ときどき日記 04/02(後)

2004年2月29日 日曜日

『仮面ライダー剣』06.

 どっかの駅で何気なく電車に乗ろうとしている所長。
…そりゃまあ、車やバイクで移動するのと比べても、意外と追っ手には把握され辛い交通機関かも知れないが。
 どうも危機感を感じられなくて、絵として間抜けな気が。
「タクシー待ちの長い列の中に所長が並んでいるのを目撃」ぐらいに。

 先輩ライダーのカウンセラーお姉ちゃんの車窓を、突然叩く所長。
ドコに居たんだ?どうして彼女の居場所を?
 彼は、「ライダーシステムに不備はない!」と言い張り、「ちょっとした不安でも、増幅される事で装着者の体を致命的に蝕んでいく」という巨大な欠陥を、強引に誤魔化そうと目論む。
ヒデエ不備だと思うんだけど。
 つまり、先輩ライダーは「所長が信用できない」という気持ちを募らせる余り体に不調を感じ、それが更なる不安を呼んで、その不安によって余計に体が悪くなり…という悪循環に陥っていたという訳?
 先輩からシステムへの不安な話を聞かされた後輩ライダーは、何故平気だったんだろう?
脳天気だったから?バカには効果無し(でもコイツ、決して「お人好しなバカ」じゃないんだよなあ)?それとも、ジワジワと効果が出てくるモノなので、今のところは無事なだけ?
 逆に、「ライダーシステムと自分の無敵さ加減を信じて戦う」と、通常よりパワーアップ出来るという利点もあり得る…のかな?

 所長から送られてきた携帯メール。
 「そこから逃げろ」だけで構わないようなモノだけど、少々長目に文章を打ったのは、余裕( ^_^ )?いやまあ、メール打つのが異常に早く、このぐらいの文なら数十秒で打つ人も居るが。
それにしても、普通に電話してきた方が早いだろ。メールだと、すぐには読まない可能性だってある訳で。
 「逃げろ、そこを」という文面からすると、どこかで、彼女達が居る所を見ていた?
居る所を知らずに書いた文だとすると、彼女らが比較的安全な所に居た場合、そこから飛び出させて目立たせてしまう恐れすらアリ、逆効果になる可能性も。
 所長はどうも、後先考えずに行動しているフシがあるので、これも「何となく」やった事?

 特殊部隊のような追っ手。
弱い弱い(笑)。後輩ライダーはともかく、お姉ちゃんにまで負けている。
 戦闘員が弱いのは、ライダーの伝統かな。

 兵装の男達に後輩ライダーが確保されているシーン、予告で見た時には「アンデッドやライダーの研究に予算を出していた政府・軍関係機関が、その成果を押さえようとしている」のかと思ったけど…違った?
 国家的機関を出してしまうと、扱いきれなくなったり『555』のように尻つぼみになってしまったりする恐れがあるので、もし私兵なら それはそれで。

 いやあ、でも、色々と謎なキャラクターや展開が出てきて、今回はコレまでで一番 面白く見られた。
アナザーアギト・木野を どことなく連想させる外見の、アンデッド?と思われる男も良い感じだし。
 コレまでのパターンからすると、彼らがナニモノで何を目的として動いているか、という謎解きは、間髪を入れず次回で なされるんだろうね。


2004年2月28日 土曜日

『プラネテス』20.「ためらいがちの」

 宇宙船での環境適応能力を測るためのシミュレーション試験。
『11人いる』というか、ついこの前『スピカ』でもやってたな。
 こういうの割と好きで( ^_^ )。
 命に関わる、という話になっていたが、現状は全てモニターされているはずで、候補生が死ぬような事はあり得ないだろう…と思いつつも、ロックスミスの非人間性を見ていると「もしかしたら」も考えられ、ハチマキやハキムの行動に説得力を与えていた。
 しかし…
前回の試験で思ったけど、「非常事態が起きた場合、大勢のために自分の命など切り捨てられる」状況下では、積極的に「他人のために命を賭ける」行動ってなかなか取りづらい(取る気になれない)ような気がして、それは長いスパンで計画全体を見た場合、余りプラスに働かないのではないか、とも。
 命を賭ける価値を、「自分」「仲間」「計画」「人としての正しい在り方」のどれに見出すかで、選んだ行動の正誤は変わってくるかな。

 狂熱に突き動かされるハチマキ。
うーん…こういうのがちょっと苦手なため、感情移入度が低くなってしまう。
 トシを取ったせいか、「遠くへ行きたい」情熱への理解が出来ない訳ではないが、その夢のために全てを振り落としてしまっては、「遠くから帰ってきた」後の人生はどうするつもりなのか、そちらの方が気になってしまって。
 若いっていう事は、そーゆーヘタレた思考を持たない、って事でもあるか。
ハチマキの親父なんかは、帰ってきた後の人生を考えて、一応は嫁さんに電話でフォローを入れておく程度には「大人」だったのだが。

