを含めた行程を、偶然の事件ではなく必然として、祖母・母・現赤ずきんちゃんと少なくとも三代にわたって繰り返している訳で。 イレギュラーが起きて、その時の赤ずきんちゃんが死ぬような事があったら、どうするんだろう。 それは、絶対に起こり得ない事? どうにも、登場キャラクターが生きているよう思えず、文字通り「作り手の考えた通り動くだけの人形」に見えて、何が起きても他人事。 主人公少年、変身するのは良いとして、女の子(アリス)に変わり、女性っぽい喋り方を自分がすることについて、どう捉えているのか。 恥ずかしい・楽しい嬉しい・必要だから変身しているだけで何とも思わない……変身後はアリスとしてのみ存在し、主人公人格は消えてたり? 周囲の誰かが驚いたりツッコんでくれると、視聴者は入りやすいんだけど。 主要キャラやアクションは頑張っているが、一部、不安定さを感じる作画。 全体に、つまらなくはないものの、心を強く掴まれる第一話とは言えず。 もう少し見て判断。 『五等分の花嫁』01.「五等分の花嫁」 原作漫画は、単行本で一巻だけ既読。 「勉強が苦手な女の子達に、同級生男子が家庭教師として接近し、多角関係ラブコメを展開する」……現在だと「ジャンプ」の『ぼくたちは勉強ができない』と同ジャンルの作品。 ヒロインズの顔立ちが皆似ているのは、作者がそういう絵の描き方をする人だから?と思わせて、実は五つ子!という意表の付き方が楽しい。 体型もほぼ同じであるため、貧乳・太めといったスタイル・バリエーションが作れないのは、一部の客にとって残念かな。 太めなら、何故か大食いの個性を持つ五月を、そういう風に変化させていけば可能だけど。 距離を取れる他人ではなく、ヒロイン全員が姉妹のため、一人を選んで他四人とは友達(義姉妹か)になるのが難しそう。 未来の挙式イメージが海外に見えることもあり、法律的に自由で、五人全員と重婚しても構わない国に移住する、って無責任なラストもアリ? とにかく絵が上手く、女の子達を可愛らしく描いているのは、原作の大きなアドバンテージ。 アニメでその再現は可能だったか……うーん、まずまず。 悪くないけれど、一話目だと考えると、先がちょっと不安。 雰囲気は楽しげに演出できているため、原作ファンでもそう不満のない仕上がりではなかろうか。 |
2019年01月13日 日曜日 |
『約束のネバーランド』01.「121045」 原作漫画は「少年ジャンプ」連載を読んでいる。 緻密に組み上げられた設定の上で、非常に賢いキャラクター達が、ギリギリの知略を尽くして自分の望む方向へと運命を導こうとする、読むのはとても面白いけれど、チラッとでも「もし自分がこのお話を作る側だったら」を考えると胃がキリキリしてくる、恐ろしい漫画。 最初の方は米ドラマ『プリズン・ブレイク』のテイストがあるかな。 あのドラマがそうだったように、息が詰まる限定空間を抜け、広い場所に出ると緊張感が急激に失われる……と思っていたけど、現在まで、大きな謎の解明に向 かいつつも、状況が変化する度に「目標」「描くテーマ」を換え、恐怖と緩和と達成と喪失、感動まで実に巧く演出できており、目を離させない。 頭が良く、体術に優れ、実行力があり、しかし子供らしい迷いと優しさを持つ主人公達は、とても魅力的。 他の子供たちだって可愛く、頑張っているため、「一人も欠けて欲しくない」と思わせる。 あんまり書くと、先のネタバレになるからなあ…… とにかく、週刊ペースで読めるのが奇跡のような、凄い漫画。 アニメ。 原作をしっかり読み込んであり、画面作りのクオリティーが高いのに、安心。 声のイメージも問題なく。 ファンとしては、やっぱり漫画を読んで欲しいけど、このアニメから作品に入ったとしても面白さはしっかり受け取れるだろう。 『ガーリー・エアフォース』01.「紅い翼」 原作ライトノベル未読。 人類に敵対し、空を占拠する異形の飛行戦闘物体。 未知のテクノロジーによるその敵と戦えるのは、飛行少女機のみ! …どうして少女は足に戦闘機を履いて飛ばないの?というぐらい既視感のある設定と敵ビジュアル。 しかし、こちらは肝心のキャラクター作画が一話目から冴えず、残念。 代わりに3DCGによる高速ドッグファイトを、かなり頑張っていたけれど。 アバンと本編で、場所・状況・時間が飛びすぎていて戸惑う。 キスから始まるボーイ・ミーツ・ガールのストーリー、悪くないんだけど、しっかりインパクトを演出できていないせいもあり、印象弱い。 主人公らが乗っていた船を、わざわざ中国からの避難船団に設定した意味は? 一瞬、中国資本によるアニメかと。 「自衛隊パイロットを志望する少年が主人公」という設定は、中国で受けるか疑問だが。 機密であろう戦闘機を、全体は覆えないカバーを掛けただけで一般道運搬する自衛隊。 謎の侵略者も居る世界なのだし、もうちょっと警戒しても……平和ボケしているとの皮肉? 少年少女拉致監禁の現場、もしも誰かに見られていて通報されたら大騒ぎになると思え、もうチョイ穏当に行動できなかったモノか。 主人公を本気で怯えさせ、それを戦闘機に伝えるのが目的だった、とはいえ、これも平和ボケかなあ。 全体に「どこかで見た内容を、水準の画面でアニメ化した」感じ。 視聴継続かは微妙……もう少し様子見。 『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』01.「未知との遭遇」 原作漫画未読。 外見的に「人間」もしくは「妖怪」に寄せたデフォルメをせず描かれたネコと同居する……飼うお話、という意味では『みかん絵日記』など思い出したり。 この作品ではネコに、みかんほど特異な能力を持たせていないようだが。 そのまんま『吾輩は猫である』の方が近いか。 小説家としての能力はありつつもダメっぽい部分を持つ主人公が、ネコを通じて心を開いたりネタをもらったりする流れ。 ネコがもうちょっと可愛いかリアル風味な外見だと良かったかなあ、個人的に。 内面をセリフにしてネコが喋り始めると、主人公への献身的な態度など、どちらかというと犬っぽく感じてしまう。 人間とネコの、ズレてトボケたやり取りは、笑うほどではないが、少し可笑しい。 問題ない演出と作画。 一週間の視聴本数に余裕があれば、見続けても構わないんだけど…… |
2019年01月12日 土曜日 |
『revisions リヴィジョンズ』01.「渋谷転送」 アニメオリジナル企画。 体を鍛えている少年、それは良いけど、体力に物を言わせてか(外見に似ず)危険なほど短気で乱暴。 厄介な、感情移入を難しくさせる描写からスタートする主人公。 ちょっと、『Ζガンダム』カミーユを思い出してしまったり。 物語の進行と共に語られる、彼が抱える幼年期の「傷」と、負わされた「使命」。 そうは言われても……と視聴者が思う、それと主人公を批判的に見つめる少年少女の姿勢がシンクロ。 不和の絶頂で、主人公が待ち望んでいた異常事態発生。 それに備え続けていた彼だけは危機に対応できる、とまで優位にはならず、「日常では突出して異常だった彼」が「想像したよりも遙かに異常な状況」に付いて いけないまま、「意味も分からず殺される一般生徒と同じ常識的ポジション」へと転落する、この視点の揺さぶり方が実に面白い。 怪物体による容赦ない惨殺描写、ナイフ程度ではまるっきり太刀打ちできず瞬殺されそうな絶望感の演出も、いい感じ。 学校を含む都市の一部だけが、未来へタイムスリップしたのかな。 主人公らが幼児期に出会っているロボット?サイボーグ?少女は、いつ過去へと時を超える事になるのか。 「時間」が作品の主題? 3DCGのキャラクター達は、最初少し違和感あったが、じき気にならなくなった。 谷口悟朗監督作品、ということで、緻密であり先を読ませないストーリーを期待したい。 