 狂熱は、チェンシンにも伝染。
タナベに無茶な迫り方をしてしまう。
 普段おとなしい人間がブチ切れると、限度が分からないモノで極端に走ってしまい易いからねえ。
可哀想に、冷静に戻った所で、自己嫌悪に苦しまされるんだろうな。


2004年2月27日 金曜日

『超重神グラヴィオン・ツヴァイ』08.「重力が衰えるとき」

 ガックリと落ち込んで廃人同様の姿を晒していたサンドマン。
しばらくはこのままなのか、と思われたが…
 レイヴンの仮装を解いたエイジ姉の説得…というよりは その巨乳の色香( ^_^ )に惑わされ、実にアッサリと立ち直る。
それも、「なんとか戦う気力を奮い起こす事が出来た」とかそんなレベルの話ではなく、精神が浮上した勢いに乗って何故か水の中から浮上、口にくわえたバラをオペレーター姉ちゃんの胸の谷間にサクッと差しつつ、自身は無駄に空中を回転して いつもの指揮スペースに降り立ち、理由もなくキラリと歯を光らせる一連のバカ動作を披露。
 立ち直り過ぎ(笑)。
余りの安直さに、見て呆れる人が出てくるかも。

 でも、これでイイんだと思う。
 『グラヴィオン』という作品がしっかりと支えられる「シリアスモード」は、ここまでの長さ・深さ・重さ・嫌さで限界。
 これ以上やっては(まだ鬱の中にいるキャラも居るが、サンドマンのケースを見る限り それは必要以上に深刻に受け取る必要のない「ポーズ」と思える)シリアス部分の重さに耐えられず、作品の背骨が折れてしまい、容易に復活が出来なくなってしまったろう。

 このアニメが描きたいのは、暗いばかりのストーリーでも、人間の嫌な部分を見つめる事でもない。
 馬鹿馬鹿しいほど爽快なストーリーとアクション、そしてカタルシスの創出こそ主題。
鬱な展開は、その後に物語をより盛り上げる目的による「タメ」に過ぎない。
 よく分かっていて、あるいは「バカみてーな話」と笑われる覚悟もして、スタッフは この作品を作っているのだと思う。



『R.O.D -THE TV-』17.「スイートホーム」

 古書店の親父の「なぁに、神保町は、地上げにも政治家にも、戦争にも負けなかったんだぜ。この程度でやられるかよ!」というセリフ、本好きの一人としては胸にグッと迫って来るモノがあった。

 が…うーん、ストーリーとしては大風呂敷を広げ過ぎているような。
アメリカの国力を背景にして、ではあろうけど、無理を押して世界中の書店街を押さえ込める政治力があるのに、この上 敵は何を必要としているのか?
 スケールを大きくするのは構わないけど、上手く畳めるのかどうかヒトゴトながら心配に。


2004年2月26日 木曜日

『十兵衛ちゃん2〜シベリア柳生の逆襲〜』08.「負けてほほ笑み浮かんでた」

 凄い力を持ちながら、そしてその行使が事態の解決…少なくとも停滞状態から どこかしらに向けて動かすためには有効なのだと知りながら、あくまで「平和的」解決ばかりを望む自由って、要するに「日本」という事なのかな、とか思ってみたり。
そうすると、メタ的には色々読み取れてしまいそう(笑)。

 鯉之介に、優しい口調でとはいえ簡単に言えば「もう死んで楽になれば?」と告げてしまう自由。
どうなんだろうなあ、彼女は魅力的な主人公たり得ているのだろうか?
 抱えている苦悩がもっとシリアスなものであれば、この対応にもそれなりの説得力が出る…
例えば、「初仕事が、敵司令官の幼い娘を狙撃する、というような非人道的なモノであった軍のスナイパーが、自軍兵士に犠牲が出始めてもなおトリガーを引く事を躊躇う」くらいにシビアな物語なら、客も理解してくれるだろう。
 しかし…このアニメは、基本的に「ギャグ」。
重たいテーマを真正面から支えるには、構造が弱い(何でもアリ過ぎる)。
 一番 描きたいものを自由の心の中に求めているなら、笑いも、爽快なアクションも抑えて、ただ それを最大限 活かすための作品にすべく全てを絞り込んでいくべきだったかと。