視聴継続。 『超次元革命アニメ Dimensionハイスクール』01.「ひらめきの天才」 タイトルにも入っているぐらいなのだから、当然アニメだろうという予想を覆し、始まる実写学園ドラマ。 ??と思ったが、途中からイキナリ3DCGアニメになり、超絶バトルアクションでも展開するかと期待すれば地味なクイズ大会。 「2次元のアニメーションパートと3次元の実写ドラマパートを行き来しながらストーリーが展開する異色のハイブリッド作品(公式サイト)」らしい。 人気の(知識が薄くて知らない)声優・俳優男子が出演している模様。 そういう層を対象とした番組か。 高校生という設定には、年齢的に……いや、これぐらいのムリなら許容範囲だな。 一応のストーリーがあり、クイズなど入れつつも、『ひもてはうす』『でびどる!』的な声優さんバラエティーが本道。 元々出演者のファンだとか、キレイ所男子を楽しんで眺められる視聴者向け。 『盾の勇者の成り上がり』01.「盾の勇者」 原作は、漫画版を買ったまま積んであり、放送が始まったので慌てて二巻まで読んだ。 初回1時間スペシャル。 流行の異世界転生モノ、そのため設定をパターンで理解しやすく、前置き少なくすぐ本編に入れるため、30分時点でもしっかりストーリーは進んでおり、誤解による次回への引きもあって、半分でも問題なかったかな。 いや、長すぎるとかいうことではなく、他メディア放送時等で30分枠に押し込められても構わないよう、しっかり構成されているという話。 異世界転生は、「待ち望まれていた勇者でその期待に応える力を付与されている」「期待などされずひっそり転生したが、秘められた(もらった)超絶能力により頭角を現してしまう」大抵このどちらか。 期待されていた勇者の一人だが、誤解・罠により軽蔑憎悪される対象へと転落し、逆境で生きていく……というのは珍しい。 しかも、与えられた能力が「盾」という防御一方のモノであるため、単独では経験値を稼ぎ辛く、「俺ツエー」に到る道のりも長い。 作りとして、いきなり最強でモテモテの気持ち良さを目指さず、枷を嵌めて制約を課し、そこから少しずつ解放されていく過程を快感に設定してある。 少々食傷気味のスーパー転生勇者物語へのカウンターとして、より意味を持つ内容だろうか。 主人公が、現実世界で弟を助け、その報酬として小遣いを多めにもらいオタクライフを満喫している……って、漫画単行本二巻までではまだ出てこない話のような。 事情がよく分からないけど、弟だけが親からの期待を一身に集めており、見捨てられた形の主人公が救命行動により生きる価値を認められた、ということなら、異世界でも同じ目に遭う運命を感じさせる、かな。 盾だって、モードチェンジし一気に伸ばす・広げる・攻撃を跳ね返す・敵を封じ込めるという使い方によっては、立派に武器として通用しそう。 そこいらは今後、枷を外していく過程で実現される? 他三人の勇者達が異なる世界から召喚されている、という設定は、今後意味を持つのかなあ。 「主人公だけが知らない、召喚された世界を模したゲームの知識を持つ」以外、今のところ必要なく感じる。 軍事独裁国家・日本から来た、他国に征服され惨めな日本、バブルが継続し世界のほとんどを買いあさった金満傲慢日本から来た、といった特異な出自を持たせるなら意味がありそうだけど。 ああ、実は四人とも、出生や成長過程で大きな外見内面の差異が生じてはいるものの、各世界での主人公対応存在である、だから四人一度に召喚され、全員死亡時しか次の(また別の同一存在)勇者を召喚できない、とか。 作画レベルは高く、アクションもしっかり描かれ、落ちぶれて追い込まれる心理の演出にも問題なく。 最強勇者が世界を救ってやるのではなく、鬱屈した勇者が世界と融和し救われていく物語。 まあ、次第にレベルアップし好意を寄せてくる女性キャラも増え、嫌な奴らを思いっきり見返す展開となり、「俺ツエー」パターンには変わっていくのだろうが。 視聴継続。 |