 ここからラストに向けて、どれだけ説得力のあるドラマを積み重ねられるのか。それが全てを決める。
 期待と不安で見続けよう。



『勇午〜交渉人〜』01.「交渉人」

 キッズステーションで始まった新番組。
原作は、「アフタヌーン」誌連載の漫画らしいが、未読。

 んー、演出も作画も、別に取り立てて悪くはないが、そこに引き付けられて見続ける、という程には高いレベルでない。
 後はストーリーだけど…
まだ、よく分からない。
物語が始まったばかりで、主人公の「交渉人」たる才能が現れて来ていないから。
 第一話は視聴者に分かり易く、さほどフクザツではない事件に対し、主人公が その能力を駆使して介入していく事により、30分の放送時間内で一応の解決を見る、という風にしてくれると親切だったかなあ。
 そうすると確かに、「良くあるパターン」でしか事件も、主人公の力も描けなくはなるのだが。



『妄想代理人』04.「男道」

 オムニバス形式のこの作品で、これまでメインに据えてきたのは、ファンシーキャラクターデザイナーのトボケたお姉ちゃん、小生意気なガキ、二重人格の美人家庭教師…と、それはそれでオタクにも比較的見易い設定の人達ばかりであったが、ついに、太ったオッサンの警官が主人公に。
しかも、暴力団と通じて警察情報を流し、報酬を得、風俗嬢を漁りまくり、なのに ちゃっかりとマイホームを建て、嫁さんと子供まで居て、ついには暴力団から逆に強請られ金を作ろうと覆面強盗に変身、罪を重ねていく、という、まあ どーにもならない、子供向けアニメには決して出てこない(出せない)タイプの生々しい「悪人」。
 同情の余地が無い、感情移入などトンデモない感じの。

 ところが、見ていると、この不快なオッサンの行く末がどうなっていくのか、引き込まれてすっかり目が離せなくなっている不思議。
 それは、オッサンの人生がガンガンとスピードを上げて「破滅」に向け突き進んでいく事で、視聴者に その決着を見届けるまで途中下車を許さなくしてしまうストーリー・テリングの妙。
 サイテーの卑小なオッサンでありながら、見る者の心に、どこか同じ部分を感じさせてしまう主人公の造形。
 そして、「お約束」として物語の最後に約束されている、「水戸黄門の印籠」「大岡越前の桜吹雪」のごとくに妄執を一閃する少年バット到来への期待。
 もちろん、考え抜かれた演出、完成度の高いレイアウト、細かな心情まで読み取れる作画の凄み、それらがあって初めて成せるワザ。

 4話目にして早くも、少年バットに視聴者が持っていたであろう概念を ひっくり返してしまう、思い切りもイイ。
 多分、模倣犯だという事…じゃないかな。
 オッサンは行った悪事に対して罰を受けずに終わるのか?捉えられた少年は?
 むー、次回が楽しみ。



『まぶらほ』16.「しかけちゃった……どすえ」

 お話そのものは、一話で消化するにはゲストのキャラクターが唐突であり、「修学旅行」という学生時代中でも、最大級のイベントの最中に挟み込む意味のあるエピソードかどうか疑問。
 が、とにかく高めなテンションの演出でポンポンとシーンを切り替えて見せられ、迫力のあるアクションと しょーもないギャグをグイグイ詰めてこられると、無理も道理と感じ、楽しまされてしまう。

 主人公、「そういえば霊体だっけ」と時折思うぐらいで、実体が「無い」のが無意味になってきたような…
もう、ずっとこのままでもいいんじゃないかと。
 もっと言えば、居ても居なくても構わないような存在でもある。


2004年2月25日 水曜日

『BURN-UP SCRAMBLE』07.「撃墜 悪夢のエアポート2023」

 飛行機内で、反政府組織のハイジャック犯から王女を守って戦う話…だったけど…
 雲上を飛行中の機内で、平然とマシンガンをブッ放す犯人グループ。
これはまあ、王女もろとも死ぬ覚悟なのかと思った(国王への要求があったようだから実際は違うが)けど、主人公側までマトモに相手を見ず発砲するのはどうか。
 …なんてぇ細かな事を気にしていたら、手榴弾がドッカンドッカン爆発を始めて機体にボコボコ大穴を開け、それでも気圧差や飛行状況などに問題は生じなかったようで、「そういう不思議な飛行機なのだ」「だから気にする必要ナシ」と理解するしか。

 そもそも、極秘で飛行機に乗せているはずの王女に、本人の意に反するスチュワーデス(客室係?)をさせているのが不自然。
大勢いた乗客が、バトルに入る前に どこへ消えたのかも分からないし…
 そんな事を真面目にどうこう言う作品じゃないか(笑)。

 もっと作画が良ければ、パンツ姿でのアクションが「サービス」として機能しただろうな。
 演出のテンションを極限まで上げられたなら、デタラメな所も全て「笑い」で乗り切れたかも知れない。
 現実には…OVA濫造時代の香りを楽しめる作品、となっている訳だが。