2019年01月11日 金曜日 |
『バーチャルさんはみている』01.「バーチャルさん誕生」 バーチャルYouTuberを、(多分)元の3Dデータのまま大量に出演させたバラエティー。 目を疑う混乱ぶり! 画面に統一感を出そうとか、しっかり構成して面白がらせようという作りではなく、しかしムチャクチャを楽しませるにも弾け切れてないような。 YouTuber達がワイワイ騒ぐのを面白味に設定するなら、CGアバターは無用に動かさない方が。 『ひもてはうす』『でびどる!』だって、アドリブメインの間は画面を落ち着かせ、「変な会話に集中してもらう」演出にしてあったのに(予算制限が大きい?)。 美少女キャラをガニ股とかアホみたいな動きにして笑わせようというのは、ちょっと古い感性。 まあ、ゴチャゴチャ文句言う内容じゃない。 AKBなど実際のアイドルが多数出演するバラエティーみたいなモノで、押しキャラが居る人、可愛い子達がキャッキャしているのを素直に喜べる人なら楽しめる、そうでない人はそもそも視聴対象ではない番組。 『ケムリクサ』01. 事前情報を全く仕入れないまま見てしまったけど、『けものフレンズ』のたつき監督・制作ヤオヨロズによる新作アニメなのね。 「話題の」「待望の」「件の」といった言葉を付けて紹介しても良いのか。 一話は、特に前半部分がかなり入り込みづらく、水が貴重な廃墟の世界で変な敵と戦う少女達、というぐらい理解していれば構わないのだろうが、少々不親切。 事前に配信で自主制作アニメ版が公開されていたようなので、そちらを見ていること前提? しかし後半、人間の?男子が登場し、誤解と対立と融和の「儀式」を行い、一気に分かり易くなる。 ここから始めて、何も知らない男子の視点を通し、水の重要性や少女達の特異さを見せていった方が良かったような。 男子、とてもイイ子だってことだろうけど、殺されかけてる状況下で、命をかけて加害少女を助けようとするのはさすがに不可解。 聖者並みの自己犠牲精神。 もう少し行動の理由を描かないと、「ストーリーの都合」ばかり強く感じられてしまう。 そんな彼を見て頬を赤らめる少女は、普通ならドキドキ恋の始まりって演出だけれど、さすがに唐突すぎと思え、何か別の意味も重ねてある? 全体に、キャラの言動や能力表現など、作り込んだ設定から来ているのだろうことは分かるが、興味を持たせるにはちょっと突き放した表現過ぎ。 CGクオリティーは、前作と同レベル。 なので、これまで不満のなかった人には問題ないだろう。 『けものフレンズ』は、侮って本放送時視聴せず、「凄いよ、見た目のファンシーさとは別次元の真相・ハードな設定にビックリするよ」と言われてから身構えて見始めたため、本来の企図を受け取れず。 だから今作はリアルタイムで見た方が良いんだろうけど、「謎」があることさえ感じさせなかった『けものフレンズ』の導入部とは意図的に変えて、「謎がありますよ、驚く展開がありますよ」と最初から開かす作りなので、それをも覆すモノは用意できているのかどうか。 もうちょっと見ての判断で。 |
2019年01月10日 木曜日 |
『私に天使が舞い降りた!』01.「もにょっとした気持ち」 原作漫画未読……「コミック百合姫」連載なのか。 幼い妹が連れてきたお友達の女児に異常な興味を示し、お菓子などを与えて手懐け、自らの歪んだ欲望を満足させようとする大人(大学生)の話。 もう、どう考えてもアウトというか、エロ雑誌掲載案件じゃないかって気はするけれど、それらを行っているのが「実際の所、なかなかの美人であると思われる女性」となると、途端に犯罪の匂いが薄れ、ギャグのエリアに入ってしまう不思議。 前期『うちのメイドがウザすぎる!』に似たフォーマット。 とにかく作画が良くて、幼女達の表情やちょっとした動きが可愛い。 冒頭、フレンチトーストを作るシーン、美味しそうに描く演出と作画に気合いを入れており、一瞬グルメリアクションアニメかと。 幼女に食べさせるお菓子の絵作りにも注力してくれると、それはそれで深夜飯テロ的見所になりそう。 花は大食いキャラ? 劇中でも触れられていた通り、あんまりお菓子ばかり食べ続けているとプニプニ体型に進化しちゃうぞ。 お姉さんは、そーゆーのもオッケーなのか、細い手足の儚い外見こそストライクなのか。 気楽に視聴継続。 『CIRCLET PRINCESS(サークレット・プリンセス)』01.「プリンセス・ストライク」 スマホゲームアプリが原作、未プレイ。 ただ手に持った大型得物で斬り合っているに過ぎず面白さや興味喚起がないアバン、空間投影モニターが実用化されているようだが他は現実と余り変わらず「すごーい」とは何に感嘆したのかヒロイン(都会そのものに慣れてない田舎者?)。 人違いで武闘会に出場する流れがグダグダしている上、何となく出てしまうヒロイン、ロクな確認もないサポート側、双方の事情に納得がいかず、他人事。 初戦で驚くべき戦闘力を発揮するヒロインには、当然ながらその理由付けがあり、次回以降に明かされるのだろう。 しかし「お爺ちゃんの言う通り、まずよく見る事ね」とか「ダンスの呼吸と同じ」なんていう、何らかの設定があって戦えている事を匂わせるセリフぐらいは、入れた方が。 このバトルから、テロップだけで二年経過させてしまうのに驚く。 学校入学から始める黄金のパターンじゃいけなかったのかなあ。 作画はまず、それなり。 ゲームを楽しんでいる人達に向けたアニメ、なのかな。 『上野さんは不器用』01.「ロッカくん」「クマタンダー2号」 原作漫画は、書店の試し読みで一話のみ既読。 「好きな男の子に自分の尿(濾過済み)を飲ませようと迫る女子」というド変態話をアニメでそのままやるんだ、当たり前か(笑)。 ヒロインは男子にヒドイ事してるよね、と思って読んだけど、こうして次のエピソードまでアニメで見てみると、一番恥ずかしがっているのはヒロインであ り、「自らに羞恥プレイという『罰』を課す事で、代償としてターゲット男子のハートを得ようとする、科学と無縁の呪術的とさえ言える行為に耽る少女」を描 くストーリーなのか。 可愛い・生理的嫌悪感のない絵柄でやってこそ意味がある、受け入れられやすくなる内容のため、アニメで作画パワーのキープは絶対条件。 一話は十分なクオリティーだった。 ギャグ演出もテンポ良く、この調子で最後まで是非。 完全に濾過したモノであれば、尿だって真水と変わらないはず。 …と言われても、元が尿と泥水だったら、泥水の方が飲むのに抵抗は少ないかな。 いや、「誰から生成されたものであるか」が重要? よく言われる「カレー味の排泄物と、排泄物味のカレー、食べるならどっち?」というバカ質問に、「それ、誰の排泄物?」と問い直すネタがラジオであって、例えば美少女アイドルの生成物であればOKなんか!と思ったモノだけど、そういう感じ。 しかし、確実に美少女アイドルから出た尿であろうとも、誰も居ない部屋で一人飲尿することには余り価値がないのだろう。 製造者である少女が目の前で嫌がる恥ずかしがるあるいは「早く飲みなさい」と言う場で行う事によりその真価が……なんか書けば書くほど嗜好を疑われそうなのでこの辺に。 |
2019年01月09日 水曜日 |