『ポポロクロイス』21.「試練の洞窟の冒険」

 ああ、プンプン王女、可愛いねえ。
一途にピノンを想い、ストレートだったり ちょっとズレたりしているアプローチを続ける彼女の姿は、笑いながらも胸を打つ。

 今回は、モンバが頑張る話だった。
ピノンが、弱い視聴者(オレ)の感情移入対象に見るには余りにもヒーローとして成長しすぎたため、口だけ達者で内実は酷く未熟なモンバの方に、親近感を覚えてしまう。
 まだ「勇気を見せた」と言うよりは、「流されつつも頑張った」という程度の男気。
伝説の必殺技、といったモノが、力の限りの悲鳴(雄叫び?)だった、この適度な脱力感のサジ加減が実に巧い。



『ASTRO BOY 鉄腕アトム』45.「革命前夜」

 シリーズのクライマックスに向けて、「ロボット対人間」の構図が彫り込まれていく。
 …しかし、作中で既に何度も「ロボットが人間に危害を加える存在だという嫌疑」→「ロボット排斥」→「事件解決」→「共生関係の再生」というパターンを繰り返してきた訳だから、単にその繰り返しになるキレイ事で済まさず、人間のダーティーな部分に大きく踏み込むストーリー作りを期待したい所。


2004年2月24日 火曜日

『GUNSLINGER GIRL』最終話.「流星 stella cadente」

 おお、凄い、何となく終わったっぽい。
 もちろん、様々なドラマ的 事柄は終わったどころではなく投げ出しっ放しだし、キャラクター達の心の行方だって まだまだ決着が付くには遠い。
 でも、アニメ版で描こうとしていた事には、大体 決着を付けられたんじゃないだろうか。
これ以上は、何十話と回を重ねても、同じ所をグルグル回るだけになったかも知れない。

 少女達に施されているらしい「条件付け」という概念は、実に恐ろしいモノ。
担当官への、無条件な愛情の植え付け。
 その強力さは、愛情を拒否される事=自身の死、へと繋がり、最悪の場合「この気持ちが容れられないなら、あなたを殺して私も死ぬ」という極論にまで達してしまう。
 しかしそれは必ずしも洗脳的なものではなく、少女の中には自分の「条件付け」された部分を自覚している者もいる所…それが、麻薬をやる人間の考える「ヤク中はクズだ」という思いと同じ程度の意味だとしても…始末に負えない。

 この「条件付け」により生じさせられた疑似恋愛感情と、フィクションの中でキャラクターを恋愛に到らしめるための「理由付け」とは、どう違い、どう同じなのかを…結構長く書いてたんだけど、全部消した。
 これはホントに恐ろしい話で、評論家ならともかく、場末のエロ漫画とはいえ作者側に属している人間が、薄っぺらくでも分析したり書いたりしてはイケナイものだと思う。
 無自覚に綱渡りをしている者が、「自分は、高い所に張られた不安定な綱の上を歩いているのだ」と、もう行くも戻るも同等の地点まで来てから気が付いては、余計に危険なように。
 いや…気が付いたって平気な人も居るかな。オレはそんなに強くないもので。

 公社(物語)によってのみ、生かされている少女が放つ、「私たちを可哀想だとか、申し訳ないとか思っているなら、それは間違いです。これは、条件付けかも知れません。でも私、いいんです。それでも、いいんです」というセリフの、重さと深さ。
 それを言わせてしまう残酷さと優しさ。

 どこまで自覚的で、どこまで無自覚に作られた作品なのだろう。
分からないが…分からない方がいいのかも。



 忘れていたけど、映画『タイムライン』を見た。
 監督は、『スーパーマン』『リーサル・ウェポン』など傑作と、ガックリ来るような駄作を、それぞれ多数生み出しているリチャード・ドナー。
 原作は、『ジュラシック・パーク』のマイケル・クライトン。

 色々理屈はあるんだろうけど、要するに「不安定なタイムマシン(時間を超える3Dファックス?)」で14世紀に飛んだ博士を助け出すため、その息子含む若者達が同時代に向かい、英仏の戦いに巻き込まれる…といった内容。

 とにかくキャラクターに魅力が感じられなかったのが辛い。
 特に、救出目標である博士が、自分の命惜しさだけのために その時代には存在しない火薬を作って英軍に渡してしまい、戦いの犠牲者を多くしてしまう辺りには「??」。
 そりゃ死ぬのは嫌だろうが…こんな身勝手なジイサン、助けなきゃいけない理由なんて無いのでは?
彼一人のため、救出部隊に次々と犠牲者が出ていく構成も疑問。
 確かに、ジイサンを残しておくと、自己保身を計って未来のどんな情報でも売り渡してしまうだろうから、現在の世界が危険ではある(笑)。

 城攻めの戦いには、それなりな迫力があった。
でも、投石機を使った城壁破壊や、多数の兵士が入り乱れての戦いなら、『ロード・オブ・ザ・リング』で これより迫力のあるシーンを見ているため、さしたる感慨は無く。

 現代人が、剣を持った戦いに慣れているはずの中世人に対して、普通に戦って勝ってしまうのは どうか。
もうちょっと、現代ならではのテクノロジーや知識を活かせる戦いにしてくれれば、納得できたし面白くも見られたと思うんだけど。
 数多くあるタイムトラベル・テーマの作品の中では、取り立てて秀でた所もなく、普通。


2004年2月23日 月曜日

『超重神グラヴィオン・ツヴァイ』07.「砕かれた女神」

 シリアス・モードが絶好調。
 前回の設定紹介は、意味が取り辛い上に、「要するに悪いのはサンドマン?」とさえ思え、良くない意味での大張ワールド全面展開と感じられてションボリだったけど、今回は面白かったなあ。

 ミヅキが欠けた状態での戦闘、という不利な条件だった上に、のんきな合体の隙を突く 珍しいゼラバイアの頭脳プレイもあり、更に危機的状態に陥ってしまうグラン・ナイツ。
 あー、エィナは、そうだったのか。
こういうキャラクターの、犠牲的行動はズルい。そりゃ胸に来る訳で( ^_^ )。
 ただ、こういう最期なら、「人間」の設定であっても不都合無かったようなモノ。
 もしかして、バックアップしてあったデータを元に、新しい体に入れ替えての再登場もアリ?

 グラヴィオン量産型、強し。
でも、「量産型」の宿命からは逃れられないんだろうな(笑)。
 しばらくはグラン・ナイツ側の鬱展開を続け、それを「タメ」として、本来の搭乗者が万全の状態で揃ってから見せる、逆転のカタルシスに繋げていくのか。



『R.O.D -THE TV-』15.「仄暗き地の底で」16.「華氏四五一」

 15話。
 悲惨ながらも、団結力があり呑気で、逞しく生き延びるだけの能力を持っている4人組の逃避行は、見ていて楽しい。
 読子が隠れていたのは国会図書館、かあ…懐かしいなー。
卒論のために通い詰めたのも、既に十数年前の話。
貴重な資料が沢山あって有り難かったけど、貸し出しのシステムが普通の図書館に比べて面倒だったのは難点。
 その内部、ああなっていたとは…って、どこまでスタッフが調べたのか分からないけど、基本的にはフィクションだよね( ^_^ )。

 ねねねと読子、感動の再会。
…というには、イキナリ大慌てで逃げ出してしまう読子の対応が間抜けで、らしい(笑)。
 二人はどうやら、かつて教師と生徒だったみたいだが、どのような関係を築き、どういう状況で関係が断ち切られたのか(ねねね視点からだけでも)、これまでに理解させてくれれば、ここでの感慨はより深くなっただろうな。


 16話。
 読子、ナンシーを加え、6人(ハトのジョン・ウーも入れて7人?)になった一行の逃避行。
 紙使いの恐ろしさと限界を知るジョーカーの、放水部隊による猛攻。
すぐに能力を破られてしまう三姉妹に比べ、水をも弾く堅牢な紙の壁を築く事が出来た読子は、さすがにパワーのレベルが違うのかな。
 しかしながら、アニタには、割とアッサリやられてしまうジョーカー部隊。
力を知り尽くしているにしては迂闊だけど…読子を見ていて、「紙さえ封じれば、純粋な肉体的能力値は低い」と理解していたのが敗因か。
アニタには常人以上の跳躍力だの反射神経だのが(加えて、三姉妹のチームワークも)あった訳で。

 しかし…イギリスは国家的に破産していたのでは?
よく国会図書館を買収したり、警察その他に手を回して神保町で傍若無人の限りを尽くす力があったなあ。
各出版社による新規書籍流通の類にも制約をかけているようで、凄まじい政治力・経済力だと思うが。
 昔日の勢いはなくとも、大英帝国を舐めるなぁ!って事?
 読仙社のバックアップあっての ご無体かも。

 イギリス単体で これだけの事が出来たのなら、復興計画など必要ないと思うし、読仙社の力に寄るのだとしても、こんなムチャを押し通せる勢力が この上 何を必要とするのか?

 ……これまで高いレベルを保ってきた作画に、疲れが見え始めたのは残念。
 アニメ制作事情が昨今ドコも厳しいのは周知の事実な訳で、大変だと思うけど…頑張って欲しい。



『マリア様がみてる』07.「びっくりチョコレート・前編」

 悪い意味でなく、見ているのが馬鹿馬鹿しくなってしまう のろけ話。
 祐巳と祥子の関係は、もう果てしなく らぶらぶなのが明々白々な訳で、気を遣いすぎてみたり嫉妬してみたりの擦れ違いがいくら続いても、最終的には上手く行く事が分かっており、実にもう、馬鹿らしい。
 新婚カップルの、
「この人ったらねぇー、格好いい外見に似ずイジワルなんですよぉ」
「なにおぅ!お前だって可愛い顔して相当なヤキモチ焼きじゃないかぁ」
「でもそこが好きぃ!」
「オレも好きだぁ!」
みたいな会話を黙って聞かされている気分(笑)。