『ぱすてるメモリーズ』01.「うさぎ屋本舗へようこそ、です」 スマホゲームアプリが原作、未プレイ。 秋葉原を舞台にしたメイド喫茶の話、ということで、容易に中身の想像が付きそうな設定ではあるが、この作品世界ではオタクの街として衰退しており、オタクパワーは全国的にも失われている模様。 それらを取り戻すべく、変身してバトルを繰り広げる少女達の物語……という最重要設定を、ゲーム未プレイの視聴者に対し、一話の大半を掛けて「ダラダラしたバイト少女の日常」に偽装することにより、二話での驚きへと導こうとした、のかなあ? 実際には、途中で予想が付く上、途中のCMにより思いっきりネタバレしてしまうため、意図は達成されないが。 漫画の単行本を探す、今回の主題はもう少し面白く描けたはず。 ヒロイン達のキャラ紹介も通り一遍で、余り印象に残らないし。 これなら、一話前半で本探し、後半ではバトルを見せた方が、テンポ良くなったかと。 悪くはないものの、微妙さを感じる作画。 取りあえず二話も見ようと思うけれど、今のところ視聴継続の意欲は弱め。 『モブサイコ100 II』01.「ビリビリ 〜誰かが見ている〜」 二年半ほどの期間をおいて始まった第二期。 同原作者としては『ワンパンマン』アニメ続編の方が先かと……こちらは4月からの予定。 ちょっとズレた超能力バトル物であるこの作品らしく、恋愛的なエピソードを描きつつもアリガチなテイストから外れる第一話。 モブには本命であるツボミがおり、彼女と釣り合う自分になるため(と、そそのかされ)生徒会長選挙に出たことを切っ掛けに、他の少女から告白をされてしまう。 告白自体は断ったのか……好意を寄せてくれる彼女を嫌いな訳ではなく、しかしツボミから乗り換えるほど好きでもない、微妙な距離感。 「彼女と並んで歩くべく一緒に帰るが、その後で部活のため学校に戻っている」エピソード、高校時代に全く同じ行動を取っている同級生が居て、凄いリアリティー、いや割と世間一般に「あるある」なのかな? 彼女が書いた小説を読み、外側からそっと触れるような感想を述べるモブ。 「分からないなら分からないって言いなよ」は、真摯にではなく優しく読後の対応を示すモブに苛立ったセリフ、ではあろうが、処女小説?から傑作であることなどそうそう有り得ず、他に言い様はないような。 『耳をすませば』で雫の物語を読んだ西老人が語る言葉も、モブとほぼ同様の意味。 また、モブならばベストセラーや古典的名作を読んだところで、これ以上の感想は述べられない気も。 今は、他者のみならず自分の気持ちさえ把握し切れていない彼女も、いずれ(「友人」達の対応と比較すれば既に?)彼の優しさや精一杯の真摯さを受け入れられるようになるだろう。 小説と共に破り捨てられた彼女の気持ちを、隠さない思い・超能力でつなぎ止めるラストには、ちょいホロリ。 ただ、「能力の大きさに応じ、モブがモテモテハーレムを築いていくストーリー」など目指していないと思えるこの作品にとって、ツボミ以外から好意を寄せられる展開は、扱いきれる(作品を面白くしてくれる要素足り得る)モノかどうか。 彼女は、今回限りのゲスト? いっそメインヒロインを交代させる手も、あるかな。 作画良好、今期も楽しみつつ見ていきたい。 |
2019年01月08日 火曜日 |
『エガオノダイカ』01.「ソレイユの少女」 タツノコプロ創立55周年記念作品、らしい。 ドジっ子王女様が、国民をとりまとめる「アイドル」として歌に踊りに(恋にも)頑張るストーリーかと。 しかし、巨大ロボによる仮想戦闘が展開され、ラストでは、王女の理想と裏腹な国家間のシビアな状況まで。 「現実の厳しさに打ちのめされる話」になるのか、「王女の夢想が世界を平和へと導くファンタジ-」なのか。 まだ、どちらへでも進めそう。 絶望を経て、希望のラストへ到る? ヒロインらは可愛く描けているし、ロボットバトルにそれなりの迫力を乗せているが、第一話としては作画に不安定な部分も見受けられる。 タツノコプロの注力に期待して、視聴継続。 『どろろ』01.「醍醐の巻」 原作は、もう半世紀ほども昔に描かれた手塚治虫の名作、旧世代オタクの基礎知識として既読。 