 それでも割に楽しく見ていられるのは、惹かれ合う二人が男女ではなく、女女という、「不自然」で、男にとっては「安心して見ていられる関係」だから、だろうか。
 今回と同じ図式でも、祥子が「祥一郎」とかいうイケメンの男の先輩で、不機嫌そうな彼の心が理解しきれずに祐巳が苦しむ、という話だったら、相当数の男性視聴者から反発を喰らっただろう。
 「女の子にモテモテの野郎」は、身近なイメージであり、面白くないよね。
 でも、「女の子にモテモテのお姉様」なら、自分に縁がないほど遠くに浮かんでいる美しい幻であり、「見る人全てを魅了するエルフの女王」ぐらい罪のない「ファンタジー」として容認できる。

 バレンタイン・イベントの賞品として、お姉様方とのデート権を賭ける事に、猛然と反対する由乃が可愛いねえ。
 多少なりと取り繕っていた対外的な印象など ドコへやら、彼女もまた らぶらぶの本性をもう隠そうとしない。
 このぐらい祐巳が分かり易くなってくれると、イジメ甲斐があるもんで(笑)、物語がグッと面白くなるんじゃないかと思うな。



 家のテレビ、画面が伸びてきたようで、端の方に出る字幕が一部読めなかったりする。
 寿命?まあ、仕事中なんか ほとんど一日24時間 つけてるからなあ。
 買い直すなら、プラズマだろうか。
でも、耐久時間が短いと聞くと、少々不安。シャレにならない程 酷使するので。
 取りあえず、カタログ読んで機能比較を。
パイオニア製品が良いと言われたけど…


2004年2月22日 日曜日

 来た。
来た来た来た来た!
 何が来たって奥さん、実に忌々しい
花粉症の季節が今年もやって来た訳ですよ。

 今年は花粉の総量が少ないと聞いたから、もしかしたら発症を免れるのではないかと密かな期待をしていたのになあ…
 朝から鼻がムズムズすると思っていた所、昼にはクシャミ、目のかゆみ、ハナミズ、体のだるさと、花粉症症状がフルコースで襲来。
 一年中、甜茶飲んでヨーグルト食べて、備えたつもりでいても、まだまだ春の憂鬱から解放されないのか(;´д⊂)
 風邪なら いいなあ。そのうち治るから。
…まだ2月の段階でこれでは……

 うう、ぐずっ。
ぐずぐずっ。
 だるー。



『仮面ライダー剣』05.

 狙っているのかどうなのか、毎回一度は笑い所を設けてくれるなあ。
 今回は、先輩ライダーを止めようとする後輩ライダーの行動と言動。
「アンデッドから抗体を取らないと子供が死ぬんです!」と一言いえば済む話なのに、説明もなく暴力にモノを言わせた挙げ句、「どうして分かってくれないんだー!」ではムチャクチャ(笑)。
 拳と拳で分かり合いたかったの?

 所長が燃えて死んじゃったかと思えば、それは本物じゃなかったから大丈夫でした。
何というか、視聴者の興味を引くための仕掛けとしてはネタばらしが早すぎて機能しておらず、しかも安易な上 意味が読み辛いトリックだし、どう取れば良いのか。
 これで許されるなら、先輩ライダーの体がボロボロだというのも、実はライダーシステムのせいではなく本人の持病がなせるワザであり、適度な変身は延命の効果さえ発揮している、で構わなかろう。
研究所は壊滅したかに見えたが、実は近所に移転しただけで通常営業を続けているとか。設備の一部を持ち逃げした お姉ちゃんには横領の嫌疑が。
 展開スピードが異常に早い(もう喫茶店ライダーの正体を他者に明かすとは)から、ある程度 各要素がショボいのは大目に見てもらえてる…のかな…?

 主人公達は現状にどのくらい危機感を持っているのか。
洞窟なんかにノコノコ出掛けてる場合じゃないと思うんだが。
事態をより詳しく把握するためにも、研究所の関係者や上部組織に連絡を取る事を考えるものでは。
 …そこいらの不合理さは、平成ライダーに共通している部分ではあるけど。
 次回、作品世界の周辺事情が関与してきて、ライダー確保、となるのかね。



『妄想代理人』03.「ダブルリップ」

 監督の得意技っぽい、多重人格者が見る幻想と現実が入り交じっていく話。
 複雑な内面を秘めた、真面目な女教師/奔放な売春婦という二つの人格を、三石 琴乃が実に楽しそうに演じている。

 引き込まれるソツのない作りで、楽しく見られたが…
もうちょっと時間があれば、二つの人格の激しい戦いと、平穏な日常が破壊されていく恐怖感を更に引き出せたろう。
 多重人格を形成するに到った理由って、示されたっけ?
まあ、その原因を解消する(乗り越える)事で人格が統合される訳ではなく、バットでブン殴られる事により安らぎを得てしまうのだから、関係ないとも言えるか。


2004年2月21日 土曜日

『十兵衛ちゃん2〜シベリア柳生の逆襲〜』07.「斬られて落ちて消えていた」

 自由に対し、物語を動かす「動機」を提示し続ける周囲のキャラクター達。
父親からの思いを受け継ぐ一途な鮎之介も、シベリア柳生のオジサンの言い分も、自由を責める事なく ただ身をもって庇おうとする御影も、十分、変身して戦うに足る「動機」だと思える。
 また、「戦う」といっても、十兵衛の力は相手の妄執を斬る事にあり、傷つける、殺すといった深刻にならざるを得ない筋のモノではない…と思うのだが。

 それでも、あくまで変身し、戦う事を拒否する自由。
うーん…この徹底した拒絶によって、何を描き出そうとしてるんだろう?
 安易な「動機」付けに乗って簡単に納得し、戦ったり恋をしたりして見せ、中身が無いように感じられてしまう他の作品やキャラクターへのアンチテーゼ?
番太郎達が、新規美少女キャラであるフリーシャの登場により実に簡単に自由から関心を移してしまい、そういう自分たちの心の変化に戸惑う、という辺りからすると、そうかなー、とも思うけど。

 ただ…他のキャラクターの気持ちや命まで(御影は今回、死んでいてもおかしくなかっただろう)自由に無視させ、キャラとしてのアクティブな魅力を削ぎ落としても、それは描くべき事なのかどうか。
 崖を転がり落ちながらのアクションの凄さには目を見張った。思わず何度も見返してしまうぐらい。
 毎回 挟み込まれるギャグも非常に楽しい。
 しかし、その間を繋ぐ物語が、どうにも弱く感じられてしまう。
 困難なテーマを強く打ち出していこうとする作品は、それだけで手一杯になり、ついエンターテイメント性を忘れがちになる。
 果たして この作品はどうなるのか。
ここから、説得力があり、カタルシスも感じさせられる展開に持って行けるのかどうか。



『R.O.D -THE TV-』13.「続・紙々の黄昏」14.「紙葉の森」

 13話。
やっと感想が書ける〜。
 読仙社を襲撃した三姉妹による激闘を描く、シリーズ前半最大のクライマックス。

 恐るべき力の紙使いを前に、一人が残って敵を足止めし、あとの一人がアニタを連れて ねねね救出に向かう、という役割分担を、一瞬の躊躇いもなく決定するミシェールとマギーがイカス。
彼女達には「アニタ」という どこまでも守るべき対象が存在し、そのためには自分たちの命を危険に晒す事も当然と考えている訳で、前回、ただ ねねねの救出を要請するアニタに対し、二人の反応が重かった事も当然。
 敵と対峙した際、微かに震える手。
通路ごと落ちながらも更に追撃をかけて来る相手を前に、呆然とし、気圧されてしまう自分に気合いを入れ直すため、自らの両手で強く頬を挟み込む動作。
マギーの心理を伺わせる細やかな描写が素晴らしい。

 ウェンディは、ジョーカーのため、研究員達を手に掛けたんだろうな。
具体的にそのシーンは見せず、平静であろうとしても ありきれない彼女の動作と、ジョーカーに誉められた時の笑顔、この落差で感じ取らせている。

 『七人の侍』で、剣を何本も地面に突き立てていたように、襲撃に備えて紙の矢を次々に作り、床に立てていくミシェールの真剣な表情には、惚れる( ^_^ )。
 ビル内の吹き抜けに浮かぶ球体形状の研究室に飛び移る、アニタのアクション。アイディアから演出・作画まで、スゲエとしか言い様がない。

 麻酔ガス弾(?)で倒れたミシェールを危機一髪、助けたのは、彼女が「弟」にしたがり、抱きしめた事のあるジュニア。
 彼は、アニタなら同じように助けたろうが、マギーだったら…見捨てていったかも。いや、「彼女が死んだらアニタが泣くだろうから」という理由で助けたかな?