父親の犠牲となり全身のほとんどを失った姿で生まれた百鬼丸の悲壮な設定、陰惨な戦国時代の背景、陽気だが悲劇を孕むどろろの魅力、気味が悪い強烈な妖 怪たち、欠損部分を逆に利点として強さに変える凄絶な戦いぶり等々、とにかく面白く、子供の頃から何度も読み返した覚え。 魅了された人は多かったようで、後続の多くの作品から影響を見ることができる。 昔のアニメはほとんど記憶にない。 自分の田舎じゃ放送されなかった可能性もあるな。 2007年の実写映画は……柴咲コウが頑張っていたっけ。 今回のアニメ。 キャラクターデザインが全く異なっており、どちらかというと『魍魎戦記MADARA』に似た雰囲気。 これだったら、戦国時代を舞台に超絶の剣技で百鬼夜行をぶった切るサムライの、オリジナル作品にしても良かったんじゃないか、と思ったが…… おお、百鬼丸の、原作と描写を変えながら、しかし原作の精神には忠実な描き方がスゴイ。 そうそう、百鬼丸は体機能のほとんどを失っているはずなのに、漫画では支障なく行動できていた。 当時の少年漫画的制約であり限界(感情移入を拒むほど異質な存在を中心には据えられない)、なのだろうが、表情豊かに暮らしており、体躯を取り戻すことで逆に戦闘力は「下がる」ように思え、ちょっと不合理な気分になったモノ。 今作では、「仮面」としか思われない顔、妖気(紫外線?エコー映像?)しか見えていない、喋れないし音の認識も難しい様子など不都合がしっかり描かれ、アクションでも手足に付いた筋肉の力に寄らない不思議な動きを感じさせて、おおお! 百鬼丸が変わったことにより、どろろの、よく喋り、感情の起伏が激しく、子供っぽく「人間的な」有り様は、より引き立つだろう。 見応えある、現代の『どろろ』になることを期待して、視聴継続。 |
2019年01月07日 月曜日 |
『ブギーポップは笑わない』01.「ブギーポップは笑わない 1」02.「ブギーポップは笑わない 2」 原作ライトノベル未読。 刊行は1998年から……もう20年以上前なのか。 『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』として、2000年にテレビアニメ化されている……そうだっけ? この弱ったジジイ脳に20年前の話はキツい。 新作。 一話だけで視聴者を掴むには弱い構成だと思え、二話連続放送は良い判断、しかし続けて見ても話が分かり辛いし、一生懸命に理解したくなるほど引きつけられる部分もない。 しっかり描かれた作画。 学生達をキテレツな外見にせず、リアル寄り(地味目)なデザインにしてある。 そのためアニメ的に、ちょっと見分けが付きにくくなっているのは善し悪し。 ここから、謎が解かれキャラクター達の行動原理も明かされるのだろうが、次回以降への視聴意欲は弱め。 『パパだって、したい』01.「父親だって…我慢できないときがあるんです」 5分枠アニメ。 タイトルからエロ路線かも……とは思ったけれど、冒頭、男同士の絡みでもう、うわぁそっちかぁぁぁ! 作画レベルをもう少し上げられると良かったかなあ、「色っぽい」と評される男性が、そう見えるよう描けていないので。 個人的嗜好により視聴対象外。 『W'z《ウィズ》』01.「EYE'S Y'S Shout」 「2017年に放送されたテレビアニメ『ハンドシェイカー』と世界観を共有(Wikipedia)」するらしい新作。 『ハンドシェイカー』……全然記憶にない。 当時の日記では、ほとんど内容に触れず、CGのクオリティーにばっかり文句言ってる。 この書き方から、一話で脱落してしまったんだろう。 今作も、モブや乗り物をCGで表現しているが、今度はさして違和感なく。 制作技術の上昇によるものか、こちらが慣れてしまったのか。 ひどく悪いところはないけれど、引き込まれるところもなく、画面的な注目点さえないため、今作も一話限りで。 |
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