 ねねねに、何故プログラム(?)を受け入れないのかと問いかけるリー。
それで全人類に読まれる本になるのに、と。
 どうも、具体的に彼女をどうしようとしていたのか分からないけど…
 拒絶の理由を、「あたしが書いた本じゃないからよ。悩んで、苦しんで、自分で書き上げる本じゃないからよ。面白い訳ないじゃない」と語る ねねね。
 なるほど、それも十分に理解できる考え方。
オレは、自分のスタッフが企画からシナリオ、作画まで全部やってくれて、完成した作品を「先生、チェックお願いします」と言って持って来られた所で、「ああ、ま、いいんじゃない」とか「良い出来ではないな、やり直せ、納期も遅らせてはならん(『カリオストロの城』)」とか偉そうに宣うだけで仕事はお終い、っていう○○○○先生みたいな立場に憧れるヘタレだけど(笑)。
そーゆーことばっかり考えてる人間は、決して売れない(泣)。

 話を戻して、リーは、「仕事」というのが最初にあるのは当然だが、もしかしたら本当に「ねねねのためになる」と考えて拉致をしたのかも知れないなあ。
 創作に苦しむ彼女、それが楽(?)に、しかも世界中に読まれる事が約束されている条件下で、作品を発表できる(作品に「なる」?)のだから。
 …ただ、新人賞パーティーで ねねねを弁護した言葉からは、「創作者のプライド」への深い配慮が感じ取れたので、そんな浅薄な理解での行動はしないかな。

 「助けに来たよ」「来ると思ってた」という、ねねねとアニタの会話。
共同生活で培ってきた深い信頼関係が感じ取れて、ホロリ。
 「やっぱり、アンタらと一緒の方がいいわぁ…」と、日本を去ろうとする時の三姉妹に向けては どうしても口に出せなかった言葉を、ようやく告げられた ねねね。
潤むアニタの瞳に またホロリ。
 ねねねをアニタ達に返す事を決め、精神的重圧から解放されたためか、「人の良い担当編集者」の顔に戻ってしまう リーも、涙腺に来る。

 溢れだした硬化ベークライト(??)に飲み込まれ、消える強敵の紙使い。
 …以前の描写からすると、もっと圧倒的に強くて、マギー一人では全く相手にもならぬ能力者で、しかし状況の変化を利用したギリギリの逆転により ようやく倒す、というぐらいの存在かと予想したんだけど。
少々、食い足りない印象ではある。
 でも、とにかく三姉妹がすっかり好きになってしまった身としては、「マギーがケガしないで良かったぁ」というようなヒイキの引き倒し目線でも見ており、そちらからすると全く問題ない(笑)。

 ねねねを守るため、エージェントの顔に戻って敵に銃撃を加え、自身も被弾して倒れる リー。
構わず行け、と言う彼の姿を見て思い出すのは10話「クリスマス・キャロル」
 ねねねのため、ベテラン女性作家に食って掛かった事で、他の編集者に注意されパーティー会場外に連れ出される リー。
アニタは、その彼の側に座り、友愛の気持ちを込めて「カッコ良かったよ」と話しかける。
 その時アニタが感じた想いは、リーの裏切りによって一度は無意味な「誤解」「計略に引っかかっただけ」に墜ちたかと思われたが、彼が最後に見せた行動により、決してそうではなかった、と分かる。
彼は、本当は、本当に、アニタが思った通りの男だったのだ。
 彼の最期にかける言葉があるとすれば、やっぱり「カッコ良かったよ」になるだろう。
 アニタの真っ直ぐな心根を救い、リーをも救う、この優しい作りには もう ほろほろ。
 長い禁煙生活を経、ねねね拉致の任務終了後に吸ったタバコは不味かったようだが、「人間」として命を終える瞬間に吸うタバコは旨かった。
キャラクターにかけられている愛情の深さが、とにかく嬉しい。
 ……でも、実は彼は生き伸びていた、で、後半になって再登場するかも知れないな( ^_^ )。

 会社崩壊と共に、香港島まで水没させてしまう無茶苦茶さには大笑い。
どういう設定により そうなったのかは知らないけど…まあ、派手でイイやね。

 これでシリーズ終了でも全然問題ない。最高に満足した内容だったが…まだ続く。


 14話。
 OVAとテレビ版を繋ぐ、世界観の設定が延々と語られた。
 ミスター・ジェントルメンってナニモノ?彼一人が老いたという程度の切っ掛けで、大英帝国が国家破産しちゃうモノなの?
 …「この世界では事実、そうなんだから仕方ない」と受け入れるべきなんだろうな。
位置的には「神」「国の守護神」ぐらいか。

 分からなかった事がアチコチ分かり、逆にまたアチコチ分からなくもなりながら、作品への興味を喚起させられた。
…けど、OVA未見の人達にとっては特に、「なんだコリャ」って内容ではなかったろうか。
 「ジェントルメンを分割して本に変えた」とか、馴染めないトンデモな概念がサラリと語られるのも、キツい。
 こんなに怒濤の勢いで、また「今から説明します」という形を取って説明せず、少しずつ作品中に溶かし込む形で視聴者に理解を願う作り方も、このスタッフの力量なら問題なく出来たと思うが…まあ、総集編的な扱いだったと考えれば。


2004年2月20日 金曜日

 ようやく仕事が一段落。
疲れたぁぁ…
 長らく更新できませんでした、すいませ〜ん。


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